JP2012242244A - 糖濃度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料と接触し、電圧が印加されることにより、試料中の糖濃度に対応して電流が流れる作用極201及び対極202と、銀−塩化銀参照極203とを備えた、試料中の糖濃度を測定するための糖濃度測定用電極101と、試料中の塩化物イオン濃度を測定するための塩濃度測定用電極102と、塩濃度測定用電極102の出力から、銀−塩化銀参照極203の電位のずれを把握し、把握した電位のずれを用いて、作用極201に印加すべき電圧を補正する電圧補正部105とを有する糖濃度測定装置である。塩濃度測定用電極102は、糖濃度測定用電極101とは別個に設けられている。
【選択図】図1
Description
試料と接触し、電圧が印加されることにより、前記試料中の糖濃度に対応して電流が流れる作用極及び対極と、銀−塩化銀参照極とを備えた、試料中の糖濃度を測定するための糖濃度測定用電極と、
前記試料中の塩化物イオン濃度を測定するための塩濃度測定用電極と、
前記塩濃度測定用電極の出力から、前記銀−塩化銀参照極の電位のずれを把握し、把握した前記電位のずれを用いて、前記作用極に印加すべき電圧を補正する電圧補正部と、
を有し、
前記塩濃度測定用電極が、前記糖濃度測定用電極とは別個に設けられている、糖濃度測定装置が提供される。
E=E0−(RT/F)log|Cl−|・・・(III)
なお、式(III)中、Rは気体定数(J/mol)であり、Tは絶対温度(K)であり、Fはファラデー定数(C)である。|Cl−|は、塩化物イオンの濃度である。
測定者が、操作部4の電源オン/オフスイッチを押すなどすることにより、尿糖計1がオン状態になり、演算処理部5の動作により初期化処理が行われる。この初期化処理は、尿糖計1を測定状態にできるものであれば限定されず、例えば、基準試料Sを尿糖センサ2に浸漬させて、記憶部103に記憶された種々の基準に合致するよう印加電圧を調整してもよい。
次に、測定者が尿糖センサ2の凹部に尿をかけたり、紙コップ等に入れた尿に浸漬させたりして、糖濃度測定用電極101及び塩濃度測定用電極102に測定試料Tを接触させる。
次に、測定試料Tの塩化物イオン濃度を測定する。具体的には、演算処理部5の指示により、交流電源109から塩濃度測定用電極102に所定の周波数の交流電流が印加される。そして、一対の電極(204a、204b)の間に発生した電流を塩濃度測定用電流検出回路110が検出し、デジタル信号に変換して、塩濃度算出部104に送出する。
A'=A×IC0/I'C0・・・(11)
〔式(11)中、A'が補正後の測定試料Tの電流値であり、Aが得られた測定試料Tの電流であり、I'C0が測定試料Tの測定時において、基準試料Sを測定したときの塩濃度測定用電極102の出力電流であり、IC0が初期状態において基準試料Sを測定したときの塩濃度測定用電極102の出力電流である。〕
たとえば、記憶部103に記憶された基準試料Sの塩化物イオン濃度(C0)が150mmol/L(0.88重量%)であれば、図8の関係からIC0は、5.8nAとなるが、使用により電極表面が汚染され、基準試料Sの塩化物イオン濃度(C0)の測定時における塩濃度測定用電極102の出力(I'C0)が4nAに変動したとする。この場合、塩濃度算出部104は、塩濃度測定用電流検出回路110を介して得られた電流値Aを1.45倍(=IC0/I'C0=5.8/4)にし、図8で示す関係図にあてはめ、対応する塩化物イオン濃度を抽出して、測定試料Tの塩化物イオン濃度を取得することができる。
V1=V0+N×ln(C1/C0)・・・(1)
〔式(1)中、Nは、RT/Fであり、Rは気体定数(J/mol)であり、Tは絶対温度(K)であり、Fはファラデー定数(C)であり、V0及びV1の単位は、mVであり、C0及びC1の単位は、mmol/Lである。〕
ステップS103で補正された電圧は、直流電源106から作用極201に印加され、測定試料Tのグルコース濃度が測定される。具体的には、電圧の印加により、作用極201で前述の反応がおこり、過酸化水素の分解が生じて、作用極201から対極202に電流が流れる。そうすると、糖濃度測定用電流検出回路107は、この電流値を検出し、デジタル信号に変換して、糖濃度算出部108に送出する。記憶部103には、グルコース濃度と糖濃度測定用電極の出力値との関係が記憶されているため、糖濃度算出部108は、これを参照し、出力値に対応するグルコース濃度を選択して、測定試料Tのグルコース濃度が算出される。算出されたグルコース濃度は、記憶部103に蓄積させたり、表示部3に表示してユーザに示したり、通信部112からネットワークを介して出力してもよい。
次に、演算処理部5が、測定及び演算終了の通知を行う。具体的には、表示部3に、「測定終了しました」というメッセージを表示し、ブザーを鳴らす。
次に、演算処理部5が、測定結果及びアドバイスを表示する。例えば、記憶部103に記憶した、測定試料Tのグルコース濃度をそのまま表示部3に表示させる。このとき、記憶部103に記憶した、測定試料Tの塩化物イオン濃度を併せて表示部3に表示させることもできる。
