JP2011008855A - ディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法 - Google Patents

ディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報面が積層された光ディスク、広範囲な反射率に対しても飽和の無いプルインエラー信号でAGC回路を制御することで光ピックアップのアクチュエータ制御を安定して行うことができる光ディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】ゲインコントロール回路を制御して、情報面が積層された光ディスク、広範囲な反射率に対しても飽和の無いプルインエラー信号を生成する。プルインエラー信号の飽和が無い状態で、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号のレベルを制御するAGC回路を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明はディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法に係り、特に情報面が積層された光ディスクを記録媒体として用いる際に、光ピックアップのアクチュエータ制御を良好に行うディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法に関する。
光ディスク装置において適切にAGC回路を動作させるための技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、「記録時における光ディスクからの反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰手段により、AGC回路でゲイン調整される前の総和信号SUM及びサーボ信号TE,FEの振幅レベルを減衰する。これにより、記録の高速化に伴って光ディスクからの反射光量が増大した場合であっても、光ピックアップのアクチュエータを制御するための総和信号SUM及びサーボ信号TE,FEの振幅レベルを減衰手段によりAGC回路の入力電圧範囲内にすることができる」と記載されている。
特開2003−51128号公報
特許文献1に記載の技術は、ディスクに記録する時の記録パワーが高い場合の信号飽和対策に関する。しかし、情報面が積層された光ディスクでは、再生パワーも単層や2層の光ディスクと比べると高くなり、信号の飽和が生じる。
情報面が積層された光ディスクでは、ある層のプルインエラー信号が飽和している場合、飽和したプルインエラー信号でサーボ信号の信号振幅を一定にするためのAGC回路が動作するため、サーボ信号へのゲイン量を最適値に調整することができない。このため、アクチュエータの制御が適切に行えなくなる問題が生じる。
本発明の目的は、情報面が積層された光ディスクを記録媒体として用いる際に、飽和の無いプルインエラー信号でAGC回路を制御することで、光ピックアップのアクチュエータ制御を良好に行うディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、複数の記録層を有する光ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスク装置であって、前記光ディスクに対して前記記録または再生を行うためのレーザ光を照射し、また該レーザ光の反射光を受光する光ピックアップと、該光ピックアップの照射する前記レーザ光の焦点を前記光ディスクのフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、前記光ピックアップが受光した前記レーザ光の反射光からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部と、前記光ピックアップが受光した前記レーザ光の反射光から得られる信号の総和信号を生成するプルインエラー信号生成部と、該プルインエラー信号生成部の出力するプルインエラー信号をレベル調整するゲインコントロール回路と、前記ディスク装置全体の動作を制御するシステム制御部を備え、該システム制御部は、前記ゲインコントロール回路の出力する前記プルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きに基づき、前記ゲインコントロール回路の利得を制御し、また前記フォーカスエラー信号生成部で生成した前記フォーカスエラー信号に基づき、前記フォーカスアクチュエータを介して前記光ピックアップの前記光ディスクにおけるフォーカス方向の位置を制御することをすることを特徴としている。
