JP2004226273A - 液量測定装置及び尿検査装置 - Google Patents

液量測定装置及び尿検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004226273A
JP2004226273A JP2003015296A JP2003015296A JP2004226273A JP 2004226273 A JP2004226273 A JP 2004226273A JP 2003015296 A JP2003015296 A JP 2003015296A JP 2003015296 A JP2003015296 A JP 2003015296A JP 2004226273 A JP2004226273 A JP 2004226273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urine
unit
measuring
resistance
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003015296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3712396B2 (ja
Inventor
Hidekazu Kono
英一 河野
Osamu Tochikubo
修 栃久保
Kotaro Yamasue
耕太郎 山末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KONO ME KENKYUSHO KK
Original Assignee
KONO ME KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KONO ME KENKYUSHO KK filed Critical KONO ME KENKYUSHO KK
Priority to JP2003015296A priority Critical patent/JP3712396B2/ja
Publication of JP2004226273A publication Critical patent/JP2004226273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3712396B2 publication Critical patent/JP3712396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

【課題】液体による分極効果の影響を直接受けにくい抵抗体を有し、装置の小型化、低コスト化、高精度化を同時に満たすことができる液量測定装置及びこれを用いた尿検査装置を提供すること。
【解決手段】尿検査装置10は、断面積一定の容器11に採取された尿Lの量を測定する液量測定装置12と、尿L中の塩分濃度を測定する塩分センサ部14と、前記センサ部を駆動計測して塩分濃度を算出する塩分濃度検出部(濃度検出部)15と、尿Lの量と塩分濃度から尿L中の塩分量を演算する塩分演算部16とから構成されている。液量測定装置12は、容器11内に挿入される測定部30と、測定部30に交流電圧を印加する電源部32と、測定部30の電気抵抗を測定する抵抗測定部34と、測定した電気抵抗変化に基づいて予め作成した抵抗値対液量の検量線から液量を算出する液量演算部36とからなる構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器中に貯留された尿などの液体の液量と、この液体中の塩分、糖分等の化学物質濃度を検出する液量測定装置及び濃度検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢化が年々進む今日では、生活習慣病が大きな社会問題になってきている。生活習慣病の発生要因は、栄養摂取、運動、ストレス、喫煙、飲酒、遺伝等の多くの要因が複雑に絡み合っていることがわかっているが、とりわけ栄養摂取が最も重要な要因になっている。中でも高血圧は塩分の過剰摂取が大きな要因である。過剰に摂取された塩分のほとんどは尿中に排泄されるので、尿を24時間ためて分析すれば1日あたりの塩分摂取量を推定することができる。一方糖尿病では、血液中の血糖値がある程度高くなってくると尿中に排泄されるので、24時間尿を分析すれば1日あたりの排泄尿糖量を知ることができる。
【0003】
上記の観点から、本発明者の1人である栃久保修等は、早朝尿(朝起きたときに排泄した尿)を対象として紙コップにつけた目盛りで尿量を測定し、尿試験紙で塩分濃度を測定して、簡易的に1日あたりの塩分排泄量を求める液量測定装置及び尿検査装置を開発した(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0004】
このような液量測定装置及び尿検査装置は、尿の重量と比重を測定し、重量と比重値から尿量を求める方法(例えば、特許文献2参照。)、圧力センサーを用いる方法(例えば、特許文献3参照。)など多くの方法が提案されている。
【0005】
