JP2010525328A5 - - Google Patents
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Description
いくつかの態様では、本開示は、細胞の細胞表面グリカン(細胞の表面における糖タンパク質または糖脂質の細胞表面グリカンなど)の特性を評価することで、細胞によって産生される糖タンパク質のグリコシル化の特性を同定する方法を提供するものである。他の態様では、細胞表面グリカンの特性は、より一般的には、細胞から糖タンパク質産物を産生するためのプロセスなど、細胞培養のプロセスなどにおいて、細胞の生存度、形態、密度または他の特性などの細胞の状態(プロセス条件が変わることで影響を受ける場合もある)と相関し得るものである。よって、本開示の実施形態は、多岐にわたる、異なった状況に利用できるものであり、とりわけ、
(a)治療用糖タンパク質産物などの糖タンパク質産物のグリコシル化の特徴を評価または予測する、
(b)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスの1つ以上のステップで糖タンパク質産物の品質(グリカン構造など)を監視する、
(c)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスにおけるプロセス条件の変化を検出する、
(d)(比較目的などで)糖タンパク質調製物の異なるバッチに関する情報を提供する、
(e)(比較目的などで)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスの異なるステップで細胞の状態または糖タンパク質産物の状態に関する情報を提供する、
(f)(比較目的などで)糖タンパク質産物を生成するための複数のプロセスの同一のステップで細胞の状態または糖タンパク質産物の状態に関する情報を提供する、および/または
(g)(比較目的などで)同様または同一の条件下で増殖させた2つ以上の細胞または細胞集団(最初の細胞集団から選択された単一の細胞に由来するクローン集合体など)によって産生される糖タンパク質産物のグリコシル化の特徴に関する情報を提供する目的で、細胞表面グリカンを評価することが可能である。
本発明はまた、以下の項目を提供する。
(項目1)
a)
(i)目的の糖タンパク質を産生する細胞の表面に第1の一組の条件下で存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)この細胞の表面に第2の一組の条件下で存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、細胞によって産生される目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップと、を含む、細胞によって産生される糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目2)
1つ以上の特徴が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの変化を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
相違を判断するステップが、第1の表面グリコシル化パターンと第2の表面グリコシル化パターンとの間のシアリル化の相違を判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
1つ以上の特徴を確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンに存在するシアリル化の程度を確立することを含む、項目3に記載の方法。
(項目5)
目的の糖タンパク質を産生する細胞が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養であり、
第1の表面グリコシル化パターンが第1の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第1の一組の条件が第1の時点を表し、
第2の表面グリコシル化パターンが第2の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第2の一組の条件が第2の時点を表し、
このため、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの経時的な変化を確立することを含み、これによって産生状態または品質を評価できるようにする、項目1に記載の方法。
(項目6)
目的の糖タンパク質を産生する細胞が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養であり、
第1および第2の一組の条件が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養に適用される成長パラメータの異なる集合を表し、
このため、目的の糖タンパク質の産生に望ましい増殖パラメータが確立される、項目1に記載の方法。
(項目7)
a)
(i)細胞の第1の培養中の細胞表面に存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)培養中の細胞表面に存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、少なくとも1つのパラメータが、培養中の細胞によって産生される糖タンパク質のグリコシル化に対しておよぼす影響を確立するステップと、を含み、
第1の培養と第2の培養とは少なくとも1つのパラメータが互いに異なる、方法。
(項目8)
少なくとも1つのパラメータが単一のパラメータである、項目7に記載の方法。
(項目9)
少なくとも1つのパラメータが細胞のアイデンティティを含む、項目7または項目8に記載の方法。
(項目10)
確立された効果に基づいて、糖タンパク質の産生に望ましい細胞を選択するステップをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
少なくとも1つのパラメータが少なくとも1つの増殖条件を含む、項目7または8に記載の方法。
(項目12)
確立された効果に基づいて、糖タンパク質の産生に望ましい増殖条件を選択するステップをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
相違を判断するステップが、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、結合型グリカンの完全組成または部分組成、結合型グリカンの相対量、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴の相違を判断することを含む、項目1または項目7に記載の方法。
(項目14)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面グリカンを細胞から遊離させ、遊離グリカンを分析することを含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
判断するステップが、
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを第1の培養にて細胞から遊離させるステップと、
少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを第2の培養にて細胞から遊離させるステップと、
第1および第2の遊離細胞表面グリカンを分析するステップとを含む、項目7に記載の方法。
(項目16)
遊離させるステップが細胞をプロテアーゼに曝露することを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
遊離させるステップが各々、細胞をプロテアーゼに曝露することを含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
曝露するステップが、少なくとも1つの糖タンパク質が遊離されるようにプロテアーゼ処理することを含み、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目16または17に記載の方法。
