JP2011005975A - エアバッグを備えたステアリング構造 - Google Patents

エアバッグを備えたステアリング構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011005975A
JP2011005975A JP2009151977A JP2009151977A JP2011005975A JP 2011005975 A JP2011005975 A JP 2011005975A JP 2009151977 A JP2009151977 A JP 2009151977A JP 2009151977 A JP2009151977 A JP 2009151977A JP 2011005975 A JP2011005975 A JP 2011005975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
airbag
mounting bracket
steering wheel
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009151977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5394145B2 (ja
Inventor
Shinsuke Sato
眞介 佐藤
Yasutaka Hiraoka
康隆 平岡
Masaru Narita
大 成田
Takanori Ikeda
孝典 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2009151977A priority Critical patent/JP5394145B2/ja
Publication of JP2011005975A publication Critical patent/JP2011005975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5394145B2 publication Critical patent/JP5394145B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】部品の寸法公差や組み付け公差を適切に吸収することが可能であると共に、カバーの押圧操作性を適切に確保することが可能であり、さらにステアリングホイールのボス部からカバーまでの構造的一体性も確保することが可能なエアバッグを備えたステアリング構造を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール1に、ボス部2を覆いつつ、コイルスプリング21で押圧操作可能にフローティング支持したカバー3と、ボス部のマウント部4に固定した取付ブラケット6と、取付ブラケットとカバーとの間の寸法に応じて変形自在な柔軟性を有し、エアバッグ8及びインフレータ9を収容し、取付ブラケット及びカバーに固定されるハウジング7と、カバーに突設した係止片22と、ステアリングホイールに設けられ、カバーの押圧操作によって移動する係止片に係合して、カバーをステアリングホイールに係止するブッシュ20とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、部品の寸法公差や組み付け公差を適切に吸収することが可能であると共に、カバーの押圧操作性を適切に確保することが可能であり、さらにステアリングホイールのボス部からカバーまでの構造的一体性も確保することが可能なエアバッグを備えたステアリング構造に関する。
エアバッグを車両に取り付ける構造として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1の「ステアリング装置」は、車両に搭載されるステアリング装置において、当該ステアリング装置の外観上の見栄えの向上、及びホーン操作用カバーの操作性の向上を図るものである。ホーン操作用のモジュールカバーを、ステアリングホイールのカバー対向面に固定状に装着されたリテーナーと独立して、回動支点を中心に初期位置またはホーン作動位置に向けて回転動作可能に構成している。
特開2005−313713号公報
特許文献1は、リテーナーをステアリングホイールの芯金に固定し、モジュールカバーをステアリングホイールの延出部に取り付け、これらリテーナーとモジュールカバーを独立させ、さらにモジュールカバーに長孔を形成するとともに、長孔にリテーナーの延出片を差し入れて、延出片及び長孔を介して、延出部に対しモジュールカバーが回動動作できるようにしている。
芯金から延出片までの上下寸法は、部品の寸法公差や組み付け公差により、一定しない。同様に、モジュールカバーも、ステアリングホイールの延出部に各種部品を介して設置されていて、延出部取付位置から長孔までの上下寸法も、部品の寸法公差や組み付け公差により、一定しない。特許文献1では、この種の寸法公差や組み付け公差を、長孔内で移動可能な延出片により吸収することが可能となっている。
