JP2014095217A - 壁の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、長年の経験や技術の習得により可能となる壁の施工を、熟練された技能を有さずに均一に仕上げることが可能で、作業負担も軽減することのできる壁の形成方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
本発明は、構造物の壁面に壁材を塗工するにあたり、壁面に直接塗壁材を塗工するのではなく、事前に可撓性のある織目又は網目からなる目穴を有するメッシュ状のシートの上に、塗壁材をコテなどにより塗り付けることで貼壁材を形成し、塗壁材が乾燥する前に当該貼壁材を施工部である壁面に貼り付ける、壁の形成方法であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

塗壁ではなく事前に貼壁材を形成し、その貼壁材を構造物の施工面に張り付ける、壁の形成方法に関する。
塗壁は構造物の壁面に手塗りで塗付又は吹付けにより施工していた。従来の工法としては、下地は荒壁で厚く施工するのに対し、現在ではボード材を下地として、ボード材の上にうすく壁材を塗布する施工法が一般的となり、伝統工法の土壁等が本来が有する作用効果を期待することができないのが実情である。
左官職人が壁を施工するには、一方の手に壁材を持ち、もう一方の手で壁材をコテにすくいながら壁面に塗布する施工法が一般的であるが、施工面は垂直であり、この施工面に均一に壁材を塗布するには、熟練された技法が必要で、素人などが容易に施工することは困難であり、作業負担も膨大である。更に、施工面が、曲面、角部、ゆがみ部、段差及びよじれ面等であった場合は、より熟練された技能と作業負担を強いられることから、施工の難易度が高く、このような技能を要する左官工事は減少し、熟練された左官工も減少する危機的状況にある。
壁の施工方法としては、例えば、特開平9‐137581号には、メッシュ状のガラス繊維を用いたシート建材により、製造工程の簡略化及び資材の軽量化に関する技術が記載され、特開2002‐356971号には、金網を用いた曲面部の壁面施工に関する技術が記載されているが、左官工事に関する本発明とは技術的に相違する。
特開平9‐137581号(図2、図7) 特開2002‐356971号(図2、段落0004)
本発明は、長年の経験や技術の習得により可能となる壁の施工を、熟練された技能を有さずに均一に仕上げることが可能で、作業負担も軽減することのできる壁の形成方法を提供することを課題とする。
本発明は、構造物の壁面に壁材を塗工するにあたり、壁面に直接塗壁材を塗工するのではなく、事前に可撓性のある織目又は網目からなる目穴を有するメッシュ状のシートの上に、塗壁材をコテなどにより塗り付けることで貼壁材を形成し、塗壁材が乾燥する前に当該貼壁材を施工部である壁面に貼り付ける、壁の形成方法であることを特徴とする。
更には、織目又は網目からなる目穴を有するメッシュ状シートの格子巾や厚みの選択と組合せにより、壁の厚みを可変又は調整可能な壁の形成方法であることを第二の特長とする。
また、可撓性のある織目又は網目からなる目穴を有するメッシュ状のシート上に塗られた塗壁材が乾燥してから、貼壁材の片面に接着剤や漆喰などをバインダーとして付着し、接着材を付着させた面を壁面に貼り付ける壁の形成方法であることを第三の特長とする。
本発明の壁の形成方法を用いることで、職人として熟練された技術を要せずに壁面の施工が可能となり、左官経験の少ない左官工若しくは見習い等の初心者でも、均一な仕上がりの壁を施工することが可能となる。
本発明の壁の形成方法を用いることで、メッシュ状のシートが壁材の骨格を兼ねることにより、施工時の貼壁材の形態を維持し、施工後の耐久性及び強度を維持できる壁を提供することが可能となる。
可撓性のあるメッシュ状のシートを利用することで、曲面、角部、ゆがみ部、段差及びよじれ面等のある施工面に対しても、容易に壁の施工が可能となる。
本発明の壁の形成方法は、施工が容易であることから、作業負担の軽減や工事期間の短縮及び工事費の削減につながる。
メッシュ状シートの一例の平面図 貼壁材の一例の斜視図 A−B断面図
本発明の詳細について、図面を引用して説明する。
作業を行うボード台等の上に、織目又は網目からなる目穴を有し、可撓性のあるメッシュ状のシートを敷き、塗壁材となる粘土と繊維材との含水混合物又は漆喰などを、シート上に万遍なくコテなどで塗り付けることで貼壁材を構成し、塗壁材が乾燥する前に当該貼壁材を施工する壁面に貼り付ける壁の形成方法である。
従って、垂直な施工面に塗壁材をコテなどで塗るのではなく、地面と平行なボード台の上で、シートに塗壁材を塗工するため作業負担が大幅に軽減され、施工面に貼壁材を貼り付ける場合は、垂直な施工面への作業となるが、塗壁材を塗るのではなく、貼付け作業であるため、コテ以外にもローラー等も使用することができ、作業負担は大幅に軽減される。また、メッシュ状のシートが壁材の骨格を兼ねることにより、施工時の貼壁材の形態を維持し、施工後の耐久性及び強度を維持できる壁を提供することが可能となる。
