JP2011001900A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイオ燃料を含む燃料を使用する内燃機関において、低温時の始動性を向上させることのできる内燃機関の燃料供給装置を提供する。
【解決手段】バイオ燃料を含む混合燃料を使用するディーゼルエンジン10と、混合燃料を貯留するための燃料タンク16と、燃料タンク16に連通する第2吸込配管34に設けられた第2フィルタ36と、燃料タンク16内の混合燃料を第2フィルタ36へ導入するための第2燃料ポンプ32と、を備え、第2フィルタ36の周囲には、該フィルタへ導入される混合燃料を冷却するための冷温器38を備える。好ましくは、第2フィルタ36を通過した低濃度バイオ燃料を貯留するための第2燃料タンク44を更に備え、ディーゼルエンジン10の低温始動時に、該第2燃料タンク44に貯留されている低濃度バイオ燃料を使用する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の燃料供給装置に係り、特に、炭化水素燃料とバイオ燃料との混合燃料を使用する内燃機関の燃料供給装置に関する。
従来、例えば、特開2002−138871号公報に開示されているように、液体燃料の燃焼温度降下剤を添加した燃料混合物をディーゼルエンジンに供給する装置が開示されている。この装置では、燃料タンクとコモンレールとを結ぶ流路に、燃料混合物中の固形分を除去するためのフィルタが設けられている。これにより、燃料混合物中の固形分がエンジン内へ導入されることを防止することとしている。
特開2002−138871号公報 特開2002−161921号公報 特開昭61−129429号公報 特開平6−265509号公報 特開2002−161821号公報
バイオマスから生産されるバイオ燃料は、低温での流動性が悪い。このため、バイオ燃料を含む燃料を使用する内燃機関の低温始動・運転時には、低温で固化したバイオ燃料によって燃料経路が閉塞してしまうおそれがある。この対策として、上記従来の装置のように、燃料配管の途中にフィルタを設けることが考えられる。しかしながら、内燃機関の低温始動時においては、該フィルタが閉塞してしまうことが想定される。また、仮にバイオ燃料が該フィルタを通過したとしても、その下流の配管で固化して燃料系を閉塞させることも想定される。したがって、上記従来の装置のように、燃料配管の途中に単にフィルタを設けるだけでは、低温時の始動性を向上させるために十分とは言えず、未だ改善の余地を残すものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、バイオ燃料を含む燃料を使用する内燃機関において、低温時の始動性を向上させることのできる内燃機関の燃料供給装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の燃料供給装置であって、
炭化水素燃料とバイオ燃料との混合燃料の供給を受けて駆動する内燃機関と、
混合燃料を貯留するための燃料タンクと、
前記燃料タンクに連通する燃料配管に設けられたフィルタと、
前記燃料タンク内の混合燃料を前記フィルタへ導入する導入手段と、
前記フィルタへ導入される混合燃料を冷却する冷却手段と、
前記フィルタを通過した後の燃料を前記内燃機関へ供給する燃料供給手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記フィルタを通過した後の燃料を貯留する第2燃料タンクを更に備え、
前記燃料供給手段は、前記内燃機関の低温始動時に前記第2燃料タンク内の燃料を前記内燃機関へ供給することを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記燃料タンク内の混合燃料に含まれるバイオ燃料の濃度を取得する濃度取得手段と、
