JP2011006989A - 壁の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】壁材の側端部を別の壁材の側端部と突き合せた状態で固定する工程と、該壁材の側端部の突き合わせ部分の表面を弾性目地処理材で被覆する工程と、該壁材と該弾性目地処理材の表面全体を弾性塗材で被覆する工程とからなる壁の施工方法である。壁材として、最深部と最頂部の高低差が2.0〜4.0mmであり、柄欠損率が15%以下である凹凸模様を有する壁材を使用する。そして、弾性目地処理材の内部には、弾性目地処理材が貫通可能な開口を多数有した網目状体を配置する。更に、壁材と弾性目地処理材の表面全体を被覆する弾性塗材の量を2〜6kg/m2とし、壁の表面に、該壁材の凹凸模様が該弾性塗材で被覆されてなる凹凸模様を形成する。
【選択図】図4
Description
弾性塗料の塗装手法によって模様付けを行うと、意匠性の高い複雑な模様になればなるほど多大な塗装手間代が掛かってしまう、施工現場における手作り模様ゆえに仕上がり意匠のバラツキが大きいといった課題があった。
本発明において、壁材として、木繊維補強セメント板、繊維補強セメント板、繊維補強セメント・ケイ酸カルシウム板などの窯業系サイディングボード、金属系サイディングボード、ALCボードなどを使用するこができる。
網目状体としては、無機物あるいは有機物で作製した網や、織物、編み物、シートなどを使用することができる。ポリエステル、ナイロン、テトロン、天然繊維などの伸縮可能な材料により製造された網目状体であると、壁材の経年による伸縮に対応することができるので、好ましい。
弾性目地処理材としては、ポリチオウレタン系、ポリウレタン系、アクリル系、アクリルウレタン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系、変成ポリサルファイド系などの弾力性のある目地処理材を使用することができる。
弾性塗材は、アクリル系、アクリルシリコーン系、ウレタン系、変成シリコーン系などの耐候性、弾力性、耐水性に優れた塗材を使用することができる。
本発明においては、壁材は、側端部を別の壁材の側端部と突き合せた状態で固定されており、弾性目地処理材は、該壁材の側端部の突き合わせ部分の表面を被覆している。そして、弾性塗材が、該壁材と該弾性目地処理材の表面全体を被覆しているので、壁の表面には、壁材同士の突き合わせによる目地線が発生せず、無目地である壁を提供することができる。また、該弾性目地処理材の内部には、該弾性目地処理材が貫通可能な開口を多数有した網目状体が配置されているので、該弾性目地処理材は補強され、該壁材の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮が抑えられ、該弾性塗材にクラックが生じにくい。
更に、本発明においては、壁材として、表面に、最深部と最頂部の高低差が2.0〜4.0mmであり、柄欠損率が15%以下である凹凸模様を有する壁材を使用するので、該壁材を弾性塗材で被覆すると、壁の表面の凹凸模様は、該壁材の凹凸模様を該弾性塗材が被覆することにより形成される。すなわち、壁の凹凸模様は該弾性塗材の塗装手法によって模様付けされたものではなく、該弾性塗材を一般的な吹き放し塗装で塗布することができるので、多大な塗装手間代が掛からず、作業性が良く、仕上がり意匠のバラツキが小さい壁を提供することができる。該壁材の凹凸模様の最深部と最頂部の高低差が2.0mmより小さいと、該弾性塗材を塗布した後の壁の凹凸模様が明確とならず、外観が悪い。一方、該壁材の凹凸模様の最深部と最頂部の高低差が4.0mmより大きいと、壁の強度に問題が発生する懸念や、該弾性塗材が塗布されないか、極端に少ない部分が形成され、外観が悪いとともに、耐候性、耐水性に問題が発生する。また、該壁材の柄欠損率が15%より大きいと、壁の強度に問題が発生する懸念がある。
更に、本発明においては、壁材と弾性目地処理材の表面を被覆している弾性塗材の量は、2〜6kg/m2であるので、壁が耐候性、耐水性に優れるとともに、該壁材の経年の伸縮に対応することができる。また、壁材の凹凸模様を壁の凹凸模様として反映させることができる。
更に、弾性目地処理材の表面は、平面であっても良いが、凹凸模様が形成されていても良い。該弾性目地処理材の表面が平面の場合は、その上に塗布された弾性塗材の表面も平面となるが、左右に配する壁材の凹凸模様を考慮することにより、壁の外観に違和感は生じない。一方、該弾性目地処理材の表面に凹凸模様を形成する場合は、その上に塗布された該弾性塗材の表面も凹凸模様となる。該弾性目地処理材の表面に、該壁材の表面の凹凸模様と連続した凹凸模様を形成すると、壁の凹凸模様が連続となり、外観が良いので好ましい。なお、弾性目地処理材の表面加工は、該弾性目地処理材が配された後に、表面をヘラなどによりならしたり押さえることなどにより形成される。
図1に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、右側端部に実部b912を有し、左側端部に実部b911を有する木繊維補強セメント板B1を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C1を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d1を1cm2あたり5個有するポリエステル製シートD1を網目状体として、アクリル系弾性塗材E1を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B1、B1を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。木繊維補強セメント板B1は、右側端部に実部b912を、左側端部に実部b911を有するので、側端部を突き合わせた状態とは、図1に示すように、互いの実部b911、b912が合決りしている状態である。また、図1に示すように、木繊維補強セメント板B1は、表面に、凸部b11と凹部b21からなる凹凸模様を有しており、凹部b21の最深部の深さは、凸部b11の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b11及び凹部b21の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B1は、右側端部の表面には、30mmの幅で、木繊維補強セメント板B1の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b21の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b31を有し、左側端部の表面には、30mmの幅で、木繊維補強セメント板B1の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b21の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b41を有する。そのため、木繊維補強セメント板B1、B1の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b31と弾性目地処理材充填用凹部b41により、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b21の最深部よりも1.5mm深い空間が形成される。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C1を配し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅より小さい幅のポリエステル製シートD1を配置し、更にその上をポリチオウレタン系目地処理材C1で被覆する。なお、ポリチオウレタン系目地処理材C1は、該弾性目地処理材充填用ポケットを充填するようにのみ配する。それにより、弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C1が充填される。また、ポリチオウレタン系目地処理材C1の内部にはポリエステル製シートD1が配される。更に、ポリエステル製シートD1は、表面に、貫通した開口d1を1cm2あたり5個有しているが、開口d1にもポリチオウレタン系目地処理材C1が充填される。そして、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C1の表面は、突き合わせられた木繊維補強セメント板B1、B1の凹凸模様と連続するように、凸部c11と凹部c21を設けるとともに、表面の高さも揃える。
更に、木繊維補強セメント板B1、B1とポリチオウレタン系目地処理材C1の表面にアクリル系弾性塗材E1を2kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B1、B1とポリチオウレタン系目地処理材C1の表面全てをアクリル系弾性塗材E1で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E1の表面には、木繊維補強セメント板B1の凸部b11に起因する凸部e11と、木繊維補強セメント板B1の凹部b21に起因する凹部e21と、ポリチオウレタン系目地処理材C1の凸部c11に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C1の凹部c21に起因する凹部が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E1の表面には、木繊維補強セメント板B1の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C1の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B1の表面を覆うアクリル系弾性塗材E1の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C1の表面を覆うアクリル系弾性塗材E1の表面の高さと揃える。