しかしながら、いずれも設置位置が不定となるこれら延出片と長孔とで、モジュールカバーを移動自在とする構成では、これら延出片と長孔の位置関係によっては、これら延出片と長孔とが機械的に接触して引っ掛かりを生じ、モジュールカバーを所望量で回動させることができないおそれがあった。
このような問題に対処すべく、部品の寸法精度や組み付け精度を高めることが考えられるが、極めて煩雑であると共に、製造上の限界があった。
また、リテーナーとモジュールカバーは構造的に分離されているため、一体性が無く、延出片が長孔から外れてリテーナーからモジュールカバーが離脱してしまうおそれもあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、部品の寸法公差や組み付け公差を適切に吸収することが可能であると共に、カバーの押圧操作性を適切に確保することが可能であり、さらにステアリングホイールのボス部からカバーまでの構造的一体性も確保することが可能なエアバッグを備えたステアリング構造を提供することを目的とする。
本発明にかかるエアバッグを備えたステアリング構造は、ボス部を有するステアリングホイールと、該ボス部の少なくとも一部を覆うと共に、該ステアリングホールに弾性部材で押圧操作可能にフローティング支持されるカバーと、該ボス部に設けられたマウント部に取付固定される取付ブラケットと、該取付ブラケットと該カバーとの間の寸法に応じて変形自在な柔軟性を有し、エアバッグ及び該エアバッグに装着したインフレータを内部に収容し、該取付ブラケット及び該カバーに取付固定されるハウジングと、該カバーに突設された係止片と、該ステアリングホイールに設けられ、該カバーの押圧操作による該係止片の移動を許容しつつ当該係止片に係合して、該カバーを該ステアリングホイールに係止するブッシュとを備えたことを特徴とする。
柔軟性を有する該ハウジングは、延び代を持たせた布製であること、該取付ブラケットと該カバーとの間で伸縮自在な蛇腹部分を有すること、伸縮性を有する弾性素材で形成されること、もしくは展延性素材で形成されることが好ましい。
該弾性部材は、該カバーと該ブッシュとの間に設けられるとともに、該弾性部材には、該係止片が移動自在に貫通する貫通孔が形成されることが望ましい。
少なくとも該取付ブラケット、該エアバッグ、該インフレータ、並びに該ハウジングによってエアバッグモジュールが構成されることが好ましい。
該エアバッグモジュールは、該カバーを備えることが望ましい。
本発明にかかるエアバッグを備えたステアリング構造にあっては、部品の寸法公差や組み付け公差を適切に吸収することができると共に、カバーの押圧操作性を適切に確保することができ、さらにステアリングホイールのボス部からカバーまでの構造的一体性も確保することができる。
本発明に係るエアバッグを備えたステアリング構造の好適な一実施形態を示す分解斜視図である。 図1のエアバッグを備えたステアリング構造であって、取付ブラケットを取付固定する前の状況を示す側断面図である。 図1のエアバッグを備えたステアリング構造であって、取付ブラケットを取付固定した後の状況を示す側断面図である。 図1のエアバッグを備えたステアリング構造に適用されるマウント部と取付ブラケットの取付状態を示す斜視図である。 図1に示したエアバッグを備えたステアリング構造の部分断面図である。 図1のエアバッグを備えたステアリング構造に適用されるインフレータの取付面を示す底面図である。
以下に、本発明に係るエアバッグを備えたステアリング構造の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るエアバッグを備えたステアリング構造は、エアバッグ装置が設置されるステアリングホイール1に適用される。ステアリングホイール1の芯金は金属材料を主体として形成される。ステアリングホイール1は、中央部にボス部2を有する。ボス部2は、ステアリングシャフトに連結される。
ステアリングホイール1には通常、ホーンボタンとなる合成樹脂製等のカバー3が設けられる。カバー3は、ステアリングホイール1のリム1a内に、スポーク1bの意匠面1cと連なる配置で、ボス部2の少なくとも一部を覆って配置される(図5参照)。カバー3の外形形態は、リム1aやスポーク1bの意匠面1cの外形形状と連なるように形成される。
ボス部2には、マウント部4が形成され、マウント部4には、金属製のプレート状の取付ブラケット6が取付固定される。取付ブラケット6のマウント部4への取付構造は、追って詳述する。
取付ブラケット6には、カバー3側に面する上面に、ハウジング7が設けられる。ハウジング7には、カバー3に向かって開口する開口縁部7aが形成され、これによりハウジング7は容器状に形成される。ハウジング7の内部には、折り畳んだエアバッグ8と、エアバッグ8に装着したインフレータ9が収容される。
