JP2010525144A5 - 低vocおよび低hap生成能のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物、それを含有する防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物、それらを用いる環境に優しい金属コーティング方法、ならびに生じるコートされた金属 - Google Patents

低vocおよび低hap生成能のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物、それを含有する防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物、それらを用いる環境に優しい金属コーティング方法、ならびに生じるコートされた金属 Download PDF

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本発明は、有機ケイ素化合物、それから作製される防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物、およびそれらの金属への塗布方法、ならびに有機ケイ素化合物に基づく防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤を有する金属に関する。
金属に対する著しく向上した防食性および/もしくは接着促進性能が、この下に記載されるヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物に基づくコーティング剤組成物によって提供され得ることを発見した。
本発明によると:
(i)炭素原子へと結合する少なくとも一つのヒドロキシル基と、ケイ素−炭素結合を介してケイ素原子へと共有結合する少なくとも一つのカルバモイル基と、ならびに
(ii)少なくとも二つのシリルオキシ結合を有する少なくとも一つの二価の酸素含有基と、
を有するヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が提供される。
さらに本発明によると:
a)少なくとも一つの部分的にもしくは実質的に完全に加水分解されたヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物であって:
i)炭素原子へと結合する少なくとも一つのヒドロキシル基と、ケイ素−炭素結合を介してケイ素原子へと共有結合する少なくとも一つのカルバモイル基と、ならびに
ii)少なくとも二つのシリルオキシ結合を有する少なくとも一つの二価の酸素含有基と、
を有する化合物の水溶液を含有する、硬化性コーティング剤組成物を前記表面に塗布するステップと、ならびに
b)金属表面の該硬化性コーティング組成物を硬化してその上に防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティングを提供するステップと、
を含有する、金属の露出した表面の少なくも一部分のコーティングのための方法が提供される。
本発明のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物へと適用される「低いVOC産生能」という表現は、それの実質的に完全な加水分解の時に、実質的にまったく加水分解していない化合物の総重量に基づいて0から10より大きくない重量パーセントのVOCを生成する化合物の能力のようなものを指す。本発明のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物へと適用される「低いHAP産生能」という表現は、それの実質的に完全な加水分解の時に、実質的にまったく加水分解していない化合物の総重量に基づいて0から1より大きくない重量パーセントのHAPを生成する化合物の能力のようなものを指す。
ここで用いられるとき、用語「硬化」は、それにより、本発明の防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物の部分的におよび/もしくは実質的に完全に加水分解されたヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素成分が、新規に塗布されたコーティング剤組成物のゾル化ステージから結果的に不溶性の硬化したコーティング剤層となるゲル化ステージへと進む、進展する化学変化を指す。
Figure 2010525144
基とそれら自身とが縮合(もしくは、重縮合とも呼ばれるかも知れない)し、オルガノポリシロキサンの特徴である
Figure 2010525144
結合を生成することによってもたらされるこの化学変化は、コーティング剤組成物からの水の除去を含む。用語「硬化」は、部分的もしくは不完全な硬化、および実質的に完全な硬化を含む。硬化をもたらす縮合は周囲温度条件下において起こり熱および/もしくは真空の適用によって加速される。
A.ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物
本発明の一実施態様において、
ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は一般式(1)
Figure 2010525144

によって表され、
式中:
、RおよびRの各々は独立して二価のヒドロカルビレン基、たとえば12個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
の各々は独立して水素、例えば8個の炭素原子までのアルキル、アルケニル、アレニル、アリールもしくはアラルキル基のようなヒドロカルビル基、−RSiX 基、もしくは−C(=O)OR(OH)基であり;
の各々は独立して水素、例えば8個の炭素原子までのアルキル、アルケニル、アレニル、アリールもしくはアラルキル基のようなヒドロカルビル基、もしくは−RSiX 基であり;
の各々は独立して、たとえば12個までの炭素原子の二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基のような二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
の各々は独立して、−Cl、−Br、RO−、RC(=O)O−、R C=NO−、R NO−、R N−、−R、もしくは(HO)h−1O−であり、式中それぞれのRは独立して水素または例えば18個の炭素原子までのアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基のようなヒドロカルビル基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し、そしてそれぞれのRは独立して、例えば15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基のような二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
二つのケイ素原子の間の架橋構造を形成するZの各々は独立して、[−OR(OH)i−2O−]0.5もしくは[−O−]0.5であり、ここでRの各々は独立して例えば15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基のような二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
