JP2010524493A - 乳児および幼児のための栄養供給用油組成物 - Google Patents

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Abstract

授乳または哺乳瓶と完全多様食との間の移行期間中に消費される、幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、DHAおよび抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:2から1:4の間である、栄養供給用流体油組成物。サラダにおける調味料として、または調理、焼く、および軽く炒めるために使用される。

Description

本発明は、乳児および新生児の栄養の分野に関する。
近年、早産児ならびに満期児への、必要な脂肪酸およびその前駆体の供給強化を目的として、多くの種類の栄養組成物が開発されている。
従来技術の栄養組成物の目的は、母乳の脂肪酸プロファイルを模倣するとともに、異なる脂肪酸プロファイルを有する多様な野菜源由来の脂肪を使用することにある。
Tomarelliに対する米国特許第5,000,975号において、ラウリン酸油、オレイン酸油、およびリノール酸油を、ランダム化パルミチン酸油と組み合わせる組成物が開示されている。
脂肪酸、特に、長鎖ポリ不飽和脂肪酸(polyunsaturated fatty acid; PUFA)は、神経系、脳、および視力の発達に極めて重要であることが分かっている。ゆえに、これらは、新生児および乳児の初期栄養における全ての重要な要因と考えられる。乳児食におけるエネルギー源の約50%が、sn2位におけるC16:0の飽和脂肪酸およびオレイン酸(C18:1)由来であることが分かっている。脳および網膜において最も豊富な長鎖PUFAであるDHAは、乳児の適切な脳および視力の発達に不可欠であると考えられる。これらの成分は、大部分の従来技術の組成物に含まれる。
従来技術の調合は、以下のいくつかの不利点を有する。
エネルギー源および代用乳におけるPUFA源として適用される野菜油は、いくつかの特徴において母乳とは異なり、とりわけ、1位および3位における85%のパルミチン酸が存在するという特徴において母乳とは異なり、一方、母乳は、35%のオレイン酸を含み、母乳の脂肪含有量の25%を占めるパルミチン酸は、常に2位に属する。1位または3位におけるパルミチン酸の存在は、腸において鹸化をもたらし、消化不良を引き起こす。また、腸における吸収は、C16:0脂肪酸が母乳中と同様に2位に存在する場合に有意に高くなる。ゆえに、野菜油の代用乳は、新生児および乳児に便秘を引き起こす。また、低吸収により、カルシウム欠乏や栄養失調がもたらされる(Lucas 1997年)。
多くの従来技術の組成物は、エネルギー源として16:0よりも短い飽和中鎖遊離脂肪酸から主に構成されるパーム核油および/またはヤシ油を含有し、カルシウムイオンとの鹸化を受けないという利点を有する。これらの油は、実際は、室温条件において固形脂肪である。ゆえに、従来技術の組成物をサラダ等の食用油として使用することは非実用的である。実際は、組成物は、少なくとも2つの相を有し、サラダに注ぐ前に加熱を必要とする。
さらに、トリグリセリドは、水および酵素等の触媒の存在下において加水分解を受け、水および触媒の両方、野菜サラダおよび他の食物において見られる。加水分解の結果、遊離脂肪酸が遊離し、油の風味に直接影響を及ぼす。油が、バルチミン酸、オレイン酸、リノール酸、およびステアリン酸のみを含有する場合、加水分解の酸敗臭は、元々の油とはあまり異ならない味および匂いを有する脂肪酸生成物を産生する。しかしながら、パーム核油およびヤシ油等のラウリン酸油は、カプリン酸およびラウリン酸を遊離し、その風味閾値は、パルミチン酸およびステアリン酸の風味閾値よりも低く、風味閾値は、試験者団体の50%によって純粋成分が感知可能である最低濃度である。短鎖脂肪酸(酢酸からカプリン酸)は、1から10P.P.Mの範囲の閾値を有し、一方、ラウリン酸およびミリスチン酸は、50P.P.Mの値を有する。このため、幼児用の食用油としてラウリン油を含有する組成物を使用することは、特に、家族の大人も同じ食事を取り得るという事実を考慮すると、実用的ではない。