(項目19)
プロテアーゼが、プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目18に記載の方法。
(項目20)
プロテアーゼ処理するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のプロテアーゼに曝露することを含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
プロテアーゼ処理するステップが、約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目19に記載の方法。
(項目22)
分析するステップが、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を利用するものである、項目14または15に記載の方法。
(項目23)
判断するステップが、細胞からグリカンを遊離させることを含まない、項目1または項目7に記載の方法。
(項目24)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、エキソグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
遊離させるステップが、
a)1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目14または15に記載の方法。
(項目26)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目25に記載の方法。
(項目27)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンである、項目25に記載の方法。
(項目28)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンである、項目25に記載の方法。
(項目29)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目30)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目32)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目33)
判断した相違に関する情報または固定培地におけるグリコシル化パターンのうちの少なくとも1つに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目1または項目7に記載の方法。
(項目34)
記録した情報と履歴記録または参照標準とを比較するステップをさらに含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目33または34に記載の方法。
(項目36)
a)目的の糖タンパク質を産生する細胞であって、細胞が細胞表面グリコシル化パターンを有するように細胞表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを有する細胞を提供するステップと、
b)細胞表面グリコシル化パターンの少なくとも1つの特徴を判断するステップと、
c)こうして判断した特徴に基づいて、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップとを含み、判断した特徴が目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴と相関する、
細胞によって産生される目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目37)
少なくとも1つの細胞表面グリカンが細胞表面複合糖質の一部である、項目36に記載の方法。
(項目38)
少なくとも1つの細胞表面グリカンが細胞表面糖タンパク質の一部である、項目37に記載の方法。
(項目39)
確立するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数のグリカンを特性決定することを含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
判断した特徴が、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、結合型グリカンの完全組成または部分組成、結合型グリカンの相対量、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、
確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンに、判断した特徴が共通して備わっている旨を判断することを含む、項目39に記載の方法。
(項目41)
判断するステップよりも前に細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目38に記載の方法。
(項目42)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目41に記載の方法。
(項目43)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目41に記載の方法。
(項目44)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目43に記載の方法。
(項目45)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目43に記載の方法。
(項目46)
判断するステップが、細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目41に記載の方法。
(項目47)
判断するステップよりも前に細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させない、項目37に記載の方法。
(項目48)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
細胞表面糖タンパク質が、1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、判断するステップが、
a)1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目38に記載の方法。
(項目50)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目49に記載の方法。
(項目51)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンである、項目49に記載の方法。
(項目52)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンである、項目49に記載の方法。
(項目53)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目54)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目56)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目57)
固定培地で特性決定した少なくとも1つの細胞表面グリカンに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目36〜56のいずれか一項に記載の方法。
(項目58)
記録した情報と履歴記録とを比較するステップをさらに含む、項目57に記載の方法。
(項目59)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目57または項目58に記載の方法。
(項目60)
a)目的の糖タンパク質を産生する第1の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを含む第1の細胞を提供するステップと、