ケイ素原子と環状構造を形成するZの各々は独立して、[−OR10(OH)j−2O−]0.5であり、ここでR10は独立して例えば15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基のような二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhは整数であり、ここでaは0から2であり、bは0から3であり、cは0もしくは1であり、dは1から4であり、eは0から20であり、fは1から4であり、gは1から100であり、hは2から3であり、iは2から3であり、そしてjは2から3であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1である。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と関連してここで用いられるとき、「アルキル」は、直鎖の、分岐の、および環状のアルキル基を含み;「アルケニル」は、一つもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する任意の直鎖の、分岐の、および環状のアルケニル基であって、ここで置換がもしあるならば、位置が炭素炭素二重結合においてもしくは基内のどこかのいずれでもあり得るものを含み;「アリール」は、そこから一つの水素原子が取り除かれた任意の芳香族炭化水素を含み;「アラルキル」は、その中で一つもしくはそれ以上の水素原子が同じ数の類似のおよび/もしくは異なった(ここで定義されるような)アリール置換基によって置換されている、上述のアルキル基の任意のものを含み;「アレニル」は、一つもしくはそれ以上の水素原子が、同じ数の類似のおよび/もしくは異なった(ここで定義されたような)アルキル置換基によって置換されている、上述のアリール基の任意のものを含み;「アルキレン」は直鎖の、分岐の、および環状のアルキレン基を含み;「アルケニレン」は、一つもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有する任意の直鎖の、分岐の、および環状のアルケニレン基であって、ここで置換がもしあるならば、その位置が炭素炭素二重結合においてもしくは基内のどこかのいずれでもあり得るものを含み;「アリーレン」は、そこから二つもしくはそれ以上の水素原子が取り除かれた任意の芳香族炭化水素を含み;「アラルキレン」は、その中で一つもしくはそれ以上の水素原子が同じ数の類似のおよび/もしくは異なった(ここで定義されるような)アリール置換基によって置換されている、上述のアルキレン基の任意のものを含み;「アレニレン」は、一つもしくはそれ以上の水素原子が、同じ数の類似のおよび/もしくは異なった(ここで定義されたような)アルキル置換基によって置換されている、上述のアリーレン基の任意のものを含み;「ヒドロカルビル」は、一つの水素原子が除去されて一価の基を形成する任意の炭化水素を含み;そして、「ヒドロカルビレン」は、少なくとも二つの水素原子が除去されて二価のもしくは多価の基を形成する任意の炭化水素を含む。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と関連してここで用いられるとき、「環状アルキル」および「環状アルケニル」は、二環式構造、三環式構造およびより高次の環状構造、ならびにアルキル基および/もしくはアルケニル基でさらに置換された上述の環状構造を含む。これらの構造の代表的な例は、ノルボルニル、ノルボルネニル、エチルノルボルニル、エチルノルボルネニル、エチルシクロヘキシル、エチルシクロヘキセニル、シクロヘキシルシクロヘキシル、およびシクロドデカトリエニルを含む。
に関してここで用いられるとき、記号(−O−)0.5、および[−OR(OH)i−2O−]0.5は、それぞれ、シロキサン結合の半分、および架橋ジアルコキシ基の半分を参照する。この記号は、ケイ素原子に関連して使われ、そしてこの記号はそれぞれ、酸素原子の半分、すなわち、特定のケイ素原子への半分の結合、またはジアルコキシ基の半分、すなわち、特定のケイ素原子への半分の結合を意味すると捉えられる。酸素原子またはジアルコキシ基の残りの半分、およびケイ素への結合の残りの半分は、記載されている全体の分子構造において他のどこかに存在すると理解される。したがって、(−O−)0.5シロキサン基、および[−OR(OH)i−2O−]0.5ジアルコキシ基は、二つのケイ素原子が分子間で、または分子内で、のどちらで存在しても、これら二つの別々のケイ素原子を一緒に保持する化学結合を仲介する。[−OR(OH)i−2O−]0.5の場合、もしヒドロカルビレン基Rが非対称であれば、[−OR(OH)i−2O−]0.5のどちらか一方の端は、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の構造を完成するために必要な二つのケイ素原子のどちらか一方に結合されてよい。
本発明の他の実施態様において、加水分解性ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は一つもしくはそれ以上の、gが1より大きい式(1)のオリゴマーを含有できる。ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物のオリゴマーは、(−)NC(=O)OR(OH)および/もしくは(−)NC(=O)OR(OH)基のヒドロキシルと、別のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物のシリル基との分子間エステル交換からも生じ得る。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の加水分解、そして一つのヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の加水分解産物(シラノール)とここに記載されるもののうちの任意の他のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の加水分解との分子間縮合からも生じ得る。
ここでの一実施態様において、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物および/もしくは部分的にもしくは実質的に完全に加水分解されたヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の水溶液は、式(1)のモノマー、すなわち、gが1である化合物、式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と部分的なもしくは実質的に完全な加水分解によって得られるオリゴマーとのエステル交換、そして、任意選択での後に続く部分的な式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と式(2):
Figure 2010525144
〔式中、R、R、R、R、R、R、dは上述の意味を有し;Xの各々は独立して、−Cl、−Br、RO−、RC(=O)O−、R C=NO−、R NO−、R N−;そしてXおよびXは独立してXもしくはR−の上述の意味のうちの一つを有する〕
のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物との縮合とによって得られるオリゴマーからなる群より選択される少なくとも一つの要素を含み得る。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の部分的な加水分解は加水分解の度合いが1から94モルパーセントのX、[−OR(OH)i−2O−]0.5、および[−OR10(OH)j−2O−]0.5基のヒドロキシル基での置換を生じることを指し、式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の実質的に完全な加水分解は加水分解の度合いが95から100モルパーセントのX、[−OR(OH)i−2O−]0.5、および[−OR10(OH)j−2O−]0.5基のヒドロキシル基での置換を生じることを指す。式(2)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の部分的な加水分解は加水分解の度合いが1から94モルパーセントのX、X、およびX基のヒドロキシル基での置換を生じることを指し、式(2)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の実質的に完全な加水分解は加水分解の度合いが95から100モルパーセントのX、X、およびX基のヒドロキシル基での置換を生じることを指す。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、式(2)の加水分解性ヒドロキシル官能性カルバモイルシランの一つもしくはそれ以上と式(3):
HOR(OH)i−1 (3)
〔式中、Rおよびiは上述の意味を有する〕
のポリオールおよび/もしくは式(4):
HOR10(OH)j−1 (4)
〔式中、R10およびjは上述の意味を有する〕
