JP2011007508A - 遊離残留塩素濃度の測定方法及びこれを用いた次亜塩素酸の生成方法 - Google Patents

遊離残留塩素濃度の測定方法及びこれを用いた次亜塩素酸の生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塩化物イオン濃度が変動する被測定水であっても、高精度にて遊離残留塩素濃度を測定する。
【解決手段】本発明は、作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、作用極に被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した参照極に対する作用極の電位に作用極の電位が同じになるように作用極と対極間に印加する電圧を制御したときの作用極と対極との間の電流から被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて予め測定した参照極に対する作用極の電位を補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ポーラログラフ法を用いて被測定水に含まれる塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンなどの遊離残留塩素の濃度を測定する装置及び被測定水に含まれる遊離残留塩素濃度の測定方法、及び、この測定方法を用いた次亜塩素酸の生成方法に関するものである。
従来より、循環式浴槽やプールなどにおいて用いられる水は、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を投入し、殺菌消毒が行われている。当該水の残留塩素濃度が高い場合、人体に悪影響を及ぼすおそれがあるため、残留塩素の量をDPD法や、ポーラログラフ法による次亜塩素酸濃度測定装置を用いて測定し、所定の残留塩素濃度となるように監視している。
一般に、ポーラログラフ法による遊離残留塩素濃度の測定は、特許文献1に示すように、作用極と対極と、作用極に印加する電圧を一定に保つための参照極とを備え、これらを被測定水に浸漬して、作用極と対極間に参照極の電位を基準とした所定の電圧を印加し、これら作用極と対極間に流れる電流を測定する。予め、所定の電位を印加した場合の作用極と対極間に流れる電流に対する例えば、次亜塩素酸濃度の検量線データを有しており、実際に測定された電流値とこのデータとを比較して次亜塩素酸濃度を取得する。
一方、上記ポーラログラフ法による遊離残留塩素濃度の測定では、作用極と対極間に参照極を基準とした所定の電圧を印加する。ここで、非特許文献1を参照して、参照極(基準電極)について説明する。
参照極の電位は、その特質上、一定の状態となっている。そのため、作用極の電位を一定にすることができる。このとき、作用極と対極間に流れる電流を測定することで、当該被測定水の次亜塩素酸濃度を検量線データから推定することができる。
ここで、電解水の遊離残留塩素濃度の測定に用いられる参照極には、専ら銀・塩化銀電極(Ag/AgCl電極)が採用される。このAg/AgCl電極は、その特性上、被測定水中での電極電位は一定である。このAg/AgCl電極の電位を標準水素電極SHEに対して図ると、飽和KCl水溶液中で+0.199Vvs.SHEとなる。
この塩化銀電極の電極反応を、下記の化学反応式Aに示す。
化学反応式A AgCl+e-←→Ag+Cl-
化学反応式Aに示すように、参照極の電位は、被測定水の塩化物イオン濃度に影響を受ける。
特開平11−23534号公報
渡辺正著、中林誠一郎著 「電子移動の化学 化学者のための基礎講座 電気化学入門」朝倉書店、1996年4月発行、p30図2.1、p32の4行目〜22行目、図2.3
近年、水道水を電解することによって生成される電解水と、空気とを気液接触させることにより、空気中のウィルス等の有害物質を分解処理する空気除菌装置が開発されている。電解水の生成に用いられる水道水には、塩化物イオンが所定濃度で含有されているため、当該水道水を電解処理することによって、次亜塩素酸が生成される。この次亜塩素酸を用いて有害物質を分解処理できる。しかし、必要以上に、電解処理を行うと、電解水の次亜塩素酸濃度が異常に上昇してしまう問題があり、また、常時、高い電圧にて電解処理することで、電極自体の消耗が進む問題を招来する。そこで、電解水の遊離残留塩素濃度を測定する手段を備え、電解水に含まれる次亜塩素酸濃度を一定に制御することが考えられる。
このような空気除菌装置では、電解水中に含まれる水分が蒸発していくのに対し、当該電解水に含まれる塩化物イオンの量は一定であるため、水分の蒸発に従って、電解水の塩化物イオン濃度が上昇していく。例えば、日本における一般的な水道水を被処理水として使用した場合、処理前の塩化物イオン濃度は150ppm程度であるが、電解処理時間が20〜30時間程度となると、1150ppmにまで濃縮される(後述する図13を参照)。
このような系では、被測定水の塩化物イオン濃度が変化するため、上記参照極の電位は、被測定水の塩化物イオン濃度の変化によって変動してしまう。そのため、対極と作用極間に印加される電圧が測定当初の値からずれ、作用極と対極間に流れる電流を測定しても、印加電圧の条件が変動されているため、被測定水の次亜塩素酸濃度を正しく測定することができない。従って、被測定水の次亜塩素酸濃度を充分に制御することができないものであった。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、塩化物イオン濃度が変動する被測定水であっても、高精度にて遊離残留塩素濃度(例えば次亜塩素酸濃度)を測定することができる遊離残留塩素濃度測定方法とこの測定方法を用いた次亜塩素酸の生成方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、作用極に被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した参照極に対する作用極の電位に作用極の電位が同じになるように作用極と対極間に印加する電圧を制御したときの作用極と対極との間の電流から被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて前記予め測定した前記参照極に対する作用極の電位を補正することを特徴とする。