すなわち、木繊維補強セメント板B1の凸部b11に起因するアクリル系弾性塗材E1の凸部e11の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C1の凸部c11に起因するアクリル系弾性塗材E1の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B1の凹部b21に起因するアクリル系弾性塗材E1の凹部e21の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C1の凹部c21に起因するアクリル系弾性塗材E1の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E1に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面は凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B1の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C1の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E1の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B1の凹部b21の最深部の深さが凸部b11の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B1の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B1、B1の側端部の突き合わせ部分の表面には、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b21の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C1が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C1の表面は、2kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E1により被覆されているので、木繊維補強セメント板B1、B1の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C1が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E1が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B1、B1の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E1にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C1の内部には、表面に、貫通した開口d1を1cm2あたり5個有したポリエステル製シートD1が、開口d1にポリチオウレタン系目地処理材C1が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C1とポリエステル製シートD1は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C1が補強されて、木繊維補強セメント板B1、B1の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E1にはクラックが更に生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C1の表面の高さは、突き合わせられた木繊維補強セメント板B1、B1の表面の高さと揃えられているので、アクリル系弾性塗材E1を塗布する際に、ポリチオウレタン系目地処理材C1を展着した部分が壁の望まない凹凸部とならないように注意を払う必要がなく、作業性が更に向上するとともに、仕上がり意匠のバラツキも更に小さくなり、壁の外観も更に良い。
図2に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、右側端部に実部b922を有し、左側端部に実部b921を有する木繊維補強セメント板B2を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C2を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d2を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD2を網目状体として、アクリル系弾性塗材E2を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B2、B2を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、木繊維補強セメント板B2は、右側端部に実部b922を有し、左側端部に実部b921を有するので、側端部を突き合わせた状態とは、図2に示すように、互いの実部b921、b922を合決りさせた状態である。また、図2に示すように、木繊維補強セメント板B2は、表面に、凸部b12と凹部b22からなる凹凸模様を有しており、凹部b22の最深部の深さは、凸部b12の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b12及び凹部b22の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B2は、右側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B2の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b22の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b32を有し、左側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B2の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b22の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b42を有する。そのため、木繊維補強セメント板B2、B2の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b32と弾性目地処理材充填用凹部b42により、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b22の最深部よりも1.5mm深い空間が形成されている。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットに、ポリチオウレタン系目地処理材C2を充填し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きい幅のポリエステル製シートD2を配置し、更にポリエステル製シートD2の上をポリチオウレタン系目地処理材C2で被覆する。なお、ポリエステル製シートD2の幅は、弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きいので、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C2と、木繊維補強セメント板B2、B2の表面の一部をも覆うように配する。そのため、ポリチオウレタン系目地処理材C2は、弾性目地処理材充填用ポケットに充填されているとともに、更に木繊維補強セメント板B2、B2の表面の一部をも覆うように配される。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C2の内部には、ポリエステル製シートD2が配される。また、ポリエステル製シートD2は、表面に、貫通した開口d2を1cm2あたり9個有しているが、開口d2にも、ポリチオウレタン系目地処理材C2が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C2の表面には、突き合わせられた木繊維補強セメント板B2、B2の凹凸模様と連続するように、凸部c12と凹部c22を形成する。
更に、木繊維補強セメント板B2、B2とポリチオウレタン系目地処理材C2の表面にアクリル系弾性塗材E2を5kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B2、B2とポリチオウレタン系目地処理材C2の表面全てをアクリル系弾性塗材E2で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E2の表面には、木繊維補強セメント板B2の凸部b12に起因する凸部e12と、木繊維補強セメント板B2の凹部b22に起因する凹部e22と、ポリチオウレタン系目地処理材C2の凸部c12に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C2の凹部c22に起因する凹部が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E2の表面には、木繊維補強セメント板B2の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C2の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B2の凸部b12に起因するアクリル系弾性塗材E2の凸部e12の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C2の凸部c12に起因するアクリル系弾性塗材E2の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B2の凹部b22に起因するアクリル系弾性塗材E2の凹部e22の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C2の凹部c22に起因するアクリル系弾性塗材E2の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E2に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面に凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B2の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C2の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E2の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B2の凹部b22の最深部の深さが凸部b12の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B2の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