また本発明は、複数の記録層を有する光ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスク装置の信号処理方法であって、前記光ディスクから再生された情報信号の総和信号を生成するプルインエラー信号生成ステップと、該プルインエラー信号生成ステップで得られたプルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きを求める測定ステップと、該測定ステップで測定した前記プルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きが所定値よりも小さい場合には、前記プルインエラー信号の振幅を低減するレベル調整ステップを有し、前記プルインエラー信号の振幅を所定値に調整することをすることを特徴としている。
本発明によれば、情報面が積層された光ディスクを記録媒体として用いる際に、光ピックアップのアクチュエータ制御を良好に行うディスク装置、およびディスク装置の信号処理方法を提供でき、いっそうの性能向上に寄与することができるという効果がある。
実施例1の光ディスク装置のブロック図。 実施例1のフローチャート。 実施例1の動作波形の一例を示す図。 実施例2の光ディスク装置のブロック図。 実施例2のフローチャート。 実施例3の光ディスク装置のブロック図。 実施例4の光ディスク装置のブロック図。
以下、本発明を実施するための形態として、光ディスク装置の例を示す。また、ここで説明する構成は実施形態の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
実施例1の光ディスク装置140のブロック図を図1に示す。
図1は、複数の再生/記録層(各層を図1のようにL,L,・・・Lとする)を持つ光ディスク1を記録媒体として用いる際に、飽和の無いプルインエラー信号を実現するためのゲインコントロール機能を備えた光ディスク装置の例を示すブロック図である。
図1の光ディスク1は複数の再生/記録層を持つ。光ピックアップ2は光ディスク1に情報を記録し、またこれを再生する。光ピックアップ2は、レーザ光源6、レーザ発光制御回路7、対物レンズ3、光検出器4、フォーカスアクチュエータ5を備える。レーザ発光制御回路7は、レーザ光源6の発光及び消光の制御を行う。対物レンズ3は、レーザ光源6からのレーザ光を光ディスク1に対して照射し、照射された光ビームを光ディスク1上に収束させる。光検出器4は、光ディスク1から戻ってきた反射光を光電変換し電気信号にする構成要素である。
フォーカスエラー信号演算回路8、プルインエラー信号演算回路9は、それぞれ光検出器4で得られた電気信号から光ディスク1の再生/記録層上での光の収束状態を表すフォーカスエラー信号(以下、フォーカスエラー信号をFE信号と略す)と、反射光の総和であるプルインエラー信号(以下、プルインエラー信号をPE信号と略す)を生成する回路である。
フォーカス制御回路12は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して垂直方向(以下、フォーカス方向と称する)に、フォーカスアクチュエータドライバ13を介してフォーカスアクチュエータ5の移動制御を行うためのフォーカス制御信号を生成する制御回路である。
マイクロコンピュータ14(以下、マイコン14と略す)は、光ディスク装置140全体の制御を行うシステム制御部である。
PE信号波形を保存するメモリ11(以下、波形保存メモリと略す)のデータを用いて、マイコン14はPE信号が飽和しているか否かを判断する。このときPE信号の傾きを波形保存メモリ11のデータから各サンプリングデータ点で求め、例えば算出した傾きの中で正の傾きから負の傾きになる時の傾き値を比較し、例えばここで20%以上傾きが変化していればPE信号が飽和しているとマイコン14が判断し、ゲインコントロール回路10の倍率を低くすることで飽和の無いPE信号の波形を得ることができる。また、逆にPE信号が所定の振幅に満たない場合には、ゲインコントロール回路10の倍率を高くする。この結果、信号波形からゲインコントロール回路10の倍率を最適化することが可能となる。
次に、本光ディスク装置140に係るPE信号の飽和を判断し、飽和のないPE信号を得るための方法を、図2のフローチャートで説明する。光ディスク1は前記したように複数の再生/記録層を持つが、ここでは説明を簡単にするため、一つの再生/記録層からの反射光のみを対象にして述べる。なお本発明は単層の光ディスクを使用する場合にも適用することができる。複数の再生/記録層を有する場合には、複数の再生/記録層からの反射光の総和に対し同様の動作を行うことで、目的を達成できる。