インフレータ9はディスク形状で形成される。インフレータ9下側の取付面9aは、ハウジング7を介して取付ブラケット6に面し、取付面9aには、取付ボルト10が直接接合される。取付ボルト10は、図6にも示すように、インフレータ9の外形輪郭内に納まる配置で設けられる。図示例にあっては、取付ボルト10は、2本並設されているが、取付ボルト10の本数は2本に限られない。
ハウジング7及び取付ブラケット6にはそれぞれ、インフレータ9の取付ボルト10位置に合わせて、ボルト孔7b,6aが形成される。インフレータ9の取付ボルト10は、ハウジング7を貫通するように、これらハウジング7及び取付ブラケット6のボルト孔7b,6aに挿通されて、ナット11で取付ブラケット6に締結され、これによりエアバッグ8を収容するハウジング7は、インフレータ9と共に、取付ブラケット6上に取付固定される。
インフレータ9の取付面9aには、取付ボルト10と隣接させて、インフレータ9に点火信号を入力するハーネス12を接続するための点火装置用接続端子23が設けられる。図示例にあっては、2本の取付ボルト10の間に、接続端子23が配設される。このように取付ボルト10が複数本である場合には、接続端子23は、取付ボルト10で取り囲まれる位置に設けられる。具体的には、接続端子23は取付面9aの中央部に配置され、中央部を取り囲む取付面9aの外周縁側に、取付ボルト10が配置される。
取付ボルト10位置を取付面9aの外周縁側に設定することで、インフレータ9は取付ブラケット6に安定的に固定されると共に、取付面9aの中央部に接続端子23を設置することで、ハーネス12の接続作業箇所が集約化され、かつ、接続端子23が省スペースで配置される。
また、インフレータ9の取付面9aの中心は、ボス部2の中心付近に一致するように設定される。これにより、インフレータガスを発生するインフレータ9を、ボス部2を介してステアリングシャフトに適切に支持させることができ、エアバッグ8の作動安定性が向上される。
ハウジング7の開口縁部7aには、カバー3への取り付けのために、周方向に沿って複数の孔部13が形成される。カバー3には、ハウジング7の孔部13位置に合わせて、複数の係止孔14が形成される。これらカバー3とハウジング7との間には、ハウジング7をカバー3に連結するために、金属製の連結ブラケット15が設けられる。本実施形態にあっては、連結ブラケット15は、ハウジング7の開口縁部7aに沿って、リング状に形成される。
連結ブラケット15には、係止孔14及び孔部13の位置に合わせて、複数のフック15aが形成される。連結ブラケット15の各フック15aは、ハウジング7の開口縁部7aの各孔部13に挿通され、各孔部13に挿通された各フック15aがカバー3の各係止孔14に係止されることで、連結ブラケット15を介して、ハウジング7の開口縁部7aがカバー3に連結される。
ハウジング7は、取付ブラケット6と連結ブラケット15との間の寸法、ひいては取付ブラケット6とカバー3との間の寸法に応じて変形自在な柔軟性を有するように構成される。ハウジング7には例えば、以下のようにして、柔軟性が備えられる。
第1には、ハウジング7は、例えば合成繊維等で織った布製とされ、少なくとも取付ブラケット6からカバー3に亘る高さ寸法に対し、当該寸法よりもゆとりがあって融通が利く、延び代を持たせた寸法に設定される。第2には、ハウジング7に、取付ブラケット6とカバー3との間で伸縮自在であって、取付ブラケット6からカバー3に亘る高さ寸法に対し、当該寸法よりもゆとりがあって融通が利く蛇腹部分が形成される。この場合、ハウジング7は、上記布製の他、薄板状の金属材や合成樹脂材で形成してもよい。第3には、ハウジング7は、伸縮性を有する弾性素材で形成される。第4には、ハウジング7は、展延性素材で形成される。これらいずれにあっても、ハウジング7により、取付ブラケット6とカバー3との間の寸法のバラツキが吸収される。
取付ブラケット6のマウント部4への取付構造について説明すると、図2から図4に示すように、マウント部4は、互いに向かい合わせて、ボス部2側から取付ブラケット6やカバー3側に向かって立ち上げて形成された定着部4a及びスロープ部4bが一体成形されて構成される。本実施形態にあっては、ステアリングホイール1における6時の方向の位置に定着部4aが一つ配置されると共に、3時の方向と9時の方向の位置に互いに平行に、二つのスロープ部4bが配置される。これらスロープ部4b及び定着部4aは、幅狭な板状に形成される。各スロープ部4bは、底板部4cに対し、縦壁部4dを介して設けられる。
これらスロープ部4bは、ボス部2上方に、カバー3側からボス部2側へ向かって次第に狭まるマウント領域Mを形成するために、定着部4aへ向かって傾斜させて形成される。定着部4aも、ボス部2上方に、カバー3側からボス部2側へ向かって次第に狭まるマウント領域Mを形成するために、スロープ部4bへ向かって傾斜させて形成される。従って、ステアリングホイール1のボス部2上には、マウント部4により、3時の方向もしくは9時の方向から見て、下方へ向かって窄まるU字状もしくはV字状のマウント領域Mが形成される。
