JP2010537207A - 較正可能な多次元磁気点センサ - Google Patents

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Abstract

基準点(101)における磁界の第1および第2の空間成分(By,Bz;Bx,By)を検出するための較正可能な磁界センサ(100)であって、磁界は第1および第2の測定磁界成分(BMy,BMz;BMx,BMy)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKy,BKz;BKx,BKy)を含む。磁界センサ(100)は、基準点(101)における第1の空間軸(y;x)に関して、第1の測定磁界成分(BMy;BMx)および/または第1の較正磁界成分(BKy;BKx)を含む第1の磁界成分(By;Bx)を検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子(104a,104b;106a,106b)を含む第1のセンサ素子配置(104;106)を含む。さらに、磁界センサ(100)は、基準点(101)における第2の空間軸(z;y)に関して、第2の測定磁界成分(BMz;BMy)および/または第2の較正磁界成分(BKz;BKy)を含む第2の磁界成分(Bz;By)を検出するための第2のセンサ素子配置(102;104)を含む。磁界センサ(100)は、第1のセンサ素子配置(104;106)に関して配置される励磁線(108)を含み、励磁線(108)にデフォルト電流(Ik1)を印加したとき、一対の異なる非対称の、第1のセンサ素子(104a;106a)におけるデフォルト較正磁界成分(BKya;BKxa)および第2のセンサ素子(104b;106b)におけるデフォルト較正磁界成分(BKyb;BKxb)が、第1のセンサ素子配置(104;106)における第1の空間軸(y;x)に関して生成し、2つの空間軸(y,z;x,z;x,y)は一次独立位置ベクトルに沿って通過する。

Description

本発明は磁界センサに関し、特に、測定動作中に較正可能な、基準点における磁界の空間成分を検出するためのホール・センサ、およびここで用いられる較正および測定方法に関する。
大きさおよび方向に関して磁界を測定するのとは別に、ホール効果に基づくホール・センサ素子は、磨耗することなく、スイッチや制御素子の位置を検出するための非接触のコンタクトレス信号発生器の技術分野においてしばしば使用される。他の応用方法は電流を測定することであり、ホール・センサ素子は、導電線の近くに非接触で配置されて、導電線の電流によって発生する磁界を検出することにより導電線の電流を測定する。現実的応用において、ホール・センサ素子は、特に、例えば汚染などのような外部の影響に対する比較的大きな鈍感さのために優れている。
技術分野において、従来からいわゆる水平あるいは横方向のホール・センサ素子および垂直ホール・センサ素子の両方が公知であり、その例として、図6aは従来の水平ホール・センサ素子を示し、図6bは垂直ホール・センサ素子を示している。
Figure 2010537207
基本的に図6aにおいて例示されているように、従来の水平ホール・センサ素子600は、通常、p型半導体基板604上にn型半導体領域602を形成することにより構成されている。チップ表面(x−y平面)と平行して配置されるホール・センサ素子が水平であるとされている。
Figure 2010537207
図6aにおいて例示される水平ホール・センサ素子600から分かるように、接続端子606a−dの間のアクティブ領域は、有効長さLおよび有効幅Wを有するように定められる。図6aに示される水平ホール・センサ素子600は、半導体構造を製造する従来のCMOS(相補型金属酸化膜半導体)プロセスを用いて比較的容易に製造することができる。
水平ホール・センサ素子とは別に、例えばCMOSプロセスのような標準的な半導体製造技術を用いることができる、いわゆる垂直ホール・センサ配置の実現も、従来技術において公知である。垂直ホール・センサ素子620の例は基本的に図6bに示され、ここで垂直というのはチップ表面(X−Y平面)に直交する平面を意味する。図6bに示される垂直ホール・センサ素子620において、好ましくはp型半導体基板624の中に、壁の形で深さTを有するn型アクティブ半導体領域622が広がっている。図6bに示すように、垂直ホール・センサ素子は半導体基板624の主面に隣接して配置される3つの接続領域626a−cを含み、接続端子626a−cは全てアクティブな半導体領域622に配置される。3つの接続領域により、垂直ホール・センサ素子のこのバリエーションは、3ピン・センサとも呼ばれる。
Figure 2010537207
水平および垂直ホール・センサ、および、例えば、スピニング電流方法を用いて、例えば汚染、非対称、圧電効果、エイジング現象等のような素子許容差によって形成されるオフセットを減少させるための方法は、R.S.Popovoc、「ホール効果素子、磁気センサおよび半導体の特性解析(Hall Effect Devices, Magnetic Sensors and Characterization of Semiconductors)」Adam Hilger、1991、ISBN 0―7503―0096―5、などにおいて、すでに公知である。しばしば、例えば、独国特許第10150955号明細書や独国特許第10150950号明細書に記載されていているように、スピニング電流方法で動作する垂直センサは、2つまたは4つの個々のセンサで成り立っている。
さらに、3ピン垂直ホール・センサ素子のバリエーションとは別に、独国特許第10150955号明細書や独国特許第10150950号明細書に記載されているいわゆる5ピン垂直ホール・センサ素子がある。5ピン・ホール・センサ素子においても、いくつかの測定段階にわたる補償方法によって個々の素子の許容度を補償した測定を実行する方法があり、その例として、スピニング電流方法をここで使用することができる。
スピニング電流技術は、特定のクロック周波数で、連続的に周期的に、例えば90°測定方向を変えて、ホール・センサ素子のホール電圧を検出し、360°の完全なターンのすべての測定信号を合計することを意味する。2つのそれぞれの接続領域がそれぞれ二つ一組で配列される4つの接続領域を含むホール・センサ素子において、接続対の各々が、スピニング電流段階に応じて、電流を供給するための制御電流接続領域、およびホール信号を取り出すための測定接続領域の両方として用いられる。このように、スピニング電流段階で、または、スピニング電流サイクルで、動作電流(制御電流IH)は2つの関連する接続領域の間に流れ、ホール電圧は関連する他の2つの接続領域で取り出される。
次のサイクルにおいて、測定方向が90°曲げられ、以前のサイクルにおいて、ホール電圧を取り出すために使われた接続領域が、今度は、制御電流を供給するために用いられる。すべての4つのサイクルまたは段階にわたる合計によって、製造または材料によるオフセット電圧は大体互いに相殺され、本当に磁界に依存している信号の部分だけが残る。この手順は、もちろん、より大きな数の接続対にも適用でき、例えば、(8つの接続領域を含む)4つの接続対については、スピニング電流段階は、45°の角度で周期的に回転して、全360°ターン上のすべての測定信号を合計できるようにしている。
水平ホール・センサにおいて、4つのセンサがしばしば用いられ、適切な配置により、オフセットが、空間的なスピニング電流動作によって著しく減少させることができる。例えば、独国特許出願公開第19943128号明細書を参照のこと。
磁界がいくつかの空間方向に対して測定されるときに、別々のホール・センサ素子が最も頻繁に使用される。例えば磁界の3つの空間方向を検出するために、別々のセンサを用いると、測定されるべき磁界が1つの位置で測定されず、3つの異なる位置で測定されるという課題がある。図7はこの態様を明らかにするものであり、図7は3つのホール・センサ702、704および706を示す。第1のホール・センサ702は、y空間成分を検出するために用いられ、第2のホール・センサ704は、z空間成分を検出するために用いられ、第3のホール・センサ706は、x空間成分を検出するために用いられる。個々のセンサ702、704および706は、およそ個々のセンサのそれぞれの中心位置において磁界の対応する空間成分を測定する。
個々のセンサは、同様に、いくつかのホール・センサ素子で構成されることができる。図7は、例えば、それぞれが4つのホール・センサ素子を有する3つの個々のセンサを示し、図7において、水平ホール・センサ704は、測定される磁界のz成分を検出し、垂直ホール・センサ702および706は、それぞれ測定される磁界のyおよびx成分を検出する役割を果たす。図7において例示されているように、空間的な磁界成分を検出するための配置は、磁界が1つの位置で測定されず、個々のセンサのそれぞれの中心位置で測定されるという課題を伴う。磁界センサの中の異なる位置で検出される磁界成分に基づく磁界の正確な評価は可能でないため、これは必然的にデータの破損を伴う。
ホール・センサ素子によって磁界を検出して評価するときの別の態様は、個々の素子の較正である。従来技術によれば、ホール・センサ素子は、明確な磁界で測定されるホール電圧を比較しおよび/または関連付けることによってその後較正されるセンサを得るために、個々のセンサの測定点における明確な磁界を生成することを可能にするいわゆる励磁線を最もしばしば備えている。
動作の間の単純なウェーハテスト、すなわち直接基板上の試験、および自己診断および感度較正が可能であるホール・センサにおいて、人工的な磁界を生成するために励磁線を使用することは可能である。Janez Trontelj「混合信号処理による統合された磁気センサの最適化(Optimization of Integrated Magnetic Sensor by Mixed Signal Processing)」(第16回IEEE第1巻の議事録)と比較のこと。これは、センサが動作中でさえ、それ自身をモニタすることができるため、例えば、自動車分野において、または医療工学などの安全性を最重要視すべき分野において特に興味があることである。
例えば、図7に示されているように、いくつかの個々のセンサが磁界の空間成分を検出するために用いられるときに、それぞれの個々のセンサは較正のための対応する励磁線を必要とし、個々のセンサは個々に較正される。これは、較正のための努力が個々のセンサ素子の数に応じて拡大・縮小されて、空間的に3つの磁界成分を検出する場合、個々のセンサの較正効果と比較して3倍に増やされることを意味する。
磁界を評価することができる1つのアプローチ、すなわち1つの位置における測定値の検出は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校EPFLによって作製された3Dセンサである。C.Schott,R.S.Popovic「統合3Dホール磁界センサ(Integrated 3D Hall Magnetic Field Sensor)」Transducers´99年、6月7〜10日、センサイ、日本、VOL.1、ページ168―171、1999、と比較のこと。図8は、半導体基板802に実施されるこの種のホール・センサ800の図解図である。3Dセンサには、電流が半導体基板802に印加される4つの接続領域804a−dが具備されている。さらに、3Dセンサには、異なる磁界成分が検出される4つの測定接続領域806a−dが具備されている。配線810が、図8の右側に示されている。4つのオペアンプ812a−dで構成された配線は、個々の磁界成分に対応したホール電圧を評価して、信号Vx、VyおよびVzの形で端子814a−cにおいて対応する成分を出力する。
示されているセンサは、外部から発生する明確な磁界によって較正されることができるだけであって、独自の励磁線を備えていないという問題を伴っている。さらに、そのセットアップおよびその機能モードにより、このセンサは、例えばスピニング電流方法などのような補償方法を用いて動作されることができない。さらにまた、図8に示される配置の課題は、この種の半導体素子が、半導体材料の汚染、接触における非対称、結晶構造における変化などにより、スピニング電流に適した対応する補償配線を用いて抑制されることができないオフセット電圧を示すということである。センサは集中する位置における磁界成分を測定するが、それは高いオフセットを示し、従って限られた範囲だけに対する正確な測定値に適している。図9は、1つの測点における空間磁界成分を検出する補償可能な(スピニング電流)3Dセンサを示し、「CMOS技術における感受性の高い垂直ホールセンサ(Highly Sensitive Vertical Hall Sensors in CMOS Technology)」Hartung−Gorre Verlag Konstanz,2005,Reprinted from EPFL Thesis No.3134(2004),ISSN 1438−0609,ISBN 3−86628−023−8 WW.page 185ff.において、Enrico Schurigによって議論されている。図9の上部において、3つの個々のセンサから成る図7の3D―センサが示される。図9は、その上部において、空間磁界成分を検出するための3つの別々の個々のセンサ902、904および906を示す。図9の下部において、個々のセンサの別の配置が示される。この配置では、図9のセンサ904の測定点が配置900の中央にあるためセンサ904は不変に保たれ、さらに、2つの個々のセンサ902および906は、分離可能な個々の素子で構成される。センサ902は、現在2つのセンサ部分902aおよび902bに分けられて、センサ素子904の中心位置周辺に対称的に配置される。センサ906についても同様に行われ、対応する空間軸に沿って、センサ素子904の中心位置周辺に対称的に配置される2つのセンサ部分906aおよび906bに分けられる。個々のセンサ素子の対称配置のため、磁界は配置の幾何学的な中心においてある1点において検出される。
要約すると、中心位置周辺に対称に配置される個々のセンサは、多次元的磁界を測定する従来の技術分野で用いられることができると言えるかもしれない。この種の配置は、特に、すべてのセンサによって磁界が1箇所において測定されることになっている角度センサにおいて実現されることができる。しかしながら、センサの監視、較正およびテストは、これらの配置において問題を含む。
独国特許第10150955号明細書 独国特許第10150950号明細書 独国特許出願公開第19943128号明細書
「ホール効果素子、磁気センサおよび半導体の特性解析(Hall Effect Devices, Magnetic Sensors and Characterization of Semiconductors)」Adam Hilger、1991、ISBN 0―7503―0096―5 Janez Trontelj「混合信号処理による統合された磁気センサの最適化(Optimization of Integrated Magnetic Sensor by Mixed Signal Processing)」(第16のIEEE第1巻の議事録) C.Schott,R.S.Popovic「統合3Dホール磁気フィールド・センサ(Integrated 3D Hall Magnetic Field Sensor)」Transducers´99年、6月7〜10日、センサイ、日本、VOL.1、ページ168―171、1999 「CMOS技術における感受性の高い垂直ホールセンサ(Highly Sensitive Vertical Hall Sensors in CMOS Technology)」Enrico Schurig,Hartung−Gorre Verlag Konstanz,2005,Reprinted from EPFL Thesis No.3134(2004),ISSN 1438−0609,ISBN 3−86628−023−8 WW.page 185ff
本発明の目的は、基準点における磁界成分の多次元的検出が可能で、その許容誤差は効果的に補償可能で、信頼性が高く単純な方法で較正され、較正は測定動作中に実行されることができ、ウェーハ上のテストおよび動作中の両方においてローコストで能率的にテストすることができる磁界センサを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の較正可能な磁界センサおよび請求項16に記載の動作中に磁界センサの較正を行う方法によって達成される。
実施形態において、本発明は、基準点における磁界の第1および第2の空間成分を検出するための較正可能な磁界センサを提供し、磁界は第1および第2の測定磁界成分および/または第1および第2の較正磁界成分を含み、基準点における第1空間軸に関して、第1の測定磁界成分および/または第1の較正磁界成分を含む第1磁界成分を検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子を含む第1のセンサ素子配置を有する。さらに、磁界センサは、基準点における第2の空間軸に関して、第2の測定磁界成分および/または第2の較正磁界成分を含む第2の磁界成分を検出するための第2のセンサ素子配置を含む。また、磁界センサは、第1のセンサ素子配置に関して配置される励磁線を含み、励磁線にデフォルト電流を印加したとき、第1のセンサ素子および第2のセンサ素子における一対の異なる非対称デフォルト較正磁界成分が第1のセンサ素子配置における第1の空間軸に関して発生するようになっており、ここで、2つの空間軸は一次独立位置ベクトルに沿って通過するものである。
他の実施形態では、本発明は、基準点における磁界の第1、第2および第3の空間成分Bz,ByおよびBxを検出するための動作中に較正可能な磁界センサを提供し、磁界は第1、第2および第3の測定磁界成分BMz、BMy、BMxおよび/または第1、第2および第3の較正磁界成分BKz、BKyおよびBKxを含む。磁界センサは、基準点における第1の空間軸zに関する第1の測定磁界成分BMzおよび/または第1の較正磁界成分BKzを含む第1の磁界成分Bzを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第1のセンサ素子配置を含む。