一般分野の液量測定装置としては、光や超音波を使用して液面を計る方法、液に浮き子を浮かべて浮き子の位置を測定する方法、槽の底の液圧を測る方法、2電極を液中に浸漬し電気容量の変化を利用する方法、電極を液中に浸漬して液の電導率を測定する方法、抵抗体を液中に浸漬して抵抗体の抵抗を測定する方法、等の多くの方法が提案実用化されている。
【0006】
この中で、抵抗体を液中に浸漬して抵抗体の抵抗を測定する装置は小型化、低価格化が可能な液量測定装置として一般的に使用される。
これらの例としては、容器の断面積が一定でない場合に抵抗体の抵抗分布を容器の形状に合わせて補償しているもの(例えば、特許文献4参照。)、測定用の抵抗体のほかに温度補償用の抵抗を追加して高精度化を測っているもの(例えば、特許文献5参照。)等がある。
【0007】
【特許文献1】
実開平01−148860号公報
【特許文献2】
特開平05−107246号公報
【特許文献3】
特開平11−108732号公報
【特許文献4】
特開平05−34188号公報
【特許文献5】
特開2000−28420号公報
【非特許文献1】
栃久保他、「尿中塩分濃度の簡易測定法」、医学のあゆみ、1984年、131巻、p.545−p.550
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の液量検査装置及び尿検査装置においては、装置が大型なものであったり、所望する測定精度を得ようとすると価格が高くなってしまい、広く一般に普及するのは困難となっていた。
また、抵抗体が電極となっているため、抵抗体の表面で分極が生じやすく抵抗測定が不安定になってしまう不都合があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、液体による分極効果の影響を直接受けにくい抵抗体を有し、装置の小型化、低コスト化、高精度化を同時に満たすことができる液量測定装置及びこれを用いた尿検査装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明は、容器内に貯留された導電性又は半導電性の液体の液量を測定する液量測定装置であって、前記容器内に深さ方向に延在して設置される基板上に、前記基板の延在方向に延在しているとともに絶縁皮膜に覆われた抵抗部と、前記延在方向に間隔を開けて前記抵抗部に接続された複数の単位電極部と、前記複数の単位電極部に対向状態に並行して延在する共通電極部とを備え、該共通電極部と前記抵抗部を介した前記複数の単位電極部との間に電圧を印加する電源部と、前記抵抗部の電気抵抗変化に基づいて前記液量を算出する液量演算部とを備えていることを特徴とする。
【0011】
この液量測定装置は、抵抗部が絶縁皮膜に覆われているので、液体と抵抗部が直接接触せず、液体による分極によって抵抗値が変動することが抑制される。また、単位電極部が間隔を開けて複数接続されているので、単位電極部の数と間隔とによって任意の分解能に設定可能である。
【0012】
本発明は、請求項1記載の液量測定装置において、前記抵抗部は、前記単位電極部毎に接続して設けられ互いに直列に配線接続された複数の単位抵抗部で構成されていることを特徴とする。
【0013】
この液量測定装置は、抵抗部が複数の単位抵抗部で構成されているので、要求される分解能や測定精度に応じて、単位抵抗部の数とそれぞれの抵抗値とを自由に設定することができる。
【0014】
本発明は、請求項2に記載の液量測定装置であって、前記単位抵抗部が、チップ抵抗部品であることを特徴とする。
【0015】
この液量測定装置は、単位抵抗部がチップ抵抗部品であるので、既製のチップ抵抗部品を用いることができ、低コスト化を図ることができるとともに、高精度の抵抗体を得ることができる。
【0016】
本発明は、請求項1から3の何れか記載の液量測定装置であって、前記電源部が、前記電圧として交流電圧を印加するものであることを特徴とする。
【0017】
この液量検出装置は、電極間に交流電圧が供給されるので、電極間で正負が一定の周期で交互に逆転し、直流電源の場合に発生する分極現象が生じず、安定した測定値が得られる。
【0018】
本発明は、請求項1から4の何れか記載の液量測定装置であって、前記共通電極部及び前記単位電極部が、金、白金、パラジウム、銀、塩化銀、カーボンの少なくとも1つで形成又は皮膜されていることを特徴とする。
【0019】
この液量測定装置は、上記の材料で電極部が形成又は皮膜されているので、測定誤差の少ない導電率が測定できる。
【0020】
本発明は、容器中の尿の液量を測定するとともに尿の化学特性を測定する尿検査装置であって、前記液量を測定する請求項1から5の何れかに記載の液量測定装置と、前記容器内に浸けられて前記尿に含まれる化学物質の濃度を測定するセンサ部と、前記センサ部を駆動計測して化学物質の濃度を算出する濃度検出部と、前記液量測定装置の測定値と前記濃度検出部の測定値とから前記尿に含まれる化学物質量を演算する演算部とを備えていることを特徴とする。
【0021】
この尿検査装置は、上記発明の液量測定装置と化学物質の濃度を測定するセンサ部等が備えられているので、正確な尿量測定値に基づいて容器内の尿に含まれる化学物質の量が高精度に得られる。
【0022】
本発明は、請求項6に記載の尿検査装置であって、前記センサ部が、前記液量の温度を測定する温度センサ部を備えていることを特徴とする。
【0023】