B2、B2の側端部の突き合わせ部分の表面には、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b22の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C2が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C2の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E2により被覆されているので、木繊維補強セメント板B2、B2の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C2が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E2が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B2、B2の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E2にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C2の内部には、表面に、貫通した開口d2を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD2が、開口d2にポリチオウレタン系目地処理材C2が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C2とポリエステル製シートD2は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C2が補強されて、木繊維補強セメント板B2、B2の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E2にはクラックが更に生じにくい。
図3に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、右側端部に実部b932を有し、左側端部に実部b931を有する木繊維補強セメント板B3を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C3を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d3を1cm2あたり5個有するポリエステル製シートD3を網目状体として、アクリル系弾性塗材E3を弾性塗材として用いている。なお、木繊維補強セメント板B3の実部b931、b932の形状は、図1に示す木繊維補強セメント板B1の実部b911、b912とは異なるが、実部b931とb932は、合決りさせることができる。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B3、B3を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、木繊維補強セメント板B3は、右側端部に実部b932を有し、左側端部に実部b931を有するので、側端部を突き合わせた状態とは、図3に示すように、互いの実部b931、b932を合決りさせた状態である。また、図3に示すように、木繊維補強セメント板B3は、表面に、凸部b13と凹部b23からなる凹凸模様を有しており、凹部b23の最深部の深さは、凸部b13の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b13及び凹部b23の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B3は、右側端部の表面には、40mmの幅で、木繊維補強セメント板B3の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b23の最深部よりも1.8mm深い弾性目地処理材充填用凹部b33を有し、左側端部の表面には、30mmの幅で、木繊維補強セメント板B3の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b23の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b43を有する。そのため、木繊維補強セメント板B3、B3の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b33と弾性目地処理材充填用凹部b43により、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b23の最深部よりも1.5〜1.8mm深い空間が形成されている。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。なお、木繊維補強セメント板B3、B3の互いの側端部を突き合わせた状態では、弾性目地処理材充填用凹部b33の表面の一部は、実部b931の下に配置されるので、該弾性目地処理材充填用ポケットの幅は60mmとなる。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C3を配し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅より小さい幅のポリエステル製シートD3を配置し、更にその上をポリチオウレタン系目地処理材C3で被覆する。なお、ポリチオウレタン系目地処理材C3は、該弾性目地処理材充填用ポケットを充填するようにのみ配する。それにより、弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C3が充填される。また、ポリチオウレタン系目地処理材C3の内部には、ポリエステル製シートD3が配置される。更に、ポリエステル製シートD3は、表面に、貫通した開口d3を1cm2あたり5個有しているが、開口d3にもポリチオウレタン系目地処理材C3が充填される。そして、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C3の表面は、突き合わせられた木繊維補強セメント板B3、B3の凹凸模様と連続するように、凸部c13と凹部c23を設けるとともに、表面の高さも揃える。
更に、木繊維補強セメント板B3、B3とポリチオウレタン系目地処理材C3の表面にアクリル系弾性塗材E3を2kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B3、B3とポリチオウレタン系目地処理材C3の表面全てをアクリル系弾性塗材E3で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E3の表面には、木繊維補強セメント板B3の凸部b13に起因する凸部e13と、木繊維補強セメント板B3の凹部b23に起因する凹部e23と、ポリチオウレタン系目地処理材C3の凸部c13に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C3の凹部c23に起因する凹部が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E3の表面には、木繊維補強セメント板B3の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C3の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B3の表面を覆うアクリル系弾性塗材E3の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C3の表面を覆うアクリル系弾性塗材E3の表面の高さと揃える。すなわち、木繊維補強セメント板B3の凸部b13に起因するアクリル系弾性塗材E3の凸部e13の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C3の凸部c13に起因するアクリル系弾性塗材E3の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B3の凹部b23に起因するアクリル系弾性塗材E3の凹部e23の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C3の凹部c23に起因するアクリル系弾性塗材E3の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E3に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面は凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B3の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C3の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E3の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B3の凹部b23の最深部の深さが凸部b13の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B3の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B3、B3の側端部の突き合わせ部分の表面には、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b23の最深部よりも1.8mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C3が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C3の表面は、2kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E3により被覆されているので、木繊維補強セメント板B3、B3の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C3が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E3が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B3、B3の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E3にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C3の内部には、表面に、貫通した開口d3を1cm2あたり5個有したポリエステル製シートD3が、開口d3にポリチオウレタン系目地処理材C3が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C3とポリエステル製シートD3は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C3が補強されて、木繊維補強セメント板B3、B3の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E3にはクラックが更に生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C3の表面の高さは、突き合わせられた木繊維補強セメント板B3、B3の表面の高さと揃えられているので、アクリル系弾性塗材E3を塗布する際に、ポリチオウレタン系目地処理材C3を展着した部分が壁の望まない凹凸部とならないように注意を払う必要がなく、作業性が更に向上するとともに、仕上がり意匠のバラツキも更に小さくなり、壁の外観も更に良い。