さらに、磁界センサは、基準点における第2の空間軸yに関する第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを含む第2の磁界成分Byを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第2のセンサ素子配置を含む。また、磁界センサは、基準点における第3の空間軸xに関する第3の測定磁界成分BMxおよび/または第3の較正磁界成分BKxを含む第3の磁界成分Bxを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第3のセンサ素子配置を含む。さらに、磁界センサは、第1、第2および第3のセンサ素子配置に関して配置される励磁線を含み、それにより、励磁線に所定の電流Ik1を印加したときに、一次独立位置ベクトルに沿って延びる3つの空間軸z,yおよびxについて、第1の一対の異なる所定の較正磁界成分BKzaおよびBKzbが第1の空間軸zに関して第1のセンサ素子配置に発生し、第2の一対の異なる所定の較正磁界成分BKyaおよびBKybが第2の空間軸yに関して第2のセンサ素子配置に発生し、第3の一対の異なる所定の較正磁界成分BKxaおよびBKxbが第3の空間軸xに関して第3のセンサ素子配置に発生する。
本発明は、好ましくは二つ一組で対称に配置されたセンサ素子は、磁界の多次元的検出のための磁界センサを提供することが可能であり、少なくとも1つの非対称な励磁線を使用するときに較正可能になるという知見に基づくものである。励磁線を用いて電流を印加することにより発生する磁界が二つ一組で配置されるセンサ素子における較正磁界成分を異なるものにしているという点で、励磁線は二つ一組で配置されたセンサ素子に対して非対称である。したがって、磁界センサを用いて違いが測定可能で較正可能な異なる較正磁界成分が上述の非対称により結果として得られるため、ここでは、等しい感度のセンサ素子が使用される。本発明の磁界センサの実施形態を使用すると、2次元および3次元の磁界が、それぞれ、2つおよび3つの一次独立位置ベクトルに沿って検出されることができる。
二つ一組で配置されるセンサ素子に関連して、異なるか、反映するか、または逆の非対称を含むいくつかの励磁線が用いられることもできる。典型的には、励磁線はコイルを形成してもよく、それらの磁界は互いに重畳され、それによりセンサ素子の感度の方向に結果として生じる励磁場をもたらす。磁界センサが測定動作中において較正可能でモニタ可能であるように実行されるため、これは有益な効果を有する。
本発明の磁界センサおよび方法の他の効果は、磁界センサが動作中に較正され、それにより付加的なハードウェアコストまたは時間が省略されることである。典型的には、測定結果はマイクロコントローラまたはプロセッサによって組み合わされおよび/または評価されることができ、それにより、付加的な作業がたった1つの付加的な算出動作だけに限られる。測定磁界成分および較正磁界成分は、同時に、補償された形で利用できるようにされることができる。磁界センサは連続的におよび同時に較正および/または調整されることができ、その機能性はモニタされることができるため、多くの場合における測定の質または量に関して妥協することなく、これは安全を最重視されるべきケース、例えば、自動車または医療工学の分野において特に効果がある。
本発明の好ましい実施例は、添付の図面を参照して詳述される。
第1および第2の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 第1および第2の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の別の基本的な配置を示す図である。 第1、第2および第3の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 第1、第2および第3の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の別の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 磁界センサの他の例を示す図である。 磁界センサの他の例を示す図である。 従来の水平ホール・センサ素子の基本的な構成を示す図である。 従来の垂直ホール・センサ素子の基本的な構成を示す図である。 磁界成分を空間的に検出するための個々のセンサの従来の基本的な配置を示す図である。 磁界成分を空間的に検出するための従来の別の3Dセンサを示す図である。 1点における空間磁界を検出するための個々のホール・センサ素子の基本的な配置を示す図である。
以下の明細書において、異なる実施例で、同じであるか一見して同じ機能素子は同じ参照符号を有し、以下において例示される異なる実施例において相互に交換可能であることを指摘しておく。
図1aは、基準点101における磁界の第1および第2の空間成分(BY、Bz)を検出するための較正可能な磁界センサ100を示し、磁界は、第1および第2の測定磁界成分(BMy、BMz)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKy、BKz)を含む。磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸yに関して、第1の測定磁界成分BMyおよび/または第1の較正磁界成分BKyを含む第1の磁界成分Byを検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子(104a,104b)を有する第1のセンサ素子配置104を含む。
さらに、磁界センサ100は、基準点101における第2の空間軸zに関して、第2の測定磁界成分BMzおよび/または第2の較正磁界成分BKzを含む第2の磁界成分Bzを検出するための第2のセンサ素子配置102を含む。磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置104に関して配置される励磁線108をさらに含み、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の空間軸yに関して、一対の異なる、第1のセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよび第2のセンサ素子104bにおける較正磁界成分BKybが、第1のセンサ素子配置104に発生するようになっており、ここで、2つの空間軸yおよびzは一次独立位置ベクトルに沿って通過するものである。
図1bは、基準点101における磁界の第1および第2の空間成分(Bx、By)を検出するための較正可能な磁界センサ100の更なる実施例を示し、磁界は、第1および第2の磁界成分(BMx、BMy)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKx、BKy)を含む。磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸xに関して、少なくとも、第1の測定磁界成分BMxおよび/または第1の較正磁界成分BKxを含む第1の磁界成分Bxを検出するための第1および第2のセンサ素子106aおよび106bを有する第1のセンサ素子配置106を含む。
また、図1bに示される磁界センサは、基準点101における空間軸yに関して、第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを有する第2の磁界成分Byを検出するための第2のセンサ素子配置104を含む。
図1bの実施形態において、磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置106に関して配置される励磁線108を含み、励磁線108に所定の電流IK1を印加することにより、第1の空間軸xに関して、一対の異なる、第1のセンサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKxaおよび第2のセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKxbとが、第1のセンサ素子配置106に生成し、ここで、2つの空間軸xおよびyは一時独立位置ベクトルに沿って通過するものである。さらなる実施形態において、センサ素子は、2つの空間軸xおよびzに関して配置され、このような実施形態では、第1のセンサ素子配置は図1bのセンサ素子配置106に対応し、第2のセンサ素子配置は図1aのセンサ素子配置102に対応する。一般的な場合において、本発明の実施例は、一次独立位置ベクトルに沿って通過する2つの空間方向にしたがって磁界を検出し、励磁線108は、少なくとも2つのセンサ素子を含む磁界センサの少なくともセンサ素子配置に関して異なる較正磁界成分を生成することができるように配置されている。ここで、2つのランダムな空間方向が実現するように、一次独立位置ベクトルの方向は固定されない。
図1bに示される実施形態によれば、較正可能な磁界センサ100は、少なくとも第1のセンサ素子104aおよび第2のセンサ素子104bを含む第2のセンサ素子配置104を含み、さらに励磁線が第2のセンサ素子配置104に関して配置されており、第2の空間軸yに関して、第2の一対の異なる、第1のセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよび第2のセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKybが、第2のセンサ素子配置104に発生する。
図1aおよび1bに関して記載されている磁界センサから離れて、少なくとも2つの空間次元を検出するために、実施形態において、3つの空間方向が検出されることができる。図1cは、基準点100における磁界の第3の空間成分BxまたはBzを検出するために実施される較正可能な磁界センサ100の例を示し、ここで、磁界は、第3の測定磁界成分BMxまたはBMzおよび/または第3の較正磁界成分BKxまたはBKzを含む。
図1aに関連して、図1cに示される磁界センサの実施形態によって、さらに空間磁界成分Bxが検出され、図1bに関連して、図1cの磁界センサの実施形態は、さらに空間磁界成分Bzを検出する。
図1cの磁界センサ100の実施形態は、基準点101における第3の空間軸xまたはzに関して、第3の測定磁界成分BMxまたはBMzおよび/または第3の較正磁界成分BKxまたはBKzを有する第3の磁界成分BxまたはBzを検出するための第3のセンサ素子配置106または102を含み、ここで、3つの空間軸z、yおよびxが一次独立位置ベクトルに沿って通過する。
磁界センサ100の更なる実施形態が図1dに示される。図1dの実施形態において、第3のセンサ素子配置102も第1および第2のセンサ素子102aおよび102bを含み、励磁線108が第3のセンサ素子配置102に関して配置され、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の空間軸zに関して、第1のセンサ素子102aおよび第2のセンサ素子102bにおける一対の異なる所定の較正磁界成分BKzaおよびBKzbが、第3のセンサ素子配置に発生する。
通常、実施形態は、2つまたは3つの空間磁界成分を検出するための較正可能な磁界センサを含む。ここの図1a〜1dは異なる変形例を示し、個々の空間方向は置き換え可能である。したがって、例えば、図1aによる磁界センサに、図1cによる第3のセンサ素子配置106を加えることができる。
以下に、本発明の実施形態が詳細に説明される。反復を回避するために、以下の実施形態において、それぞれの磁界センサが3つの空間方向に向かう磁界を検出すると想定され、3つの空間方向は、一次独立位置ベクトルに沿って通過する。しかしながら、通常、以下に記載されているすべての実施形態も、磁界の2つの空間方向を検出するだけであることは可能である。したがって、以下において説明される実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は、それぞれ省略されることができる。説明された概念は、無制限に、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に適用され、および/または以下の実施形態が、センサ素子およびその実施に関して、図1aおよび1bの実施形態にも同様に適用される。
図1dは、基準点101における磁界の第1、第2および第3の空間成分Bz、ByおよびBxを検出するための測定動作において較正可能な磁界センサ100の実施形態を示し、磁界は、第1、第2および第3の測定磁界成分BMz、BMy、BMzおよび/または第1、第2および第3の較正磁界成分BKz、BKyおよびBKxを含む。
磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸zに関して、第1の測定磁界成分BMzおよび/または第1の較正磁界成分BKzを含む第1の磁界成分Bzを検出するための少なくとも2つのセンサ素子102aおよび102bを有する第1のセンサ素子配置102を含む。さらに、磁界センサ100は、基準点101における第2の空間軸yに関して、第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを含む第2の磁界成分Byを検出するための少なくとも2つのセンサ素子104aおよび104bを有する第2のセンサ素子配置104を含む。さらに、磁界センサ100は、基準点101における第3の空間軸xに関して、第3の測定磁界成分BMxおよび/または第3の較正磁界成分BKxを含む第3の磁界成分Bxを検出するための少なくとも2つのセンサ素子106aおよび106bを有する第3のセンサ素子配置106を含む。
磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104および第3のセンサ素子配置106に関して配置された励磁線108を含み、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の一対の異なる、第1の空間軸zのセンサ素子102aにおける所定の較正磁界成分BKzaおよびセンサ素子102bにおける所定の較正磁界成分BKzbが、第1のセンサ素子配置102に生成され、第2の一対の異なる、第2の空間軸yに関するセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよびセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKybが、第2のセンサ素子配置104に生成され、第3の一対の異なる、第3の空間軸xに関するセンサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKzaおよびセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKzbが、第3のセンサ素子配置106に生成されるようになっており、ここで、3つの空間軸z、yおよびxは一次独立位置ベクトルに沿って通過する。
図1dは、非対称に配置された励磁線108を含む磁界センサ100の実施形態を示す。センサ素子配置(例えば、102,104,106)のそれぞれ(例えば、102a,102b;104a,104b;106a,106b)について、少なくとも2つのセンサ素子に関する一対の異なる所定の較正磁界成分が、基準点101に関する励磁線の非対称によって得られる。励磁線108は、図1dの実施形態にしたがって、少なくとも1巻きのコイルを形成するように配置される。
幾何学的にみると、実施形態において、少なくとも一巻きのコイルがセンサ素子配置(例えば、102,104,106)の異なる少なくとも2つのセンサ素子(例えば、102a,102b;104a,104b;106a,106b)に対して最短距離を有するように、励磁線108は配置される。センサ素子配置(例えば、104、106)に対する励磁線108のより短い距離のため、電流が励磁線108に流れると、より大きな距離によるよりも強い較正磁界成分が生成される。センサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)に対する励磁線108の最短距離が、平均実効距離と関連している。
例えば、ここでは、図1dのセンサ素子104aおよび106aおよび/または104bおよび106bの例に関して、センサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)は、好ましくは、励磁線108に関して対で対称となるように実施される。しかしながら、通常、また、明確な非対称が、異なるセンサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)またはセンサ素子配置(例えば、104、106)における較正磁界成分に関して発生するように、「非対称」形状が実現されてもよい。非対称は、異なる強さの励磁電流により達成されることもできる。対になった対称配置はシンプルな評価を可能にするが、センサ素子(例えば、104および104bおよび/または106aおよび106b)の間で、異なる距離により、明確な非対称およびこのようにして発生する較正磁界成分に関する明確な非対称も存在することができる。これは、例えば、図1a〜1dに従って、基準点101に関して励磁線108の幾何学的なシフトまたは非対称によって達成されることができる。図1cおよび1dの実施形態における励磁線108は、センサ素子104bおよび106bの上を通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側部を通過している。その範囲において、センサ素子配置(例えば、104,106)のセンサ素子(例えば、104a,104c;106a,106b)に対する励磁線108の異なる最短距離は、励磁線108がセンサ素子配置(例えば、104および/または106)のそれぞれ(例えば、104aおよび104bおよび/または106aおよび106b)について2つのセンサ素子に対する異なる距離を示すような方法で考えることができ、それにより、励磁線108における電流Ik1によるセンサ素子配置(例えば、104および/または106)のセンサ素子(例えば、104aおよび104bおよび/または106aおよび106b)に生じる磁界成分も異なる。
