JP2011004543A - スイッチギヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遮断器室20,母線室30,ケーブル室40が仕切板1a〜1cで区画されたスイッチギヤにおいて、遮断器室20と母線室30との仕切板1aに、第1の絶縁支持部材5を設け、遮断器室20とケーブル室30との仕切板1bに、第2の絶縁支持部材6を設け、第1の絶縁支持部材5の側面に貫通支持した母線3と、真空遮断器2の1次側の接触子2bとを、絶縁支持部材5の内部で接続すると共に、第2の絶縁支持部材6に挿入支持したケーブル接続用の接続導体4の一端部4aと、真空遮断器2の2次側の接触子2dとを、第2の絶縁支持部材6の内部で接続し、母線3と真空遮断器2と接続導体4と両絶縁支持部材5,6とで1回路の主回路モジュールを構成した。
【選択図】図1
Description
また、各室を仕切るにあたり、仕切板からも絶縁距離を確保する必要上、主回路部の導体長が長くなり、盤寸法が大きくなる等で、スイッチギヤ全体の縮小化を図るのは難しいという問題点があった。
以下、実施の形態1によるスイッチギヤを図1〜図3に基づいて説明する。
図1の平面図に示すように、スイッチギヤは、筐体1の内部が、真空遮断器2が収容される遮断器室20と、正面側から見て遮断器室20の後方にあって母線3が収容される母線室30と、遮断器室20の側方にあって図示しない外線ケーブル(背景技術の項で説明した図7のケーブル53に相当)、及びその外線ケーブルと真空遮断器2とを接続する接続導体4が収容されるケーブル室40とに区画されて、各室は仕切板1a〜1cによって仕切られている。
なお、各仕切板1a〜1cは、絶縁板又は金属板からなり、図示しないフレームに固定されているが、以下の説明ではフレームも含めて仕切板と称することにする。
母線室30に収容される母線3は、真空遮断器2と並行させて、長手方向を筐体1の幅方向に向け水平方向に、且つ、幅面を水平に向けて配置されている。水平方向に配置された母線3が、第1の絶縁支持部材5の側面に設けられた貫通穴5a(図2参照)に貫通支持され、この母線3と真空遮断器2の1次側導体2aの接触子2bとが、第1の絶縁支持部材5の内部で挿抜可能に接続されている。
母線室30とケーブル室40との仕切板1cは、母線室30と遮断器室20を仕切る仕切板1aを、筐体1の幅方向に伸ばして形成されている。
第1の絶縁支持部材5は、詳細図に示すように、角形の有底筒状をしており、両側面には母線3が貫通する貫通穴5aが設けられ、開口面5b側には仕切板1aに取り付けるためのフランジが形成されている。第2の絶縁支持部材6も同様であるが、接続導体4が挿入される貫通穴6aは1側面のみで、かつ縦向きとなっている。なお、図では、貫通穴6aを側面に設けた場合を示しているが、側面に限定されず、背面に設けて、背面から挿入すようにしても良い。
コの字状に曲げられた接続導体4は、ケーブル接続部4b側の折曲部の長さを、R相を一番長くし、S相,T相と順次短くしている。コの字状に曲げることで、3相の外線ケーブルをケーブル室40の奥行方向(前後方向)に並べて配置でき、また、屈曲部の長さを変えることで、外線ケーブル接続点の位置が奥行方向にずれるため、外線ケーブルの接続作業が容易となる。
1次側の接触子2bと母線3との接続部と、2次側の接触子2dと接続導体4との接続部は、接続方向が水平と垂直で異なるが基本的には同じである。1次側の接触子2bと母線3との接続部を代表して、図中の矢印方向に見た接続部を拡大図に示している。図のように、接触子2bは、1次側導体2aの先端部にバネ性を有して板厚の両側に固定されており、この間に母線3が挿抜できるようになっている。
両絶縁支持部材5,6の開口面5b,6bを共に真空遮断器2の導体2a,2c側に向けて配置しているので、真空遮断器2は筐体1の正面側から出し入れ可能な、いわゆる引出形に構成されている。
先ず、遮断器室20、母線室30、ケーブル室40の各室を区画する仕切板1a〜1cを取り付ける。次に、仕切板1a,1bに第1の絶縁支持部材5と第2の絶縁支持部材6を取り付ける。次に、第1の絶縁支持部材5の貫通穴5aに母線3を挿入し支持する。また、第2の絶縁支持部材6の貫通穴6aに接続導体4の一端部4aを挿入し支持する。次に、真空遮断器2を正面側から押し込んで、1次側の接触子2bを第1の絶縁支持部材5の内部に挿入して母線3と接続すると同時に、2次側の接触子2dを第2の絶縁支持部材6の内部に挿入して接続導体4の一端部4aと接続する。
組み立てられた状態が図1の状態である。第1の絶縁支持部材5は、母線3を支持する機能を有すると共に、遮断器室20と母線室30とを区画する役目をする。同様に、第2の絶縁支持部材6は、接続導体4を支持する機能を有すると共に、遮断器室20とケーブル室40とを区画する役目をしている。