また、ラウリン酸が粘膜の刺激を引き起こし得ること、およびこの脂肪酸が、他の脂肪酸とともに100度まで温められた場合に、泡を産生することが従来技術から分かっている。
2位以外の位にあるパルミチン酸の10%を超えて、代用乳配合に使用するべきではないことが従来技術により分かっている。
日本国特許第4287637号に記載の組成物等の他の従来技術の組成物を、化学的および酵素的に処理することで、野菜油の天然組成物が変更し、母乳特性の模倣が可能になる。
また、上述の米国特許第5,000,975号に開示される野菜油の脂肪組成物は、母乳の特徴である2位におけるパルミチン酸の濃度増加をシミュレーションするために、天然パルミチン酸油に見られる割合よりも、2位におけるパルミチン酸の大きい割合を有することを特徴とするランダム化パルミチン酸油を含有する。米国特許第5,000,975号に記載するように、ランダム化とも呼ばれる(天然の非ランダム分布を変更するため)エステル交換は、通常はナトリウムメトキシド等の触媒とともに、脂肪または油を短時間加熱することによって達成され得る。2位におけるパルミチン酸の割合を上昇させることによって、この重要な脂肪酸エネルギー源の吸収を促進させることが、従来技術により十分知られているが、研究の最近の傾向および消費者の好みは、加工食品の消費に対する強い反対を示し、特に幼児に関する場合に、天然成分および天然組成物の使用の好みが増加していると考えられる。
従来技術によって、母親が乳児に授乳することができない場合または授乳したくない場合に適用される種々の代用乳が提案されている。しかしながら、従来技術の文献によって、哺乳瓶または授乳からの移行期間中に、徐々に多様化する乳児の食事の不可欠な部分として消費されるための、味付けする、焼く、および軽く炒めるための栄養供給用食用流体油組成物は提案されていない。
ゆえに、完全な乳食から多様な成長食への移行期間中に消費するために、幼児および新生児のための栄養供給用食用油組成物を開発することが望ましい。また、室温で液体である幼児および新生児のための栄養供給用食用油組成物を開発することも望ましい。
化学的手段によるエステル交換等の人工処理を使用せずに、油成分の割合を決定することによって、異なる脂肪酸の割合を制御することによって、従来技術の欠点を克服することが望ましい。
さらに、この移行段階に、幼児が、エネルギー源として次第に多様化された食物を利用するという事実に従って、神経系、脳、および視力能力の発達に必要な脂肪酸を含有するとともに、パルミチン酸およびラウリン酸の含有量が低減された、幼児および新生児のための栄養供給用食用油組成物を開発することが望ましい。
これらの組成物において、単飽和脂肪酸であることの利点を有するオレイン酸の含有量の増加を導入することが望ましい。
さらに、完全な乳食から多様な成長食への移行期間中に、食物の調理および調整に使用するとともに、大人も消費できるように、幼児および新生児のための栄養供給用食用油組成物を開発することが望ましい。
米国特許第5,000,975号明細書 特許第4287637号公報
授乳または哺乳瓶と、完全多様食との間の移行期間中に消費される、幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、DHAおよび抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:2から1:4の間である、栄養供給用流体油組成物。
非限定的且つ好適な実施形態としてみなされる例に従って、本発明について以下に詳述する。本発明の方法の実行に関する多くの他の方式および手段が、請求項に規定および請求されるように、本発明の範囲を越えることなく構想されることを理解されたい。
本発明の一側面によると、本発明は、授乳または哺乳瓶と、完全に多様な成長栄養物との間の移行期間中に消費されるための、室温で流体である栄養供給用油組成物を提案する。本発明の油組成物は、サラダおよび他の食品における調味料ならびに焼くおよび軽く炒めるための油として使用を対象とする。
本発明の第2の側面によると、本発明の組成物は、授乳または哺乳瓶と、完全多様食との間の移行期間中に消費される、幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、好ましくは藻油のDHA、およびトコフェロール、ロスマリン酸、もしくはカルノシン酸等の抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:2(6〜12ヶ月)から1:3〜1:4(8〜24ヶ月)の間である。