この尿検査装置は、温度センサ部が設けられているので、尿の温度変化に伴う測定濃度の変動を考慮したより高精度の測定がなされる。
【0024】
本発明は、請求項6又は7に記載の尿測定装置であって、前記センサ部は、前記基板上に設けられていることを特徴とする。
【0025】
この尿検査装置は、上記発明の液量測定装置とセンサ部が同一の基板上に一体に構成されるので、小型化や製造コストの低減を図ることができる。また、各別に容器内に挿入する必要がなく作業性が簡略化される。
【0026】
本発明は、請求項6から8の何れかに記載の尿検査装置であって、前記センサ部は、前記尿の塩分濃度を測定する塩分センサ部であることを特徴とする。
【0027】
この尿検査装置は、塩分センサ部が備えられているので、容器に採尿された尿量から尿中の塩分量を高精度に検出することができる。
【0028】
本発明は、請求項6から8の何れかに記載の尿検査装置であって、前記センサ部が、前記尿の尿糖濃度を測定する尿糖センサ部であることを特徴とする。
【0029】
この尿検査装置は、尿糖センサ部が備えられているので、容器に採尿された尿量から尿中の糖分量を高精度に検出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。図1に示す尿検査装置10は、断面積一定の容器11に採取された尿Lの量を測定する液量測定装置12と、尿L中の塩分濃度を測定する塩分センサ部14と、前記センサ部を駆動計測して塩分濃度を算出する塩分濃度検出部(濃度検出部)15と、尿Lの量と塩分濃度とから尿L中の塩分量を演算する塩分演算部(演算部)16と備えている。
【0031】
液量測定装置12は、図2に示すように、容器11の深さ方向に延在して設置される基板20と、基板20上にこの延在方向に延在する抵抗部22と、抵抗部22に上記延在方向に間隔を開けて接続された複数の単位電極部24と、上記複数の単位電極部24に対向状態に並行して延在する共通電極部26とを備える測定部30を有している。
【0032】
また、液量測定装置12は、測定部30に交流電圧を印加する電源部32と、測定部30の電気抵抗を測定する抵抗測定部34と、測定した電気抵抗変化に基づいて予め作成した抵抗値対液量の検量線から液量を算出する液量演算部36とを備えている。
抵抗測定部34は、抵抗部22に流れる電流を電圧に変換してADコンバータで抵抗値を測定するものである。
【0033】
基板20の上端部近傍には、外部機器とのインタフェースであるコネクタ40が配設されており、このコネクタ40は、抵抗部22と導通される抵抗端子41と、共通電極部26と導通される電極端子42とを備えている。
【0034】
基板20は、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETフィルム)から形成されており、20mm×150mm×0.1mmの大きさを有する。
抵抗部22は、ビニル樹脂をバインダーとした抵抗カーボンペースト(株式会社アサヒ化学研究所製)から形成されており、1mmあたり2kΩ以上、かつ、同じ単位長さ当たりの抵抗率を有するように基板20上にスクリーン印刷されて形成されている。
【0035】
図3に示すように、基板20の表面には、単位電極部24と共通電極部26とを除く部分に、絶縁皮膜44が形成されている。すなわち、抵抗部22の表面は絶縁皮膜44で覆われており、この絶縁皮膜44は絶縁ペーストを塗布することによって形成されている。
【0036】
単位電極部24、及び共通電極部26は、銀塩化銀ペースト(日本アチソン株式会社製)を塗布することによって形成されている。
単位電極部24は、抵抗部22から等間隔位置に離間して抵抗部22の延在方向に2mmの間隔をもって50個引き出されている。これによって、100mmの深さを2mmの分解能で測定することができる。
尿中に浸漬した単位電極部24と共通電極部26との間は、尿の導電率によって決まる抵抗値をもって接続されることになる。抵抗部22における単位電極部24の1ピッチあたりに相当する抵抗値は、上記抵抗値よりも十分大きく設定されるので、実質的には、単位電極部24と共通電極部26とは短絡した状態となる。
【0037】
また、単位電極部24の大きさ及び共通電極部26との距離は、抵抗部22の1分解能あたりの抵抗変化が尿の抵抗値(導電率)の10倍程度が好ましい。そこで本実施形態では、単位電極部24の大きさは1mm×1mmに形成され、共通電極部26との距離は3mmとしている。
【0038】
塩分センサ部14は、基板20下部に形成された一対の電極38と、温度補償用のサーミスタ(温度センサ部)45とを備え、塩分濃度検出部15と電気的に接続され、電流測定回路と温度補償回路とが構成されている。
一対の電極38は、基板20上に銀塩化銀ペーストをスクリーン印刷して形成されている。
そのため、コネクタ40には、一対の電極38から導通される端子46、48と、サーミスタから導通される温度端子50、52とが形成されている。
【0039】
次に、以上の構成からなる本実施形態の尿検査装置10及び液量測定装置12の使用方法について説明する。
早朝尿Lを容器11に採った後、測定部30を尿Lの深さ方向に容器11内に挿入する。すると、測定部30の下端部から尿Lの液面までの範囲にある抵抗部22、単位電極部24、及び共通電極部26が尿L中に浸漬される。また、一対の電極38及びサーミスタ42も尿L中に浸漬される。