すでに上で説明されるように、説明された実施形態で、1つのセンサ素子配置102、104または106はそれぞれ省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に無制限に適用され、および/またはセンサ素子に関する説明およびその実現はまた、図1aおよび1bの実施形態に適用される。
他の実施形態において、励磁線108は、基準点101に関して対称的に配置されることもできる。この種の実施形態は、図2において示される。図2は、図1dに関してすでに示され説明されたのと同じ構成部品を含む磁界センサ100の更なる実施形態を示す。図1dとの違いは、1.5回巻きのコイルとして図2において実施されている励磁線108の配置である。通常、実施形態において、いかなる巻き数のコイルの実現も可能であるが、図2において図式的に例示されているように、すでに言及された非対称は、不完全な巻き線および/または部分的な巻き線によって達成されることができる。通常、ここで、図1aおよび1bに参照されるように、1つの個々の部分的な巻き線も可能である。これらの場合、部分的な巻き線は、センサ素子配置のセンサ素子に関して非対称に配置されるような、図1aおよび1bに示された導電配線によって実現されてもよい。
実施形態は、基準点101に関して対称的に実行されず非整数の巻き数を有する励磁線108を含む。したがって、励磁線108は、1つの完全な巻き線と1つの部分的な巻き線とで構成されるように実行することができる。また、励磁線108の一対の対称配置は、センサ素子(例えば、104a,104b,106a,106b)に関して可能であり、一般のケースはこの対称に制限されず、実施形態において、それは明確な「非対称」な較正磁界成分を生成することができるいかなる配置も行うことができる。
すでに上で説明されているように、上述の実施形態において、1つのセンサ配置102、104または106は、省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に無制限に適用することができ、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する実施形態は、図1aおよび1bの実施形態に同様に適用できる。
磁界センサ100の更なる実施形態は図3aに示される。図3aの磁界センサ100は、図1a〜dおよび図2に関して図示され説明されたのと同じ構成部品を含む。さらに、図3aの実施形態において、第2の励磁線109が存在する。図3aによれば、第2の励磁線109は励磁線108に対してシフトしており、すなわち、励磁線108は、センサ素子104bおよび106bの上を直接通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側面に沿って通過している。第2の励磁線109は、センサ素子104aおよび106aの上を直接通過しているが、センサ素子104bおよび106bの側面に沿って通過している。
また、ここでは、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は、それぞれ省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する説明はまた、図1aおよび1bの実施形態にも同様に適用できる。
実施例において、第2の励磁線109は、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104および第3のセンサ素子配置106に関して配置されることができ、その結果、第2の励磁線109に所定の電流Ik2を印加することにより、第1の更なる一対の異なる、センサ素子102aにおける所定の較正磁界成分BKza2およびセンサ素子102bにおける所定の較正磁界成分BKzb2が、第1のセンサ素子配置102における第1の空間軸zに関して発生し、第2の空間軸yに関して、第2の更なる一対の異なる、センサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKya2およびセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKyb2が、第2のセンサ素子配置104に発生し、第3の空間軸xに関して、第3の更なる一対の異なる、センサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKxa2およびセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKxb2が、第3のセンサ素子配置106に発生する。
図3aによれば、第2の励磁線を通って、更なる較正磁界成分を発生させることができる。また、ここでは、第2の励磁線109の対になった対称配置は、センサ素子(例えば、104a,104b,106a,106b)に関して可能であり、一般のケースはこの対称に限られるものではなく、実施形態において、明確な較正磁界成分を発生させることができるいかなる配置も存在することができる。
ここで、実施形態において、第1の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第1の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となり、第2の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第2の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となり、第3の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第3の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となるように、第1の励磁線108と第2の励磁線109とが配置される。これは、第1の励磁線108および第2の励磁線109の配置による例として、図3aに示される。
例えば、第1の励磁線108に電流が流れ、第2の励磁線には電流が流れない。したがって、センサ素子104bおよび106bにおいて、第1の励磁線108は、強い較正磁界成分BKybおよびBKxbを発生させ、センサ素子104aおよび106aに弱い較正磁界成分BKyaおよびBKxaを発生させる。通電および/または電流の流れが逆の場合、第1の励磁線108には電流が流れず、第2の励磁線には前に第1の励磁線に流れていた電流Ik2が流れ、第2の励磁線108は、センサ素子104bおよび106bに弱い較正磁界成分BKyb2およびBKxb2を発生させ、センサ素子104aおよび106aに強い較正磁界成分BKya2およびBKxa2を発生させる。実施形態において、次式がこの種の実施例にあてはまるように、励磁線108および109は配置されることができる
Kyb/BKya=BKxb/BKxa
Kyb2/BKya2=BKxb2/BKxa2
または、
Kyb/BKya=BKxa2/BKxb2
実施形態において、第1のセンサ素子配置102は、磁界センサの主面に関して水平ホール・センサ素子102aまたは102bを含むことができる。通常、実施形態において、異なる磁界成分(Bx,By,Bz)に対応する感度を有するいかなる磁界センサも用いられることができる。例えば、磁気抵抗センサ素子の使用も可能である。以下に、本発明の実施例は、ホール・センサ素子の実現による例として記載されている。第1のセンサ素子配置102は、磁界センサの主面に関して水平な複数のホール・センサ素子を含み、複数の水平ホール・センサ素子(例えば、102a;102b)の幾何学的配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出可能なように、ホール・センサ素子は互いに連結される。
実施形態において、第2のセンサ素子配置104は、磁界センサの主面に対して垂直な2つのホール・センサ素子(例えば、104a;104b)を含み、少なくとも二つの垂直ホール・センサ素子の幾何学的な配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出可能になるように、センサ素子は互いに連結される。通常、実施形態において、異なる磁界成分(Bx,By,Bz)に対応する感度を有するいかなる磁界センサも用いられることができる。
実施形態において、第3のセンサ素子配置106は、磁界センサの主面に対して垂直な少なくとも2つのホール・センサ素子(例えば106a;106b)を含み、少なくとも2つの垂直ホール・センサ素子の幾何学的な配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出されるように、それらは互いに連結される。更なる実施形態において、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104または第3のセンサ素子配置106は、スピニング電流モードで動作可能である。通常、この実施形態において、いかなる磁界センサも用いられることができる。
更なる実施形態が、図3bにおいて示される。すでに上述したように、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106の各々は省略することができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する例はまた、図1aおよび1bの実施形態に同様にく適用できる。
図3bの磁界センサ100は、図1、2および3aに関して例示され、説明されたのと同じ構成部品を含む。図3bの実施形態において、破線として実施されている第2の励磁線109が存在する。図3bによれば、第2の励磁線109は励磁線108に対してシフトされ、すなわち励磁線108はセンサ素子104bおよび106bの上を直接通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側面に沿って通過している。第2の励磁線109は、センサ素子104aおよび106aの上を直接通過しているが、センサ素子104bおよび106bの側面に沿って通過している。図3bにおいて、センサ素子(例えば、102a,102b,104a,104b,106a,106b)は、測定配列に従って指定された2つの個々のセンサからそれぞれに結合される。
例えば、図3bにおいて、センサ素子配置102が2つのセンサ素子102aおよび102bを含むものとみなされ、センサ素子102aは2つの個々のセンサZ1およびZ2を有し、センサ素子102bは2つの個々のセンサZ3およびZ4を有する。図3bの右上隅に図解的に示した座標十字によれば、磁界成分がz方向において検出されるように、センサ素子配置102が設定される。例えば、個々のセンサZ1〜Z4は、水平ホール・センサによって実現される。同じように、図3bにおいて、センサ素子配置104は、y方向の磁界成分を検出するための個々のセンサY1〜Y4を含むセンサ素子104aおよび104bで構成される。x方向の磁界成分を検出するために、センサ素子配置106は、センサ素子106aおよび106bおよび個々のセンサX1〜X4と連携している。個々のセンサX1〜X4およびY1〜X4は、例えば、垂直ホール・センサによって実現される。
実施形態において、磁界センサは、1つだけのコイルおよび/または励磁線108によって励磁される。以下において、このように、第2の励磁線109および/またはコイルは無視され、後に注目される更なる実施例において更に詳細に説明される。1つだけの励磁線108および/またはコイルが存在する場合、例えば、z方向における磁界を検出するセンサ素子配置102は、例えば2つのコイルを使うときの半分の大きさの磁界によって励磁される。例えばx方向およびy方向の磁界を検出するセンサ素子配置104および106において、励磁は異なる方法で機能する。
例えば、図3bに示されるように、センサ素子配置104および106は、各々4つの部分的なセンサで構成される。この実施形態において、2つの部分的なセンサが各々コイルの完全な磁界を検出し(例えば、X1,X2,Y1,Y2)、他のセンサ(例えば、X3,X4,Y3,Y4)は、他方向に向いている実質的により弱いおよそ消えていく漂遊磁界を検出するだけである。部分的なセンサ(例えば、X1−X4、Y1−Y4)の対応する接続(例えば、並列接続)によって、部分的なセンサの出力信号の平均が結果として得られる。この実施形態における2つの部分的なセンサは各々完全な信号を示し(例えば、X1,X2,Y1,Y2)、それぞれの他の2つの部分的なセンサ(例えば、X3,X4,Y3,Y4)は実質的に信号を検出しない。これは、本実施例における合計で、比較的半分の強度を有する出力信号が発生することを意味する。
この実施形態において、センサ素子配置104および106は、2つの励磁線を有する例と比較すると、完全な磁界で半分の部分的なセンサ(例えば、X1,X2,Y1,Y2)を刺激することによって、半分の信号を検出する。この実施形態においてz方向の磁界を検出するセンサ素子配置102は、2つの励磁線を有する例と比較して、1つのコイルだけが用いられるように、半分の磁界ですべての部分的なセンサを等しく励磁することによって、半分の信号を検出する。
2つの励磁線を有する例と比較すると、半分の信号という結果、すなわち半分の信号/雑音比という結果が得られる。2つの励磁線による励磁と同様の品質を成し遂げるために、測定値のフィルタリングおよび/またはより長い測定が実行されることができる。さらに、センサ素子配置104および106(例えば、XおよびYセンサ)において、すべての部分的なセンサ(例えば、X1−X4、Y1−Y4)が、励磁されているというわけではない。一例として、図3bの実施形態において、個々のセンサX3,X4,Y3およびY4は、1つだけの励磁線108によって磁気的に励磁されていないおよび/またはわずかに励磁されるだけである。したがって、これらの個々のセンサの感度の磁気試験は、最初は可能でないように思われ、それぞれ対向するセンサ素子の同じセットアップについても同様であり、それからの逆算および/または結果が達成される。まず第一に、それからセンサ素子配置(例えば、104,106)の対称形の配置に基づいて、1つのセンサ素子各々(例えば、104b)に対する較正磁界成分の侵入が実行される。明確な較正磁界成分により、このセンサ素子は較正されることができる。さらに、所与の対称および同じセンサ素子104aおよび104bの使用に基づいて、センサ素子106aおよび106bと同様に、較正磁界成分によって直接励磁されないセンサ素子の較正は終了する。
図3bによる第2の励磁線109を有する実施形態は以下において説明される。すでに上で説明されているように、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は省略されることができる。説明された概念はそれから、センサ素子に関して2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子に関する実現およびそれらの実現は、図1aおよび1bの実施形態にも各々適用できる。
図4において、更なる実施例が示される。図4は、例えば、4つの水平ホール・センサ102a、102b、102cおよび102dで実現される第1のセンサ素子配置102を示す。さらに、図4は、4つの垂直ホール・センサ104a、104b、104cおよび104dで実現される第2のセンサ素子配置104を示す。さらに、図4は、4つの垂直ホール・センサ106a、106b、106c、106dで実現される第3のセンサ素子配置106を示す。さらに、図4において、第1の励磁線108がコイルAとして示され、第2の励磁線109がコイルBとして示されている。ここで、例えば、同じ感度を有するセンサ素子102a−d、104a−dまたは106a−dが用いられる。図4に示されているように、このような実施形態において、2つの励磁線108および109は、それぞれに関して幾何学的に互いにシフトされた2つのコイルとして実現することができる。
図4による実施例は、コイルAおよびBの2つの磁界を重畳して、このように感度方向において結果として生じる励磁または較正磁界を生成することが可能である。例えば、コイルは、図4において、センサ素子104a、104c、106bおよび106dに関するコイルAおよび/または図4のセンサ素子104b、104d、106aおよび106cに関するコイルBのように、配置の一方面上においてセンサ素子上に直接配置されてもよい。さらに、コイルは、図4において、例えば、センサ素子104a、104c、106bおよび106dに関するコイルBおよび/またはセンサ素子104b、104d、106aおよび106cに関するコイルAのように、センサに隣接して他の側を通過してもよい。実施形態において、これらのコイルは、対向するように配置されることができる。上述したように、励磁線(例えば、108,109)またはコイルは、好ましくはセンサ素子に関して二つ一組で対称的に配置されるが、必ずしもこのようにする必要はなく、通常考えられる任意の配置によって、センサ素子配置内で明確な異なる較正磁界成分を生成してもよい。
コイルが垂直センサ素子上を直接通過する場合、その上の影響は、この実施形態において無視できる隣または側面に沿ったオフセットコイルの影響より著しく大きい。したがって、図4のコイルAは、主に垂直センサ素子104a、104b、106bおよび106dを励磁し、および/またはコイルBは主にセンサ素子104b、104d、106aおよび106cを励磁する。両コイルは、配置の中央において、水平センサ素子102a/dを励磁する。次の表は、両コイルについて、励磁電流の方向によってどのように励磁方向が動くかを、センサ素子配置102、104および106に分類して示したものである。図4における電流の矢印は、正の電流方向、すなわち、最初にセンサ素子106a、106c、104dおよび104bの横を通る流れと、次にセンサ素子106d、106b、104aおよび104cの上を直接通るコイルAの正の電流Ik1、および最初にセンサ素子106a、106c、104dおよび104bの上を通り、次にセンサ素子106d、106b、104aおよび104cの横を通るコイルBの正の電流Ik2を示す。