図4に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、右側端部に実部b942を有し、左側端部にb941を有する木繊維補強セメント板B4を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C4を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d4を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD4を網目状体として、アクリル系弾性塗材E4を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B4、B4を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、木繊維補強セメント板B4は右側端部に実部b942を有し、左側端部にb941を有するので、側端部を突き合わせた状態とは、図4に示すように、互いの実部b941、b942を合決りさせた状態である。また、図4に示すように、木繊維補強セメント板B4は、表面に、凸部b14と凹部b24からなる凹凸模様を有しており、凹部b24の最深部の深さは、凸部b14の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b14及び凹部b24の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B4は、右側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B4の内側から傾斜をなしており、木繊維補強セメント板B4の突き合わせ方向に沿って延びており、最深部が凹部b24の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用傾斜部b54を有し、左側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B4の内側から傾斜をなしており、木繊維補強セメント板B4の突き合わせ方向に沿って延びており、最深部が凹部b24の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用傾斜部b64を有する。そのため、木繊維補強セメント板B4、B4の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用傾斜部b54と弾性目地処理材充填用傾斜部b64により、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b24の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する空間が形成される。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットに、ポリチオウレタン系目地処理材C4を充填し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きい幅のポリエステル製シートD4を配置し、更にポリエステル製シートD4の上をポリチオウレタン系目地処理材C4で被覆する。なお、ポリエステル製シートD4の幅は、弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きいので、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C4と木繊維補強セメント板B4、B4の表面の一部をも覆うように配する。そのため、ポリチオウレタン系目地処理材C4は、弾性目地処理材充填用ポケットに充填されているとともに、更に木繊維補強セメント板B4、B4の表面の一部をも覆うように配される。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C4の内部には、ポリエステル製シートD4が配される。また、ポリエステル製シートD4は、表面に、貫通した開口d4を1cm2あたり9個有しているが、開口d4にも、ポリチオウレタン系目地処理材C4が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C4の表面には、突き合わせられた木繊維補強セメント板B4、B4の凹凸模様と連続するように、凸部c14と凹部c24を形成する。
更に、木繊維補強セメント板B4、B4とポリチオウレタン系目地処理材C4の表面にアクリル系弾性塗材E4を5kg/m2以上となるように塗布し、木繊維補強セメント板B4、B4とポリチオウレタン系目地処理材C4の表面全てをアクリル系弾性塗材E4で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E4の表面には、木繊維補強セメント板B4の凸部b14に起因する凸部e14と、木繊維補強セメント板B4の凹部b24に起因する凹部e24と、ポリチオウレタン系目地処理材C4の凸部c14に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C4の凹部c24に起因する凹部が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E4の表面には、木繊維補強セメント板B4の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C4の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B4の凸部b14に起因するアクリル系弾性塗材E4の凸部e14の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C4の凸部c14に起因するアクリル系弾性塗材E4の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B4の凹部b24に起因するアクリル系弾性塗材E4の凹部e24の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C4の凹部c24に起因するアクリル系弾性塗材E4の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E4に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面は凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B4の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C4の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E4の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B4の凹部b24の最深部の深さが凸部b14の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B4の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B4、B4の側端部の突き合わせ部分の表面には、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b24の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C4が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C4の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E4により被覆されているので、木繊維補強セメント板B4、B4の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C4が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E4が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B4、B4の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E4にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C4の内部には、表面に、貫通した開口d4を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD4が、開口d4にポリチオウレタン系目地処理材C4が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C4とポリエステル製シートD4は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C4が補強されて、木繊維補強セメント板B4、B4の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E4にはクラックが更に生じにくい。
