JP2010527790A - 可撓性保護ガス・カバー - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1の構成部品を第2の構成部品に接合する、特にアーク溶接するための装置に関し、溶接プロセスは、例えば、スタッドが車体パネルといった加工物に溶接されるとき、又は、車体部分が、ねじが設けられたスタッドによりシャーシにアーク接続されるとき、保護又は不活性ガス雰囲気中で行われる。スタッド溶接中、ガス圧力に起因する歪みを導入することなく、非常に迅速な溶融及び凝固プロセスに対処できるように、スタッドの機械的移動及び保護ガスの移動と連携して電気切り換えプロセスを行う必要がある。本発明は、後方に向かう保護ガスの流れによる保護ガス溶接に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1の構成部品を第2の構成部品に接合するための、特に、接合が保護雰囲気又は不活性ガス雰囲気中で行われるアーク溶接のための装置に関する。本発明は、特に、スタッド溶接のために用いられる。スタッド溶接においては、例えばねじが設けられたスタッドが、例えば車体パネルのような加工物に接合又は溶接される。重要な適用分野は、例えば、ねじが設けられたスタッドにより車体部品がシャーシ等に接続される、種々の構成部品が互いに接続される自動車産業におけるものである。
「スタッド溶接」は、とりわけ、強い電流により非常に短い溶接プロセスが行われるという事実によって定義されるアーク溶接の形態である。スタッド溶接中、非常に迅速な溶融及び凝固プロセスに対処できるように、スタッドの機械的移動と連携して電気切り換えプロセスを行う必要がある。
スタッド溶接中、溶接プロセス及びその結果を改善するために、種々のリソースが用いられる。保護ガスの使用は、リソースの1つである。
溶接プロセス中に保護ガスが流れる方向に応じて、前方への保護ガスの流れを有する保護ガス溶接、後方への保護ガスの流れを有する保護ガス溶接、又は前方への保護ガスの流れと後方への保護ガスの流れを有する保護ガス溶接が、区別される。本発明は、後方への保護ガスの流れを有する保護ガス溶接に関する。
前方への保護ガスの流れを有する保護ガス溶接の場合、溶接工具は、後方が閉じており、前方が開いている。「後方(rear)」及び「前方(front)」という用語は、要素、すなわち、加工物、スタッド、及び溶接工具(例えば、溶接ヘッド、溶接ガン等)の相対的な配置を指す。スタッドは、溶接装置に対して前方に配置され、前方に向けて加工物の方向に移動される。もちろん、「前方に向けて」及び「後方に向けて」という用語は、制限的なものとして理解されるべきではなく、実際には、溶接軸線が、空間において相対的にどのように配向されるかは重要ではなく、加工物、スタッド、又は溶接工具は、溶接軸線上に配置される。
保護ガスの流れ(排出)が後方に向けて生じる、すなわち、溶接工具が前方に向けて閉じられ、後方に向けて開いた(溶接中)溶接装置が、特許文献1及び特許文献2において一般的に説明される。
図7及び図8は、中立位置(図7)及び溶接位置(図8)における、特許文献2による通常の溶接装置10を示す。
後方に向けられる保護ガスの流れを有する保護ガス溶接が、図7に示す通常の溶接装置10に関して以下に説明される。既知の溶接装置10は、前方に向けてテーパし、その内側に内部空間又はキャビティ14を定める円筒形のマウスピース12を含む。マウスピース12の内部空間14においては、移動装置(例えば、溶接ヘッド)が案内される。移動装置16は、その前端部18にスタッド・ホルダ20を有し、そのアーム間に、加工物24に接合又は溶接されるスタッド22を保持するスタッド・ホルダ20を有する。この目的のために、溶接装置10は、加工物24の方向に(溶接)軸線26に沿って前方に向けて移動される。溶接プロセスが行なわれた後で、溶接装置10は、後方に向けて移動される。この往復運動は、両端矢印28で示される。マウスピースは、加工物24に対する停止部として働く(前部)接触面30を有する。加工物24の本体32はさらに、保護ガスを内部空間(溶接空間)14に供給するためのガス供給部34も有する。
もちろん、図7の保護ガス供給部34の位置は、ほんの一例として示されるものにすぎない。保護ガス供給部34は、種々の位置で内部空間14に通じる複数のダクトで構成することができる。例えば、保護ガス供給部34は、開口部が(加工物24に対して)できるだけ前方に向けられるように配置される。
