JP2011002182A - ドロップイン式コンロの天板用パッキン - Google Patents

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【課題】天板の外観を低下させることなく、コンロ本体内部への通気性を確保することができるドロップイン式コンロの天板用パッキンを提供する。
【解決手段】天板5とシステムキッチンのカウンタトップ1との間に設けられる天板用パッキン12を、金属製の芯材18と、芯材の表面に設けられたゴム製のシール材17とにより構成する。天板用パッキン12に、天板5とカウンタトップ1との間を通気自在とする通気孔16を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドロップイン式コンロの天板用パッキンに関する。
この種のドロップイン式コンロは、システムキッチンのカウンタトップに組み込むことにより設置され、上部が開放されたコンロ本体と、バーナを露出させるバーナ開口を有してコンロ本体の上部を覆う天板とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
コンロ本体は、その上縁に外曲げフランジを備え、カウンタトップに開設したコンロ開口の縁部に外曲げフランジを掛止させることにより、カウンタトップに落とし込んだ状態で吊持される。天板は、美観が高く清掃性も良いことからガラス製とされ、コンロ本体の上部を覆うようにしてカウンタトップ上に載置される。このとき、外曲げフランジの外方周囲のカウンタトップ上に天板用パッキンを設け、該天板用パッキンに天板の周縁を着座させる。これにより、カウンタトップ上に流れた煮汁等の液体が、天板とカウンタトップとの間から内部に侵入することを防止している。
また、天板のバーナ開口と、このバーナ開口から突出させたバーナとの間を封止したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。これにより、バーナ開口からコンロ本体内部への煮汁等の侵入を防止している。
ところで、天板のバーナ開口とバーナとの間が封止されているものにおいて、天板とカウンタトップとの間を前記天板用パッキンにより封止すると、バーナの燃焼用一次空気をコンロ本体内に十分に取り入れることができず、バーナの良好な燃焼が得られなくなるおそれがある。
そこで、天板の後端縁に隣接させて枠部材を連結し、この枠部材に通気孔を設けることにより、コンロ本体内部への通気性を確保することが考えられる(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−105556号公報(図3) 特開2002−13739公報(図2) 特開平7−272842公報(図2)
しかし、天板の後端縁に枠部材を連結すると、特にガラス製の天板が採用されている場合には、天板と枠部材との視覚的な一体感が得られず、天板の外観が低下する不都合がある。更に、部品点数の増加によってコストも増加する不都合もある。
以上の点に鑑み、本発明は、天板の外観を低下させることなく、コンロ本体内部への通気性を確保することができるドロップイン式コンロの天板用パッキンを提供することを目的とする。
本発明は、ドロップイン式コンロの天板とシステムキッチンのカウンタトップとの間に設けられる天板用パッキンにおいて、前記天板と前記カウンタトップとの間隔を所定寸法に保持する金属製の芯材と、該芯材の表面に設けられたゴム製のシール材とにより構成され、天板とカウンタトップとの間を通気自在とする通気孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の天板用パッキンは、前記通気孔によりコンロ本体内部への通気性を確保することができるので、バーナの燃焼用一次空気をコンロ本体内に十分に取り入れることができ、バーナを良好に燃焼させることができる。しかも、天板用パッキンに前記通気孔を設けたことにより、コンロ本体内部への通気性を確保するための他の部材が不要となり、低コストである。また、天板用パッキンは、天板とカウンタトップとの間に設けられるので、外方から視認され難く、天板の外観低下を確実に防止することができる。
そして更に、前記シール材が、例えば、封止能力の高いシリコンゴム等の比較的柔軟な材料で形成されていても、天板から受ける荷重等による該シール材の潰れや歪みが前記芯材により防止でき、通気孔による通気可能な状態を確実に維持することができる。
また、本発明において、前記通気孔は、前記芯材に開設され、前記シール材は、少なくとも前記通気孔を露出させる位置に設けられていることが好ましい。これにより、前記シール材が変形しても、前記通気孔の変形が確実に防止できる。