請求項2の発明は、作用極、対極、参照極を次亜塩素酸を含む被測定水に浸漬し、予め次亜塩素酸の濃度が既知の被測定水中で直線的に作用極の還元電流が大きくなるような参照極に対する作用極の電位を作用極の電位に設定して、参照極に対する作用極の電位が常に設定電位になるように作用極と対極間に印加する電圧を制御したときの作用極と対極との間の電流から被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて予め設定した参照極に対する作用極の電位を補正することを特徴とする。
請求項3の発明は、作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、作用極に被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した参照極に対する作用極の電位に参照極の電位が同じになるように作用極と対極間に印加する電圧を制御したときの作用極と対極との間の電流から被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて予め測定した参照極に対する作用極の電位を補正することを特徴とする。
請求項4の発明は、作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、作用極に被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した参照極に対する作用極の電位に参照極の電位が同じになるように作用極と対極間に印加する電圧を制御したときの作用極と対極との間の電流から被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に対応して予め定められた電位を参照極の電位に加算する補正を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、第1の電極、第2の電極を被測定水に浸漬し第1の電極と第2の電極間に流れる電流を用いて予め定められたテーブルから遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水にさらに第3の電極を浸漬し、第2の電極に被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した第3の電極に対する第2の電極の電位に第3の電極の電位が等しくなるように第1の電極と第2の電極との間に印加する電圧を制御すると共に、被測定水に被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に対応して予め測定した第3の電極に対する第2の電極の電位の補正を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、上記各発明において、予め測定した参照極に対する作用極の電位若しくは予め測定した第3の電極に対する第2の電極の電位の補正は、塩化物イオン濃度に対応して予め記憶された補正値を用いて行われることを特徴とする。
請求項7の発明は、上記発明において、作用極/第2の電極は遊離残留塩素の還元電流測定の作用を成し、対極/第1の電極は作用極/第2の電極の逆反応である酸化反応の受け皿の作用を成し、参照極/第3の電極は作用極/第2の電極の電位を設定するための基準電極の作用を成すことを特徴とする。
請求項8の発明の次亜塩素酸の生成方法は、被測定水に含まれる塩化物イオンを電気分解して少なくとも次亜塩素酸を生成する1対の電解用電極を備え、請求項7に記載の測定方法を用いて推定される遊離残留塩素濃度の値が予め定められた範囲内に入るように1対の電解用電極に印加する電圧又は電流を制御することを特徴とする。
請求項1乃至請求項5の各発明によれば、請求項7の発明の如く作用極/第2の電極は遊離残留塩素の還元電流測定の作用を成し、対極/第1の電極は作用極/第2の電極の逆反応である酸化反応の受け皿の作用を成し、参照極/第3の電極は作用極/第2の電極の電位を設定するための基準電極の作用を成す3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて前記予め測定若しくは設定した前記参照極/第3の電極に対する作用極/第2の電極の電位を補正するので、被測定水の塩化物イオンの濃度によって参照極/第3の電極の電位が変動しても、塩化物イオン濃度に基づいて参照極/第3の電極に対する作用極/第2の電極の電位を修正することにより、適切な電位において作用極/第2の電極と対極/第1の電極間に流れる電流を測定することができる。
このように、被測定水の塩化物イオン濃度が変動しても、当該塩化物イオン濃度の変動に応じて、参照極/第3の電極の電位のずれを効果的に解消した状態で測定された電流値から一義的に被測定水の遊離残留塩素濃度を導出することができ、遊離残留塩素濃度測定における精度を向上させることができる。
特に、参照極/第3の電極として銀・塩化銀電極やカロメル電極を用いた場合、被測定水の塩化物イオン濃度によって電位が変動するため、本願発明を採用することで、係る塩化物イオン濃度によって生じる参照極/第3の電極の電位のずれを効果的に解消でき、精度の高い遊離残留塩素濃度の測定を実現できる。
また、請求項6の発明のように、予め測定した参照極に対する作用極の電位若しくは予め測定した第3の電極に対する第2の電極の電位の補正は、塩化物イオン濃度に対応して予め記憶された補正値を用いて行われることにより、塩化物イオン濃度に応じた遊離残留塩素濃度を得ることができる。
また、請求項8の発明によれば、被測定水に含まれる塩化物イオンを電気分解して少なくとも次亜塩素酸を生成する1対の電解用電極を備え、請求項7に記載の測定方法を用いて推定される遊離残留塩素濃度の値が予め定められた範囲内に入るように1対の電解用電極に印加する電圧又は電流を制御するので、例えば、電解処理される被測定水が、同一の系において循環されることにより、塩化物イオン濃度が濃縮される傾向にある場合であっても、被測定水の塩化物イオン濃度に応じて、作用極/第3の電極の電位を修正することで、上述したように、精度の高い遊離残留塩素濃度の測定を実現できる。
そして、被測定水の遊離残留塩素濃度に基づいて電解用電極の通電制御を行うことにより、予め定められた範囲内に遊離残留塩素濃度を維持することができ、過剰な電解を回避できることから、電解用電極の過剰な消耗を回避できる。