図5に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、右側端部に実部b952を有し、左側端部に実部b951を有する木繊維補強セメント板B5を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C5を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d5を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD5を網目状体として、アクリル系弾性塗材E5を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B5、B5を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、木繊維補強セメント板B5は、右側端部に実部b952を有し、左側端部に実部b951を有するので、側端部を突き合わせた状態とは、図5に示すように、互いの実部b951、b952を合決りさせた状態である。また、図5に示すように、木繊維補強セメント板B5は、表面に、凸部b15と凹部b25からなる凹凸模様を有しており、凹部b25の最深部の深さは、凸部b15の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b15及び凹部b25の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B5は、右側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B5の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b25の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b35と、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B5の突き合わせ方向に沿って延びており、弾性目地処理材充填用凹部b35から木繊維補強セメント板B5の内側に向かって傾斜をなしている弾性目地処理材充填用傾斜部b55を有する。一方、左側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B5の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b25の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b45と、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B5の突き合わせ方向に沿って延びており、弾性目地処理材充填用凹部b45から木繊維補強セメント板B5の内側に向かって傾斜をなしている弾性目地処理材充填用傾斜部b65を有する。そのため、木繊維補強セメント板B5、B5の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b35と、弾性目地処理材充填用凹部b45と、弾性目地処理材充填用傾斜部b55と、弾性目地処理材充填用傾斜部b65により、40mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b25の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する空間が形成される。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットに、ポリチオウレタン系目地処理材C5を充填し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きい幅のポリエステル製シートD5を配置し、更にポリエステル製シートD5の上をポリチオウレタン系目地処理材C5で被覆する。なお、ポリエステル製シートD5の幅は、弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きいので、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C5と木繊維補強セメント板B5、B5の表面の一部をも覆うように配する。そのため、ポリチオウレタン系目地処理材C5は、弾性目地処理材充填用ポケットに充填されているとともに、更に木繊維補強セメント板B5、B5の表面の一部をも覆うように配する。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C5の内部には、ポリエステル製シートD5が配される。また、ポリエステル製シートD5は、表面に、貫通した開口d5を1cm2あたり9個有しているが、開口d5にも、ポリチオウレタン系目地処理材C5が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C5の表面には、突き合わせられた木繊維補強セメント板B5、B5の凹凸模様と連続するように、凸部c15と凹部c25を形成する。
更に、木繊維補強セメント板B5、B5とポリチオウレタン系目地処理材C5の表面にアクリル系弾性塗材E5を5kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B5、B5とポリチオウレタン系目地処理材C5の表面全てをアクリル系弾性塗材E5で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E5の表面には、木繊維補強セメント板B5の凸部b15に起因する凸部e15と、木繊維補強セメント板B5の凹部b25に起因する凹部e25と、ポリチオウレタン系目地処理材C5の凸部c15に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C5の凹部c25に起因する凹部が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E5の表面には、木繊維補強セメント板B5の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C5の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B5の凸部b15に起因するアクリル系弾性塗材E5の凸部e15の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C5の凸部c15に起因するアクリル系弾性塗材E5の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B5の凹部b25に起因するアクリル系弾性塗材E5の凹部e25の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C5の凹部c25に起因するアクリル系弾性塗材E5の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E5に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面に凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B5の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C5の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E5の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B5の凹部b25の最深部の深さが凸部b15の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B5の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B5、B5の側端部の突き合わせ部分の表面には、40mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b25の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C5が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C5の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E5により被覆されているので、木繊維補強セメント板B5、B5の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C5が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E5が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B5、B5の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E5にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C5の内部には、表面に、貫通した開口d5を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD5が、開口d5にポリチオウレタン系目地処理材C5が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C5とポリエステル製シートD5は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C5が補強されて、木繊維補強セメント板B5、B5の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E5にはクラックが更に生じにくい。