のポリオールとのエステル交換によって作製され得る。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の部分的なもしくは実質的に完全な加水分解、ならびに任意選択での部分的な縮合に由来するオリゴマーは、水を式(2)のヒドロキシル官能性カルバモイルシランへと添加することによって得ることができる。ヒドロキシル官能性カルバモイルシランと反応する水の量は、ヒドロキシル官能性カルバモイルシランと水との全混合重量に基づいて0.1から99.9の、好ましくは1から50の、より好ましくは5から25の、そしてもっとも好ましくは10から20の重量パーセントの範囲であり得る。式(2)のヒドロキシル官能性カルバモイルシランの部分縮合物に由来するオリゴマーはカルボン酸とそれらヒドロキシル官能性カルバモイルシランへと添加することによって得られる。ギ酸のようなカルボン酸の量は、実質的にまったく加水分解していないヒドロキシル官能性カルバモイルシランと酸反応物との全混合重量に基づいて、0.1から40重量パーセント、そしてより好ましくは5から10重量パーセントの範囲であり得る。加水分解および部分的な縮合は、0から150℃、好ましくは25℃から100℃、そしてより好ましくは60℃から80℃の範囲の温度で、13.3Pa(0.1mmHg)から266.6kPA(2000mmHg)までの絶対圧を維持しつつ実施される。他の実施態様において、温度は30℃から90℃の範囲であり得、133.3Paから10.67kPa(1から80mmHg)の範囲の絶対圧力が維持される。低沸点のXH、XHおよびXH加水分解副産物が産生されるので、それらは加水分解反応溶媒よりたとえば蒸留によって除去され得る。
本発明の有機ケイ素化合物の加水分解および後に続く部分的な縮合は、例えば上述のと同一の触媒の任意のものをそのような触媒のために示された量で用いて任意選択で触媒できる。
式(1)のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は水もしくはカルボン酸と反応でき、化合物の部分的なもしくは実質的に完全な加水分解を生じ、それによって、X基が少なくとも一つのヒドロキシル(HO−)を含みおよび/もしくはZ基が少なくとも一つの[−O−]0.5基を含む別のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物を提供することは理解されよう。
ここでのヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の他の実施態様において、Xは(HO)h−1O−もしくはRO−であり、ここでRは1から3個の炭素原子のアルキル基であり;Zは[−OR(OH)i−2O−]0.5であり;Zは[−OR10(OH)j−2O−]0.5であり;Rは水素もしくは−C(=O)OR(OH)であり;Rは水素であり;R、R、RおよびR10は上述の意味を有し;そしてfは1もしくは2であり;gは2から8であり;hは2であり;iは2であり;およびjは2である。
ここでのヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素化合物のさらに他の実施態様において、Xは(HO)h−1O−もしくはRO−であり、ここでRは1から3個の炭素原子のアルキル基であり;Zは[−O−]0.5であり;Zは[−OR10(OH)j−2O−]0.5であり;RはHもしくは−C(=O)OR(OH)であり;Rは水素であり;R、R、RおよびR10は上述の意味を有し;そしてbは1から2であり;fは1もしくは2であり;gは2から8であり;hは2であり;iは2であり;およびjはである。
本発明の具体的な一実施態様において、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、それのシリル基とそれの炭素へと結合するヒドロキシル基との間で分子内エステル交換を、または、それのシリル基と、他の同じかもしくは異なるヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の炭素と結合するヒドロキシル基との間で分子間エステル交換を行うであろう。そのようなエステル交換はここに記載されるようなオリゴマーの形成を導き、本発明のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の分子量および粘度の増大を生じる。しかしながら、もし後者が加水分解するなら、それらのオリゴマーはより小さい分子に分解し、それを含む溶媒におけるより低い粘度とより高い可溶性とを示す。
ここでのヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の具体例は、[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン2−イル)−プロピル]−{[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミノ]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルエトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[4−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−ブチル]−[3−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−プロピルエステル;{3−[2−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシプロピルエステル;{3−[ビス−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−3−ヒドロキシプロポキシ−シラニル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル;{3−[{3−[[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニル]−プロピル}カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{[エチル−{3−[エチル−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニル]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラヒドロキシ−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;および{4,6−ビス−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−2,4,6−トリメチル−[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリシリナン−2−イルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステルである。
本発明のヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、上述のようなヒドロキシ官能性カルバモイルシランの少なくとも一つとヒドロキシル基を欠いたシランの少なくとも一つとの混合物の、部分的なおよび/もしくは実質的に完全な加水分解とそれに続く任意選択の部分的な縮合によって得られる。そのようなヒドロキシル基を欠いたシランの例は、ビニルアルコキシシラン、アリルアルコキシシラン、硫黄含有アルコキシシラン、テトラアルコキシシラン、アルキルアルコキシシラン、ハロアルキルアルコキシシラン、アリールアルコキシシラン、アルカリールアルコキシシラン、アラルキルアルコキシシラン、アクリロイルおよびメタクリロイルアルコキシシラン、メルカプトアルコキシシラン、ならびにアミノアルコキシシランを含む。