Figure 2010537207
図5は、磁界センサ100の他の実施形態を示す。図5の実施形態は、図4と同じセンサ素子(例えば、102a−d、104a−d、106a−d)、センサ素子の配列およびセンサ素子配置を含み、説明の繰り返しは省略する。図5の磁界センサ100は1つの励磁線108だけを有し、それは1.5回の巻き数を有し、垂直センサ素子上を直接通過しているコイルとして実施される。したがって、図5の励磁線108による電流Ik1は、センサ素子106a、106c、104bおよび104dを2回横切り、センサ素子106d、106b、104aおよび104cを1回横切るように流れ、それによりセンサ素子の対における較正磁界成分の違いまたは非対称が達成される。更なる実施形態において、磁界センサは、1.5回の巻き数を有する第2の励磁線を有していてもよく、上述の説明のものに対向して配置される。一般に、励磁線はさまざまな数の巻き数が考えられ、結局は較正磁界成分の非対称を生じるための部分的な巻き線を含む。
実施形態において、1つまたは2つの励磁線108、109で実現されることができるさまざまな測定過程が得られる。例えば、電流がコイルに印加されると、上記の表とともに図1、2、3、5を参照して、全ての3つのセンサ配置102、104および106が励磁される。図3b、4および表からの実施例に基づいて、全てのセンサ素子の正の励磁が、コイルAによる正の電流Ik1に起因するものである。ここで、全ての水平センサ素子102a−dは励磁されるが、垂直センサ素子のうちの左側(例えば、106b,106d)、および下側(例えば、104a,104c)のみが励磁される。水平センサ素子素102a〜dはコイルAの完全な磁界によって励磁されるが、垂直センサ素子については4つのうちの2つのセンサ素子のみが励磁されるだけであるから、垂直センサ素子(例えば、104a,104c,106b,106d)は半分の磁界で励磁されるだけである。
それに対する比較において、コイルBだけが励磁されると、垂直センサ素子(例えば、104a,104b,104d,106a,106c)は負の励磁となり、水平センサ素子(例えば、102a−d)は正の励磁となる。上と同様に、すべて水平センサ素子(例えば、102a−d)は励磁されて、コイルBの完全な磁界を検出する。それに対応して、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)の半分(例えば、104a,104b,104d,106a,106c)のみが励磁されて、コイルBの半分の磁界を検出するだけである。
コイルAおよびBの制御を組み合わせることによって、実施形態において、磁界センサは、モニタされることができ、較正されることができる。例えば、また、両コイルは、正の電流方向において制御されることができる。したがって、水平センサ素子(例えば、102a−d)は2倍の磁界によって励磁され、磁界は垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)においてそれ自体を相殺することができる。
両コイルが逆方向において励磁される場合、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)は2倍の磁界で励磁され、磁界は水平センサ素子(例えば、102a−d)においてそれ自体を相殺する。更なる実施形態において、異なる強さの電流がコイルに印加されることもできる。例えば、正の向きに電流を両コイルに印加し、第1のコイルAに2倍の強さの電流を印加すると、水平センサ素子(例えば、102a−d)には3倍の磁界が与えられることになるが、垂直センサ素子(例えば、106d,106b,104a,104c)には1倍の磁界が与えられるだけである。このような励磁は、図5に示すように、例えば、他の実施形態において、部分的な巻き線を有するコイルによって達成される。図5において、磁界センサ100の右側は負の方向で2倍に励磁されるが、左側は正の方向で1倍に励磁され、磁界の3倍の合計に達する。このような実施形態において、2:1の励磁比率は、2つのコイルを通って実現されず、1.5回の巻き数を有する1つのコイルを通って実現される。一般に、実施形態において、非対称の較正領域を生成することができる任意の巻き数を有するコイルが可能であり、例えば、「非対称の」励磁比率を生み出すことができる任意の非整数の巻き数が可能である。
上述の例において、電流Ik1の2倍が第1のコイルAに与えられ、逆向きの電流が第2のコイルBに与えられる場合、水平センサ素子(例えば、102a−d)には1倍の磁界が与えられ、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)にはその3倍が与えられる。考慮される実施形態によれば、個々の磁界成分を強化および/または抑制する多くの他の組合せまたは制御は、別の実施形態においてもっと見つけることができる。
これらの制御の各々は有利な点があり、それに応じて、成分は抽出されるか抑圧される。例えば、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)のみがモニタされるか較正される場合、コイルに逆方向の電流を印加することは採用されることができる。例えば、水平センサ素子(例えば、102a−d)のみが励磁されている場合、コイルに同じ方向の電流を印加することができる。水平センサ素子(例えば、102a−d)および垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)の両方が関連する場合、上記例によれば、電流は引き続いて異なる強さで個々のコイルに印加されることができる。
すでに上で説明されているように、1つのセンサ素子配置102、104または106のそれぞれは、説明される実施形態において省略されることもできる。また、それから説明される概念は、限定されることなく、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に適用される。センサ素子およびそれらの実施例に関して言われたことは、図1aおよび1bの実施例にも同様に適用される。
すべてのセンサ素子(例えば、X1−X4、Y1−Y4)が励磁される場合、更なる有利さが得られることができる。参照、これは、図3bを参照して、第2の励磁線109によって達成されることができ、すでに述べたように、それに、例えば、電流が時間的にオフセットされた方法で印加される。以下の表は、図3bに示される磁界センサの例に基づいて、電流を励磁線108および/またはコイルAおよび励磁線109および/またはコイルBに印加する効果を集約したものである。ここで、「+」は正の向きの電流の印加および/または起磁力を示し、「−」は負の向きを示し、「0」は全く信号がない場合を示す。
Figure 2010537207
上記の概要において、両コイルを流れる電流が等しいと仮定される。他の実施形態において、前のセクションにおいてすでに述べたように、さまざまな電流および/または巻き数が使われることができる。実施形態において、効果はコイルの交互の操作において得られる。それから、すべてのセンサ素子配置102、104および106の信号比率を検出することができ、これが上の表の右側の3つの欄に示されている。
上記の記載によると、交互の操作において、センサ素子配置のすべてのセンサ素子が同時にテストされることができるというわけではない。しかしながら、コイルの同時操作において、相対的に2倍の高さである信号が得られ、その間にセンサ素子配置のすべてのセンサ素子が同時にテストされることができる。異なるセンサ素子配置、例えば、104〜106(例えば、X,Yセンサ)および102(例えば、Zセンサ))は、交互に較正されまたはテストされることができる。
要約すると、測定動作中に較正可能な磁気多次元位置センサの発明概念に関して、本発明の実施形態による磁気センサがこのように1つの励磁線だけでうまくやることができるが、第2の励磁線を有する付加的な監視および較正可能性を提供することができると指摘することができる。それらは、全ての3つの磁界成分が1つのポイントにおける非常に良好な近似において測定されることができる効果を提供し、例えば、成分許容度、半導体物質の汚染、半導体物質の構造的な不均質性等によって生じるオフセットは補償されることができ、測定値は小さいオフセットで利用可能となる。任意の巻き数および/または部分的な巻線を有する励磁ループを用いることにより、単純なウェーハテスト、すなわち全ての3つのセンサのオンチップテストが可能となる。さらに、個々の励磁からの測定信号を組み合わせることによって、測定動作実行中の自己診断を可能にすることができ、その理由は、一方では測定磁界成分から生じている測定信号比率、および他方では較正磁界成分から生じている測定信号比率の両方とも著しく減らされることができるからである。したがって、動作中に、このような磁界センサの感度較正を実行することは可能である。別々の評価電子技術を有する3つのセンサの故障は非常にありそうにないため、励磁ループそのものもまたテストされることができる。
特に、状況に応じて、発明の方式がソフトウェアで行うこともできることが指摘される。対応する方法が実行されるように、実現はプログラム可能なコンピュータシステムおよび/またはマイクロコントローラと協同することができる電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、特にディスクまたはCDであってもよい。一般に、本発明はこのように、コンピュータ・プログラムがコンピュータおよび/またはマイクロコントローラに実行されるとき、発明の方法を実行するための機械で読み取ることができるキャリアに格納されるプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品にある。換言すれば、本発明はこのように、コンピュータ・プログラムはコンピュータおよび/またはマイクロコントローラに実行されるとき、この方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムとして実現されることができる。
本発明は磁界センサに関し、特に、測定動作中に較正可能な、基準点における磁界の空間成分を検出するためのホール・センサ、およびここで用いられる較正および測定方法に関する。
大きさおよび方向に関して磁界を測定するのとは別に、ホール効果に基づくホール・センサ素子は、磨耗することなく、スイッチや制御素子の位置を検出するための非接触のコンタクトレス信号発生器の技術分野においてしばしば使用される。他の応用方法は電流を測定することであり、ホール・センサ素子は、導電線の近くに非接触で配置されて、導電線の電流によって発生する磁界を検出することにより導電線の電流を測定する。現実的応用において、ホール・センサ素子は、特に、例えば汚染などのような外部の影響に対する比較的大きな鈍感さのために優れている。
技術分野において、従来からいわゆる水平あるいは横方向のホール・センサ素子および垂直ホール・センサ素子の両方が公知であり、その例として、図6aは従来の水平ホール・センサ素子を示し、図6bは垂直ホール・センサ素子を示している。
Figure 2010537207
基本的に図6aにおいて例示されているように、従来の水平ホール・センサ素子600は、通常、p型半導体基板604上にn型半導体領域602を形成することにより構成されている。チップ表面(x−y平面)と平行して配置されるホール・センサ素子が水平であるとされている。
Figure 2010537207
図6aにおいて例示される水平ホール・センサ素子600から分かるように、接続端子606a−dの間のアクティブ領域は、有効長さLおよび有効幅Wを有するように定められる。図6aに示される水平ホール・センサ素子600は、半導体構造を製造する従来のCMOS(相補型金属酸化膜半導体)プロセスを用いて比較的容易に製造することができる。
水平ホール・センサ素子とは別に、例えばCMOSプロセスのような標準的な半導体製造技術を用いることができる、いわゆる垂直ホール・センサ配置の実現も、従来技術において公知である。垂直ホール・センサ素子620の例は基本的に図6bに示され、ここで垂直というのはチップ表面(X−Y平面)に直交する平面を意味する。図6bに示される垂直ホール・センサ素子620において、好ましくはp型半導体基板624の中に、壁の形で深さTを有するn型アクティブ半導体領域622が広がっている。図6bに示すように、垂直ホール・センサ素子は半導体基板624の主面に隣接して配置される3つの接続領域626a−cを含み、接続端子626a−cは全てアクティブな半導体領域622に配置される。3つの接続領域により、垂直ホール・センサ素子のこのバリエーションは、3ピン・センサとも呼ばれる。
Figure 2010537207
水平および垂直ホール・センサ、および、例えば、スピニング電流方法を用いて、例えば汚染、非対称、圧電効果、エイジング現象等のような素子許容差によって形成されるオフセットを減少させるための方法は、R.S.Popovoc、「ホール効果素子、磁気センサおよび半導体の特性解析(Hall Effect Devices, Magnetic Sensors and Characterization of Semiconductors)」Adam Hilger、1991、ISBN 0―7503―0096―5、などにおいて、すでに公知である。しばしば、例えば、独国特許第10150955号明細書や独国特許第10150950号明細書に記載されていているように、スピニング電流方法で動作する垂直センサは、2つまたは4つの個々のセンサで成り立っている。
さらに、3ピン垂直ホール・センサ素子のバリエーションとは別に、独国特許第10150955号明細書や独国特許第10150950号明細書に記載されているいわゆる5ピン垂直ホール・センサ素子がある。5ピン・ホール・センサ素子においても、いくつかの測定段階にわたる補償方法によって個々の素子の許容度を補償した測定を実行する方法があり、その例として、スピニング電流方法をここで使用することができる。
スピニング電流技術は、特定のクロック周波数で、連続的に周期的に、例えば90°測定方向を変えて、ホール・センサ素子のホール電圧を検出し、360°の完全なターンのすべての測定信号を合計することを意味する。2つのそれぞれの接続領域がそれぞれ二つ一組で配列される4つの接続領域を含むホール・センサ素子において、接続対の各々が、スピニング電流段階に応じて、電流を供給するための制御電流接続領域、およびホール信号を取り出すための測定接続領域の両方として用いられる。このように、スピニング電流段階で、または、スピニング電流サイクルで、動作電流(制御電流IH)は2つの関連する接続領域の間に流れ、ホール電圧は関連する他の2つの接続領域で取り出される。
次のサイクルにおいて、測定方向が90°曲げられ、以前のサイクルにおいて、ホール電圧を取り出すために使われた接続領域が、今度は、制御電流を供給するために用いられる。すべての4つのサイクルまたは段階にわたる合計によって、製造または材料によるオフセット電圧は大体互いに相殺され、本当に磁界に依存している信号の部分だけが残る。この手順は、もちろん、より大きな数の接続対にも適用でき、例えば、(8つの接続領域を含む)4つの接続対については、スピニング電流段階は、45°の角度で周期的に回転して、全360°ターン上のすべての測定信号を合計できるようにしている。
水平ホール・センサにおいて、4つのセンサがしばしば用いられ、適切な配置により、オフセットが、空間的なスピニング電流動作によって著しく減少させることができる。例えば、独国特許出願公開第19943128号明細書を参照のこと。
磁界がいくつかの空間方向に対して測定されるときに、別々のホール・センサ素子が最も頻繁に使用される。例えば磁界の3つの空間方向を検出するために、別々のセンサを用いると、測定されるべき磁界が1つの位置で測定されず、3つの異なる位置で測定されるという課題がある。図7はこの態様を明らかにするものであり、図7は3つのホール・センサ702、704および706を示す。第1のホール・センサ702は、y空間成分を検出するために用いられ、第2のホール・センサ704は、z空間成分を検出するために用いられ、第3のホール・センサ706は、x空間成分を検出するために用いられる。個々のセンサ702、704および706は、およそ個々のセンサのそれぞれの中心位置において磁界の対応する空間成分を測定する。
個々のセンサは、同様に、いくつかのホール・センサ素子で構成されることができる。図7は、例えば、それぞれが4つのホール・センサ素子を有する3つの個々のセンサを示し、図7において、水平ホール・センサ704は、測定される磁界のz成分を検出し、垂直ホール・センサ702および706は、それぞれ測定される磁界のyおよびx成分を検出する役割を果たす。図7において例示されているように、空間的な磁界成分を検出するための配置は、磁界が1つの位置で測定されず、個々のセンサのそれぞれの中心位置で測定されるという課題を伴う。磁界センサの中の異なる位置で検出される磁界成分に基づく磁界の正確な評価は可能でないため、これは必然的にデータの破損を伴う。
ホール・センサ素子によって磁界を検出して評価するときの別の態様は、個々の素子の較正である。従来技術によれば、ホール・センサ素子は、明確な磁界で測定されるホール電圧を比較しおよび/または関連付けることによってその後較正されるセンサを得るために、個々のセンサの測定点における明確な磁界を生成することを可能にするいわゆる励磁線を最もしばしば備えている。
動作の間の単純なウェーハテスト、すなわち直接基板上の試験、および自己診断および感度較正が可能であるホール・センサにおいて、人工的な磁界を生成するために励磁線を使用することは可能である。Janez Trontelj「混合信号処理による統合された磁気センサの最適化(Optimization of Integrated Magnetic Sensor by Mixed Signal Processing)」(第16回IEEE第1巻の議事録)と比較のこと。これは、センサが動作中でさえ、それ自身をモニタすることができるため、例えば、自動車分野において、または医療工学などの安全性を最重要視すべき分野において特に興味があることである。