図6に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、側端部に実部を有さない木繊維補強セメント板B6を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C6を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d6を1cm2あたり5個有するポリエステル製シートD6を網目状体として、アクリル系弾性塗材E6を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B6、B6を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、図6に示すように、木繊維補強セメント板B6は、表面に、凹部b26と凹部b76と平面部からなる、柄欠損率が4%である凹凸模様を有している。そして、凹部b76は凹部b26よりも深く、凹部b76の最深部の深さは、木繊維補強セメント板B6の平面部から3.0mmである。すなわち、木繊維補強セメント板B6の凹凸模様は、凹部b26と凹部b76と平面部とからなるので、木繊維補強セメント板B6の最頂部は平面部となる。なお、凹部b26と凹部b76の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B6は、右側端部の表面には、30mmの幅で、木繊維補強セメント板B6の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b76の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b36を有し、左側端部の表面には、30mmの幅で、木繊維補強セメント板B6の突き合わせ方向に沿って延びており、凹部b76の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b46を有する。そのため、木繊維補強セメント板B6、B6の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b36と弾性目地処理材充填用凹部b46により、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b76の最深部よりも1.5mm深い空間が形成されている。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C6を配し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅より小さい幅のポリエステル製シートD6を配置し、更にその上をポリチオウレタン系目地処理材C6で被覆する。なお、ポリチオウレタン系目地処理材C6は、該弾性目地処理材充填用ポケットを充填するようにのみ配する。それにより、弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C6が充填される。また、ポリチオウレタン系目地処理材C6の内部にはポリエステル製シートD6が配される。更に、ポリエステル製シートD6は、表面に、貫通した開口d6を1cm2あたり5個有しているが、開口d6にもポリチオウレタン系目地処理材C6が充填される。そして、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C6の表面を平面とするとともに、表面の高さを突き合わせられた木繊維補強セメント板B6、B6の表面の高さと揃える。
更に、木繊維補強セメント板B6、B6とポリチオウレタン系目地処理材C6の表面にアクリル系弾性塗材E6を2kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B6、B6とポリチオウレタン系目地処理材C6の表面全てをアクリル系弾性塗材E6で覆う。そのため、アクリル系弾性塗材E6の表面には、木繊維補強セメント板B6の凹部b26に起因する凹部e26と、木繊維補強セメント板B6の凹部b76に起因する凹部e76が形成される。すなわち、アクリル系弾性塗材E6の表面には、木繊維補強セメント板B6の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成される。なお、木繊維補強セメント板B6の平面部に起因するアクリル系弾性塗材E6の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C6の平面部に起因するアクリル系弾性塗材E6の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E6に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面は凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B6の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E6の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B6の凹部b76の最深部の深さが平面部から3.0mmであり、柄欠損率が4%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B6の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B6、B6の側端部の突き合わせ部分の表面には、60mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b76の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C6が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C6の表面は、2kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E6により被覆されているので、木繊維補強セメント板B6、B6の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C6が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E6が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B6、B6の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E6にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C6の内部には、表面に、貫通した開口d6を1cm2あたり5個有したポリエステル製シートD6が、開口d6にポリチオウレタン系目地処理材C6が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C6とポリエステル製シートD6は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C6が補強されて、木繊維補強セメント板B6、B6の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E6にはクラックが更に生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C6の表面の高さは、突き合わせられた木繊維補強セメント板B6、B6の平面部の高さと揃えられているので、アクリル系弾性塗材E6を塗布する際に、ポリチオウレタン系目地処理材C6を展着した部分が壁の望まない凹凸部とならないように注意を払う必要がなく、作業性が更に向上するとともに、仕上がり意匠のバラツキも更に小さくなり、壁の外観も更に良い。
図7に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、側端部に実部を有さない木繊維補強セメント板B7を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C7を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d7を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD7を網目状体として、アクリル系弾性塗材E7を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B7、B7を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、図7に示すように、木繊維補強セメント板B7は、表面に、凸部b17と凸部b87と平面部からなる凹凸模様を有しており、凸部b87は凸部b17よりも高く、凸部b87の最頂部は平面部から3.0mmの高さに設けてある。すなわち、木繊維補強セメント板B7の凹凸模様は、凸部b17と凸部b87と平面部とからなるので、木繊維補強セメント板B7の凹凸模様の最深部は平面部となる。また、木繊維補強セメント板B7の柄欠損率は9%であり、凸部b17と凸部b87の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B7は、右側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B7の突き合わせ方向に沿って延びており、平面部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b37を有し、左側端部の表面には、10mmの幅で、木繊維補強セメント板B7の突き合わせ方向に沿って延びており、平面部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用凹部b47を有する。そのため、木繊維補強セメント板B7、B7の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用凹部b37と弾性目地処理材充填用凹部b47により、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、平面部よりも1.5mm深い空間が形成されている。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットに、ポリチオウレタン系目地処理材C7を充填し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きい幅のポリエステル製シートD7を配置し、更にポリエステル製シートD7の上をポリチオウレタン系目地処理材C7で被覆する。なお、ポリエステル製シートD7の幅は、弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きいので、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C7と木繊維補強セメント板B7、B7の表面の一部をも覆うように配する。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C7は、弾性目地処理材充填用ポケットに充填されているとともに、更に木繊維補強セメント板B7、B7の表面の一部をも覆うように配される。また、ポリチオウレタン系目地処理材C7の内部には、ポリエステル製シートD7が配される。更に、ポリエステル製シートD7は、表面に、貫通した開口d7を1cm2あたり9個有しているが、開口d7にも、ポリチオウレタン系目地処理材C7が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C7の表面を平面にする。
