JP2010535880A - 伝熱流体 - Google Patents

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Abstract

本発明は:
−官能基を含まない少なくとも1種のフッ素化エーテル流体(流体(H));
−流体(H)に対して0.01〜5重量%の、金属、金属酸化物または炭質材料粒子のうちから選択され、2000nm未満の平均粒径を有する少なくとも1種の固体ナノサイズ添加剤(添加剤(N));
−主鎖中に少なくとも1つのエーテル結合を含むと共に少なくとも1個のフッ素原子を含む反復単位(R1)(フルオロポリオキシアルケン鎖)、および、少なくとも1つの官能基を含む、流体(H)に対して0.1〜10重量%の少なくとも1種の官能性(ペル)フルオロポリエーテル(官能性PFPE(F))
を含む伝熱組成物に関する。

Description

本発明は、フッ素化エーテル流体、パーフルオロポリエーテル分散剤および微粒子を含む分散体組成物に関する。これらの分散体組成物は、多様な熱伝達依存用途における向上したエネルギー効率性能に転換され得る向上した熱伝導性特性を有する。このような用途としては、すべてのタイプの蒸気圧縮空調および冷凍システム、二次伝熱流体、ならびに、他の加熱流体または冷却流体用途が挙げられる。
伝熱媒体は、冷凍、空調、コンピュータプロセッサ、熱保管システム、加熱パイプ、燃料電池、ならびに、温水および水蒸気システムを含む加熱および冷却の両方における用途を有する。伝熱媒体は、水;塩水;アルコール;グリコール;アンモニア;炭化水素;エーテル;ならびに、クロロフルオロカーボン(CFC)、ヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、(過)フッ素化ポリエーテル(PFPE)などのこれらの材料の種々のハロゲン誘導体等を含む広範囲の液体または相変化材料を含む。これらは、単独で、または、潤滑用の冷媒オイル添加剤および沸点または凝固点温度に作用する流体の複合物などの添加剤と組み合わされて用いられている。このような媒体は、一つの物体から他の物体へ、典型的には、熱源(例えば、車両のエンジン、ボイラー、コンピュータチップ、または冷蔵庫)からヒートシンクへの熱の伝達、熱源の冷却、ヒートシンクの加熱、または熱源により生成された不要な熱の除去を達成するために用いられる。伝熱媒体は、熱源とヒートシンクとの間に熱経路をもたらし、熱流を向上させるループ系または他のフロー系を介して循環されていてもよい。
数々の判断基準が、特定の用途のための伝熱媒体を選択するために用いられる。判断基準の例としては、熱伝達容量および粘度への温度の影響、ならびに、熱伝達系全体に媒体を送出するために必要なエネルギーが挙げられる。伝熱媒体の比較上の性能を説明するための特定のパラメータは、密度、熱伝導性、比熱、および動粘性率である。いずれかの熱伝達系の熱伝達能を最大とすることが、全体的なエネルギー効率、材料資源の極少化、およびシステムコストに重要である。
完全にまたは部分的にフッ素化された流体が、電子機器の信頼性試験、半導体製造、気相ハンダ付け、ならびに、際立った化学的不活性および誘電特性が活用される同様の産業において、伝熱流体として広く用いられている。これらの高い化学的熱的および熱酸化安定性、非毒性、ならびに、非引火性の結果、これらの流体は、安全性に対する懸念が存在する場所で用いられる。この観点では、パーフルオロポリエーテル構造に基づく伝熱流体にますます多くの注目が集まっており;これらの低いオゾン層破壊性はこれらのフッ素化流体の特有の特質であり、環境的観点から特に魅力的である。
過剰なエネルギーの消費に関する環境問題は、エネルギーを節約するよう、商業製品および/または器具設計の変更を多くの産業に促した。エネルギーの節約の目的と合致して、冷凍および熱交換流体産業においては、熱交換流体の能力の向上が常に求められている。
熱伝導性を最大とするために当該技術分野において追求されてきているアプローチは、伝熱流体に好適な熱伝導性の充填材料を、伝熱媒体の熱伝導性を増強するために添加することである。
この目的では、ナノ粒子が、このような材料の大表面積が熱交換への効果を液体粘度に悪影響を及ぼすことなく最大化するためにますます注目されてきている。
それ故、2002年8月13日に付与された(特許文献1)(BONSIGNOREら)、には、伝熱媒体(例えばフッ素化伝熱媒体)および化学的に安定化されたナノ粒径粉末を含む組成物が開示されている。好適な粉末は、高い熱伝達容量および熱伝導性を示すコロイド状分散体が形成されるよう、化学薬剤での表面錯体化または物理的吸着により変性された、銅、ベリリウム、チタン、ニッケル、鉄、これらの合金またはブレンド、および炭素の粉末を含む。
また、2006年2月9日付けの(特許文献2)(DU PONT DE NEMOURS)には、合成油または他の伝熱流体(例えばフッ素含有冷媒、特にHCFCおよびHFC)、微粒子および分散剤を含む分散体組成物が開示されている。この分散体組成物は、多様な伝熱用途において向上したエネルギー効率性能に変換され得る向上した熱伝導性特性を有する。
それにもかかわらず、これらの解決法は、産業的実装において著しい問題に遭遇している。実際には、ナノサイズの金属製粒子、金属酸化物粒子または他の粒子のフッ素化熱交換媒体中の安定な分散体を得ることは容易な課題ではなく;このような分散体は、制限された保管寿命を有すると共に、沈殿現象を起こし、それ故、現実には熱交換の増加を無効にする。
それ故、現在、際立った熱交換特性、長期の保管寿命および安定性を備えると共に、なおPFPE熱交換流体のすべての有利な特質を示すパーフルオロポリエーテル(PFPE)熱交換材料に基づく伝熱流体の技術分野において不足が存在する。
特にパーフルオロポリエーテル材料といったフッ素化化合物およびナノ粒子を含む組成物が、過去において磁性流体として教示されている;例えば、2000年8月22日に付与された(特許文献3)(MATSUMOTO)、2004年9月23日に付与された(特許文献4)(IND TECH RES INST)、1998年7月28日に付与された(特許文献5)(NOK CORPORATION)、1996年9月24日に付与された(特許文献6)(株式会社日本触媒)、1996年1月30日に付与された(特許文献7)(NSK LTD)、2004年11月9日に付与された(特許文献8)(NANOMAGNETICS,LTD)を参照のこと。
米国特許第6432320号明細書 米国特許出願公開第2006027484号明細書 米国特許第6106946号明細書 米国特許第2004182099号明細書 米国特許第5785882号明細書 米国特許第5558803号明細書 米国特許第5487840号明細書 米国特許第6815063号明細書
それ故、本発明の目的は:
−官能基を含まない少なくとも1種のフッ素化エーテル流体(流体(H));
−流体(H)に対して0.01〜5重量%の、金属、金属酸化物または炭質材料粒子のうちから選択され、2000nm未満の平均粒径を有する少なくとも1種の固体ナノサイズ添加剤(添加剤(N));
−主鎖中に少なくとも1つのエーテル結合を含むと共に少なくとも1個のフッ素原子を含む反復単位(R1)(フルオロポリオキシアルケン鎖)、および、少なくとも1つの官能基を含む、流体(H)に対して0.1〜10重量%の少なくとも1種の官能性(ペル)フルオロポリエーテル(官能性PFPE(F))
を含む伝熱組成物である。
「官能基を含まない少なくとも1種のフッ素化エーテル流体(流体(H))」という表記は、1種以上の流体(H)を含む(すなわち混合物)組成物が包含されることを意味する。本書面中以下において、流体(H)という用語は、1種以上の流体(H)を指すよう、単数形および複数形の両方と理解されるべきである。
本発明の流体(H)は、炭素、フッ素、および1個以上のエーテル性酸素原子を含む化学化合物である。流体(H)は、アルキルシクロ脂肪族などの、直鎖、分岐鎖あるいは環状、またはこれらの組み合わせであることが可能である。任意により流体(H)は、水素原子および/またはハロゲン原子を含むことが可能である。
官能基を含まないフッ素化エーテル流体(流体(H))は、以下の式(IA)または(IB):
’O−(R −R(IA)R’O−J−(O)−R (IB)
(式中:
−R’およびRは、相互に同等であるかまたは異なり、−C2m+1、−C2n+1−h、−C2p+1−h’h’、−C2zOC2y+1、−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基のうちから独立して選択され、n、m、p、z、y、u、wは1〜8、好ましくは、1〜7の整数であり、h、h’、u’およびw’は、h≦2n+1、h’≦2p+1、u’≦2u、w’≦2w+1であるよう選択される整数≧1であり、XはCl、Br、Iのうちから選択されるハロゲン原子(好ましくは塩素原子)であり;
−R は:
(i)−CFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
(ii)−CFCFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
(iii)−CFXCFO−(式中、XはFまたはCFである)、
(iv)−CFCFCFO−、
(v)−CFCFCFCFO−
からなる群のうちから選択される繰返し単位R°を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり;
−rは、0または1に等しく、好ましくはrは1であり;
−Jは、直鎖または分岐鎖、脂肪族または芳香族である、1〜12個の炭素原子を有する二価炭化水素基であって、好ましくは、例えば−CH−、−CHCH−または−CH(CH)−といった1〜6個の炭素原子を有する脂肪族二価炭化水素基であり;
−jは、0または1に等しい)
に従うことが好ましい。
本発明の流体(H)は、ヒドロフルオロエーテル(流体(HFE))、すなわち、炭素に追加して、フッ素およびエーテル性酸素原子、1個以上の水素原子を含む化合物であることが好ましい。
流体(HFE)が、最適な安全(非引火性および低毒性)および環境(低オゾン破壊および低地球温暖化)特性を伴う広い液体温度範囲にわたる良好な伝熱性能の際立った組み合わせの観点から特に好ましい。
流体(HFE)は、典型的には、以下の式(IIA)または(IIB):
H*’O−(R −RH*(IIA)RH*’O−J−(O)−RH* (IIB)
(式中:
−RH*’およびRH*は、相互に同等であるかまたは異なり、−C2m+1、−C2n+1−h、−C2zOC2y+1、−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基のうちから独立して選択され、n、m、z、y、u、wは1〜8、好ましくは1〜7の整数であり、h、u’およびw’は、h≦2n+1、u’≦2u、w’≦2w+1であるよう選択される整数≧1であるが、ただし、式(IIA)におけるRH*’およびRH*の少なくとも一方が上記に定義されているとおり、−C2n+1−h基または−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基であり;
−R 、J、jおよびrは上記の定義と同一の意味を有する)
に従う。
本発明の第1の実施形態によれば、流体(HFE)は上述のとおり式(IIA)に従い、ここで、rはゼロであり、換言すると、流体(HFE)は以下の式(IIIA−1)に従う(流体(HFE−1)):
H*’O−RH* (IIIA−1)
(式中、RH*’およびRH*は上述と同一の意味を有する)。
本発明において有用である式(IIIA−1)に記載の流体(HFE−1)の代表的な化合物としては、これらに限定されないが、以下の化合物およびこれらの混合物が挙げられる:n−C11OC、n−C13OCH、n−C13OC、n−C15OCH、n−C15OC、CCF(OC)CF(CF、CCF(OC)CF(CF、CCF(OCH)CF(CF、C11CF(CF)CFOCH、C13CF(CF)CFOCH、C15OCH、C13OCH、H(CFO(CFH。
本発明の第2の好ましい実施形態によれば、流体(HFE)は上述のとおり式(IIA)に従い、ここで、rは1であり、換言すると、流体(HFE)は式(IIIA−2)に従う(流体(HFE−2)):
H*’O−R −RH* (IIIA−2)、
(式中、RH*’、R 、RH*は上記の定義と同一の意味を有する)。
本発明の第2の好ましい実施形態の流体(HFE−2)において、R は、以下の:
1)aおよびbが100以下の整数であり、a≧0、b≧0およびa+b>0であり;好ましくは、aおよびbの各々が>0であると共に、b/aが0.1〜10の間に含まれる、−(CFO)−(CFCFO)−;
2)z’が1または2に等しい整数であり;b’が100以下の整数である−(CF−(CFz’−CFO)b’−;
3)Lが出現するごとに−Fおよび−CFのうちから独立して選択され;b、tおよびcが100以下の整数であり、c>0、b≧0、t≧0であり;好ましくは、bおよびt>0であり、c/bが0.2〜5.0の間に含まれ、かつ、(c+b)/tが5〜50の間に含まれる−(CO)−(CO)−(CFLO)
のうちから選択されることが好ましい。
本発明の第2の実施形態の流体(HFE−2)において、RH*’およびRH*は、相互に同等であるかまたは異なり、−Cm°2m°+1および−Cn°2n°H基のうちから独立して選択され、n°およびm°は1〜3の整数であるが、ただし、上記に定義されているとおり、RH*’およびRH*の少なくとも一方が−Cn°2n°H基であることが好ましい。
流体(HFE−2)の非限定的な例は、特に一般式:HCFO(CFCFO)CFH;HCFO(CFCFO)CFH;HCFO(CFCFO)CFH;HCFO(CFCFO)CFH;HCFO(CFCFO)CFOCFH;HCFO(CFCFO)CFOCFH;CFO(CFCFO)CFH;CFO(CFCFO)(CFO)CFH;CFO(CFCF(CF)O)CFH;CFO(CFCF(CF)O)CFH;CFO(CO)(CF(CF)O)CFH;HCFCFO(CFCFO)CFCFH;HCFCFOCFC(CFCFOCFCFHに従うものである。
本発明の第3の態様によれば、流体(HFE)は、上述に記載のとおり式(IIB)に従い、ここで、RH*’およびRH*は、相互に同等であるかまたは異なり、上述に記載のとおり、−C2m+1、−C2n+1−h基および−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基のうちから独立して選択される(流体(HFE−3))。
この第3の態様による流体(HFE−3)の非限定的な例は、特にCFCFHCFCHOCFCFHCF、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、CFCF(CHOCFCFHCF)CFHCF(CF、CFCFHCF(CHOCFCFHCF)CF(CF、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF(CF、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCFCF、CFCFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHOC、CFCFHCFCH(OCFCFHCF)CHOCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHOC、CFCFHCFCHOCFCFHOCF、CFCFCFOCHCHCHOCFCFCF、CFCFCFCFOCHCHCHOCFCFCFCF、CFCFCFOCHCHOCFCFCF、CFCFCFCFCFOCHCHCHOCFCFCFCFCF、CFCFCF[CF(CF]OCHCHCHOCF[CF(CF]CFCFである。
本発明のこの第3の態様による流体(HFE−3)は、特に2007年3月8日付けの米国特許出願公開第2007051916号明細書(3M INNOVATIVE PROPERTIES CO)または2005年6月16日付けの米国特許出願公開第2005126756号明細書(3M INNOVATIVE PROPERTIES CO)に開示のものである。
添加剤(N)
ナノサイズという用語は、本明細書において用いられるところ、2000nm以下の平均サイズを有する粒子を示すことが意図される。
好ましい粒径は、経済性、分散特徴および沈降特徴(より小さな粒子はよりゆっくりと沈降する傾向にあると共により容易に(再)分散される)、ならびに、取り扱いの容易さといった多数の要因によって影響され、ナノサイズ粒子は、低減されたサイズに応じてますます顕著に凝集する。
好ましいナノサイズ添加剤は、1nm〜500nmの平均粒径を有する。
例示的な金属ベースの添加剤(N)としては、特に、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、ベリリウム、銀、金あるいは鉄、これらの合金あるいはブレンド、または化合物のナノ粒子が挙げられる。銅、ニッケル、銀およびベリリウムが金属ベースの添加剤(N)として特に好ましい。
本発明の目的に特に好適である金属ベースの添加剤(N)は、2006年10月12日付けの米国特許出願公開第2006226564号明細書および2006年11月30日付けの米国特許出願公開第2006269823号明細書の教示に基づいて、すなわち、(i)金属を供給するステップ、(ii)前記金属を蒸発させるステップ、および(iii)これを冷却するステップであって、好ましくは、冷却流体流を導入して蒸発された金属と相互作用させることにより冷却するステップを含む方法により、調製されたものである。
上述のプロセスから得られる金属ベースの添加剤(N)は、典型的には、存在が金属粒子の特性を実質的に変性しない薄い金属酸化物コーティングにより少なくとも部分的に被覆されている。
金属ベースの添加剤(N)は、好ましくは100nm未満、好ましくは5〜80nm、より好ましくは10〜70nmの平均粒径を有する。
本発明の目的に特に好適である金属ベースの添加剤(N)は、QuantumSphere,Inc.から、商品名QUANTUMSPHERE(登録商標)、例えばQSI−Nano(登録商標)Copper、QSI−Nano(登録商標)Silver、QSI−Nano(登録商標)Nickelで市販されているものである。
例示的な金属酸化物ベースの添加剤(N)としては、特に酸化マグネシウム(MgO)、アルミナ(Al)、二酸化ケイ素(SiO)、二酸化チタン(TiO)、酸化鉄(FeまたはFeO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化第二スズ(SnO)および酸化セリウム(CeO)が挙げられる。
好ましい金属酸化物ベースの添加剤(N)は、酸化マグネシウム(MgO)、アルミナ(Al)、二酸化ケイ素(SiO)、二酸化チタン(TiO)、および酸化ジルコニウム(ZrO)のうちから選択される。
金属酸化物ベースの添加剤(N)は、好ましくは1〜500nm、好ましくは5〜300nm、より好ましくは10〜250nmの平均粒径を有する。
例示的な炭質材料ベースの添加剤(N)としては、特にグラファイト、ダイアモンド、一般式C2nのフラーレン炭素(ここで、nは少なくとも30の整数である)およびカーボンナノチューブが挙げられる。熱交換性の増強において際立った潜在性を示すカーボンナノチューブが炭質材料ベースの添加剤(N)として特に好ましい。
好ましいカーボンナノチューブは、10〜30nmの平均一次粒径を有するものである。
以下の表は、本発明の組成物における使用に好ましい添加剤(N)について室温熱伝導性をまとめたものである。
Figure 2010535880
添加剤(N)について好ましい材料は、材料の単位重量当たりで高伝熱係数および高熱伝導性を有するものである。それ故、添加剤(N)は、一般に、金属ベースの添加剤および炭質材料ベースの添加剤のうちから選択されるであろうことが理解される。
最も好ましくは、添加剤(N)は、カーボンナノチューブのうちから選択される。単層ナノチューブ(SWNT)、多層ナノチューブ(MWNT)の両方およびこれらの混合物は、良好に有用であることが可能である。
「少なくとも1種の官能性(ペル)フルオロポリエーテル(...)(官能性PFPE(F))」という表記は、1種以上の官能性PFPE(F)を含む(すなわち混合物)組成物が包含されることを意味する。本書面中以下において、官能性PFPE(F)という用語は、1種以上の官能性PFPE(F)を指すよう、単数形および複数形の両方と理解されるべきである。
好ましくは、官能性PFPE(F)は、以下の式(IV):
−(CFX)−O−R−(CFX)p’−T (IV)
(式中:
−Xの各々は独立してFまたはCFであり;
−pおよびp’は、相互に同等であるか異なり、0〜3の整数であり;
−Rは、繰返し単位R°であって:
(i)−CFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
(ii)−CFCFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
(iii)−CFCFCFO−、
(iv)−CFCFCFCFO−、
(v)−(CF−CFZ−O−(式中、kは0〜3の整数であると共にZは一般式−OR’Tの基(式中、R’は、0〜10の多数の繰返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり(前記反復単位は、以下の:−CFXO−、−CFCFXO−、−CFCFCFO−、−CFCFCFCFO−のうちから選択され、ここで、Xの各々は、独立してFまたはCFである)、および、TはC〜Cパーフルオロアルキル基である)である)、
ならびに、これらの混合物
からなる群のうちから選択される前記繰返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり;
−相互に同一のまたは異なるTおよびTの少なくとも一方が、O、S、N、Pおよびこれらの混合物のうちから選択されるヘテロ原子を含む官能基であり;存在する場合には、残りのTまたはTが、H、ハロゲン原子、C〜C30末端基のうちから選択される)
に従う化合物である。
O、S、N、Pヘテロ原子のうちから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含むTおよびT基の好適な例は、式(V):
−A−E (V)
に従うものであり、式中:
AはC〜C20連結基を示し;qは0または1を示し;Eは、O、S、N、Pおよびこれらの混合物のうちから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む官能基を示す。
二価C〜C20連結基Aは、以下のクラスから選択されることが好ましい。
1.任意によりアルキレン鎖中にヘテロ原子を含有する、直鎖置換または非置換C〜C20アルキレン鎖;好ましくは、式−(CH−(ここで、mは1〜20の整数である)の直鎖脂肪族基;
2.任意によりアルキレン鎖または環中にヘテロ原子を含有する、(アルキレン)脂環式C〜C20基または(アルキレン)芳香族C〜C20基;
3.特に:−CHCHO−、−CHCH(CH)O−、−(CHO−、−(CHO−;
4.カルボニル基−C(O)−から選択される繰返し単位を含む直鎖または分岐ポリアルキレンオキシ鎖;
およびこれらの混合物。
官能基Eの非限定的な例は、特に水酸基、−OPO(OH)、−NR’’)X’’であり、ここで、X’’はヒドロキシルまたはハロゲン原子であると共に、R’’基の各々は、独立して、水素原子あるいはC〜C20アルキル基、−SOX’および/または−COO)X’であり、式中、X’は、式NR’’のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属またはアンモニウム塩であり、ここで、R’’基の各々は独立して水素原子またはC〜C20アルキル基であると共にwは中立性を満たすために1または2である。
非官能性の、O、S、N、Pヘテロ原子を含まないTまたはTの好適な例は、特に−H、−F、−Cl、−CF、−C、−CFCl、−CFCFClである。
より好ましくは、本発明に好適な官能性PFPE(F)は:
1.[X−(CFCF(CF)O)CFCOO]M、(ここで、Xはハロゲン、好ましくはClまたはFであり、Mは、H、Na、K、NH などの一価カチオンであり、およびnは、2〜100、好ましく2〜60の範囲の整数である);
2.[X−(CFCF(CF)O)CFCOOM’’、(ここで、Xはハロゲン、好ましくはClまたはFであり、M’’は、Ca++、Mg++、Zn++などの二価カチオンであり、およびnは、2〜100、好ましく2〜60の範囲の整数である);
3.(HO)OP−O(CHCHO)p*−CHCFO−(CFCFO)m’(CFO)n’−CFCHO(CHCHO)p*−PO(OH)(m’およびn’は整数であって、ここで、比m’/n’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’+n’は2〜100、好ましくは2〜60の範囲であり、ならびに、pは0〜3、好ましくは1〜3の範囲である);
4.HO−CHCFO(CFO)n’’(CFCFO)m’’CFCH−OH(m’’およびn’’は整数であって、比m’’/n’’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’’+n’’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である);
5.HO(CHCHO)n*CHCFO(CFO)n*’(CFCFO)m*’CFCH(OCHCHn*OH(n、m’およびn’は整数であって、ここで、比m’/n’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、ならびに、nは1〜3の範囲であり、かつ、和m’+n’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である);
6.M’OOC−CFO−(CFO)n’’’(CFCFO)m’’’CFCOOM(ここで、Mは、H、Na、K、NH などの一価カチオンであり、ならびに、m’’’およびn’’’は整数であって、比m’’’/n’’’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’’’+n’’’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である)
からなる群のうちから選択される。
第4項に列挙されている官能性PFPE(F)、すなわち、上述に記載のとおり、式HO−CHCFO(CFO)n’’(CFCFO)m’’CFCH−OHに従うものが特に好ましい。
本発明はまた、上記に詳述した伝熱組成物を製造する方法に関する。
この方法は、有利には、流体(H)、添加剤(N)および官能性PFPE(F)を混合するステップを含む。
一般に、これらの3種の構成成分は、標準的な混合デバイスにより均質に混合され得る。
特に、カーボンナノチューブが添加剤(N)として用いられている場合、超音波混合が特に好ましい。
それ故、本発明の方法は、有利には、超音波処理による混合を含む。
本発明の一実施形態によれば、この方法は、有利には:
−表面上に官能性PFPE(F)を有する処理済添加剤(N)粒子が得られるよう、官能性PFPE(F)を添加剤(N)と混合するステップ;および
−このように得られた処理済添加剤(N)を流体(H)中に分散させるステップ
を含む。
本発明は、最終的には、熱伝達のための上述に記載の組成物の使用に関する。
本発明の組成物は、多様な熱伝達依存用途における向上したエネルギー効率性能に変換され得るこれらの向上した熱伝導性特性の結果、すべてのタイプの蒸気圧縮空調および冷凍システム、二次伝熱流体、ならびに、他の加熱または冷却流体用途などの用途において、成功裏に伝熱媒体として用いられることが可能である。
本発明を、ここで、その目的が単なる例示であって本発明の範囲を限定するものではない以下の実施例を参照してより詳細に記載する。
原料
添加剤(N)としては、Bayer Material Science AGから入手可能な多層カーボンナノチューブ(MWCNT)、すなわち、BAYTUBES(登録商標)C150 PおよびSigma−Aldrichから市販されている単層カーボンナノチューブ(SWCNT)の2タイプのカーボンナノチューブを用いた。
官能性PFPE(F)としては、Solvay Solexis S.p.A.から市販されている、FOMBLIN(登録商標)ZDOL 2000(式HO−CHCFO(CFO)n’’(CFCFO)m’’CFCH−OHに従い、2000の平均分子量を有する)を用いた。
用いた流体(H)としては、すべてSolvay Solexis S.p.A.から市販されている、H−GALDEN(登録商標)ZT130(130℃の沸点を有するヒドロフルオロエーテルの混合物、主に、式HCFO(CFCFO)CFOCFHに従う)およびGALDEN(登録商標)HT 170(式CFO(CF−CF(CF)O)(CFO)CFにより表され(式中、n/m=20)、平均分子量450を有する)から形成した。
分散体の調製
すべての分散体は、以下の手法に従って調製した:計量した量のカーボンナノチューブおよび分散剤をベースの流体に添加し;この混合物をVibromixerで拡販し、次いで、超音波ディスインテグレータ(Hielscher UP 200S、出力=200W、作動周波数=24kHz)で5分間、過熱およびその結果生じる流体の蒸発を防ぐために0℃処理した。
分散体の安定性を、1000rpmで5分間の遠心分離による調製後に調べ:分散体は、遠心分離後も沈殿物が観察されなければ安定であるとみなす。
調製した分散体の異なる組成が表2にまとめられている(実施例1〜8)。上記に報告した安定性試験によれば、すべてのこれらの分散体は安定であった。
添加剤(N)を含まない例1C〜4Cの比較組成物もまた安定性および/または熱伝導性について試験した。
例5Cおよび6Cの比較組成物は、上述の試験において好適に安定性ではないことが見出された。それ故、これらの熱特性を適当に判定することは不可能であった。
熱伝導性計測を、例えばASTM C1113−99規格において詳述されているホットワイヤ法に従って行った。
組成物の熱伝導性の計測のための装置は、ASTM法D5930(平均過渡的ライン−ソース(Means Transient Line−Source)技術によるプラスチックの熱伝導性についての標準試験法)およびC1113(ホットワイヤによる耐火物の熱伝導性についての標準試験法(白金抵抗温度計技術))に記載の原理に基づいており、液体サンプルに対する過渡的ホットワイヤ法に関する文献により提案されているいくらかの改良が伴っていた。
組成物の熱伝導性を、ワイヤ電気抵抗対時間の計測から得られる薄い白金ワイヤの過渡的な温度上昇を監視することにより評価し、ここで、ワイヤの加熱速度は流体の熱特性に関連している。
得られた結果が表3にまとめられている。
Figure 2010535880
Figure 2010535880

Claims (11)

  1. −官能基を含まない少なくとも1種のフッ素化エーテル流体(流体(H));
    −流体(H)に対して0.01〜5重量%の、金属、金属酸化物または炭質材料粒子のうちから選択され、2000nm未満の平均粒径を有する少なくとも1種の固体ナノサイズ添加剤(添加剤(N));
    −主鎖中に少なくとも1つのエーテル結合を含むと共に少なくとも1個のフッ素原子を含む反復単位(R1)(フルオロポリオキシアルケン鎖)、および、少なくとも1つの官能基を含む、流体(H)に対して0.1〜10重量%の少なくとも1種の官能性(ペル)フルオロポリエーテル(官能性PFPE(F))
    を含む伝熱組成物。
  2. 流体(H)が、以下の式(IA)または(IB):
    ’O−(R −R(IA)R’O−J−(O)−R (IB)
    (式中:
    −R’およびRは、相互に同等であるかまたは異なり、−C2m+1、−C2n+1−h、−C2p+1−h’h’、−C2zOC2y+1、−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基のうちから独立して選択され、n、m、p、z、y、u、wは1〜8、好ましくは、1〜7の整数であり、h、h’、u’およびw’は、h≦2n+1、h’≦2p+1、u’≦2u、w’≦2w+1であるよう選択される整数≧1であり、XはCl、Br、Iのうちから選択されるハロゲン原子(好ましくは塩素原子)であり;
    −R は:
    (i)−CFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
    (ii)−CFCFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
    (iii)−CFXCFO−(式中、XはFまたはCFである)、
    (iv)−CFCFCFO−、
    (v)−CFCFCFCFO−
    からなる群のうちから選択される繰返し単位R°を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり;
    −rは、0または1に等しく、好ましくはrは1であり;
    −Jは、直鎖または分岐鎖、脂肪族または芳香族である、1〜12個の炭素原子を有する二価炭化水素基であって、好ましくは、例えば−CH−、−CHCH−または−CH(CH)−といった1〜6個の炭素原子を有する脂肪族二価炭化水素基であり;
    −jは、0または1に等しい)
    に従う、請求項1に記載の組成物。
  3. 流体(H)が、ヒドロフルオロエーテル(流体(HFE))、すなわち、炭素に追加して、フッ素およびエーテル性酸素原子、1個以上の水素原子を含む化合物である、請求項2に記載の組成物。
  4. 流体(HFE)が、以下の式(IIA)または(IIB):
    H*’O−(R −RH* (IIA) RH*’O−J−(O)−RH* (IIB)
    (式中:
    −RH*’およびRH*は、相互に同等であるかまたは異なり、−C2m+1、−C2n+1−h、−C2zOC2y+1、−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基のうちから独立して選択され、n、m、z、y、u、wは1〜8、好ましくは1〜7の整数であり、h、u’およびw’は、h≦2n+1、u’≦2u、w’≦2w+1であるよう選択される整数≧1であるが、ただし、式(IIA)におけるRH*’およびRH*の少なくとも一方が上記に定義されているとおり、−C2n+1−h基または−C2u−u’u’OC2w+1−w’w’基であり;
    −R 、J、jおよびrは上記の定義と同一の意味を有する)
    に従う、請求項3に記載の組成物。
  5. 流体(HFE)が、上述のとおり式(IIA)に従い、式中、rが1である、請求項4に記載の組成物。
  6. が、好ましくは、以下の:
    1)aおよびbが100以下の整数であり、a≧0、b≧0およびa+b>0であり;好ましくは、aおよびbの各々が>0であると共に、b/aが0.1〜10の間に含まれる、−(CFO)−(CFCFO)−;
    2)z’が1または2に等しい整数であり;b’が100以下の整数である−(CF−(CFz’−CFO)b’−;
    3)Lが出現するごとに−Fおよび−CFのうちから独立して選択され;b、tおよびcが100以下の整数であり、c>0、b≧0、t≧0であり;好ましくは、bおよびt>0であり、c/bが0.2〜5.0の間に含まれ、かつ、(c+b)/tが5〜50の間に含まれる−(CO)−(CO)−(CFLO)
    のうちから選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. 添加剤(N)が、カーボンナノチューブのうちから選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 官能性PFPE(F)が、以下の式(IV):
    −(CFX)−O−R−(CFX)p’−T (IV)
    (式中:
    Xの各々は独立してFまたはCFであり;
    pおよびp’は、相互に同等であるか異なり、0〜3の整数であり;
    は、繰返し単位R°であって:
    (i)−CFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
    (ii)−CFCFXO−(式中、XはFまたはCFである)、
    (iii)−CFCFCFO−、
    (iv)−CFCFCFCFO−、
    (v)−(CF−CFZ−O−(式中、kは0〜3の整数であると共にZは一般式−OR’Tの基(式中、R’は、0〜10の多数の繰返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり(前記反復単位は、以下の:−CFXO−、−CFCFXO−、−CFCFCFO−、−CFCFCFCFO−のうちから選択され、ここで、Xの各々は、独立してFまたはCFである)、および、TはC〜Cパーフルオロアルキル基である)である)、
    ならびに、これらの混合物
    からなる群のうちから選択される前記繰返し単位を含むフルオロポリオキシアルケン鎖であり;
    相互に同一のまたは異なるTおよびTの少なくとも一方が、O、S、N、Pおよびこれらの混合物のうちから選択されるヘテロ原子を含む官能基であり;存在する場合には、残りのTまたはTが、H、ハロゲン原子、C〜C30末端基のうちから選択される)
    に従う化合物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 本発明に好適な官能性PFPE(F)が:
    1.[X−(CFCF(CF)O)CFCOO]M、(ここで、Xはハロゲン、好ましくはClまたはFであり、Mは、H、Na、K、NH などの一価カチオンであり、およびnは、2〜100、好ましく2〜60の範囲の整数である);
    2.[X−(CFCF(CF)O)CFCOOM’’、(ここで、Xはハロゲン、好ましくはClまたはFであり、M’’は、Ca++、Mg++、Zn++などの二価カチオンであり、およびnは、2〜100、好ましく2〜60の範囲の整数である);
    3.(HO)OP−O(CHCHO) −CHCFO−(CFCFO)m’(CFO)n’−CFCHO(CHCHO) −PO(OH)(m’およびn’は整数であって、ここで、比m’/n’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’+n’は2〜100、好ましくは2〜60の範囲であり、ならびに、pは0〜3、好ましくは1〜3の範囲である);
    4.HO−CHCFO(CFO)n’’(CFCFO)m’’CFCH−OH(m’’およびn’’は整数であって、比m’’/n’’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’’+n’’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である);
    5.HO(CHCHO)n*CHCFO(CFO)n*’(CFCFO)m*’CFCH(OCHCHn*OH(n、m’およびn’は整数であって、ここで、比m’/n’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、ならびに、nは1〜3の範囲であり、かつ、和m’+n’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である);
    6.M’OOC−CFO−(CFO)n’’’(CFCFO)m’’’CFCOOM(ここで、Mは、H、Na、K、NH などの一価カチオンであり、ならびに、m’’’およびn’’’は整数であって、比m’’’/n’’’は、一般に、0.1〜10、好ましくは0.2〜5の範囲であり、かつ、和m’’’+n’’’は、2〜100、好ましくは2〜60の範囲である)
    からなる群のうちから選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物を製造する方法。
  11. 熱伝達のための請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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