図4は、実施の形態2によるスイッチギヤの平面断面図である。実施の形態1の図1と同等部分は同一符号で示して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図のように、本実施の形態のスイッチギヤは、実施の形態1で説明したものと同形状の主回路モジュールの2回路分が、真空遮断器2側を正面側にして左右方向に並べて配置され、母線室31及び母線7を共通にし、全体が一つの筐体8に収容されている点に特徴を有するものである。
更に、母線7が充電状態で、一方の外線ケーブルの接続作業をする必要があるような場合、ケーブル室40も1回路毎に仕切られているため、真空遮断器2を引出すことで、その作業を行うことができ、作業しない側のケーブルに誤って触れることが無い。
図5は、実施の形態3によるスイッチギヤの平面断面図である。実施の形態1の図1と同等部分は同一符号で示して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
実施の形態1で説明したものと同形状の主回路モジュールの2回路分を、母線側を背中合わせにして前後方向(筐体の奥行き方向)に並べて配置し、母線室32及び母線3を共通にし、両主回路モジュールのそれぞれの第1の絶縁支持部材5で母線3を支持し、全体を一つの筐体9に収容したものである。すなわち、正面側と裏面側から真空遮断器2を同じ母線3に接続するようにしたものである。
図6は、実施の形態4によるスイッチギヤの平面断面図である。実施の形態1及び3の図1及び図5と同等部分は同一符号で示して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
本実施の形態のスイッチギヤは、実施の形態3と同様に2回路の主回路モジュールを前後方向に配置するものであるが、2回路の主回路モジュールは、全く同形状では無く、左右対称に形成されたものである。それを母線側を背中合わせにして前後方向に配置し、母線室32及び母線3を共通にしたものである。両主回路モジュールの第1の絶縁支持部材の位置が同じ位置となるので、第1の絶縁支持部材10を一体に形成し、その側面中央部に母線3を貫通させて支持し、全体を一つの筐体9に収容している。
実施の形態3と比較して、母線3の支持は1点支持となるので、他端側を支持碍子等を用いて支持する必要はあるが、外線ケーブルとの接続部が筐体9の同じ側となるので、外線ケーブルの引き回しが簡単となる。
また、真空遮断器は3相に限定するものではなく、単相であっても良い。
更にまた、第1及び第2の絶縁支持部材は、角形として説明したが、筒状であれば角形に限らず、円形や多角形状でも良い。
2 真空遮断器 2a 1次側導体
2b,2d 接触子 2c 2次側導体
3,7 母線 4 接続導体
4a 一端部 4b ケーブル接続部
5,10 第1の絶縁支持部材 5a,6a 貫通穴
5b,6b 開口面 6 第2の絶縁支持部材
10a 仕切 20 遮断器室
30,31,32 母線室 40 ケーブル室。
Claims (4)
- 真空遮断器が収容される遮断器室と、前記遮断器室の後方にあって母線が収容される母線室と、前記遮断器室の側方にあって外線ケーブル及びその外線ケーブルと前記真空遮断器とを接続する接続導体が収容されるケーブル室とが、仕切板で区画されたスイッチギヤにおいて、
前記遮断器室と前記母線室との仕切板に、有底筒状の第1の絶縁支持部材が、開口面を前記真空遮断器側に向けて設けられ、
前記遮断器室と前記ケーブル室との仕切板に、有底筒状の第2の絶縁支持部材が、開口面を前記第1の絶縁支持部材の開口面と同方向に向けて設けられ、
前記第1の絶縁支持部材の側面に貫通支持された前記母線と、前記真空遮断器の1次側導体の接触子とが、前記第1の絶縁支持部材の内部で接続されると共に、
前記第2の絶縁支持部材に挿入支持された前記接続導体の一端部と、前記真空遮断器の2次側導体の接触子とが、前記第2の絶縁支持部材の内部で接続され、
前記母線と前記真空遮断器と前記接続導体と前記両絶縁支持部材とで1回路の主回路モジュールが構成されていることを特徴とするスイッチギヤ。 - 請求項1記載のスイッチギヤにおいて、
前記主回路モジュールの2回路分が、前記遮断器を正面側にして左右方向に並べて配置され、前記母線室及び前記母線を共通にし、前記両主回路モジュールのそれぞれの前記第1の絶縁支持部材で前記母線が支持され、全体が一つの筐体に収容されていることを特徴とするスイッチギヤ。 - 請求項1記載のスイッチギヤにおいて、
同形状の前記主回路モジュールの2回路分が、前記母線側を背中合わせにして前後方向に配置され、前記母線室及び前記母線を共通にし、前記両主回路モジュールのそれぞれの前記第1の絶縁支持部材で前記母線が支持され、全体が一つの筐体に収容されていることを特徴とするスイッチギヤ。 - 請求項1記載のスイッチギヤにおいて、
左右対称に形成された前記主回路モジュールの2回路分が、前記母線側を背中合わせにして前後方向に配置され、前記母線室及び前記母線を共通にすると共に、前記両主回路モジュールの前記第1の絶縁支持部材が一体に形成されてその側面中央部を貫通して前記母線が支持され、全体が一つの筐体に収容されていることを特徴とするスイッチギヤ。
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