前述のおよび類似した種類の具体的なシランは、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、1,1,1−トリフルオロエチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、2−フェニルエチルトリメトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ブテニルトリメトキシシラン、3−ブロモプロピルトリメトキシシラン、2−クロロエチルメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、1,2−ビス−(トリメトキシシリル)エタン、1,6−ビス−(トリアルコキシシリル)ヘキサン、1,6−ビス−(トリメトキシシリル)ヘキサン、1,2−ビス−(トリエトキシシリル)エチレン、1,4−ビス−(トリメトキシシリルエチル)ベンゼン、そして1,2−ビス−(トリメトキシシリルプロピル)アミン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリス(メトキシエトキシ−エトキシ)シラン、アミノイソブチルトリメトキシシラン、アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス−(ガンマ−トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルアセトキシシラン、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、ビニルプロピルトリメトキシシラン、N−2−(ビニルベンジルアミノ)−エチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ベータ−(アミノ エチル)−ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノメチルトリエトキシシラン、アミノメチルジエトキシシラン、ガンマ−アミノイソブチルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルメトキシシラン、ビニル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、メルカプトプロピルシラン、アミノアルコキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリス(2−エチルヘキソキシ)シラン、3−アミノプロピルジイソプロピルエトキシシラン、3−N−メチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルフェニルジエトキシシラン、3,3’−アミノビス(プロピルトリエトキシシラン)、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)ジブチルアスパラギン酸塩、および3−アミノプロピルメチルジエトキシシランである。
B. 防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物
本発明の防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物に存在するヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素組成物は、式(1)のモノマーの、式(2)のモノマーから誘導されるオリゴマーの、または式(2)のモノマーから誘導される部分的にもしくは完全に加水分解されたオリゴマーの、量および/もしくはタイプ、水もしくはカルボン酸の量、ならびに界面活性剤、触媒、共溶媒などのような加水分解反応溶媒の任意の追加的な成分の量および/もしくはタイプに大きく依存して変化し得る。
ここでのコーティング剤組成物中のヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の量は、表面張力、安定性およびその有機ケイ素成分の加水分解の所望のレベルに依存して極めて広い制限にわたって変化し得る。有機ケイ素組成物の好適な量は、防食性のおよび/もしくは接着促進の組成物の総重量に基づいて、0.01から50、好ましくは0.1から30、そしてより好ましくは0.5から16重量パーセントで変化し得る。ヒドロキシル官能性加水分解性シランとヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の前述のものよりも高い濃度は、厚い(防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティングの正方形領域当たりの重量の厚さを参照する)防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティングをもたらすとここでは理解されよう。そのようなコーティング剤組成物は製造するのにより高いコストがかかり、もろくなり得、そしてそれゆえかなり実際的ではない。加えて、厚いコーティングはまた、それらが塗布される金属のマイクロラフネス(micro−roughness)を減じ、金属の表面積を減じ、そして、接着促進コーティング剤とそれへとさらに塗布される任意のものとの間のより少ない相互作用を導く。ここでの一実施態様において、本発明の防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物は、0.01から5、好ましくは0.05から2、そしてより好ましくは0.1から1マイクロメートルの乾燥厚さを有し得る。
ここでの一実施態様において、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、水性溶媒において、選択した水性組成物と完全に混和性でさえあるまでの、比較的高い可溶性を有する。いくつかの有利な可溶性は、リットル当たり600g(g/l)まで、好ましくは400g/lまで、そしてより好ましくは300g/lまでを含む。ここでの他の具体的な実施態様において、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物は、熱力学的に好ましい縮合プロセスに関わらず長期間の安定性を有するように作製され得る。さらに他の具体的な実施態様において、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物のオリゴマーは、上述の高い可溶性のレベルの一つを示す。
防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物は、水道水、好ましくはイオン交換水、そしてより好ましくは蒸留水を含む任意の産業的に好適な源からの水を用いて作製できる。水の量は、ヒドロキシ官能性カルバモイル有機ケイ素もしくはヒドロキシル官能性カルバモイルシランの量および/もしくはタイプ、上述のものより誘導されるオリゴマーの量および/もしくはタイプ、ならびに上述の界面活性剤、触媒、共溶媒および有機酸のような任意の追加的な成分の量および/もしくはタイプに大きく依存して変化し得る。防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物中の水の量は、表面張力、pH、安定性およびそのなかのヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の加水分解の所望のレベルに依存して変化し得る。水の好適な量は、こー天狗剤組成物の総重量に基づいて、50から99.9、好ましくは75から99、そしてより好ましくは85から98重量パーセントを含む。
本発明の防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物に組み入れることの出来る界面活性剤の例は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル脂肪酸塩、アルキルスルファートエステル塩、アルキルベンゼンスルホナート、アルキルホスファート、アルキルアリルスルファートエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルホスファートエステル、第4級アンモニウム塩、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、長鎖アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、ジ(長鎖アルキル)ジメチルアンモニウム塩、エトキシ化ノニルフェノール、ポリビニルアルコールを含む。好適な界面活性剤の具体例は、Dow Chemical Companyによって製造されるTriton X−100およびMomentive Performance Materialsによって製造されるSilwet L−77(後者の場合、界面活性剤は中性pHで存在して提供される)を含む。用いられる界面活性剤の量は、ヒドロキシ官能性カルバモイルオルガノシラン化合物の量および/またはタイプ、水の量および/もしくはタイプ、そして触媒、共溶媒および有機酸のような、用いられる追加的な成分の量および/もしくはタイプに大きく依存して変化し得る。界面活性剤の量は、表面張力、pH、安定性、およびコーティング剤組成物のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素成分の加水分解の所望のレベルに依存して変化し得る。界面活性剤の好適な量は、存在するとき、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物の総重量に基づいて、0.0001から5、好ましくは0.001から2、そしてより好ましくは0.02から0.1重量パーセントである。