本実施形態にあっては、マウント部4は、板状に形成した一つの定着部4a及び二つのスロープ部4bを底板部4cに一体成形して構成されている。しかしながら、マウント部4は、これら定着部4aやスロープ部4bを「面」として備える、すり鉢状の形態で形成しても良いことはもちろんである。
取付ブラケット6は、マウント部4のスロープ部4bにスライド移動自在に係合するスライド部6bと、定着部4aに向かい合う取付部6cと、これら取付部6c及びスライド部6bを連結する連結部6dとが一体成形されて構成される。スロープ部4bに面するスライド部6bの下面は、スロープ部4bの上面に対しスライド移動自在とするために、当該スロープ部4bの傾斜に沿って形成される。また、マウント部4の定着部4aに面する取付部6cは、定着部4aに密着し得るように、当該定着部4aの傾斜に沿って形成される。従って、取付ブラケット6も、3時の方向もしくは9時の方向から見て、マウント部4の形態に沿ったU字状もしくはV字状に形成される。
本実施形態にあっては、スライド部6bには、当該スライド部6bをスロープ部4bにスライド自在に係合させるために、スロープ部4bを把持するグリップ部16が形成される。グリップ部16は、スロープ部4bを取り囲むU字片を、スロープ部4b上をスライド移動するスライド部6bの下面に一体形成して構成される。スライド部6bをスロープ部4bにスライド自在に係合させる手段としては、グリップ部16に限らず、スロープ部4b及びスライド部6bそれぞれにスライド方向に沿って形成した蟻溝状のスライド溝及び当該スライド溝に係合するスライド突条であってもよい。
取付ブラケット6の取付部6cとマウント部4の定着部4aには、これらを結合する締結部材が設けられる。本実施形態にあっては、締結部材は、取付部6c及び定着部4aに挿通されるボルト17で構成される。取付部6cには、ボルト挿通孔が形成されると共に、定着部4aには、ボルト17を位置調整可能に挿通するために、スロープ部4bの傾斜方向に沿ってスロット18が形成される。取付部6c及び定着部4aのボルト挿通孔及びスロット18に挿通されたボルト17には、定着部4aの下面側からナット19が締結され、これにより定着部4aと取付部6cが結合される。
ボルト17で締結する際、この締結作用によって、スライド部6bを介して取付ブラケット6全体がスロープ部4bに対しスライド移動し、取付部6cが定着部4aへ向かって牽引される。この牽引作用によって、スライド部6bがスロープ部4bに深く係合されるととともに、ボルト17で取付部6cが定着部4aに結合され、これにより取付ブラケット6は、マウント部4にしっかりと取付固定される。
取付ブラケット6は、一つの定着部4aと二つのスロープ部4bにより、マウント部4に三点支持されて安定的に固定される。また、取付ブラケット6とマウント部4とは、単一のボルト17の締結作業のみで、固定される。本実施形態にあっては、締結部材としてボルト17を例示したが、取付ブラケット6を牽引してマウント部4に結合できるものであれば、どのような形態の締結部材であってもよい。
カバー3は上述したように、ハウジング7及び連結ブラケット15を介して、取付ブラケット6によりマウント部4に取り付けられる一方で、図5に示すように、ステアリングホイール1に弾性部材を介して押圧操作可能にフローティング支持される。本実施形態では、弾性部材として、コイルスプリング21が例示されている。
ステアリングホイール1の各スポーク1b付近には、ブッシュ20が設けられる。ブッシュ20は例えば、ステアリングホイール1の周方向に3箇所設けられる。コイルスプリング21は、ブッシュ20とカバー3との間に設けられる。カバー3には、ブッシュ20位置に合わせて、ロッド状の係止片22が突設される。係止片22は、コイルスプリング21中央の中空貫通孔21aに移動自在に貫通される。係止片22は、カバー3が押圧操作されることで下向きに移動され、コイルスプリング21の弾発力による復原動作で上向きに移動される。各係止片22の下端には、爪部22aが形成される。
ブッシュ20は、係止片22の移動を許容するために、係止片22に向かって開口された中空ボックス状に形成される。ブッシュ20には、組立時に係止片22を挿入でき、使用時に係止片22が離脱するのを防止するために、係止片22の爪部22aに係合する係合部20aが形成される。係合部20aは、コイルスプリング21による弾発力で上向きに移動する爪部22aに係合してカバー3をステアリングホイール1に係止し、これによりステアリングホイール1に対するカバー3の復原位置が位置決めされる。
また、ブッシュ20は、ステアリングホイール1の周方向に沿って、カバー3の係止片22と3箇所で係合され、これによりリム1aに対するカバー3位置が位置決めされる。係止片22及びブッシュ20は、3箇所以上設けても良いことはもちろんである。