b)少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)目的の糖タンパク質を産生する第2の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを含む第2の細胞を提供するステップと、
d)少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
e)第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの1つ以上の相違を判断するステップと、
f)目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を確立するステップとを含み、第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの間の判断した相違が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違と相関している、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を判断する方法。
(項目61)
第1および第2の細胞を細胞の初期集団から選択する、項目60に記載の方法。
(項目62)
第1および第2の細胞を異なる細胞培養条件下で増殖させる、項目60または61に記載の方法。
(項目63)
細胞培養条件が、細胞型、培養のタイプ、培養時間、培地のタイプ、モル浸透圧濃度、pH、温度、単離ステップ、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるパラメータの点で異なっている、項目62に記載の方法。
(項目64)
第1の細胞および第2の細胞を同一の細胞培養条件下で増殖させる、項目60または61に記載の方法。
(項目65)
目的の糖タンパク質を産生する細胞を含む細胞培養液から、異なる時点で第1および第2の細胞を単離し、第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの間で判断した1つ以上の相違が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの経時的な変化を表す、項目64に記載の方法。
(項目66)
第1および第2の細胞が、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細胞、メイディンダービーイヌ腎臓(MDCK)細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK細胞)、NS0細胞、MCF−7細胞、MDA−MB−438細胞、U87細胞、A172細胞、HL60細胞、A549細胞、SP10細胞、DOX細胞、DG44細胞、HEK 293細胞、SHSY5Y、ジャーカット細胞、BCP−1細胞、COS細胞、Vero細胞、GH3細胞、9L細胞、3T3細胞、MC3T3細胞、C3H−10T1/2細胞、NIH−3T3細胞、C6/36細胞、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目60〜65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンが第1の細胞表面複合糖質の一部であり、第2の細胞表面グリカンが第2の細胞表面複合糖質の一部である、項目60に記載の方法。
(項目68)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンが第1の細胞表面糖タンパク質の一部であり、第2の細胞表面グリカンが第2の細胞表面糖タンパク質の一部である、項目67に記載の方法。
(項目69)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数の第1のグリカンを特性決定することを含み、
少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数の第2のグリカンを特性決定することを含む、項目68に記載の方法。
(項目70)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、グリカンの完全組成または部分組成、および細胞表面グリカンに対するこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴を評価することを含み、
目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を確立するステップが、目的の糖タンパク質に、評価した特徴が共通して備わっている旨を判断することを含む、項目69に記載の方法。
(項目71)
第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップの前に、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から遊離させる、項目69に記載の方法。
(項目72)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目71に記載の方法。
(項目73)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から除去する、項目72に記載の方法。
(項目74)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目73に記載の方法。
(項目75)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目73に記載の方法。
(項目76)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、少なくとも1つの第1および第2の細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目71に記載の方法。
(項目77)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップよりも前に第1および第2の細胞表面複合糖質を第1および第2の細胞から遊離させない、項目67に記載の方法。
(項目78)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、第1および第2の細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、エキソグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目77に記載の方法。
(項目79)
第1の細胞表面糖タンパク質が1つ以上の第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、第2の細胞表面糖タンパク質が1つ以上の第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、
a)1つ以上の第1および第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンを第1および第2の細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の第1および第2の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目68に記載の方法。
(項目80)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の第1および第2の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目79に記載の方法。