更に、木繊維補強セメント板B7、B7とポリチオウレタン系目地処理材C7の表面にアクリル系弾性塗材E7を5kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B7、B7とポリチオウレタン系目地処理材C7の表面をアクリル系弾性塗材E7で覆う。それにより、アクリル系弾性塗材E7の表面には、木繊維補強セメント板B7の凸部b17に起因する凸部e17と、木繊維補強セメント板B7の凸部b87に起因する凸部e87が形成されている。すなわち、アクリル系弾性塗材E7の表面には、木繊維補強セメント板B7の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成されている。なお、木繊維補強セメント板B7の平面部に起因するアクリル系弾性塗材E7の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C7の平面部に起因するアクリル系弾性塗材E7の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E7に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面に凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B7の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E7の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B7の凸部b87の最頂部の高さが平面部から3.0mmであり、柄欠損率が9%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B7の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B7、B7の側端部の突き合わせ部分の表面には、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、平面部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットにポリチオウレタン系目地処理材C7が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C7の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E7により被覆されているので、木繊維補強セメント板B7、B7の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C7が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E7が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B7、B7の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E7にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C7の内部には、表面に、貫通した開口d7を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD7が、開口d7にポリチオウレタン系目地処理材C7が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C7とポリエステル製シートD7は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C7が補強されて、木繊維補強セメント板B7、B7の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E7にはクラックが更に生じにくい。
図8に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、側端部に実部を有さない木繊維補強セメント板B8を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C8を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d8を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD8を網目状体として、アクリル系弾性塗材E8を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B8、B8は、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、図8に示すように、木繊維補強セメント板B8は、表面に、凸部b18と凹部b28からなる凹凸模様を有しており、凹部b28の最深部の深さは、凸部b18の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b18及び凹部b28の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。更に、木繊維補強セメント板B8は、右側端部の表面には、10mmの幅で木繊維補強セメント板B8の内側から傾斜をなしており、木繊維補強セメント板B8の突き合わせ方向に沿って延びており、最深部が凹部b28の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用傾斜部b58を有し、左側端部の表面には、10mmの幅で木繊維補強セメント板B8の内側から傾斜をなしており、木繊維補強セメント板B8の突き合わせ方向に沿って延びており、最深部が凹部b28の最深部よりも1.5mm深い弾性目地処理材充填用傾斜部b68を有する。そのため、木繊維補強セメント板B8、B8の互いの側端部を突き合わせた状態では、突き合わせ部分の表面には、弾性目地処理材充填用傾斜部b58と弾性目地処理材充填用傾斜部b68により、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b28の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する空間が形成されている。該空間が弾性目地処理材充填用ポケットである。
次に、弾性目地処理材充填用ポケットに、ポリチオウレタン系目地処理材C8を充填し、その上に該弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きい幅のポリエステル製シートD8を配置し、更にポリエステル製シートD8の上をポリチオウレタン系目地処理材C8で被覆する。なお、ポリエステル製シートD8の幅は、弾性目地処理材充填用ポケットの幅よりも大きいので、弾性目地処理材充填用ポケットを充填しているポリチオウレタン系目地処理材C8と木繊維補強セメント板B8、B8の表面の一部をも覆うように配する。そのため、ポリチオウレタン系目地処理材C8は、弾性目地処理材充填用ポケットに充填されているとともに、更に木繊維補強セメント板B8、B8の表面の一部をも覆うように配される。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C8の内部には、ポリエステル製シートD8が配される。また、ポリエステル製シートD8は、表面に、貫通した開口d8を1cm2あたり9個有しているが、開口d8にも、ポリチオウレタン系目地処理材C8が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C8の表面には、突き合わせられた木繊維補強セメント板B8、B8の凹凸模様と連続するように、凸部c18と凹部c28を形成する。
更に、木繊維補強セメント板B8、B8とポリチオウレタン系目地処理材C8の表面にアクリル系弾性塗材E8を5kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B8、B8とポリチオウレタン系目地処理材C8の表面全てをアクリル系弾性塗材E8で覆う。そのため、アクリル系弾性塗材E8の表面には、木繊維補強セメント板B8の凸部b18に起因する凸部e18と、木繊維補強セメント板B8の凹部b28に起因する凹部e28と、ポリチオウレタン系目地処理材C8の凸部c18に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C8の凹部c28に起因する凹部が形成されている。すなわち、アクリル系弾性塗材E8の表面には、木繊維補強セメント板B8の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C8の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成されている。