浸漬された単位電極部24と共通電極部40との間では、尿の導電率によって決まる抵抗によって接続されることになる。抵抗部22における単位電極部24の1ピッチあたりに相当する抵抗値は、これに比べて十分大きく設定されてるので、実質的には、上記2電極間で短絡されることになる。
【0040】
上記の状態で電源部32及び塩分濃度検出部15から電圧を印加する。このとき、電極部分での分極を抑制するため、1kHz程度の交流電圧を印加する。
すると、尿Lに浸された単位電極部24と共通電極部26との間が短絡して電流が流れる。この電流値を抵抗測定部34にてADコンバータで変換して抵抗値として測定する。
こうして測定された抵抗値は、容器11の断面積が一定なので、抵抗値Rと液量Vとの間で成立する下記(1)式による演算処理が液量演算部36にてなされて、測定した抵抗値とあらかじめ作成した抵抗対液量の検量線から液量が算出される。
なお、図4に、実際に測定した尿Lの量と抵抗値との関係を示す。
【0041】
【数1】
Figure 2004226273
【0042】
一方、一対の電極38間も尿Lによって短絡し電流が流れる。この際の電気特性に応じて尿Lの導電率が求められる。また、サーミスタ45によって尿Lの温度が測定される。
塩分センサ部14によって得られた尿Lの導電率をサーミスタ42によって得られた尿Lの温度によって補正して、尿L中の塩分濃度が塩分濃度検出部15にて算出される。
この抵抗測定値と塩分濃度の測定値とが塩分演算部16内にて処理されて、尿L中の塩分量が測定される。
【0043】
この尿検査装置10及び液量測定装置12によれば、測定部30を尿中に浸漬させることによって、尿量とともに尿中の塩分排泄量を算出することができる。また、この値を基に、患者の食事指導が可能となる。
【0044】
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図5から図7を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0045】
第2の実施形態と上記第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態では、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の基板20に、抵抗部22が抵抗カーボンペーストによって一体に形成されているのに対して、第2の実施形態では、ガラスエポキシ樹脂製の基板130上に銅で配線してニッケル金メッキをしたプリント配線板を使用し、複数の単位チップ抵抗(チップ抵抗部品)60を直列に接続するとともに単位チップ抵抗60と単位電極部24とをそれぞれ接続して構成した点である。
【0046】
すなわち、本実施形態における尿検査装置100及び液量測定装置112は、測定部120の基板130上に、単位チップ抵抗60が2mm間隔で50個半田付けして配設されている。
また、図7に示すように、単位電極部24と共通電極部26と単位チップ抵抗60の半田付け部分以外との領域外の表面は、ソルダーレジスト62で覆われており、単位チップ抵抗60とその半田付け部分とは、防湿コーティング材64(信越化学製シリコーン樹脂)で覆われている。
【0047】
以上の構成からなる本実施形態の尿検査装置100及び液量測定装置112の使用方法は、第1の実施形態に示す使用方法と同様であるが、単位チップ抵抗60が配設されているので、既製のチップ抵抗部品を用いることができ、低コスト化を図ることができるとともに、高精度の抵抗体を得ることができる。
【0048】
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】
第3の実施形態と上記第2の実施形態との異なる点は、第2の実施形態では 尿検査装置10が、尿L中の塩分濃度を測定する塩分センサ部14と、尿Lの量と塩分濃度から尿L中の塩分量を演算する塩分演算部16とを備えているのに対して、これらの代わりに第3の実施形態では、尿検査装置200が、尿L中の糖濃度を測定する尿糖センサ部270と、尿糖センサ部を駆動計測して尿糖濃度を算出する尿糖濃度検出部(濃度検出部)271と、尿Lの量と尿糖濃度から尿L中の糖分量を演算する尿糖演算部272とを備えている点である。
【0050】
尿糖センサ部270は、バイオセンサーであり、定電圧電源を含む尿糖濃度検出部271と電気的に接続されており、これらの間で測定回路が構成されている。
【0051】
尿糖センサ部270は、尿中の糖であるグルコースをその酵素であるグルコースオキシターゼを用いて還元するよう構成されている。
コネクタ278には、尿糖センサ部270と導通される端子280、282が形成されている。
【0052】
次に、以上の構成からなる本実施形態の尿検査装置200及び液量測定装置112の使用方法について説明する。
早朝尿Lを容器11に採った後、測定部120を尿Lの深さ方向から容器11内に挿入する。すると、測定部120の下端部から尿Lの液面までの範囲にある抵抗部22及び単位電極部24、共通電極部26が尿L中に浸漬される。また、同様に尿糖センサ部270も尿L中に浸漬される。
【0053】