例えば、図7に示されているように、いくつかの個々のセンサが磁界の空間成分を検出するために用いられるときに、それぞれの個々のセンサは較正のための対応する励磁線を必要とし、個々のセンサは個々に較正される。これは、較正のための努力が個々のセンサ素子の数に応じて拡大・縮小されて、空間的に3つの磁界成分を検出する場合、個々のセンサの較正効果と比較して3倍に増やされることを意味する。
磁界を評価することができる1つのアプローチ、すなわち1つの位置における測定値の検出は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校EPFLによって作製された3Dセンサである。C.Schott,R.S.Popovic「統合3Dホール磁界センサ(Integrated 3D Hall Magnetic Field Sensor)」Transducers´99年、6月7〜10日、センサイ、日本、VOL.1、ページ168―171、1999、と比較のこと。図8は、半導体基板802に実施されるこの種のホール・センサ800の図解図である。3Dセンサには、電流が半導体基板802に印加される4つの接続領域804a−dが具備されている。さらに、3Dセンサには、異なる磁界成分が検出される4つの測定接続領域806a−dが具備されている。配線810が、図8の右側に示されている。4つのオペアンプ812a−dで構成された配線は、個々の磁界成分に対応したホール電圧を評価して、信号Vx、VyおよびVzの形で端子814a−cにおいて対応する成分を出力する。
示されているセンサは、外部から発生する明確な磁界によって較正されることができるだけであって、独自の励磁線を備えていないという問題を伴っている。さらに、そのセットアップおよびその機能モードにより、このセンサは、例えばスピニング電流方法などのような補償方法を用いて動作されることができない。さらにまた、図8に示される配置の課題は、この種の半導体素子が、半導体材料の汚染、接触における非対称、結晶構造における変化などにより、スピニング電流に適した対応する補償配線を用いて抑制されることができないオフセット電圧を示すということである。センサは集中する位置における磁界成分を測定するが、それは高いオフセットを示し、従って限られた範囲だけに対する正確な測定値に適している。図9は、1つの測点における空間磁界成分を検出する補償可能な(スピニング電流)3Dセンサを示し、「CMOS技術における感受性の高い垂直ホールセンサ(Highly Sensitive Vertical Hall Sensors in CMOS Technology)」Hartung−Gorre Verlag Konstanz,2005,Reprinted from EPFL Thesis No.3134(2004),ISSN 1438−0609,ISBN 3−86628−023−8 WW.page 185ff.において、Enrico Schurigによって議論されている。図9の上部において、3つの個々のセンサから成る図7の3D―センサが示される。図9は、その上部において、空間磁界成分を検出するための3つの別々の個々のセンサ902、904および906を示す。図9の下部において、個々のセンサの別の配置が示される。この配置では、図9のセンサ904の測定点が配置900の中央にあるためセンサ904は不変に保たれ、さらに、2つの個々のセンサ902および906は、分離可能な個々の素子で構成される。センサ902は、現在2つのセンサ部分902aおよび902bに分けられて、センサ素子904の中心位置周辺に対称的に配置される。センサ906についても同様に行われ、対応する空間軸に沿って、センサ素子904の中心位置周辺に対称的に配置される2つのセンサ部分906aおよび906bに分けられる。個々のセンサ素子の対称配置のため、磁界は配置の幾何学的な中心においてある1点において検出される。
要約すると、中心位置周辺に対称に配置される個々のセンサは、多次元的磁界を測定する従来の技術分野で用いられることができると言えるかもしれない。この種の配置は、特に、すべてのセンサによって磁界が1箇所において測定されることになっている角度センサにおいて実現されることができる。しかしながら、センサの監視、較正およびテストは、これらの配置において問題を含む。
独国特許第10150955号明細書 独国特許第10150950号明細書 独国特許出願公開第19943128号明細書
「ホール効果素子、磁気センサおよび半導体の特性解析(Hall Effect Devices, Magnetic Sensors and Characterization of Semiconductors)」Adam Hilger、1991、ISBN 0―7503―0096―5 Janez Trontelj「混合信号処理による統合された磁気センサの最適化(Optimization of Integrated Magnetic Sensor by Mixed Signal Processing)」(第16のIEEE第1巻の議事録) C.Schott,R.S.Popovic「統合3Dホール磁気フィールド・センサ(Integrated 3D Hall Magnetic Field Sensor)」Transducers´99年、6月7〜10日、センサイ、日本、VOL.1、ページ168―171、1999 「CMOS技術における感受性の高い垂直ホールセンサ(Highly Sensitive Vertical Hall Sensors in CMOS Technology)」Enrico Schurig,Hartung−Gorre Verlag Konstanz,2005,Reprinted from EPFL Thesis No.3134(2004),ISSN 1438−0609,ISBN 3−86628−023−8 WW.page 185ff
本発明の目的は、基準点における磁界成分の多次元的検出が可能で、その許容誤差は効果的に補償可能で、信頼性が高く単純な方法で較正され、較正は測定動作中に実行されることができ、ウェーハ上のテストおよび動作中の両方においてローコストで能率的にテストすることができる磁界センサを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の較正可能な磁界センサおよび請求項16に記載の動作中に磁界センサの較正を行う方法によって達成される。
実施形態において、本発明は、基準点における磁界の第1および第2の空間成分を検出するための較正可能な磁界センサを提供し、磁界は第1および第2の測定磁界成分および/または第1および第2の較正磁界成分を含み、基準点における第1空間軸に関して、第1の測定磁界成分および/または第1の較正磁界成分を含む第1磁界成分を検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子を含む第1のセンサ素子配置を有する。さらに、磁界センサは、基準点における第2の空間軸に関して、第2の測定磁界成分および/または第2の較正磁界成分を含む第2の磁界成分を検出するための第2のセンサ素子配置を含む。また、磁界センサは、第1のセンサ素子配置に関して配置される励磁線を含み、励磁線にデフォルト電流を印加したとき、第1のセンサ素子および第2のセンサ素子における一対の異なる非対称デフォルト較正磁界成分が第1のセンサ素子配置における第1の空間軸に関して発生するようになっており、ここで、2つの空間軸は一次独立位置ベクトルに沿って通過するものである。
他の実施形態では、本発明は、基準点における磁界の第1、第2および第3の空間成分Bz,ByおよびBxを検出するための動作中に較正可能な磁界センサを提供し、磁界は第1、第2および第3の測定磁界成分BMz、BMy、BMxおよび/または第1、第2および第3の較正磁界成分BKz、BKyおよびBKxを含む。磁界センサは、基準点における第1の空間軸zに関する第1の測定磁界成分BMzおよび/または第1の較正磁界成分BKzを含む第1の磁界成分Bzを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第1のセンサ素子配置を含む。
さらに、磁界センサは、基準点における第2の空間軸yに関する第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを含む第2の磁界成分Byを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第2のセンサ素子配置を含む。また、磁界センサは、基準点における第3の空間軸xに関する第3の測定磁界成分BMxおよび/または第3の較正磁界成分BKxを含む第3の磁界成分Bxを検出するために、少なくとも2つのセンサ素子を有する第3のセンサ素子配置を含む。さらに、磁界センサは、第1、第2および第3のセンサ素子配置に関して配置される励磁線を含み、それにより、励磁線に所定の電流Ik1を印加したときに、一次独立位置ベクトルに沿って延びる3つの空間軸z,yおよびxについて、第1の一対の異なる所定の較正磁界成分BKzaおよびBKzbが第1の空間軸zに関して第1のセンサ素子配置に発生し、第2の一対の異なる所定の較正磁界成分BKyaおよびBKybが第2の空間軸yに関して第2のセンサ素子配置に発生し、第3の一対の異なる所定の較正磁界成分BKxaおよびBKxbが第3の空間軸xに関して第3のセンサ素子配置に発生する。
本発明は、好ましくは二つ一組で対称に配置されたセンサ素子は、磁界の多次元的検出のための磁界センサを提供することが可能であり、少なくとも1つの非対称な励磁線を使用するときに較正可能になるという知見に基づくものである。励磁線を用いて電流を印加することにより発生する磁界が二つ一組で配置されるセンサ素子における較正磁界成分を異なるものにしているという点で、励磁線は二つ一組で配置されたセンサ素子に対して非対称である。したがって、磁界センサを用いて違いが測定可能で較正可能な異なる較正磁界成分が上述の非対称により結果として得られるため、ここでは、等しい感度のセンサ素子が使用される。本発明の磁界センサの実施形態を使用すると、2次元および3次元の磁界が、それぞれ、2つおよび3つの一次独立位置ベクトルに沿って検出されることができる。
二つ一組で配置されるセンサ素子に関連して、異なるか、反映するか、または逆の非対称を含むいくつかの励磁線が用いられることもできる。典型的には、励磁線はコイルを形成してもよく、それらの磁界は互いに重畳され、それによりセンサ素子の感度の方向に結果として生じる励磁場をもたらす。磁界センサが測定動作中において較正可能でモニタ可能であるように実行されるため、これは有益な効果を有する。
本発明の磁界センサおよび方法の他の効果は、磁界センサが動作中に較正され、それにより付加的なハードウェアコストまたは時間が省略されることである。典型的には、測定結果はマイクロコントローラまたはプロセッサによって組み合わされおよび/または評価されることができ、それにより、付加的な作業がたった1つの付加的な算出動作だけに限られる。測定磁界成分および較正磁界成分は、同時に、補償された形で利用できるようにされることができる。磁界センサは連続的におよび同時に較正および/または調整されることができ、その機能性はモニタされることができるため、多くの場合における測定の質または量に関して妥協することなく、これは安全を最重視されるべきケース、例えば、自動車または医療工学の分野において特に効果がある。
本発明の好ましい実施例は、添付の図面を参照して詳述される。
第1および第2の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 第1および第2の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の別の基本的な配置を示す図である。 第1、第2および第3の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 第1、第2および第3の空間磁界成分を検出するための動作中に較正可能な磁界センサの実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の別の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 動作中に較正可能な磁界センサの別の実施形態に関する本発明に係るホール・センサ素子および励磁線の基本的な配置を示す図である。 磁界センサの他の例を示す図である。 磁界センサの他の例を示す図である。 従来の水平ホール・センサ素子の基本的な構成を示す図である。 従来の垂直ホール・センサ素子の基本的な構成を示す図である。 磁界成分を空間的に検出するための個々のセンサの従来の基本的な配置を示す図である。 磁界成分を空間的に検出するための従来の別の3Dセンサを示す図である。 1点における空間磁界を検出するための個々のホール・センサ素子の基本的な配置を示す図である。
以下の明細書において、異なる実施例で、同じであるか一見して同じ機能素子は同じ参照符号を有し、以下において例示される異なる実施例において相互に交換可能であることを指摘しておく。
図1aは、基準点101における磁界の第1および第2の空間成分(BY、Bz)を検出するための較正可能な磁界センサ100を示し、磁界は、第1および第2の測定磁界成分(BMy、BMz)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKy、BKz)を含む。磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸yに関して、第1の測定磁界成分BMyおよび/または第1の較正磁界成分BKyを含む第1の磁界成分Byを検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子(104a,104b)を有する第1のセンサ素子配置104を含む。
さらに、磁界センサ100は、基準点101における第2の空間軸zに関して、第2の測定磁界成分BMzおよび/または第2の較正磁界成分BKzを含む第2の磁界成分Bzを検出するための第2のセンサ素子配置102を含む。磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置104に関して配置される励磁線108をさらに含み、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の空間軸yに関して、一対の異なる、第1のセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよび第2のセンサ素子104bにおける較正磁界成分BKybが、第1のセンサ素子配置104に発生するようになっており、ここで、2つの空間軸yおよびzは一次独立位置ベクトルに沿って通過するものである。
図1bは、基準点101における磁界の第1および第2の空間成分(Bx、By)を検出するための較正可能な磁界センサ100の更なる実施例を示し、磁界は、第1および第2の磁界成分(BMx、BMy)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKx、BKy)を含む。磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸xに関して、少なくとも、第1の測定磁界成分BMxおよび/または第1の較正磁界成分BKxを含む第1の磁界成分Bxを検出するための第1および第2のセンサ素子106aおよび106bを有する第1のセンサ素子配置106を含む。
また、図1bに示される磁界センサは、基準点101における空間軸yに関して、第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを有する第2の磁界成分Byを検出するための第2のセンサ素子配置104を含む。
図1bの実施形態において、磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置106に関して配置される励磁線108を含み、励磁線108に所定の電流IK1を印加することにより、第1の空間軸xに関して、一対の異なる、第1のセンサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKxaおよび第2のセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKxbとが、第1のセンサ素子配置106に生成し、ここで、2つの空間軸xおよびyは一時独立位置ベクトルに沿って通過するものである。さらなる実施形態において、センサ素子は、2つの空間軸xおよびzに関して配置され、このような実施形態では、第1のセンサ素子配置は図1bのセンサ素子配置106に対応し、第2のセンサ素子配置は図1aのセンサ素子配置102に対応する。一般的な場合において、本発明の実施例は、一次独立位置ベクトルに沿って通過する2つの空間方向にしたがって磁界を検出し、励磁線108は、少なくとも2つのセンサ素子を含む磁界センサの少なくともセンサ素子配置に関して異なる較正磁界成分を生成することができるように配置されている。ここで、2つのランダムな空間方向が実現するように、一次独立位置ベクトルの方向は固定されない。
図1bに示される実施形態によれば、較正可能な磁界センサ100は、少なくとも第1のセンサ素子104aおよび第2のセンサ素子104bを含む第2のセンサ素子配置104を含み、さらに励磁線が第2のセンサ素子配置104に関して配置されており、第2の空間軸yに関して、第2の一対の異なる、第1のセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよび第2のセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKybが、第2のセンサ素子配置104に発生する。
図1aおよび1bに関して記載されている磁界センサから離れて、少なくとも2つの空間次元を検出するために、実施形態において、3つの空間方向が検出されることができる。図1cは、基準点100における磁界の第3の空間成分BxまたはBzを検出するために実施される較正可能な磁界センサ100の例を示し、ここで、磁界は、第3の測定磁界成分BMxまたはBMzおよび/または第3の較正磁界成分BKxまたはBKzを含む。