本発明の実施形態にかかる遊離残留塩素濃度測定装置の概略構成図である。 各次亜塩素酸濃度の試料についての測定電流と印加電圧との関係を示す図である。 異なる塩化物イオン濃度の被測定水のCV図である。 塩化物イオン濃度が150ppmの場合の測定電流と作用極の電位との関係を示す図である。 塩化物イオン濃度が1150ppmの場合の測定電流と作用極の電位との関係を示す図である。 塩化物イオン濃度が150ppmの場合の測定電流と次亜塩素酸等の濃度との関係を示す図(検量線データテーブル)である。 塩化物イオン濃度が1150ppmの場合の測定電流と次亜塩素酸等の濃度との関係を示す図(検量線データテーブル)である。 空気清浄装置の概略構成図である。 空気清浄装置の制御装置のブロック図である。 他の実施例としての空気清浄装置の概略構成図である。 他の実施例としての空気清浄装置の概略構成図である。 他の実施例としての空気清浄装置の概略構成図である。 空気清浄装置を運転した場合における電解水(被測定水)の導電率及び塩化物イオン濃度の経時的変化を示す図である。
以下、本発明の実施の形態としての遊離残留塩素濃度測定装置1の実施形態を図面に基づき詳述する。図1は遊離残留塩素濃度測定装置1の概略構成図を示している。本実施例における遊離残留塩素濃度測定装置1(以下、単に濃度測定装置と称する。)は、被測定水に含まれる遊離残留塩素の濃度を測定する装置である。
一般に残留塩素とは、水中に残留する全ての有効塩素をいい、遊離残留塩素と、結合残留塩素が含まれる。このうち、遊離残留塩素は、塩素(Cl2)、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(HClO-)を指す。尚、結合残留塩素には、モノクロラミンやジクロラミン、トリクロラミンなどの窒素と結合した塩素をいう。
本発明における濃度測定装置1は、例えば、後述する空気清浄装置Sにおいて用いられる電解水の遊離残留塩素濃度を測定するものであり、被測定水のpHは、弱酸性〜中性〜アルカリ性であり、pH3.0以下の電解水は、対象としない。そのため、本実施例における被測定水中の遊離残留塩素は、次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンとして存在している。
また、本発明における濃度測定装置1は、ポーラログラフ方式によって、被測定水に含まれる主として次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン(以下、次亜塩素酸等という)の作用極WEにおける還元反応(化学反応式B及び化学反応式Cに示す)により得られる電流(還元電流)と電圧との関係から当該次亜塩素酸等の濃度を測定するものである。
化学反応式B ClO-+H2O+2e-→Cl-+2OH-
化学反応式C HOCl-+2e-→Cl-+OH-
ここでは、次亜塩素酸等の還元反応を生じる(還元電流測定の作用を成す)作用極(第2の電極)WEと、この作用極WEと対を成して、逆反応である酸化反応の受け皿の作用を成す対極(第1の電極)CEと、作用極WEに対して電位を一定に保つための基準として用いられる(作用極WEの電位を設定するための基準電極の作用を成す)参照極(第3の電極)REから構成される3電極のポーラログラフ方式を採用する。これら作用極WE、対極CE、参照極REは、図1に示すように、容器10内に収容された被測定水内に浸漬される。
本実施例において、作用極WE、対極CEは、白金(Pt)により構成される。当該電極材料は、これに限定されるものではなく、作用極WEにあっては、このほかにも金等の貴金属、対極CEにあっては、炭素繊維等であっても良い。
そして、電位の測定が難しい作用極WEの電位を特定するために、電位の測定が可能な参照極REを使用し、相対的に作用極WEの電位を測定する。そのため、本実施例において、参照極REとして塩化銀電極を採用する。この塩化銀電極(参照極RE)は、塩化物イオン濃度が一定の条件において、作用極WEと対極CE間に印加される電圧に影響されることなく、一定の電位を有する。標準水素電極SHEを用いて塩化銀電極の電位を測定すると、塩化物イオン濃度が1.00Mでは、+0.222Vvs.SHEとなり、飽和KCl水溶液中では、+0.199Vvs.SHEとなる。
尚、本実施例では、参照極REとして塩化銀電極を採用しているが、これに限定されるものではなく、カロメル電極を用いても良い。このカロメル電極の電極反応を、下記の化学反応式Dに示す。
化学反応式D Hg2Cl2+2e-←→2Hg+2Cl-
この化学反応式Dに示すように、このカロメル電極の場合も上記塩化銀電極と同様に、塩化物イオン濃度が一定の条件において、作用極WEと対極CE間に印加される電圧に影響されることなく、電極電位は一定とされるものである。
図1に示すように、作用極WEと対極CEと参照極REに電圧印加部(電圧印加手段)3と、オペアンプ(作動増幅器)5と、電流測定部(電流測定手段)4が接続されている。これら電圧印加部3とオペアンプ5と電流測定部4は、汎用のマイクロコンピュータにより構成された制御装置(制御手段)2に接続されている。
制御装置2により制御される電圧印加部3の出力電圧は、オペアンプ5の一方の入力に供給され、オペアンプ5の他方の入力には、参照極REが接続される。この際、オペアンプ5の入力インピーダンスは高い方が良いため入力インピーダンスを高めるためにインピーダンス変換用の電圧フォロアー回路等を用いても良い。
オペアンプ5は電圧印加部3の出力電圧と参照極REの電圧との比較を行い、参照極REの電圧が高くなれば出力電圧を下げ、逆に参照極REの電圧が下がれば出力電圧を上げるように作動して電圧印加部3の出力電圧と参照極REの電圧とが一致するように作動する。オペアンプ5の出力電圧は対極CEと作用極REとの間に印加される。尚、オペアンプ5の出力が不足する際は別途電流増幅回路等を付加しても良い。これにより、制御装置2によって任意に変更可能とされる出力電圧が電圧印加部3よりオペアンプ5に入力されると、参照極REを基準とした出力電圧がオペアンプ5より対極CEと作用極REとの間に印加される。
電流測定部4は、オペアンプ5によって作用極WEの参照極REに対する電位をコントロールされた際に、当該オペアンプ5から出力される電流、即ち対極CE若しくは作用極WEに流れる電流(被測定水中の次亜塩素酸の還元電流)Idを測定する。なお、電流が流れる経路は対極CE−作用極WEの間であって、参照極REに対するオペアンプ5のインピーダンスが大きいため参照極REには電流は流れない。当該電流測定部4にて測定された電流値が、制御装置2に出力される。
また、この制御装置2には、上記作用極WE、対極CE、参照極REが浸漬される被測定水の導電率を検出するための導電率センサ(導電率検出手段)8と、当該濃度測定装置1にて測定された次亜塩素酸等の濃度を表示するための濃度表示部6が接続されている。