たとえば、実施の形態においては、尿糖計を例に挙げて説明したが、本発明の糖濃度測定装置は、血液中の血糖値や塩濃度、食物中の糖分、塩分等を測定することもできる。
V1=450+59×ln(C1/150)・・・(12)
試料として、グルコース濃度が50mg/dlであり、塩化物イオン濃度を0.03、0.09、0.3、0.9、1.8、3.0重量%にふったサンプルを用意し、上記式(12)を用いてV1を算出し、それぞれ作用極201に電圧を印加した。このようにして測定されたグルコース濃度の誤差は、±5重量%以下に収まった。一方、すべてのサンプルについて、標準電圧値(V0)である450mVを印加した場合は、測定したグルコース濃度の結果にぶれが生じ、誤差は、最大で±20重量%程度であった。結果を表1に示す。
2 尿糖センサ
3 表示部
4 操作部
5 演算処理部
101 糖濃度測定用電極
102 塩濃度測定用電極
103 記憶部
104 塩濃度算出部
105 電圧補正部
106 直流電源
107 糖濃度測定用電流検出回路
108 糖濃度算出部
109 交流電源
110 塩濃度測定用電流検出回路
112 通信部
113 温度センサ
114 温度補正部
201 作用極
202 対極
203 参照極
204a 電極
204b 電極
205 基板
206 基板
Claims (11)
- 試料と接触し、電圧が印加されることにより、前記試料中の糖濃度に対応して電流が流れる作用極及び対極と、銀−塩化銀参照極とを備えた、前記試料中の糖濃度を測定するための糖濃度測定用電極と、
前記試料中の塩化物イオン濃度を測定するための塩濃度測定用電極と、
前記塩濃度測定用電極の出力から、前記銀−塩化銀参照極の電位のずれを把握し、把握した前記電位のずれを用いて、前記作用極に印加すべき電圧を補正する電圧補正部と、
を有し、
前記塩濃度測定用電極が、前記糖濃度測定用電極とは別個に設けられている、糖濃度測定装置。 - 基準試料の塩化物イオン濃度と、前記基準試料が接触したとき前記作用極に印加すべき標準電圧と、を記憶する記憶部と、
測定すべき測定試料に接触した前記塩濃度測定用電極の出力から前記測定試料の塩化物イオン濃度を算出する塩濃度算出部と、
をさらに備え、
前記電圧補正部は、算出された前記測定試料の塩化物イオン濃度と前記基準試料の塩化物イオン濃度とを対比し、対比の結果に基づいて前記電位のずれを把握し、前記電位のずれを用いて前記標準電圧を補正して前記作用極に印加すべき電圧を決定する、請求項1に記載の糖濃度測定装置。 - 前記記憶部は、下記式(1)で示す補正式を記憶し、
前記電圧制御部は、記憶された前記基準試料の塩化物イオン濃度(C0)と、前記塩濃度算出部が算出した前記測定試料の塩化物イオン濃度(C1)と、記憶された前記標準電圧(V0)とを下記(1)に代入して、前記作用極に印加すべき電圧(V1)を決定する、請求項2に記載の糖濃度測定装置。
V1=V0+N×ln(C1/C0)・・・(1)
〔式(1)中、Nは、RT/Fであり、Rは気体定数(J/mol)であり、Tは絶対温度(K)であり、Fはファラデー定数(C)であり、V0及びV1の単位は、mVであり、C0及びC1の単位は、mmol/Lである。〕 - 前記塩濃度測定用電極が、白金電極である、請求項1乃至3いずれか1項に記載の糖濃度測定装置。
- 前記糖濃度測定用電極が、一対の電極からなり、交流電圧が印加される、請求項1乃至4いずれか1項に記載の糖濃度測定装置。
- 前記塩濃度測定用電極が、前記糖濃度測定用電極を前記一対の電極で挟んで配置される、請求項5に記載の糖濃度測定装置。
- 前記糖濃度測定用電極の出力から、前記試料中の糖濃度を算出する糖濃度算出部と、
前記糖濃度算出部が算出した前記糖濃度を表示する表示部と、
をさらに有し、
前記作用極は、前記電圧補正部が補正した電圧が印加される、1乃至6いずれか1項に記載の糖濃度測定装置。 - 前記試料に接触した前記塩濃度測定用電極の出力から前記試料の塩化物イオン濃度を算出する塩濃度算出部をさらに有し、
前記塩濃度算出部は、算出された前記塩化物イオン濃度が所定の閾値を超えるか否かを判断し、
前記表示部は、前記塩濃度算出部の判断結果を表示する、請求項7に記載の糖濃度測定装置。 - 前記糖濃度測定用電極及び前記塩濃度測定用電極の環境温度、又は、前記糖濃度測定用電極及び前記塩濃度測定用電極に接触した試料の温度を測定する温度センサと、
前記温度センサの測定温度を用いて、前記糖濃度測定用電極及び前記塩濃度測定用電極の出力を補正する温度補正部と、
をさらに有する、請求項1乃至8いずれか1項に記載の糖濃度測定装置。 - 尿の糖濃度を測定するために用いられる、請求項1乃至9いずれか1項に記載の糖濃度測定装置。
- 50mg/dl以下のグルコースを含有する尿を測定するために用いられる、請求項10に記載の糖濃度測定装置。
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