JP2011005826A - インサート成型体およびパック電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化・軽量化および低コスト化を図りながら、金属部と樹脂部とにおける機械的に高い結合強度を得ることができるインサート成型体と、当該インサート成型体を構成中に含むパック電池とを提供する。
【解決手段】ノブ40は、インサート成型体であって、金属部401と樹脂部402とが一体に結合され構成されている。金属部401における底面部分401aは、複数の凸部401bと複数の凹部401cとが、全体として鋸刃状となるように形成されている。金属部401と樹脂部402との間では、互いの凸部401b,402bおよび凹部401c,402cが噛み合うことで、結合におけるアンカー効果が得られている。
【選択図】図7

Description

本発明は、金属部と樹脂部とを有する構成のインサート成形体および当該インサート成型体を構成中に含むパック電池に関する。
従来から、種々の電気機器に、金属部と樹脂部とが一体化されたインサート成型体が用いられている。インサート成型体は、構造面、強度面、意匠面およびコスト面などの優位性を有するものであって、金属部を成型金型の内部に配置し、当該状態で成型金型内に樹脂材料を流し込むことで形成される。従来におけるパック電池を一例として、図13および図14を用い、インサート成型体について説明する。
図13(a)に示すように、パック電池における外装ケース910は、第1および第2ケース部材911,912から構成されており、このうち、第2ケース部材912が金属材料(例えば、アルミニウム合金)から構成されている。これは、パック電池を機器に装着した際に、第2ケース部材912が外部に露出する状態となり、意匠性を考慮するためである。また、サイズの大型化を招くことなくパック電池の重量低減を図り、且つ、剛性を確保するためである。外装ケース910内には、1または複数の素電池が収納されており、外部コネクタ(図示を省略。)を通じて、装着機器との間で電力の入出力ができるようになっている。
また、パック電池における第2ケース部材912には、その側面部分に2つの窓部912a,912bが開設されており、当該窓部912a,912bからは、それぞれラッチ爪931a,931bが突出している。ラッチ爪931a,931bは、各々の先端が鉤状をしており、機器に対するロック/アンロックに供される。
第2ケース部材912の主面部分には、長円状の凹部912cが形成されており、当該凹部912cにノブ940が配置されている。ノブ940は、外装ケース910の内部において、ラッチ機構に連結されており、ユーザがノブ940をスライド操作することにより、ラッチ爪931a,931bがスライド可動する。
図13(b)に示すように、ノブ940は、金属部9401と樹脂部9402とが、インサート成型を以って一体化されてなるものである。ラッチ機構との連結に供される凸部940aは樹脂部9402の一部として形成されている。
ところで、インサート成型体は、金属部と樹脂部との機械的な結合強度を確保するために、金属部と樹脂部との結合部分にアンカー構造を設けることが一般的になされている(例えば、特許文献1,2,3などを参照)。例えば、図14に示すように、金属部9401では、平面部分9402aの外側を堤防状に囲繞する縁部分9401dが、その内壁が逆テーパー状に加工されており(矢印E,E部分)、これに対応する樹脂部9402の縁部分(矢印D,D2部分)となるので、これらの相互の関係によりアンカー効果が得られる。
特開昭55−109823号公報 特公平05−079789号公報 特開2006−310032号公報
しかしながら、上記従来のインサート成型体では、金属部9401における縁部分9401dの内壁を逆テーパー状に加工することによって、樹脂部9402との間でのアンカー効果を得ているが、金属部9401を図14のように加工するためには、複数の加工ステップを得る必要があり、加工コストの高騰を招いてしまうことにもなる。また、上記のように、金属部9401と樹脂部9402との機械的な結合強度を確保するためには、縁部分9401dの逆テーパー状に加工する部分のサイズをある程度大きくしておくことが必要であり、そのためにインサート成型体の小型化・軽量化を推進するにあたっての障害となる。