図1aに関連して、図1cに示される磁界センサの実施形態によって、さらに空間磁界成分Bxが検出され、図1bに関連して、図1cの磁界センサの実施形態は、さらに空間磁界成分Bzを検出する。
図1cの磁界センサ100の実施形態は、基準点101における第3の空間軸xまたはzに関して、第3の測定磁界成分BMxまたはBMzおよび/または第3の較正磁界成分BKxまたはBKzを有する第3の磁界成分BxまたはBzを検出するための第3のセンサ素子配置106または102を含み、ここで、3つの空間軸z、yおよびxが一次独立位置ベクトルに沿って通過する。
磁界センサ100の更なる実施形態が図1dに示される。図1dの実施形態において、第3のセンサ素子配置102も第1および第2のセンサ素子102aおよび102bを含み、励磁線108が第3のセンサ素子配置102に関して配置され、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の空間軸zに関して、第1のセンサ素子102aおよび第2のセンサ素子102bにおける一対の異なる所定の較正磁界成分BKzaおよびBKzbが、第3のセンサ素子配置に発生する。
通常、実施形態は、2つまたは3つの空間磁界成分を検出するための較正可能な磁界センサを含む。ここの図1a〜1dは異なる変形例を示し、個々の空間方向は置き換え可能である。したがって、例えば、図1aによる磁界センサに、図1cによる第3のセンサ素子配置106を加えることができる。
以下に、本発明の実施形態が詳細に説明される。反復を回避するために、以下の実施形態において、それぞれの磁界センサが3つの空間方向に向かう磁界を検出すると想定され、3つの空間方向は、一次独立位置ベクトルに沿って通過する。しかしながら、通常、以下に記載されているすべての実施形態も、磁界の2つの空間方向を検出するだけであることは可能である。したがって、以下において説明される実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は、それぞれ省略されることができる。説明された概念は、無制限に、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に適用され、および/または以下の実施形態が、センサ素子およびその実施に関して、図1aおよび1bの実施形態にも同様に適用される。
図1dは、基準点101における磁界の第1、第2および第3の空間成分Bz、ByおよびBxを検出するための測定動作において較正可能な磁界センサ100の実施形態を示し、磁界は、第1、第2および第3の測定磁界成分BMz、BMy、BMzおよび/または第1、第2および第3の較正磁界成分BKz、BKyおよびBKxを含む。
磁界センサ100は、基準点101における第1の空間軸zに関して、第1の測定磁界成分BMzおよび/または第1の較正磁界成分BKzを含む第1の磁界成分Bzを検出するための少なくとも2つのセンサ素子102aおよび102bを有する第1のセンサ素子配置102を含む。さらに、磁界センサ100は、基準点101における第2の空間軸yに関して、第2の測定磁界成分BMyおよび/または第2の較正磁界成分BKyを含む第2の磁界成分Byを検出するための少なくとも2つのセンサ素子104aおよび104bを有する第2のセンサ素子配置104を含む。さらに、磁界センサ100は、基準点101における第3の空間軸xに関して、第3の測定磁界成分BMxおよび/または第3の較正磁界成分BKxを含む第3の磁界成分Bxを検出するための少なくとも2つのセンサ素子106aおよび106bを有する第3のセンサ素子配置106を含む。
磁界センサ100は、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104および第3のセンサ素子配置106に関して配置された励磁線108を含み、励磁線108に所定の電流Ik1を印加することにより、第1の一対の異なる、第1の空間軸zのセンサ素子102aにおける所定の較正磁界成分BKzaおよびセンサ素子102bにおける所定の較正磁界成分BKzbが、第1のセンサ素子配置102に生成され、第2の一対の異なる、第2の空間軸yに関するセンサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKyaおよびセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKybが、第2のセンサ素子配置104に生成され、第3の一対の異なる、第3の空間軸xに関するセンサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKzaおよびセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKzbが、第3のセンサ素子配置106に生成されるようになっており、ここで、3つの空間軸z、yおよびxは一次独立位置ベクトルに沿って通過する。
図1dは、非対称に配置された励磁線108を含む磁界センサ100の実施形態を示す。センサ素子配置(例えば、102,104,106)のそれぞれ(例えば、102a,102b;104a,104b;106a,106b)について、少なくとも2つのセンサ素子に関する一対の異なる所定の較正磁界成分が、基準点101に関する励磁線の非対称によって得られる。励磁線108は、図1dの実施形態にしたがって、少なくとも1巻きのコイルを形成するように配置される。
幾何学的にみると、実施形態において、少なくとも一巻きのコイルがセンサ素子配置(例えば、102,104,106)の異なる少なくとも2つのセンサ素子(例えば、102a,102b;104a,104b;106a,106b)に対して最短距離を有するように、励磁線108は配置される。センサ素子配置(例えば、104、106)に対する励磁線108のより短い距離のため、電流が励磁線108に流れると、より大きな距離によるよりも強い較正磁界成分が生成される。センサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)に対する励磁線108の最短距離が、平均実効距離と関連している。
例えば、ここでは、図1dのセンサ素子104aおよび106aおよび/または104bおよび106bの例に関して、センサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)は、好ましくは、励磁線108に関して対で対称となるように実施される。しかしながら、通常、また、明確な非対称が、異なるセンサ素子(例えば、104a、104b、106a、106b)またはセンサ素子配置(例えば、104、106)における較正磁界成分に関して発生するように、「非対称」形状が実現されてもよい。非対称は、異なる強さの励磁電流により達成されることもできる。対になった対称配置はシンプルな評価を可能にするが、センサ素子(例えば、104および104bおよび/または106aおよび106b)の間で、異なる距離により、明確な非対称およびこのようにして発生する較正磁界成分に関する明確な非対称も存在することができる。これは、例えば、図1a〜1dに従って、基準点101に関して励磁線108の幾何学的なシフトまたは非対称によって達成されることができる。図1cおよび1dの実施形態における励磁線108は、センサ素子104bおよび106bの上を通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側部を通過している。その範囲において、センサ素子配置(例えば、104,106)のセンサ素子(例えば、104a,104c;106a,106b)に対する励磁線108の異なる最短距離は、励磁線108がセンサ素子配置(例えば、104および/または106)のそれぞれ(例えば、104aおよび104bおよび/または106aおよび106b)について2つのセンサ素子に対する異なる距離を示すような方法で考えることができ、それにより、励磁線108における電流Ik1によるセンサ素子配置(例えば、104および/または106)のセンサ素子(例えば、104aおよび104bおよび/または106aおよび106b)に生じる磁界成分も異なる。
すでに上で説明されるように、説明された実施形態で、1つのセンサ素子配置102、104または106はそれぞれ省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に無制限に適用され、および/またはセンサ素子に関する説明およびその実現はまた、図1aおよび1bの実施形態に適用される。
他の実施形態において、励磁線108は、基準点101に関して対称的に配置されることもできる。この種の実施形態は、図2において示される。図2は、図1dに関してすでに示され説明されたのと同じ構成部品を含む磁界センサ100の更なる実施形態を示す。図1dとの違いは、1.5回巻きのコイルとして図2において実施されている励磁線108の配置である。通常、実施形態において、いかなる巻き数のコイルの実現も可能であるが、図2において図式的に例示されているように、すでに言及された非対称は、不完全な巻き線および/または部分的な巻き線によって達成されることができる。通常、ここで、図1aおよび1bに参照されるように、1つの個々の部分的な巻き線も可能である。これらの場合、部分的な巻き線は、センサ素子配置のセンサ素子に関して非対称に配置されるような、図1aおよび1bに示された導電配線によって実現されてもよい。
実施形態は、基準点101に関して対称的に実行されず非整数の巻き数を有する励磁線108を含む。したがって、励磁線108は、1つの完全な巻き線と1つの部分的な巻き線とで構成されるように実行することができる。また、励磁線108の一対の対称配置は、センサ素子(例えば、104a,104b,106a,106b)に関して可能であり、一般のケースはこの対称に制限されず、実施形態において、それは明確な「非対称」な較正磁界成分を生成することができるいかなる配置も行うことができる。
すでに上で説明されているように、上述の実施形態において、1つのセンサ配置102、104または106は、省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に無制限に適用することができ、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する実施形態は、図1aおよび1bの実施形態に同様に適用できる。
磁界センサ100の更なる実施形態は図3aに示される。図3aの磁界センサ100は、図1a〜dおよび図2に関して図示され説明されたのと同じ構成部品を含む。さらに、図3aの実施形態において、第2の励磁線109が存在する。図3aによれば、第2の励磁線109は励磁線108に対してシフトしており、すなわち、励磁線108は、センサ素子104bおよび106bの上を直接通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側面に沿って通過している。第2の励磁線109は、センサ素子104aおよび106aの上を直接通過しているが、センサ素子104bおよび106bの側面に沿って通過している。
また、ここでは、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は、それぞれ省略されることができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する説明はまた、図1aおよび1bの実施形態にも同様に適用できる。
実施例において、第2の励磁線109は、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104および第3のセンサ素子配置106に関して配置されることができ、その結果、第2の励磁線109に所定の電流Ik2を印加することにより、第1の更なる一対の異なる、センサ素子102aにおける所定の較正磁界成分BKza2およびセンサ素子102bにおける所定の較正磁界成分BKzb2が、第1のセンサ素子配置102における第1の空間軸zに関して発生し、第2の空間軸yに関して、第2の更なる一対の異なる、センサ素子104aにおける所定の較正磁界成分BKya2およびセンサ素子104bにおける所定の較正磁界成分BKyb2が、第2のセンサ素子配置104に発生し、第3の空間軸xに関して、第3の更なる一対の異なる、センサ素子106aにおける所定の較正磁界成分BKxa2およびセンサ素子106bにおける所定の較正磁界成分BKxb2が、第3のセンサ素子配置106に発生する。
図3aによれば、第2の励磁線を通って、更なる較正磁界成分を発生させることができる。また、ここでは、第2の励磁線109の対になった対称配置は、センサ素子(例えば、104a,104b,106a,106b)に関して可能であり、一般のケースはこの対称に限られるものではなく、実施形態において、明確な較正磁界成分を発生させることができるいかなる配置も存在することができる。
ここで、実施形態において、第1の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第1の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となり、第2の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第2の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となり、第3の更なる一対の異なる所定の較正磁界成分が、第3の一対の構成磁界成分に比べて互いに反対の関係となるように、第1の励磁線108と第2の励磁線109とが配置される。これは、第1の励磁線108および第2の励磁線109の配置による例として、図3aに示される。
例えば、第1の励磁線108に電流が流れ、第2の励磁線には電流が流れない。したがって、センサ素子104bおよび106bにおいて、第1の励磁線108は、強い較正磁界成分BKybおよびBKxbを発生させ、センサ素子104aおよび106aに弱い較正磁界成分BKyaおよびBKxaを発生させる。通電および/または電流の流れが逆の場合、第1の励磁線108には電流が流れず、第2の励磁線には前に第1の励磁線に流れていた電流Ik2が流れ、第2の励磁線108は、センサ素子104bおよび106bに弱い較正磁界成分BKyb2およびBKxb2を発生させ、センサ素子104aおよび106aに強い較正磁界成分BKya2およびBKxa2を発生させる。実施形態において、次式がこの種の実施例にあてはまるように、励磁線108および109は配置されることができる
Kyb/BKya=BKxb/BKxa
Kyb2/BKya2=BKxb2/BKxa2
または、
Kyb/BKya=BKxa2/BKxb2
実施形態において、第1のセンサ素子配置102は、磁界センサの主面に関して水平ホール・センサ素子102aまたは102bを含むことができる。通常、実施形態において、異なる磁界成分(Bx,By,Bz)に対応する感度を有するいかなる磁界センサも用いられることができる。例えば、磁気抵抗センサ素子の使用も可能である。以下に、本発明の実施例は、ホール・センサ素子の実現による例として記載されている。第1のセンサ素子配置102は、磁界センサの主面に関して水平な複数のホール・センサ素子を含み、複数の水平ホール・センサ素子(例えば、102a;102b)の幾何学的配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出可能なように、ホール・センサ素子は互いに連結される。
実施形態において、第2のセンサ素子配置104は、磁界センサの主面に対して垂直な2つのホール・センサ素子(例えば、104a;104b)を含み、少なくとも二つの垂直ホール・センサ素子の幾何学的な配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出可能になるように、センサ素子は互いに連結される。通常、実施形態において、異なる磁界成分(Bx,By,Bz)に対応する感度を有するいかなる磁界センサも用いられることができる。
実施形態において、第3のセンサ素子配置106は、磁界センサの主面に対して垂直な少なくとも2つのホール・センサ素子(例えば106a;106b)を含み、少なくとも2つの垂直ホール・センサ素子の幾何学的な配置は基準点101に関して二つ一組で対称形であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出されるように、それらは互いに連結される。更なる実施形態において、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104または第3のセンサ素子配置106は、スピニング電流モードで動作可能である。通常、この実施形態において、いかなる磁界センサも用いられることができる。
更なる実施形態が、図3bにおいて示される。すでに上述したように、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106の各々は省略することができる。説明された概念は、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子およびそれらの実現に関する例はまた、図1aおよび1bの実施形態に同様にく適用できる。
図3bの磁界センサ100は、図1、2および3aに関して例示され、説明されたのと同じ構成部品を含む。図3bの実施形態において、破線として実施されている第2の励磁線109が存在する。図3bによれば、第2の励磁線109は励磁線108に対してシフトされ、すなわち励磁線108はセンサ素子104bおよび106bの上を直接通過しているが、センサ素子104aおよび106aの側面に沿って通過している。第2の励磁線109は、センサ素子104aおよび106aの上を直接通過しているが、センサ素子104bおよび106bの側面に沿って通過している。図3bにおいて、センサ素子(例えば、102a,102b,104a,104b,106a,106b)は、測定配列に従って指定された2つの個々のセンサからそれぞれに結合される。