内部空間14は、さらに、第1(前部)の開口部36と第2(後部)の開口部とを有する。
図8では、図7の既知の溶接装置10が溶接位置で示される。この目的のために、マウスピース12は、加工物24の上に嵌合されている。
次いで、保護ガスが、ガス供給部34を介して内部空間14内に導入される。保護ガスは、第2の開口部38を通って「後方」に向けて内部空間14から出る。保護ガスの流れは、図8に複数の矢印40で示される。保護ガスは、理想的には、後方に向けてのみ逃れる。これは、接触面30(図7を参照のこと)がシールを形成するように(図8を参照のこと)加工物24に隣接する場合に当てはまる。この理想的な状態が、図8に矢印42で示される。溶接プロセス中、溶接空間14は、保護ガスで連続的にリンスされる。
マウスピース12が加工物24の上に緊密に嵌合されない場合には、保護ガスは、横方向に(前方に向けて)逃れることがあり、又は、外部環境からの空気が内部空間14に入ることがある。これにより内部空間14に渦流が生じ、これは、生成される溶接接続の品質に悪影響を有する。保護ガスの層流は、内部空間14において生じること、この場合には、接合区域、すなわちスタッド22が加工物24に溶接される位置で生じるのが理想的であり、保護ガスの流れは、構成部品と平行して、他の場合にはスタッドと平行して進むべきである。
加工物24に対する溶接工具10の位置の傾斜は問題となる。位置の傾斜は、構成部品自体が湾曲している場合、又は、スタッド22が縁部の近くで溶接される場合に生じ得る。位置の傾斜により、前部保護ガス・カバーが開き、接合領域において渦流が生じる。接合区域の上に半径方向に向けられるガス流(空気流)は、アークを狭くし、カバーがわずかしか開いていないときでも、ベンチュリ効果(Venturi effect)を生じさせる。
さらに、ドラフトによる望ましくない影響から接合領域を保護するために、通常、溶接のために、大量の保護ガス(8l/分〜15l/分)が必要とされる。
独国特許明細書第DE28 18 896号 独国実用新案第DE20 2004 001 667 U1号
したがって、本発明の目的は、すべての状況下で良好な溶接の品質を保証する溶接装置を提供することである。特定的には、少量の保護ガス(例えば、3l/分)が望ましい。構成部品の不均一さが、溶接の品質にどのような影響ももたないことが好ましい。
この目的は、構成部品、好ましくはスタッドを加工物に接合する、特にアーク溶接するための装置によって達成され、この装置は、スタッドを加工物に接続するために、保持されるスタッドを軸線に沿って第1の方向に加工物に向けて移動させるスタッド・ホルダと、保護ガス雰囲気中で溶接プロセスを実行するための、保護ガス供給部とを有し、溶接プロセス中、保護ガスは第1の方向とは実質的に反対の第2の方向に排出され、さらに、折り畳み蛇腹式に具体化されたシーリング・スリーブ(sealing sleeve)が設けられ、このシーリング・スリーブは、溶接プロセス中、加工物、スタッド・ホルダ、スタッド、及びシーリング・スリーブによって境界付けられ、かつ、これを通って保護ガスが流れる溶接空間が外部の環境から封止されるようにスタッド・ホルダに対して配置され、保護ガスは第2の方向にだけ逃れることができるようになる。
可撓性のシーリング・スリーブを接合区域の周りに設けることにより、保護ガスが前方に向けて接合区域から出ていかないこと、及び、周囲空気が前方から溶接空間に入らないことが保証される。溶接空間は(気)密なものである。スタッドを取り付ける構成部品又は加工物における不均一さを、どのような問題もなしに補償することができる。溶接空間が封止されることが常に保証されるため、相対的に少量の保護ガス流を用いて動作することが可能である。保護ガスが逃れるリスクも大きく減少される。少量の保護ガス(例えば、3l/分だけ)が使用されるが、実験室での試験では、構成部品と加工物との間の溶接接続の品質が、かなり改善されたことが示された。結果として、製造される不良品がより少ない。本発明による溶接装置を用いる溶接システムは、増大した処理量で動作させることができる。
1つの特定の実施形態によれば、この装置は、支持足部として用いることができ、かつ、加工物に面する第1の開口部と第2の開口部とを有する内部空間を定める本体を有するマウスピースをさらに有し、保持されるスタッドがマウスピースの前方領域に配置されるように、スタッド・ホルダが内部空間内に配置され、同時に第2の開口部は、マウスピースの後方領域に配置される。