本実施形態に係るエアバッグを備えたステアリング構造では、ステアリングホイール1に各部品を個々に取り付けることに代えて、各種部品を予め組み付けたエアバッグモジュールを構成するようにしてもよい。例えばエアバッグモジュールは、マウント部4や連結ブラケット15、カバー3、ブッシュ20、コイルスプリング21に対し、少なくとも取付ブラケット6、エアバッグ8、インフレータ9、並びにハウジング7を予め取り付けて構成される。このエアバッグモジュールが、マウント部4に取付固定されると共に、このエアバッグモジュールに連結ブラケット15を介してカバー3等が取り付けられる。エアバッグモジュールには、予め連結ブラケット15を介してカバー3を取り付けて構成してもよい。
本実施形態に係るエアバッグを備えたステアリング構造の作用について説明する。組立手順の一例について説明すると、エアバッグ8及びインフレータ9をハウジング7内に収容し、インフレータ9の取付ボルト10を利用して、ハウジング7を取付ブラケット6に取付固定する。これにより、エアバッグモジュールを作成する。次いで、エアバッグモジュールを、ステアリングホイール1内のマウント領域Mに挿入する。この際、接続端子23にハーネス12を接続する。
エアバッグモジュールを挿入したら、グリップ部16を有するスライド部6bをスロープ部4bにスライド移動自在に係合し、スライド部6bを利用して取付ブラケット6の取付部6cをマウント部4の定着部4aに接近させる。定着部4aと取付部6cとを近接させたら、ボルト挿通孔及びスロット18に亘ってボルト17を挿通し、ナット19で締め付けていく。
この締結段階では、ナット19による締結作用でスライド部6bがより深くスロープ部4bに係合していく。スライド部6bの移動によるボルト17位置の移動は、スロット18によって許容される。ボルト17へのナット19の締結が完了することで、エアバッグモジュールは、マウント部4を介して、ステアリングホイール1のボス部2に取付固定される。
次いで、ステアリングホイール1にブッシュ20を配設する。これと併せて、エアバッグモジュールのハウジング7には、開口縁部7aの孔部13に連結ブラケット15のフック15aが挿通される。その後、フック15aをカバー3の係止孔14に係止する。これにより、ハウジング7を介して、カバー3がマウント部4に取り付けられる。
カバー3の係止片22にコイルスプリング21を挿入し、挿入したコイルスプリング21をブッシュ20上に配置し、カバー3をブッシュ20に向かって押し付ける。この押し付けにより、係止片22の爪部22aがブッシュ20の係合部20aに係合される。これにより、カバー3は、ステアリングホイール1に、復原位置、並びにリム1aに対する位置決めがなされて、取り付けされる。この組み付け作業にあたり、ボス部2あるいはマウント部4を基準とする取付位置と、ブッシュ20を基準とする取付位置との間の部品の寸法公差や組み付け公差は、ハウジング7の柔軟性によって吸収される。
上記組立手順は一例であって、エアバッグモジュールを作成する段階で、ハウジング7に連結ブラケット15を介してカバー3を取り付けておいても良いし、あるいは、各部品をボス部2側からカバー3側に向かって順番に取り付けていくようにしてもよい。
組み付けが完了した本実施形態に係るステアリング構造では、カバー3を押圧操作すると、コイルスプリング21の弾発力に抗して、カバー3がボス部2側へ移動するとともに、係止片22もブッシュ20内で移動する。このカバー3の移動は、係止片22の移動を許容するブッシュ20と柔軟性を有するハウジング7によって吸収される。この際、ハウジング7によって、取付ブラケット6側とカバー3との構造的一体性が保持される。押圧操作を解除すると、カバー3は、ハウジング7により移動が許容されつつ、コイルスプリング21によって復原移動される。この際、係止片22の爪部22aがブッシュ20の係合部20aに係合し、カバー3はステアリングホイール1に対し、所定の復原位置にて係止される。
以上説明した本実施形態に係るエアバッグを備えたステアリング構造にあっては、ステアリングホイール1のボス部2に取り付けられると共に、ステアリングホイール1にフローティング支持されるカバー3を、取付ブラケット6とカバー3との間の寸法に応じて変形自在な柔軟性を有するハウジング7を介して、ステアリングホイール1に組み付けるようにしたので、ボス部2側を基準とする取付位置と、フローティング支持位置との間の部品の寸法公差や組み付け公差を、ハウジング7によって確実に吸収することができる。
言い換えると、柔軟性を有するハウジング7によって、ボス部2への取り付けと、カバー3のステアリングホイール1への支持とを独立させることができ、ハウジング7よりもボス部2側での部品の寸法公差や組み付け公差がカバー3側に影響したり、ハウジング7よりもカバー3側での部品の寸法公差や組み付け公差がボス部2側に影響することを防ぐことができる。
これにより、ボス部2への取付固定を確実化しつつ、カバー3の係止片22と、当該係止片22に係合するブッシュ20により、フローティング支持されるカバー3をステアリングホイール1に対し、所定の復原位置で係止することができる。従って、カバー3の位置をステアリングホイール1に対して一定位置に的確に位置合わせすることができ、ステアリングホイール1のリム1aやスポーク1bの意匠面1c位置と、カバー3の設置位置とを一連に揃えることができて、ステアリングホイール1における外観の意匠性を確保することができる。
