JP2011007126A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カムとローラとの接触面への余分な潤滑油の供給を制限して潤滑の効率を高めることが可能な内燃機関の潤滑装置を提供する。
【解決手段】カム6とロッカーアームのローラ51と接触面でのカム6とロッカーアームのローラ51の滑り(カム6の回転数とローラ51の回転数とを比較した値)を検出し、該滑りが大きいほど、接触面への潤滑油の供給量を増大させる。逆に該滑りが小さいほど、接触面への潤滑油の供給量を小さくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁機構の一部をなすカムと、カムにより駆動されるローラとを備える内燃機関の潤滑装置に関し、特に潤滑油の供給制御を行う潤滑油供給装置に関する。
内燃機関の可変動弁機構の一部をなすカムと、カムシャフトの上方に給油管を配置し、給油管に形成された給油孔から潤滑油を噴出させてカムとロッカーアームの接触面(間隙)に対して潤滑油を供給するものや、潤滑油の給油系にカムシャワー部を設けたものがある(特許文献1から特許文献2を参照)。カムシャワーと呼ばれている潤滑方式である。
特許文献1には、内燃機関のカムとロッカーアームとの接触面に潤滑油を供給する内燃機関の潤滑装置であって、潤滑油を圧送するオイルポンプと、接触面に潤滑油を供給するカムシャワー部と、オイルポンプとカムシャワー部とを結ぶ潤滑油供給通路と、潤滑油供給通路に設けられ、接触面への潤滑油の供給及びその停止を切替える遮断弁と、内燃機関の始動に合わせて接触面への潤滑油の供給が開始され、その後、内燃機関の運転中に接触面への潤滑油の供給が停止されるように、遮断弁の動作を制御する潤滑油供給装置と、を具備していることが記載されている。
カムシャワーを行う理由は、カムによって駆動されるロッカーアームやバルブリフター等の被駆動対象とカムとの接触面に油膜を形成して摩擦を低減することにある。そして、この接触面に対して積極的に潤滑油を供給すべき時期は、上記接触面の油膜が切れる又は不足する内燃機関の始動時であることが多い。そこで、特許文献1の記載の潤滑装置では、内燃機関によってオイルポンプが作動している間はカムシャワーが中止されない。つまり、内燃機関の運転中にはカムシャワーの実行が常時継続される。ところが、内燃機関の運転中にはカムシャフトの軸受部に供給された潤滑油が飛散して上記接触面に供給されて油膜が形成される。このため、このような潤滑装置のように内燃機関の運転中にカムシャワーを常時実行することは潤滑油の余分な供給を招き潤滑の効率が悪化する。一方、この潤滑装置では、内燃機関の完爆を判定した場合、カムシャワー部への潤滑油の流入が遮断され接触面への潤滑油の供給が停止されるように遮断弁の閉弁操作を行う。
特開2006−105023号公報 特開2008−050972号公報
特許文献1に記載の潤滑装置では、潤滑油の流入を内燃機関の始動後、内燃機関の完爆を判定するまで、一定量の潤滑油を供給することとしている。しかしながら、接触面に対して積極的に潤滑油を供給すべき時期は、始動時に限らない。始動時か否かに関わらず、接触面の油膜が切れる又は不足する時期に積極的に潤滑油を供給することが望ましい。また、接触面の油膜切れがない(または不足ない)時期においては、潤滑油の供給を低減又は停止することが望ましい。
そこで、本発明は、カムと接触または非接触な状態になるようにして前記カムにより駆動されるローラとの接触面へ、余分な潤滑油の供給を制御することで、潤滑の効率を高めることが可能な内燃機関の潤滑装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置は、内燃機関に搭載された可変動弁機構の一部をなすカムと、カムにより駆動されるローラと、ローラ及びカムの間に潤滑油を供給するオイルポンプと、ローラが回転する速度及び前記カムが回転する速度を検出し、ローラ及びカムの間に滑りが発生していることを検出し、該滑りの量である滑り量を算出する検出部と、該検出部によって検出された該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、カム及びローラの接触面に供給される潤滑油の量を、大きくなるように潤滑油の量を供給する潤滑油供給装置と、を備えることを特徴とする。