マウスピースを用いることにより、シーリング・スリーブの磨耗が減少される。溶接プロセス中に生じることがあるスパッタは、スパッタに耐性がある材料で製造されたマウスピースに当たる。弾性設計であるため、この材料よりも感受性が高いシーリング・スリーブは、溶接空間が封止されることを保証するように働くにすぎない。このことにより、寿命が延びる。
1つの有利な実施形態によれば、シーリング・スリーブは、マウスピースに対する装置の中立位置では、緩和状態においてシーリング・スリーブが突出し、装置の溶接位置では、応力が加えられた状態でシーリング・スリーブが加工物と接触するようにマウスピースに取り付けられる。
折り畳み蛇腹式のシーリング・スリーブが加工物の上に嵌合されると、折り畳み蛇腹式シーリング・スリーブは、互いに圧縮されるか又は押し付けられる。シーリング・スリーブが加工物と接触した状態にある位置で、加工物が、例えばシーリング・スリーブから移動した場合(例えば、溶接工具がずれるなど)、シーリング・スリーブにかかる応力が自動的に解除される、すなわち、シーリング・スリーブ自体は加工物と接触したままであり、溶接空間を封止し続けることが保証される。
さらに、シーリング・スリーブの弾性により、高さが明白に異なるトポグラフィを有するスタッドでさえも、加工物の上に溶接できることが保証される。
具体的には、シーリング・スリーブは、マウスピースの前方領域において、マウスピースの接触面又は外部ブシュ(bush)に取り付けられる。シーリング・スリーブがより前方に設置されるほど、該シーリング・スリーブを製造するのに必要な材料の量が少なくなる。
さらに、シーリング・スリーブが加工物と接触状態にあるときに、シーリング・スリーブに囲まれる第1の表面が、加工物の上の第1の開口部の突出部に対応する第2の表面よりも大きい場合は有利である。
したがって、シーリング・スリーブは、加工物の反対側に配置されたマウスピース、又はその開口部を常にしっかりと囲む。このように、例えば、M8アルミニウム製スタッドのような、非常に小さい半径
Figure 2010527790
を有するスタッドを、構成部品に気密に(in gas−tight fashion)溶接することさえも可能である。非常に小さい半径を用いても、溶接プロセスを再現することができる。
さらに別の好ましい実施形態によれば、この装置はまた、少なくとも1つの開口部をもつマスクも有し、各々の開口部はシーリング・スリーブに結合される。
このように具体化されるマスクを、複数のスタッドを1つの構成部品の上に溶接するために、一種のテンプレートとして用いることができる。これを行うために、作業者は、例えば溶接ガンをマスクの開口部内に導入することしか必要でなく、次に、スタッドを気密に溶接することができる。マスクの開口部により、作業者のために、溶接位置が予め定められているので、マスクはさらに作業速度を高める。
各々の開口部は、シーリング・スリーブを取り付けるブシュで内側を覆われることが好ましい。
このことは、シーリング・スリーブを迅速に交換できるように、シーリング・スリーブをマスクに直接接続するのではなく、リングなどに接続するので、欠陥のあるシーリング・スリーブを容易にかつ迅速に交換することを可能にする。
特に、ゴム製スリーブは、一体的に形成され、好ましくは回転対称に形成される。
このことは、前述のゴム製スリーブの製造を容易にする。
さらに、シーリング・スリーブが横方向に開くのを可能にするために、シーリング・スリーブが、互いに対して移動可能であるように取り付けられた複数の部品で形成される場合に有利である。
シーリング・スリーブのこの実施形態は、特に、横方向に移動させることができる剛性の把持用フィンガを備えた把持手段で構成される溶接装置のスタッド・ホルダのために提供される。
この場合、多部品のシーリング・スリーブの部品が、その端部に雄型結合要素及び/又は雌型結合要素を有する場合に有利である。
これらの結合要素は、シーリング・スリーブが閉じた状態で、溶接空間が封止されることを保証する。
シーリング・スリーブは、ある領域の上で加工物と接触するのを保証する接触形成縁部を有することが好ましい。
半径方向の不均一さをより良好に補償することも可能であるので、線形シールに比べて、ある領域上に平面シールを製造することは有利である。
もちろん、上述された特徴及び下述される特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、それぞれの指定された組み合わせにおいてだけでなく、他の組み合わせにおいても、又は単独でも用いることができる。
溶接位置における本発明の第1の実施形態の側断面図を示す。 中立位置における図1からの溶接装置を示す。 中立位置における本発明による溶接装置の第2の実施形態を示す。 中立位置における本発明による溶接装置の第3の実施形態を示す。 本発明のさらに別の実施形態を示す。 本発明のさらに別の実施形態を示す。 本発明のさらに別の実施形態を示す。 本発明によるシーリング・スリーブの断面を示す。 中立位置における従来の溶接装置を示す。 溶接位置における図7からの溶接装置を示す。
本発明の例示的な実施形態を図面に示し、以下の説明においてより詳細に説明する。
本発明の好ましい実施形態の以下の説明においては、同一の構成部品は、同じ参照記号で与えられる。
図1は、本発明による第1の溶接装置50を示す。
溶接装置50は、図7及び図8の溶接装置10と同じように構成されるが、さらに弾性シーリング・スリーブ52がマウスピース12の前方領域54内に設けられている。シーリング・スリーブ52は、マウスピース本体32の外部スリーブ33に取り付けられる。
図1の例においては、シーリング・スリーブ52は、溶接軸線26に対して回転対称に形成され、したがって、ここでは本質的に円形の断面を有する(平面図において)。図1に横方向に示される断面は、折り畳み蛇腹式の設計を示す。図1のシーリング・スリーブ52は、単に、マウスピース12の周方向に進む1つの折り畳み部53を有するにすぎない。もちろん、あらゆる所望の数の折り畳み部53を設けることができる。「折り畳み蛇腹(folding bellow)」という用語は、後方に向けてテーパし、シーリング・スリーブ52が軸線26の方向に圧縮されるのを可能にするあらゆる構造を含むものとして理解されるべきである。
シーリング・スリーブ52は、弾性設計のものである。このシーリング・スリーブ52は、ゴム又はシリコーン(例えば、ULに記載された)で構成されることが好ましい。シーリング・スリーブ52は、溶接スパッタに曝されることがあるので、こうしたスパッタに対して非常に大きい耐性があるが、弾力性を保証する材料が選択される。
シーリング・スリーブ52は、1mm未満の壁厚を有することが好ましい。
シーリング・スリーブ52は、図1のマウスピース12の溶接位置において方向26に圧縮される。シーリング・スリーブ52は、直径D2を有するマウスピース12を完全に囲む。したがって、加工物24に接続されるシーリング・スリーブ52の1つの縁部は、相対的に大きい直径D2を有する。
図2は、図1の溶接装置50の中立位置を示す。
シーリング・スリーブ52は、緩和した状態又は応力が加えられていない状態で示される。応力が加えられていない状態において、シーリング・スリーブは、高低差H1で示されるように、マウスピース12に対して突出している。
溶接プロセスを行うために、マウスピース12が加工物24上に配置された場合には(図1を参照されたい)、スリーブ52が圧縮され、したがって、スリーブ52その縁部が別々に加工物24にくっついたままであることを保証する。マウスピース12が傾斜して加工物24の上に嵌合された場合でも、シーリング・スリーブ52は、マウスピース12の外からの空気が、位置合わせ不良の結果として前方領域又は前部開口部に生じた間隙を通って、内部空間又は溶接空間14に入ることができないことを保証する。
マウスピース12が加工物24上に適用されるとすぐに、保護ガスが供給部34を介して供給され、内部空間全体、及び傾斜が生じた場合にはさらに、シーリング・スリーブ52により境界付けられた空間(マウスピース12とシーリング・スリーブ52との間の空間)が保護ガスで満たされるまでリンスされる。保護ガスは、次いで、マウスピース12を通って流れ、後部開口部38を通って出ていく。
図3は、マウスピース12の外部スリーブ33の代わりに、シーリング・スリーブ52が接触形成面30上に配置されているという点で、図1及び図2の溶接装置50と異なる、本発明による溶接装置60を示す。
図4に示すように、マウスピース12は、保護ガス雰囲気中で溶接プロセスを行うことができるようにするために、必要とは限らない。
図1乃至図3の溶接装置と比較すると、図4に示す本発明による溶接装置70は、マウスピース12を有していない。その代わりに、これに対応して保護スリーブが大きくされている。図4の保護スリーブ、すなわち、ここで示される2つの実施形態72及び74は、非常に大きいので、溶接ヘッド16、スタッド・ホルダ20、及びスタッド22は、スリーブに完全に囲まれる。
保護スリーブ72は、一重壁を有するように形成され、図の左側部分に示される。二重壁の変形態様74が、鎖線で右側部分に示される。