メッシュ状のシート上に、塗壁材をコテ等で塗布することで、メッシュ状のシートの織目又は網目からなる目穴に壁材が入り込み塗壁材を保持すること、及びシートの厚みとの相乗効果により、塗壁材が均一に塗布され易くなり、不均一な部分があっても、コテ等で均すことで容易に均一な厚さの壁に仕上げることが可能となる。
塗壁材を塗布した貼壁材は、メッシュ状シートの織目又は網目からなる目穴から塗壁材が滲み出しているため、貼壁材を施工する壁面に貼り付け、ローラーやコテなどで壁面に押しつけることで固定され、塗壁材が乾燥することで壁の施工が完了するため、り、熟練された技術を要せずに壁の施工が可能となる。
施工する壁面への貼付けは、貼壁材の表面又は裏面どちら側を貼付けてもよい。また、施工面に粘土と繊維材との含水混合物又は漆喰などを、薄く塗工してから貼壁材を貼り付けると、密着性と貼付け作業性が更によくなる。
貼壁材の施工に於いては、適宜メッシュ状シートの大きさを選択又は加工調整して使用できるため、作業性や施工面の広さにより、柔軟にシートの大きさを選択し施工が可能である。更に、施工面が、曲面、角部、ゆがみ部、段差及びよじれ面等であった場合でも、それら施工面に応じた大きさのシートに加工調整した貼壁材を構成することができ、熟練作業が要求される難易度の高い施工面であっても容易に施工が可能となる。
また、広い壁面の施工には、複数枚の貼壁材を繋ぎ合わせるように貼り付けることとなるが、各々の貼壁材は、ほぼ同一の厚さに仕上がるため、繋ぎ目部分も壁の厚さが均一で、且つ美的に仕上げることができる。
織目又は網目からなる目穴は、例えば、格子状に形成されている場合、織目又は網目の巾は、1mm〜10mmであることが望ましく、シートの厚みは、0.1mm〜10mmであることが望ましい。織目又は網目の巾と、シートの厚みは施工する仕様により、適宜選択して巾と厚みを組合せればよい。
織目又は網目からなる目穴は、格子状でなくともよく、板状のシートに円型、矩形又は三角形の目穴を複数構成する又は円型と矩形の目穴を複数構成してもよい。
可撓性のあるシートの材質としては、樹脂、竹、木、布、麻又は金属などから選択でき、特に細かな網目を使用する場合及び耐久性や作業性、費用面を考慮すると、扱い易く汎用性があり入手し易い樹脂製が望ましい。
和風建築や自然素材を利用した土壁本来の風合いなどに趣を置く場合は、竹、木、布、麻を素材にして、織目又は網目のメッシュ状に構成したシートを利用するとよい。
作業を行うボード台等の上に、織目又は網目からなる目穴を有し、可撓性のあるメッシュ状のシートを敷き、塗壁材となる粘土と繊維材との含水混合物又は漆喰などを、シート上に万遍なくコテなどで塗り付け貼壁材を形成し、塗壁材が乾燥してから当該貼壁材の片面に、接着剤または漆喰などをバインダーとして付着し、接着剤を付着させた面を壁面に貼り付ける壁の形成方法である。
従って、実施例1同様に、塗壁材を塗るための作業負担の大幅な軽減や、施工面への貼付け作業負担の軽減効果があり、メッシュ状のシートを利用することの作用効果、織間又は網目からなる目穴の巾、厚み及び形状、シート材の選択自由度も実施例1と同様である。また、施工面に接着剤または漆喰などを付着させてから、貼壁材を貼り付けてもよい。
実施例1との相違点は、接着剤などのバインダーを塗布する工程が必要となる反面、貼壁材を事前に作り置きすることが可能であることから、特に大型の建築物であった場合や、工期を短縮する場合などに有効な手法である。
また、貼壁材の形成作業と施工面への貼付け作業を分担して行うことも可能となり、作業効率の向上にも寄与するものである。
本発明の壁の施工方法は、建築物の壁の施工方法として、利用が可能である。
1 シート
2 塗壁材

Claims (3)

  1. 織目又は織目からなる目穴を有する、可撓性のあるメッシュ状のシート上に、粘土質の塗壁材を塗ることで貼壁材を形成し、前記貼壁材の塗壁材が乾燥する前に、壁面に貼り付けることを特徴とする壁の形成方法。
  2. 織目又は網目からなる目穴を有する、可撓性のあるメッシュ状のシート上に、粘土質の塗壁材を塗ることで貼壁材を形成し、前記貼壁材の塗壁材を乾燥させた後、前記貼壁材の片面に接着剤を付着させ、
    前記貼壁材の接着剤を付着させた面を壁面に貼り付けることを特徴とする壁の形成方法。
  3. 前記織目又は網目からなる目穴に替えて、板状のシートに円型、矩形又は三角形の目穴を複数構成する又は円型と矩形の目穴を複数構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の壁の形成方法。
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