請求項2に記載の内燃機関の潤滑装置の潤滑油供給装置は、内燃機関の始動後所定期間を経た後に、該検出部によって検出された該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、カム及びローラの間隙に供給される潤滑油の量を、大きくなるように潤滑油の量を供給する、ことを特徴とする。請求項3に記載の内燃機関の潤滑装置の検出部は、ローラの楕円の周の長さをカムの楕円の周の長さで割った値を、滑りなしを示す判定値とし、該判定値に対し、ローラの回転数をカムの回転数で割った検出値が小さいことをもって滑りが発生したことを検出する、ことを特徴とする。請求項4に記載の内燃機関の潤滑装置の潤滑油供給装置は、内燃機関の回転数が小さい場合の潤滑油の量と比して、内燃機関の回転数が大きい場合の潤滑油の量を小さくなるように潤滑油の量を供給する、ことを特徴とする。
本発明によれば、カム及びローラの接触面へ、余分な潤滑油が供給されないようにできるため、潤滑油供給の効率を高めるることができる。
本発明の実施例1による内燃機関を示す全体図である。 内燃機関の潤滑油の全体を示す模式図である。 内燃機関の可変動弁機構を上から見た図である。 (a)は、カム6とロッカーアーム5とを示して可変動弁機構を説明する図であり、(b)は、ロッカーアーム5を上から見た図であり、(c)は、ローラ51を横から見た図である。 滑りに対して、接触面Cに供給する潤滑油の供給量を示した図である。
図1は本発明の一実施形態に係る潤滑装置を適用した内燃機関1の全体像を示した図である。内燃機関1の全体を斜視した斜視図になっている。なお、本発明の要旨と直接関係しない構造に関しては図示が適宜に省略されている。
図2は内燃機関1の全体に流れる潤滑油(オイル)の全体図を示す図である。図3は、エンジンコントロールユニット(ECU)18への入力を示したものである。図4はカム6とロッカーアーム5とを詳しく図示したものである。図5は、切替手段の動作制御を説明するための図である。
図1は内燃機関1の内部が透視されている。一つの気筒が透視されている。この内燃機関1は、気筒2のそれぞれに2つづつ配置された吸気弁3、及び排気弁4を持つ。また、この内燃機関1は、この吸気弁3、及び排気弁4に連結されたロッカーアーム5を持つ。図4(a)にロッカーアーム5の詳細が記載されている。この内燃機関1は、非円形状で楕円状のカム6を持つ。このように楕円形状であるため、ロッカーアーム5が上下する。このロッカーアーム5は、このカム6に接触する面をもつローラ51を備える。このローラ51は略円形状である。ただし、厳密な円形状とは限らないので、このローラ51の形状を以下では楕円形状と称する。
この内燃機関1は、各気筒につながれたカム6を一律に回転させるカムシャフト7を備える。このカムシャフト7は図示しないタイミングチェーンによって駆動され、回転する。このローラ51とカム6とが接触しつつロッカーアーム5が駆動されることで、所定のタイミングで吸気弁3及び排気弁4が開閉する。本実施形態のロッカーアーム5はニードルローラベアリング(不図示)を内蔵し、これによりローラ51を回転可能に支持する構造となっている。これはローラーロッカーアームと称される。このロッカーアーム5は、図4(a)に記載の通り、ローラ51とアーム部52とセンサ保持部53とから構成される。
図1又は図2で示されるように、内燃機関1は、内燃機関1にて駆動されてオイルパン10内の潤滑油を、オイルストレーナ11を介して汲み上げて圧送するオイルポンプ9を備える。また、内燃機関1は、カムシャフト7の上方に配置され、カム6とロッカーアーム5との接触面C(カム6とロッカーアーム5との間隙)へ潤滑油を供給するカムシャワー部(潤滑油供給部)12を備える。オイルポンプ9とカムシャワー部12とを結ぶ潤滑油供給通路13を備える。この潤滑油供給通路13には、メインギャラリー13aと、カムシャフト7,7のジャーナル部(不図示)へオイル(潤滑油)を導くカムジャーナル用供給路13bがある。カムシャワー部12へとオイル(潤滑油)を導くカムシャワー用供給路13cがある。カムシャワー部12は、カムシャワー用供給路13cとの接続部12aからカムシャフト7,7に沿うようにして吸気弁3,3側及び排気弁4,4側のそれぞれに延びる一対のシャワーパイプ14,14を備える。シャワーパイプ14には、適宜数(本実施形態では一のシャワーパイプ14について8個)の噴口14aが形成されている。こうして、シャワーパイプ14の先端部14bは閉塞されている。