(項目81)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンであるか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンであるか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目82)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンであるか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンであるか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目83)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目84)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含むか、またはその両方である、項目83に記載の方法。
(項目85)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目86)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目87)
固定培地で特性決定した少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目60〜86のいずれか一項に記載の方法。
(項目88)
記録した情報と履歴記録とを比較するステップをさらに含む、項目87に記載の方法。
(項目89)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目87または項目88に記載の方法。
(項目90)
a)目的の糖タンパク質を産生する細胞の表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを含む細胞を提供するステップと、
b)少なくとも1つの細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断するステップと、を含み、特性決定された少なくとも1つのグリカンが目的の糖タンパク質のグリコシ
ル化パターンの1つ以上の特徴と相関している、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目91)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目90に記載の方法。
(項目92)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目90に記載の方法。
(項目93)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目92に記載の方法。
(項目94)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目92に記載の方法。
(項目95)
判断するステップが、細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目90に記載の方法。
(a)治療用糖タンパク質産物などの糖タンパク質産物のグリコシル化の特徴を評価または予測する、
(b)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスの1つ以上のステップで糖タンパク質産物の品質(グリカン構造など)を監視する、
(c)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスにおけるプロセス条件の変化を検出する、
(d)(比較目的などで)糖タンパク質調製物の異なるバッチに関する情報を提供する、
(e)(比較目的などで)糖タンパク質産物を生成するためのプロセスの異なるステップで細胞の状態または糖タンパク質産物の状態に関する情報を提供する、
(f)(比較目的などで)糖タンパク質産物を生成するための複数のプロセスの同一のステップで細胞の状態または糖タンパク質産物の状態に関する情報を提供する、および/または
(g)(比較目的などで)同様または同一の条件下で増殖させた2つ以上の細胞または細胞集団(最初の細胞集団から選択された単一の細胞に由来するクローン集合体など)によって産生される糖タンパク質産物のグリコシル化の特徴に関する情報を提供する目的で、細胞表面グリカンを評価することが可能である。
本発明はまた、以下の項目を提供する。
(項目1)
a)
(i)目的の糖タンパク質を産生する細胞の表面に第1の一組の条件下で存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)この細胞の表面に第2の一組の条件下で存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、細胞によって産生される目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップと、を含む、細胞によって産生される糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目2)
1つ以上の特徴が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの変化を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
相違を判断するステップが、第1の表面グリコシル化パターンと第2の表面グリコシル化パターンとの間のシアリル化の相違を判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
1つ以上の特徴を確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンに存在するシアリル化の程度を確立することを含む、項目3に記載の方法。
(項目5)
目的の糖タンパク質を産生する細胞が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養であり、
第1の表面グリコシル化パターンが第1の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第1の一組の条件が第1の時点を表し、
第2の表面グリコシル化パターンが第2の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第2の一組の条件が第2の時点を表し、
このため、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの経時的な変化を確立することを含み、これによって産生状態または品質を評価できるようにする、項目1に記載の方法。
(項目6)
目的の糖タンパク質を産生する細胞が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養であり、
第1および第2の一組の条件が、目的の糖タンパク質を産生する細胞の培養に適用される成長パラメータの異なる集合を表し、
このため、目的の糖タンパク質の産生に望ましい増殖パラメータが確立される、項目1に記載の方法。
(項目7)
a)
(i)細胞の第1の培養中の細胞表面に存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)培養中の細胞表面に存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、少なくとも1つのパラメータが、培養中の細胞によって産生される糖タンパク質のグリコシル化に対しておよぼす影響を確立するステップと、を含み、
第1の培養と第2の培養とは少なくとも1つのパラメータが互いに異なる、方法。
(項目8)
少なくとも1つのパラメータが単一のパラメータである、項目7に記載の方法。
(項目9)
少なくとも1つのパラメータが細胞のアイデンティティを含む、項目7または項目8に記載の方法。
(項目10)
確立された効果に基づいて、糖タンパク質の産生に望ましい細胞を選択するステップをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
少なくとも1つのパラメータが少なくとも1つの増殖条件を含む、項目7または8に記載の方法。