カバー3の押圧操作やその復原動作に対し、カバー3をボス部2側へ連結する柔軟性を有するハウジング7は、弛んだ状態で伸び縮みするだけなので、カバー3の押圧操作性を適切に確保することができる。
単体のハウジング7により、ボス部2からカバー3までの構造的一体性を確保することができ、カバー3と取付ブラケット6との間で、部品が外れるなどの故障発生を防止することができる。
柔軟性を有するハウジング7は、カバー3の取付作業の融通性を増大させ、カバー3の係止片22とブッシュ20、コイルスプリング21相互の取付作業性を向上することができる。
コイルスプリング21をカバー3とブッシュ20との間に設けると共に、コイルスプリング21の中空貫通孔21aに係止片22を貫通させて設けたので、コイルスプリング21内スペースを利用してカバー3の係止片22を配置でき、コンパクト化することができる。
少なくとも取付ブラケット6、エアバッグ8、インフレータ9、並びにハウジング7を組み付けてエアバッグモジュールを構成することで、組み付け作業性を簡便化することができる。
エアバッグモジュールを、さらにカバー3及び連結ブラケット15を組み込んで構成することにより、さらに組み付け作業性を簡便化することができる。
また、マウント部4への取付ブラケット6の取り付けを、ボルト17とナット19の締結作用によって得られる牽引を利用したスライド移動で行うことができ、ステアリングホイール1に対する組み付け作業を下向き作業としつつ当該作業性を向上できるとともに、組み付け公差は定着部4aと取付部6cのボルト締結箇所で発生するだけであり、組み付け作業の確実性を高めることができる。
スロープ部4bの傾斜に沿うスライド部6bのスライド移動でマウント部4に取付ブラケット6を取り付ける際、柔軟性を有するハウジング7は、カバー3側からボス部2側へ向かう取付ブラケット6の下降移動を許容することができ、スライド操作による組み付け作業に適合し、適切かつ確実に取り付けを行うことができる。
マウント部4は、少なくともスロープ部4bによって、さらに定着部4aも含めて、カバー3側からボス部2側に向かって次第に狭まるマウント領域Mを形成するようにしたので、取付ブラケット6等のマウント部4への組み付け作業を、ステアリングホイール1の中心付近に向かうように案内することができ、たとえ小径のステアリングホイール1であっても、的確且つ迅速に作業を行えると共に、組み付け作業の自動化を可能にすることができる。
マウント部4の定着部4aにスロット18を形成したので、スロープ部4bにスライド部6bをスライド移動させる手順に適合させて、ボルト17の位置を調整することができ、取付ブラケット6をマウント部4に的確に取付固定することができる。
スライド部6bにスロープ部4aを把持して係合するグリップ部16を形成したので、スロープ部4aに対するスライド部6bのスライド移動を安定化させることができる。
一つの定着部4aと二つのスロープ部4bで取付ブラケット6を三点支持するようにしたので、展開膨張するエアバッグ8や爆発してインフレータガスを噴出するインフレータ9を確実に支持することができる。マウント部4と取付ブラケット6を単一のボルト17で締結するようにしたので、締結作業箇所を一箇所とすることができ、組み付け作業を簡便化することができる。
カバー3に係止孔14を形成し、ハウジング7に孔部13を形成すると共に、連結ブラケット15には、孔部13に挿通されて係止孔14に係止されるフック15aを形成したので、きわめて簡単かつ作業性良くハウジング7をカバー3に連結することができ、組み付け作業を簡便化することができる。
以上に述べたエアバッグを備えたステアリング構造は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 ステアリングホイール
2 ボス部
3 カバー
4 マウント部
6 取付ブラケット
7 ハウジング
8 エアバッグ
9 インフレータ
20 ブッシュ
21 コイルスプリング
21a 中空貫通孔
22 係止片

Claims (8)

  1. ボス部を有するステアリングホイールと、
    該ボス部の少なくとも一部を覆うと共に、該ステアリングホールに弾性部材で押圧操作可能にフローティング支持されるカバーと、
    該ボス部に設けられたマウント部に取付固定される取付ブラケットと、
    該取付ブラケットと該カバーとの間の寸法に応じて変形自在な柔軟性を有し、エアバッグ及び該エアバッグに装着したインフレータを内部に収容し、該取付ブラケット及び該カバーに取付固定されるハウジングと、
    該カバーに突設された係止片と、
    該ステアリングホイールに設けられ、該カバーの押圧操作による該係止片の移動を許容しつつ当該係止片に係合して、該カバーを該ステアリングホイールに係止するブッシュとを備えたことを特徴とするエアバッグを備えたステアリング構造。