前記バイオ燃料濃度が基準値よりも小さい場合に、前記導入手段の実行を制限する制限手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記フィルタを加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって液化した燃料を前記内燃機関へ供給する第2燃料供給手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、冷却された混合燃料がフィルタに導入される。混合燃料中のバイオ燃料は、低温環境下で固化(ワックス化)する。このため、本発明によれば、混合燃料のワックス化を促進することができるので、かかるワックス成分をフィルタで分離することにより、より低濃度のバイオ燃料を効率よく生成することができる。
第2の発明によれば、フィルタを通過した低濃度のバイオ燃料が第2燃料タンクに貯留される。そして、内燃機関の低温始動時に該第2燃料タンク内の燃料が該内燃機関へ供給される。このため、本発明によれば、ワックス化し難い低濃度のバイオ燃料を低温始動時に使用することができるので、低温環境下における内燃機関の始動性を効果的に向上させることができる。
第3の発明によれば、燃料タンク内の混合燃料のバイオ燃料濃度が基準値よりも小さい場合に、該混合燃料のフィルタへの導入動作が制限される。混合燃料は、バイオ燃料濃度が低いほど低温流動性が良好となる。このため、本発明によれば、燃料タンク内の混合燃料が低温環境下でも使用可能な場合には、該混合燃料のフィルタへの導入、すなわち低濃度バイオ燃料の生成が制限されるので、不要な動作の抑制によってシステムのエネルギ効率を向上させることができる。
第4の発明によれば、フィルタが加熱されて、該フィルタに付着していたワックス化した燃料が液化する。このため、本発明によれば、該フィルタの閉塞を効果的に回避することができる。
本発明の実施の形態1に係るシステムの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
以下、図面に基づいてこの発明の幾つかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を説明するための図である。この図に示すとおり、本実施の形態のシステムは、自動車に搭載された多気筒型のディーゼルエンジン10を備えている。ディーゼルエンジン10の各気筒12には、筒内に燃料を噴射するための直噴式の燃料噴射弁14がそれぞれ設けられている。ディーゼルエンジン10は、燃料噴射弁14から噴射された燃料を吸入空気と共に気筒12内で燃焼させ、この燃焼時に生じるトルクによりクランク軸を回転させる。
本実施の形態のディーゼルエンジン10は、燃料を貯留するための燃料タンク16、燃料ポンプ18、およびコモンレール20を備えている。燃料タンク16には、例えば、脂肪酸メチルエステル(Fatty Acid Methyl Ester,FAME)といったバイオ燃料と軽油とが所定の割合で混合された混合燃料が給油されるものとする。
燃料ポンプ18は、電動ポンプ等により構成され、その吸込ポートは、吸込配管22により燃料タンク16へ接続されている。吸込配管22の途中には、バイオ燃料の酸化劣化により生じた生成物質(重合物)などを捕集するためのフィルタ30が設けられている。さらに、吸込配管22における上流側には、内部を流通する燃料中のバイオ燃料濃度を検知するためのバイオ濃度センサ52が組み込まれている。また、燃料ポンプ18の吐出ポートは、吐出配管24によりコモンレール20へ接続されている。燃料ポンプ18は、燃料タンク16内の燃料を吸い込み、コモンレール20へ向けて吐出する。
コモンレール20は、デリバリパイプとも呼ばれる燃料供給配管であり、燃料ポンプ18から吐出された燃料を各気筒12の燃料噴射弁14へ供給する。このため、コモンレール20には、個々の燃料噴射弁14が接続配管26を介して接続されている。また、コモンレール20と燃料タンク16との間には、コモンレール20内で余剰となった燃料を燃料タンク16へ戻すための燃料リターン配管28が設けられている。
燃料リターン配管28は、その一部が分岐して燃料噴射弁14の流出側にも接続されている。燃料噴射弁14から噴射されなかった余剰燃料は、該燃料リターン配管28を介して燃料タンク16内へ戻される。
次に、本実施の形態の特徴的構成について詳細に説明する。図1に示すとおり、本実施の形態のシステムは、第2燃料ポンプ32を備えている。第2燃料ポンプ32は、電動ポンプ等により構成され、その吸込ポートは、第2吸込配管34により上述した燃料タンク16へ接続されている。第2吸込配管34の途中には、固化したバイオ燃料を捕集するための第2フィルタ36が設けられている。また、第2フィルタ36の周囲には、該第2フィルタ36を加温・冷却するための冷温器38が設けられている。