シーリング・スリーブ72の一端76が、三角の断面で示され、シーリング・スリーブ74の一端78が、矩形の断面で示される。これらの断面形状は、シーリング・スリーブと加工物24との間の平面シールを示すために、一例として選択されたものである。端部をこのように形成しない場合は、線形シールが適用されるが、これもまた可能である。しかしながら、平面シール(軸線26に対して半径方向の)はさらに、半径方向における加工物24上の不均一さを補償することができることも保証する。
図5aは、本発明のさらに別の実施形態の斜視図を示す。
図5aは、1つ又はそれ以上の開口部84をもつ溶接マスク82を示す。開口部84は、ここでは内部ブシュ86を有し、この内部ブシュ86は次いで、シーリング・スリーブ88に接続される。しかし、シーリング・スリーブ88は、もちろん、開口部84に直接接続することもできる。ブシュ86への接続は、欠陥のあるシーリング・スリーブ88のより容易な交換を可能にする。
溶接マスク82は、例えば、溶接プロセスが、溶接ガン(図示せず)などにより手作業で行われる場合に用いられる。次いで、作業者(図示せず)は、単に溶接ガンを開口部84に導入して、溶接する必要がある。次いで、溶接プロセスの残りの部分が、自動的に、具体的には保護ガス雰囲気中で気密に行われる。
図5bは、図5aの側断面図を示す。
図5bは、シールの折り畳み式蛇腹部88の高さH2が、図5cの高さH3より大幅に高いことを明確に示す。
図5bは、溶接ガンが、マウスピース12と共に、矢印90の方向に開口部84内に導入された状態を示す。この目的のために、例えばヒンジにより、(垂直方向の)休止位置から(水平方向の)作業位置に、溶接マスク82を折り畳むことができる。作業位置は、図5cに一例として示される。
図5cにおいては、シーリング・スリーブ88が圧縮される。このことは、溶接プロセスが気密に行われることを保証する。高さH3は、事実上、加工物24とマスク82との間の距離に対応する。図5cにおいては、マウスピース12は、開口部84内に導入される。図5cのこの状態においては、溶接プロセスは、気密に行うことができる。
図6は、シーリング・スリーブ92のさらに別の実施形態による断面を平面図で示す。
シーリング・スリーブ92は、複数の部分で形成されており、この場合は2つの部分94及び96で形成されている。このシーリング・スリーブ92は、一例として、矩形の断面を有する。
シーリング・スリーブ92は、部分的に示される把持部20−1及び20−2により、スタッド・ホルダを囲む。把持部20−1及び20−2は、これらの間にスタッド22を保持し、新しいスタッド22を搭載するために、矢印100及び102の方向に移動させなければならない。把持部20−1及び20−2の移動に従うことができるように、シーリング・スリーブ92を実際上2つ部分で形成するのは、このためである。
シーリング・スリーブの部分94及び96は、それぞれの端部に結合要素を有する。雄型結合要素は98で示される。雌型結合要素は99で示される。
もちろん、シーリング・スリーブは、2つより多い部分から構成することもでき、又は、或いは、適用分野に応じて、一体的に構成することもできる。断面の形状を変えることもできる。
本発明による溶接装置は、加工物に対して溶接工具が傾斜配置されることに対する、又は、加工物の不均一さに対する高度な耐性により定められる。より少ない保護ガスが使用される。ガス・カバーの品質が非常に優れているので、スパッタがかなりの程度まで減少され、したがって、常に再現可能な溶接結果が得られる。ゴム製スリーブは、長い寿命を有する。例えば、アルミニウム製のM8スタッドを溶接することも可能である。ゴム製スリーブは、80ショア未満の硬度を有することが好ましい。本発明による折り畳み蛇腹部は、弾性設計のものであり、かつ、例えばマウスピースに対して突出しているという事実によって、構成部品上に押圧力を生じさせる。
10、50、60、70:溶接装置
12:マウスピース
20、20−1、20−2:スタッド・ホルダ
22:スタッド
24:加工物
26:軸線
30:接触面
33:外部スリーブ
34:保護ガス供給部
36、38、84:開口部
52、72、74、88、92:シーリング・スリーブ
76、78:接触形成縁部
82:マスク
86:内部ブシュ
98、99:結合要素

Claims (11)