例えば、図3bにおいて、センサ素子配置102が2つのセンサ素子102aおよび102bを含むものとみなされ、センサ素子102aは2つの個々のセンサZ1およびZ2を有し、センサ素子102bは2つの個々のセンサZ3およびZ4を有する。図3bの右上隅に図解的に示した座標十字によれば、磁界成分がz方向において検出されるように、センサ素子配置102が設定される。例えば、個々のセンサZ1〜Z4は、水平ホール・センサによって実現される。同じように、図3bにおいて、センサ素子配置104は、y方向の磁界成分を検出するための個々のセンサY1〜Y4を含むセンサ素子104aおよび104bで構成される。x方向の磁界成分を検出するために、センサ素子配置106は、センサ素子106aおよび106bおよび個々のセンサX1〜X4と連携している。個々のセンサX1〜X4およびY1〜X4は、例えば、垂直ホール・センサによって実現される。
実施形態において、磁界センサは、1つだけのコイルおよび/または励磁線108によって励磁される。以下において、このように、第2の励磁線109および/またはコイルは無視され、後に注目される更なる実施例において更に詳細に説明される。1つだけの励磁線108および/またはコイルが存在する場合、例えば、z方向における磁界を検出するセンサ素子配置102は、例えば2つのコイルを使うときの半分の大きさの磁界によって励磁される。例えばx方向およびy方向の磁界を検出するセンサ素子配置104および106において、励磁は異なる方法で機能する。
例えば、図3bに示されるように、センサ素子配置104および106は、各々4つの部分的なセンサで構成される。この実施形態において、2つの部分的なセンサが各々コイルの完全な磁界を検出し(例えば、X1,X2,Y1,Y2)、他のセンサ(例えば、X3,X4,Y3,Y4)は、他方向に向いている実質的により弱いおよそ消えていく漂遊磁界を検出するだけである。部分的なセンサ(例えば、X1−X4、Y1−Y4)の対応する接続(例えば、並列接続)によって、部分的なセンサの出力信号の平均が結果として得られる。この実施形態における2つの部分的なセンサは各々完全な信号を示し(例えば、X1,X2,Y1,Y2)、それぞれの他の2つの部分的なセンサ(例えば、X3,X4,Y3,Y4)は実質的に信号を検出しない。これは、本実施例における合計で、比較的半分の強度を有する出力信号が発生することを意味する。
この実施形態において、センサ素子配置104および106は、2つの励磁線を有する例と比較すると、完全な磁界で半分の部分的なセンサ(例えば、X1,X2,Y1,Y2)を刺激することによって、半分の信号を検出する。この実施形態においてz方向の磁界を検出するセンサ素子配置102は、2つの励磁線を有する例と比較して、1つのコイルだけが用いられるように、半分の磁界ですべての部分的なセンサを等しく励磁することによって、半分の信号を検出する。
2つの励磁線を有する例と比較すると、半分の信号という結果、すなわち半分の信号/雑音比という結果が得られる。2つの励磁線による励磁と同様の品質を成し遂げるために、測定値のフィルタリングおよび/またはより長い測定が実行されることができる。さらに、センサ素子配置104および106(例えば、XおよびYセンサ)において、すべての部分的なセンサ(例えば、X1−X4、Y1−Y4)が、励磁されているというわけではない。一例として、図3bの実施形態において、個々のセンサX3,X4,Y3およびY4は、1つだけの励磁線108によって磁気的に励磁されていないおよび/またはわずかに励磁されるだけである。したがって、これらの個々のセンサの感度の磁気試験は、最初は可能でないように思われ、それぞれ対向するセンサ素子の同じセットアップについても同様であり、それからの逆算および/または結果が達成される。まず第一に、それからセンサ素子配置(例えば、104,106)の対称形の配置に基づいて、1つのセンサ素子各々(例えば、104b)に対する較正磁界成分の侵入が実行される。明確な較正磁界成分により、このセンサ素子は較正されることができる。さらに、所与の対称および同じセンサ素子104aおよび104bの使用に基づいて、センサ素子106aおよび106bと同様に、較正磁界成分によって直接励磁されないセンサ素子の較正は終了する。
図3bによる第2の励磁線109を有する実施形態は以下において説明される。すでに上で説明されているように、説明された実施形態において、1つのセンサ素子配置102、104または106は省略されることができる。説明された概念はそれから、センサ素子に関して2つの一次独立空間方向に沿った磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置にも無制限に適用され、および/またはセンサ素子に関する実現およびそれらの実現は、図1aおよび1bの実施形態にも各々適用できる。
図4において、更なる実施例が示される。図4は、例えば、4つの水平ホール・センサ102a、102b、102cおよび102dで実現される第1のセンサ素子配置102を示す。さらに、図4は、4つの垂直ホール・センサ104a、104b、104cおよび104dで実現される第2のセンサ素子配置104を示す。さらに、図4は、4つの垂直ホール・センサ106a、106b、106c、106dで実現される第3のセンサ素子配置106を示す。さらに、図4において、第1の励磁線108がコイルAとして示され、第2の励磁線109がコイルBとして示されている。ここで、例えば、同じ感度を有するセンサ素子102a−d、104a−dまたは106a−dが用いられる。図4に示されているように、このような実施形態において、2つの励磁線108および109は、それぞれに関して幾何学的に互いにシフトされた2つのコイルとして実現することができる。
図4による実施例は、コイルAおよびBの2つの磁界を重畳して、このように感度方向において結果として生じる励磁または較正磁界を生成することが可能である。例えば、コイルは、図4において、センサ素子104a、104c、106bおよび106dに関するコイルAおよび/または図4のセンサ素子104b、104d、106aおよび106cに関するコイルBのように、配置の一方面上においてセンサ素子上に直接配置されてもよい。さらに、コイルは、図4において、例えば、センサ素子104a、104c、106bおよび106dに関するコイルBおよび/またはセンサ素子104b、104d、106aおよび106cに関するコイルAのように、センサに隣接して他の側を通過してもよい。実施形態において、これらのコイルは、対向するように配置されることができる。上述したように、励磁線(例えば、108,109)またはコイルは、好ましくはセンサ素子に関して二つ一組で対称的に配置されるが、必ずしもこのようにする必要はなく、通常考えられる任意の配置によって、センサ素子配置内で明確な異なる較正磁界成分を生成してもよい。
コイルが垂直センサ素子上を直接通過する場合、その上の影響は、この実施形態において無視できる隣または側面に沿ったオフセットコイルの影響より著しく大きい。したがって、図4のコイルAは、主に垂直センサ素子104a、104b、106bおよび106dを励磁し、および/またはコイルBは主にセンサ素子104b、104d、106aおよび106cを励磁する。両コイルは、配置の中央において、水平センサ素子102a/dを励磁する。次の表は、両コイルについて、励磁電流の方向によってどのように励磁方向が動くかを、センサ素子配置102、104および106に分類して示したものである。図4における電流の矢印は、正の電流方向、すなわち、最初にセンサ素子106a、106c、104dおよび104bの横を通る流れと、次にセンサ素子106d、106b、104aおよび104cの上を直接通るコイルAの正の電流Ik1、および最初にセンサ素子106a、106c、104dおよび104bの上を通り、次にセンサ素子106d、106b、104aおよび104cの横を通るコイルBの正の電流Ik2を示す。
Figure 2010537207
図5は、磁界センサ100の他の実施形態を示す。図5の実施形態は、図4と同じセンサ素子(例えば、102a−d、104a−d、106a−d)、センサ素子の配列およびセンサ素子配置を含み、説明の繰り返しは省略する。図5の磁界センサ100は1つの励磁線108だけを有し、それは1.5回の巻き数を有し、垂直センサ素子上を直接通過しているコイルとして実施される。したがって、図5の励磁線108による電流Ik1は、センサ素子106a、106c、104bおよび104dを2回横切り、センサ素子106d、106b、104aおよび104cを1回横切るように流れ、それによりセンサ素子の対における較正磁界成分の違いまたは非対称が達成される。更なる実施形態において、磁界センサは、1.5回の巻き数を有する第2の励磁線を有していてもよく、上述の説明のものに対向して配置される。一般に、励磁線はさまざまな数の巻き数が考えられ、結局は較正磁界成分の非対称を生じるための部分的な巻き線を含む。
実施形態において、1つまたは2つの励磁線108、109で実現されることができるさまざまな測定過程が得られる。例えば、電流がコイルに印加されると、上記の表とともに図1、2、3、5を参照して、全ての3つのセンサ配置102、104および106が励磁される。図3b、4および表からの実施例に基づいて、全てのセンサ素子の正の励磁が、コイルAによる正の電流Ik1に起因するものである。ここで、全ての水平センサ素子102a−dは励磁されるが、垂直センサ素子のうちの左側(例えば、106b,106d)、および下側(例えば、104a,104c)のみが励磁される。水平センサ素子素102a〜dはコイルAの完全な磁界によって励磁されるが、垂直センサ素子については4つのうちの2つのセンサ素子のみが励磁されるだけであるから、垂直センサ素子(例えば、104a,104c,106b,106d)は半分の磁界で励磁されるだけである。
それに対する比較において、コイルBだけが励磁されると、垂直センサ素子(例えば、104a,104b,104d,106a,106c)は負の励磁となり、水平センサ素子(例えば、102a−d)は正の励磁となる。上と同様に、すべて水平センサ素子(例えば、102a−d)は励磁されて、コイルBの完全な磁界を検出する。それに対応して、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)の半分(例えば、104a,104b,104d,106a,106c)のみが励磁されて、コイルBの半分の磁界を検出するだけである。
コイルAおよびBの制御を組み合わせることによって、実施形態において、磁界センサは、モニタされることができ、較正されることができる。例えば、また、両コイルは、正の電流方向において制御されることができる。したがって、水平センサ素子(例えば、102a−d)は2倍の磁界によって励磁され、磁界は垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)においてそれ自体を相殺することができる。
両コイルが逆方向において励磁される場合、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)は2倍の磁界で励磁され、磁界は水平センサ素子(例えば、102a−d)においてそれ自体を相殺する。更なる実施形態において、異なる強さの電流がコイルに印加されることもできる。例えば、正の向きに電流を両コイルに印加し、第1のコイルAに2倍の強さの電流を印加すると、水平センサ素子(例えば、102a−d)には3倍の磁界が与えられることになるが、垂直センサ素子(例えば、106d,106b,104a,104c)には1倍の磁界が与えられるだけである。このような励磁は、図5に示すように、例えば、他の実施形態において、部分的な巻き線を有するコイルによって達成される。図5において、磁界センサ100の右側は負の方向で2倍に励磁されるが、左側は正の方向で1倍に励磁され、磁界の3倍の合計に達する。このような実施形態において、2:1の励磁比率は、2つのコイルを通って実現されず、1.5回の巻き数を有する1つのコイルを通って実現される。一般に、実施形態において、非対称の較正領域を生成することができる任意の巻き数を有するコイルが可能であり、例えば、「非対称の」励磁比率を生み出すことができる任意の非整数の巻き数が可能である。
上述の例において、電流Ik1の2倍が第1のコイルAに与えられ、逆向きの電流が第2のコイルBに与えられる場合、水平センサ素子(例えば、102a−d)には1倍の磁界が与えられ、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)にはその3倍が与えられる。考慮される実施形態によれば、個々の磁界成分を強化および/または抑制する多くの他の組合せまたは制御は、別の実施形態においてもっと見つけることができる。
これらの制御の各々は有利な点があり、それに応じて、成分は抽出されるか抑圧される。例えば、垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)のみがモニタされるか較正される場合、コイルに逆方向の電流を印加することは採用されることができる。例えば、水平センサ素子(例えば、102a−d)のみが励磁されている場合、コイルに同じ方向の電流を印加することができる。水平センサ素子(例えば、102a−d)および垂直センサ素子(例えば、104a−d、106a−d)の両方が関連する場合、上記例によれば、電流は引き続いて異なる強さで個々のコイルに印加されることができる。
すでに上で説明されているように、1つのセンサ素子配置102、104または106のそれぞれは、説明される実施形態において省略されることもできる。また、それから説明される概念は、限定されることなく、2つの一次独立空間方向に沿って磁界を検出するための残りの2つのセンサ素子配置に適用される。センサ素子およびそれらの実施例に関して言われたことは、図1aおよび1bの実施例にも同様に適用される。
すべてのセンサ素子(例えば、X1−X4、Y1−Y4)が励磁される場合、更なる有利さが得られることができる。参照、これは、図3bを参照して、第2の励磁線109によって達成されることができ、すでに述べたように、それに、例えば、電流が時間的にオフセットされた方法で印加される。以下の表は、図3bに示される磁界センサの例に基づいて、電流を励磁線108および/またはコイルAおよび励磁線109および/またはコイルBに印加する効果を集約したものである。ここで、「+」は正の向きの電流の印加および/または起磁力を示し、「−」は負の向きを示し、「0」は全く信号がない場合を示す。
Figure 2010537207
上記の概要において、両コイルを流れる電流が等しいと仮定される。他の実施形態において、前のセクションにおいてすでに述べたように、さまざまな電流および/または巻き数が使われることができる。実施形態において、効果はコイルの交互の操作において得られる。それから、すべてのセンサ素子配置102、104および106の信号比率を検出することができ、これが上の表の右側の3つの欄に示されている。
上記の記載によると、交互の操作において、センサ素子配置のすべてのセンサ素子が同時にテストされることができるというわけではない。しかしながら、コイルの同時操作において、相対的に2倍の高さである信号が得られ、その間にセンサ素子配置のすべてのセンサ素子が同時にテストされることができる。異なるセンサ素子配置、例えば、104〜106(例えば、X,Yセンサ)および102(例えば、Zセンサ))は、交互に較正されまたはテストされることができる。
要約すると、測定動作中に較正可能な磁気多次元位置センサの発明概念に関して、本発明の実施形態による磁気センサがこのように1つの励磁線だけでうまくやることができるが、第2の励磁線を有する付加的な監視および較正可能性を提供することができると指摘することができる。それらは、全ての3つの磁界成分が1つのポイントにおける非常に良好な近似において測定されることができる効果を提供し、例えば、成分許容度、半導体物質の汚染、半導体物質の構造的な不均質性等によって生じるオフセットは補償されることができ、測定値は小さいオフセットで利用可能となる。任意の巻き数および/または部分的な巻線を有する励磁ループを用いることにより、単純なウェーハテスト、すなわち全ての3つのセンサのオンチップテストが可能となる。さらに、個々の励磁からの測定信号を組み合わせることによって、測定動作実行中の自己診断を可能にすることができ、その理由は、一方では測定磁界成分から生じている測定信号比率、および他方では較正磁界成分から生じている測定信号比率の両方とも著しく減らされることができるからである。したがって、動作中に、このような磁界センサの感度較正を実行することは可能である。別々の評価電子技術を有する3つのセンサの故障は非常にありそうにないため、励磁ループそのものもまたテストされることができる。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、少なくとも1巻きのコイルがセンサ素子配置102,104,106の異なる少なくとも2つのセンサ素子102a,102b;104a,104b;106a,106bに対して最短距離となるように、励磁線108は配置される。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、励磁線108は、基準点101に関して対称に配置され、センサ素子配置102;104;106のセンサ素子102a,102b;104a,104b;106a,106bを異なる回数だけ通る。
他の実施例によれば、磁界センサ100において、励磁線108は、少なくとも1回の完全な巻線を含むように配置される。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、第1のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が第1の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となり、第2のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が第2の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となり、第3のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が第3の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となるように、第1の励磁線108と第2の励磁線109とが配置される。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、第2または第3のセンサ素子配置102は、磁界センサの主面に対して水平なホール・センサ素子を含む。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、第2または第3のセンサ素子配置102は磁界センサの主面に対して水平な複数のホール・センサ素子を含み、基準点101に関する複数の水平ホール・センサ素子の幾何学的な配置は二つ一組で対称であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出されることができるように、ホール・センサ素子が互いに連結される。