第2燃料ポンプ32の吐出ポートは、第2吐出配管40によりコモンレール20へ接続されている。また、第2吐出配管40には、貯留用配管42の一端が接続されている。また、該貯留用配管42の他端は、第2燃料タンク44へ接続されている。第2吐出配管40と貯留用配管42との接続部には、切替弁54が配置されている。切替弁54は、第2吐出配管40の連通先を、コモンレール20へ連通する第2吐出配管40側と第2燃料タンク44へ連通する貯留用配管42側との間で切り替えるための電磁弁である。
第2燃料タンク44には、導入配管46の一端が接続されている。また、導入配管46他端は、上述した吸込配管22におけるフィルタ30の上流側に接続されている。導入配管46と吸込配管22との接続部には、切替弁56が配置されている。切替弁56は、吸込配管22の連通元を、燃料タンク16へ連通する吸込配管22側と第2燃料タンク44へ連通する導入配管46側との間で切り替えるための電磁弁である。また、第2燃料タンク44には、該第2燃料タンク44に貯留される燃料の余剰分を燃料タンク16へ流入させるための燃料配管48が接続されている。
図1に示すように、本実施形態の制御装置はECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力には、上述したバイオ濃度センサ52の他、第2燃料タンク44の液面レベルを検知するためのレベルセンサ58、外気温を検知するための外気温センサ60、およびディーゼルエンジン10の運転状態を検出するための各種センサ(図示せず)が接続されている。また、ECU50の出力には、上述した燃料ポンプ18、第2燃料ポンプ32、切替弁54,56、冷温器38などの各種アクチュエータが接続されている。
[実施の形態1の動作]
次に、本実施の形態のシステムにおける特徴的動作について説明する。上述したとおり、本実施の形態のディーゼルエンジン10は、その燃料としてFAME等のバイオ燃料が使用される。バイオ燃料は、低温で固化する性質を有している。このため、低温環境下での始動・運転では、固化したバイオ燃料(ワックス)によって燃料配管やフィルタ等が閉塞し、運転不良を起こすおそれがある。
特に、バイオ燃料濃度が高い混合燃料(以下、「高濃度バイオ燃料」と称する)が給油された場合には、低温での燃料のワックス化が顕著に起こる。そこで、本実施の形態のシステムは、燃料タンク16内の混合燃料のバイオ燃料濃度が高い場合に、該混合燃料からバイオ燃料成分を分離して、軽油を主成分とする低バイオ燃料濃度の混合燃料(以下、「低濃度バイオ燃料」と称する)を生成することとする。そして、生成された低濃度バイオ燃料は、ディーゼルエンジン10の低温始動時に使用することとする。以下、低濃度バイオ燃料の生成動作、および該低濃度バイオ燃料の供給動作について、それぞれ詳細に説明する。
(低濃度バイオ燃料の生成動作)
本実施の形態のシステムでは、燃料タンク16に貯留されている混合燃料からバイオ燃料成分を分離することによって低濃度バイオ燃料を生成する。より具体的には、第2ポンプ32を駆動することによって燃料タンク16内の混合燃料を第2フィルタ36に導入させる。第2フィルタ36は、混合燃料に含まれるワックス化したバイオ燃料を捕集する。これにより、該第2フィルタ36の下流には、バイオ燃料成分が分離された低濃度バイオ燃料が生成される。
ここで、上述したとおり、バイオ燃料のワックス化は低温であるほど促進される。そこで、本実施の形態のシステムでは、第2フィルタ36においてより多くのバイオ燃料を捕集して分離させるために、該第2フィルタ36を冷却することとする。より具体的には、第2ポンプ32を駆動して低濃度バイオ燃料を生成する場合に、冷温器38を駆動して第2フィルタ36の周囲を冷却することとする。これにより、第2フィルタ36を通過する混合燃料の温度をより低温にすることができるので、より多くのバイオ燃料をワックス化して捕集することができる。このように、本実施の形態のシステムによれば、第2フィルタ38を冷却することで、低濃度バイオ燃料を効率よく生成することができる。
(低濃度バイオ燃料の供給動作)
第2フィルタ36を通過した低濃度バイオ燃料は、第2吸込配管34、第2燃料ポンプ32、第2吐出配管40、切替弁54、および貯留配管42を介して第2燃料タンク44へ貯留される。貯留された低濃度バイオ燃料は、ディーゼルエンジン10の低温始動時に使用される。より具体的には、外気温センサ60の検知した外気温が所定の低温(例えば0℃)である場合に、第2燃料タンク内の低濃度バイオ燃料が、導入配管46、切替弁56、吸込配管22、フィルタ30、燃料ポンプ18、吐出配管24、およびコモンレール20を通過してディーゼル機関10へ供給される。低濃度バイオ燃料は、低温環境下でもワックス化し難い。このため、ディーゼルエンジン10の低温始動時であっても、かかる低濃度バイオ燃料を使用することで、燃料経路の閉塞等の不具合を効果的に抑制することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図2は、ECU50が、低濃度バイオ燃料の生成を行うために実行するルーチンのフローチャートである。尚、図2に示すルーチンは、例えば、混合燃料の給油を行った場合や、第2燃料タンク44内の低濃度バイオ燃料の残量が少量になった場合等に実行されるものとする。
図2に示すルーチンでは、先ず、燃料タンク16内の混合燃料のバイオ濃度の判定が実行される(ステップ100)。ここでは、具体的には、先ず、バイオ濃度センサ52の出力信号に基づいて、燃料タンク16内の混合燃料のバイオ濃度Cが検出される。そして、検出されたバイオ濃度Cが所定の基準値Cよりも大きいか否かが判定される。尚、基準値Cは、混合燃料が低温でワックス化し易いと懸念されるバイオ濃度として、予め設定された値(例えば5%)が使用される。その結果、C>Cの成立が認められなかった場合には、燃料タンク16内の混合燃料を使用しても、低温時に燃料系が閉塞することはないと判断されて、本ルーチンは速やかに終了される。
一方、上記ステップ100において、C>Cの成立が認められた場合には、燃料タンク16内の混合燃料を使用すると、低温時に燃料系が閉塞すると判断されて、次のステップに移行し、冷温器38の冷却動作が開始される(ステップ102)。次に、第2燃料ポンプ32が駆動される(ステップ104)。ここでは、具体的には、燃料タンク16内の混合燃料が第2フィルタ36を通過して第2燃料タンク44へ導入される。
次に、第2燃料タンク44の液面レベルが判定される(ステップ106)。ここでは、具体的には、レベルセンサ58によって検出された低濃度バイオ燃料の液面レベルHが、所定の基準値Hよりも大きいか否かが判定される。基準値Hは、第2燃料タンク44において許容しうる液面の最大値として、予め設定された値(例えば、容積の80%となる値)が使用される。その結果、H>Hの成立が認められない場合には、本ステップ106が繰り返し実行される。そして、H>Hの成立が認められた場合には、次のステップに移行し、低濃度バイオ燃料の生成が停止される(ステップ108)。ここでは、具体的には、第2燃料ポンプ32および冷温器38の動作が停止される。
このように、実施の形態1のシステムによれば、第2フィルタ36を冷温器38で冷却することにより、該第2フィルタ36において多量のワックスを捕集することができるので、低濃度バイオ燃料を効率よく生成することができる。また、実施の形態1のシステムによれば、燃料タンク16内の混合燃料のバイオ燃料濃度が低い、すなわち、該燃料タンク16内に給油された混合燃料が低濃度バイオ燃料である場合には、かかる生成動作が行われない。このため、不要な生成動作を抑制することにより、システムのエネルギ効率を向上させることができる。
次に、低濃度バイオ燃料を使用する際の具体的処理について説明する。図3は、ECU50が、低濃度バイオ燃料を使用するために実行するルーチンのフローチャートである。尚、図3に示すルーチンは、イグニッションがONされた場合に実行されるものとする。また、図3に示すルーチンは、上述した図2に示すルーチンを実行した後、すなわち、第2燃料タンク44内に低濃度バイオ燃料が貯留された後に実行されるものとする。
図3に示すルーチンでは、先ず低温判定が実行される(ステップ200)。ここでは、具体的には、外気温センサ60によって外気温Tが検出される。そして、外気温Tが所定の基準値Tよりも小さいか否かが判定される。基準値Tは、燃料タンク16内の混合燃料がワックス化する温度として、予め設定された温度(例えば0℃)が使用される。その結果、T<Tの成立が認められない場合には、燃料タンク16内の混合燃料を使用しても、燃料のワックス化は発生しないと判断されて、本ルーチンは速やかに終了される。
一方、上記ステップ200において、T<Tの成立が認められた場合には、燃料タンク16内の混合燃料を使用すると、燃料のワックス化が発生すると判断されて、次のステップに移行し、切替弁56が作動して、燃料ポンプ18へ連通する配管の連通先が導入配管46側(第2燃料ポンプ44側)に設定される(ステップ202)。
次に、エンジンが始動される(ステップ204)。ここでは、具体的には、燃料ポンプ18が駆動されて、第2燃料タンク44内の低濃度バイオ燃料がディーゼルエンジン10へ供給される。次に、エンジンの暖機判定が実行される(ステップ206)。ここでは、具体的には、先ず、エンジンの始動後の経過時間tが検出される。次に、この経過時間tが所定の基準時間tよりも大きいか否かが判定される。基準時間tは、ディーゼルエンジン10の暖機が完了したことを判定するための経過時間として、予め設定された値が使用される。その結果、t>tの成立が認められない場合には、本ステップ206が繰り返し実行される。そして、t>tの成立が認められた場合には、次のステップに移行し、切替弁56が作動して、燃料ポンプ18に連通する配管の連通先が吸込配管22側(燃料ポンプ16側)に設定される(ステップ208)。
このように、実施の形態1のシステムによれば、燃料タンク16内の混合燃料がワックス化してしまう低温時のエンジン始動において、第2燃料タンク44に貯留された低濃度バイオ燃料を使用することができる。このため、ワックス化したバイオ燃料が燃料系を閉塞させる事態を効果的に回避することができる。また、図3に示すフローチャートによれば、混合燃料がワックス化しない外気温である場合には、燃料タンク16内の混合燃料がそのまま使用される。このため、低濃度バイオ燃料の不要な消費を抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態1によれば、冷温器38によって第2フィルタ36を冷却することで、該第2フィルタ36を通過する混合燃料を冷却することとしているが、混合燃料を冷却する方法はこれに限られない。すなわち、第2フィルタ36へ導入される混合燃料を冷却できるのであれば、該第2フィルタ36の上流側の配管の周囲に冷温器を設けることとしてもよい。
また、上述した実施の形態1によれば、外気温Tに基づいて、混合燃料がワックス化する低温環境か否かを判定することとしているが、かかる判定の方法はこれに限られない。すなわち、外気温に替えてエンジン水温で判定することとしてもよいし、また、混合燃料の温度で判定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態1によれば、エンジン始動からの経過時間tによってエンジンの暖機判定を行うこととしているが、暖機判定の方法はこれに限られない。すなわち、経過時間に代えてエンジン水温を検出し、当該水温が基準温度よりも大きくなった場合に暖機完了を判定することとしてもよい。
また、上述した実施の形態1によれば、ディーゼルエンジン10の低温始動時に第2燃料タンク44内に事前に貯留された低濃度バイオ燃料を使用することとしている。しかしながら、燃料タンク16内の混合燃料のバイオ燃料濃度が高い場合等においては、フィルタ30の周囲に滞留している混合燃料が、エンジン停止中に固化してしまうことも想定される。かかる場合においては、燃料供給源を第2燃料タンク44側へ切り替えて始動したとしても、該第2燃料タンク44内の低濃度バイオ燃料をエンジンへ供給することができないおそれがある。そこで、ディーゼルエンジン10の低温始動時には、低濃度バイオ燃料の生成動作を行いながら、第2燃料ポンプ32から吐出した燃料を直接コモンレール20へ導入することとしてもよい。より具体的には、低濃度バイオ燃料の生成動作中に、切替弁54を作動させて、第2吐出配管の連通先をコモンレール20側へ切り替えることとしてもよい。これにより、ディーゼルエンジン10の低温始動時に低濃度バイオ燃料を供給することが可能となる。