導電率センサ8は、被測定水の塩化物イオン濃度を測定する手段として用いるものである。尚、塩化物イオン濃度の測定手段として、ここでは導電率センサ8を挙げているがこれに限定されるものではなく、これ以外にも、詳細は後述するような計時手段を構成するタイマ22によって被測定水の塩化物イオン濃度を推定してもよい。
そして、この制御装置2は、被測定水の塩化物イオン濃度毎の作用極WEの電位に対する電流値Idと次亜塩素酸等の濃度との関係を示す検量線データテーブルを保有したメモリ(記憶手段)7を備えている。以下、当該検量線データテーブルの作成について説明する。
(1)検量線データテーブルの作成
図2は、作用極WE、対極CEを白金電極、参照極REを塩化銀電極により構成した濃度測定装置1により、被測定水を電気化学測定装置(ポテンショスタット)により、−0.5〜+0.7Vvs.AgClの範囲でLSV測定を行った結果を示している。横軸は、参照極REに対する作用極WEの電位(Vvs.AgCl)、縦軸は、電流Id(μA)を示している。
被測定水は、水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して所定の次亜塩素酸濃度に作製されている。本実験では、次亜塩素酸濃度を上から順に16.2ppm、7.88ppm、6.98ppm、5.44ppm、3.51ppm、1.6ppm、0ppmのそれぞれの試料を用いて行った。
作用極WEの電位が高い場合には、作用極WEの表面に未反応の次亜塩素酸等が存在しているが、徐々に電位をカソード方向に走査するに従って、電流Idは、次亜塩素酸の供給速度に制限された拡散律速の状態(電流値の変化が平坦となるプラトー領域)となる。この拡散律速時における限界拡散電流が被測定水の次亜塩素酸濃度を容易に特定することができる電流Idとなる。
そのため、係るプラトー領域の作用極WEの電位に対する測定電流値から未知の試料の次亜塩素酸濃度を特定することができる。
しかし、このプラトー領域は、被測定水の塩化物イオン濃度によって変動する。ここで、図3を参照して被測定水の塩化物イオン濃度を変動させた場合のサイクリックボルタンメトリー(CV)について説明する。上述したような電気化学測定装置(ポテンショスタット)を用いて被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmの試料と、1150ppmの試料について、電位−0.9〜+0.9Vvs.AgCl間において所定の速度で掃引させた結果を示す。
これによると、被測定水の塩化物イオン濃度が増加すると、この場合約8倍程度に濃縮されると、そのサイクリックボルタモグラム全体が、貴に約0.1Vvs.AgClシフトしていることが分かる。そのため、塩化物イオン濃度の増加により、被測定水に含まれる次亜塩素酸のプラトー領域も貴にシフトしているといえる。
以下、当該塩化物イオン濃度の増加によるプラトー領域の電位のずれについて考察する。作用極WEと参照極REとの間に生じる電位差(ΔE=Ew−Er)は、作用極WEの電位として測定される。ここで、飽和KCl水溶液のように、塩化物イオン濃度が一定であれば、参照極REの電位Erは変化しない。
しかし、係る参照極REは、上述したように塩化銀電極を採用しているため、この電極電位は、ネルンストの式により塩化物イオンの濃度によって変化することが分かる。以下にネルンストの式(式1)を示す。尚、ここでは、標準水素電極に対する塩化銀電極の電極電位として考える。
式1 E=E0−(RT/F)lnacl-
尚、E:塩化銀電極の電極電位 E0:塩化銀電極の標準電極電位 R:気体定数
T:絶対温度 F:ファラデー定数 acl-:塩化物イオンの活量(ここでは濃度)
そのため、被測定水の塩化物イオン濃度が10倍になると塩化銀電極の電極電位は、標準水素電極(SHE)に対して、0.059V減少する。これにより、塩化物イオン濃度の変化に対して、塩化銀電極により構成される参照電極REの電位のずれが生じることがいえる。
これにより、塩化物イオン濃度の上昇により、参照極REの電極電位が卑にシフトし、作用極の電位Ewは卑にシフトする。ここで、制御装置2は、塩化物イオン濃度の上昇によって上昇傾向にある作用極WEの電位を一定とするように、電圧印加部3により作用極WEと対極CE間への印加電圧を制御する。そのため、参照極REの電極電位Erがシフトした分だけ作用極WEの電位も、実質上シフトしていることとなり、その分だけ作用極WEの電位のずれが起こる。従って、見かけ上作用極WEの電位を一定としても、塩化物イオン濃度が変動(増加)すると、参照極REの電極電位が変動(卑にシフト)するため、作用極WEの電位も変動(卑にシフト)することとなる。
従って、塩化物イオン濃度が上昇することで、その分作用極WEと対極CE間に流れる電流が大きくなって、実際と異なる次亜塩素酸等の濃度が測定されることとなる。
また、塩化物イオン濃度が上昇した場合においても、参照極REの電極電位が一定であるとみなして、電圧を印加すると、参照極REに対する作用極WEにかかる電圧が大きくなり、図3のように測定されるサイクリックボルタモグラム全体が、貴にシフトし、被測定水に含まれる次亜塩素酸のプラトー領域も貴にシフトすると考えることができる。
次に、図4及び図5を参照して、塩化物イオン濃度の異なる被測定水についてのLSV測定を行った結果について説明する。図4は塩化物イオン濃度が150ppmの被測定水、図5は塩化物イオン濃度が1150ppmの被測定水についての次亜塩素酸等の濃度に対する測定電流と作用極WEの電位との関係を示す図である。横軸は、作用極WEの電位(Vvs.AgCl)、縦軸は、電流Id(μA)を示している。
実験方法は図2の実験と同様に行い、次亜塩素酸等の濃度が各濃度に作製された試料を用いて実験を行った。塩化物イオン濃度150ppmの場合、次亜塩素酸等の濃度は、0ppm(黒丸)、1.76ppm(白丸)、3.64ppm(黒四角)、5.16ppm(白四角)、9.1ppm(*)、11.4ppm(−)として示している。塩化物イオン濃度1150ppmの場合、次亜塩素酸等の濃度は、0ppm(黒丸)、1.05ppm(白丸)、2.91ppm(黒四角)、3.93ppm(*)、5.95ppm(白四角)、8.2ppm(+)10.8ppm(−)として示している。
図4と図5を比較すると、塩化物イオン濃度が高くなると、電流−電位曲線が貴にシフトしていることが分かる。このように、被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmから1150ppmに上昇すると、被測定水の次亜塩素酸等の濃度にかかわらず、参照極REの電位は、約0.1Vシフトしている。