まず、ステップV10で、フォーカス制御回路12が光ピックアップ2をフォーカス方向に駆動すると、PE信号演算回路9においては図3(a)あるいは(b)に示すようなPE信号波形が得られる。この波形をステップV20で波形保存メモリ11に保存する。この波形保存メモリ11に保存されたデータから、マイコン14はPE信号における最大値近傍の傾きを求める。このときPE信号に飽和が無ければ図3(a)に示すように傾きが正(傾き1)から負(傾き2)に逐次変化する。しかし、PE信号が飽和していれば図3(b)に示すように傾きが正(傾き3)から負に変化する途中で急にゼロ付近(傾き4)を示す区間が存在することになる。ここで、付近という言葉は例えば誤差数%程度の誤差範囲を指す。ステップV30で例えば20%以上傾きの絶対値が変化している場合には(図中のY)、マイコン14はPE信号が飽和していると判断し、ステップV40でゲインコントロール回路10の倍率を低くし、再度ステップV20から繰り返す。この結果、ステップV30で前記傾きの絶対値の変化が例えば20%以内となり(図中のN)、PE信号に飽和が無いと判断できれば、ステップV50でPE信号振幅が所定値になるように調整(例えば500mV)する。この結果、PE信号の飽和の問題が解消され安定したサーボ性能が得られる。
本装置は、BD、HD DVD、DVD、CDなどの各種の光ディスク1が装着可能である。また、波形保存メモリ11の部分をマイコン14の演算能力で計算により実現することも可能である。さらに、ゲインコントロール回路10はPE信号演算回路9の内部で実現してもよいし、PE信号の飽和対策ができる場所であればどこに配置しても良い。ステップV30でPE信号が飽和していると判断する場合に、複数の傾きの平均値から判断しても良いし、傾きではなく任意のデータ間の変化率から判断しても良い。更に、波形保存メモリ11はLSI内蔵のメモリで実現しても良い。
実施例2の光ディスク装置140のブロック図を図4に示す。
図4は、図1の光ディスク装置にオートゲインコントロール回路15を加えた構成のブロック図である。
図4の光ディスク1は複数の再生/記録層を持つ。光ピックアップ2は光ディスク1に情報を記録し、またこれを再生する。光ピックアップ2は、レーザ光源6、レーザ発光制御回路7、対物レンズ3、光検出器4、フォーカスアクチュエータ5を備える。レーザ発光制御回路7は、レーザ光源6の発光及び消光の制御を行う。対物レンズ3は、レーザ光源6からのレーザ光を光ディスク1に対して照射し、照射された光ビームを光ディスク1上に収束させる。光検出器4は、光ディスク1から戻ってきた反射光を光電変換し電気信号にする構成要素である。
フォーカスエラー信号演算回路8、プルインエラー信号演算回路9は、それぞれ光検出器4で得られた電気信号から光ディスク1の再生/記録層上での光の収束状態を表すフォーカスエラー信号(以下、フォーカスエラー信号をFE信号と略す)と反射光の総和であるプルインエラー信号(以下、プルインエラー信号をPE信号と略す)を生成する回路である。オートゲインコントロール回路(以下、AGC回路と略す)15は、FE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定にし、フォーカス追従性能の安定化を行う構成要素である。
フォーカス制御回路12は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して垂直方向(以下、フォーカス方向と称する)に、フォーカスアクチュエータドライバ13を介してフォーカスアクチュエータ5の移動制御を行うためのフォーカス制御信号を生成する制御回路である。
マイクロコンピュータ14(以下、マイコン14と略す)は、光ディスク装置140全体の制御を行うシステム制御部である。
PE信号波形を保存するメモリ11(以下、波形保存メモリと略す)のデータを用いて、マイコン14はPE信号が飽和しているか否かを判断する。このときPE信号の傾きを波形保存メモリ11のデータから求めるときに傾きが例えば20%以上変化していればPE信号が飽和しているとマイコン14が判断し、ゲインコントロール回路10の倍率を低くすることで飽和の無いPE信号が得られる。また、逆に所定の振幅(例えば500mV)に満たない場合にはゲインコントロール回路10の倍率を高くする。これにより信号波形からゲインコントロール回路10の倍率を最適化することが可能となる。さらにAGC回路15において、FE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定にし、フォーカス追従性能の安定化を行う。この結果、安定したフォーカス追従制御が可能となる。
次に、本光ディスク装置140に係るPE信号の飽和を波形から判断し、飽和の無いPE信号によりFE信号に対してAGC回路を動作させるための方法を、図5のフローチャートで説明する。光ディスク1は前記したように複数の再生/記録層を持つが、ここでは説明を簡単にするため、一つの再生/記録層からの反射光のみを対象にして述べる。なお本発明は単層の光ディスクを使用する場合にも適用することができる。複数の再生/記録層を有する場合には、複数の再生/記録層からの反射光の総和に対し同様の動作を行うことで、目的を達成できる。
