JP2021032041A - H鋼杭圧入機 - Google Patents

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Abstract

【課題】H鋼杭を安全かつ安定した状態で圧入することができ、安全性の高いH鋼杭圧入機を提供する。【解決手段】クローラ3等の移動機構を有するベースマシン4の前側または後側に支持部5を立設し、この支持部5に昇降ジャッキ6を左右に並べて取付け、該支持部5に設けるレール7に沿って前記昇降ジャッキ6で昇降するH形鋼用のチャック装置8を設けた。【選択図】図1

Description

本発明はH鋼杭圧入機に関するものである。
建築、土木工事の現場において、シートパイルを地盤に圧入立設する圧入装置としては、下記特許文献に示すようなものがある。
特開2008−248511号公報
図6に示すように杭打機1はで、リーダ20と、ジャッキ装置30と、チャック装置10とから構成され、ベースマシンであるラフタークレーン40に取り付けられている。
リーダ20は、ジャッキ装置30の昇降をガイドするものであり、ラフタークレーン40のブーム41の先端部から吊り下げられている。
リーダ20は、上下方向に延びている柱状のガイド本体21と、このガイド本体21の上端部に取り付けられた上部旋回座22と、この上部旋回座22の上端部に取り付けられたリーダブラケット23と、ガイド本体21の下端部に取り付けられた反力板24と、から構成されている。
前記リーダ20は、ブーム41によって吊り上げることで移動可能であり、設置するときには、下端部の反力板24を地上面に接地させて地上面に立設する。
ジャッキ装置30は図7、図8に示ように、鋼矢板に付与する圧入力を発生させるものであり、左右方向に所定間隔を離して配設された二体の油圧ジャッキ31,31と、各油圧ジャッキ31,31の間に配設された保持部35と、から構成され、シリンダ33の後部には、ガイド本体21に沿って上下方向にスライド可能なスライダ34が取り付けられている。
また、油圧ジャッキ31のロッド32の下端部は、ガイド本体21から前方に突出している支持ブラケット25の先端部に固定される。
このようなジャッキ装置30では、各油圧ジャッキ31,31のロッド32,32を伸縮させることにより、各シリンダ33,33がリーダ20のガイド本体21に沿って昇降する。
把持部13は、鋼矢板が挿通する把持溝13aが上下方向に貫通しているブロックで、把持溝13aは鋼矢板の断面形状に対応して平面視でU形状となっており、把持溝13aの両側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置され、把持溝13a内に延伸又は縮退自在な可動ピン13eが設けられる。
この可動ピン13eは、ラフタークレーン40に設けられた油圧ユニットから把持部13内に駆動油が供給されることで把持溝13a内に延伸し、把持部13内から油圧ユニットに駆動油を排出することで把持溝13a内から縮退する。
側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置された鋼矢板P1を地盤に圧入するには、把持部13の把持溝13aは、両側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置され、鋼矢板P1に対応した向きとなる。
続いて、リーダ20の上部旋回座22に設けられた吊具(図示せず)を用いて鋼矢板P1を吊り上げ、チャック装置10の上方から下降させることにより、把持溝13a内に鋼矢板P1を挿入する。
把持溝13a内に鋼矢板P1を挿入した状態で、可動ピン13eを把持溝13a内に突出させて、可動ピン13eを鋼矢板P1の表面に当接させ、その押圧力によって鋼矢板P1を把持溝13a内で挟むことにより、把持部13が鋼矢板P1を把持した状態となる。
そして、ジャッキ装置30の油圧ジャッキ31のロッド32を縮退させ、シリンダ33をリーダ20に沿って下降させることにより、シリンダ33と共にチャック装置10を下降させる。これにより、ジャッキ装置30から付与された圧入力がチャック装置10を介して鋼矢板P1に伝わり、この圧入力によって鋼矢板P1が地盤に圧入される。
ロッド32を最も縮退させた位置までシリンダ33を下降させた状態で、可動ピン13eを把持溝13a内から縮退させて、把持溝13a内で鋼矢板P1を開放する。