同様に、次亜塩素酸等の濃度を特定することができるプラトー領域も、塩化物イオン濃度が150ppmでは、0.0〜+0.2Vvs.AgClの範囲であったが、塩化物イオン濃度が1150ppmでは、+0.1〜+0.2Vvs.AgClの範囲にシフトしている。
図6及び図7は、図4及び図5を元に作成した測定電流と次亜塩素酸等の濃度との関係を示す図である。これによっても、塩化物イオン濃度が150ppmの場合、作用極WEの電位が0〜0.2Vvs.AgClの範囲である場合、測定される電流Idに対する次亜塩素酸濃度がほぼ一定であり、プラトー領域における電流が測定されていることが一義的に導き出せる。そして、塩化物イオン濃度が1150ppmの場合、作用極WEの電位が0.1〜0.3Vvs.AgClの範囲である場合、測定される電流Idに対する次亜塩素酸濃度がほぼ一定であり、プラトー領域における電流が測定されていることが一義的に導き出せる。これからも、被測定水の塩化物イオン濃度によって、プラトー領域が貴の方向にシフトしていることがいえる。
このように、予め塩化物イオン濃度毎の測定された作用極WEの電位に対する電流値Idと次亜塩素酸等の濃度との関係を示す検量線データテーブルが作成され、当該検量線データテーブルは、制御装置2のメモリ7に記憶されている。
(2)被測定水の次亜塩素酸等の濃度の測定
先ず、濃度測定装置1の作用極WE、対極CE、参照極REを被測定水に浸漬する。また、本実施例において被測定水の塩化物イオン濃度測定手段として用いられる導電率センサ8を被測定水に浸漬し、当該導電率センサ8により、被測定水の導電率を測定する。制御装置2は、導電率センサ8により測定された導電率から被測定水の塩化物イオン濃度を演算処理する。尚、制御装置2は、導電率(電流値)に対する塩化物イオン濃度について予め設定された検量線データテーブルを有しており、当該データと測定された導電率(電流値)と照らし合わせて塩化物イオン濃度を推定しても良い。
そして、予め次亜塩素酸の濃度が既知の被測定水中で直線的に作用極WEの還元電流が大きくなるような参照極REに対する作用極の電位、即ち、予め測定された特定の塩化物イオン濃度の時に作用極WEに流れる電流がプラトー領域に収まる際の参照極REに対する作用極WEの電位、望ましくは、係る範囲の中心電位を電圧印加部3の出力電圧として設定する。
例えば、被測定水の塩化物イオン濃度が例えば150ppmである場合、図6に示すように、当該塩化物イオン濃度である場合のプラトー領域は、0〜+0.2Vvs.AgClであるため、作用極WEの電位を当該範囲における何れかの電位となるように、電圧印加部3により作用極WEと対極CE間に所定の電圧を印加する。ここでは、当該発明による効果を明確とすべく、作用極WEの電位が0Vvs.AgClとなるように、作用極WEと対極CE間に電圧を印加する。これに限定されるものではなく、係るプラトー領域に収まる参照極REと作用極WE間の電位の中心電位、この場合、+0.1Vvs.AgClとしてもよい。
そして、制御装置2は、電流測定部4により、オペアンプ5から出力される電流、即ち対極CE若しくは作用極WEに流れる電流を測定することになる。この測定された電流は制御装置2のメモリ7に記憶された塩化物イオン濃度150ppmの際の検量線データテーブルと照らし合わせて次亜塩素酸濃度が推定される。作用極WEと対極CE間に流れる電流を測定し、電流の測定値を得る。制御装置2は、当該推定された次亜塩素酸等の濃度を表示部6に表示する。
制御装置2は、上述したように導電率から推定された塩化物イオン濃度に対する電圧補正値のデータテーブルをメモリ7に記憶している。この場合、上述したように導電率から推定された被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmであるため、メモリ7に保有されている推定された塩化物イオン濃度が150ppmの場合の検量線データテーブルを用いて、当該電流の測定値から次亜塩素酸等の濃度を導出する。当該導出された次亜塩素酸等の濃度を表示部6に表示する。
制御装置2は、被測定水の塩化物イオン濃度に変動がない場合には、前回測定した参照極REに対する作用極WEの電位と今回の次亜塩素酸の還元電流値の測定の際の作用極WEの電位とが同じになるように、当該作用極と前記対極CEとの間に電圧を印加する。
他方、制御装置2は、推定された被測定水の塩化物イオン濃度に対する電圧補正値のデータテーブル(塩化物イオン濃度に対応して予め記憶された補正値)をメモリ7に記憶している。そのため、制御装置2は、導電率センサ8から得られる導電率(電流値)に基づいて推定される被測定水の塩化物イオン濃度が変動した場合、導電率センサ8の検出値とこの電圧補正値のデータテーブルに基づき電圧印加部3の出力電圧を補正する。
この電圧補正値のデータテーブルは、塩化物イオン濃度の変化によってシフトした参照極REと作用極WE間の電位をプラトー領域に収めるに要する電位である。例えば、測定当初の被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmであり、時間の経過により、被測定水の塩化物イオン濃度が例えば1150ppmに上昇した場合、塩化物イオン濃度が150ppmの際の作用極WEの電位と、塩化物イオン濃度1150ppmの際の作用極WEの電位とがSHEに対して一定となる方向で、電位を修正する。このとき、上記図4及び図5に示す実験結果から被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmから1150ppmに上昇した場合、電流−電位曲線は、約0.1貴の方向にシフトするため、この場合においても、作用極WEの電位を0.1貴の方向に修正する。
そのため、図7に示すように、塩化物イオン濃度が1150ppmであるにもかかわらず、塩化物イオン濃度が150ppmの時と同じ電位で電流を測定すると、プラトー領域ではない電位で電流を測定することとなるが、上述したように、塩化物イオン濃度の上昇に応じて作用極WEの電位を貴の方向に修正、この場合貴の方向に+0.1修正して電流を測定することにより、当該塩化物イオン濃度である場合のプラトー領域で、電流を測定することが可能となる。
従って、制御装置2は、作用極WEの電位が、修正後のプラトー領域に相当する電位の範囲(150ppm:0〜+0.2Vvs.AgClが、1150ppm:+0.1〜+0.3Vvs.AgClに修正)における何れかの電位となるように制御する。かかる実施例では、150ppmの場合に0Vvs.AgClとしていた電位を+0.1Vvs.AgClとなるようにする。