(項目12)
確立された効果に基づいて、糖タンパク質の産生に望ましい増殖条件を選択するステップをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
相違を判断するステップが、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、結合型グリカンの完全組成または部分組成、結合型グリカンの相対量、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴の相違を判断することを含む、項目1または項目7に記載の方法。
(項目14)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面グリカンを細胞から遊離させ、遊離グリカンを分析することを含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
判断するステップが、
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを第1の培養にて細胞から遊離させるステップと、
少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを第2の培養にて細胞から遊離させるステップと、
第1および第2の遊離細胞表面グリカンを分析するステップとを含む、項目7に記載の方法。
(項目16)
遊離させるステップが細胞をプロテアーゼに曝露することを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
遊離させるステップが各々、細胞をプロテアーゼに曝露することを含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
曝露するステップが、少なくとも1つの糖タンパク質が遊離されるようにプロテアーゼ処理することを含み、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目16または17に記載の方法。
(項目19)
プロテアーゼが、プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目18に記載の方法。
(項目20)
プロテアーゼ処理するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のプロテアーゼに曝露することを含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
プロテアーゼ処理するステップが、約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目19に記載の方法。
(項目22)
分析するステップが、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を利用するものである、項目14または15に記載の方法。
(項目23)
判断するステップが、細胞からグリカンを遊離させることを含まない、項目1または項目7に記載の方法。
(項目24)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、エキソグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
遊離させるステップが、
a)1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目14または15に記載の方法。
(項目26)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目25に記載の方法。
(項目27)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンである、項目25に記載の方法。
(項目28)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンである、項目25に記載の方法。
(項目29)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目30)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目32)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含む、項目25に記載の方法。
(項目33)
判断した相違に関する情報または固定培地におけるグリコシル化パターンのうちの少なくとも1つに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目1または項目7に記載の方法。
(項目34)
記録した情報と履歴記録または参照標準とを比較するステップをさらに含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目33または34に記載の方法。
(項目36)
a)目的の糖タンパク質を産生する細胞であって、細胞が細胞表面グリコシル化パターンを有するように細胞表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを有する細胞を提供するステップと、
b)細胞表面グリコシル化パターンの少なくとも1つの特徴を判断するステップと、
c)こうして判断した特徴に基づいて、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップとを含み、判断した特徴が目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴と相関する、
細胞によって産生される目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目37)
少なくとも1つの細胞表面グリカンが細胞表面複合糖質の一部である、項目36に記載の方法。
(項目38)
少なくとも1つの細胞表面グリカンが細胞表面糖タンパク質の一部である、項目37に記載の方法。
(項目39)
確立するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数のグリカンを特性決定することを含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
判断した特徴が、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、結合型グリカンの完全組成または部分組成、結合型グリカンの相対量、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、
確立するステップが、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンに、判断した特徴が共通して備わっている旨を判断することを含む、項目39に記載の方法。
(項目41)
判断するステップよりも前に細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目38に記載の方法。
(項目42)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目41に記載の方法。
(項目43)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目41に記載の方法。
(項目44)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目43に記載の方法。
(項目45)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目43に記載の方法。
(項目46)
判断するステップが、細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目41に記載の方法。
(項目47)
判断するステップよりも前に細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させない、項目37に記載の方法。