油圧ジャッキ31のロッド32を延伸させて、シリンダ33を上昇させ、ロッド32を最も延伸させた後に、前記した鋼矢板P1の圧入と同様に、鋼矢板P1を把持部13によって把持し、ジャッキ装置30から付与された圧入力を鋼矢板P1に伝えることで鋼矢板P1の圧入を繰り返す。
チャック装置10では、把持部13は水平方向に回動することで前後方向が反転して鋼矢板P1をスムーズに把持溝13a内に案内することができる。
前記特許文献1はシートパイルを地盤に圧入立設する圧入装置であり、H鋼杭を圧入する装置ではない。
H鋼杭は周知のようにH鋼によるものであり、フランジをウェブの組合せで全体が厚いものとなり、前記特許文献1のように把持部の把持溝を貫通させてチャックするのは困難である。
また、前記特許文献1はクレーンのブームの先端部から吊り下げられているリーダでジャッキ装置の昇降をガイドするものであり、長さを有するリーダの存在やクレーンブームの存在で力のかかる圧入作業においては不安定な状態を惹起することがある。
これに対してアースオーガーのような重機にリーダーマストを起伏自在に設ける圧入機も考えられるが、同じく圧入を行うチャック装置が高所位置になると重機の転倒などを起こす不安定な状態を惹起することがある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、H鋼杭を安全かつ安定した状態で圧入することができ、安全性の高いH鋼杭圧入機を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、クローラ等の移動機構を有するベースマシンの前側または後側に支持部を立設し、この支持部に昇降ジャッキを左右に並べて取付け、該支持部に設けるレールに沿って前記昇降ジャッキで昇降するH形鋼用のチャック装置を設けたことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、H形鋼用のチャック装置でH形鋼を把持し、該チャック装置を昇降ジャッキで押し下げることで、H形鋼を地中に圧入することができる。
このようにして本発明は、H形鋼用のチャック装置でH鋼杭を圧入することができ、高いリーダーマストやリーダを設けずに1〜2メートル程度の支持部を立設し、これでH形鋼用のチャック装置を支承するだけなので高所にならない転倒のおそれがない、安定した作業ですむ。また、支持部はベースマシンの前側または後側に立設し、ベースマシン全体で支えるものなので、より安定している。
請求項2記載の本発明は、H形鋼用のチャック装置は、H形鋼の相対向するフランジのうち、片側のフランジを挟み込み圧接することを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、H形鋼用のチャック装置は、H形鋼の相対向するフランジのうち、片側のフランジを挟み込み圧接するので、H形鋼の全体を抱え込むことがなく、効率的にかつ安定してH形鋼を圧入できる。
請求項3記載の本発明は、支持部の上部に高圧ホースのホース巻取り装置を設けたことを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、ホース巻取り装置からの高圧ホースをH形鋼に沿わせ、H形鋼の先端にジェット水を噴射することで、圧入をより容易にすることができる。
請求項4記載の本発明はリモートコントローラで操作することを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、リモートコントローラで操作することで運転席を設けないですみ、装置を小型化できるとともに安全性を高めることができる。
以上述べたように本発明のH鋼杭圧入機は、H鋼杭を安全かつ安定した状態で圧入することができ、安全性の高いものである。
本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す側面図である。 本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す平面図である。 本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す背面図である。 本発明のH鋼杭圧入機のH形鋼用のチャック装置の平面図である。 本発明のH鋼杭圧入機のH形鋼用のチャック装置の斜視図である。 従来例を示す側面図である。 従来例を示す要部の側面図である。 従来例を示すチャック装置の平面図である。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す側面図、図2は同上平面図、図3は同上背面図で、図中2はH鋼杭圧入機を示す。