そして、制御装置2は、修正後の電位となるように作用極WEと対極CEとの間に流れる電流を、電流測定部4により測定し、電流の測定値を得る。制御装置2は、この場合、被測定水の塩化物イオン濃度が1150ppmであるため、メモリ7に保有されている当該塩化物イオン濃度が1150ppmの場合の検量線データテーブルを用いて、当該電流の測定値から次亜塩素酸等の濃度を導出する。当該導出された次亜塩素酸等の濃度を表示部6に表示する。
これにより、被測定水の塩化物イオン濃度が変化した際には電圧印加部3の出力電圧が調整され、常に当該塩化物イオン濃度である場合のプラトー領域で、電流を測定することができ、適切な次亜塩素酸の濃度測定ができる。
尚、本実施例では、制御装置2のメモリ7には、被測定水の塩化物イオン濃度が150ppmの場合の検量線データテーブルと、1150ppmの場合の検量線データテーブルを元に、塩化物イオン濃度と、修正後の電位に対する電流値とから次亜塩素酸等の濃度を導出しているが、他の塩化物イオン濃度についても、同様に検量線データテーブルを作成し、塩化物イオン濃度と、修正後の電位に対する電流値とから次亜塩素酸等の濃度を導出するものとする。また、当該検量線データテーブルを作成する場合に限らず、被測定水の塩化物イオン濃度と、修正後の電位に対する電流値とから演算処理(例えば、塩化物イオン濃度に対応して予め定められた電位を参照極REの電位に加算)によって次亜塩素酸等の濃度を算出するものとしても良い。
このように、参照極REとして塩化銀電極(銀・塩化銀電極)やカロメル電極を用いた場合、被測定水の塩化物イオン濃度によって電位が変動しても、塩化物イオン濃度に基づく参照電極REの電位のずれに応じて作用極WEの電位を修正することにより、作用極WEにかかる電位を一定として作用極WEと対極CE間に流れる電流Idを測定することができる。
上述したように、被測定水の塩化物イオン濃度が変動しても、当該塩化物イオン濃度の変動に応じて、参照極REの電位のずれを効果的に解消した電位に設定することで、測定された電流値から一義的に被測定水の遊離残留塩素濃度を導出することができ、精度の高い遊離残留塩素濃度測定を実現できる。
また、本実施例では、制御装置2には、被測定水の塩化物イオン濃度毎の電位における電流値と、次亜塩素酸等の濃度との関係を示す検量線データテーブルをメモリ7に保有しているため、作用極WEの電位をシフトさせ作用極WEと対極CE間に流れる電流を測定し、当該測定された電流値と、塩化物イオン濃度とを、当該検量線データテーブルに照合することで、容易に被測定水の次亜塩素酸等の濃度を導出することができる。
尚、塩化物イオン濃度による補正は上記実施例に限定されるものではなく、参照極REの電圧に対して行っても良いものである。この際は、参照極REのオペアンプ5に対する入力インピーダンスが低下しないようにインピーダンスの変換回路を用いる。
本実施例では、被測定水の塩化物イオン濃度の測定手段として被測定水の導電率を検出する導電率センサ8により構成しているため、容易に被測定水の塩化物イオンを把握でき、簡素な構成にて本願発明を実現することが可能となる。
次に、図8を参照して上記濃度測定装置1を採用した空気清浄装置Sについて説明する。図8は空気清浄装置Sの概略構成図である。本実施例における空気清浄装置Sは、大型施設の空調システムに採用されるものであって、被処理水の電気化学的処理を行う電解処理槽11と、清浄対象となる空気が流通するダクト等に設けられるフィルタ等の複数の気液接触部材13と、電解処理槽11において処理された被処理水を各気液接触部材13に搬送する搬送ライン14と、搬送手段としての循環ポンプ15と、上記濃度測定装置1とを備えている。本実施例において、濃度測定装置1は、搬送ライン14に設けられている。
気液接触部材13には、各ダクト内において、清浄対象となる空気が図示しない送風機により流通制御されている。気液接触部材13を経た被処理水は、返送ライン16を介して電解処理槽11に帰還する。これにより、被処理水は、電解処理槽11、搬送ライン14、気液接触部材13、返送ライン16を循環する構成とされている。
電解処理槽11には、図示しない水位センサの出力に基づき市水等から給水される。この電解処理槽11には、電気化学的処理手段としての複数対の電解用電極12が配設されている(図8では、1対の電解用電極12として図示している。)。当該電解用電極12が通電されると、電解処理槽11内の水道水が電気分解(電気化学的処理)され、次亜塩素酸や、次亜塩素酸イオン等の活性種(この場合、活性酸素種)が生成される。尚、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を有する酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、あるいは、過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった所謂広義の活性酸素を含むものとする。
前記電解用電極12は、アノードとして電解により容易に遊離塩素を生成可能とする金属材料、例えば、白金とイリジウムの焼成電極を用い、カソードとして白金電極を用いる。これら電極に所定の電流値で、電解処理を行う。これにより、アノードでは、次亜塩素酸等が生成される。
図9は、当該空気清浄装置Sの制御装置20のブロック図を示している。この制御装置20は、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、その入力側にはモード切替部21と、上記濃度測定装置1が接続されていると共に、電解処理槽11内の電解水(被処理水)の塩化物イオン濃度測定手段としての導電率センサ8が接続されている。また、本実施例において、当該制御装置20には、計時手段としてのタイマ22が内蔵されている。そして、制御装置20の出力側には上記電解用電極12及び循環ポンプ15が接続されている。
以上の構成により、空気清浄装置Sの動作について説明する。空気清浄装置Sの運転を開始すると、制御装置20は、循環ポンプ15を駆動する。そして、濃度測定装置1は、導電率センサ8の出力に基づき電解水(被処理水)の塩化物イオン濃度を測定する。そして、当該塩化物イオン濃度に基づき、上述したように次亜塩素酸等の濃度を測定し、空気清浄装置Sの制御装置20に出力する。
制御装置20は、濃度測定装置1により測定された次亜塩素酸等の濃度に基づき、電解用電極12への通電制御を行う。これにより、電解処理槽11では、電解用電極12への通電により、被処理水としての水道水が電気分解されて活性種を含む電解水が生成される(電気化学的処理)。この電解水は、循環ポンプ15の駆動によって、搬送ライン14を介して各気液接触部材13に搬送される。