本発明のコーティング剤組成物中のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の安定性はしばしば、そこへの一つもしくはそれ以上の有機共溶媒の添加によって増強される。好適な有機共溶媒はブチルアルコールのようなアルコール、エチレングリコールおよびプロピレングリコールのようなグリコール、エーテル、エステルなどを含む。有機共溶媒は好ましくは非VOC、非HAPのそれであり、例えば3−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−プロパン−1−オールもしくは3−[2−(2−ブトキシ−プロポキシ)−プロポキシ]−プロパン−1−オールのようなアルコール、メチルエチルケトンのようなケトン、ヘキシレングリコールもしくは2−メチル−1,3−ブタンジオールのようなグリコール、酢酸3−[2−(2−ブトキシ−プロポキシ)−プロポキシ]−プロピルエステルのようなエステルなどである。これらおよび他の共溶媒の量は、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の量および/もしくはタイプ、水の量および/もしくはタイプ、ならびに、組成物中に存在する可能性のある任意の追加の成分の量および/もしくはタイプに大きく依存して変化し得る。共溶媒の量はまた、表面張力、pH、安定性およびコーティング剤組成物のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素の加水分解の所望のレベルに依存して変化し得る。一般的に、共溶媒の量は、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物の総重量に基づいて、0.1から50、好ましくは0.5から30、より好ましくは1から20重量パーセントで変化し得る。
ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素がある程度加水分解するとき、たとえばヘキシレングリコールもしくは2−メチル−1,3−プロパンジオールのようなグリコールのような非VOC、非HAPの加水分解性副産物の中程度の量が産生され、事実上、上述のような共溶媒として機能する。そのような加水分解で産生される共溶媒は、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物の総重量に基づいて、たとえば0.1から50、好ましくは0.1から20、そしてより好ましくは0.2から6重量パーセントの広く変化する濃度でコーティング剤組成物中に存在し得る。
コーティング剤組成物のpHは、その部分的におよび/もしくは実質的に完全に加水分解されたヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の縮合速度を最小化し、それによって、コーティング剤組成物の貯蔵安定性を最大化するために、有利にも維持されている。本発明のコーティング剤組成物の貯蔵安定性はその有機ケイ素化合物の実質的に溶液中に残存する能力、もしくは換言すると、述べられる期間および温度にわたって、任意の大きい度合いの沈殿に抵抗する能力を指す。防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物のpHレベルを制御することは、貯蔵安定性の良好なレベル、たとえば、周囲温度において、少なくとも3ヶ月、好ましくは少なくとも4ヶ月、より好ましくは少なくとも5ヶ月、そしてもっとも好ましくは少なくとも6ヶ月を提供するのを助けることができる。安定性のそのようなレベルは一般的にコーティング剤組成物のpHを、たとえば2から9、好ましくは3から8、より好ましくは3から7、そしてもっとも好ましくは3.5から6に調整することによって達成され得る。pHの所望のレベルはたとえば、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤組成物の総重量に基づいて、0.001から2、好ましくは0.001から1、そしてもっとも好ましくは0.01から0.2重量パーセントの好適なレベルにおける、例えば有機酸、酢酸、ギ酸、クエン酸、リン酸などの添加によって達成され得る。
本発明の他の具体的な実施態様において、上述のもしくは同類の有機酸は、上述のpH範囲の任意のものにあるコーティング剤組成物中のヒドロキシル官能性有機ケイ素化合物の加水分解を助けるのに用いられ得る。ヒドロキシル官能性有機ケイ素化合物上の加水分解性基の加水分解は、pH値が3.5から6にあるとき、かなりより容易に起こる。
防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤の硬化は、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と水との反応の副産物であるVOC、もしくは有機溶媒、合体剤、湿潤剤、界面活性剤などの他の揮発性成分を、環境へと放出するかも知れない。VOCの量は一般に、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤のその揮発性成分のいずれも蒸発するより前のすべての成分の総重量に基づいて0から10重量パーセントを超えないまでの範囲であるべきである。防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤の硬化は、ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物と水との反応の副産物であるHAP、もしくは米国環境保護庁のHAPのリストに列挙される有機溶媒、合体剤、湿潤剤、界面活性剤などの他の成分を、環境へと放出するかも知れない。HAPの量は一般に、防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤のその揮発性成分のいずれも蒸発するより前のべての成分の総重量に基づいて0から1重量パーセントを超えないまでの範囲であるべきである。
D. 実施例
実施例1〜4は本発明によるヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の作製を示し、そして実施例の5および6は本発明の防食性のおよび/もしくは接着促進の組成物を金属表面へと塗布する方法を示す。比較例1は既知のタイプのクロム含有防食性組成物でコートされた金属表面を示す。
実施例5および6のコーティング剤に用いられるヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物を作製するためのヒドロキシル官能性加水分解性カルバモイルシランの構造式は以下の通りである:
Figure 2010525144
実施例1
3−アミノプロピルトリメトキシシラン(20g、0.111モル)をゆっくりと攪拌しながら炭酸プロピレン(11.39g、0.111モル)と混合した。混合物はゆっくりと発熱した。ヒドロキシル官能性加水分解性シランを得るまで攪拌を24時間継続した。2−ヒドロキシルプロピルN−(3−トリメトキシシリルプロピル)カルバミン酸塩(15g)、メタノール(5g)、および酢酸(0.1g)の混合物へと蒸留水(18g)を攪拌しながら滴下し、かすみがかった溶液を生成した。攪拌を12時間継続し、透明の水混和性の液体(39.37重量%のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物)を生じた。
実施例2
3−アミノプロピルトリメトキシシラン(20g、0.111モル)を炭酸エチレン(9.82g、0.111モル)へと添加した。混合物を攪拌しながらホモジナイズし、そしてその後それは少し発熱した。攪拌を24時間継続し、2−ヒドロキシエチルN−(3−トリメトキシシリルプロピル)カルバミン酸塩を得た。2−ヒドロキシルエチルN−(3−トリメトキシシリルプロピル)カルバミン酸塩(15g)、メタノール(5g)、および酢酸(0.1g)の混合物へと蒸留水(18g)を攪拌しながら滴下し、かすみがかった溶液を生成した。攪拌を12時間継続し、透明の水混和性の液体(39.37重量%のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物)を生じた。

Claims (20)

  1. ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物であって:
    (i)炭素原子へと結合する少なくとも一つのヒドロキシル基と、ケイ素−炭素結合を介してケイ素原子へと共有結合する少なくとも一つのカルバモイル基と、ならびに
    (ii)少なくとも二つのシリルオキシ結合を有する少なくとも一つの二価の酸素含有基と、
    を有
    式(1):
    Figure 2010525144

    〔式中:
    、R およびR の各々が独立して二価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、−R SiX 基、もしくは−C(=O)OR (OH) 基であり;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、もしくは−R SiX 基であり;
    の各々は独立して、二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、R O−、−R 、もしくは(HO) h−1 O−であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し、式中それぞれのR は独立して水素もしくはヒドロカルビル基であり、そしてそれぞれのR は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、[−OR (OH) i−2 O−] 0.5 もしくは[−O−] 0.5 であり、ここでR の各々は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して、[−OR 10 (OH) j−2 O−] 0.5 であり、ここでR 10 は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;そして
    下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhが整数であり、ここでaが0から2であり、bが0から3であり、cが0もしくは1であり、dが1から4であり、eが0から20であり、fが1から4であり、gが1から100であり、hが2から3であり、iが2から3であり、そしてjが2から3であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1であるという条件である〕
    である、
    ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  2. 、RおよびRの各々が独立して12個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して水素、もしくは−C(=O)OR(OH)基であり;
    の各々が水素であり;
    の各々が独立して、たとえば12個までの炭素原子の二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり;
    の各々が独立して、RO−もしくは(HO)h−1O−であり、式中、Rが1から3個の炭素原子のアルキル基であり、そしてそれぞれのRが、15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が、[−OR(OH)i−2O−]0.5であり、ここでRが独立して15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が、[−OR10(OH)j−2O−]0.5であり、ここでR10が独立して15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhが整数であり、ここでaは0から2であり、bは0から3であり、cは0もしくは1であり、dは1から4であり、eは0から20であり、fは1から2であり、gは2から8であり、hは2であり、iは2であり、そしてjは2であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1である、請求項に記載のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  3. それぞれのアルキル基が独立してメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチルであり、
    それぞれのアルケニル基が独立してビニル、プロペニル、アリル、メタリル、エチリデニルノルボルナン、エチリデンノルボルニル、エチリデニルノルボルネンもしくはエチリデンノルボルネニルであり、
    それぞれのアリール基が独立してフェニルもしくはナフタレニルであり、
    それぞれのアラルキル基が独立してベンジルもしくはフェネチルであり、
    それぞれのアレニル基が独立してトリルもしくはキシリルであり、
    それぞれのアルキレン基が独立してメチレン、エチレン、プロピレンもしくはイソブチレンであり、
    それぞれのアルケニレン基が独立してエテニレン、プロペニレン、メタリレン、エチリデニレンノルボルナン、エチリデンノルボルニレン、エチリデニレンノルボルネンもしくはエチリデンノルボルネニレンであり、
    それぞれのアリール基が独立してフェニレンもしくはナフタレニレンであり、
    それぞれのアラルキレン基が独立してフェネチレンもしくあフェニルメチレンであり、そして
    それぞれのアレニレン基が独立してトリレンもしくはキシレンである、
    請求項に記載のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  4. 少なくとも一つのそれらのオリゴマーを含む、請求項に記載のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  5. [3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン2−イル)−プロピル]−{[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミノ]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルエトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[4−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−ブチル]−[3−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−プロピルエステル;{3−[2−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシプロピルエステル;{3−[ビス−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−3−ヒドロキシプロポキシ−シラニル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル;{3−[{3−[[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニル]−プロピル}カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{[エチル−{3−[エチル−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニル]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラヒドロキシ−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;および{4,6−ビス−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−2,4,6−トリメチル−[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリシリナン−2−イルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステルからなる群より選択される少なくとも一つの化合物である、請求項1に記載のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  6. それが完全な加水分解をするとき、加水分解していない化合物の総重量に基づいて、0から10重量パーセントを超えない揮発性有機化合物と0から1重量パーセントを超えない有害大気汚染物質とを生成する、請求項1に記載のヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物。