  2. 柔軟性を有する該ハウジングは、延び代を持たせた布製であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  3. 柔軟性を有する該ハウジングは、該取付ブラケットと該カバーとの間で伸縮自在な蛇腹部分を有することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  4. 柔軟性を有する該ハウジングは、伸縮性を有する弾性素材で形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  5. 柔軟性を有する該ハウジングは、展延性素材で形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  6. 該弾性部材は、該カバーと該ブッシュとの間に設けられるとともに、該弾性部材には、該係止片が移動自在に貫通する貫通孔が形成されることを特徴とする請求項1から5いずれかの項に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  7. 少なくとも該取付ブラケット、該エアバッグ、該インフレータ、並びに該ハウジングによってエアバッグモジュールが構成されることを特徴とする請求項1から6いずれかの項に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
  8. 該エアバッグモジュールは、該カバーを備えることを特徴とする請求項7に記載のエアバッグを備えたステアリング構造。
JP2009151977A 2009-06-26 2009-06-26 エアバッグを備えたステアリング構造 Expired - Fee Related JP5394145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009151977A JP5394145B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 エアバッグを備えたステアリング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009151977A JP5394145B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 エアバッグを備えたステアリング構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011005975A true JP2011005975A (ja) 2011-01-13
JP5394145B2 JP5394145B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=43563172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009151977A Expired - Fee Related JP5394145B2 (ja) 2009-06-26 2009-06-26 エアバッグを備えたステアリング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5394145B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109070830A (zh) * 2016-12-15 2018-12-21 Trw汽车安全系统有限公司 用于将气囊模块能振动地固定在车辆方向盘上的耦联设备

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10119789A (ja) * 1996-10-16 1998-05-12 Toyoda Gosei Co Ltd ステアリングホイール
JP2001206184A (ja) * 2000-01-14 2001-07-31 Takata Corp エアバッグ装置
JP2001354101A (ja) * 2000-06-13 2001-12-25 Takata Corp エアバッグ装置及びステアリング装置
JP2002114121A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2003508290A (ja) * 1999-08-27 2003-03-04 デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド エアバッグモジュール
JP2005313713A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Takata Corp ステアリング装置