各気液接触部材13に散水された電解水は、当該気液接触部材13の表面において、流通する清浄対象としての空気と接触し、空気中に含まれるウィルス、花粉、ダニのフンや死骸等のアレルギー物質などの有機物が、電解水に含まれる遊離塩素により、分解、酸化処理される。そして、気液接触部材13を経た電解水は、返送ライン16を介して電解処理槽11内に帰還する。
係る空気清浄装置Sは、通常運転と、クリーニング運転とを切替可能とするモード切替部(モード切替手段)21を備えている。本実施例では、通常運転時における電解水(被処理水)の目標次亜塩素酸等の濃度を例えば2ppm、クリーニング運転における次亜塩素酸等の目標濃度は例えば5ppmとする。これにより、電解水の次亜塩素酸の設定濃度を変更可能とする。
そのため、制御装置20は、上述したような濃度測定装置1からの次亜塩素酸等の測定濃度に基づいて、各運転モードにおいて目標となる次亜塩素酸等の濃度となるように電解用電極12を通電制御する。例えば、次亜塩素酸濃度が目標とする次亜塩素酸濃度未満となると、制御装置20は、電解用電極12への通電電圧を上昇させて、次亜塩素酸濃度が目標とする次亜塩素酸濃度より高くなると、電解用電極12への通電電圧を下げ、電解水(被処理水)の次亜塩素酸濃度を一定濃度とするように、電解用電極12への通電制御する。当該通電制御は、所定の上限値と下限値を設けて電解用電極12への通電をON/OFF制御としても良く、PID制御としても良い。
ここで、係る空気清浄装置Sでは、電解水(被処理水)と清浄対象となる空気とは気液接触させて空気の清浄処理を行っている。そのため、電解処理槽11内の電解水(被処理水)に含まれる水は、同一の系において循環されることにより、蒸発し、電解水の塩化物イオン濃度が上昇していく傾向にある。また、新たに給水が行われれば、電解水の塩化物イオン濃度が降下する。
そのため、濃度測定装置1において被測定水となる電解水(被処理水)の塩化物イオン濃度が変動することとなるが、本願発明における濃度測定装置1は、上述したように、被測定水となる電解水の導電率を導電率センサ8により検出し、これにより被測定水の塩化物イオン濃度を把握する。そして、被測定水の塩化物イオンの濃度の変動に追随して濃度測定装置1における作用極WEと対極CE間に流れる電流を測定する。これにより、精度の高い次亜塩素酸等の濃度測定を実現することができる。
従って、空気清浄装置Sにおける各運転モードにおいて、精度の高い次亜塩素酸等の濃度制御を実現できることとなり、遊離残留塩素濃度測定装置1に濃度に基づき電解用電極12の通電制御を行うことで、適当な遊離残留塩素濃度を確保することができ、効率的な空気清浄を実現できる。更に、過剰な電解を回避でき、電解用電極12の寿命を延ばすことができる。
尚、本実施例では、被測定水となる電解水の導電率を検出する手段として別途導電率センサ8を電解処理槽11内に浸漬しているが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、電解用電極12間への印加電圧を検出する電圧検出部(印加電圧検出手段)23と、これら電解用電極12間の電流値を検出する電流検出部(電流検出手段)24を設け、これら電極12間への印加電圧と電流値とから被測定水となる電解水の導電率を検出しても良い。
これにより、別途導電率センサ8を設けることなく、空気清浄装置Sにおいて既存の機器である電解用電極12を用いて被測定水となる電解水の導電率から塩化物イオン濃度を測定することができる。
尚、図10に示すように、本願発明の濃度測定装置1は、電解処理槽11内に貯留される電解水(被測定水)に浸漬して、係る電解処理槽11内の電解水の次亜塩素酸等の濃度を測定しても良い。
また、当該濃度測定装置1を備えた空気清浄装置Sは、これに限定されるものではなく、図11や図12に示すように、筐体部内に電解用電極12を備えた電解処理槽11と、当該電解処理槽11への給水を行う給水タンク30と、循環ポンプ15と、気液接触部材13と、濃度測定装置1を備えた床置き式の空気清浄装置Sに適用しても良い。尚、図11では気液接触部材13と接触させる前の電解水を被測定水として濃度測定装置1により次亜塩素酸等の濃度を測定しており、図12では、気液接触部材13と接触させた後の電解水が貯留される給水タンク30内の電解水を被測定水として濃度測定装置1により次亜塩素酸等の濃度を測定している。
また、上記実施例では、濃度測定装置1の被測定水となる電解水の塩化物イオン濃度は、導電率センサ8により検出された導電率、又は、電解用電極12とその電圧検出部23、電流検出部24により検出され算出された導電率から導出(間接的に測定)しているが、当該塩化物イオン濃度の測定手段は、これに限られない。
図13には、当該実施例における空気清浄装置Sを運転した場合における電解水(被測定水)の導電率及び塩化物イオン濃度の経時的変化を示している。これによると、当該空気清浄装置Sでは、電解用電極12による電解処理の経過時間(積算処理時間)に応じて、電解水(被測定水)の導電率が上昇していくことが分かる。また、同様の変化割合にて塩化物イオン濃度が上昇していくことが分かる。
このことから、空気清浄装置Sの制御装置20に内蔵されるタイマ22による運転積算時間(経過時間)に基づいて、電解水(被測定水)の塩化物イオン濃度を推定し、濃度測定装置1の制御装置2は当該推定塩化物イオン濃度に基づいて、塩化物イオン濃度の変動に応じた電位の修正及びこれにより測定された電流からの次亜塩素酸等の濃度測定を実行しても良い。
これにより、本実施例の空気清浄装置Sの如く、所定の系を循環する被測定水が蒸発によって塩化物イオン濃度が上昇する場合においても、当該被測定水の経過時間によって被測定水の塩化物イオン濃度を推定することで、格別に導電率センサ8を設けることなく、容易に塩化物イオン濃度を把握でき、簡素な構成にて本願発明を実現することができる。
S 空気清浄装置
WE 作用極
CE 対極
RE 参照極
1 遊離残留塩素濃度測定装置(濃度測定装置)
2 制御装置(制御手段)
3 電圧印加部(電圧印加手段)
4 電流測定部(電流測定手段)
5 オペアンプ(電位測定手段)
6 濃度表示部
7 メモリ(記憶手段)
8 導電率センサ(導電率検出手段。塩化物イオン濃度測定手段)
10 容器
11 電解処理槽
12 電解用電極
13 気液接触部材
14 搬送ライン
15 循環ポンプ
16 返送ライン
20 制御装置
21 モード切替部
22 タイマ(計時手段。塩化物イオン濃度推定手段)
23 電圧検出部
24 電流検出部

Claims (8)