上記の状態で電源部32から交流電圧を印加すると、第1の実施形態と同様の作用により尿Lの量が算出される。
一方、尿Lに尿糖センサ部270が浸されることによって、尿糖濃度検出部271にて尿L中の尿糖濃度が測定される。
この尿量に関する抵抗測定値と尿糖濃度の測定値とが尿糖演算部272内にて処理されて、尿L中の糖分量が測定される。
【0054】
本実施形態では尿糖センサ部270を同一基板130上に設けているが、別の基板上に設けても構わない。
【0055】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
すなわち、高精度化する場合には、基板の構成材料をアルミナセラミックスとして、抵抗部、電極部、絶縁皮膜等のペーストを厚膜技術によってスクリーン印刷して焼成させてもよい。この場合、厚膜電極としては、パラジウム、銅等でも構わない。
【0056】
また、電極間の抵抗値を測定しながら、レーザ光等の手段によって抵抗部の一部を除去加工して抵抗値を調整してもよい。この場合、厚膜技術では、抵抗値1%、温度係数200ppmまで可能となる。
さらに、薄膜技術により抵抗部、電極部、絶縁皮膜等を基板上に蒸着又はスパッタリングさせてもよい。この場合、薄膜電極としては、金、白金、パラジウム等でもよい。このように抵抗値の調整をすれば、抵抗値0.1%、温度係数10ppmまで可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した本発明においては以下の効果を奏する。
本発明の液量測定装置は、抵抗部が絶縁皮膜に覆われているので、分極現象が抑制され高精度な測定が可能になるとともに、低コストで小型化を図ることができる。
【0058】
また、本発明の尿検査装置は、上記本発明の液量測定装置を備えているので、尿中塩分量或いは尿糖濃度等の尿内化学物質量を高精度に検出することができる。従って、小型かつ自動で安価な家庭用等の尿検査装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置を示す概要図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置の測定部を示す平面図である。
【図3】図2のA−A部矢視断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における液量測定装置による尿量測定結果を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置を示す概要図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置の測定部を示す平面図である。
【図7】図6のB−B部矢視断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置を示す概要図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における液量測定装置及び尿検査装置の測定部を示す平面図である。
【符号の説明】
10、100、200 尿検査装置
12、112 液量測定装置
14 塩分センサ部
15 塩分濃度検出部
16 塩分演算部
32 電源部
36 液量演算部
20、130 基板
22 抵抗部
24 単位電極部
26 共通電極部
45 温度センサ部(サーミスタ)
44 絶縁皮膜
60 単位チップ抵抗(チップ抵抗部)
270 尿糖センサ部
271 尿糖濃度検出部
272 尿糖演算部

Claims (10)

  1. 容器内に貯留された導電性又は半導電性の液体の液量を測定する液量測定装置であって、
    前記容器内に深さ方向に延在して設置される基板上に、
    前記基板の延在方向に延在しているとともに絶縁皮膜に覆われた抵抗部と、
    前記延在方向に間隔を開けて前記抵抗部に接続された複数の単位電極部と、
    前記複数の単位電極部に対向状態に並行して延在する共通電極部とを備え、
    該共通電極部と前記抵抗部を介した前記複数の単位電極部との間に電圧を印加する電源部と、
    前記抵抗部の電気抵抗変化に基づいて前記液量を算出する液量演算部とを備えていることを特徴とする液量測定装置。
  2. 前記抵抗部が、前記単位電極部毎に接続して設けられ互いに直列に配線接続された複数の単位抵抗部で構成されていることを特徴とする請求項1記載の液量測定装置。
  3. 前記単位抵抗部が、チップ抵抗部品であることを特徴とする請求項2記載の液量測定装置。
  4. 前記電源部が、前記電圧として交流電圧を印加するものであることを特徴とする請求項1から3の何れか記載の液量測定装置。
  5. 前記共通電極部及び前記単位電極部が、金、白金、パラジウム、銀、塩化銀、カーボンの少なくとも1つで形成又は皮膜されていることを特徴とする請求項1から4の何れか記載の液量測定装置。
  6. 容器中の尿の液量を測定するとともに尿の化学特性を測定する尿検査装置であって、
    前記液量を測定する請求項1から5の何れかに記載の液量測定装置と、
    前記容器内に浸けられて前記尿に含まれる化学物質の濃度を測定するセンサ部と、
    前記センサ部を駆動計測して化学物質の濃度を算出する濃度検出部と、