本発明は、上記問題の解決を図るべくなされたものであって、小型化・軽量化および低コスト化を図りながら、金属部と樹脂部とにおける機械的に高い結合強度を得ることができるインサート成型体と、当該インサート成型体を構成中に含むパック電池とを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、次の構成を採用することとした。
本発明に係るインサート成型体は、インサート成型を以って互いに密に結合された金属部と樹脂部とを有するものであって、金属部における樹脂部との結合部分の少なくとも一部において、複数の凸部と複数の凹部とが、全体として鋸刃状に形成されている。本発明に係るインサート成型体では、上記複数の凸部および複数の凹部が、隣接する凸部と凹部とを一組の凹凸組とするときに、複数の凹凸組を以って構成されている。そして、複数の凹凸組の各々では、凹部の上方に凸部の先端が突き出した状態にある(オーバーハングした状態にある)。
また、本発明に係るパック電池は、構成の一部に、上記本発明に係るインサート成型体が含まれている、ことを特徴とする。
本発明に係るインサート成型体では、金属部における樹脂部との結合部分の少なくとも一部に複数の凸部と複数の凹部とが、全体として鋸刃状に形成されており、複数の凹凸組の各々では、凹部の上方に凸部の先端が凹部の上方にオーバーハングした状態になっている。この構成より、本発明に係るインサート成型体では、金属部における上記複数の凸部および複数の凹部が、樹脂部との関係でアンカー構造となる。よって、本発明に係るインサート成型体では、金属部と樹脂部との高い機械的結合強度を確保することができる。
また、本発明に係るインサート成型体では、金属部において、樹脂部との結合部分の一部に鋸刃状に複数の凸部および複数の凹部が形成されている。このような鋸刃状に複数の凸部と複数の凹部を形成するには、例えば、金属部の対象箇所に対応する形状の金型刃を押し当てることにより、簡易に形成することが可能である。よって、本発明に係るインサート成型体では、上記従来技術に係るインサート成型体を形成する場合に比べて、小型化・軽量化および低コスト化を図ることが容易である。
なお、複数の凸部と複数の凹部との形成は、上記のような方法の他に、例えば、予め複数の凸部および複数の凹部の形状に対応する雌型を準備しておき、これに流動状態の金属材料を流し込むことによっても実施が可能である。
以上より、本発明に係るインサート成型体は、小型化・軽量化および低コスト化を図りながら、金属部と樹脂部とにおける機械的に高い結合強度を得ることができる。
また、本発明に係るパック電池は、構成中に上記本発明に係る構成のインサート成型体を含むので、上記同様の効果を得ることができる。
本発明に係るインサート成型体では、一例として、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係るインサート成型体では、上記複数の凹凸組の中に、凸部の突き出しの向きが逆向きとなる関係の2組が含まれている、という構成を採用することもできる。このような構成を採用する場合には、上記複数の凹凸組の中に、凸部の先端の突き出しの向きが互いに逆向きとなる関係の2組の凹凸組が含まれているので、樹脂部が外れ難い。即ち、金属部と樹脂部とを分離しようとするような力が外部から掛った場合においても、少なくとも一方の凹凸組のアンカー構造が、当該外部からの力に抗する働きをする。このため、本発明に係るインサート成型体では、金属部と樹脂部との間での、より高い機械的結合強度を確保することができる。
本発明に係るパック電池では、一例として、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、主要部分が金属材料からなる第1ケース部材、および主要部分が樹脂材料からなる第2ケース部材とで構成された外装ケースと、第1ケースに対して取り付けられ、爪部の可動を以って装着対象機器とのロック/アンロックに供されるラッチ機構と、操作部として、ラッチ機構に連結されたノブとを有し、ノブがインサート成型体である、という構成を採用することができる。このような構成を採用する場合には、第2ケース部材とノブとが、ともに金属材料を有する構成とすることができ、意匠性および剛性面で優位となる。
また、上記本発明に係るパック電池では、ラッチ機構における爪部の可動方向が、ノブのスライド方向に対して交差する方向である、という構成を採用することもできる。なお、ラッチ機構の爪の可動方向については、ノブのスライド方向と同一とすることもできる。
また、上記本発明に係るパック電池では、第1ケースにおける主要部分と、インサート成型体における金属部とが、同一の金属材料で構成されている、という構成を採用することもできる。このようにすることで、パック電池の意匠性がさらに優れることになる。