先にクローラ3等の移動機構を有するベースマシン4について説明すると、4隅にアウトリガー43を備え、前側または後側に高さ1〜2m程度のハウジングタイプの支持部5を立設した。
支持部5と反対側に大きなボックス2個を設けている。このボックスは一つは電気系統、油圧系統を内蔵するものであり、他の一つはエンジン等の駆動機構を内蔵している。このように支持部5と反対側に大きなボックス2個を設けることで、全体の前後の荷重バランスが取れるものとなる。
前記支持部5に油圧シリンダによる昇降ジャッキ6を左右に並べて取付け、該支持部5に設けるレール7に沿って前記昇降ジャッキ6で昇降するH形鋼用のチャック装置8を設けた。支持部5の内部には油圧制御機構が内蔵される。
H形鋼用のチャック装置8は図4、図5に示すように、左右に前記昇降ジャッキ6が挿通するジャッキ貫通孔9を形成した上部体11とこの上部体11に円盤体19で回動自在に結合する下部体12からなる。回動自在に結合するにはベアリング等を介在させてもよい。また、図示は省略するが、回動を制御するのに、油圧機構を設けることもできる。
ジャッキ貫通孔9に挿通する昇降ジャッキ6はシリンダ部が溶接またはネジ止めでチャック装置8に固定される。
下部体12は上下幅に厚みのある盤状体で、前側が幅狭の開口14aとして抜けるT字溝14を形成し、このT字溝14にH形鋼15の片側フランジ15aとウェブ15bの約半分が入り込むようにした。
下部体12はT字溝14に臨んで、チャックシリンダー17で可動するチャック可動爪16を内蔵し、また、その反対側には押圧受板18を配設している。
このようにしてH形鋼用のチャック装置8は、H形鋼15の相対向するフランジ15aのうち、片側のフランジ15aをチャック可動爪16で挟み込み圧接するものである。
支持部5の上部に高圧ホースのホース巻取り装置42を設け、図示は省略するが、このホース巻取り装置42から引き出す高圧ホースを建て込むべきH形鋼15に沿わせ、その先端のノズルをH形鋼15の先端部にセットできるようにした。
このホース巻取り装置42には別途ホースにより給水する。
ベースマシン4には操縦席がなく、前記昇降ジャッキ6の操作を含めて、すべてリモートコントローラで操作するものである。
次に使用法について説明する。H形鋼15を地盤に圧入する場合について説明する。H形鋼15を地上に立て、H形鋼用のチャック装置8でこれを把持する。
H形鋼用のチャック装置8は、H形鋼15の相対向するフランジ15aのうち、片側のフランジ15aのみをチャックシリンダー17で可動するチャック可動爪16で挟み込み圧接するので、H形鋼の全体を抱え込むことがない。
さらに、平板であるフランジ15aを前後で挟み込むので、H形鋼15の半分だけの把持でも安定して把持できる。
続いて、昇降ジャッキ6を縮小させることでチャック装置8を押し下げ、H形鋼15を地盤に圧入する。
ホース巻取り装置42から引き出す高圧ホースで散水し、地盤を柔らかくしながら行ってもよい。
昇降ジャッキ6のストローク分チャック装置8を押し下げならば、これを開放し、昇降ジャッキ6を上昇させて再度H形鋼15を把持しながら圧入を続行する。
なお、本発明装置はH形鋼15を地盤に圧入する場合と同様に引き抜く場合にも使用できるものである。
1…杭打機 2…H鋼杭圧入機
3…クローラ 4…ベースマシン
5…支持部 6…昇降ジャッキ
7…レール 8…チャック装置
9…ジャッキ貫通孔 10…チャック装置
11…上部体 12…下部体
13…把持部 13a…把持溝
13e…可動ピン 14…T字溝
14a…開口 15…H形鋼
15a…フランジ 15b…ウェブ
16…チャック可動爪 17…チャックシリンダー
18…押圧受板 19…円盤体
20…リーダ 21…ガイド本体
22…上部旋回座 23…リーダブラケット
24…反力板 25…支持ブラケット
30…ジャッキ装置 31…油圧ジャッキ
32…ロッド 33…シリンダ
34…スライダ 35…保持部
40…ラフタークレーン 41…ブーム
42…ホース巻取り装置 43…アウトリガー