    前記液量測定装置の測定値と前記濃度検出部の測定値とから前記尿に含まれる化学物質量を演算する演算部とを備えていることを特徴とする尿検査装置。
  7. 前記センサ部が、前記液量の温度を測定する温度センサ部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の尿検査装置。
  8. 前記センサ部が、前記基板上に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の尿測定装置。
  9. 前記センサ部が、前記尿の塩分濃度を測定する塩分センサ部であることを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の尿検査装置。
  10. 前記センサ部が、前記尿の尿糖濃度を測定する尿糖センサ部であることを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の尿検査装置。
JP2003015296A 2003-01-23 2003-01-23 液量測定装置及び尿検査装置 Expired - Fee Related JP3712396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003015296A JP3712396B2 (ja) 2003-01-23 2003-01-23 液量測定装置及び尿検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003015296A JP3712396B2 (ja) 2003-01-23 2003-01-23 液量測定装置及び尿検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004226273A true JP2004226273A (ja) 2004-08-12
JP3712396B2 JP3712396B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=32903093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003015296A Expired - Fee Related JP3712396B2 (ja) 2003-01-23 2003-01-23 液量測定装置及び尿検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3712396B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030981A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Tanita Corp 液体成分測定装置、基準液、液体成分測定方法
JP2010137873A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Nihon Tetra Pak Kk 液面レベル調整装置
DE102010020842A1 (de) * 2010-05-18 2011-11-24 Continental Automotive Gmbh Füllstandsensoren, Füllstandserkennungsverfahren sowie Kraftfahrzeug mit einem Füllstandssensor
JP2012242244A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Tanita Corp 糖濃度測定装置
KR101273623B1 (ko) * 2010-08-31 2013-06-11 주식회사 쓰리텍 염해 측정 센서 및 이를 이용하는 염해 측정 장치
WO2021117412A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 Phcホールディングス株式会社 センサおよびこれを備えた測定装置、センサユニット、細胞培養分析装置、液体試料測定方法
JP2021101643A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Phcホールディングス株式会社 センサおよびこれを備えた測定装置、センサユニット、細胞培養分析装置、液体試料測定方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013134209A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Aisan Ind Co Ltd センサ装置及び制御ユニット
JP7099707B2 (ja) * 2018-06-15 2022-07-12 株式会社AmaterZ 水位センサ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030981A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Tanita Corp 液体成分測定装置、基準液、液体成分測定方法