  1. 作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、前記作用極に前記被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した前記参照極に対する前記作用極の電位に前記作用極の電位が同じになるように前記作用極と前記対極間に印加する電圧を制御したときの前記作用極と前記対極との間の電流から前記被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、
    前記被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて前記予め測定した前記参照極に対する作用極の電位を補正することを特徴とする遊離残留塩素濃度の測定方法。
  2. 作用極、対極、参照極を次亜塩素酸を含む被測定水に浸漬し、予め次亜塩素酸の濃度が既知の被測定水中で直線的に前記作用極の還元電流が大きくなるような前記参照極に対する前記作用極の電位を前記作用極の前記電位に設定して、前記参照極に対する前記作用極の電位が常に前記設定電位になるように前記作用極と前記対極間に印加する電圧を制御したときの前記作用極と前記対極との間の電流から前記被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する3電極ポーラログラフ法を用いた遊離残留塩素濃度の測定方法において、
    前記被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて前記予め設定した前記参照極に対する前記作用極の電位を補正することを特徴とする遊離残留塩素濃度の測定方法。
  3. 作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、前記作用極に前記被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した前記参照極に対する前記作用極の電位に前記参照極の電位が同じになるように前記作用極と前記対極間に印加する電圧を制御したときの前記作用極と前記対極との間の電流から前記被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、
    前記被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に基づいて前記予め測定した前記参照極に対する前記作用極の電位を補正することを特徴とする遊離残留塩素濃度の測定方法。
  4. 作用極、対極、参照極を被測定水に浸漬し、前記作用極に前記被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した前記参照極に対する前記作用極の電位に前記参照極の電位が同じになるように前記作用極と前記対極間に印加する電圧を制御したときの前記作用極と前記対極との間の電流から前記被測定水の遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、
    前記被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に対応して予め定められた電位を前記参照極の電位に加算する補正を行うことを特徴とする遊離残留塩素濃度の測定方法。
  5. 第1の電極、第2の電極を被測定水に浸漬し前記第1の電極と前記第2の電極間に流れる電流を用いて予め定められたテーブルから遊離残留塩素濃度を推定する遊離残留塩素濃度の測定方法において、
    前記被測定水にさらに第3の電極を浸漬し、前記第2の電極に前記被測定水中の次亜塩素酸の還元電流が流れる際の予め測定した前記第3の電極に対する前記第2の電極の電位に前記第3の電極の電位が等しくなるように前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する電圧を制御すると共に、前記被測定水に前記被測定水の塩化物イオン濃度を検出するセンサを備え、当該センサの検出する塩化物イオン濃度に対応して前記予め測定した前記第3の電極に対する前記第2の電極の電位の補正を行うことを特徴とする遊離残留塩素濃度の測定方法。
  6. 前記予め測定した前記参照極に対する前記作用極の電位若しくは予め測定した前記第3の電極に対する前記第2の電極の電位の補正は、塩化物イオン濃度に対応して予め記憶された補正値を用いて行われることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の遊離残留塩素濃度の測定方法。
  7. 前記作用極/前記第2の電極は遊離残留塩素の還元電流測定の作用を成し、前記対極/前記第1の電極は前記作用極/前記第2の電極の逆反応である酸化反応の受け皿の作用を成し、前記参照極/前記第3の電極は前記作用極/前記第2の電極の電位を設定するための基準電極の作用を成すことを特徴とする請求項6に記載の遊離残留塩素濃度の測定方法。
  8. 前記被測定水に含まれる前記塩化物イオンを電気分解して少なくとも次亜塩素酸を生成する1対の電解用電極を備え、請求項7に記載の測定方法を用いて推定される遊離残留塩素濃度の値が予め定められた範囲内に入るように前記1対の電解用電極に印加する電圧又は電流を制御することを特徴とする次亜塩素酸の生成方法。
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JP2012242244A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Tanita Corp 糖濃度測定装置
JP2013134207A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Sanyo Electric Co Ltd ポーラログラフ式残留塩素センサ
JP2020529026A (ja) * 2017-07-19 2020-10-01 バックマン ラボラトリーズ インターナショナル,インコーポレイティド リアルタイム電気化学検知を使用してモノクロラミン生成において1つ以上の成分値を調節する方法
CN113371799A (zh) * 2021-06-22 2021-09-10 哈尔滨工业大学 基于单线态氧的电化学消毒方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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