本発明はH鋼杭圧入機に関するものである。
建築、土木工事の現場において、シートパイルを地盤に圧入立設する圧入装置としては、下記特許文献に示すようなものがある。
特開2008−248511号公報
図6に示すように杭打機1はで、リーダ20と、ジャッキ装置30と、チャック装置10とから構成され、ベースマシンであるラフタークレーン40に取り付けられている。
リーダ20は、ジャッキ装置30の昇降をガイドするものであり、ラフタークレーン40のブーム41の先端部から吊り下げられている。
リーダ20は、上下方向に延びている柱状のガイド本体21と、このガイド本体21の上端部に取り付けられた上部旋回座22と、この上部旋回座22の上端部に取り付けられたリーダブラケット23と、ガイド本体21の下端部に取り付けられた反力板24と、から構成されている。
前記リーダ20は、ブーム41によって吊り上げることで移動可能であり、設置するときには、下端部の反力板24を地上面に接地させて地上面に立設する。
ジャッキ装置30は図7、図8に示ように、鋼矢板に付与する圧入力を発生させるものであり、左右方向に所定間隔を離して配設された二体の油圧ジャッキ31,31と、各油圧ジャッキ31,31の間に配設された保持部35と、から構成され、シリンダ33の後部には、ガイド本体21に沿って上下方向にスライド可能なスライダ34が取り付けられている。
また、油圧ジャッキ31のロッド32の下端部は、ガイド本体21から前方に突出している支持ブラケット25の先端部に固定される。
このようなジャッキ装置30では、各油圧ジャッキ31,31のロッド32,32を伸縮させることにより、各シリンダ33,33がリーダ20のガイド本体21に沿って昇降する。
把持部13は、鋼矢板が挿通する把持溝13aが上下方向に貫通しているブロックで、把持溝13aは鋼矢板の断面形状に対応して平面視でU形状となっており、把持溝13aの両側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置され、把持溝13a内に延伸又は縮退自在な可動ピン13eが設けられる。
この可動ピン13eは、ラフタークレーン40に設けられた油圧ユニットから把持部13内に駆動油が供給されることで把持溝13a内に延伸し、把持部13内から油圧ユニットに駆動油を排出することで把持溝13a内から縮退する。
側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置された鋼矢板P1を地盤に圧入するには、把持部13の把持溝13aは、両側端部が前方に向けて折り曲げられた向きに配置され、鋼矢板P1に対応した向きとなる。
続いて、リーダ20の上部旋回座22に設けられた吊具(図示せず)を用いて鋼矢板P1を吊り上げ、チャック装置10の上方から下降させることにより、把持溝13a内に鋼矢板P1を挿入する。
把持溝13a内に鋼矢板P1を挿入した状態で、可動ピン13eを把持溝13a内に突出させて、可動ピン13eを鋼矢板P1の表面に当接させ、その押圧力によって鋼矢板P1を把持溝13a内で挟むことにより、把持部13が鋼矢板P1を把持した状態となる。
そして、ジャッキ装置30の油圧ジャッキ31のロッド32を縮退させ、シリンダ33をリーダ20に沿って下降させることにより、シリンダ33と共にチャック装置10を下降させる。これにより、ジャッキ装置30から付与された圧入力がチャック装置10を介して鋼矢板P1に伝わり、この圧入力によって鋼矢板P1が地盤に圧入される。
ロッド32を最も縮退させた位置までシリンダ33を下降させた状態で、可動ピン13eを把持溝13a内から縮退させて、把持溝13a内で鋼矢板P1を開放する。
油圧ジャッキ31のロッド32を延伸させて、シリンダ33を上昇させ、ロッド32を最も延伸させた後に、前記した鋼矢板P1の圧入と同様に、鋼矢板P1を把持部13によって把持し、ジャッキ装置30から付与された圧入力を鋼矢板P1に伝えることで鋼矢板P1の圧入を繰り返す。
チャック装置10では、把持部13は水平方向に回動することで前後方向が反転して鋼矢板P1をスムーズに把持溝13a内に案内することができる。
前記特許文献1はシートパイルを地盤に圧入立設する圧入装置であり、H鋼杭を圧入する装置ではない。
H鋼杭は周知のようにH鋼によるものであり、フランジをウェブの組合せで全体が厚いものとなり、前記特許文献1のように把持部の把持溝を貫通させてチャックするのは困難である。