提案される組成物は、神経系、脳、および視力能力の発達に必要な異なるPUFAおよびオメガ3脂肪酸を含有し、例えば、藻からのDHAおよびカノーラ油からのALA、またはエネルギー源としてオレイン酸とともにコールドプレスすることによって、サルビアまたは亜麻仁から抽出されるオメガ3を含有し、そこに、種々のビタミンおよび抗酸化物が、子供の一般的な発達および健康をさらに高めるように添加される。サルビア油は、ポリフェノールを天然に含有し、長鎖ポリ不飽和脂肪酸の酸化を防止する抗酸化物質効果を含む。
オメガ3群の脂肪酸が、酸化に対して比較的感受性があることが、従来技術により十分知られている。ゆえに、トコフェロール、ロスマリン酸、およびカルノシン酸等の抗酸化物質を含めることは、酸化防止のために重要であり、これによって、本発明の組成物の有効期間が延びる。
1つ以上のPUFA、DHA、ALA、オメガ3、ビタミン、抗酸化物質等の等を、1つ以上のエネルギー源等の子供の初期発達に重要である提案された組成物成分に含めることが重要である一方で、部分的離乳段階または離乳後段階において、母乳の組成物の厳密な模倣が必要ではないことが、当業者によって理解されたい。
さらに、離乳後の初期の数ヶ月において、アルファリノール酸(alpha linoleic acid; ALA)からのDHA産生の酵素活性が、依然として極めて低いことを理解されたい。このため、ALAに加えて、DHAを本発明の組成物に含まれる。
若年齢対象の従来技術の多くの栄養組成物は、母乳の脂肪酸プロファイルを模倣するとともに、母乳とは大幅に異なる脂肪酸プロファイルを有する多様な野菜源由来の脂肪を使用する目的で調製される。したがって、母乳は、2位における約25%のパルミチン酸および約35%のオレイン酸を含有し、一方、野菜源では、パルミチン酸の85%は、1位または3位に存在する。
多くの従来技術の組成物は、エネルギーおよびPUFAの野菜源として、パーム核油および/またはヤシ油を含有する。これらの油は、実際は、室温条件において固形脂肪である。ゆえに、従来技術の組成物をサラダ等の食用油として使用することは非実用的である。実際は、組成物は、少なくとも2つの相を有し、サラダに注ぐ前に加熱を必要とする。
したがって、室温で流体であり、通常の家庭用の油として注ぐことができる油を含有することが、本発明の組成物の重要な利点である。
野菜サラダおよび他の食物に両方が見られる水および酵素等の触媒の存在下において、トリグリセリドが加水分解を受ける傾向にあるという事実により、パーム核油もしくはヤシ油またはその両方の高い割合を含有する組成物が、サラダに加えられる油として使用できないことが、当業者には明らかである。加水分解の結果、遊離脂肪酸が遊離し、油の風味に直接影響を及ぼす。油が、バルチミン酸、オレイン酸、リノール酸、およびステアリン酸のみを含有する場合、加水分解の酸敗臭は、元々の油とあまり異ならない味および匂いを有する脂肪酸生成物を産生する。しかしながら、パーム核油およびヤシ油等のラウリン酸油は、カプリン酸およびラウリン酸を遊離し、その風味閾値は、パルミチン酸およびステアリン酸の風味閾値よりも低く、風味閾値は、試験者団体の50%が純粋成分を感知できる最低濃度である。短鎖脂肪酸(酢酸からカプリン酸)は、1から10P.P.Mの範囲の閾値を有し、一方、ラウリン酸およびミリスチン酸は、50P.P.Mの値を有する。このため、幼児用の食用油としてラウリン油を含有する組成物を使用することは、特に、家族の大人も同じ食事を取り得るという事実を考慮すると、実用的ではない。
本発明の組成物は、幼児が、エネルギー源として次第に多様化された食物を利用するという事実に従って、パルミチン酸およびラウリン酸の含有量を低減させることによって、上記問題に対する解決策を提案する。本発明に従う組成物において、単飽和脂肪酸であることの利点を有するオレイン酸の含有量の増加を導入することが望ましい。
パーム核油およびヤシ油の両方が、2位または3位に属する脂肪酸分子の大きな割合としてラウリン酸を含有するため、2位におけるパルミチン酸が豊富である母乳とは異なることが、従来技術により知られている。