他の実施形態によれば、磁界センサ100において、第1のセンサ素子配置102、第2のセンサ素子配置104または第3のセンサ素子配置106は、スピニング電流モードで動作することができる。
他の実施形態によれば、方法は、さらに、第1、第2および第3の空間軸z,y,xに関して第1、第2および第3のさらなる較正磁界成分B Kz2 ,B Ky2 ,B Kx2 を生成するステップと、第1、第2および第3のさらなる測定磁界成分B Mz2 ,B My2 ,B Mx2 および/または第1、第2および第3の較正磁界成分B Kz2 ,B Ky2 ,B Kx2 を含む第1、第2および第3のさらなる磁界成分B z2 ,B y2 ,B x2 を検出するステップとを含む。
他に実施形態によれば、磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する測定磁界成分の測定信号値を第1の合計測定値に第1の線形結合するステップは、第1の合計測定値における測定磁界成分の割合が第1の合計測定値の10%、1%または0.1%未満に低減されるように行われる。
他の実施形態によれば、磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する磁界成分の測定信号値を第2の合計測定値に第2の線形結合するステップは、第2の合計測定値における較正磁界成分の割合が第2の合計測定値の10%、1%または0.1%未満に低減されるように行われる。
他の実施形態によれば、方法は、さらに、磁界成分がオフセット補償方法で検出されるように、磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する磁界成分の測定信号を結合するステップを含む。
他の実施携帯によれば、動作段階は、スピニング電流方法にしたがって実行される。
特に、状況に応じて、発明の方式がソフトウェアで行うこともできることが指摘される。対応する方法が実行されるように、実現はプログラム可能なコンピュータシステムおよび/またはマイクロコントローラと協同することができる電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、特にディスクまたはCDであってもよい。一般に、本発明はこのように、コンピュータ・プログラムがコンピュータおよび/またはマイクロコントローラに実行されるとき、発明の方法を実行するための機械で読み取ることができるキャリアに格納されるプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品にある。換言すれば、本発明はこのように、コンピュータ・プログラムはコンピュータおよび/またはマイクロコントローラに実行されるとき、この方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムとして実現されることができる。

Claims (27)

  1. 基準点(101)における磁界の第1および第2の空間成分(By,Bz;Bx,By)を検出するためのものであり、前記磁界は第1および第2の測定磁界成分(BMy,BMz;BMx,BMy)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKy,BKz;BKx,BKy)を含む較正可能な磁界センサ(100)であって、
    前記基準点(101)における第1の空間軸(y;x)に関して、第1の測定磁界成分(BMy;BMx)および/または第1の較正磁界成分(BKy;BKx)を含む第1の磁界成分(By;Bx)を検出するための少なくとも第1および第2のセンサ素子(104a,104b;106a,106b)を含む第1のセンサ素子配置(104;106)、
    前記基準点(101)における第2の空間軸(z;y)に関して、第2の測定磁界成分(BMz;BMy)および/または第2の較正磁界成分(BKz;BKy)を含む第2の磁界成分(Bz;By)を検出するための第2のセンサ素子配置(102;104)、および
    励磁線(108)にデフォルト電流(Ik1)を印加したとき、一対の異なる非対称の、前記第1のセンサ素子(104a;106a)におけるデフォルト較正磁界成分(BKya;BKxa)および前記第2のセンサ素子(104b;106b)におけるデフォルト較正磁界成分(BKyb;BKxb)が、前記第1のセンサ素子配置(104;106)における第1の空間軸(y;x)に関して生成され、2つの空間軸(y,z;x,z;x,y)は一次独立位置ベクトルに沿って通過するように、前記第1のセンサ素子配置(104;106)に関して配置された励磁線(108)を含む、較正可能な磁界センサ。
  2. 前記第2のセンサ素子配置(102;104)は少なくとも第1および第2のセンサ素子(102a,102b;104a,104b)を含み、第2の一対の異なる非対称の、前記第1のセンサ素子(102a;104a)におけるデフォルト較正磁界成分(BKza;BKya)および前記第2のセンサ素子(102b;104b)におけるデフォルト較正磁界成分(BKzb;BKyb)が、前記センサ素子配置(102;104)における第2の空間軸(z;y)に関して生成されるように、前記励磁線(108)は前記第2のセンサ素子配置(102;104)に関して配置された、請求項1に記載の較正可能な磁界センサ(100)。
  3. さらに、前記基準点(101)における磁界の第3の空間成分(Bx;Bz)を検出するように形成され、前記磁界はさらに第3の測定磁界成分(BMx;BMz)および/または第3の較正磁界成分(BKx;BKz)を含み、前記磁界センサ(100)は、さらに、前記基準点(101)における第3の空間軸(x;z)に関して、第3の測定磁界成分(BMx;BMz)および/または第3の較正磁界成分(BKx;BKz)を含む第3の磁界成分(Bx;Bz)を検出するための第3のセンサ素子配置(106;102)を含み、3つの空間軸(z,y,x)は一次独立位置ベクトルに沿って通過するものである、請求項1または請求項2に記載の較正可能な磁界センサ(100)。
  4. 前記第3のセンサ素子配置(106;102)は少なくとも第1および第2のセンサ素子(106a,106b;102a,102b)を含み、前記励磁線(108)にデフォルト電流(Ik1)を印加したとき、前記第1のセンサ素子(106a;102a)および前記第2のセンサ素子(106b;102b)における一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分(BKxa,BKxb;BKza,BKzb)が、第3のセンサ素子配置(106;102)における前記第3の空間軸(x;z)に関して生成されるように、前記励磁線(108)は前記第3のセンサ素子配置(106;102)に関して配置された、請求項3に記載の較正可能な磁界センサ(100)。
  5. 前記励磁線(108)は、部分的な巻線を含むように形成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  6. 少なくとも一巻きのコイルがセンサ素子配置(102,104,106)の異なる少なくとも2つのセンサ素子(102a,102b;104a,104b;106a;106b)に対して最短距離となるように、前記励磁線(108)が配置される、請求項5に記載の磁界センサ(100)。
  7. 前記励磁線(108)は、前記基準点(101)に関して対称に配置され、センサ素子配置(102;104;106)の前記センサ素子(102a,102b;104a,104b;106a,106b)を異なる回数だけ通る、請求項5に記載の磁界センサ(100)。
  8. 前記励磁線(108)は、少なくとも1回の完全な巻線を含むように配置される、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  9. さらに、第2の励磁線(109)を含む、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  10. 前記第2の励磁線(109)にさらにデフォルト電流(Ik2)を印加したとき、前記第1のセンサ素子配置(102)における第1の空間軸(z)に関して前記第1のセンサ素子(102a)および前記第2のセンサ素子(102b)における第1のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分(BKza2,BKzb2)を生成し、前記第2のセンサ素子配置(104)における第2の空間軸(y)に関して前記第1のセンサ素子(104a)および前記第2のセンサ素子(104b)における第2のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分(BKya2,BKyb2)を生成し、または前記第3のセンサ素子配置(106)における第3の空間軸(x)に関して前記第1のセンサ素子(106a)および前記第2のセンサ素子(106b)における第3のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分(BKxa2,BKxb2)を生成するように、前記第2の励磁線(109)は、第1のセンサ素子配置(102)、第2のセンサ素子配置(104)または第3のセンサ素子配置(106)に関して配置された、請求項9に記載の磁界センサ(100)。
  11. 前記第1のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が前記第1の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となり、前記第2のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が前記第2の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となり、前記第3のさらなる一対の異なる非対称のデフォルト較正磁界成分が前記第3の一対の較正磁界成分に関して互いに逆相関の関係となるように、前記第1の励磁線(108)と前記第2の励磁線(109)とが配置された、請求項10に記載の磁界センサ(100)。
  12. 第2または第3のセンサ素子配置(102)は、磁界センサの主面に対して水平なホール・センサ素子を含む、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  13. 第2または第3のセンサ素子配置(102)は磁界センサの主面に対して水平な複数のホール・センサ素子を含み、前記基準点(101)に関する複数の水平ホール・センサ素子の幾何学的な配置は二つ一組で対称であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出されることができるように、前記ホール・センサ素子が互いに連結される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  14. 第1、第2または第3のセンサ素子配置(104;102)は、磁界センサ(100)の主面に対して垂直な少なくとも2つのホール・センサ素子を含み、前記基準点(101)に関する少なくとも2つの垂直ホール・センサ素子の幾何学的な配置は二つ一組で対称であり、磁界成分がオフセット補償方法で検出されることができるように、前記ホール・センサ素子が互いに連結される、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  15. 前記第1のセンサ素子配置(102)、前記第2のセンサ素子配置(104)または前記第3のセンサ素子配置(106)は、スピニング電流モードで動作することができる、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の磁界センサ(100)。
  16. 磁界は第1および第2の測定磁界成分(BMy,BMz;BMx,BMy)および/または第1および第2の較正磁界成分(BKy,BKz;BKx,BKy)を含み、基準点(101)における前記磁界の第1および第2の空間成分(By,Bz;Bx,By)を検出する方法であって、
    前記基準点(101)における第1の空間軸(y;x)に関して、第1の測定磁界成分(BMya,BMyb;BMxa,BMxb)および/または第1の較正磁界成分(BKya,BKyb;BKxa,BKxb)を含む第1の一対の磁界成分(Bya,Byb;Bxa,Bxb)を検出するステップ、
    前記基準点(101)における第2の空間軸(z;y)に関して、第2の測定磁界成分(BMz,BMy)および/または第2の較正磁界成分(BKz,BKy)を含む第2の磁界成分(Bz,By)を検出するステップ、および
    前記第1の空間軸(y;x)に関して第1の一対の異なる非対称の較正磁界成分(BKya,BKyb;BKxa,BKxb)を生成するステップを含み、2つの空間軸(y,z;x,y)は一次独立位置ベクトルに沿って通過する、方法。
  17. さらに、前記基準点(101)における第2の空間軸(z;y)に関して、第2の測定磁界成分(BMza,BMzb;BMya,BMyb)および/または第2の較正磁界成分(BKza,BKzb;BKya,BKyb)を含む第2の一対の磁界成分(Bza,Bzb;Bya,Byb)を検出するステップ、および
    前記第2の空間軸(z;y)に関して第2の一対の異なる非対称の較正磁界成分(BKza,BKzb;BKya,BKyb)を生成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
  18. さらに、前記磁界はさらに第3の測定磁界成分(BMx;BMz)および/または第3の較正磁界成分(BKx;BKz)を含み、前記基準点(101)において前記磁界の第3の空間成分(Bx;Bz)を検出するステップ、および
    第3の空間軸(x;z)に関して第3の較正磁界成分(BKx;BKz)を生成するステップを含み、3つの空間軸(z,y,x)は一次独立位置ベクトルに沿って通過する、請求項16または請求項17に記載の方法。
  19. さらに、前記基準点(101)における第3の空間軸(x;z)に関して、第3の測定磁界成分(BMxa,BMxb;BMza,BMzb)および/または第3の較正磁界成分(BKxa,BKxb;BKza,BKzb)を含む第3の一対の磁界成分(Bxa,Bxb;Bza,Bzb)を検出するステップ、および
    前記第3の空間軸(x;z)に関して、第3の一対の異なる非対称の較正磁界成分(BKxa,BKxb;BKza,BKzb)を生成するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. さらに、第1、第2および第3の空間軸(z,y,x)に関して第1、第2および第3のさらなる較正磁界成分(BKz2,BKy2,BKx2)を生成するステップと、第1、第2および第3のさらなる測定磁界成分(BMz2,BMy2,BMx2)および/または第1、第2および第3の較正磁界成分(BKz2,BKy2,BKx2)を含む第1、第2および第3のさらなる磁界成分(Bz2,By2,Bx2)を検出するステップとを含む、請求項16ないし請求項19のいずれかに記載の方法。
  21. さらに、第1の合計測定値における前記測定磁界成分の影響を減らすために、磁界成分に関連する磁界成分の測定信号を第1の合計測定値に第1の線形結合するステップ、または
    第2の合計測定値における前記較正磁界成分の影響を減らすために、さらなる磁界成分に関連する磁界成分の測定信号を第2の合計測定値に第2の線形結合するステップを含む、請求項16ないし請求項20に記載の方法。
  22. 磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する測定磁界成分の測定信号値を第1の合計測定値に第1の線形結合するステップは、第1の合計測定値における測定磁界成分の割合が第1の合計測定値の10%、1%または0.1%未満に低減されるように行われる、請求項21に記載の方法。
  23. 磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する磁界成分の測定信号値を第2の合計測定値に第2の線形結合するステップは、第2の合計測定値における較正磁界成分の割合が第2の合計測定値の10%、1%または0.1%未満に低減されるように行われる、請求項21に記載の方法。
  24. さらに、磁界成分がオフセット補償方法で検出されるように、磁界成分またはさらなる磁界成分に関連する磁界成分の測定信号を結合するステップを含む、請求項16ないし請求項23のいずれかに記載の方法。
  25. 動作段階は、スピニング電流方法にしたがって実行される、請求項16ないし請求項24のいずれかに記載の方法。
  26. さらに、励磁電流の強さ、測定磁界成分または較正のための較正磁界成分を記憶するステップ、
    励磁電流の強さを較正磁界成分または磁界の強さに関連付けるステップ、および
    測定磁界成分および磁界の強さの値の組を規定するステップを含む、請求項16ないし請求項25のいずれかに記載の方法。
  27. プログラムコードがコンピュータで実行されるとき、請求項16ないし請求項26のいずれかに記載の方法を実行するためのプログラムコードを有する、コンビュータ・プログラム。
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