また、前記特許文献1はクレーンのブームの先端部から吊り下げられているリーダでジャッキ装置の昇降をガイドするものであり、長さを有するリーダの存在やクレーンブームの存在で力のかかる圧入作業においては不安定な状態を惹起することがある。
これに対してアースオーガーのような重機にリーダーマストを起伏自在に設ける圧入機も考えられるが、同じく圧入を行うチャック装置が高所位置になると重機の転倒などを起こす不安定な状態を惹起することがある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、H鋼杭を安全かつ安定した状態で圧入することができ、安全性の高いH鋼杭圧入機を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、リモートコントローラで操作するH鋼杭圧入機で、クローラ等の移動機構を有するベースマシンの前側または後側に支持部を立設し、この支持部に昇降ジャッキを左右に並べて取付け、該支持部に設けるレールに沿って前記昇降ジャッキで昇降するH形鋼用のチャック装置で、H形鋼の相対向するフランジのうち、片側のフランジを挟み込み圧接するH形鋼用のチャック装置を設け、支持部と反対側に電気系統、油圧系統を内蔵するボックスおよびエンジン等の駆動機構を内蔵するボックスを設けたことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、H形鋼用のチャック装置でH形鋼を把持し、該チャック装置を昇降ジャッキで押し下げることで、H形鋼を地中に圧入することができる。
このようにして本発明は、H形鋼用のチャック装置でH鋼杭を圧入することができ、高いリーダーマストやリーダを設けずに1〜2メートル程度の支持部を立設し、これでH形鋼用のチャック装置を支承するだけなので高所にならない転倒のおそれがない、安定した作業ですむ。また、支持部はベースマシンの前側または後側に立設し、ベースマシン全体で支えるものなので、より安定している。
また、H形鋼用のチャック装置は、H形鋼の相対向するフランジのうち、片側のフランジを挟み込み圧接するので、H形鋼の全体を抱え込むことがなく、効率的にかつ安定してH形鋼を圧入できる。
さらに、リモートコントローラで操作することで運転席を設けないですみ、装置を小型化できるとともに安全性を高めることができる。
請求項記載の本発明は、支持部の上部に高圧ホースのホース巻取り装置を設けたことを要旨とするものである。
請求項記載の本発明によれば、ホース巻取り装置からの高圧ホースをH形鋼に沿わせ、H形鋼の先端にジェット水を噴射することで、圧入をより容易にすることができる。
以上述べたように本発明のH鋼杭圧入機は、H鋼杭を安全かつ安定した状態で圧入することができ、安全性の高いものである。
本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す側面図である。 本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す平面図である。 本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す背面図である。 本発明のH鋼杭圧入機のH形鋼用のチャック装置の平面図である。 本発明のH鋼杭圧入機のH形鋼用のチャック装置の斜視図である。 従来例を示す側面図である。 従来例を示す要部の側面図である。 従来例を示すチャック装置の平面図である。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のH鋼杭圧入機の1実施形態を示す側面図、図2は同上平面図、図3は同上背面図で、図中2はH鋼杭圧入機を示す。
先にクローラ3等の移動機構を有するベースマシン4について説明すると、4隅にアウトリガー43を備え、前側または後側に高さ1〜2m程度のハウジングタイプの支持部5を立設した。
支持部5と反対側に大きなボックス2個を設けている。このボックスは一つは電気系統、油圧系統を内蔵するものであり、他の一つはエンジン等の駆動機構を内蔵している。このように支持部5と反対側に大きなボックス2個を設けることで、全体の前後の荷重バランスが取れるものとなる。