JP2010137873A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Nihon Tetra Pak Kk 液面レベル調整装置
DE102010020842A1 (de) * 2010-05-18 2011-11-24 Continental Automotive Gmbh Füllstandsensoren, Füllstandserkennungsverfahren sowie Kraftfahrzeug mit einem Füllstandssensor
KR101273623B1 (ko) * 2010-08-31 2013-06-11 주식회사 쓰리텍 염해 측정 센서 및 이를 이용하는 염해 측정 장치
JP2012242244A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Tanita Corp 糖濃度測定装置
WO2021117412A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 Phcホールディングス株式会社 センサおよびこれを備えた測定装置、センサユニット、細胞培養分析装置、液体試料測定方法
JP2021101643A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Phcホールディングス株式会社 センサおよびこれを備えた測定装置、センサユニット、細胞培養分析装置、液体試料測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3712396B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2010202056B2 (en) Method and apparatus for assay of electrochemical properties
CN103153179B (zh) 水分计
TWI468679B (zh) 決定樣本中之待測物濃度的方法及使用該方法的手持式測量裝置和生物感測器系統
US9528959B2 (en) Method and apparatus for measuring oxidation-reduction potential
JP2003513279A5 (ja)
MX2014000832A (es) Biosensores codificados y metodos para su elaboracion y uso.
WO2003052387A2 (en) A pH SENSOR WITH INTERNAL SOLUTION GROUND
DE50015673D1 (de) Mikrosensor zur positionsmessung von fluessigkeiten in kapillaren
JP3712396B2 (ja) 液量測定装置及び尿検査装置
JPH0413930A (ja) 液面センサ
JP2004233294A (ja) 電気化学センサ測定装置及びその測定方法
KR20180039075A (ko) 인코딩된 바이오센서들 및 그 제조 및 사용 방법들
GB2290617A (en) Water quality measuring apparatus
Broadbent et al. A miniature rigid/flex salinity measurement device fabricated using printed circuit processing techniques
US20200033287A1 (en) Method of operation of a meter
JP4969577B2 (ja) 電気化学セルの出力のためのスケールファクター
SU1572170A1 (ru) Способ контрол толщины диэлектрической пленки на электропровод щей подложке
Manez et al. System for determining water quality with thick-film multisensor
CN113589042B (zh) 一种包含独立激励电极和感测电极的高精度阻抗传感器
SU556511A1 (ru) Диффузионный преобразователь
JPS58165047A (ja) アルコ−ル、糖分、塩分濃度計
JPH0996620A (ja) イオン電極及びイオン濃度測定方法
UA62210A (en) Device for measuring milk flow rate in milk line
JP2006023291A (ja) 電気化学計測用電極、およびそれを用いた電気化学計測用センサ
AU2013204819A1 (en) Method and apparatus for assay of electrochemical properties

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3712396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees