JP2010535129A - オートバイのためのフロント・キャリア - Google Patents
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Abstract
オートバイのためのフロント・キャリアは、ブラケット手段(14)でオートバイ(S)のシャシ(C)の前部に連結される装荷台(11)を含む。これらのブラケット手段(14)は、本質的にオートバイの前輪の軸と平行の軸(X)の周りの回転によって台(11)の傾きを調整する手段(23)を含む。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、一般にスクータおよびオートバイのアクセサリの領域に関し、特にスクータの前部に配置されるキャリアに関する。
公知のように、物体および商品の輸送にスクータを使用する必要がある場合、リアおよび/またはフロント・キャリアを車両に備えることは通常のことである。
フロント・キャリアに関する限り、ブラケットを通じてスクータのフロント・シールドに対してシャシ部にしっかりと固定したカンチレバーで支持された装荷台を一般に含む。積荷を含むためのサイドボードは、その台と関係している。
キャリアは一般に、それと関連するスクータのモデルまたは系統のために特別に設計されるアクセサリである。スクータのシャシに関する台の位置は、本質的に修正されないデザイン要件である。
しかしながら、一般的な方法において、積荷を輸送する目的のスクータのためのキャリアは、載せる積荷のタイプおよび量により異なる機能的な要件を有する。例えば、宅配便の食物を運搬する目的のスクータに関連する積荷は一般に、郵便配達する目的のスクータに関連した積荷と比較して重量および容積において非常に異なる。
特にスクータの前部に固定されるキャリアに関連して、特別な機能的な要件が2つの重要な態様に関係がある:a)特に、車両がブレーキをかけている時の積荷の安定性、b)車両のドライバによる積荷へのアクセスのしやすさ。
スクータのキャリアの取付けが与えられたデザイン構成に関して修正できないことを考えれば、そのような態様がすべてのキャリアの使用に最適であるというわけではなく、キャリアが特別に設計された用途にのみ最適であることは明らかである。
例えば、フロント・キャリアは、一般に重い積荷の場合に特に有用であるように地面の近くでの重心を確実にするため、可能な限り低い位置でスクータに固定されるように設計されてもよい。しかしながらこの方法では、ドライバが運転する位置から積荷にアクセスすることを難しくする。逆も同じように、ステアリング・ハンドルの近くの位置にキャリアが固定されるように設計される場合、積荷へ最適にアクセスできるが、質量の配置は満足なものではない。
本発明の目的はしたがって、輸送される異なるタイプの積荷に適応することができるフロント・キャリアを一般にスクータまたはオートバイに提供することである。
この目的に関して、本発明の他の重要な目的は、特に車両がブレーキをかけている時の積荷の最適な安定性を確実にするフロント・キャリアをスクータに提供することである。
本発明のさらに重要な目的は、車両のドライバが積荷への最適なアクセスを有することができるフロント・キャリアをスクータに提供することである。
これらの目的は、ブラケット手段によりオートバイのシャシの前部に連結される装荷台を含むオートバイのためのフロント・キャリアで達成され、その前記ブラケット手段が、本質的にオートバイの前輪の軸に並列した軸の周りの回転によって前記台の傾きを調整する手段を含むことにおいて特徴付けられる。
本発明のオートバイのためのフロント・キャリアのさらなる特徴および利点は、添付の図面に関して非制限的な例として作成された以下の実施態様の説明により明瞭になる。そこにおいて:
図1は、本発明のキャリアを示すフロント・シールドのシェルのないオートバイ、すなわちスクータの前部の不等角投影図を示す;
図2は、図1と同じキャリアの側面図を示す;
図3は、本発明のキャリアのブラケット手段を部分的に示す前の図のスクータの前部の不等角投影図を示す(シールドは明確にするために省かれている)。
上記の図に関して、本発明のキャリアは、ブラケット手段12によりスクータSのシャシCの前部に連結される装荷台11を含む。
装荷台11は、管状の周囲のフレーム13aによって形成される格子と、周囲のフレーム13aの形状の内側に配置される長手方向の梁13bと、周囲のフレームの四方に延長する管状の板13cとを含む。
ブラケット手段12は、長方形断面を有する2つの金属性の棒15で構成されるスターラップ14を含む。前記棒15は、スクータSのシャシへの堅固な連結のため、支持体16および17上でボルトにより互いに並列して垂直に固定する。特にスクータのシールドの高い部分に配置される上部支持体16と、シールドの低い部分で固定される2つの下部支持体17とが存在する。前記下部支持体17は、ボルトによりスクータのシャシに固定される金属プレートから構成される。特に、2つの下部支持体17は、スクータのシャシに固定される2つの対応する重なり合う平坦な部分17aと、平坦な面同士で2つの棒15に固定される、離れて分岐している2つの対向する部分17bとを有する。
ブラケット手段12はまた、端部によって棒15に固定されるブラケット本体18を含む。ブラケット本体18の固定システムは、棒15において形成される対応する貫通孔15aで配置される4つの専用ボルト19(各々の棒に2つ)を含む。2つの棒15に沿って、スクータにキャリアを組立てる間、ブラケット本体18を高さ調整するための複数の前記孔15aが存在する。以降により明らかに説明されるように、装荷台11はブラケット本体18で支えられる。
各々の専用ボルト19は、ブラケット本体と棒との間で配置される間隔用軸受筒19aを備える。この間隔用軸受筒19aによって、ブラケット本体18がスクータSのシールドS1のシェルの外に配置されることができる(図2において概略的に破線によって示される)。ブラケット本体18は、カバー・ケース20によって外側が覆われる(図1に示され、図2に示されない)。
ブラケット本体18の自由端に、スクータのヘッドライト21と、適切な電線(図示せず)によってスクータの電子装置および電源(図示せず)に連結される2つの指示灯22とが存在する。
本発明によると、ブラケット手段12はまた、本質的にスクータの前輪の軸に並列した軸Xの周りの回転によって装荷台11の傾きを調整する手段23を含む。
本発明の好ましい実施態様によれば、前記調整手段23は、装荷台11の周囲のフレーム13aの後部13a´をブラケット本体18に連結するヒンジを含む。例えば、前記ヒンジは、確実にネジによってブラケット本体18の上の平面(*訳注1)に連結される本質的にC型のプレート24の対から構成される。前記プレート24の凹面は、円形の部分を有する台11の周囲のフレームの後部13a´の回転シートを定めるため、ブラケット本体の方に面する。前記ヒンジは、スクータのシールドのシェルS1近くのブラケット本体の端部の近くに位置する。
調整手段23はまた、調節可能な角度位置においてヒンジ軸Xの周りの台の回転をロックする装置を含む。本実施態様において、前記ロック装置は、ブラケット本体18の対向する横方向の側に枢支されるU型の本体25を含む。そのようなU型の本体25は、装荷台11がその上に載置される平坦な中心部分25aと、ブラケット本体18の対向する横方向の側に同軸的に枢支される2つの側部フランジ25bとから構成される。2つの本質的にC型の金属ロッド26は、ボルトにより中心部分25aに固定される。ロッド26の凹部は、中心部分25aに対してそれぞれの長手方向の梁13bをロックする。ブラケット本体18の横方向の側への側部フランジ25bの連結は、ブラケット本体18で定められるそれぞれ対応したハウジングと側部フランジ25bで定められる対応しているシート28とに挿入される2つの対向するネジを切られた旋回軸27を経て実行される。各々のフランジ25bに沿って整列配置され、旋回軸27のための複数の前記シート28(例えば貫通孔)が存在する。装荷台11の傾きを多様にするためには、適当なシート28内の両旋回軸27を動かすことで十分である。同時に、新たな幾何学的に一致する位置に名が手方向の梁13bに沿ってU型の本体25を変形させるために中心部分25上のロッド26の締め付け作用を緩和することが必要である。
記載された本発明が、設定され提案された目的を達成することは明らかである。装荷台の傾きの調整により、積荷の高さの調整が可能になり、その重量およびタイプによってその位置を最適化する。例えば積荷がスクータのドライバの最も近くに配置される必要がある場合、所望の角度によって上方に台を傾けることが可能であり、ドライバが積荷に届きやすくなる。前部を持ち上げることによる台の傾きにより、ブレーキをかけることの間、積荷の前傾効果を減らすことが可能になり、したがって、オートバイの全体的な安定性が改良される。これらの調整は、オートバイへのキャリアの組立て後でさえもユーザ自身によって実行することができる。
オートバイのフレームへの連結のためのブラケットの特定の構造により、オートバイ自体の組立ての間、車両の可能性のある使用法に関して装荷台の高さの最も適切な位置選択することができる。さらに、ブラケットの特定の構造は、重い積荷の支持を可能にする。
以下の請求項に記載の発明の範囲内において、本発明によるキャリアに変形および/または変化がなされてもよい。
請求項のいずれかに記載されている特徴および技術が引用符号に従う場合、これらは、単に請求項の明瞭さを増加するための例を提供する目的で含まれ、その結果として、それらが識別する各々の要素の解釈上の制限効果を有しない。
Claims (8)
- ブラケット手段(14)でオートバイ(S)のシャシ(C)の前部に連結される装荷台(11)を含むオートバイのためのフロント・キャリアであって、該ブラケット手段(14)が本質的に該オートバイの前輪の軸と平行の軸(X)の周りの回転によって該台(11)の傾きを調整する手段(23)を含むことにおいて特徴付けられる、フロント・キャリア。
- 前記ブラケット手段(12)はまた前記オートバイ(S)の前記シャシ(C)にカンチレバーで固定されたブラケット本体(18)を含み、前記台(11)の傾きを調整する前記手段(23)は、該装荷台(11)の後ろの範囲(13a´)を該ブラケット本体(18)に連結するヒンジ(24)を含み、該ヒンジ(14)は該シャシ(C)近くの該ブラケット本体(18)の端の近くに位置し、該調節手段(23)はまた、調節可能な角度位置にヒンジ軸(X)の周りでの該台(11)の回転をロックするための装置(25)を含むことにおいて特徴付けられる、請求項1記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 前記装荷台(11)の後ろの範囲(13a1)連結するための前記ヒンジが前記ブラケット本体(18)の上面にネジを切られた要素で固定される少なくとも本質的にC型のプレート(24)を含み、該C型のプレートの凹面は、該台(11)を定める周囲のフレーム(13a)の後部(13a´)のための回転シートを定めるため該ブラケット本体(18)の方へ面し、該後部(13a´)が円形の部分を有していることにおいて特徴付けられる、請求項2記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 調節可能な角度位置の前記ヒンジ軸(X)の周りの前記台(11)の回転をロックする装置(25)が、ロック手段(26)によって、一端で該装荷台(11)に位置調整可能にかつ方向反転可能に連結され、該軸(X)に並列した対応している旋回軸(27)により前記ブラケット本体(18)に枢支される少なくとも1つのフランジ(25b)を含み、複数のシート(28)から選択されるシートに連結されている該旋回軸(27)は該フランジ(25b)の延長部に沿って定められることにおいて特徴付けられる、請求項2または3記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 調節可能な角度位置において前記ヒンジ軸(X)の周りでの前記台(11)の回転をロックするための前記装置(25)が、該装荷台(11)が載置される中心部分(25a)から構成されるU型の本体(25)含み、その端で前記側部フランジ(25b)のうちの2つが、同軸的に前記ブラケット本体(18)の前記対向する横方向の側に枢支し、該ロック手段(26)が該中心部分(25a)にあることにおいて特徴付けられる、請求項4記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 前記台(11)が、周囲のフレーム(13a)によって形成される格子と、該周囲のフレーム(13a)に配置される長手方向の梁(13b)とを含み、前記ロック手段(26)は、前記中心部分(25a)上のネジを切られた要素で固定される本質的に少なくとも1つのC型の金属ロッド(26)を含み、該金属ロッド(26)は、凹の部分と、該同じ中心部分(25a)に対するそれぞれの該長手方向の梁(13b)とによってロックしていることにおいて特徴付けられる、請求項4または5記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 前記ブラケット手段(12)が、前記オートバイ(S)の前記シャシ(C)への堅固な連結のため、3つの支持体(16、17)に本質的に垂直に固定する少なくとも2つの金属棒(15)から構成されるスターラップ(14)を含み、前記2つの金属棒(15)に沿って、ネジ切られた要素により、前記ブラケット本体(18)への取付けのための複数の孔(15a)が提供されることにおいて特徴付けられる、請求項6記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
- 前記支持体(16、17)がそれぞれ、ネジを切られた要素で前記フレーム(T)に固定する金属プレートから構成される上部支持体(16)と2つの下部支持体(17)とを含み、該2つの下部支持体(17)が、前記オートバイ(S)の前記シャシ(C)に固定される2つの対応している重なり合う平坦な部分(17a)と前記2つの棒(15)に平坦な側同士で固定した、離れて分岐している2つの対向する部分(17b)とを有することにおいて特徴付けられる、請求項7記載のオートバイのためのフロント・キャリア。
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