まず、ステップW50ではPE信号の飽和の有無を判断する前であるためAGC回路15の誤動作を防ぐためにOFFにし、一定のゲインを有する回路として機能させる。ステップW10で、フォーカス制御回路12が光ピックアップ2をフォーカス方向に駆動すると、PE信号演算回路9においては図3(a)あるいは(b)に示すようなPE信号波形が得られる。この波形をステップW20で波形保存メモリ11に保存する。この波形保存メモリ11に保存されたデータから、マイコン14はPE信号における最大値近傍の傾きを求める。このときPE信号に飽和が無ければ図3(a)に示すように傾きが正(傾き1)から負(傾き2)に逐次変化する。しかし、PE信号が飽和していれば図3(b)に示すように傾きが正(傾き3)から負に変化する途中で急にゼロ付近(傾き4)を示す区間が存在することになる。ステップW30で例えば20%以上傾きの絶対値が変化している場合には(図中のY)、マイコン14はPE信号が飽和していると判断し、ステップW40でゲインコントロール回路10の倍率を低くし、再度ステップW20から繰り返す。この結果、ステップW30で前記傾きの絶対値の変化が例えば20%以内となり(図中のN)、PE信号に飽和が無いと判断できれば、ステップW60で所定のPE信号振幅(例えば500mV)にし、ステップW70でAGC回路15の動作をONする。この結果、FE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定にし、フォーカス追従性能の安定化を行うことができる。
本装置は、BD、HD DVD、DVD、CDなどの各種の光ディスク1が装着可能である。また、波形保存メモリ11の部分をマイコン14の演算能力で計算により実現することも可能である。さらに、ゲインコントロール回路10はPE信号演算回路9の内部で実現してもよいし、PE信号の飽和対策ができる場所であればどこに配置しても良い。ステップW30でPE信号が飽和していると判断する場合に、複数の傾きの平均値から判断しても良いし、傾きではなく任意のデータ間の変化率から判断しても良い。更に、波形保存メモリ11はLSI内蔵のメモリで実現しても良い。
実施例3の光ディスク装置140のブロック図を図6に示す。
図6は、図4の光ディスク装置にトラッキング制御系を加えた構成のブロック図である。
図6の光ディスク1は複数の再生/記録層を持つ。光ピックアップ2は光ディスク1に情報を記録し、またこれを再生する。光ピックアップ2は、レーザ光源6、レーザ発光制御回路7、対物レンズ3、光検出器4、フォーカスアクチュエータ5、トラッキングクチュエータ50を備える。レーザ発光制御回路7は、レーザ光源6の発光及び消光の制御を行う。対物レンズ3は、レーザ光源6からのレーザ光を光ディスク1に対して照射し、照射された光ビームを光ディスク1上に収束させる。光検出器4は、光ディスク1から戻ってきた反射光を光電変換し電気信号にする構成要素である。
フォーカスエラー信号演算回路8、トラッキングエラー信号演算回路80、プルインエラー信号演算回路9は、それぞれ光検出器4で得られた電気信号から光ディスク1の再生/記録層上での光の収束状態を表すフォーカスエラー信号(以下、フォーカスエラー信号をFE信号と略す)、光ディスク1の再生/記録層上のトラックに対する追従状態を表すトラッキングエラー信号(以下、トラッキングエラー信号をTE信号と略す)と反射光の総和であるプルインエラー信号(以下、プルインエラー信号をPE信号と略す)を生成する回路である。オートゲインコントロール回路(以下、AGC回路と略す)15およびAGC回路150は、FE信号の振幅変動とTE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定にする。
フォーカス制御回路12は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して垂直方向(以下、フォーカス方向と称する)に、フォーカスアクチュエータドライバ13を介してフォーカスアクチュエータ5の移動制御を行うためのフォーカス制御信号を生成する制御回路である。
トラッキング制御回路120は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して水平方向(以下、トラック方向と称する)に、トラッキングアクチュエータドライバ130を介してトラッキングアクチュエータ50の移動制御を行うためのトラッキング制御信号を生成する制御回路である。
マイクロコンピュータ14(以下、マイコン14と略す)は、光ディスク装置140全体の制御を行うシステム制御部である。