  7. 少なくとも一つのヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物の水溶液を含有するコーティング剤組成物であって、
    ここで前記ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が、
    式(1):
    Figure 2010525144

    〔式中:
    、R およびR の各々が独立して二価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、−R SiX 基、もしくは−C(=O)OR (OH) 基であり;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、もしくは−R SiX 基であり;
    の各々は独立して、二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、R O−、−R 、もしくは(HO) h−1 O−であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し、式中それぞれのR は独立して水素もしくはヒドロカルビル基であり、そしてそれぞれのR は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、[−OR (OH) i−2 O−] 0.5 もしくは[−O−] 0.5 であり、ここでR の各々は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して、[−OR 10 (OH) j−2 O−] 0.5 であり、ここでR 10 は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;そして
    下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhが整数であり、ここでaが0から2であり、bが0から3であり、cが0もしくは1であり、dが1から4であり、eが0から20であり、fが1から4であり、gが1から100であり、hが2から3であり、iが2から3であり、そしてjが2から3であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1であるという条件である〕
    で表される、
    コーティング剤組成物
  8. 少なくとも一つのヒドロキシル官能性有機ケイ素化合物の水溶液を含有するコーティング剤組成物であって、
    前記ヒドロキシル官能性有機ケイ素化合物が、[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン2−イル)−プロピル]−{[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミノ]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルエトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[4−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−ブチル]−[3−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−プロピルエステル;{3−[2−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシプロピルエステル;{3−[ビス−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−3−ヒドロキシプロポキシ−シラニル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル;{3−[{3−[[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニル]−プロピル}カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{[エチル−{3−[エチル−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニル]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラヒドロキシ−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;および{4,6−ビス−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−2,4,6−トリメチル−[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリシリナン−2−イルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステルからなる群より選択される、
    コーティング剤組成物
  9. コーティング剤組成物が界面活性剤、共溶媒、pH調整剤および硬化触媒からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分をさらに含有する、請求項およびのいずれか一項に記載のコーティング剤組成物。
  10. 前記追加の成分のすべてを含有するコーティング剤組成物が、組成物の重量の、0から10重量パーセントを超えない揮発性有機化合物と、0から1重量パーセントを超えない有害大気汚染物質含む、請求項に記載のコーティング剤組成物。
  11. 金属の露出した表面の少なくも一部分のコーティングのための方法であって:
    a)少なくとも一つの部分的にもしくは完全に加水分解されたヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物であって:
    i)炭素原子へと結合する少なくとも一つのヒドロキシル基と、ケイ素−炭素結合を介してケイ素原子へと共有結合する少なくとも一つのカルバモイル基と、ならびに
    ii)少なくとも二つのシリルオキシ結合を有する少なくとも一つの二価の酸素含有基と、
    を有する化合物の水溶液を含有する、硬化性コーティング剤組成物を前記表面に塗布するステップと、ならびに
    b)金属表面の該硬化性コーティング組成物を硬化してその上に防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティングを提供するステップと、
    を含有
    ここで前記ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が、
    式(1):
    Figure 2010525144

    〔式中:
    、R およびR の各々が独立して二価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、−R SiX 基、もしくは−C(=O)OR (OH) 基であり;
    の各々が独立して水素、ヒドロカルビル基、もしくは−R SiX 基であり;
    の各々は独立して、二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、R O−、−R 、もしくは(HO) h−1 O−であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し、式中それぞれのR は独立して水素もしくはヒドロカルビル基であり、そしてそれぞれのR は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり;
    の各々が独立して、[−OR (OH) i−2 O−] 0.5 もしくは[−O−] 0.5 であり、ここでR の各々は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して、[−OR 10 (OH) j−2 O−] 0.5 であり、ここでR 10 は独立して二価もしくは多価のヒドロカルビレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;そして