また、本発明において、前記通気孔は、前記カウンタトップから上方に所定距離を存した位置に形成されていることが好ましい。これによれば、カウンタトップ上に流れた煮汁等の液体が、前記通気孔へ侵入することを確実に防止できる。
本発明の天板用パッキンを備えるドロップイン式コンロの説明的平面図。 本発明の第1の実施形態の要部の断面図。 本発明の第1の実施形態における天板用パッキンの一部を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態の要部の断面図。 本発明の第3の実施形態の要部の断面図。 本発明の第3の実施形態における天板用パッキンの一部を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態の要部の断面図。 第4実施形態における天板用パッキンの一部を示す斜視図。
先ず、本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1はシステムキッチンのカウンタトップ1に組み込んだドロップイン式コンロ2を示している。該コンロ2は、カウンタトップ1に形成したコンロ用開口3に装着されるコンロ本体4(図2に一部を示す)と、コンロ本体4の上部を覆う天板5とを備えている。
図2に示すように、コンロ本体4の上端にはフランジ6が形成されている。コンロ本体4はフランジ6をコンロ用開口3の周縁部に掛止することによりコンロ用開口3内に吊下げた状態で支持される。また、フランジ6の周縁にはシリコンゴム製のコンロ本体用パッキン7が装着されており、該コンロ本体用パッキン7によりフランジ6とカウンタトップ1との間が封止されている。
図1に示すように、カウンタトップ1上に露出している天板5は、耐熱性に優れた結晶化ガラス板により形成され、ガラス板の周縁を額縁状に覆う外周枠等を設けずに、ガラス板の端縁が露出させていることによりすっきり感のある外観の優れたものとなっている。なお、天板5において、上記の結晶化ガラス板と同等の美観が得られる材料として、耐衝撃性の高い強化ガラス板や、全面にわたって平坦に形成されたアルミニウム製厚板を用いてもよい。
天板5には、バーナ開口8が開設されている。コンロ本体4にはガスバーナの本体部分(図示しない)が収納されており、ガスバーナに備えるバーナヘッド9が前記天板5のバーナ開口8から突出している。また、天板5上には、その手前側に、ガスバーナを運転操作するための操作摘み10が配置され、更に、バーナヘッド9の周囲には該バーナヘッド9の上方に調理容器を載置するための五徳11が設けられている。
天板5は、その周縁が全周にわたって天板用パッキン12を介してカウンタトップ1に載置されている。天板用パッキン12は、直線状に形成されたものが4つ設けられ、天板5の四辺に沿って夫々が配設されていることによって、天板5とカウンタトップ1との間隔を全周にわたって所定寸法に保持している。
天板用パッキン12は、図2に示すように、カウンタトップ1に当接する平坦な下部当接部13と、該下部当接部13の外側端から起立する起立壁部14と、該起立壁部14の上端から水平方向に延びる平坦な上部当接部15とを備えている。また、図2及び図3に示すように、天板用パッキン12の起立壁部14には複数の通気孔16が形成されている。
天板用パッキン12は、図2に示すように、シリコンゴム製のシール材17と、該シール材17に埋設された金属製の芯材18とによって構成されている。芯材18は帯状の金属板に曲げ加工を施すことによって形成され、シール材17は通気孔16を除いて芯材18全体を被覆するようにして一体的に設けられている。天板用パッキン12は、シール材17によりカウンタトップ1に確実に密着し、且つ、芯材18によりシール材17の潰れや歪みを適度に抑制して通気孔16による通気状態を確実に維持している。これによって、通気孔16を介してコンロ本体4内に外気を円滑に導入でき、ガスバーナへの燃焼用一次空気の供給を十分に行うことができる。
しかも、天板用パッキン12が通気孔16を備えることにより、天板5により隠された位置(天板5の下面側)で通気性を確保することができ、天板5の美観を損なうことがない。特に、天板5とカウンタトップ1との間に天板用パッキン12を設けるときには、天板5の端縁部に張出し部分5a(本実施形態では約2mmの寸法に張出させている)が形成されるように、天板用パッキン12を天板5の端縁よりも内側に設けることにより、天板用パッキン12が天板5の周囲から見え難くなると共に、天板5から流れ落ちる水(吹きこぼれによる煮汁等)が通気孔16に侵入し難くなる。