(項目48)
判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
細胞表面糖タンパク質が、1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、判断するステップが、
a)1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目38に記載の方法。
(項目50)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目49に記載の方法。
(項目51)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンである、項目49に記載の方法。
(項目52)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンである、項目49に記載の方法。
(項目53)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目54)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
タンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目56)
タンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含む、項目49に記載の方法。
(項目57)
固定培地で特性決定した少なくとも1つの細胞表面グリカンに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目36〜56のいずれか一項に記載の方法。
(項目58)
記録した情報と履歴記録とを比較するステップをさらに含む、項目57に記載の方法。
(項目59)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目57または項目58に記載の方法。
(項目60)
a)目的の糖タンパク質を産生する第1の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを含む第1の細胞を提供するステップと、
b)少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)目的の糖タンパク質を産生する第2の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを含む第2の細胞を提供するステップと、
d)少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
e)第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの1つ以上の相違を判断するステップと、
f)目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を確立するステップとを含み、第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの間の判断した相違が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違と相関している、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を判断する方法。
(項目61)
第1および第2の細胞を細胞の初期集団から選択する、項目60に記載の方法。
(項目62)
第1および第2の細胞を異なる細胞培養条件下で増殖させる、項目60または61に記載の方法。
(項目63)
細胞培養条件が、細胞型、培養のタイプ、培養時間、培地のタイプ、モル浸透圧濃度、pH、温度、単離ステップ、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるパラメータの点で異なっている、項目62に記載の方法。
(項目64)
第1の細胞および第2の細胞を同一の細胞培養条件下で増殖させる、項目60または61に記載の方法。
(項目65)
目的の糖タンパク質を産生する細胞を含む細胞培養液から、異なる時点で第1および第2の細胞を単離し、第1の細胞表面グリカンと第2の細胞表面グリカンとの間で判断した1つ以上の相違が、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの経時的な変化を表す、項目64に記載の方法。
(項目66)
第1および第2の細胞が、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細胞、メイディンダービーイヌ腎臓(MDCK)細胞、ベビーハムスター腎臓(BHK細胞)、NS0細胞、MCF−7細胞、MDA−MB−438細胞、U87細胞、A172細胞、HL60細胞、A549細胞、SP10細胞、DOX細胞、DG44細胞、HEK 293細胞、SHSY5Y、ジャーカット細胞、BCP−1細胞、COS細胞、Vero細胞、GH3細胞、9L細胞、3T3細胞、MC3T3細胞、C3H−10T1/2細胞、NIH−3T3細胞、C6/36細胞、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目60〜65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンが第1の細胞表面複合糖質の一部であり、第2の細胞表面グリカンが第2の細胞表面複合糖質の一部である、項目60に記載の方法。
(項目68)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンが第1の細胞表面糖タンパク質の一部であり、第2の細胞表面グリカンが第2の細胞表面糖タンパク質の一部である、項目67に記載の方法。
(項目69)
少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数の第1のグリカンを特性決定することを含み、
少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、細胞表面糖タンパク質の一部である複数の第2のグリカンを特性決定することを含む、項目68に記載の方法。
(項目70)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、グリカンの完全組成または部分組成、および細胞表面グリカンに対するこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴を評価することを含み、
目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を確立するステップが、目的の糖タンパク質に、評価した特徴が共通して備わっている旨を判断することを含む、項目69に記載の方法。
(項目71)
第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップの前に、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から遊離させる、項目69に記載の方法。
(項目72)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目71に記載の方法。
(項目73)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、第1および第2の細胞表面糖タンパク質を第1および第2の細胞から除去する、項目72に記載の方法。
(項目74)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目73に記載の方法。
(項目75)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目73に記載の方法。
(項目76)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、少なくとも1つの第1および第2の細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目71に記載の方法。