    下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhが整数であり、ここでaが0から2であり、bが0から3であり、cが0もしくは1であり、dが1から4であり、eが0から20であり、fが1から4であり、gが1から100であり、hが2から3であり、iが2から3であり、そしてjが2から3であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1であるという条件である〕
    で表される、
    方法。
  12. 、RおよびRの各々が独立して12個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が独立して水素、もしくは−C(=O)OR(OH)基であり;
    の各々が水素であり;
    の各々が独立して、たとえば12個までの炭素原子の二価のアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり;
    の各々が独立して、RO−もしくは(HO)h−1O−であり、式中、Rが1から3個の炭素原子のアルキル基であり、そしてそれぞれのRが、15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が、[−OR(OH)i−2O−]0.5であり、ここでRが独立して15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    の各々が、[−OR10(OH)j−2O−]0.5であり、ここでR10が独立して15個の炭素原子までのアルキレン、アルケニレン、アレニレン、アリーレンもしくはアラルキレン基であり、任意選択で一つもしくはそれ以上のエーテル性酸素原子を含有し;
    下付文字a、b、c、d、e、f、gおよびhが整数であり、ここでaは0から2であり、bは0から3であり、cは0もしくは1であり、dは1から4であり、eは0から20であり、fは1から2であり、gは2から8であり、hは2であり、iは2であり、そしてjは2であり、ただし、cが1のとき、a+bは1であり;そしてbが0であるとき、gは1でかつcは1である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が少なくとも一つのそれらのオリゴマーを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が、[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[2−(3−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2−エトキシ−5−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン2−イル)−プロピル]−{[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピルアミノ]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)−プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−イル)−プロピル]−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;({(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシカルボニル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3]ジオキサン−2−イル)プロピル]−アミノ}−メチル)−[3−(2,4,4,6−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸2,3−ジヒドロキシ−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルエトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)プロピル]−{[[3−(2,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エトキシカルボニル)−アミノ]−メチル}カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−メチル−プロピルエステル;[4−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−ブチル]−[3−(2−エトキシ−4−メチル−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル)−プロピル]−カルバミン酸3−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−プロピルエステル;{3−[2−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシプロピルエステル;{3−[ビス−(3−{2−[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−[1,3,2]ジオキサシリナン−2−イルオキシ}−プロポキシ)−3−ヒドロキシプロポキシ−シラニル]−プロピル}−カルバミン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル;{3−[{3−[[3−(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−プロピル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−メチル−シラニル]−プロピル}カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{[エチル−{3−[エチル−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニルオキシ]−プロポキシ}−(3−ヒドロキシ−プロポキシ)−シラニル]−メチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラヒドロキシ−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;{3−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサニルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル;および{4,6−ビス−[(2−ヒドロキシ−エトキシカルボニルアミノ)−メチル]−2,4,6−トリメチル−[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリシリナン−2−イルメチル}−カルバミン酸2−ヒドロキシ−エチルエステルからなる群より選択される少なくとも一つの化合物である、請求項11に記載の方法。
  15. 前記ヒドロキシル官能性カルバモイル有機ケイ素化合物が完全な加水分解をするとき、加水分解していない化合物の総重量に基づいて、0から10重量パーセントを超えない揮発性有機化合物と0から1重量パーセントを超えない有害大気汚染物質とを生成する、請求項11に記載の方法。
  16. 前記コーティング剤組成物が、界面活性剤、共溶媒、pH調整剤および硬化触媒からなる群より選択される少なくとも一つの追加の成分をさらに含有する、請求項1112および13のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記金属が銅、銀、真ちゅう、チタン、チタン合金、金、スズ、ニッケル、クロム、タンタル、表面冷延鋼板、亜鉛めっきされたスチール、溶融亜鉛めっきスチール、プライムスチール、アルミニウム、例えば亜鉛、亜鉛合金、アルミニウム、アルミニウム合金などのうちの少なくとも一つでコートされたスチール、ならびに鉄である、請求項11に記載の方法。
  18. 前記硬化した防食性のおよび/もしくは接着促進のコーティング剤がその上にさらなるコーティングを有する、請求項11に記載の方法。
  19. 前記さらなるコーティング剤が塗料である、請求項18に記載の方法。
  20. 請求項11および18のいずれか一項に記載の方法によって生じるコーティングされた金属製品。
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