実施の形態1に係るパック電池1の外観構成を示す模式斜視図である。 パック電池1の内部構成を示す模式展開斜視図である。 パック電池1が備えるラッチ構造を示す模式斜視図である。 パック電池1が備えるノブ40の外観構成を示す模式斜視図である。 パック電池1が備えるノブ40の構成を示す模式展開斜視図である。 ノブ40における金属部401の構成を示す模式斜視図と模式断面図である。 ノブ40における金属部401と樹脂部402との結合構造を示す模式断面図である。 ノブ40における金属部401の形成過程の一部を示す模式断面図である。 実施の形態2に係るパック電池2の外観構成を示す模式斜視図である。 パック電池2の内部構成を示す模式展開斜視図である。 (a)は、パック電池2が備えるラッチ構造を示す模式展開図であり、(b)は、当該ラッチ構造を示す斜視図である。 パック電池2におけるラッチ構造の駆動形態を示すための模式斜視図である。 従来技術に係るパック電池と、これに備えられているノブ940とを示す模式斜視図である。 従来技術に係るノブ940の構成を示す模式断面図である。
以下では、本発明を実施するための形態について、一例を示して説明する。なお、以下の説明で用いる実施の形態は、本発明の構成および作用・効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、 本発明は、その本質的部分以外に以下の形態に何ら限定を受けるものではない。
[実施の形態1]
1.パック電池1の外観構成
実施の形態1に係るパック電池1の外観構成について、図1を用い説明する。図1(a)と図1(b)とは、パック電池1のオモテ面と裏面とをそれぞれ示す。
図1(a)に示すように、パック電池1における外装ケース10は、第1ケース部材11と第2ケース部材12が、互いの開口縁同士を突き合わせた状態で接合され構成されている。第1ケース部材11は、主要部分を含め全体が樹脂材料から構成されているのに対して、第2ケース部材12は、主要部分が金属材料(例えば、アルミニウム合金)から構成されている。第2ケース部材12の主要部分が金属材料から構成されているのは、パック電池を機器に装着した際に、外部に露出することになる第2ケース部材12の主要部分が機器における周辺部分と同じ材質であるように考慮し、意匠性の向上を図るためである。
また、第2ケース部材12の主要部分を金属材料から構成するのは、サイズの大型化を招くことなくパック電池の重量低減を図り、且つ、剛性を確保するためでもある。
第1ケース部材11および第2ケース部材12から構成される外装ケース10の内部には、複数の素電池が収納されており(図1では、図示を省略)、外部コネクタ21を通じて、装着機器との間で電力の入出力ができるようになっている。
また、パック電池1における第2ケース部材12には、その側面部分に2つの窓部12a,12bが開設されており、当該窓部12a,12bからは、それぞれラッチ爪31a,31bが突出している。ラッチ爪31a,31bは、各々の先端が鉤状をしており、スライドされることにより、パック電池1と機器との間でロック/アンロックに供される。
図1(b)に示すように、第2ケース部材12の主面部分には、長円状の凹部12cが形成されており、当該凹部12cにノブ40が配置されている。ノブ40は、外装ケース10の内部において、ラッチ機構に連結されており、ユーザがノブ40をスライド操作することにより、これに連動してラッチ爪31a,31bがノブ40のスライド方向と平行にスライドする。
2.パック電池1の内部構成
パック電池1の内部構成について、図2を用い説明する。図2は、パック電池1の内部構成を説明するために、その主要な部品を展開した状態で示す模式展開斜視図である。
図2に示すように、第2ケース部材12との内部空間12dには、2つの電池コア51,52の他に、これらと外部コネクタ21との間の電力流通路中に介挿された回路基板20、およびラッチ31とスライダ32などが収納され、当該状態で上部の開口が第1ケース部材11で閉じられている。電池コア51と電池コア52とは、それぞれが複数の素電池を組み合わせて構成されており、互いの間に間隔をあけて配置されている。そして、電池コア51と電池コア52との間の間隔には、回路基板20、ラッチ31およびスライダ32が配置されている。
回路基板20には、外部コネクタ21とともに、複数の電子部品が実装されている(図示を省略)。そして、回路基板20は、枠状をした基板ホルダ22により保持されている。