(項目77)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップよりも前に第1および第2の細胞表面複合糖質を第1および第2の細胞から遊離させない、項目67に記載の方法。
(項目78)
少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、第1および第2の細胞表面複合糖質に、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、エキソグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目77に記載の方法。
(項目79)
第1の細胞表面糖タンパク質が1つ以上の第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、第2の細胞表面糖タンパク質が1つ以上の第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンを含み、少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップが、
a)1つ以上の第1および第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンを第1および第2の細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の第1および第2の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、項目68に記載の方法。
(項目80)
NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって、1つ以上の第1および第2の切断されたタンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定する、項目79に記載の方法。
(項目81)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンであるか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンであるか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目82)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンであるか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンであるか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目83)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目84)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが少なくとも1つのシアル酸残基を含むか、またはその両方である、項目83に記載の方法。
(項目85)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンが高マンノース型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目86)
第1のタンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含むか、第2のタンパク質結合型細胞表面グリカンがハイブリッド型グリカンを含むか、またはその両方である、項目79に記載の方法。
(項目87)
固定培地で特性決定した少なくとも1つの第1および第2の細胞表面グリカンに関する情報を記録するステップをさらに含む、項目60〜86のいずれか一項に記載の方法。
(項目88)
記録した情報と履歴記録とを比較するステップをさらに含む、項目87に記載の方法。
(項目89)
記録または比較するステップが品質制御手順の一部である、項目87または項目88に記載の方法。
(項目90)
a)目的の糖タンパク質を産生する細胞の表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを含む細胞を提供するステップと、
b)少なくとも1つの細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断するステップと、を含み、特性決定された少なくとも1つのグリカンが目的の糖タンパク質のグリコシ
ル化パターンの1つ以上の特徴と相関している、目的の糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。
(項目91)
糖タンパク質が細胞から遊離されるように細胞をプロテアーゼ処理することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させ、プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、項目90に記載の方法。
(項目92)
プロテイナーゼK、トリプシン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することで、細胞表面糖タンパク質を細胞から遊離させる、項目90に記載の方法。
(項目93)
曝露するステップが、約0.1から2.0mg/mLの濃度で1種類以上のタンパク質分解酵素に細胞を曝露することを含む、項目92に記載の方法。
(項目94)
曝露するステップが、細胞を約37℃の温度で約15分間プロテアーゼ処理することを含む、項目92に記載の方法。
(項目95)
判断するステップが、細胞表面糖タンパク質に、NMR、質量分析、液体クロマトグラフィ、二次元クロマトグラフィ、SDS−PAGE、抗体染色、レクチン染色、単糖定量化、蛍光標識糖質電気泳動(FACE)、ミセル動電クロマトグラフィ(MEKC)、エキソグリコシダーゼ処理またはエンドグリコシダーゼ処理、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特性決定法を適用することを含む、項目90に記載の方法。
Claims (23)
- a)
(i)目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞の表面に第1の一組の条件下で存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)該細胞の該表面に第2の一組の条件下で存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、該細胞によって産生される該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップと、
を含む、細胞によって産生される目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。 - 前記1つ以上の特徴が、前記目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの変化を含む、請求項1に記載の方法。
- 相違を判断する前記ステップが、第1の表面グリコシル化パターンと第2の表面グリコシル化パターンとの間のシアリル化の相違を判断することを含む、請求項1に記載の方法。
- 1つ以上の特徴を確立する前記ステップが、前記目的の非細胞表面糖タンパク質の前記グリコシル化パターンに存在するシアリル化の程度を確立することを含む、請求項3に記載の方法。
- 前記目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する前記細胞が、該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞の培養であり、