  1. 構成部品(22)、好ましくはスタッド(22)を加工物(24)に接合する、特にアーク溶接するための装置であって、前記スタッド(22)を前記加工物(24)に接続するために、保持されるスタッド(22)を軸線(26)に沿って第1の方向(90)に該加工物(24)に向けて移動させるスタッド・ホルダ(20、20−1、20−2)と、保護ガス雰囲気下で溶接プロセスを実行するための、保護ガス供給部(34)とを有し、溶接プロセス中、前記保護ガスが前記第1の方向とは実質的に反対の第2の方向に排出される、装置において、弾性の折り畳み蛇腹式シーリング・スリーブ(52、72、74、88、92)により特徴付けられ、この弾性の折り畳み蛇腹式シーリング・スリーブ(52、72、74、88、92)は、溶接プロセス中、該加工物(24)、前記スタッド・ホルダ(20)、前記スタッド(22)、及び該シーリング・スリーブ(52)によって境界付けられ、かつ、これを通って該保護ガスが流れる溶接空間(14)が、外部の環境から封止されるように該スタッド・ホルダ(20)に対して配置され、該保護ガスが前記第2の方向にだけ逃れることができるようになることを特徴とする装置。
  2. 支持足部として用いることができ、前記加工物(24)に面する第1の開口部(36)と、第2の開口部(38)とを有する内部空間(14)を定める本体(32)を有するマウスピース(12)をさらに有し、前記スタッド・ホルダ(20)は、前記保持されるスタッド(22)が前記マウスピース(12)の前方領域(54)に配置されるように前記内部空間(14)内に配置され、前記第2の開口部(38)は、該マウスピース(12)の後方領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記シーリング・スリーブ(52)は、前記マウスピース(12)に対する前記装置(50)の中立位置では、緩和状態において該シーリング・スリーブ(52)が突出し、該装置の溶接位置では、該シーリング・スリーブ(52)は、応力が加えられた状態で前記加工物(24)と接触するように該マウスピース(12)に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記シーリング・スリーブ(52)は、前記マウスピース(12)の前方領域(54)において、該マウスピース(12)の接触面(30)又は外部スリーブ(33)に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記シーリング・スリーブ(52)が前記加工物(24)と接触状態にあるとき、前記シーリング・スリーブ(52)に囲まれる第1の面は、該加工物(24)の上への第1の開口部(36)の突出に対応する第2の面より大きいことを特徴とする、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 少なくとも1つの開口部(84)をもつマスク(82)も有し、各々の開口部(84)がシーリング・スリーブ(88)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 各々の開口部(84)は、前記シーリング・スリーブ(88)が取り付けられるブシュ(86)で内側が覆われることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記ゴム製スリーブ(52)は、一体的に具体化され、好ましくは回転対称であることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記シーリング・スリーブ(92)は、該シーリング・スリーブ(92)が横方向に開いていることを可能にするために、互いに対して移動できるように取り付けられた複数の部分(94、96)から形成されることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記部分(94、96)は、両端部に雄型結合要素(98)及び/又は雌型結合要素(99)を有し、前記シーリング・スリーブ(92)の閉じた状態において、該部分(94、96)は、それぞれの隣接する部分(96、94)により緊密に閉じられることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記シーリング・スリーブ(72、74)は、ある領域の上で前記加工物(24)との接触が形成されることを保証する接触形成縁部(76、78)を有することを特徴とする前記請求項のいずれか1項に記載の装置。
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