接続部12aの上流側、即ちオイルポンプ9側のカムシャワー用供給路13cには、カムシャワー用供給路13cを開閉する遮断弁15と開閉弁16とがそれぞれ設けられている。遮断弁15と開閉弁16との間には、潤滑油を蓄えかつ蓄えた潤滑油の温度を保持する蓄熱タンク17が設けられている。遮断弁15及び開閉弁16は、ECU18の指令に応じてそれぞれ動作制御される電磁制御弁であり、後述する制御ルーチンに基づいて開閉制御される。
内燃機関1の運転中にはオイルポンプ9が駆動されるので、遮断弁15が閉じられた状態で開閉弁16が開かれることにより、オイルポンプ9にて圧送された潤滑油が蓄熱タンク17内に蓄えられる。蓄熱タンク17内に潤滑油が蓄えられた後に開閉弁16を閉じることにより、蓄熱タンク17内の潤滑油が高温高圧状態で保持される。内燃機関1の停止中には、遮断弁15及び開閉弁16の両者は閉弁状態に保持される。そして、内燃機関1の始動に合わせて蓄熱タンク17に潤滑油が蓄えられた状態で遮断弁15が開かれると、図3に示したように、蓄熱タンク17に蓄えられた潤滑油がシャワーパイプ14に導かれ、シャワーパイプ14に導かれた潤滑油が噴口14aから噴出してカム6に吹きつけられる。カム6に吹きつけられた潤滑油は、カム6とロッカーアーム5との接触面Cまで回り込み、接触面Cに油膜が形成される。蓄熱タンク17(不図示)は、外壁と内壁とを備えた二重構造の壁で構成されており、外壁と内壁間に真空層が形成されて蓄熱性が高められている。潤滑油供給通路13には、以上の他に潤滑油内の異物を除去するオイルフィルター14と油圧を調整する調整弁20とが設けられている。調整弁20はオイルポンプ9に内蔵されている。このようにして、内燃機関1は、吸気弁3、3及び排気弁4、4の開閉タイミングを可変制御するための可変動弁機構30が構成されている。
図1に示したECU18は、各種センサ等からの入力情報に基づいて内燃機関1の運転状態を目標の状態に適正制御するコンピュータであり、マイクロプロセッサ及びその周辺機器としてのRAM、ROM等を備えている。ECU18に接続されるセンサ等は多数に及ぶが、本実施形態に関連するものとして、図1では内燃機関1の機関回転数(回転速度)を検知するカム角センサ21、ローラ回転数センサ22の図示に留めた。カム角センサ21はカムシャフトに設置され、所定のカム角(例えば30°)毎にパルスを出力し、この出力をECU18に入力することで、カム角回転数が検出できる。
図3又は図4に示したローラセンサ22について説明する。図4(b)は図4(a)を上から(B-B方向へ)見た図である。図4(c)は、ローラ51を横から見た図である。ロッカーアーム5は、ローラ51とアーム部52とセンサ保持部53と備える。センサ保持部53には、ローラ回転数センサ53が設置され、所定のカム角(例えば30°)毎にパルスを出力し、この出力をECU18に入力することで、ローラ回転数が検出できる。なお、図4(c)に示すように、ローラ51はは切り欠き511乃至514を備える。カム6とローラ51の接触面Cで、滑りがないとすると、カム6が1回転する毎にローラ51は2回転するように設計されている。言い換えると、ローラ51の円周長の2倍が、カム6の楕円周の長さである。
次に、潤滑装置の動作を説明する。接触面Cへの潤滑油の供給量を決めるECU18により、潤滑油供給装置が構成される。潤滑油供給装置は、図5のマップを参照して、接触面Cへの潤滑油の供給量を決める。以下、図5を参照して潤滑油供給制御を説明する。図5(a)は、従来の潤滑油供給制御を説明する図である。例えば、特開2006−105023号公報に記載の潤滑油供給制御では、内燃機関の始動後、ECU18は、電磁弁15を制御して、潤滑油供給が徐々に増大し、カム6とローラ51との接触面Cへの潤滑油供給が増大する。そして、エンジン回転数が1000rpm程度までに上昇すると、オイル供給量は略一定となり、安定して潤滑油供給が行われる。この安定して潤滑油供給が行われる1000rpmまでエンジンの回転数が上昇した後(内燃機関の始動後所定期間を経た後)に、検出部によって検出された該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、カム及び前記ローラの間隙に供給される潤滑油の量を、大きくなるように潤滑油の量を供給する。これは、この安定して潤滑油供給が行われる1000rpmまでエンジンの回転数が上昇した後(内燃機関の始動後所定期間を経た後)に、滑りが発生していないとして供給される潤滑油は制限する制御を開始する、ことを意味する。