JP2008137598A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Toyota Motor Corp コラム付けニーエアバッグ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10119789A (ja) * 1996-10-16 1998-05-12 Toyoda Gosei Co Ltd ステアリングホイール
JP2003508290A (ja) * 1999-08-27 2003-03-04 デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド エアバッグモジュール
JP2001206184A (ja) * 2000-01-14 2001-07-31 Takata Corp エアバッグ装置
JP2001354101A (ja) * 2000-06-13 2001-12-25 Takata Corp エアバッグ装置及びステアリング装置
JP2002114121A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2005313713A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Takata Corp ステアリング装置
JP2008137598A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Toyota Motor Corp コラム付けニーエアバッグ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109070830A (zh) * 2016-12-15 2018-12-21 Trw汽车安全系统有限公司 用于将气囊模块能振动地固定在车辆方向盘上的耦联设备
CN109070830B (zh) * 2016-12-15 2019-11-22 Trw汽车安全系统有限公司 耦联设备、组件和车辆的具有这种耦联设备的车辆方向盘

Also Published As

Publication number Publication date
JP5394145B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5668130B2 (ja) エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール構造
KR102249420B1 (ko) 스티어링휠의 댐퍼 기구 및 차량용 스티어링휠 장치
WO2020003777A1 (ja) ステアリングホイールにおけるダンパユニットの取付固定構造及びステアリングホイール
JP4923228B2 (ja) ステアリング・ホイール・ユニット
US7059631B2 (en) Method and apparatus for coupling a driver's side airbag to a steering wheel
US9016719B2 (en) Mounting structure of driver airbag unit, and steering wheel
WO2009118936A1 (ja) クリップ
JP5523996B2 (ja) エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール構造
KR20120079484A (ko) 클립
US11529921B2 (en) Steering wheel
US20150336529A1 (en) Steering Wheel Unit
JP6905548B2 (ja) ステアリングホイールのダンパ機構及び車両用ステアリングホイール装置
JP5394145B2 (ja) エアバッグを備えたステアリング構造
JP5389544B2 (ja) 車両用エアバッグのマウント構造
JP5420503B2 (ja) エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール構造
WO2016121274A1 (ja) ステアリングホイール及びエアバッグモジュールの取付方法
JP5507229B2 (ja) ステアリングホイール装置
JP6695724B2 (ja) ハンドル
JP2011005974A (ja) 車両用エアバッグのハウジング構造
JP2011005973A (ja) 車両用エアバッグ構造
JP5174619B2 (ja) ステアリングホイール
JP2017114260A (ja) 自動車部品
JP2010095117A (ja) 車両用内装部品の組付け構造
JP6180837B2 (ja) エアバッグ装置
WO2010150869A1 (ja) 車両用エアバッグのインフレータ構造、エアバッグモジュールおよびエアバッグ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5394145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees