JP2011001719A - 杭打機及び鋼管杭の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な装置構成で低空頭杭打ち作業を安定して行える杭打機及びこの杭打機を使用した鋼管杭の施工方法を提供する。
【解決手段】 上部旋回体14の前部に設けたフロントブラケット15をベースマシン前後方向の支軸により回動可能に設けるとともに、フロントブラケットを支軸を中心として回動させる側部油圧シリンダを設ける。側部油圧シリンダを作動させてフロントブラケットを支軸を中心として回動させることにより、フロントブラケットに取り付けたリーダ16を鉛直方向に立ち上げた作業角度と、リーダを水平方向に倒してリーダに昇降可能に設けられている回転駆動装置20の杭装着孔をベースマシン側方に向けて開口させた杭着脱角度とに回動可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、杭打機及び杭打機による鋼管杭の施工方法に関し、詳しくは、橋の下や工場内等の高さに制限のある場所で杭打ち作業を行う杭打機及びこの杭打機を使用して鋼管杭を施工する方法に関する。
橋の下や工場内、トンネル内、地下などの高さに制限のある場所での低空頭杭打ち作業を行う作業機(杭打機)として、リーダに昇降可能に設けた昇降枠に縦旋回装置を取り付け、該縦旋回装置の旋回体に中貫型回転駆動装置を取り付けた基礎機械が知られている。この基礎機械によれば、中貫型回転駆動装置を横向きに旋回させることにより、高さ制限がある場所でも、中貫型回転駆動装置に対する軸体(杭)の挿入や引き抜きを行うことが可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−291807号公報
しかし、特許文献1に記載された構造では、リーダに設けた昇降枠の旋回体に中貫型回転駆動装置を取り付けているため、昇降枠や中貫型回転駆動装置の部分には、旋回体を旋回させるための旋回モータと、中貫型回転駆動装置を作動させるための駆動モータとが配置されることになり、これらのモータを、杭打機に一般的に使用されている油圧モータとした場合には、油圧配管の取り回しが極めて困難で、旋回体にも十分な強度が必要になり、装置構成が複雑になるだけでなく、重心位置が高くなって安定性も損なわれるという問題があった。
そこで本発明は、簡単な装置構成で高さに制限のある場所での低空頭杭打ち作業を安定した状態で行うことができる杭打機及びこの杭打機を使用した鋼管杭の施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の杭打機は、ベースマシン前部に設けたフロントブラケットにリーダを取り付け、該リーダに、杭装着孔を貫通形成した回転駆動装置を昇降可能に設けた杭打機において、前記フロントブラケットをベースマシン前後方向の支軸によりベースマシンに対して回動可能に設けるとともに、前記フロントブラケットとベースマシンとの間に、該フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させる駆動手段を設け、該駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダの角度を、鉛直方向の作業角度と前記杭装着孔の開口をベースマシン側方に向けて開口させた杭着脱角度とに回動可能としたことを特徴としている。
また、本発明の杭打機は、前記フロントブラケットが、前記上部旋回体の前部上面に設けられた支持枠に、上部旋回体の前後方向に向けて配置された支軸を介して回動可能に設けられていることを特徴としている。
さらに、本発明の杭打機は、前記回転駆動装置が、前記杭装着孔に着脱可能に装着される杭保持筒を備え、該杭保持筒の内周面は、杭を挿通可能な内径を有するとともに、該内周面には、杭外周面の杭軸線方向の複数箇所に突設した係合突起が杭保持筒の軸線方向に通過可能な凹溝が設けられ、該凹溝の側壁には、前記係合突起が係合する係合凹部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明の鋼管杭の施工方法は、前記構成の杭打機を使用して鋼管杭を施工する方法であって、前記駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダを前記回転駆動装置の杭装着孔の開口がベースマシン側方に向けて開口させた杭着脱角度とした状態で、前記杭装着孔に装着された杭保持筒内に鋼管杭を挿入し、該鋼管杭の外周面に突設した複数の係合突起を杭保持筒の内周面に設けた凹溝内に差し込み、鋼管杭下部側に突設した係合突起が前記係合凹部に係合可能な状態で杭保持筒と鋼管杭とを相対的に回動させて該鋼管杭下部側の係合突起と係合凹部とを係合させた後、前記駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダを鉛直方向の作業角度に立ち上げた状態で回転駆動装置を作動させて鋼管杭を回転駆動するとともに回転駆動装置をリーダに沿って下降させることにより鋼管杭をあらかじめ設定した第1の深さに施工する第1施工段階と、該第1施工段階終了後に杭保持筒を回動させて前記鋼管杭下部側の係合突起と係合凹部との係合を解除して該下部側の係合突起を凹溝内に位置させた状態で回転駆動装置をリーダに沿って上昇させ、鋼管杭上部側に突設した係合突起を前記係合凹部に係合可能な状態として杭保持筒を回動させて該鋼管杭上部側の係合突起と係合凹部とを係合させた後、回転駆動装置を作動させて鋼管杭を回転駆動するとともに回転駆動装置をリーダに沿って下降させることにより鋼管杭をあらかじめ設定した第2の深さに施工する第2施工段階とを順次行うことを特徴としている。
本発明によれば、リーダを取り付けたフロントブラケットを介してリーダを作業角度と杭着脱角度とに回動させるので、フロントブラケット周りの構造を変更するだけでよく、簡単な装置構成とすることができる。また、回転駆動装置への油圧配管も容易に行うことができ、リーダ上部に重量物を追加する必要がないので、安定性も向上できる。
さらに、杭保持筒を介して杭を回転駆動装置に装着することにより、杭保持筒を交換するだけで外径が異なる杭に容易に対応することができる。そして、杭保持筒内周面に、杭外周面に設けた複数の係合突起が通過可能な凹溝と係合突起が係合する係合凹部とを設けることにより、回転駆動装置の昇降範囲より長い杭を施工することができる。
本発明の杭打機の一形態例を示す側面図である。 同じく正面図である。 リーダを水平方向に倒した状態を示す杭打機の正面図である。 図1のIVーIV断面図である。 図4に示す状態からリーダを45度回動させた状態を示す断面図である。 図4に示す状態からリーダを90度回動させた状態を示す断面図である。 鋼管杭と杭保持筒とを示す斜視図である。 杭保持筒の一部断面正面図である。 図8のIX−IX断面図である。 杭保持筒の他の形態例を示す一部断面正面図である。 図10のXI−XI断面図である。 鋼管杭の施工手順の一例を示す説明図である。
本形態例に示す杭打機11は、クローラ12を備えた下部走行体13と、該下部走行体13の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体14とで構成されたベースマシンと、前記上部旋回体14の前部に設けられたフロントブラケット15に前後方向に傾動可能に取り付けられたリーダ16と、該リーダ16をフロントブラケット15の後部から支持する後部油圧シリンダ17と、前記上部旋回体14の前方左右に設けられた一対のフロントジャッキ18と、上部旋回体14の後方左右に設けられた一対のリアジャッキ19と、前記リーダ16に昇降可能に設けられた回転駆動装置20と、該回転駆動装置20をリーダ16に沿って昇降させるための昇降用油圧モータ21及び複数のスプロケット22に掛け回された昇降用チェーン23とを備えており、上部旋回体14には、運転室24及びエンジンや油圧ユニットを収納した機器室25が設けられている。この杭打機の全高は2m程度に収められており、橋の下や工場内、トンネル内、地下などの高さに制限のある場所で低空頭杭打ち作業を行ったり、これらの場所を通過することができるように形成されている。
回転駆動装置20は、回転駆動部20aの中心に杭装着孔20bを備えた、いわゆる中貫型回転駆動装置であって、杭装着孔20bには、杭保持筒26を介して鋼管杭27が装着され、回転駆動部20aの基部に設けられた杭旋回用油圧モータ20cを作動させることにより、杭保持筒26を介して鋼管杭27が旋回する。また、リーダ16が略鉛直方向に立ち上がった作業角度のときに昇降用油圧モータ21で昇降用チェーン23を駆動することにより、リーダ16に沿って回転駆動装置20が昇降し、鋼管杭27を地中に打ち込んだり、地中から引き抜いたりすることができる。
前記フロントブラケット15は、上部旋回体14の前部上面に設けられた支持枠28に、上部旋回体14の前後方向に向けて配置された支軸29を介して回動可能に設けられており、支持枠28の側方に突設したアーム28aの先端部とフロントブラケット15の側面部との間には、フロントブラケット15を支軸29を中心として回動させる駆動手段である側部油圧シリンダ30が設けられている。このように設けられたフロントブラケット15は、図4に示すように、側部油圧シリンダ30が短縮した状態では、該フロントブラケット15取り付けられたリーダ16が略鉛直方向を向いた作業角度となり、後部油圧シリンダ17及び側部油圧シリンダ30の伸縮状態を調節することによってリーダ16を所定の作業角度とすることができる。
図4に示すリーダ16の作業角度の状態から側部油圧シリンダ30を伸長させていくと、図5に示すように、フロントブラケット15は、上部旋回体14に固着された支持枠28に対して支軸29を中心に側方に向けて回動し、フロントブラケット15に取り付けられたリーダ16が、上部旋回体14の正面から見て反時計回りに回動していく。側部油圧シリンダ30を最大に伸長させると、図3及び図6に示すように、フロントブラケット15は、リーダ16が略水平となる角度まで回動し、リーダ16に取り付けられている回転駆動装置20の杭装着孔20bの両端開口が上部旋回体14の側方に向けてそれぞれ開口した杭着脱角度まで回動した状態になる。
このように、側部油圧シリンダ30を伸長作動させてフロントブラケット15を回動させ、リーダ16を水平方向の杭着脱角度に倒して中貫型の回転駆動装置20を横向きとし、杭装着孔20bの両端開口を側方に開口させることにより、回転駆動装置20に対する鋼管杭27の着脱を上部旋回体14の側方から行うことができるので、高さ制限がある場所で施工する際の回転駆動装置20に対する鋼管杭27の着脱を容易に行うことができる。
また、リーダ16を取り付けるフロントブラケット15を、前後方向の支軸29によりベースマシンの上部旋回体14に回動可能に設けるとともに、該フロントブラケット15を約90度回動させるための側部油圧シリンダ30を設けるだけでよいため、従来から一般的に用いられているリーダ16及び回転駆動装置20をそのまま用いることが可能であることから、一般的な杭打機に対して簡単な構造変更を行うだけで対応することができる。
さらに、リーダ16に対して回転駆動装置20を回動させる特許文献1に記載されたものに比べて構造を簡略化することができ、油圧配管の取り回しも容易になるとともに、重心位置が高くなることもなく、安定した状態で作業及び走行を行うことができる。
図7に示すように、杭保持筒26を介して回転駆動装置20に装着される鋼管杭27の外周面には、鋼管杭27の軸線方向の上下2箇所で、鋼管杭27の中心を挟んだ対向位置の2箇所には、上部係合突起31と下部係合突起32とがそれぞれ突設されている。
また、杭保持筒26は、保持する鋼管杭27を挿通可能な内径を有する円筒体からなるものであって、円筒体上端には、回転駆動装置20の杭装着孔20bの上部側開口縁に当接するフランジ26aが設けられ、円筒体胴部外周面には、杭装着孔20b内に設けられた旋回駆動部に係合する一対の突出部26bが設けられている。さらに、杭保持筒26の内周面には、前記係合突起31,32が通過可能な凹溝33が軸線方向に設けられるとともに、該凹溝33の下部側側壁には、係合突起31,32が係合可能な大きさの係合凹部34が、円筒体胴部を貫通した状態で設けられている。
杭保持筒26の長さは、フランジ26aを杭装着孔20bの上部側開口縁に当接させたときに、円筒体下部に位置する係合凹部34が杭装着孔20bの下端から所定量突出し、係合凹部34を外部から視認可能な長さに設定されている。また、係合凹部34は、杭保持筒26の上部に設けてもよく、上下部双方に設けることもできる。
前記鋼管杭27における上部係合突起31及び下部係合突起32の上下方向の設置位置と、杭保持筒26の長さ及び係合凹部34の位置とは、鋼管杭27の長さ及び回転駆動装置20の昇降範囲によって設定されており、上部係合突起31が係合凹部34に対応した位置にあるときには下部係合突起32が杭保持筒26の下方に突出して凹溝33から外れた状態になり、下部係合突起32が係合凹部34に対応した位置にあるときには上部係合突起31が杭保持筒26の上方に突出して凹溝33から外れた状態になるように設定されている。
したがって、凹溝33内に挿入した上部係合突起31又は下部係合突起32が係合凹部34に対応した位置にあるときに、杭保持筒26と鋼管杭27とを相対的に回動させることにより、上部係合突起31又は下部係合突起32を係合凹部34に係合させることができる。このとき、円筒体胴部を貫通した状態で係合凹部34を設けているので、上部係合突起31又は下部係合突起32の位置及び係合凹部34との係合状態を外部から視認することができる。
また、杭保持筒26は、図8乃至図11に示すように、外側形状が同一で、内径D1,D2が異なる複数の杭保持筒26を用意しておくことにより、外径が異なる鋼管杭27を施工する際でも杭保持筒26を交換するだけでよく、回転駆動装置20の杭装着孔20bの構成を各鋼管杭の外径に合わせる必要がなくなり、外径が異なる鋼管杭27の施工に容易に対応することができる。
次に、このように形成された杭打機を使用して複数の鋼管杭27を埋設する手順を説明する。まず、施工する鋼管杭27の外径に対応した杭保持筒26を回転駆動装置20の杭装着孔20bに装着した状態で、側部油圧シリンダ30を伸長作動させてフロントブラケット15を支軸29を中心にして回動させ、図3及び図6に示すように、リーダ16を杭着脱角度である水平方向まで倒して杭保持筒26の軸線を水平方向とし、杭保持筒26の開口を上部旋回体14の側方に向けて開口させた状態とする。
この状態で杭保持筒26の一方の開口から、係合突起31,32を凹溝33内に差し込むようにして鋼管杭27を杭保持筒26内に挿入する。この鋼管杭27の挿入作業は、図3に示すように、台車35の上面に設けたローラ36に鋼管杭27を水平に載置し、台車35を回転駆動装置20の近くまで移動させた状態で、鋼管杭27を杭保持筒26の方向に押し出すことによって容易に行うことができる。下部係合突起32が係合凹部34の位置に到達したときに鋼管杭27の挿入を止め、鋼管杭27及び杭保持筒26を相対的に僅かに回動させて、通常は回転駆動装置20を作動させて杭保持筒26を順方向(杭打ち方向)に回動させることにより下部係合突起32を係合凹部34に係合させ、鋼管杭27を杭保持筒26に保持させる。下部係合突起32と係合凹部34との係合状態の確認は、係合凹部34が円筒体周壁を貫通した状態で設けられているので、外部からの目視で確実に行うことができる。
次に、側部油圧シリンダ30を短縮作動させてフロントブラケット15を支軸29を中心にして回動させ、図1及び図2に示すように、リーダ16を鉛直方向の作業角度に立ち上げる。このとき、後部油圧シリンダ17及び側部油圧シリンダ30を必要に応じて伸縮させ、リーダ16を所定の角度に調整する。この状態で回転駆動装置20を作動させ、杭保持筒26を介して鋼管杭27を順方向に回転させるとともに、昇降用油圧モータ21を下降方向に作動させ、昇降用チェーン23を介して回転駆動装置20をリーダ16に沿って下降させることにより、鋼管杭27を埋設していく。
図12(A)に示すように、鋼管杭27をあらかじめ設定した第1の設定深さまで埋設施工する第1施工段階を終えた後、通常は、回転駆動装置20が最も下降した状態になるまで鋼管杭27を埋設した後、回転駆動装置20を作動させて杭保持筒26を逆方向に僅かに回動させ、下部係合突起32と係合凹部34との係合状態を解除して下部係合突起32が凹溝33内を通過可能な状態とする。
そして、昇降用油圧モータ21を上昇方向に作動させて回転駆動装置20をリーダ16に沿って上昇させ、図12(B)に示すように、上部係合突起31と係合凹部34とが係合可能な位置として回転駆動装置20を作動させ、杭保持筒26を順方向に回動させて上部係合突起31と係合凹部34とを係合させる。この状態で、前記第1施工段階と同様に、回転駆動装置20を作動させて鋼管杭27を回転させるとともに、昇降用油圧モータ21を作動させて回転駆動装置20をリーダ16に沿って下降させる。これにより、図12(C)に示すように、鋼管杭27をあらかじめ設定した第2の設定深さまで埋設施工する第2施工段階が行われる。
鋼管杭27を所定の深さに施工した後、杭保持筒26を逆方向に僅かに回動させて上部係合突起31と係合凹部34との係合状態を解除し、上部係合突起31が凹溝33内を通過可能な状態としてから回転駆動装置20を上昇させることにより、1本目の鋼管杭27の埋設施工が終了する。
2本目以降の鋼管杭27を施工するには、前記同様にリーダ16を水平方向に倒して新たな鋼管杭27を杭保持筒26に保持させ、図12に(D)に示すように、リーダ16を鉛直方向の作業角度に立ち上げた後、埋設されている鋼管杭27の上端と杭保持筒26に保持した新たな鋼管杭27の下端とを適宜な手段、例えばねじ結合によって接合してから、前記第1施工段階及び第2施工段階を順次行うことにより、2本目以降の鋼管杭27を順次埋設施工することができる。
このように、リーダ16の長さや回転駆動装置20の高さ寸法などによって回転駆動装置20の昇降範囲が限られている状態で、鋼管杭27の外周面上下2箇所に突設した上部係合突起31及び下部係合突起32を使用して回転駆動装置20を2回昇降させることにより、係合突起が一箇所の鋼管杭に場合に比べて長い鋼管杭を施工することが可能となり、杭打ち作業を効率よく行うことができる。
なお、杭着脱時には、リーダ16を水平方向に倒して回転駆動装置20を横向きにすることが基本であるが、施工現場の状況によっては、リーダ16を45度とか60度回動させた状態で杭の着脱を行うことが可能である。また、高さにある程度余裕のある現場では、鋼管杭27の外周面上下方向の3箇所以上に前記同様の係合突起を突設し、回転駆動装置20を3回以上昇降させて施工することもできる。さらに、杭保持筒26を使用せずに、鋼管杭27あるいはその他の各種杭を回転駆動装置20の杭装着孔20bに直接装着することもできる。
11…杭打機、12…クローラ、13…下部走行体、14…上部旋回体、15…フロントブラケット、16…リーダ、17…後部油圧シリンダ、18…フロントジャッキ、19…リアジャッキ、20…回転駆動装置、20a…回転駆動部、20b…杭装着孔、20c…杭旋回用油圧モータ、21…昇降用油圧モータ、22…スプロケット、23…昇降用チェーン、24…運転室、25…機器室、26…杭保持筒、26a…フランジ、26b…突出部、27…鋼管杭、28…支持枠、28a…アーム、29…支軸、30…側部油圧シリンダ、31…上部係合突起、32…下部係合突起、33…凹溝、34…係合凹部、35…台車、36…ローラ

Claims (4)

  1. ベースマシン前部に設けたフロントブラケットにリーダを取り付け、該リーダに、杭装着孔を貫通形成した回転駆動装置を昇降可能に設けた杭打機において、前記フロントブラケットをベースマシン前後方向の支軸によりベースマシンに対して回動可能に設けるとともに、前記フロントブラケットとベースマシンとの間に、該フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させる駆動手段を設け、該駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダの角度を、鉛直方向の作業角度と前記杭装着孔の開口をベースマシン側方に向けて開口させた杭着脱角度とに回動可能としたことを特徴とする杭打機。
  2. 前記フロントブラケットは、前記上部旋回体の前部上面に設けられた支持枠に、上部旋回体の前後方向に向けて配置された支軸を介して回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の杭打機。
  3. 前記回転駆動装置は、前記杭装着孔に着脱可能に装着される杭保持筒を備え、該杭保持筒の内径は穿孔する杭を挿通可能な内径を有するとともに、該杭保持筒の内周面には、杭外周面の杭軸線方向の複数箇所に突設した係合突起が杭保持筒の軸線方向に通過可能な凹溝が設けられ、該凹溝の側壁には、前記係合突起が係合する係合凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の杭打機。
  4. 請求項3記載の杭打機を使用して鋼管杭を施工する方法であって、前記駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダを前記回転駆動装置の杭装着孔の開口がベースマシン側方に向けて開口させた杭着脱角度とした状態で、前記杭装着孔に装着された杭保持筒内に鋼管杭を挿入し、該鋼管杭の外周面に突設した複数の係合突起を杭保持筒の内周面に設けた凹溝内に差し込み、鋼管杭下部側に突設した係合突起が前記係合凹部に係合可能な状態で杭保持筒と鋼管杭とを相対的に回動させて該鋼管杭下部側の係合突起と係合凹部とを係合させた後、前記駆動手段によって前記フロントブラケットを前記支軸を中心として回動させることにより、前記リーダを鉛直方向の作業角度に立ち上げた状態で回転駆動装置を作動させて鋼管杭を回転駆動するとともに回転駆動装置をリーダに沿って下降させることにより鋼管杭をあらかじめ設定した第1の深さに施工する第1施工段階と、該第1施工段階終了後に杭保持筒を回動させて前記鋼管杭下部側の係合突起と係合凹部との係合を解除して該下部側の係合突起を凹溝内に位置させた状態で回転駆動装置をリーダに沿って上昇させ、鋼管杭上部側に突設した係合突起を前記係合凹部に係合可能な状態として杭保持筒を回動させて該鋼管杭上部側の係合突起と係合凹部とを係合させた後、回転駆動装置を作動させて鋼管杭を回転駆動するとともに回転駆動装置をリーダに沿って下降させることにより鋼管杭をあらかじめ設定した第2の深さに施工する第2施工段階とを順次行うことを特徴とする杭打機による鋼管杭の施工方法。
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