前記第1の表面グリコシル化パターンが第1の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第1の一組の条件が該第1の時点を表し、
前記第2の表面グリコシル化パターンが第2の時点で培養中の細胞表面に存在するパターンであるように、第2の一組の条件が該第2の時点を表し、
このため、該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立する前記ステップが、該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの経時的な変化を確立することを含み、これによって産生状態または品質を評価できるようにする、請求項1に記載の方法。 - 前記目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する前記細胞が、該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞の培養物であり、
前記第1および第2の一組の条件が、該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞の該培養物に適用される成長パラメータの異なる集合を表し、
このため、該目的の非細胞表面糖タンパク質の産生に望ましい増殖パラメータが確立される、請求項1に記載の方法。 - a)
(i)細胞の第1の培養中の細胞表面に存在する第1の表面グリコシル化パターンと、
(ii)培養中の細胞表面に存在する第2の表面グリコシル化パターンと、
の間のグリコシル化パターンの相違を判断するステップと、
b)こうして判断した相違に基づいて、少なくとも1つのパラメータが、培養中の細胞によって産生される該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化に対しておよぼす影響を確立するステップと、を含み、
該第1の培養と該第2の培養とは該少なくとも1つのパラメータが互いに異なる、方法。 - 前記相違を判断するステップが、グリコシル化部位占有の度合い、結合型グリカンのアイデンティティ、結合型グリカンの相対量、結合型グリカンの完全組成または部分組成、結合型グリカンの相対量、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される特徴の相違を判断することを含む、請求項1または請求項7に記載の方法。
- 判断するステップが、少なくとも1つの細胞表面グリカンを細胞から遊離させ、該遊離グリカンを分析することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記遊離させるステップが細胞をプロテアーゼに曝露することを含む、請求項9に記載の方法。
- 前記曝露するステップが、少なくとも1つの細胞表面糖タンパク質が遊離されるようにプロテアーゼ処理することを含み、該プロテアーゼ処理は細胞膜を実質的に破壊しないものである、請求項10に記載の方法。
- 前記判断するステップが、細胞からグリカンを遊離させることを含まない、請求項1または請求項7に記載の方法。
- 前記遊離させるステップが、
a)1つ以上のタンパク質結合型細胞表面グリカンを細胞表面糖タンパク質から切断し、
b)1つ以上の切断された該タンパク質結合型細胞表面グリカンを特性決定することを含む、請求項9に記載の方法。 - 前記タンパク質結合型細胞表面グリカンがN−結合型グリカンである、請求項13に記載の方法。
- 前記タンパク質結合型細胞表面グリカンがO−結合型グリカンである、請求項13に記載の方法。
- 前記タンパク質結合型細胞表面グリカンが複合型グリカンを含み、かつ少なくとも1つのシアル酸残基を含む、請求項13に記載の方法。
- 前記判断した相違に関する情報または固定培地における前記グリコシル化パターンのうちの少なくとも1つに関する情報を記録するステップをさらに含む、請求項1または請求項7に記載の方法。
- a)目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞であって、該細胞が細胞表面グリコシル化パターンを有するように該細胞表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを有する細胞を提供するステップと、
b)該細胞表面グリコシル化パターンの少なくとも1つの特徴を判断するステップと、
c)こうして判断した特徴に基づいて、該目的の非細胞表面糖タンパク質の該グリコシル化パターンの1つ以上の特徴を確立するステップとを含み、該判断した特徴が該目的の非細胞表面糖タンパク質の該グリコシル化パターンの1つ以上の特徴と相関する、
細胞によって産生される該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。 - a)目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する第1の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを含む第1の細胞を提供するステップと、
b)該少なくとも1つの第1の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する第2の細胞の表面に結合した少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを含む第2の細胞を提供するステップと、
d)該少なくとも1つの第2の細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
e)該第1の細胞表面グリカンと該第2の細胞表面グリカンとの1つ以上の相違を判断するステップと、
f)該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を確立するステップとを含み、該第1の細胞表面グリカンと該第2の細胞表面グリカンとの間の判断した相違が、該目的の非細胞表面糖タンパク質の該グリコシル化パターンにおける1つ以上の相違と相関している、該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンにおける1つ以上の相違を判断する方法。 - a)目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する細胞の表面に結合した少なくとも1つの細胞表面グリカンを含む細胞を提供するステップと、
b)該少なくとも1つの細胞表面グリカンを特性決定するステップと、
c)該目的の非細胞表面糖タンパク質の該グリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断するステップと、を含み、該特性決定された少なくとも1つのグリカンが該目的の非細胞表面糖タンパク質の該グリコシル化パターンの1つ以上の特徴と相関している、該目的の非細胞表面糖タンパク質のグリコシル化パターンの1つ以上の特徴を判断する方法。 - 前記目的の非細胞表面糖タンパク質が、前記細胞によって天然に産生されない糖タンパク質である、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
- 前記目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する前記細胞が、該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生するように操作されたものである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
- 前記目的の非細胞表面糖タンパク質が、前記細胞によって天然に産生されるものであり、該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生する該細胞は、高いレベルで、またはあらかじめ定められた条件で該目的の非細胞表面糖タンパク質を産生するように操作されたものである、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
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