ノブ40は、その突部40aが第2ケース部材12に設けられた孔12eを挿通し、スライダ32の連結孔32cに連結されている。スライダ32は、ラッチ31に掛止されており、ラッチ31に設けられたラッチ爪31a,31bの各先端が第2ケース部材12の窓部12a,12bの各々から突出する。スライダ32には、第2ケース部材12との間にスプリング33が挿入されている。
3.パック電池1におけるラッチ構造
パック電池1におけるラッチ構造について、図3を用い説明する。図3は、図1および図2に示すパック電池1のラッチ構造部分だけを模式的に抜き出して示している。
図3に示すように、ラッチ爪31a,31bは、第2ケース部材12における側壁に開設された窓部12a,12bの各々から、その先端の一部が外部に突出している。ラッチ爪31a,31bは、それぞれの先端が鉤状をしている。
上記のように、ラッチ31とスライダ32とは、掛止されており、スライダ32に設けられた連結孔32cには、ノブ40が、その凸部40aにより連結されている。
ユーザがノブ40を、第2ケース部材12の凹部12cの側辺に沿ってスライドさせると、スライダ32およびラッチ31が連動して、スライドする。そして、ラッチ爪31a,31bが、矢印Aおよび矢印Bの方向にスライドし、装着対象機器とのロック/アンロックがなされる。
なお、ユーザがノブ40に対して力を加えていない場合には、スライダ32と第2ケース部材12との間に挿入されたスプリング33の弾性力により、機器との間のロック状態が維持されるようになっている。
4.ノブ40の構造
ノブ40の構造について、図4から図7を用い説明する。
先ず、図4(a)に示すように、ノブ40は、長円形の板状をしており、ユーザが操作する側の主面40bには、滑り止めのための複数のディンプル40cが形成されている。
次に、図4(b)に示すように、ノブ40は、金属部401と樹脂部402とが密に結合されてなるインサート成型体である。金属部401は、ユーザの操作に係る部分(図4(a)に示すディンプル40cが形成された部分)を含み構成され、樹脂部402は、凸部40aを含み構成されている。
図5(b)に示すように、金属部401における樹脂部402との結合に係る主たる部分、即ち、金属部401の縁部分401dよりも板厚が少し薄い底面部分401aに複数の凸部401bと複数の凹部401cとが形成されている。複数の凸部401bと複数の凹部401cとは、金属部401における長手方向に沿った方向に直列配置されており、一つの凸部401bと一つの凹部401cとが組みをなして配列されている。そして、金属部401における複数の凸部401bおよび複数の凹部401cは、底面部分401aに対して、全体として鋸刃状に形成されている。
図5(a)に示すように、インサート成型により金属部401に密に結合される樹脂部402は、金属部401における底面部分401aに結合される部分(結合面部分402a)に、上記複数の凸部401bおよび複数の凹部401cに各々対応する形態で、複数の凹部402cおよび複数の凸部402bが形成されている。
なお、図5(a)および図5(b)では、便宜的に、金属部401と樹脂部402とを別部品のように描いているが、実際には、インサート成型を以って互いに密に結合されているものである。
図6(a)に示すように、金属部401の底面部分401aには、複数の凸部401bと複数の凹部401cとが、全体として鋸刃状となるように形成されている。図6(a)に示す金属部401のC−C断面を図6(b)に示す。
図6(b)に示すように、金属部401の底面部分401aには、複数の凸部401bと複数の凹部401cとが形成されているが、その形成形態は、上述のように、一つの凸部401bと一つの凹部401cとが組をなし(凹凸組)、凹凸組が複数形成されることによって、全体として鋸刃状になっている。
図6(b)に示すように、本実施の形態に係るノブ40の金属部401では、その長手方向中央部分よりも右側の凹凸組と、左側の凹凸組とは、中央部分を中心として線対称の関係になっている。具体的には、各凹凸組においては、凸部401bの先端が凹部401cの上方に突き出しているが、長手方向中央部分よりも右側の凹凸組と左側の凹凸組とでは、凸部401bの先端の突き出しの向きが左右逆向きとなっている。
図7に示すように、上記形態を以って複数の凸部401bと複数の凹部401cとが形成された金属部401に対して、樹脂部402がインサート成型により密に結合されている。そして、樹脂部402における結合面部分402aにも、金属部401の凸部401bおよび凹部401cにそれぞれ対応する凹部402cおよび凸部402bが形成されている。