PE信号波形を保存するメモリ11(以下、波形保存メモリと略す)のデータを用いて、マイコン14はPE信号が飽和しているか否かを判断する。このときPE信号の傾きを波形保存メモリ11のデータから各サンプリングデータ点で求め、例えば算出した傾きの中で正の傾きから負の傾きになる傾き値を比較し、例えば20%以上変化していればPE信号が飽和しているとマイコン14が判断し、ゲインコントロール回路10の倍率を低くすることで飽和の無いPE信号が得られる。また、逆に所定の振幅に満たない場合にはゲインコントロール回路10の倍率を高くする。これにより信号波形からゲインコントロール回路10の倍率を最適化することが可能となる。さらにAGC回路はPE信号の変化に応じて、FE信号およびTE信号を適切に正規化することができる。この結果、安定したフォーカスおよびトラッキング追従制御が可能となる。
次に、本光ディスク装置140に係るPE信号の飽和を判断し、飽和の無いPE信号によりFE信号およびTE信号の信号振幅に対してAGC回路15とAGC回路150を動作させるための方法を、図5のフローチャートで説明する。光ディスク1は前記したように複数の再生/記録層を持つが、ここでは説明を簡単にするため、一つの再生/記録層からの反射光のみを対象にして述べる。なお本発明は単層の光ディスクを使用する場合にも適用することができる。複数の再生/記録層を有する場合には、複数の再生/記録層からの反射光の総和に対し同様の動作を行うことで、目的を達成できる。
まず、ステップW50ではPE信号の飽和の有無を判断する前であるためAGC回路15およびAGC回路150の誤動作を防ぐためにOFFにし、一定のゲインを有する回路として機能させる。ステップW10で、フォーカス制御回路12が光ピックアップ2をフォーカス方向に駆動すると、PE信号演算回路9においては図3(a)あるいは(b)に示すようなPE信号波形が得られる。この波形をステップW20で波形保存メモリ11に保存する。この波形保存メモリ11に保存されたデータから、マイコン14はPE信号における最大値近傍の傾きを求める。このときPE信号に飽和が無ければ図3(a)に示すように傾きが正(傾き1)から負(傾き2)に逐次変化する。しかし、PE信号が飽和していれば図3(b)に示すように傾きが正(傾き3)から負に変化する途中で急にゼロ付近(傾き4)を示す区間が存在することになる。ステップW30で例えば20%以上傾きの絶対値が変化している場合には(図中のY)、マイコン14はPE信号が飽和していると判断し、ステップW40でゲインコントロール回路10の倍率を低くし、再度ステップW20から繰り返す。この結果、ステップW30で前記傾きの絶対値の変化が例えば20%以内となり(図中のN)、PE信号に飽和が無いと判断できれば、ステップW60で所定のPE信号振幅(例えば500mV)にし、ステップW70でAGC回路15、AGC回路150の動作をONする。この結果、FE信号の振幅変動およびTE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定でき、安定したフォーカス追従性能およびトラッキングサーボ性能が得られる。
本装置は、BD、HD DVD、DVD、CDなどの各種の光ディスク1が装着可能である。また、波形保存メモリ11の部分をマイコン14の演算能力で計算により実現することも可能である。さらに、ゲインコントロール回路10はPE信号演算回路9の内部で実現してもよいし、PE信号の飽和対策ができる場所であればどこに配置しても良い。ステップW30でPE信号が飽和していると判断する場合に、複数の傾きの平均値から判断しても良いし、傾きではなく任意のデータ間の変化率から判断しても良い。更に、波形保存メモリ11はLSI内蔵のメモリで実現しても良い。
実施例3の光ディスク装置140のブロック図を図7に示す。
図7は図6とは異なり、AGC回路をトラッキング制御系のみに加えた構成のブロック図である。
図7の光ディスク1は複数の再生/記録層を持つ。光ピックアップ2は光ディスク1に情報を記録し、またこれを再生する。光ピックアップ2は、レーザ光源6、レーザ発光制御回路7、対物レンズ3、光検出器4、フォーカスアクチュエータ5、トラッキングクチュエータ50を備える。レーザ発光制御回路7は、レーザ光源6の発光及び消光の制御を行う。対物レンズ3は、レーザ光源6からのレーザ光を光ディスク1に対して照射し、照射された光ビームを光ディスク1上に収束させる。光検出器4は、光ディスク1から戻ってきた反射光を光電変換し電気信号にする構成要素である。
フォーカスエラー信号演算回路8、トラッキングエラー信号演算回路80、プルインエラー信号演算回路9は、それぞれ光検出器4で得られた電気信号から光ディスク1の再生/記録層上での光の収束状態を表すフォーカスエラー信号(以下、フォーカスエラー信号をFE信号と略す)、光ディスク1の再生/記録層上のトラックに対する追従状態を表すトラッキングエラー信号(以下、トラッキングエラー信号をTE信号と略す)と反射光の総和であるプルインエラー信号(以下、プルインエラー信号をPE信号と略す)を生成する回路である。オートゲインコントロール回路(以下、AGC回路と略す)15は、TE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定にする。
フォーカス制御回路12は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して垂直方向(以下、フォーカス方向と称する)に、フォーカスアクチュエータドライバ13を介してフォーカスアクチュエータ5の移動制御を行うためのフォーカス制御信号を生成する制御回路である。
トラッキング制御回路120は、光ディスク1の再生および/あるいは記録層に対して水平方向(以下、トラック方向と称する)に、トラッキングアクチュエータドライバ130を介してトラッキングアクチュエータ50の移動制御を行うためのトラッキング制御信号を生成する制御回路である。
マイクロコンピュータ14(以下、マイコン14と略す)は、光ディスク装置140全体の制御を行うシステム制御部である。
PE信号波形を保存するメモリ11(以下、波形保存メモリと略す)のデータを用いて、マイコン14はPE信号が飽和しているか否かを判断する。このときPE信号の傾きを波形保存メモリ11のデータから各サンプリングデータ点で求め、例えば算出した傾きの中で正の傾きから負の傾きになる傾き値を比較し、例えば20%以上変化していればPE信号が飽和しているとマイコン14が判断し、ゲインコントロール回路10の倍率を低くすることで飽和の無いPE信号が得られる。また、逆に所定の振幅に満たない場合にはゲインコントロール回路10の倍率を高くする。これにより信号波形からゲインコントロール回路10の倍率を最適化することが可能となる。さらにAGC回路はPE信号の変化に応じて、TE信号を適切に正規化することができる。この結果、安定したトラッキング追従制御が可能となる。
次に、本光ディスク装置140に係るPE信号の飽和を判断し、飽和の無いPE信号によりTE信号の信号振幅に対してAGC回路15を動作させるための方法を、図5のフローチャートで説明する。光ディスク1は前記したように複数の再生/記録層を持つが、ここでは説明を簡単にするため、一つの再生/記録層からの反射光のみを対象にして述べる。なお本発明は単層の光ディスクを使用する場合にも適用することができる。複数の再生/記録層を有する場合には、複数の再生/記録層からの反射光の総和に対し同様の動作を行うことで、目的を達成できる。
まず、ステップW50ではPE信号の飽和の有無を判断する前であるためAGC回路15誤動作を防ぐためにOFFにし、一定のゲインを有する回路として機能させる。ステップW10で、フォーカス制御回路12が光ピックアップ2をフォーカス方向に駆動すると、PE信号演算回路9においては図3(a)あるいは(b)に示すようなPE信号波形が得られる。この波形をステップW20で波形保存メモリ11に保存する。この波形保存メモリ11に保存されたデータから、マイコン14はPE信号における最大値近傍の傾きを求める。このときPE信号に飽和が無ければ図3(a)に示すように傾きが正(傾き1)から負(傾き2)に逐次変化する。しかし、PE信号が飽和していれば図3(b)に示すように傾きが正(傾き3)から負に変化する途中で急にゼロ付近(傾き4)を示す区間が存在することになる。ステップW30で例えば20%以上傾きの絶対値が変化している場合には(図中のY)、マイコン14はPE信号が飽和していると判断し、ステップW40でゲインコントロール回路10の倍率を低くし、再度ステップW20から繰り返す。この結果、ステップW30で前記傾きの絶対値の変化が例えば20%以内となり(図中のN)、PE信号に飽和が無いと判断できれば、ステップW60で所定のPE信号振幅(例えば500mV)にし、ステップW70でAGC回路15の動作をONする。この結果、TE信号の振幅変動をPE信号により正規化することでループゲインを一定でき、安定したトラッキングサーボ性能が得られる。
本装置は、BD、HD DVD、DVD、CDなどの各種の光ディスク1が装着可能である。また、波形保存メモリ11の部分をマイコン14の演算能力で計算により実現することも可能である。さらに、ゲインコントロール回路10はPE信号演算回路9の内部で実現してもよいし、PE信号の飽和対策ができる場所であればどこに配置しても良い。ステップW30でPE信号が飽和していると判断する場合に、複数の傾きの平均値から判断しても良いし、傾きではなく任意のデータ間の変化率から判断しても良い。更に、波形保存メモリ11はLSI内蔵のメモリで実現しても良い。
なお、本発明の構成は、前述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えても良い。
1:光ディスク、2:光ピックアップ、3:対物レンズ、4:光検出器、5:フォーカスアクチュエータ、50:トラッキングアクチュエータ、6:レーザ光源、7:レーザ発光制御回路、8:FE信号演算回路、80:TE信号演算回路、9:PE信号演算回路、10:ゲインコントロール回路、11:メモリ、12:フォーカス制御回路、120:トラッキング制御回路、13:フォーカスアクチュエータドライバ、130:トラッキングアクチュエータドライバ、14:マイコン、140:光ディスク装置、15,150:AGC回路。

Claims (7)

  1. 複数の記録層を有する光ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスク装置であって、
    前記光ディスクに対して前記記録または再生を行うためのレーザ光を照射し、また該レーザ光の反射光を受光する光ピックアップと、
    該光ピックアップの照射する前記レーザ光の焦点を前記光ディスクのフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、
    前記光ピックアップが受光した前記レーザ光の反射光からフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部と、
    前記光ピックアップが受光した前記レーザ光の反射光から得られる信号の総和信号を生成するプルインエラー信号生成部と、
    該プルインエラー信号生成部の出力するプルインエラー信号をレベル調整するゲインコントロール回路と、
    前記ディスク装置全体の動作を制御するシステム制御部を備え、
    該システム制御部は、前記ゲインコントロール回路の出力する前記プルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きに基づき、前記ゲインコントロール回路の利得を制御し、また前記フォーカスエラー信号生成部で生成した前記フォーカスエラー信号に基づき、前記フォーカスアクチュエータを介して前記光ピックアップの前記光ディスクにおけるフォーカス方向の位置を制御することを特徴とするディスク装置。
  2. 請求項1に記載のディスク装置であって、前記システム制御部は、前記ゲインコントロール回路の出力する前記プルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きが所定値よりも小さい場合には、前記ゲインコントロール回路の利得を小さくするように制御することを特徴とするディスク装置。
  3. 請求項2に記載のディスク装置であって、前記フォーカスエラー信号の振幅を前記ゲインコントロール回路で制御されたプルインエラー信号で正規化する第1のAGC回路を備えたことを特徴とするディスク装置。
  4. 請求項3に記載のディスク装置であって、前記プルインエラー信号は前記光ディスクの複数の記録層から得られており、前記システム制御回路は、前記ゲインコントロール回路の出力する前記プルインエラー信号に基づき、前記第1のAGC回路の利得を制御することを特徴とするディスク装置。
  5. 請求項2に記載のディスク装置であって、
    前記光ピックアップの照射する前記レーザ光の焦点を前記光ディスクのトラック方向に移動させるトラッキングアクチュエータと、
    前記光ピックアップが受光した前記レーザ光の反射光からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部と、
    前記トラッキングエラー信号の振幅を前記ゲインコントロール回路で制御されたプルインエラー信号で正規化する第2のAGC回路を備え、
    前記システム制御部は、前記トラッキングエラー信号生成部で生成した前記トラッキングエラー信号に基づき、前記トラッキングアクチュエータを介して前記光ピックアップの前記光ディスクにおける半径方向の位置を制御することを特徴とするディスク装置。
  6. 請求項5に記載のディスク装置であって、前記プルインエラー信号は前記光ディスクの複数の記録層から得られており、前記システム制御回路は、前記ゲインコントロール回路の出力する前記プルインエラー信号に基づき、前記第2のAGC回路の利得を制御することを特徴とするディスク装置。
  7. 複数の記録層を有する光ディスクに対して情報信号の記録または再生を行うディスク装置の信号処理方法であって、
    前記光ディスクから再生された情報信号の総和信号を生成するプルインエラー信号生成ステップと、
    該プルインエラー信号生成ステップで得られたプルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きを求める測定ステップと、
    該測定ステップで測定した前記プルインエラー信号波形の時間軸方向の傾きが所定値よりも小さい場合には、前記プルインエラー信号の振幅を低減するレベル調整ステップを有し、前記プルインエラー信号の振幅を所定値に調整することを特徴とするディスク装置の信号処理方法。
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