なお、木繊維補強セメント板B8の凸部b18に起因するアクリル系弾性塗材E8の凸部e18の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C8の凸部c18に起因するアクリル系弾性塗材E8の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B8の凹部b28に起因するアクリル系弾性塗材E8の凹部e28の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C8の凹部c28に起因するアクリル系弾性塗材E8の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E8に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面は凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B8の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C8の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E8の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B8の凹部b28の最深部の深さが凸部b18の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B8の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B8、B8の側端部の突き合わせ部分の表面には、20mmの幅で、突き合わせ部分に沿って延びた、凹部b28の最深部よりも1.5mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットが形成されており、該弾性目地処理材充填用ポケットには、ポリチオウレタン系目地処理材C8が充填されており、ポリチオウレタン系目地処理材C8の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E8により被覆されているので、木繊維補強セメント板B8、B8の側端部の突き合わせ部分に十分な量のポリチオウレタン系目地処理材C8が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E8が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B8、B8の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E8にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C8の内部には、表面に、貫通した開口d8を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD8が、開口d8にポリチオウレタン系目地処理材C8が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C8とポリエステル製シートD8は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C8が補強されて、木繊維補強セメント板B8、B8の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E8にはクラックが更に生じにくい。
図9に示す壁の施工構造では、厚さ14mm、幅910mm、長さ3030mmで、側端部に実部を有さない木繊維補強セメント板B9を壁材として、ポリチオウレタン系目地処理材C9を弾性目地処理材として、厚さ0.4mm、幅50mmで、表面に貫通した開口d9を1cm2あたり9個有するポリエステル製シートD9を網目状体として、アクリル系弾性塗材E9を弾性塗材として用いている。
まず、2枚の木繊維補強セメント板B9、B9を、互いにその側端部を突き合わせた状態で、釘(図示せず)により下地材Aに固定する。なお、図9に示すように、木繊維補強セメント板B9は、表面に、凸部b19と凹部b29からなる凹凸模様を有しており、凹部b29の最深部の深さは、凸部b19の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率は11%であり、凸部b19及び凹部b29の最大幅は、それぞれ5mmより大きい。
次に、木繊維補強セメント板B9、B9の側端部の突き合わせ部分の表面と、更には木繊維補強セメント板B9、B9の表面の一部をも覆うようにポリチオウレタン系目地処理材C9を配する。そして、その上にポリエステル製シートD9を配置し、更にポリエステル製シートD9の上をポリチオウレタン系目地処理材C9で被覆する。それにより、ポリチオウレタン系目地処理材C9の内部には、ポリエステル製シートD9が配される。また、ポリエステル製シートD9は、表面に、貫通した開口d9を1cm2あたり9個有しているが、開口d9にも、ポリチオウレタン系目地処理材C9が充填される。そして、ポリチオウレタン系目地処理材C9の表面には、突き合わせられた木繊維補強セメント板B9、B9の凹凸模様と連続するように、凸部c19と凹部c29を形成する。
更に、木繊維補強セメント板B9、B9とポリチオウレタン系目地処理材C9の表面にアクリル系弾性塗材E9を5kg/m2以上となるように塗布して、木繊維補強セメント板B9、B9とポリチオウレタン系目地処理材C9の表面全てをアクリル系弾性塗材E9で覆う。そのため、アクリル系弾性塗材E9の表面には、木繊維補強セメント板B9の凸部b19に起因する凸部e19と、木繊維補強セメント板B9の凹部b29に起因する凹部e29と、ポリチオウレタン系目地処理材C9の凸部に起因する凸部と、ポリチオウレタン系目地処理材C9の凹部に起因する凹部が形成されている。すなわち、アクリル系弾性塗材E9の表面には、木繊維補強セメント板B9の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C9の凹凸模様に起因した凹凸模様が形成されている。なお、木繊維補強セメント板B9の凸部b19に起因するアクリル系弾性塗材E9の凸部e19の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C9の凸部c19に起因するアクリル系弾性塗材E9の凸部の表面の高さと揃え、木繊維補強セメント板B9の凹部b29に起因するアクリル系弾性塗材E9の凹部e29の表面の高さは、ポリチオウレタン系目地処理材C9の凹部c29に起因するアクリル系弾性塗材E9の凹部の表面の高さと揃える。
よって、本発明によれば、表面がアクリル系弾性塗材E9に被覆されて無目地であるにもかかわらず、該表面に凹凸模様を有することができる。そして、該表面の凹凸模様は、木繊維補強セメント板B9の凹凸模様とポリチオウレタン系目地処理材C9の凹凸模様に起因しており、アクリル系弾性塗材E9の塗装手法によって模様付けされたものではないので、多大な塗装手間代が掛からないとともに、仕上がり意匠のバラツキが小さい。
また、木繊維補強セメント板B9の凹部b29の最深部の深さが凸部b19の最頂部から3.0mmであり、柄欠損率が11%であるので、壁の凹凸模様は木繊維補強セメント板B9の凹凸模様がより反映されて外観が良いとともに、耐候性、耐水性に優れ、壁の強度にも問題は発生しない。
更に、木繊維補強セメント板B9、B9の側端部の突き合わせ部分の表面は、ポリチオウレタン系目地処理材C9で被覆されており、ポリチオウレタン系目地処理材C9の表面は、5kg/m2以上の量のアクリル系弾性塗材E9により被覆されているので、木繊維補強セメント板B9、B9の側端部の突き合わせ部分にポリチオウレタン系目地処理材C9が配置され、更にその上に十分な量のアクリル系弾性塗材E9が配置されることとなり、木繊維補強セメント板B9、B9の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮は抑えられ、アクリル系弾性塗材E9にはクラックが生じにくい。
更に、ポリチオウレタン系目地処理材C9の内部には、表面に、貫通した開口d9を1cm2あたり9個有したポリエステル製シートD9が、開口d9にポリチオウレタン系目地処理材C9が充填された状態で配置されているので、ポリチオウレタン系目地処理材C9とポリエステル製シートD9は一体化し、ポリチオウレタン系目地処理材C9が補強されて、木繊維補強セメント板B9、B9の側端部の突き合わせ部分の経年の伸縮はより抑えられ、アクリル系弾性塗材E9にはクラックが更に生じにくい。
B1〜B9 木繊維補強セメント板
C1〜C9 ポリチオウレタン系目地処理材
D1〜D9 ポリエステル製シート
E1〜E9 アクリル系弾性塗材
b11〜b15、b17〜b19、b87 木繊維補強セメント板の凸部
b21〜b26、b28〜b29、b76 木繊維補強セメント板の凹部
b31〜b33、b35〜b37、b39、b41〜b43、b45〜b47、b49 弾性目地処理材充填用凹部
b54、b55、b58、b59、b64、b65、b68、b69 弾性目地処理材充填用傾斜部
c11〜c15、c17〜c19、c87 ポリチオウレタン系目地処理材の凸部
c21〜c26、c28、c29、c76 ポリチオウレタン系目地処理材の凹部
d1〜d9 ポリエステル製シートの開口
e11〜e15、e17〜19、e87 アクリル系弾性塗材の凸部
e21〜e26、e28〜29、e76 アクリル系弾性塗材の凹部
Claims (7)
- 表面が弾性塗材に被覆されて無目地であるとともに、該表面に凹凸模様を有する壁の施工方法であって、
壁材の側端部を別の壁材の側端部と突き合せた状態で固定する工程と、
壁材の側端部の突き合わせ部分の表面を弾性目地処理材で被覆する工程と、
壁材と弾性目地処理材の表面全体を弾性塗材で被覆する工程とからなり、
最深部と最頂部の高低差が2.0〜4.0mmであり、柄欠損率が15%以下である凹凸模様を有する壁材を使用し、
弾性目地処理材の内部には、弾性目地処理材が貫通可能な開口を多数有した網目状体を配置し、
壁材と弾性目地処理材の表面全体を被覆する弾性塗材の量を2〜6kg/m2とし、壁の表面に、該壁材の凹凸模様が該弾性塗材で被覆されてなる凹凸模様を形成する
ことを特徴とする壁の施工方法。 - 前記壁材の突き合わせ部分の表面には、該突き合わせ部分を中心として、1.0〜60mmの幅で、該突き合わせ部分に沿って延びており、該壁材の凹凸模様の最深部よりも0.5〜5.0mm深い最深部を有する弾性目地処理材充填用ポケットを形成し、
弾性目地処理材充填用ポケットには前記弾性目地処理を充填する
ことを特徴とする請求項1に記載の壁の施工方法。 - 前記網目状体として、表面に1cm2あたり3〜9個の前記開口を有する網目状体を使用し、
開口には前記弾性目地処理材を充填する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁の施工方法。 - 前記壁材として、凹部又は凸部の幅が5mm以上である凹凸模様を有する壁材を使用する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁の施工方法。 - 前記弾性目地処理材の表面に、突き合わせた前記壁材の表面の凹凸模様と連続した凹凸模様を形成する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の壁の施工方法。 - 前記弾性目地処理材の表面を平面とする
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の壁の施工方法。 - 前記弾性目地処理材は、前記弾性目地処理材充填用ポケットを充填するようにのみ配し、
前記弾性目地処理材の表面の高さを、突き合わせた前記壁材の表面の高さと揃える
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の壁の施工方法。
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