また、通気孔16は、カウンタトップ1から上方に所定距離を存した位置に形成されている。即ち、カウンタトップ1の上面(下部当接部13の下面)から通気孔16の下縁までの距離(以下、寸法Lとする)を、シール材17の厚み寸法と芯材18の厚み寸法との合計で約2mmとした。これにより、通気孔16への水(天板5の側縁からカウンタトップ1の上面に滴下した吹きこぼれによる煮汁等)の侵入が防止される。ここで、本発明者は、前記寸法Lが1mm未満であると、通気孔16への水の侵入が生じ易いことを試験により確認した。従って、寸法Lを1mm以上とすることが好ましい。また、天板用パッキン12により保持される天板5の下面とカウンタトップ1の上面との間の距離は、通常、5mm〜7mmとされるが、寸法Lが3mmを超えると、通気孔16の形成範囲が狭くなるため、十分な通気がられないおそれがある。そこで、寸法Lは1mm〜3mmの範囲で適宜設定することが好ましい。なお、当該距離(寸法L)の設定範囲は、後述する第2〜第4の実施形態において説明を省略しているが、第2〜第4の実施形態においても同様に採用されることは勿論である。
また、上記構成の天板用パッキン12は、天板5の四辺に沿って4つ設けてもよいが、断面視四角形状のシリコンゴム製の他の天板用パッキンと組み合わせ、天板5の四辺のうち適宜位置に上記構成の天板用パッキン12を設けてもよい。
図4は本発明の第2の実施形態を示している。この天板用パッキン20は、シール材21と芯材22とで構成され、芯材22の下部当接部13のみがシール材21により被覆され、芯材22の起立壁部14及び上部当接部15は露出している。これによれば、シール材21によるカウンタトップ1への確実な密着を維持して、第1の実施形態の天板用パッキン12よりも軽量化することができる。なお、図示していないが、天板用パッキン20の上部当接部15の上面は両面接着テープ等により天板5に接着固定される。
図5及び図6は本発明の第3の実施形態を示している。この天板用パッキン30では、シール材31は芯材32の下部当接部13の下面のみを被覆している。これによれば、一層軽量化することができるだけでなく、図6に示すように、比較的大きな通気孔33を形成することができ、コンロ本体4内への外気の導入を一層円滑に行うことができる。なお、図示していないが、天板用パッキン30の上部当接部15の上面は両面接着テープ等により天板5に接着固定される。
図7及び図8は本発明の第4の実施形態を示している。この天板用パッキン40は、ブロック状の金属によりに形成された芯材41を備えている。そして、この芯材41の下部当接部13の下面のみがシール材42により一体的に被覆されている。芯材41には横方向に貫通する複数の通気孔43が形成されている。このように構成された天板用パッキン40によれば、芯材41を、例えば、アルミニウムの押し出し成形により形成することができ、製造容易である。また、シール材42によりカウンタトップ1への確実な密着性が得られると共に、通気孔43による円滑な通気性が得られ、しかも、高い剛性が得られて天板5を強固に支持することができる。なお、図示していないが、天板用パッキン40の上部当接部15の上面は両面接着テープ等により天板5に接着固定される。
1…カウンタトップ、2…ドロップイン式コンロ、5…天板、12,20,30,40…天板用パッキン、16,33,43…通気孔、17,21,31,42…シール材、18,22,32,41…芯材。

Claims (3)

  1. ドロップイン式コンロの天板とシステムキッチンのカウンタトップとの間に設けられる天板用パッキンにおいて、
    前記天板と前記カウンタトップとの間隔を所定寸法に保持する金属製の芯材と、該芯材の表面に設けられたゴム製のシール材とにより構成され、
    天板とカウンタトップとの間を通気自在とする通気孔が形成されていることを特徴とするドロップイン式コンロの天板用パッキン。
  2. 前記通気孔は、前記芯材に開設され、
    前記シール材は、少なくとも前記通気孔を露出させる位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のドロップイン式コンロの天板用パッキン。
  3. 前記通気孔は、前記カウンタトップから上方に所定距離を存した位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のドロップイン式コンロの天板用パッキン。
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JP2008053031A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 組込み型加熱調理器

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