次に、図5(b)及び(c)を使って本実施形態に係る潤滑装置の動作を説明する。内燃機関の始動後、エンジン回転数が徐々に増加するに伴い、カム6とローラ51の回転数が増大する。しかし、始動直後(例えば、エンジン回転数が300rpm未満)では、カム6に対してローラ51に滑りが発生する。滑りとは、カム6が回転する速度とローラ51が回転する速度に不一致が生じている状態をいう。この滑り状態とは、潤滑油の状態に応じて、次のように引起こされるものと考えられている。カム6の周面のうち、ローラ51の周面と潤滑油を媒介として接触する面がある(この面を接触面Cと呼ぶ)。接触面Cにおいて、この媒介である潤滑油がより潤沢にあるほど、回転するカム6の回転エネルギーが潤滑油に伝わりやすく、潤滑油に伝わった回転エネルギーがローラ51に伝わりやすいものと考えられる。そのため、回転しているカム6の回転エネルギーがローラ51に伝わりやすい。結果、滑りの状態が起き難いものと考えられる。逆に、潤滑油がより少量であるほど、回転するカム6の回転エネルギーが潤滑油に伝わり難く、潤滑油に伝わった回転エネルギーがローラ51に伝わり難いものと考えられる。結果、滑りの状態が起きやすいものと考えられる。また、潤滑油の温度や粘度に応じても、滑りの状態が起きやすいもしくは起き難いとも考えられる。
この滑りの状態が発生しているかを定量的に判断する例を挙げて説明する。カム6の回転数とローラ51の回転数の比をもって、「滑りがある」か否かを判断することができる。本実施例では、カム6の接触面Cの周長とローラ51の接触面Cの周長との比が2であるようなカム6及びローラ51を採用している。このようなカム6及びローラ51を採用していると、「滑りがない」場合には、カム6が1回転する間に、ローラ51が2回転する。一方、2回転しない場合、「滑りがある」と判断できる。すなわち、カム6及びローラ51の回転数を比べることで、「滑りがある」か否かを判断できる。ここで、運転状態の推移及び変更に応じて、この「滑りがある」か否かを判断し、特に「滑りがある」場合は、どの程度の「滑りがある」か、を定量的に判断することによって、余分な潤滑油の供給を制御することで、潤滑の効率を高めることが可能な内燃機関の潤滑装置について説明する。
始動直後(例えば、エンジン回転数が300rpm未満の図5(c)参照)では、カム6の回転数とローラ51の回転数の比が2よりも小さい。この場合には、接触面Cでカム6とローラ51とで滑りが発生していることがわかる。滑りが発生しているときには、潤滑油を接触面Cに供給して、滑りを抑制する。一方、内燃機関1の始動後、内燃機関1の回転数が所定以上になった場合には(例えば、エンジン回転数が300rpm以上の図5(c)参照)、カム6の回転数とローラ51の回転数の比が2となる。このとき、カム6の回転数とローラ51の接触面Cでは滑りが発生していない。滑りが発生していない場合には、供給する潤滑油の量を制限する。言い換えると、滑りが発生している場合には、接触面Cに供給される潤滑油の量を増大させる必要がある一方で、滑りが発生していない場合には、接触面Cに供給される潤滑油の量を増大させる必要はない。そのため、このような場合には、オイルポンプ9の作動を制限するようにしたので、フリクション低減が達成できる。
本実施形態に係る内燃機関の潤滑装置は、滑りを検出する検出部を備える。この検出部を図5(c)を参照して説明する。図5(c)は、ローラ51/カム6の回転数比を縦軸としている。この値の最大値は、カム6の回転数とローラ51の回転数の比が2となる。この値が最大値2より小さい場合には接触面Cで滑りが発生したことが検出できる。そして、この値が2より大幅に小さい場合には、滑りが大幅に発生していることが判断できる。検出部は、ECU18によって構成される。潤滑油供給装置は、この検出部によって検出された滑りが大きい場合には滑りが小さい場合と比して、接触面に供給される潤滑油の量を大きくなるように潤滑油の量を供給する。