また、上述したフィルタ30へのワックスの固着を抑制するために、前回のエンジン停止時に、燃料配管内に低濃度バイオ燃料を満たしておくこととしてもよい。これにより、次回のエンジン始動時が低温環境であっても、第2燃料タンク44内の低濃度バイオ燃料を試用することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1においては、ディーゼルエンジン10が前記第1の発明における「内燃機関」に、第2吸込配管34が前記第1の発明における「燃料配管」に、第2フィルタ36が前記第1の発明における「フィルタ」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、上記ステップ102の処理を実行することにより、前記第1の発明における「冷却手段」が、上記ステップ104の処理を実行することにより、前記第1の発明における「導入手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ202の処理を実行することにより、前記第2の発明における「燃料供給手段」が実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより、前記第3の発明における「濃度取得手段」および「制限手段」が実現されている。
実施の形態2.
[実施の形態2の特徴]
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態のシステムは、図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に後述する図4に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上述した実施の形態1においては、冷温器38によって冷却された第2フィルタ36によって、混合燃料からワックス化したバイオ燃料を分離させることとしている。これにより、低濃度バイオ燃料を得ることができるので、ディーゼルエンジン10の低温始動時等に使用することにより、燃料系の閉塞を効果的に抑制して低温始動性を確保することができる。
ここで、低濃度バイオ燃料の生成動作が行われると、第2フィルタ36にはワックス化したバイオ燃料が徐々に堆積する。このため、多量のワックス成分が堆積すると、第2フィルタ36の閉塞によって低濃度バイオ燃料の生成動作が効率よく行われないおそれがある。
そこで、本実施の形態2では、第2フィルタ36に堆積したワックス成分の除去を行うこととする。より具体的には、冷温器38を駆動して第2フィルタ36を加熱することとする。ワックス成分は高温で溶解して液化する。このため、加熱によって液化したワックス成分をディーゼルエンジン10へ流通させることで、第2フィルタ36を効率よく浄化することができる。
尚、バイオ燃料は含酸素燃料であるため、高EGR運転時に使用すると、軽油よりも良好な燃焼が期待できる。そこで、上記第2フィルタ36の浄化動作は、高EGR運転時に行うことが望ましい。これにより、ディーゼルエンジン10の燃焼状態の悪化を招くことなくフィルタ36の浄化を行うことができる。
[実施の形態2における具体的処理]
次に、図4を参照して、本実施の形態において実行する処理の具体的内容について説明する。図4は、ECU50が、フィルタ36の浄化動作を実行するルーチンのフローチャートである。
図4に示すルーチンでは、先ず、ディーゼルエンジン10の運転条件がバイオ燃料の燃焼に適した条件か否かが判定される(ステップ300)。ここでは、具体的には、高EGR運転の条件が成立しているか否かが判定される。その結果、高EGR運転の条件が成立していないと判定された場合には、高濃度バイオ燃料の使用が現在の運転状態に適さないと判断されて、本ルーチンは速やかに終了される。
一方、上記ステップ300において、高EGRの運転条件が成立していると判定された場合には、高濃度バイオ燃料の使用に適した運転条件であると判断されて、次のステップに移行し、冷温器38の加熱動作が開始される(ステップ302)。ここでは、具体的には、冷温器38によって第2フィルタ36が加熱される。そして、該第2フィルタ36に堆積していたワックス成分が溶解して液化される。次に、第2燃料ポンプ32が駆動される(ステップ304)。ここでは、具体的には、燃料タンク34内の混合燃料が吸い上げられて、該第2フィルタ36において液化したワックス成分とともに第2吐出配管40から吐出される。
次に、切替弁54が制御されて、第2吐出配管の連通先がコモンレール20側に設定される(ステップ306)。第2燃料ポンプから吐出されたバイオ燃料は、液化したワックス成分との混合によって高濃度バイオ燃料になっている。この高濃度バイオ燃料は、切替弁54を介して直接ディーゼルエンジン10へ導入されて燃焼される。
以上説明したとおり、本実施の形態2のシステムによれば、第2フィルタ36を加熱することにより、該第2フィルタ36に堆積しているワックス成分を液化して除去することができる。これにより、該第2フィルタ36の閉塞を効果的に抑止することができる。また、液化されたワックス成分は、ディーゼルエンジン10が高EGRの運転条件の場合に燃焼される。このため、エンジンの燃焼状態を悪化させることなく高濃度バイオ燃焼を消費することができる。
ところで、上述した実施の形態2によれば、ディーゼルエンジン10の運転条件が高EGRの運転条件の場合に、第2フィルタ36の浄化動作を行うこととしているが、該浄化動作を行うタイミングはこれに限られない。すなわち、高濃度バイオ燃料の燃焼に適した運転条件が成立しているのであれば、他の運転条件の成立時でもよい。また、第2フィルタ36に堆積したワックス成分量に応じて浄化動作の実行判定を行うこととしてもよいし、また、定期的に浄化動作を実行することとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、上記ステップ302の処理を実行することにより、前記第4の発明における「加熱手段」が、上記ステップ304〜306の処理を実行することにより、前記第4の発明における「第2燃料供給手段」が、それぞれ実現されている。
10 ディーゼルエンジン
12 気筒
14 燃料噴射弁
16 燃料タンク
18 燃料ポンプ
20 コモンレール
22 吸込配管
24 吐出配管
26 接続配管
28 燃料リターン配管
30 フィルタ
32 第2燃料ポンプ
34 第2吸込配管
36 第2フィルタ
38 冷温器
40 第2吐出配管
42 貯留用配管
44 第2燃料タンク
46 導入配管
48 燃料配管
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 バイオ濃度センサ
54,56 切替弁
58 レベルセンサ
60 外気温センサ

Claims (4)

  1. 炭化水素燃料とバイオ燃料との混合燃料の供給を受けて駆動する内燃機関と、
    混合燃料を貯留するための燃料タンクと、
    前記燃料タンクに連通する燃料配管に設けられたフィルタと、
    前記燃料タンク内の混合燃料を前記フィルタへ導入する導入手段と、
    前記フィルタへ導入される混合燃料を冷却する冷却手段と、
    前記フィルタを通過した後の燃料を前記内燃機関へ供給する燃料供給手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記フィルタを通過した後の燃料を貯留する第2燃料タンクを更に備え、
    前記燃料供給手段は、前記内燃機関の低温始動時に前記第2燃料タンク内の燃料を前記内燃機関へ供給することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 前記燃料タンク内の混合燃料に含まれるバイオ燃料の濃度を取得する濃度取得手段と、
    前記バイオ燃料濃度が基準値よりも小さい場合に、前記導入手段の実行を制限する制限手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の燃料供給装置。
  4. 前記フィルタを加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段によって液化した燃料を前記内燃機関へ供給する第2燃料供給手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の燃料供給装置。
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