金属部401と樹脂部402とは、インサート成型による互いの結合力に加え、金属部401の凸部401bと樹脂部402の凹部402cとの噛合、および金属部401の凹部401cと樹脂部402の凸部402bとの噛合により、アンカー構造が構成されており、これにより強い結合力が維持される。
また、本実施の形態では、金属部401における凸部401bの先端の突き出しの向きが、金属部401の長手方向中心部分の左右で逆向きとなるように形成されている。また、凹部401cについても、同様に左右で逆向きとなるように形成されている。このため、金属部401および樹脂部402に対し、長手方向の力が外部から加わった場合にも、少なくとも左右の一方のアンカー構造が確実に機能する。即ち、凸部401bの先端の突き出しの向きを左右で逆向きとすることにより、外部からの種々の方向の力に対して、金属部401と樹脂部402とが分離しようとするのに対して抗することができる。
また、パック電池1においては、第2ケース部材12とノブ40の金属部401とが、ともに同一の金属材料から形成されている。具体的には、ともにアルミニウム合金から形成されている。ただし、第2ケース部材12については、全てが金属材料から構成されているのではなく、第1ケース部材11との接合に係る側壁に沿う、所謂、内リブについては、形成の容易性確保のため、樹脂材料からなるリブ材料が別に固定されている。
5.金属部401の形成方法
複数の凸部401bと複数の凹部401cとを底面部分401aに備える金属部401の形成方法について、図8(a)および図8(b)を用い説明する。
図8(a)に示すように、縁部分4010dの内側に、これより板厚が少し薄い底面部分4010aが形成された加工前金属部4010を準備する。図8(a)に示すように、加工前の状態では、底面部分4010aは、平面である。そして、この底面部分401aに対して、2つの加工金型61,62を底面部分4010aに対して斜め方向にプレスする。なお、加工金型61,62の各々には、形成しようとする凹部401cに対応する形状の金型刃61a,62aが設けられている。
ここで、加工金型61の金型刃61aと加工金型62の金型刃62aとは、その先端の突き出し方向が逆向きとなっている。また、加工前金属部4010の底面部分4010aに対する加工金型61と加工金型62とのプレス方向、即ち、金型刃61aと金型刃62aとの進入方向が左右逆向きとなっている。
加工前金属部4010の底面部分4010aに対し、加工金型61と加工金型62とをプレスすることによって、図8(b)に示すように、底面部分401aに複数の凸部401bと複数の凹部401cとが形成された金属部401を形成することができる。
なお、本実施の形態では、加工金型61,62をプレスすることにより、底面部分401aに複数の凸部401bと複数の凹部401cとを有する金属部401を形成することとしたが、予め金属部401の形状に対応した雌型を準備しておき、これに溶融した金属材料を流し込むなどといった方法を用いることによっても、同様の形態を有する金属部401を形成することも可能である。ただし、図8に示す本実施の形態の方法を採用する場合には、一回のプレス加工を以って複数の凸部401bと複数の凹部401cとを一度に形成することができるので、工数面で優位であり、また、切削加工などに比べて無駄な材料が発生することもない。
[実施の形態2]
実施の形態2に係るパック電池の構成について、図9から図12を用い説明する。
1.パック電池2の外観構成
図9(a)および図9(b)に示すように、実施の形態2に係るパック電池2の外観構成は、上記実施の形態1に係るパック電池1と同様に、外装ケース110が、第1ケース部材111と第2ケース部材112が、互いの開口縁同士を突き合わせた状態で接合され構成されている。また、第1ケース部材111が、主要部分を含め全体が樹脂材料から構成され、第2ケース部材112が、主要部分が金属材料(例えば、アルミニウム合金)から構成されている点についても、上記パック電池1と同じである。さらに、図9(a)に示すように、装着機器との接続に供される外部コネクタ121が外部に露出している。
図9(a)および図9(b)に示すように、本実施の形態に係るパック電池2では、第2ケース部材112の側面部分に設けられた窓部112a,112bから突出しているラッチ爪131a,131bが、その先端形状が単なる棒状となっている。そして、ラッチ爪131a,131bは、二点鎖線の矢印で示すように、外装ケース110から挿抜される状態にスライドし、これによりパック電池2と機器との間でロック/アンロックがなされる。
なお、図9(b)に示すように、本実施の形態においても、ラッチ爪131a,131bのスライドは、第2ケース部材112の凹部112cに配置されたノブ140を操作することによりなされる。ノブ140の構成については、上記実施の形態1に係るノブ40と同一であり、また、その形成方法についても同様である。
2.パック電池2の内部構成
パック電池2の内部構成について、図10を用い説明する。
図10に示すように、上記実施の形態1と同様に、第2ケース部材112における内部空間112dには、2つの電池コア151,152の他に、これらと外部コネクタ121との間の電力流通路中に介挿された回路基板120、およびラッチ131とスライダ132などが収納され、上方の開口が第1ケース部材111により閉じられている。電池コア151,152の構成及び配置などは、上記実施の形態1に係る電池コア51,52と同様である。
また、上記実施の形態1と同様に、回路基板120には、外部コネクタ121とともに、複数の電子部品が実装されている(図示を省略)。そして、回路基板120は、枠状をした基板ホルダ122により保持されている。
ノブ140は、その突部140aが第2ケース部材112に設けられた孔112eを挿通し、スライダ132の連結孔132aに連結されている。スライダ132は、ラッチ131との間でカム構造を採っており、スライダ132の動きに対して直交する方向に、ラッチ131が動く。なお、図10では、ラッチ131と第2ケース部材112との間に介挿されるスプリングの図示を省略している。
3.パック電池2におけるラッチ構造
パック電池2におけるラッチ構造について、図11及び図12を用い説明する。
図11(a)に示すように、ラッチ131は、全体として略長方形状の板体であり、長手方向の両端部分に、短手方向に突出するラッチ爪131a,131bが形成されている。また、これらラッチ爪131a,131bとは反対向きに、棒状部分131c,131dが突出形成されている。
図11(a)に示すように、ラッチ131には、その主面に2つの透孔131e,131fが開設されている。透孔131eおよび透孔131fは、互いに同一形成を有し、全体として台形状をしている。
一方、スライダ132には、上記のように、その主面に連結孔132aが設けられており、ラッチ131の透孔131e,131fのそれぞれに対応して、凸部132b,132cが突出形成されている。凸部132b,132cは、それぞれが略円柱状をしている。
図11(b)に示すように、ラッチ131とスライダ132とを組み合わせた場合には、ラッチ131の透孔131e,131fのそれぞれに対し、スライダ132の凸部132b,132cが挿入される。凸部132b,132cは、それぞれがラッチ131の透孔131e,131fの縁辺に対して作用しながら、ノブ140へのユーザの操作に応じて、透孔131e,131f内を移動する。
図12に示すように、ラッチ爪131a,131bは、第2ケース部材112における側壁に開設された窓部112a,112bの各々から、その先端の一部が外部に突出している。ラッチ爪131a,131bは、それぞれ第2ケース部材112との間に介挿されたスプリング133,134の押圧作用により、ユーザの操作を受けないときには窓部112a,112bからそれぞれ突出した状態となっている。
ユーザがノブ140をX軸方向にスライドさせると、スライダ132を介して連結されたラッチ131が、Y軸方向にスライドする。これにより、ラッチ131の先端のラッチ爪131a,131bが、矢印Fおよび矢印Gの方向にスライドし、装着対象機器とのロック/アンロックがなされる。
なお、本実施の形態に係るパック電池2は、ラッチ構造を除いて、上記実施の形態1に係るパック電池1と同一構成を採用するので、上記優位性をそのまま備える。
[その他の事項]
上記実施の形態1,2は、本発明を実施するための形態の一例であって、本発明は、その本質的特徴部分を除き、上記に何ら限定されるものではない。例えば、上記実施の形態1,2では、ノブ40,140がインサート成型体であることとしたが、それ以外の各部位に、上記ノブ40と同様の構成のインサート成型体を採用することもできる。例えば、第2ケース部材12,112に適用することなども可能である。
また、上記実施の形態1,2では、第2ケース部材12,112およびノブ40,140の金属部401をアルミニウム合金で構成することとしたが、他の金属材料(チタン合金やマグネシウム合金など)を採用することも可能である。
また、上記実施の形態1,2では、長尺状の形態を有するパック電池1を一例として採用したが、パック電池の外観形態などは適宜変更が可能である。
また、上記実施の形態1,2では、本発明に係るインサート成型体の構成を、パック電池1,2のノブ40に適用したが、他の電子機器などの部品などに適用することもできる。例えば、電源線や信号線の接続に供されるコネクタに対して、本発明に係るインサート成型体の構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態1,2では、金属部における凸部の突き出し形状が、金属部の中央部分を中心として左右対象としたが、必ずしも左右対象である必要はなく、向きが逆になっていればよい。
さらに、ノブ40,140では、金属部における凸部の突き出し方向が、金属部の中央部分を中心として左右対象であることとしたが、必ずしも突き出し方向を変える必要はない。即ち、全ての凸部の突き出しの向きが同一であっても、凹部に対して凸部先端がオーバーハングした状態になっていれば、樹脂部との間でのアンカー効果を得ることができる。
本発明は、金属部と樹脂部との間の機械的に高い結合強度を得ながら、小型化・軽量化および低コスト化を図るのに優位なインサート成型体および当該インサート成型体を構成中に含むパック電池を実現するのに有用である。
1,2.パック電池
10,110.外装ケース
11,111.第1ケース部材
12,112.第2ケース部材
20,120.回路基板
21,121.外部コネクタ
22,122.基板ホルダ
31,131.ラッチ
32,132.スライダ
33,133,134.スプリング
40,140.ノブ
51,52,151,152.電池コア
61,62.加工金型
401.金属部
402.樹脂部

Claims (8)

  1. インサート成型を以って互いに密に結合された金属部と樹脂部とを有するインサート成型体であって、
    前記金属部における前記樹脂部との結合部分の少なくとも一部には、複数の凸部と複数の凹部とが、全体として鋸刃状に形成されており、
    前記複数の凸部および前記複数の凹部は、隣接する一つの前記凸部と一つの前記凹部とを一組の凹凸組とするとき、複数の前記凹凸組を以って構成されているものであって、
    前記複数の凹凸組の各々においては、前記凹部の上方に前記凸部の先端が突き出した状態にある
    ことを特徴とするインサート成型体。
  2. 前記複数の凹凸組の中には、互いに前記突き出しの向きが逆向きとなる関係の2組が含まれている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインサート成型体。
  3. 前記複数の凹部は、対応する金型刃の侵入を受けて形成された痕であり、
    前記複数の凸部は、前記金型刃の侵入により前記複数の凹部が形成された際に、バリとして突出形成された痕である
    ことを特徴とする請求項2に記載のインサート成型体。
  4. 構成の一部に、請求項1から3の何れかのインサート成型体が含まれている
    ことを特徴とするパック電池。
  5. 主要部分が金属材料からなる第1ケース部材、および主要部分が樹脂材料からなる第2ケース部材とで構成された外装ケースと、
    前記第1ケースに対して取り付けられ、爪部の可動を以って装着対象機器とのロック/アンロックに供されるラッチ機構と、
    操作部として、前記ラッチ機構に連結されたノブとを有し、
    前記ノブが、前記インサート成型体である
    ことを特徴とする請求項4に記載のパック電池。
  6. 前記複数の凸部および前記複数の凹部は、前記ノブのスライド方向に沿った方向に直列配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のパック電池。
  7. 前記ラッチ機構における爪部の可動方向が、前記ノブのスライド方向に対して交差する方向である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のパック電池。
  8. 前記第1ケースにおける前記主要部分と、前記インサート成型体における前記金属部とが、同一の金属材料で構成されている
    ことを特徴とする請求項5から7の何れかに記載のパック電池。
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