前記支持部5に油圧シリンダによる昇降ジャッキ6を左右に並べて取付け、該支持部5に設けるレール7に沿って前記昇降ジャッキ6で昇降するH形鋼用のチャック装置8を設けた。支持部5の内部には油圧制御機構が内蔵される。
H形鋼用のチャック装置8は図4、図5に示すように、左右に前記昇降ジャッキ6が挿通するジャッキ貫通孔9を形成した上部体11とこの上部体11に円盤体19で回動自在に結合する下部体12からなる。回動自在に結合するにはベアリング等を介在させてもよい。また、図示は省略するが、回動を制御するのに、油圧機構を設けることもできる。
ジャッキ貫通孔9に挿通する昇降ジャッキ6はシリンダ部が溶接またはネジ止めでチャック装置8に固定される。
下部体12は上下幅に厚みのある盤状体で、前側が幅狭の開口14aとして抜けるT字溝14を形成し、このT字溝14にH形鋼15の片側フランジ15aとウェブ15bの約半分が入り込むようにした。
下部体12はT字溝14に臨んで、チャックシリンダー17で可動するチャック可動爪16を内蔵し、また、その反対側には押圧受板18を配設している。
このようにしてH形鋼用のチャック装置8は、H形鋼15の相対向するフランジ15aのうち、片側のフランジ15aをチャック可動爪16で挟み込み圧接するものである。
支持部5の上部に高圧ホースのホース巻取り装置42を設け、図示は省略するが、このホース巻取り装置42から引き出す高圧ホースを建て込むべきH形鋼15に沿わせ、その先端のノズルをH形鋼15の先端部にセットできるようにした。
このホース巻取り装置42には別途ホースにより給水する。
ベースマシン4には操縦席がなく、前記昇降ジャッキ6の操作を含めて、すべてリモートコントローラで操作するものである。
次に使用法について説明する。H形鋼15を地盤に圧入する場合について説明する。H形鋼15を地上に立て、H形鋼用のチャック装置8でこれを把持する。
H形鋼用のチャック装置8は、H形鋼15の相対向するフランジ15aのうち、片側のフランジ15aのみをチャックシリンダー17で可動するチャック可動爪16で挟み込み圧接するので、H形鋼の全体を抱え込むことがない。
さらに、平板であるフランジ15aを前後で挟み込むので、H形鋼15の半分だけの把持でも安定して把持できる。
続いて、昇降ジャッキ6を縮小させることでチャック装置8を押し下げ、H形鋼15を地盤に圧入する。
ホース巻取り装置42から引き出す高圧ホースで散水し、地盤を柔らかくしながら行ってもよい。
昇降ジャッキ6のストローク分チャック装置8を押し下げならば、これを開放し、昇降ジャッキ6を上昇させて再度H形鋼15を把持しながら圧入を続行する。
なお、本発明装置はH形鋼15を地盤に圧入する場合と同様に引き抜く場合にも使用できるものである。
1…杭打機 2…H鋼杭圧入機
3…クローラ 4…ベースマシン
5…支持部 6…昇降ジャッキ
7…レール 8…チャック装置
9…ジャッキ貫通孔 10…チャック装置
11…上部体 12…下部体
13…把持部 13a…把持溝
13e…可動ピン 14…T字溝
14a…開口 15…H形鋼
15a…フランジ 15b…ウェブ
16…チャック可動爪 17…チャックシリンダー
18…押圧受板 19…円盤体
20…リーダ 21…ガイド本体
22…上部旋回座 23…リーダブラケット
24…反力板 25…支持ブラケット
30…ジャッキ装置 31…油圧ジャッキ
32…ロッド 33…シリンダ
34…スライダ 35…保持部
40…ラフタークレーン 41…ブーム
42…ホース巻取り装置 43…アウトリガー

Claims (4)

  1. クローラ等の移動機構を有するベースマシンの前側または後側に支持部を立設し、この支持部に昇降ジャッキを左右に並べて取付け、該支持部に設けるレールに沿って前記昇降ジャッキで昇降するH形鋼用のチャック装置を設けたことを特徴とするH鋼杭圧入機。
  2. H形鋼用のチャック装置は、H形鋼の相対向するフランジのうち、片側のフランジを挟み込み圧接する請求項1記載のH鋼杭圧入機。
  3. 支持部の上部に高圧ホースのホース巻取り装置を設けた請求項1または請求項2記載のH鋼杭圧入機。
  4. リモートコントローラで操作する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のH鋼杭圧入機。
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