また、パルミチン酸C16:0が母乳と同様に2位に存在する場合に、腸における吸収が大幅に高くなることが十分知られている。ゆえに、野菜油代用乳は、新生児および乳児に便秘を引き起こす傾向にある。パルミチン酸およびラウリン酸の低い割合ならびに本発明の組成物におけるエネルギー源としての単飽和脂肪酸オレイン酸によるその代用品により、吸収を増加させることによって、ならびにラウリン酸により引き起こされる粘膜の刺激を防止することによって、これらの問題の克服に役立てられる。
女性による本発明の組成物の消費が、パルミチン酸等の14Cを越える飽和PUFAの特徴を有する鹸化処理が、集団のこの構成部分に必要なカルシウムイオンを吸収するため、有利であることに留意することが重要である。
また、組成物における低い割合のラウリン酸は、この脂肪酸が、他の脂肪酸とともに100度まで温められた場合に産生される泡の効果を防止するため、軽く炒めるために本発明の油を利用することが可能になる。
いくつかの研究結果によると、現代の欧米の食事において見られるような、オメガ-6ポリ不飽和脂肪酸(PUFA)の過剰な量および極めて高いオメガ-6/オメガ-3比率によって、心臓血管疾患、癌、ならびに炎症性疾患および自己免疫疾患を含む多くの疾患の発病が促進され、一方、オメガ-3PUFAのレベル上昇(低いオメガ-6/オメガ-3比率)によって、抑制作用を及ぼすことが分かっている(Simopoulos AP PubMed October 2002)。
ゆえに、欧米の食事における1:24の比率に比べると大幅に改善されているオメガ3:オメガ6の1:2から1:4の比率が観測されることは、本発明の栄養油の利点のうちの1つである。
従来技術の組成物の多くを、化学的に処理することで、野菜油の天然組成物が変更し、母乳特性の模倣が可能になる。
研究の最近の傾向および消費者の好みは、加工食品の消費に対する強い反対を示し、特に幼児に関する場合に、天然成分および天然組成物の使用の好みが増加していると考えられる。
天然の食品だけを使用し、2位におけるパルミチン酸の割合を増加させるために、成分が、化学的ランダム化等の人工処理を受けないことは、本発明の油組成物のさらに別の利点である。本発明の組成物によると、2位のパルミチン酸の割合は、主に、油組成物の成分の選択によって制御される。
オメガ6脂肪酸の主要源であるひまわり油または大豆油等の成分の多様性、可用性、および手頃な価格については、十分知られている。
したがって、本発明の油組成物は、オメガ3油およびオメガ6油間の1:2から1:4の比率により、費用が節約されるというさらなる利点を有する。
最終的に、本発明の油組成物は、本油組成物により調製された食べ物が、ひまわり油の感覚刺激性の改善により、従来技術よりも良い風味を有するという利点を有する。
以下は、本発明に従う油組成物に関する実施例であり、本発明の範囲を限定するように意図されない。
[実施例I]
6〜12ヶ月に推奨される栄養油組成物
以下の表は、本発明に従って味付けする、料理する、焼く、および極めて軽く炒めるために適切な瓶入り油の例について提案される成分を説明し、これは、6〜12ヶ月に推奨され、栄養物の最終割合への各原料の寄与が示される(別途指示される場合を除き、体積による割合)。
Figure 2010524493
サルビア油またはリノール油源のALA油は、シアン化物酸および微量のアレルギー誘発物質を含まない。
ローズマリーから抽出される天然源抗酸化物質
*スプーン2杯の20%のRDI
実施例Iの栄養供給用油組成物の使用が、sn-2位におけるパルミチン酸の供給増加が必要である6〜12ヶ月の若年齢に、より推奨されるが、本組成物をさらに高年齢に適用してもよく、6〜12ヶ月の表示は、本発明を限定するように意図されないことを理解されたい。
[実施例II]
8〜24ヶ月に推奨される栄養油組成物
以下の表は、本発明に従って味付けする、料理する、焼く、および極めて軽く炒めるために適切な瓶入り油の例について提案される成分を説明し、これは、8〜24ヶ月に推奨され、栄養物の最終割合への各成分の寄与が示される(別途指示される場合を除き、体積による割合)。
Figure 2010524493
サルビア油またはリノール油源のALA油は、シアン化物酸および微量のアレルギー誘発物質を含まない。
ローズマリーから抽出される天然源抗酸化物質
*スプーン2杯の20%のRDI
