JP2016095207A - センサカートリッジおよび糖濃度測定装置 - Google Patents

センサカートリッジおよび糖濃度測定装置 Download PDF

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悟 池田
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Abstract

【課題】温度補正の精度を向上させる。【解決手段】センサカートリッジは、液溜まり部が形成された筐体と、尿糖センサおよび温度センサが同一面上に形成され、液溜まり部の同一領域内に、同一面上に形成された尿糖センサおよび温度センサが露出するように筐体内に設けられた基板とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、センサカートリッジおよび糖濃度測定装置に関する。
近年、生活習慣病の一種である、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病)の罹患率が増加している。2型糖尿病を含む糖尿病は、糖代謝の異常があり、血中のグルコース濃度が高くなりすぎるために、数々の合併症を引き起こす深刻な疾病である。糖尿病の早期発見、合併症への進展を抑制するために、例えば下記特許文献1に記載されているように、尿に含まれるぶどう糖(グルコース)である尿糖を測定する器具(尿糖計)が存在する。特許文献1に記載の尿糖計は、バイオセンサにより構成される尿糖センサを備え、且つ、尿糖センサの温度特性を補正するための温度センサ(サーミスタ)を備えている。
特開2006−153849号公報
一般に、温度センサを使用して尿糖センサの温度特性を補正する場合には、温度補正の精度をより向上させることが望まれている。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、温度補正の精度を向上させるセンサカートリッジおよび糖濃度測定装置を提供することを目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本発明の一の態様は、液溜まり部が形成された筐体と、尿糖センサおよび温度センサが同一面上に形成され、液溜まり部の同一領域内に、同一面上に形成された尿糖センサおよび温度センサが露出するように筐体内に設けられた基板とを備えるセンサカートリッジである。
本発明の他の態様は、センサカートリッジと、センサカートリッジに対して着脱自在または一体的に構成される本体部とを備え、センサカートリッジは、液溜まり部が形成された筐体と、尿糖センサおよび温度センサが同一面上に形成され、液溜まり部の同一領域内に、同一面上に形成された尿糖センサおよび温度センサが露出するように筐体内に設けられた基板とを備え、本体部は、尿糖センサにより得られる情報から糖濃度を取得し、温度センサにより得られる情報に基づいて糖濃度を補正する制御部を備える糖濃度測定装置である。
本発明の少なくとも一の実施形態によれば、尿糖センサの温度特性を補正する精度を向上させることができる。なお、本明細書において例示された効果により本発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1A、図1Bおよび図1Cは、一般的な尿糖計におけるセンサ部近傍の構成等を説明するための図である。 図2は、本発明の一実施形態における尿糖計の外観を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態における尿糖計がスタンドに収納された状態の一例を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態におけるセンサ部近傍の構成を説明するための図である。 図5は、本発明の一実施形態におけるセンサ部の詳細な構成を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態におけるセンサ部の詳細な構成を説明するための図である。 図7は、本発明の一実施形態における尿糖計を使用した場合のセンサ部近傍の状態の一例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態における尿糖計の主に電気的な構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明の一実施形態等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.一実施形態>
<2.変形例>
但し、以下に示す実施形態等は、本発明の技術思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明は例示された構成に限定されるものではない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものではない。特に、実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置、上下左右等の方向の記載等は特に限定する旨の記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、図面における各部の構成は適宜、簡略化して示している。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、重複する説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、適宜、他の実施例、実施形態等に適用可能である。
「一般的な尿糖計の構成について」
本発明の理解を容易とするために、一般的な尿糖計の構成例について概略的に説明する。尿糖計は、例えば、本体部と、本体部に着脱自在とされるセンサカートリッジを備えている。センサカートリッジの筐体には開口部が形成されており、この開口部を介して、バイオセンサにより構成される尿糖センサが露出している。
図1A、図1Bおよび図1Cは、一般的な尿糖計の尿糖センサ近傍の構成を説明するための断面図である。なお、断面図(図1、図4、図7)では、断面を示すハッチングを省略するとともに、説明の便宜を考慮して外形線の一部の図示を適宜、省略している。尿糖計は、筐体300を備えており、筐体300の内部には板状の基板301が収納、保持されている。筐体300には開口部302が形成されており、開口部302の底部側(筐体300の内側)には、段部304および液溜まり部305が形成されている。液溜まり部305には、糖濃度の測定に必要な液体試料(例えば、尿)が貯留される。
段部304には、尿糖センサとは別部品であるサーミスタ308が取り付けられている。このサーミスタ308が例えば尿の温度を測定するための温度センサとして使用される。基板301は所定面310を有しており、この所定面310に尿糖センサ311が形成されている。基板301は、尿糖センサ311が筐体300の外部に向けて露出するように筐体300内に設けられている。
図1Bに示すように、サーミスタ308および尿糖センサ311が尿(点状のハッチングで示している)に浸漬した状態で糖濃度の測定がなされる。ところで、尿は外気の影響により温度が変化する場合がある。そこで、サーミスタ308により尿の温度を測定し、測定結果に応じて糖濃度を補正する。例えば、1℃当たりの糖濃度の変化の度合いを予め記憶しておき、尿の温度と人間の平均的な体温(例えば、36度)との差分と前述の糖濃度の変化の度合いとを使用して、平均的な体温における糖濃度となるように補正する演算が行われる。この演算は例えば、尿糖計が備える制御部により実行される。
ところで一般的な尿糖計の使用時において、稀に尿糖センサのみが尿に浸漬する場合がある。この状態が図1Cにより模式的に示されている。図1Cに示す状態では、尿糖センサ311は尿に浸漬しているものの、サーミスタ308は尿に浸漬していない。サーミスタ308により測定される外気の温度に基づいて温度補正が行われるため、正確な温度補正が行われないおそれがある。このため、温度センサを尿糖センサ311にできるだけ近接した位置に設け、尿糖センサ311が接触する試料の温度を正確に測定することが望まれる。このような点に鑑みてなされた本発明の一実施形態について詳細に説明する。
<1.一実施形態>
「尿糖計の外観について」
本発明の一実施形態では、糖濃度測定装置の一種である尿糖計を例にして説明する。図2は、尿糖計1の外観の一例を示す図である。尿糖計1は、例えば、センサ部を有するセンサカートリッジ10と、センサカートリッジ10による検出に基づいて尿中糖分濃度の測定・表示を行いかつ測定の際に保持する部分となる本体部20とを有している。一実施形態における尿糖計1は、センサカートリッジ10と本体部20とが着脱自在に構成されており、センサカートリッジ10が交換可能とされている。尿糖計1は、使用しない時には図3に示すように、内部に磁石81を有するスタンド80に挿入して保管することができる。
センサカートリッジ10は、例えば、略円錐台状の筐体31と、筐体31の一端側から連続的に形成される棒状の筐体32とを有している。筐体32の先端付近に略円形の開口を有する開口部35が形成されており、開口部35を介して筐体32の内側に凹形状となる液溜まり部36が形成されている。液溜まり部36は、液体試料の一例である尿を測定に必要な量、貯留できる程度の大きさとされている。液溜まり部36の底部には、センサ部40が設けられている。詳細は後述するが、センサ部40は、同一基板上の同一面上に形成された、尿糖センサ(バイオセンサ)および温度センサを総称したものである。
本体部20の筐体には、操作部の一例として2つのボタン70,71が設けられている。ボタン70、71を適宜、操作することにより、尿糖計1に対する操作を行うことができる。ボタン70,71を操作することにより、モードの設定等を行うことができる。また、本体部20には、表示部72が設けられている。表示部72には、校正の状況、測定の状況、センサ交換の告知、電池交換の告知、モードの状況、測定結果の告知などが表示される。
図4は、センサ部40付近の構成を拡大して示した図である。上述したように、センサカートリッジ10の筐体32に開口部35および液溜まり部36が形成されている。開口部35は、筐体32の表面に略円形状の開口を有するとともに、尿が液溜まり部36に流入しやすいように液溜まり部36の周縁に向かって傾斜するように形成されている。
筐体32の内部には、絶縁性の基板50が収納、保持されている。基板50としては、セラミック、プラスチック、シリコン、アルミナガラス、紙、高分子材料、合成樹脂板等を使用することができる。基板50は、所定面51を有している。なお、図4(後述する図6および図7も同様)では基板50が板状に図示されているが、所定面を有する形状であれば板状に限定されるものではなくフィルム状等、他の形状であってもよい。
基板50は、図示しないプリント回路板(PCB:Printed Circuit Board)に例えば接着され、基板50に形成される電極パッドとプリント回路板の配線パターンとが、金属ワイヤー等でワイヤーボンディングにより電気的に接続される。基板50が設けられたプリント回路板がセンサカートリッジ10の内部に設けられる。センサカートリッジ10と本体部20とが接続されると、プリント回路板の所定箇所が本体部20の電気的構成部分に対して電気的に接続されるように構成されている。
基板50の同一面上(所定面51上)に尿糖センサ41および温度センサ42が形成されている。基板50は、液溜まり部36の同一領域において所定面51上に形成された尿糖センサ41および温度センサ42が、外部に向かって露出するように筐体32内に設けられている。
「センサ部における尿糖センサについて」
図5および図6を参照して、センサ部40の詳細な構成について説明する。図5および図6に示すように、尿糖センサ41および温度センサ42が開口部35を介して露出するように基板50が筐体32内に設けられている。なお、図5では、開口部35の外縁が点線により模式的に示されている。また、図6では、開口部35、液溜まり部36および筐体32の外縁が点線により模式的に示されている。
始めに尿糖センサ41について説明する。尿糖センサ41は、例えば3極式の尿糖センサとして構成される。すなわち、尿糖センサ41は、作用極410と、対極411と、参照極412とを有している。中央に略円形の作用極410が形成されており、その周囲における異なる位置に対極411および参照極412がそれぞれ形成されている。各電極から延在する箇所には電極パッド(図5における略矩形の箇所)が接続されている。これらの電極パッドと、基板50が設けられたプリント回路板とが金属ワイヤー等でワイヤーボンディングにより接続される。
図6に示すように、尿糖センサ41は例えば4層の薄膜機能層を有する層構造を成している。基板50の所定面51上に作用極410、対極411および参照極412が形成されている。基板50の所定面51上に各電極を覆う接着層60、選択透過層61、酵素層62および制限透過層63が基板50側から順に積層されている。各層は、スピンコート法等により基板50の所定面51上に全面にわたって塗布されており、4層の全体の厚みは例えば、1μm(マイクロメートル)程度である。
接着層60は、その上部の層と、下部に形成された基板50および各電極との密着性を向上させる。また、基板50の表面の濡れ性を改善し、酵素層62を形成する際の膜厚の均一性を向上させる効果もある。さらには、電極での過酸化水素の反応に干渉するアスコルビン酸、尿酸およびアセトアミノフェンに対する選択透過性もある。接着層60を構成する材料として、例えばシランカップリング剤が挙げられる。シランカップリング剤の種類としては、アミノシラン、ビニルシラン、エポキシシランが挙げられるが、このうち、密着性、選択透過性の観点から、アミノシランの一種であるγ−アミノプロピルトリエトキシシランが好ましい。
選択透過層61は、最終的な測定対象物質以外の物質の透過を阻止する機能を有している。選択透過層61は、例えばアセチルセルロース類およびイオン交換樹脂から選ばれる材料により構成される。酵素層62は、例えばグルコースオキシダーゼ(GOD)が固定化されたものであり、グルコースを過酸化水素水に変換する機能を有する。制限透過層63は、被測定成分の拡散速度を制限し、また、干渉物質や妨害物質の影響を低減する役割を果たし、これにより、測定精度の向上、測定可能範囲の拡大に寄与する。制限透過層63としては、例えばポリジメチルシロキサンやポリカルボン酸のフルオロアルコールエステルを使用することができる。制限透過層63は特定構造のポリマーにより構成されるが、構造や分子量の異なる2種以上のポリマーの混合物により構成されていてもよい。
以上のように尿糖センサは、少なくとも酵素層を含む薄膜機能層を有するセンサであり、一実施形態における尿糖センサ41は、4層の薄膜機能層と3個の電極とを有するセンサである。
作用極410および対極411は、導電性材料により形成される。導電性材料としては、炭素、またはパラジウム、銀、白金、金、銅、ニッケル、それらの合金等の金属材料を例示することができる。尿糖センサ41における反応過程で発生する過酸化水素に対する反応性および耐久性に優れる点を考慮して、一実施形態における作用極410および対極411の材料として白金を使用することが好ましい。参照極412も作用極410等と同様に導電性材料により形成される。例えば、銀−塩化銀を使用して参照極412が形成される。蒸着法、スパッタリング法、スクリーン印刷法などにより、作用極410、対極411および参照極412が基板50の所定面51上に形成される。
尿糖センサ41における電極反応について概略的に説明する。作用極410に対して、直流電源から直流電圧が印加されることでグルコースオキシダーゼによりグルコースが酸化され、グルコノラクトンに変化すると共に、過酸化水素が発生する(式(I))。
グルコース(C6126)+酸素(O2)→グルコノラクトン(C6106)+H22(過酸化水素)・・・(I)
発生する過酸化水素は、作用極410上でさらに酸化され、電子が生成する(式(II))。
過酸化水素(H22)→水素イオン(2H+)+酸素(O2)+電子(2e-)・・・(II)
式(II)で示す、過酸化水素反応により生じた電子により、作用極410から対極411に酸化電流が流れる。この酸化電流を検出して所定の演算を行うことにより、試料中のグルコースの濃度を測定することができる。このとき、作用極410と参照極412との間の電位を一定に保つように対極411の電位が制御される。
「センサ部における温度センサについて」
次に、センサ部40における温度センサ42について説明する。図5および図6に示すように、温度センサ42は、尿糖センサ41と同一面上(基板50の所定面51上)であり、且つ、同一の液溜まり部36内の露出する箇所に形成されている。より具体的には、温度センサ42は、対極411および参照極412の外側であり尿糖センサ41に近接する位置に形成されている。
温度センサ42は、例えば白金薄膜が所定面51上にパターニングされることにより形成される白金測温抵抗体として構成されている。温度センサ42としては、好ましくは白金のように抵抗温度係数(TCR)が大きいものが使用され、白金以外にニッケル、パラジウム等を使用することができる(なお、白金の抵抗温度係数はバルク状態で+4000ppm/℃程度である)。なお、尿糖センサ41の作用極410および対極411が白金により構成される場合には、温度センサ42として同一材料である白金を使用することが好ましい。これにより尿糖センサ41および温度センサ42を基板50上に一括形成することができ、基板50上への実装を容易に行うことができる。
一実施形態における温度センサ42は、一定面積内で可能な限り抵抗値が大きくなるように、パターニングの際に白金薄膜を引き回した形状により構成されているが、これに限定されるものではない。基板50の所定面51上には、矩形状にパターニングされた2つの電極パッド(正極用の電極パッドおよび負極用の電極パッド)が形成されており、各電極パッドが温度センサ42に接続されている。これらの電極パッドと、基板50が設けられたプリント回路板とが金属ワイヤー等でワイヤーボンディングにより接続される。白金は正の抵抗温度係数を有しており、温度が上昇すると抵抗値が増大する。したがって、温度センサ42に一定の大きさの電流を流し、そのときに生じる電圧ドロップを測定することにより温度を測定することができる。
図7は、液溜まり部36に尿が貯留した状態を模式的に示した図である。尿糖センサ41および温度センサ42が同一の液溜まり部36内で、且つ、基板50の同一面上の近接した位置に形成されているため、液溜まり部36に尿が貯留した状態では、尿糖センサ41および温度センサ42がともに尿に浸漬している。このため、尿糖センサ41により糖濃度を測定できるとともに、温度センサ42により尿の温度を正確に測定できる。そして、温度センサ42により得られる温度情報に基づいて、温度補正を行うことができる。尿糖センサ41および温度センサ42が尿に対して同一の環境下に置かれるため、環境差における検出誤差が極めて少ないものとなる。このように、本発明の一実施形態における尿糖計によれば温度補正の精度を向上させることができる。
なお、尿糖計1を使用して糖濃度を測定する際は、必ずしも液溜まり部36に尿を貯留させる必要はない。例えばセンサ部40(尿糖センサ41および温度センサ42)に対して尿を直接かけて糖濃度を測定することも可能である。すなわち、本発明の尿糖計は、液溜まり部に尿等の液体試料を一時的に貯留させて測定を行う装置に限定されるものではない。
「尿糖計の電気的な構成について」
図8は、一実施形態における尿糖計1の主に電気的な構成を示すブロック図である。尿糖計1におけるセンサカートリッジ10は、上述したセンサ部40(尿糖センサ41および温度センサ42)の他に例えば、コネクタ101と、コネクタ接続検出回路102とを有する。
尿糖計1における本体部20は、上述した操作部(ボタン70,71)および表示部72の他に例えば、スタンド検出リードスイッチ200と、コネクタ201と、センサ駆動回路202と、A(Analog)/D(Digital)変換部203と、D/A変換部204と、マイクロコンピュータ205と、電源部206と、ブザー207と、インターフェース(I/F)208とを有する。
尿糖計1の各部について説明する。なお、センサ部40等、既に説明した構成に関する説明は適宜、省略する。コネクタ101は、コネクタ201と接続されるものである。なお、図8におけるコネクタ101およびコネクタ201は電気的な接点を示しているが、センサカートリッジ10および本体部20には、それぞれ相手側と着脱するための物理的なコネクタが形成されている。
コネクタ101は例えば、基板50が設けられたプリント回路板の接点であり、コネクタ201は、本体部20における電気的構成部分(センサ駆動回路202やマイクロコンピュータ205等)と接続される接点である。コネクタ101およびコネクタ201が接続されることにより接点同士が接続され、センサカートリッジ10と本体部20との間の電気的な通信が可能になる。コネクタ接続検出回路102は、コネクタ101とコネクタ201とが接続状態となっているか否かを検出する回路である。
スタンド検出リードスイッチ200は、磁石81における磁場の強さの変動を検出し、尿糖計1がスタンド80から取り出されたか否かを検出するためのものである。尿糖計1がスタンド80から取り抜かれるタイミングや、コネクタ101とコネクタ201とが接続されたタイミング等でもって電源部206の電力が電気系統各部に供給され、尿糖計1が動作状態となる。
センサ駆動回路202は、D/A変換部204から供給される駆動信号に基づいてセンサ部40に駆動信号を供給する。また、センサ駆動回路202に対してセンサ部40で検出された検出信号が入力される。センサ駆動回路202は、入力された検出信号をA/D変換部203に出力する。
A/D変換部203は、センサ駆動回路202から入力されるアナログ形式の検出信号をデジタル形式の検出信号に変換し、変換後の検出信号をマイクロコンピュータ205に出力する。D/A変換部204は、マイクロコンピュータ205から入力されるデジタル形式の駆動信号をアナログ形式の駆動信号に変換し、変換後の駆動信号をセンサ駆動回路202に出力する。
電源部206は例えば、コイン型の一次電池が使用される。電源部206として他の形状の一次電池や、充電可能な二次電池を使用することも可能である。電源部206として一次電池が使用される場合には、例えば本体部20の筐体に電池を交換するための電池蓋が設けられる。ブザー207は、マイクロコンピュータ205による制御にしたがって音を再生する。例えば、ブザー207は尿糖計1による測定開始を指示するためのブザー音を再生する。
インターフェース208は、マイクロコンピュータ205内のインターフェース256とデータの送受信を行う。そして、インターフェース208は、インターフェース256を介してマイクロコンピュータ205から受け取った各種のデータを、パーソナルコンピュータ等の外部機器に通信により送信する。通信は、無線でもよく有線でもよい。例えば、尿糖計1からパーソナルコンピュータに対して測定結果(尿糖値)を送信することでパーソナルコンピュータにより測定結果の履歴を管理することができる。外部機器はパーソナルコンピュータに限らず、スマートホン等の携帯型の機器でもよい。インターフェース208を介して各種のデータが外部機器から尿糖計1に入力されてもよい。
マイクロコンピュータ205は例えば、制御部251と、時計部252と、記憶補助部253と、ROM(Read Only Memory)254と、RAM(Random Access Memory)255と、インターフェース256とを有する。
制御部251は例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成され、尿糖計1の各部を制御する。制御部251は例えば、尿糖センサ41からの検出信号に基づいて糖濃度を取得するとともに、温度センサ42からの検出信号(温度情報)に基づいて糖濃度を補正する温度補正制御を実行する。温度補正後の糖濃度に関する表示データを表示部72に出力し、これにより表示部72に測定結果である糖濃度が表示される。なお、糖濃度とともに、糖濃度に関するコメントやアドバイスが表示されてもよい。
時計部252は、RTC(Real Time Clock)などにより構成され日時情報を取得する。制御部251は、時計部252により計時される日時情報を参照し、日時情報が例えば尿糖の測定タイミングを経過したときにブザー207を制御し、測定タイミングを音等によりユーザに報知する制御を実行する。
記憶補助部253は、測定により得られた糖濃度の履歴や糖濃度を取得するためのテーブル等を記憶する。テーブルには、電流値と糖濃度とが対応付けられて記述されており、制御部251はこのテーブルを参照することにより糖濃度を判定することができる。ROM254は、制御部251が実行するプログラムを記憶する。RAM255は、制御部251がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。なお、記憶補助部253およびRAM255を一のメモリに構成してもよい。一のメモリの記憶領域を用途に応じて分割して使用するようにしてもよい。インターフェース256は、マイクロコンピュータ205と、マイクロコンピュータ205に接続される構成との間で送受信されるデータを入出力するためのものである。
以上説明したように、本発明の一実施形態における尿糖計は、別部品としての温度センサ(例えば、サーミスタ)を不要とすることができ、これにより部品点数の減少それに伴うコストの低減を実現することができる。また、サーミスタを取り付けるための構成(例えば、図1における段部304)を不要とすることができ、筐体の薄型化や加工工程の簡素化を実現することができる。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
上述した一実施形態では、尿糖計を例にして説明したが、本発明は尿糖計以外にも、例えば、血液中の血糖値を測定する装置や、食物、飲料中の糖分を測定する装置に対しても適用することができる。
上述した一実施形態では、3極式の尿糖センサを例にして説明したが、作用極および対極のみからなる2極式や、作用極および対極を含む4極式の尿糖センサでもよい。また、電極の形状は、一実施形態で例示した形状に限定されるものではなく、種々の形状を適用することができる。
上述した一実施形態における尿糖計は、センサカートリッジと本体部とが着脱自在とされる構成として説明したが、これに限定されるものではない。尿糖計は、カートリッジと本体部とが一体的に構成されたものでもよい。また、センサカートリッジに形成される開口部は円形状に限定されることはなく、矩形等その他の形状でもよい。
上述した一実施形態における尿糖計において、例えば、より正確な糖濃度を取得するための演算が行われてもよい。上述した一実施形態における尿糖計に公知の構成、機能を追加してもよい。
1:尿糖計
10:センサカートリッジ
20:本体部
35:開口部
40:センサ部
41:尿糖センサ
42:温度センサ

Claims (6)

  1. 液溜まり部が形成された筐体と、
    尿糖センサおよび温度センサが同一面上に形成され、前記液溜まり部の同一領域内に、前記同一面上に形成された前記尿糖センサおよび前記温度センサが露出するように前記筐体内に設けられた基板と
    を備えるセンサカートリッジ。
  2. 前記尿糖センサは、少なくとも酵素層を有する薄膜機能層と、作用極と、対極とを含む
    請求項1に記載のセンサカートリッジ。
  3. 前記作用極および前記対極は、白金により構成される
    請求項2に記載のセンサカートリッジ。
  4. 前記温度センサは、白金により構成される
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のセンサカートリッジ。
  5. 本体部に対して着脱自在とされる
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセンサカートリッジ。
  6. センサカートリッジと、前記センサカートリッジに対して着脱自在または一体的に構成される本体部とを備え、
    前記センサカートリッジは、
    液溜まり部が形成された筐体と、
    尿糖センサおよび温度センサが同一面上に形成され、前記液溜まり部の同一領域内に、前記同一面上に形成された前記尿糖センサおよび前記温度センサが露出するように前記筐体内に設けられた基板と
    を備え、
    前記本体部は、
    前記尿糖センサにより得られる情報から糖濃度を取得し、前記温度センサにより得られる情報に基づいて前記糖濃度を補正する制御部を備える
    糖濃度測定装置。
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