潤滑油供給装置は、滑りが大きいほど(すなわち、ローラ51/カム6の回転数比が2と比べて小さいほど)、接触面Cへの潤滑油の供給量を増大させる。該滑りが小さいほど(すなわち、ローラ51/カム6の回転数比が大きい値であって、2に近いほど)、接触面Cへの潤滑油の供給量を減少させるように潤滑油の量を供給する。より詳しく説明すると、潤滑油供給装置は、カム6とローラ51の滑りを検出し、該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、接触面Cへの潤滑油の供給量が大きくし、該滑りが小さい場合には、該滑りが大きい場合と比して、接触面Cへの潤滑油の供給量を減少させるように潤滑油の量を供給する。
なお、本実施例ではカム6の回転数とローラ51の回転数の比を算出することでカム6とローラ51の滑りを検出しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、カム6の回転数とローラ51の回転数に基づきカム6とローラ51の滑りを検出し、カム6の回転数とローラ51の回転数を入力としてマップによって、供給される潤滑油の量を決定するようにしてもよい。このようにマップを用いることで、カム6とローラ51の滑りを予め工場出荷前に詳細な実験をすることができる。そのため、精度よく潤滑油の量を決定することができるので、余分な潤滑油の供給を制御することで、潤滑の効率を高めることができる。
本実施例の他の変形例について説明する。図5(c)に示す通り、内燃機関の始動後所定期間を経た後では、エンジン回転数と滑りに相関関係をもつことによる。図5(c)に示す通りエンジン回転数が大きいほど、滑りが小さくなることが分かる。そのため、潤滑油供給装置は、内燃機関の回転数(エンジン回転数)が小さい場合の潤滑油の量と比して、前記内燃機関の回転数が大きい場合の潤滑油の量を小さくなるように潤滑油の量を供給するとしてもよい。このように簡略化することで、検出部による演算が減り、ECU18資源の低減することが可能である。
本発明は以上の実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の形態で実施して
よい。例えば、本発明の潤滑装置は、カムによってバルブリフターを駆動して吸排気弁を
開閉動作させる直動式の動弁機構を備えた内燃機関にも適用できる。
1 内燃機関
5 ロッカーアーム(被駆動対象)
6 カム
9 オイルポンプ
12 カムシャワー部(潤滑油供給部)
13 潤滑油供給通路
15 遮断弁(切替手段)
16 開閉弁
17 蓄熱タンク
18 ECU(潤滑油供給装置)
C 接触面

Claims (4)

  1. 内燃機関に搭載された可変動弁機構の一部をなすカムと、
    前記カムにより駆動されるローラと、
    前記ローラ及び前記カムの間に潤滑油を供給するオイルポンプと、
    前記ローラが回転する速度及び前記カムが回転する速度を検出し、前記ローラ及び前記カムの間に滑りが発生していることを検出し、該滑りの量である滑り量を算出する検出部と、
    該検出部によって検出された該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、前記カム及び前記ローラの接触面に供給される潤滑油の量を、大きくなるように潤滑油の量を供給する潤滑油供給装置と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 前記潤滑油供給装置は、前記内燃機関の始動後所定期間を経た後に、
    該検出部によって検出された該滑りが大きい場合には、該滑りが小さい場合と比して、前記カム及び前記ローラの間隙に供給される潤滑油の量を、大きくなるように潤滑油の量を供給する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 前記検出部は、前記ローラの楕円の周の長さを前記カムの楕円の周の長さで割った値を、滑りなしを示す判定値とし、該判定値に対し、前記ローラの回転数を前記カムの回転数で割った検出値が小さいことをもって滑りが発生したことを検出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
  4. 前記潤滑油供給装置は、前記内燃機関の回転数が小さい場合の潤滑油の量と比して、前記内燃機関の回転数が大きい場合の潤滑油の量を小さくなるように潤滑油の量を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の内燃機関の潤滑装置。
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