実施例IIにおけるsn-2位パルミチン酸含有量が、実施例Iよりも低く、sn1、3位におけるパルミチン酸の不要に高い含有量を防止するために、オレイン酸の添加量が含まれることに留意されたい。
8ヶ月から2歳の間の消費用の食用油として本組成物が推奨されるが、実際の使用開始に対して厳密に限定されず、乳児の食事における変動範囲にも依存することを、当業者により理解されたい。さらに、推奨時期が、本発明に対する制限としてみなされず、実施例2の組成物の実際の使用を、月齢24ヶ月を過ぎて継続してもよいことを理解されたい。

Claims (14)

  1. 授乳または哺乳瓶と完全多様食との間の移行期間中に消費される、幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、DHAおよび抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:2から1:4の間である、栄養供給用流体油組成物。
  2. 前記酸化物質は、野菜源のものである、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  3. 前記抗酸化物質は、トコフェロールの群から選択される、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  4. 前記抗酸化物質は、ロスマリン酸またはカルノシン酸である、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  5. 前記DHAは、野菜源のものである、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  6. 前記野菜源は、藻油である、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  7. 前記DHAは、魚油である、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  8. サラダおよび他の食物における調味料として使用される、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  9. 焼くために使用される、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  10. 軽く炒めるために使用される、請求項1に記載の幼児および新生児のための栄養供給用流体油組成物。
  11. 6〜12ヶ月の間の使用に推奨される栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、DHAおよび抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:2から1:4の間である、栄養供給用流体油組成物。
  12. 8〜24ヶ月の間の使用に推奨される栄養供給用流体油組成物であって、35%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における10%未満の脂肪酸C16:0、および9%以上のオメガ3を含み、さらに、DHAおよび抗酸化物質を含み、任意により、パルミチン酸sn2を含み、オメガ3脂肪酸対オメガ6脂肪酸の比率は、1:3から1:4の間である、栄養供給用流体油組成物。
  13. 6〜12ヶ月の間の使用に推奨される栄養供給用流体油組成物であって、最大63%以上のオレイン酸、sn1位またはsn3位における飽和脂肪酸6〜6.5%、sn2におけるパルミチン酸2.3〜2.6%、DHA0.42〜0.47%、ALA9.12%、カルノシン酸0.1〜0.2%、スプーン2杯におけるRDIのビタミンA、C、E20%を含む、栄養供給用流体油組成物。
  14. 8〜24ヶ月の間の使用に推奨される栄養供給用流体油組成物であって、オレイン酸55〜58%、sn1位またはsn3位における飽和脂肪酸4〜4.5%、sn2におけるパルミチン酸0.5〜0.9%、DHA0.2〜0.6%、ALA8.00〜11.00%、カルノシン酸0.1〜0.2%、スプーン2杯におけるRDIのビタミンA、C、E20%を含む、栄養供給用流体油組成物。
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