JP2010516887A - 過酸化物で硬化されたエラストマー組成物の性質の改善 - Google Patents

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Abstract

エラストマー組成物とこれを製造する方法を提供する。組成物は1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマー、1つ以上の過酸化硬化剤、及び粘度指数が120以上である、1つ以上の非官能化可塑剤を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は過酸化物で硬化したエラストマーシステムに関する。
背景施術
エチレン−プロピレン(EP)及び/又はエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーに基づく、架橋されたエラストマー製品は製品のライフタイムにおいて、高温(>150℃)及び低温(<−20℃)に曝される各種製品に有用である。そのような製品はアンダーフードベルト及びホース等の自動車部品を含む。そのような架橋されたポリオレフィンエチレン製品の柔軟性及び/又は機能性を改善するために、加工助剤及び可塑剤として作用する相当量のプロセスオイルを添加する。製造された部品の機械的完全性(それゆえの性能)を維持するために、プロセス油の経時的損失を最小限にすることが望まれている。
特に、この部品が高温に長く曝される場合に耐久性が試され、及び低分子量のオイルを用いたときに、問題となる。一方、この部品は非常に低い温度でも柔軟性を有していなければならない。このような問題は分子量が低くなると改善される、低い流動点を有するオイルが必要となる。従って、プロセス油の選択は、(高分子量により達成される)耐久性と(低い分子量を好む)低温性能との間でのバランスの問題があり、製品が使用可能となる特定の温度範囲を(即ち、低温における崩壊の開始から高温における許容できないオイル損失の開始)決定する。
従来の硫黄硬化化合物は約130℃乃至150℃の使用上限温度を有しているので、高いアンダーフード温度を必要な場合、過酸化硬化システムを多く用いる。最も多く含まれる化学部分(環状又は芳香族構造、不飽和、及びへテロアトム)が過酸化硬化システムを阻害し、硬化速度及び最終的な硬化状態(架橋度)を低めるので、ミネラルオイルについてはこのような他の問題もある。性能/流動点のバランスの観点から従来のミネラルオイルについての対策を講じる必要もある。
WO02/31044は、分子量が400乃至1,000g/molの間で、EP、EPDM、天然ゴム、ブチルゴム、及びポリブタジエンゴム等の加硫された又は加硫されていないオレフィンエラストマーの可塑剤として用いる、モノオレフィン系ポリアルファオレフィン(PAO)オイルを開示する。米国特許No.4,645,791は硫黄で硬化されたEP及びEPDMゴム、強化粒子充填剤、及び250乃至1,500g/molの間の分子量を有する合成された炭化水素潤滑油を含む、加硫されたエラストマー組成物を開示する。EP0315363は、硫黄で硬化されたEP及びEPDMゴム、強化粒子充填剤、100℃における動的粘度が2乃至200cStのPAOオイル又はPAOオイルのブレンド、及びナフタレン及び/又はパラフィン系ミネラルオイルを含む加硫されたエラストマー組成物を開示する。米国特許No.4,833,195は、EP、EPDM、ポリブタジエン、ポリイソプレン、及びポリイソブチレンゴム、及び分子量が15,000g/mol未満のC乃至CオレフィンのPAOオリゴマー、及び任意で、ポリエチレン又はポリプロピレン等の熱可塑性ポリオレフィンを含む、ペレット化可能なポリオレフィン組成物を開示する。EP1028145は、低分子量EPコポリマー等の低流動点(−40℃以下)及び6乃至8の可溶性パラメータ(単位は標準化されていない)を有する柔軟剤を300乃至700phrと、ミネラルオイル、又は液体ポリブテン、又はポリイソプレンを含む、加硫されたエチレン/プロピレン/エチルジエン−ノルボルネン組成物を開示する。WO02/18487及びWO03/048252はフェノール樹脂で硬化したEP,EPDM、エチレン/アルファオレフィンゴム、ブチルゴム、及びブタジエンゴム、10乃至90重量%の熱可塑性ポリオレフィン、及び分子量1,000g/mol以下のPAOオイルを含む熱可塑性エラストマー組成物を開示する。ミネラルオイルは、オイルの総量に基づいて少なくとも25重量%がPAOであるときに、組成物に添加される。WO0409699は、EPDMゴムと100℃における動的粘度が8乃至30cStであるフィッシャートロプシュ法由来のパラフィンプロセス油を含む組成物を開示する。追加的な文献としては、米国特許No.6,451,915、米国特許出願No.2005/222861、及びJP07292167がある。
前述に基づいて、過酸化硬化システムの阻害を最小化し、熱安定性を有し、高温においてオイルの保持力を高めるために十分な分子量であり、低温での柔軟性を確実にするための低い流動点を有する、高度なパラフィン系構造を有するオイルが必要とされている。
エラストマー組成物とその製造方法が提供される。少なくとも1つの側面において、組成物は1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマー、1つ以上の過酸化硬化剤、及び120以上の粘度指数、20cSt以上の100℃における動的粘度、及び1100g/mol以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を含む。
更なる他の特定の態様において、この組成物は1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーを含むゴム成分、1つ以上の過酸化硬化剤、及び120℃以上の粘度指数を有する1つ以上の非官能化可塑剤を含む。この1つ以上の非官能化可塑剤はグループIIIミネラルオイル、及びワックス異性化潤滑油ベースストック又はオイルからなる群より選択される。
更なる他の特定の態様において、この組成物はエチレン−プロピレンゴムを含む少なくとも1つのゴム成分、エチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムを含む少なくとも1つのゴム成分、及び2つ以上の非官能化可塑剤を含む。この2つ以上の非官能化可塑剤は、少なくとも第一の非官能化可塑剤が300cSt以上の100℃における動的粘度を有し、少なくとも第二の非官能化可塑剤が150cSt以下の100℃における動的粘度を有する。
更なる特定の態様において、この組成物は1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーを含むゴム成分、1つ以上の過酸化硬化剤、及び120以上の粘度指数を有する1つ以上の非官能化可塑剤を含み、ポリプロピレ及びポリエチレンの両者がこの組成物には実質的に含まれていない。
少なくとも1つの態様において、エラストマー組成物を調製する方法は、エチレン−プロピレン(EP)ゴムとエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムのブレンド、過酸化物、及び120以上の粘度指数、−18℃以下の流動点、及び40cSt以上の100℃における動的粘度、及び700以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を混合する工程を含む。
発明の詳細な説明
以下に詳細な説明を提供する。添付の特許請求の範囲のそれぞれの請求項は別個の発明である。侵害問題に関しては、特許請求の範囲において限定されている各種要素又は要素の均等物も含まれていると解釈されるべきである。文脈上「発明」に付随する全ての文献は幾つかのケースにおいては、特定の態様のみを言及する。他のケースにおいては、「発明」に対する文献は1つ以上ではあるが必ずしも全てではない、請求項において言及されている主題を参照するために用いる。それぞれの発明は、特定の態様、バーション、及び実施例を含む以下の明細書で詳細に説明されるが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者は、本出願の情報を利用可能な情報及び技術と組合せて、本発明を製造及び使用することができる。
100℃以上の加熱老化及び/又は0℃以下の冷却の後に予測しえない高い柔軟性を示し、驚くほど高いオイル保持力を有するエラストマー組成物を提供する。1つ以上の態様において、このエラストマーを含むゴム成分と、1つ以上の非官能化可塑剤(”NFP“)とを含む。1つ以上の態様において、この1つ以上のエチレン-プロピレンエラストマーは少なくとも部分的に過酸化物で硬化されている。
理論により拘束されることは意図しないけれども、従来エラストマープロセスオイルとして用いられているミネラルオイルは芳香族及び/又はナフテン部分の分画を相当量含む。「パラフィン系」ミネラルオイルといわれるものでさえ、ナフテン部分である大きな炭素分画、並びに過酸化硬化システムと相互作用して好ましくない副反応を生じる、炭素−炭素不飽和(オレフィン及び芳香族部分)及び/又は硫黄、窒素等のヘテロ原子を数パーセント含む。このことは、本発明の1つ以上のNFPにおいては生じ得ない。このような構成における差が、NFPに優れた熱安定性及び過酸化安定性を付与するのではないかと考える。
NFPはミネラルオイルよりも幅広い粘度(分子量)範囲で利用可能でもある。特に、市販の利用可能なミネラルオイルの最大粘度は約35cSt(100℃における動的粘度)である。一方、NFPは1,000cStまで、又はそれ以上のものが利用可能である。長い間高い温度に曝されるエラストマー化合物において、より高い熱安定性及び酸化安定性と、より高い分子量とを組合せることにより、NFPが組成物に可塑化効果を付与すると考えられる。
「ミネラルオイル」の語は粗精製オイル由来の、滑らかな粘度を有し(即ち、100℃のおける動的粘度が1cSt以上)、(分画、炭化水素分解、脱ロウ、異性化、及び水素仕上げ等の)1つ以上の精製及び/又は水素化工程を経て、精製及び化学修飾されて、最終的に特定の性質を有するようになった、任意の炭化水素液体を意味する。そのような「精製された」オイルは、触媒、開始剤、及び/又は加熱を用いて、モノマー単位を大きな分子に結合して生成される「合成されたオイル」とは対照的である。潤滑油工業界において、精製された「ベースストック(ミネラルオイルである)」は、以下のようにそれらの性質に基づいて3つのカテゴリーに分類されている。
Figure 2010516887
しかしながら、はっきりとグループI、II、又はIIIベースストックとして定義されていなくても、このスキームを用いてミネラルオイルを分類することは可能である。従って、本明細書において、「グループIIIのミネラルオイル」は120以上の粘度指数を有するミネラルオイルであると定義され、「グループIIIベースストック」は上で示すように、限定されたものと定義され、それゆえ、グループIIIベースストックはグループIIIミネラルオイルである。しかしながら、逆が必ずしも真実ではない。
ポリマー工業界において、ミネラルオイルはしばしば「プロセスオイル」(又は「エクステンダーオイル」)と言われる。プロセスオイルの従来の分類システムは、パラフィン、ナフテン、及び芳香族部分の相対的含量に基づいて、これらを「パラフィン系」、「ナフテン系」、又は「芳香族系」ミネラルオイル又はプロセスオイルとして定義することであった。(以下の表の典型的な分類標目を参照)。本明細書において、3つの従来の分類が、以下の表における分類標目で定義された組成物に基づいて定義される。
Figure 2010516887
この表において、C、C、及びCは、それぞれ、パラフィン鎖様構造(即ち、イソパラフィン及びノルマルパラフィン)、ナフテニック構造(即ち、飽和環)、及び芳香族構造(即ち、不飽和環)の炭素のパーゼンテージを示す。
典型的なパラフィンプロセスオイルは以下の表に示す。それぞれは120未満の粘度指数を有し、グループIIIミネラルオイルではない。全てのものはパラフィン系鎖構造中の炭素が80%未満である(C<80%)。このことは、これらは芳香族及び/又はナフテン環様構造(C+C)中に20%より多くの炭素を含むことを意味している。パラフィン系プロセスオイルは相対的に低い粘度及び/又は比較的高い流動点を有している。
Figure 2010516887
ゴム成分
「ゴム成分」は1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーを含む。「エチレン−プロピレンエラストマー」の語は、エチレン、プロピレン及び/又は任意で1つ以上のジエンを含む架橋可能なポリオレフィンコポリマーを意味する。エチレン−プロピレンエラストマーの例としては、エチレン−プロピレンビポリマー(EP)及びエチレン−プロピレン−ジエンターポリマ(EPDM)エラストマーを含むがこれらに限定されない。「コポリマー」語は、同じ鎖の中に2つ以上の異なるモノマーを有する任意のポリマーを含み、ランダムコポリマー、統計コポリマー、インターポリマー、及びブロックコポリマーを含む。
好適なEPエラストマーは40又は80重量%(好ましくは45乃至75重量%、好ましくは50乃至70重量%)のエチレン含量を有する。好適なEPエラストマーは5乃至25重量%(好ましくは10乃至20重量%)のエチレン含量でもよい。
好適なEPDMエラストマーは40乃至80重量%(好ましくは45乃至75重量%、好ましくは50乃至70重量%)のエチレン含量、及び15重量%未満(好ましくは0.5乃至15重量%、好ましくは1乃至12重量%、好ましくは2乃至10重量%、好ましくは3乃至9重量%)のジエン含量を有する。1つ以上の態様において、好適なEPDMエラストマーは5乃至25重量%(好ましくは10乃至20重量%)のエチレン含量を有する。他の態様において、好適なEPDMエラストマーは0.1乃至3重量%(好ましくは0.3乃至2重量%)又は0.3乃至10重量%(好ましくは1乃至5重量%)のジエン含量を有する。好適なジエンは少なくとも2つの不飽和結合を有しており、その少なくとも1つはポリマーに取り込まれるものであり、直鎖、分岐鎖、環状、架橋環、二環等でよいが、好ましくは不飽和結合が非共役結合である。好適なジエンは5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)、ジビニルベンゼン(DVB)、ジシクロペンタジエン(DCPD)、及び1,4−ヘキサジエンを含む。
好適なエチレン−プロピレンエラストマーは、0.885g/cm以下(好ましくは0.88g/cm、好ましくは0.87g/cm以下、好ましくは0.865g/cm以下、好ましくは0.855g/cm以下)の密度、及び/又は70J/g(好ましくは60J/g未満、好ましくは50J/g未満下、好ましくは40J/g未満、好ましくは30J/g未満、好ましくは20J/g未満、好ましくは10J/g未満、好ましくは5J/g未満、好ましくは測定限界以下)の融解熱(Hf)、及び/又は15重量%未満(好ましくは10重量%未満、好ましくは5重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは測定限界以下)のエチレン又はプロピレンの結晶化度、及び/又は120℃以下(好ましくは100℃以下、好ましくは80℃以下、好ましくは70℃以下、好ましくは60℃以下、好ましくは50℃以下、好ましくは40℃以下、好ましくは35℃以下、好ましくは測定限界以下)の融点(Tm)、及び/又は−20℃以下(好ましくは−30℃以下、好ましくは−40℃以下、好ましくは−50℃以下、好ましくは−60℃以下)のガラス転位温度(Tg)、及び/又は50乃至5,000kg/mol(好ましくは100乃至3,000kg/mol、好ましくは150乃至2,000kg/mol、好ましくは200乃至1,000kg/mol)のMw、及び/又は1乃至100(好ましくは5乃至95、好ましくは10乃至90、好ましくは15乃至85、好ましくは20乃至80)の125℃におけるムーニー粘度ML(1+4)の性質の1つ以上を有している。
1つ以上の態様において、このエチレン−プロピレンエラストマーは官能化される。例えば、このエチレン−プロピレンエラストマーをアミン、カルボキシ、及び/又はエポキシ部分等の極性部分を有する有機化合物と反応させて、官能化することができる。例としては、マレイン酸塩で修飾されたEP及び/又はEPDMエラストマーを含む。
このエチレン−プロピレンエラストマーは、バナジウム、チグラ−ナッタ、及びメタロセン触媒、又はこれらの組合せ等のポリオレフィンの重合に好適な触媒システムを用いた、スラリー、溶液、気相、及び高圧プロセスを含む、任意の好適な方法で生成することができる。1つ以上の態様において、ゴム成分中の1つ以上のエラストマーは溶液、スラリー、又は気相プロセス中でメタロセン触媒等の一部位触媒を用いて製造され、Mw/Mmが1.5乃至2.5である。好適なエチレンプロピレンエラストマーはVistalon(商標)、Vistamaxx(商標)、及びExxelor(商標)の商標でエクソンモービルケミカルから利用可能なものを含む。
1つ以上の態様において、ゴム成分は2つ以上のEPエラストマーのブレンドである。他の態様において、このゴム成分は2つ以上のEPエラストマーと1つ以上のEPDMエラストマーとのブレンドである。他の態様において、このゴム成分は官能化及び非官能化エラストマーのブレンドである。
非官能化可塑剤(NFP)成分
エラストマー組成物は少なくとも1つの非官能化可塑剤(NFP)を含む。NFPとして有用な本明細書で説明するクラスの物質を、単独で又は開示されている他のNFPと組合わせて用いて、所望の性質の物質を得ることができる。
NFPは炭化水素液体であり、これは炭素及び水素を含み、水酸基、アリール及び置換アリール、ハロゲン、アルコキシ、カルボキシレート、エステル、不飽和炭素、アクリレート、酸素、窒素及びカルボキシルから選択される官能基を感知できる量で含んではいない。「感知できる量」の語は、これらの基及びこれらの基を含む化合物が検出可能なほどにNFPに添加されていないことを意味し、すでに存在する場合には、NFPの重量に基づいて、5重量%(好ましくは3重量%未満、より好ましくは1重量%未満、より好ましくは0.5重量%未満、より好ましくは0.3重量%未満、より好ましくは0.1重量%未満、より好ましくは0.05重量%未満、より好ましくは0.001重量%未満)存在することを意味する。
1つ以上の態様において、芳香族部分(ベンゼン、ナフテン等の環構造を有する任意の分子化合物を含む)はNFPには実質的に含まれていない。1つ以上の態様において、ナフテン部分(ベンゼン、ナフタレン等を水素化して得られたような飽和環構造を有する任意の分子化合物を含む)は、NFPには実質的に含まれていない。「実質的に含まれていない」の語はこの組成物に意図的に添加しないことを意味し、既に存在している場合には、0.5重量%未満、好ましくは0.1重量%未満であることを意味する。
1つ以上の態様において、NFPはオレフィン系不飽和を感知できるほどに含んでいない。「感知できるほどのオレフィン系不飽和を含まない」とは、オレフィン結合に含まれる炭素が総炭素数の10%未満(好ましくは5%未満、より好ましくは3%未満、より好ましくは1%未満、より好ましくは0.5%未満、より好ましくは0.3%未満、より好ましくは0.1%未満、より好ましくは0.05%未満、より好ましくは0.01%未満)に相当することを意味する。
1つ以上の態様において、NFPはC20乃至C1500パラフィン、好ましくはC25乃至C500パラフィン、好ましくはC25乃至C500パラフィン、好ましくはC30乃至C500パラフィン、好ましくはC40乃至C500パラフィン、好ましくはC40乃至C250パラフィンを含む。特に好ましいNFP類はC乃至C24アルファオレフィン(PAO)のオリゴマー、グループIIIベースストック、及び気相―液相法といわれる方法により得られた高度に精製された炭化水素液体を含む。
ポリアルファオレフィン
1つ以上の態様において、NFPは−10℃以下の流動点、3cSt以上の100℃における動的粘度(KV100℃)を有するポリアルファオレフィン(PAO)液体を含む。PAO液体は例えば、米国特許Nos.3,149,178;4,827,064;4,827,073;5,171,908、及び5,783,531、並びにSynthetic Lubricants And High-Performance Functional Fluids(LeslieR. Rudnick&RonaldL. Shubkin, ed. MarcelDekker, Inc. 1999)p.3−52に記載されている。
PAOは十分なパラフィン構造を有し、高度に分岐した、高度に精製された炭化水素である。PAO液体は、(例えば、AlCl、BF、及びBF、水、アルコール、カルボン酸、又はエステルと組合わせを含む)フリーデルクラフツ触媒、(例えば、エチルアルミニウムセスキクロライド+TiClシステムを含む)配位複合触媒、又はポリエチレン及び/又はポリプロピレンを生成するためにより一般的に用いられている相同又は異種(担持)触媒(例えば、チグラ−ナッタ触媒、メタロセン触媒、又は他の一部位触媒、及びクロミウム触媒を含む)等の重合触媒の存在下で、アルファオレフィンをオリゴマー化して容易に調製することができる。
1つ以上の態様において、PAOはC乃至C24(好ましくはC乃至C18、好ましくはC乃至C14、好ましくはC乃至C12)アルファオレフィン、好ましくは直鎖アルファオレフィン(LAO)のC15乃至C1500(好ましくはC20乃至C1000、好ましくはC30乃至C800、好ましくはC35乃至C400、好ましくはC40乃至C250)オリゴマー(二量体、三量体等)を含み、C乃至Cアルファオレフィンが30重量%以下(好ましくは20重量%以下、好ましくは10重量%以下、好ましくは5重量%以下)の割合で含まれている。好適なLAOの例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、及びこれらのブレンドを含む。
1つ以上の態様において、例えば、単一のLAOを用いてオリゴマーを調製する。好適な態様は、1−オクテン、又は1−デセンのオリゴマー化を含み、1−デセンを用いることが好ましい。
1つ以上の態様において、PAOは2つ以上のC乃至C18LAOを含み、「バイポリマー」、「ターポリマー」、より多くのコポリマーの組合せを形成し、これらにおいて、C乃至CLAOは30重量%以下(好ましくは20重量%以下、好ましくは10重量%以下、好ましくは5重量%以下)の割合で存在する。好適な態様は、C乃至C18LAOと同じ炭素数をもつものから選択されるLAO混合物のオリゴマー化を含む。他の好適な態様は、1−オクテン、1−デセン、及び1−ドデセンのオリゴマー化を含む。
1つ以上の態様において、PAOは5乃至24(好ましくは6乃至18、より好ましくは8乃至12、最も好ましくは10)の炭素数を有する単一のアルファオレフィンのオリゴマーを含む。1つ以上の態様において、NFPはそれぞれのアルファオレフィンが5乃至24(好ましくは6乃至18、より好ましくは8乃至12、最も好ましくは10)の炭素数を有する、アルファオレフィン(2つ以上のアルファオレフィン)の混合物のオリゴマーを含む。1つ以上の態様において、PAOはアルファオレフィン混合物の重量平均炭素数が6乃至14(好ましくは8乃至21、好ましくは9乃至11)である、混合アルファオレフィンのオリゴマーを含む。
1つ以上の態様において、PAOは、−[CHR−CH]−(式中RはC乃至C18飽和炭化水素分岐)の式の繰り返し単位を有する。1つ以上の態様において、Rは全てのオリゴマーの係数である。1つ以上の態様において、3乃至18の炭素数のR置換基が存在する。好ましくは、Rは直鎖である、即ち、Rは(CH)nCHであり、式中nは3乃至17、好ましくは4乃至11、及び好ましくは5乃至9である。任意に、Rは1つのメチル又はエチル分岐を含んでいてもよい。即ち、Rは(CH)m[CH(CH)](CHCH、又はRは(CH)x[CH(CHCH)](CH)yCH、式中(m+z)は1乃至15、好ましくは1乃至9、好ましくは3乃至7であり、(x+y)は1乃至14、好ましくは1乃至8、好ましくは2乃至6である。好ましくは、m>zであり、より好ましくはmは0乃至15、より好ましくは2乃至15、より好ましくは3乃至12、より好ましくは4乃至9である。nは0乃至10、好ましくは1乃至8、好ましくは1乃至6、好ましくは1乃至4である。好ましくはx>yであり、より好ましくはxは0乃至14であり、より好ましくは1乃至14であり、より好ましくは2乃至11であり、より好ましくは3乃至8であり、yは0乃至10、好ましくは1乃至8、好ましくは1乃至6、好ましくは1乃至4である。好ましくはこの繰り返し単位は、頭−尾の規則的な配列の中に最小の頭−頭結合を含むように配置されている。
PAOは、アタクチック、アイソタクチック、又はシンジオタクチックでよい。1つ以上の態様において、PAOは、平均してメソ及びラセミダイアドの同じ集団を必ず含んでおり、これがアタクチックを形成している。1つ以上の態様において、PAOは、13C−NMRで測定した場合、50%より大きい(好ましくは60%よりおおきい、好ましくは70%より大きい、好ましくは80%より大きい、好ましくは90%より大きい)メソダイアド(即ち、[m])を有する。1つ以上の態様において、PAOは、13C−NMRで測定した場合、50%より多くの(好ましくは60%より多くの、好ましくは70%より多くの、好ましくは80%より多くの、)ラセミダイアド(即ち、[r])を有する。1つ以上の態様において、13C−NMRで決定される[m]/[r]は0.9乃至1.1の間である。1つ以上の態様において、[m]/[r]は1より大きい。1つ以上の態様において、[m]/[r]は1未満である。
PAO液体は1つ以上の別個のPAO成分を含む。1つ以上の態様において、NFPは1つ以上のPAOと別の成分(例えば、オリゴマーを生成するために別のアルファオレフィンを用いる場合)及び/又は別の物理的性質(例えば、動的粘度、流動点、及び/又は粘度指数)を有するものとのブレンドである。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは400乃至15,000g/mol(好ましくは400乃至12,000g/mol、好ましくは500乃至10,000g/mol、好ましくは600乃至8,000g/mol、好ましくは800乃至6,000g/mol、好ましくは1,000乃至5,000g/mol)の数平均分子量(Mn)を有する。1つ以上の態様において、このPAO又はPAOのブレンドは、1,000g/molより大きい(好ましくは1,500g/molより大きい、好ましくは2,000g/molより大きい、好ましくは2,500g/molより大きい)Mnを有する。
1つ以上の態様において、このPAO又はPAOのブレンドは3cSt以上(好ましくは4cSt以上、好ましくは5cSt以上、好ましくは6cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上、好ましくは20cSt以上、好ましくは30cSt以上、好ましくは40cSt以上、好ましくは100cSt以上、好ましくは150cSt以上)のKV100℃を有する。1つ以上の態様において、PAOは3乃至3,000cSt(好ましくは4乃至1,000cSt、好ましくは6乃至300cSt、好ましくは8乃至150cSt、好ましくは8乃至100cSt、好ましくは8乃至40cSt)のKV100℃を有する。1つ以上の態様において、このPAO又はPAOのブレンドは10乃至1,000cSt(好ましくは10乃至300cSt、好ましくは10乃至100cSt)のKV100℃を有する。更なる態様において、このPAO及びPAOのブレンドは4乃至8cStのKV100℃を有する。更なる態様において、このPAO及びPAOのブレンドは25乃至300cSt(好ましくは40乃至300cSt、好ましくは40乃至150cSt)のKV100℃を有する。1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは100乃至300cStのKV100℃を有する。
1つ以上の態様において、POA又はPAOのブレンドは120以上(好ましくは130以上、好ましくは140以上、好ましくは150以上、好ましくは170以上、好ましくは190以上、好ましくは200以上、好ましくは250以上、好ましくは300以上)の粘度指数(VI)を有する。1つ以上の態様において、PAO及びPAOのブレンドは120乃至350(子130乃至250)のVIを有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは−10℃以下(好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−35℃以下、好ましくは−40℃以下、好ましくは−50℃以下)の流動点を有する。1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは−15乃至−17℃(好ましくは−25乃至−60℃)の流動点を有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは−40℃以下(好ましくは−50℃以下、好ましくは−60℃以下、好ましくは−70℃以下、好ましくは−80℃以下)のガラス転移温度(Tg)を有する。1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは−50乃至−120℃(好ましくは−60℃乃至−100℃、好ましくは−70℃乃至−90℃)のTgを有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは200℃以上(好ましくは210℃以上、好ましくは220℃以上、好ましくは230℃以上)、好ましくは240℃乃至290℃の間の引火点を有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは0.86以下(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下、好ましくは0.84以下の比重(15.6℃)を有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは、2以上(好ましくは2.5以上、好ましくは3以上、好ましくは4以上、好ましくは5以上、好ましくは6以上、好ましくは8以上、好ましくは10以上)の分子量分布(Mw/Mn)を有する。1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは5以下(好ましくは4以下、好ましくは3以下)のMw/Mn及び10cSt以上(好ましくは20cSt以上、好ましくは40cSt以上、好ましくは60cSt以上)のKV100℃を有する。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドはN未満(N=60e−0.4(KV100℃)、Nの単位は%であり、意図する流体のKV100℃の単位はcStである)のノアク(Noack)揮発度を有する。追加的な態様において、意図する流体のKV100℃は1,000cSt未満、好ましくは300cSt未満、好ましくは150cSt未満、好ましくは100cSt未満、好ましくは40cSt未満、好ましくは25cSt未満、好ましくは10cSt未満、好ましくは8cSt未満である。
1つ以上の態様において、PAO又はPAOのブレンドは8以上(好ましくは8乃至10)cal1/2cm3/2の25℃における可溶性指数を有する。
特に好適なPAO及びPAOのブレンドはA)200℃以上(好ましくは210℃、好ましくは220℃、好ましくは230℃)の引火点;及びB)−20℃未満(好ましくは−25℃未満、好ましくは−30℃未満、好ましくは−35℃未満、好ましくは−40℃未満)の流動点及び/又は10cSt以上(好ましくは35cSt以上、好ましくは40cSt以上、好ましくは60cSt以上)のKV100℃を有しているものである。
更に好適なPAO及びPAOのブレンドは、少なくとも3cSt(好ましくは少なくとも4cSt、好ましくは少なくとも6cSt、好ましくは少なくとも8cSt、好ましくは少なくとも10cSt)のKV100℃、少なくとも120(好ましくは少なくとも130、好ましくは少なくとも140、好ましくは少なくとも150)のVI、−10℃以下(好ましくは−20℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−40℃以下)の流動点、及び0.86以下(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下、好ましくは0.84以下)の比重(15.6℃)を有するものである。
好適なPAOのブレンドは2つ以上のPAOのブレンドを含み、最も低いKV100℃に対する最も高いKV100℃の比が少なくとも1.5(好ましくは少なくとも2、好ましくは少なくとも3、好ましくは少なくとも5)である。少なくとも1つのPAOが、上で定義されたN未満のノアク(Noack)揮発度を有する、2つ以上のPAOのブレンドも好ましい。好ましくは、ブレンド中の全てのPAOはN未満のノアク(Noack)揮発度を有することが好ましい。1つの追加的な態様において、PAOのKV100℃は1,000cSt未満、好ましくは300cSt未満、好ましくは150cSt未満、好ましくは100cSt未満、好ましくは40cSt未満、好ましくは25cSt未満、好ましくは10cSt未満、好ましくは8cSt未満であることが好ましい。
好適なPAOのブレンドは、少なくとも1つのPAOが300cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPAOが300cSt未満(好ましくは150cSt以下、好ましくは100cSt以下、好ましくは40cSt以下)である2つ以上のPAOのブレンド、少なくとも1つのPAOが150cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPAOが150cSt以下(好ましくは100cSt、好ましくは40cSt以下)のKV100℃を有する2つ以上のPAOのブレンド;少なくとも1つのPAOが100cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPAOが100cSt未満(好ましくは40cSt以下、好ましくは25cSt以下、好ましくは10cSt以下)のKV100℃を有する2つ以上のPAOのブレンド;少なくとも1つのPAOが40cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPAOが40cSt未満(好ましくは25cSt以下、好ましくは10cSt以下、好ましくは8cSt以下)のKV100℃を有する2つ以上のPAOのブレンド;少なくとも1つのPAOが10cSt以上のKV100を有し、少なくとも1つのPAOが10cSt未満(好ましくは8cSt以下、好ましくは6cSt以下、好ましくは4cSt以下)のKV100℃を有する2つ以上のPAOのブレンド;少なくとも1つのPAOが8cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPAOが8cSt未満(好ましくは6cSt以下、好ましくは4cSt以下)のKV100℃を有する2つ以上のPAOのブレンド;及び少なくとも1つのPAOが6cSt以上のKV100℃を有し、少なくとも1つのPOAが6cSt未満(好ましくは4cSt以下)のPAOを有する2つ以上のPAOのブレンドを含む。
好適なPAOは、SpectraSyn(商標)及びSpectraSynUltra(商標)として、エクソンモービルケミカル(米国)より入手可能である。そのような好適なPAOの例を表4にまとめた。他の有用なPAOは、シベロンフィリップスケミカル(米国)のSynfluid(商標)、Innovene(米国)のDurasyn(商標)、ネストオイルのNexbase(商標)、及びChemtura(米国)のSynton(商標)を含む。PAOについて鎖タイプパラフィン構造中の炭素のパーセンテージ(Cp)は100%に近い(通常、98%、更には99%より多い)。
Figure 2010516887
高度に精製された炭化水素流体
1つ以上の態様において、非官能化可塑剤(NFP)はC20乃至C120パラフィンの混合物を含む、潤滑性粘度の高度に精製された炭化水素流体である。この混合物は50重量%以上がイソパラフィン炭化水素であり、50重量%未満がナフテン系及び/又は芳香族系構造を含む炭化水素である。好ましくは、このパラフィンの混合物はワックス異性化潤滑油ベースストック又はオイルを含む。これらは(A)スラックスワックス、脱オイルワックス、ノルマルアルファオレフィンワックス、ミクロクリスタリンワックス、及びガスオイル、燃料を水素分解したボトム(重質物)、炭化水素ラフィネート、水素分解された炭化水素、潤滑オイル、ミネラルオイル、ポリアルファオレフィン、又は炭化水素の炭素数が20以上の直鎖、又は分岐炭化水素化合物の精製ワックス等の水素異性化及び天然ワックス、並びに(B)フィッシャートロプシュワックス(少なくともワックス性炭化水素を含むフィッシャートロプシュ合成の高沸点残留物)のような、水素異性化合成ワックス、あるいは、これらの混合物を含む。
1つ以上の態様において、パラフィンの混合物は(炭化水素混合物の総重量に基づいて)40重量%未満、好ましくは30重量%未満、好ましくは20重量%未満、好ましくは15重量%未満、好ましくは10重量%未満、好ましくは5重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは1重量%未満のナフテン含量、及び/又は(炭化水素混合物の総重量に基づいて)5重量%未満、好ましくは4重量%未満、好ましくは3重量%、好ましくは1重量%のノルマルパラフィン含量、及び/又は(炭化水素混合物の総重量に基づいて)1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満の芳香族含量、90重量%以上、好ましくは95重量%以上、好ましくは98重量%以上、好ましくは99重量%以上の飽和レベル、及び/又は80%以上、90%以上、95%以上、98%以上の鎖タイプパラフィン構造中の炭素パーセンテージ(Cp)、及び/又は約10:1より大きい、好ましくは20:1より大きい、好ましくは50:1より大きい、好ましくは100:1より大きい、好ましくは500:1より大きい、好ましくは1000:1より大きい分岐パラフィン:ノルマルパラフィン比、及び/又は全ての側鎖の10%未満、好ましくは5%未満、好ましくは1%未満を形成する炭化水素4以上の側鎖、及び/又は全側鎖の少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%好ましくは少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、好ましくは少なくとも98%を形成する炭素数1又は2の側鎖、及び/又は300ppm以下、好ましくは100ppm以下、好ましくは50ppm以下、好ましくは10ppm以下の窒素含量(重量ベースのppm)、及び/又は300乃至1800g/mol、好ましくは400乃至1500g/mol好ましくは500乃至1200g/mol、好ましくは600乃至900g/molの数平均分子量、及び/又は10cSt以上、好ましくは25cSt以上、好ましくは約50乃至400cStの間の40℃における動的粘度、及び/又は2乃至50cSt、好ましくは3乃至30cSt、好ましくは5乃至25cSt、好ましくは6乃至20cSt、好ましくは6乃至20cSt、より好ましくは8乃至16cStの100℃における動的粘度、及び/又は80以上、好ましくは100以上、好ましくは120以上、好ましくは130以上、好ましくは140以上、好ましくは150以上、好ましくは160以上、好ましくは180以上、の粘度指数(VI)、−5℃以下、好ましくは−10℃以下、好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下、好ましくは−30℃以下の流動点、及び/又は200℃以上、好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上、好ましくは260℃以上の引火点、0.86以下、好ましくは0.85以下、好ましくは0.84以下の比重(15.6℃/15.6℃)、及び/又は120℃以上のアニリン点を含む。
1つ以上の態様において、パラフィンの混合物はGTLベースストック又はオイルを含む、GTLベースストック及びオイルは通常、それ自体が水素、二酸化炭素、一酸化炭素水、メタン、エタン、エチレン、アセチレン、ペルオキシドプロパン、プロピレン、プロピン、ブチレン、及びブチン等を原料として含む、気相炭化水素含有化合物及び水素含有化合物からの、1つ以上の合成、組合せ、転換及び/又はリアレンジメントプロセスによるワックス性の合成炭化水素由来の潤滑粘度を有する流体である。好ましくは、このフィードストックは天然ガス及び/又はコール等の好適な源由来の「シンガス」(合成ガス、CO及びHを必須成分とする)である。GTLベースストック及びオイルは、例えば、ヒドロイソメライズされた合成ワックス、ヒドロイソメライズフィッシャートロプシュ(F−T)ワックス(ワックス性炭化水素及び考えられる相同なオキシジェネートを含む)又はこれらの混合物を含むワックス異性体を含む。GTLベースストック及びオイルは更に、他のハイドロイソメライズされたベースストック及びベースオイルを含む。特に好適なGTLベースストック又はオイルは大部分がハイドロイソメライズされたF−Tワックス及び/又はF−T合成プロセスにより得られた他の液体炭化水素である。
F−Tによるワックス性炭化水素を含む炭化水素の合成は、スラリー、炭化水素液体中の触媒粒子の固定床又は流動床を含むものを含む当業者に知られている任意の好適なプロセスを含む。この触媒は、例えば、好適な無機担体に担持されたFe、Ni、Co、Ru、及びRe等の第8族金属に基づくアモルファス触媒、あるいは例えば、ゼオライト触媒のような結晶性触媒でよい。潤滑ベースストック又はオイル由来のワックスストックの製造方法は、水素化脱ロウ法として特徴付けられている。必要であれば、通常F−Tワックスには必須とされていない、水素化処理工程を水素化脱ロウの前に行う。幾つかのF−Tワックスは、オキシジェネートを取り除くことが有効であるが、水素化脱ロウする前にオキシジェネートから取り除くことが有効であるものもある。この水素化脱ロウ法は通常、水素が存在する高温高圧下で、触媒又は触媒の組合せを用いて行われる。この触媒は、例えば、好適な酸化担体物質に担持された好適な酸化担持物質、Co,Mo.W等に基づくアモルファス触媒又はPb又はPt等の第III族金属と共に用いられる、米国特許No.4,906,350に記載のようなZSM−23及びZSM−40等のゼオライト触媒の結晶性触媒である。このプロセスの後に、溶媒及び/又は脱ロウ工程を行い、水素異性化生成物の流動点を低くする。溶媒脱ロウはこの水素化異性体からの物理的分画工程を含む。触媒脱ロウは水素化異性体の一部分をより低い沸点の炭化水素に転換し、これはしばしは、水素の存在下の高温高圧において、固定床、流動床、又はスラリータイプのプロセス中で、Ptのような、触媒金属成分と組合せて用いるゼオライト又はシリコアルミノリン酸塩等の形状選択モレキュラーシーブを含む。
GTLベースストック及びオイル、フィッシャートロプシュ由来炭化水素、及びワックスイソメレートハイドロイソメライズドベースストック及び/又はオイルに有用な触媒、工程、及び成分は、例えば、米国特許Nos.2,817,693;4,542,122;5,545,674;4,568,663;4,621,072;4,663,305;4,897,178;4,900,407;4,921,594;4,923,588;4,937,399;4,975,177;5,059,299;5,158,671;5,182,248;5,200,382;5,290,426;5,516,740;5,580,442;5,885,438;5,935,416;5,935,417;5,965,475;5,976,351;5,977,425;6,025,305;6,080,301;6,090,989;6,096,940;6,103,099;6,165,949;6,190,532;6,332,974;6,375,830;6,383,366;6,475,960;6,620,312及び6,676,827;欧州特許324528,532116,532118,537815,583836,666894,668342,776959;WO97/31693,99/20720,99/45085,02/64710,02/64711,02/70627,02/70629,及び03/33320;及び英国特許1,350,257;1,390,359;1,429,494;及び1,440,230に記載されている。特に好適なプロセスは欧州特許出願464546及び464547に記載のものである。フィッシャ−トロプシュワックス原料に用いるプロセスは米国特許No.4,594,172;4,943,672;6,046,940;6,103,099;6,332,974;6,375,830;及び6,475,960に記載されている。
好適なGTL誘導流体はシェブロン(Chevron)(米国)、ココフィリップス(ConocoPhillips)(米国)、エクソンモービル(米国)、サロル(Sasol)(南アフリカ)、シェル(Shell)(英国)、スタトイル(Statoil)(ロシア)、及びシントロレウム(Syntroleum)(米国)を含む幾つかの供給元より入手可能である。
GTL誘導流体は区別することができるGTL誘導流体成分を1つ以上含んでいても良い。例えば、NFPは異なる物理的性質(例えば、動的粘度、流動点、粘度指数、及び/又はガラス転位温度)を有するGTL誘導流体のブレンドでもよい。
1つ以上の態様において、このGTL誘導流体又はこれらのブレンドは、少なくとも4cSt(好ましくは少なくとも6cSt、好ましくは少なくとも8cSt、好ましくは少なくとも10cSt、好ましくは少なくとも12cSt)のKV100℃;少なくとも120(好ましくは少なくとも130、好ましくは少なくとも140、好ましくは少なくとも150)のVI;−10℃以下(好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下)の流動点、及び0.85以下(好ましくは0.84以下、好ましくは0.83以下)の比重を有する。
1つ以上の態様において、NFPは少なくとも1つのGTL由来流体及び1つ以上のPAOのブレンドである。好ましくは、GTL由来流体又はGTL−誘導流体のブレンドのKV100℃は、PAO又はPAOのブレンドもLV100℃の少なくとも1.2(好ましくは1.5、好ましくは2.0、好ましくは2.5、好ましくは3.0)倍である。又はPAO又はPAOのブレンドのKV100℃はGTL流動流体又はGTL誘導流体のブレンドのKV100℃の少なくとも1.2(好ましくは1.5、好ましくは2.9、好ましくは2.5、好ましくは3.0)である。特に好適なものは、25cSt以上(好ましくは40cSt以上、好ましくは100cSt以上)のKV100℃を有するPAO、25cSt以下(好ましくは15cSt以下、好ましくは10cSt以下)のKV100℃を有するGTL誘導流体のブレンドである。
1つ以上の態様において、架橋されたエラストマー組成物は1つ以上のEP及び/又はEPDMエラストマー及び1つ以上のNFPを含む。少なくとも1つのNFPは炭素数の範囲が約C20乃至C100、イソパラフィン:n−パラフィンのモル比が約50:1、パラフィン構造中の炭素のパーセンテージ(Cp)が98%以上、流動点の範囲が約−20℃乃至−60℃、及び100℃における動的粘度の範囲が約6乃至20cStであるパラフィンの混合物を含むGTLプロセスから得られた高度に精製された炭化水素流体である。
本明細書において、「ナフテン系」の語は環状(単環及び/又は多環)構造の炭化水素(即ち、シクロパラフィン)、及び分岐環状飽和炭化水素を意味する。「芳香族」の語は、環状(単環及び/又は多環)不飽和炭化水素及び分岐環状不飽和炭化水素を意味する。「水素異性化された」の語は、ノルマルパラフィン及び/又はわずかに分岐したイソパラフィンが再配列されて、より分岐したパラフィン(「異性化脱ロウ」としても知られている)に転換される工程を意味する。「ワックス」は融点が0℃以上で、室温付近の温度で固形として存在し、その大部分はノルマルパラフィンであるパラフィン系分子を主に含む炭化水素物質である。「スラックワックス」の語は溶媒脱ワックス等により石油系オイルから回収され、更に水素化してヘテロ原子を除去したワックスである。
グループIIIミネラルオイル
1つ以上の態様において、NFPはグループIIIミネラルオイル(即ち、120以上のVIを有するミネラルオイル)を含む。好ましくは、このグループIIIミネラルオイルは90%以上(好ましく92%、好ましくは94%、好ましくは95%、好ましくは98%)の飽和レベル及び0.03%未満(好ましくは0.001%乃至0.01%の間の)硫黄含量を有する
このグループIIIミネラルオイルは1以上の区別可能なグループIIIミネラルオイル成分を含んでいてもよい。例えば、このNFPは異なる物理的性質(例えば、動的粘度、流動点、粘度指数、及び/又はガラス転位温度)を有する1つ以上のグループIIIミネラルオイルのブレンドでもよい。
1つ以上の態様において、このグループIIIミネラルオイル又はグループIIミネラルオイルのブレンドは130以上のVI,3乃至50cSt(好ましくは4乃至40cSt、好ましくは6乃至30cSt、好ましくは8乃至20cSt)のKV100℃、及び300乃至5,000g/mol(好ましくは400乃至2,000g/mol、好ましくは500乃至1,000g/mol)の数平均分子量を有する。好ましくは、このグループIIIミネラルオイル又はグループIIIミネラルオイルのブレンドは−10℃以下の流動点、200℃以上の引火点、及び0.86以下の比重(15.6℃)を有する。
1つ以上の態様において、このグループIIIミネラルオイル又はグループIIIミネラルオイルのブレンドは125以上(好ましくは130以上)のVI、少なくとも4cSt(好ましくは少なくとも6cSt、好ましくは少なくとも8cSt、好ましくは少なくとも10cSt、好ましくは少なくとも12cSt)のKV100℃、−10℃以下(好ましくは−15℃以下)の流動点、並びに0.85以下(好ましくは0.84以下)の比重を有する。
好ましくは、このグループIIIミネラルオイルはグループIIIベースストックである。好ましいグループIIIベースストックは数多くの供給源から入手可能であり、表5に記載のものを含む。そのような液体の鎖タイプパラフィン構造(Cp)における炭素のパーゼンテージは80%より大きい。
Figure 2010516887
1つ以上の態様において、NFPは少なくとも1つのグループIIIミネラルオイル及び1つ以上のPAOのブレンドである。好ましくは、グループIIIミネラルオイル又はグループIIIミネラルオイルのブレンドのKV100℃はPAO及びPAOのブレンドのKV100℃の少なくとも1.2(好ましくは1.5、好ましくは2.0、好ましくは2.5、好ましくは2.5、好ましくは3.0)倍である。あるいは、PAO又はPAOのブレンドのKV100℃はグループIIIミネラルオイル又はグループIIIミネラルオイルのブレンドのKV100℃の少なくとも1.2(好ましくは1.5、好ましくは2.0、好ましくは2.5、好ましくは2.5、好ましくは3.0)倍である。特に好ましいものは、10cSt以上(好ましくは20cSt以上、好ましくは40cSt以上、)のKV100℃を有するPAO及び10cSt未満(好ましくは8cSt以下、好ましくは6cSt以下)のKV100℃を有するグループIIIミネラルオイルのブレンドである。
有用なNFPの一般的な性質
1つ以上の態様において、このNFPは3cSt以上、好ましくは4cSt以上、好ましくは5cSt以上、好ましくは6乃至5,000cSt、好ましくは8乃至3,000cSt、好ましくは10乃至1,000cSt、好ましくは12乃至500cSt、好ましくは35乃至300cSt、好ましくは40乃至200cSt、好ましくは50乃至150cSt、好ましくは60乃至100cStのKV100℃を有する。本明細書に開示する任意のVK100℃の下限値と任意のKV100℃の上限値の組合せでもよい。
1つ以上の態様において、NFPは−10℃以下、好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−40℃以下、好ましくは−45℃以下、好ましくは−50℃以下、好ましくは−120℃より高い、好ましくは−100℃より高い、好ましくは−80℃より高い、流動点を有する。所望の範囲は前述の任意の下限値と任意の上限値の任意の組合せでよい。1つ以上の態様において、NFPは−30℃未満の流動点を有し、40℃における動的粘度は0.5乃至200cStである。
1つ以上の態様において、NFPは−40℃以下(好ましくは−50℃以下、好ましくは−60℃以下、好ましくは−70℃以下、好ましくは−80℃以下、好ましくは−120℃より高い、好ましくは−90℃より高い)ガラス転位温度(Tg)を有する。好ましい範囲は、前述の任意のTgの下限値と任意のTgの上限値の任意の組合せでもよい。
1つ以上の態様において、NFPは90以上、好ましくは100以上、好ましくは110以上、好ましくは115以上、好ましくは120以上、好ましくは130以上、好ましくは135以上、好ましくは350未満、好ましくは300未満、好ましくは250未満の粘度指数(VI)を有する。好ましい範囲は前述の任意のVIの下限値と任意のVIの上限値の任意の組合せでよい。
1つ以上の態様において、NFPは200℃以上、好ましくは210℃以上、好ましくは220℃以上、好ましくは230℃以上、好ましくは350℃未満、好ましくは300℃未満の引火点を有する。好ましくは250未満の粘度指数(VI)を有する。好ましい範囲は前述の任意の引火点の下限値の任意の引火点の上限値と任意の組合せでよい。
1つ以上の態様において、NFPは0.86以下、好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下、好ましくは0.84以下、好ましくは0.78以下、好ましくは0.79以下、好ましくは0.88以下、好ましくは0.81以上、好ましくは0.82以上の比重を有する。好ましい範囲は前述の任意の比重の下限値の任意の比重の上限値と任意の組合せでよい。
1つ以上の態様において、NFPは250g/mol以上、好ましくは300g/mol以上、好ましくは400g/mol以上、好ましくは500g/mol以上、好ましくは20kg/mol以下、好ましくは10kg/mol以下、好ましくは5kg/mol以下、好ましくは3kg/mol以下、好ましくは2kg/mol以下、好ましくは1kg/mol以下の数平均分子量(Mn)を有する。好ましい範囲は前述の任意のMnの下限値と任意のMnの上限値の任意の組合せでよい。
1つ以上の態様において、NFPは、通常「ウォーターホワイト」、「プライムホワイト」「スタンダードホワイト」又は「ブライト及びクリア」と定義されるような低い程度の色を有し、好ましくはAPHAカラーの色が100以下、好ましくは80以下、好ましくは60以下、好ましくは40以下、好ましくは20以下である。
NFPのいずれかは本明細書で開示する任意の態様により、又は本明細書で開示される任意の態様の組合せにより説明することができる。例えば、NFPはC25乃至C1500パラフィンを含み、200℃以上の引火点、−10℃以下の流動点、120以上のVIを有する。代替的に、NFPはC25乃至C1500パラフィンを有し、200℃以上の引火点及び−20℃以下の流動点を有する。あるいは、NFPはC25乃至C1500パラフィンを含み、200℃以上の引火点と35cSt以上のKV100℃を有する。
1つ以上の態様において、NFPは3乃至3000cSt(好ましくは6乃至300cSt、好ましくは8乃至100cSt)のKV100℃及び300乃至10,000g/mol(好ましくは500乃至5,000g/mol、より好ましくは600乃至3,000g/mol)のMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは3cSt以上(好ましくは5cSt以上、好ましくは6cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt)のKV100℃、0.86以下(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下)の比重(15.6℃)、及び200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上)の引火点を有する。
1つ以上の態様において、NFPは4cSt以上(好ましくは5cSt以上、好ましくは6cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上)のKV100℃、−10℃以下(好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下)の流動点、100以上(好ましくは120以上、好ましくは135以上)のVI、0.86(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下)の比重(15.6℃)及び200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上)の引火点を有する。
1つ以上の態様において、NFPは3cSt以上(好ましくは6cSt以上、より好ましくは8cSt以上)のKV100℃を有し、以下の性質の1つ以上を有する:(b1)−10℃以下(好ましくは−20℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−40℃以下)の流動点;及び/又は(b2)120以上(好ましくは130以上)のVI;及び/又は(b3)100以下(好ましくは80以下、好ましくは60以下、好ましくは40以下、好ましくは20以下、好ましくは15以下)のAPHAカラー;及び/又は(b4)200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上)の引火点;及び/又は(b5)0.86未満の比重(15.6℃)。
1つ以上の態様において、NFPは35cSt以上(好ましくは40cSt、好ましくは50cSt以上、好ましくは60cSt以上)のKV100℃及び0.87以下(好ましくは0.865以下、好ましくは0.86以下、好ましくは0.855以下)の比重(15.6℃)、及び200℃以上(好ましくは230℃以上)の引火点を有する。
1つ以上の態様において、NFPは35cSt以上(好ましくは40cSt以上)、0.86以下(好ましくは0.855以下)の比重(15.6℃)、200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以下)の引火点、−10℃以下(好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下)の流動点を有する。
1つ以上の態様において、NFPは200℃以上(好ましくは210℃以上、好ましくは220℃以上、好ましくは230℃以上)の引火点及び−10℃以下(好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−35℃以下、好ましくは−45℃以下、好ましくは−50℃以下)の流動点を有する。
1つ以上の態様において、NFPは200℃以上(好ましくは210℃以上、好ましくは220℃以上)の引火点、−10℃以下(好ましくは−20℃以下、好ましくは−30℃以下)の流動点、及び6cSt以上(好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上、好ましくは15cSt以上)のKV100℃を有する。
1つ以上の態様において、NFPは(a)200℃以上の引火点、(b)0.86以下の比重と、1つ以上の以下の性質を有する:(c1)−10℃以下の流動点と120℃以上の粘度指数;及び/又は(c2)−20℃以下の流動点、及び/又は(c3)35cSt以上のKV100℃。
1つ以上の態様において、NFPは0.85以下の比重(15.6℃)、3cSt以上(好ましくは4cSt以上、好ましくは5cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上、好ましくは15cSt以上、好ましくは20cSt以上)のKV100℃、及び/又は少なくとも280g/molのMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは0.86以下(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下)の比重(15.6℃)、5cSt以上(好ましくは6cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上、好ましくは12cSt以上、好ましくは15cSt以上)のKV100℃、及び少なくとも240g/molのMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは0.87以下(好ましくは0.82乃至0.87の間の)の比重(15.6℃)、10cSt以上(好ましくは12cSt以上、好ましくは15cSt以上、好ましくは20cSt以上、好ましくは30cSt以上、好ましくは40cSt以上)のKV100℃、及び/又は少なくとも700g/molのMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは0.88以上(好ましくは0.87以下)の比重(15.6℃)、15cSt以上(好ましくは20cSt以上、好ましくは25cSt以上、好ましくは30cSt以上、好ましくは40cSt以上)のKV100℃及び/又は少なくとも840g/molのMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは(a)0.86以下(好ましくは0.855以下、好ましくは0.85以下)の比重(15.6℃)及び1つ以上の以下の性質を有する;(b1)120以上(好ましくは135以上、好ましくは140以上)のVI;及び/又は(b2)200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上)の引火点。
1つ以上の態様において、NFPは(a)−10℃以下(好ましくは−15℃以下、好ましくは−20℃以下、好ましくは−25℃以下)の流動点、及び1つ以上の以下の性質を有する;(b1)120以上(好ましくは135以上、好ましくは140以上)のVI、及び/又は(b2)200℃以上(好ましくは220℃以上、好ましくは240℃以上)の引火点。
1つ以上の態様において、NFPは(a)−20℃以下(好ましくは−35℃以下、好ましくは−30℃以下、好ましくは−40℃以下)の流動点及び1つ以上の以下の性質を有する(b1)200℃以上(好ましくは220℃以上(好ましくは135℃以上、好ましくは140℃以上)の引火点;及び/又は(b2)120以上(好ましくは135以上、好ましくは140以上)のVI;及び/又は(b3)4cSt以上(好ましくは6cSt以上、好ましくは8cSt以上、好ましくは10cSt以上)のKV100℃、及び/又は(b4)0.86以下(コード0.855以下、好ましくは0.85以下)の比重(15.6℃)。
1つ以上の態様において、NFPは−25℃以下の流動点、20乃至5000cStの40℃における動的粘度、及び400g/molより大きいMnを有する。
1つ以上の態様において、NFPは−40℃以下(好ましくは−50℃以下)の流動点、0.84以下(好ましくは0.83以下)の比重を有する。
1つ以上の態様において、NFP中の鎖タイプパラフィン中の炭素のパーゼンテージ(Cp)は少なくとも80%(好ましくは少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、更に好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは98%、最も好ましくは少なくとも99%)である。
1つ以上の態様において、組成物は、0.25mm厚のシートに成形して、70℃のオーブンで300時間乾燥処理した後に、NFPのパーセンテージを測定したときに、重量の減少分が3%未満(好ましくは2%未満、好ましくは1%未満)であることにより特徴付けられる。本明細書における重量損失は、可塑化されていない組成物を同じ試験条件下で処理したのちに、比較したときの重量損失分を意味する。
1つ以上の態様において、NFPは、エラストマーとブレンドして可塑化組成物を形成したときに、可塑化していない組成物(DMTAトレースは温度に対するtanデルタのプロットである)と比較して可塑の動的機械熱解析(DMTA)におけるtanデルタピークの数において変化のないことが特徴である。
成分濃度
1つ以上の態様において、組成物の重量に基づいて10重量%(好ましくは15重量%、好ましくは20重量%、好ましくは30重量%)乃至90重量%(好ましくは80重量%、好ましくは70重量%、好ましくは60重量%)のゴム成分を含む。好ましい範囲は前述の任意の下限重量%及び任意の上限重量%の任意の組合せにより構成される。1つ以上の態様において、組成物は、組成物の総重量に基づいて、少なくとものEP又はEPDMエラストマーを20乃至90重量%(好ましくは30乃至75重量%、好ましくは40乃至60重量%)の量で含む。
1つ以上の態様において、NFPは組成物の総重量に基づいて、10重量%(好ましくは15重量%、より好ましくは20重量%、更に好ましくは25重量%)乃至80重量%(好ましくは70重量%、より好ましくは60重量%、更に好ましくは50重量%、更に好ましくは40重量%)の量で存在する。好ましい範囲は前述の任意の下限重量%及び任意の上限重量%の任意の組合せであることができる。1つ以上の態様において、この組成物は、組成物の重量に基づいて、少なくとも1つのNFPを約1乃至60重量%(好ましくは5乃至50重量%、好ましくは10乃至30重量%)の量で含むことができる。1つ以上の態様において、ゴム成分100重量部当り、50乃至300重量部(好ましくは60乃至250重量部、好ましくは70乃至200重量部、好ましくは80乃至150重量部)のNFPが含まれる。
1つ以上の態様において、組成物は120未満のVIを有する非ミネラルオイル(即ち、パラフィン系、ナフテン系、及び/又は芳香族系ミネラルオイル)を必ず含む。そしてこのことは、ミネラルオイルがプロセス助剤又はオイルとして意図して添加されていないことを意味する。すなわち、1つ以上の態様において、組成物は組成物中に存在する全てのミネラルオイル及びNFPの総重量に基づいて、10重量%未満(好ましくは5重量%未満、好ましくは12重量%未満、好ましくは1重量%未満)のミネラルオイルを含む。
1つ以上の態様において、組成物は、組成物の総重量に基づいて、10重量%未満、好ましくは7重量%未満、好ましくは5重量%未満、好ましくは4重量%未満、好ましくは3重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは1重量%未満を含む。熱可塑性ポリマーは40℃以上の融点を有するポリマーであると定義される。即ち、1つ以上の態様において、組成物は10重量%未満(好ましくは5重量%未満、好ましくは4重量%未満、好ましくは3重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは1重量%未満)の40℃以上の融点を有するポリプロピレンポリマーを含む。好適な態様において、組成物は10重量%未満(好ましくは5重量%未満、好ましくは4重量%未満、好ましくは3重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは1重量%未満)の30℃以上、好ましくは25℃以上の融点を有する熱可塑性ポリマー(プロピレンポリマー等の)を含む。ポリプロピレンポリマーは少なくとも50モル%ポリプロピレンを有するポリマーである。
硬化システム
ゴム成分を硬化又は架橋することができる任意の硬化剤を用いることができる。典型的な硬化剤の例としては、過酸化物及び他のフリーラジカルを生成する硬化剤、硫黄及び硫黄含有硬化剤、フェノール系硬化剤、ヒドロシラン及びアルコキシシラン硬化剤、シリコン含有硬化剤、及びこれらのブレンドがあるが、これらに限定されない。エラストマーのためのそのような硬化又は加硫システムは当業者に知られている。
1つ以上の態様において、硬化剤は1つ以上の過酸化化合物、好ましくは1つ以上の有機過酸化物である。過酸化架橋はポリマー主鎖中の不飽和部分が存在しなくても可能であるが、この不飽和部分の存在により促進させることができる。有用な有機過酸化物の例としては、ジアリールペルオキシド、ケトンペルオキシド、ペルオキシカルボネート、ペルオキシエステル、ジアルキルペルオキシド、ヒドロペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、t−ブチルオエルオクトエート、p−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,1−ジ(1−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン−3、t−ブチル−ペルオキシ(cis−3−カルボキシ)プロペノエート、1,1−ジ(t−アミルペルオキシ)シクロヘキサン、t−アミル−(2−エチルヘキシル)ペルオキシカルボネート、t−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシベンゾエート、及びこれらの混合物があるが、これらに限定されない。200℃未満(好ましくは185℃未満、好ましくは170℃未満)で1分の半減期間を有する過酸化物が好ましい。異なる活性温度を有する過酸化物のブレンドも硬化プロセスをより正確にコントロールするために用いることができる。1つ以上の態様において、組成物はゴム成分100重量部に当り0.5乃至20重量部(好ましくは1乃至18重量部、好ましくは1.5乃至16重量部、好ましくは2乃至14重量部)含む。過酸化物は、アルケマ(Arkema)(フランス)のLuperox(商標)、アクゾノベル(AkzoNobel)(オランダ)のTrigonox(商標)及びPerkadox(商標)、並びにアールティーバンダービルト(R.T.Vanderbilt)(米国)の Varox(商標)を含む各種供給元から、液体製品又は無機担体に濃縮されたものとして、入手可能である。過酸化硬化剤は好ましくは優れた高温性能を必要とされる製品に適している。
1つ以上の態様において、硬化剤は必ず硫黄又はジチオモルフォリン等の硫黄含有化合物(硫黄ドナー)を含む。通常、硫黄硬化システムは1つ以上の促進剤及び/又は共助剤を含む。硫黄硬化剤は低温において優れた性能を必要とされる製品に適している。
フェノール硬化剤は熱硬化性樹脂であり、しばしばフェノール樹脂といわれる。代表的なフェノール樹脂は米国特許Nos.2,972,600、3,287,440、及び6,433,090に記載されている。これらはアルカリ媒体中でアルデヒドを用いた置換フェノール又は未置換フェノールの濃縮により、又は二官能性フェノールジアルコールの濃縮により生成されたレゾール樹脂を含む。フェノール樹脂はハロゲンドナー及び/又はハロゲンハライドスカベンジャー(例えば、ZnO)等の触媒システムと一緒に用いることが好ましい。
シリコン含有硬化剤は、通常、メチルハイドロゲンポリシロキサン、メチルハイドロゲンジメチルシリルロキサンコポリマー、アルキルメチルポリシロキサン、ビス(ジメチルシリル)アルカン、及びビス(ジメチルシリル)ベンゼン等のシリコンハイドライド化合物である。これらの化合物は通常ヒドロシリル化触媒と一緒に用いられる。
架橋は、とくに過酸化硬化製品の場合、有機又は金属アクリレート及びメタクリレート等(例えば、ジメチルアクリレート、トリアリルアクリレート、シアヌレート、ジンクジアクリレート、又はジンクジメチルアクリレート)、の「共助剤」の使用により高めることもできる。
他のエラストマー
1つ以上の態様において、組成物は天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ブチル、クロロブチル、ブロモブチル、ニトリル、エチレンビニルアセテート、塩素処置されたポリエチレン、及びクロロプレン等の1つ以上の他のエラストマーを含んでいても良い。
充填剤及び添加剤
1つ以上の態様において、組成物は、抗酸化剤、UV安定剤、粘着促進剤、ブロック剤、ブロック剤、顔料/着色長/染料、カラーマスターバッチ、加工助剤(脂肪酸、エステル、及びパラフィンワックスを含む)、潤滑剤、中和剤、金属失活剤、表面活性剤、核剤、ワックス、濃厚剤(脂肪又は脂環式炭化水素樹脂を含む)、ステアリン酸カルシウム、スリップ剤、デシカント(dessicant)、及び難燃剤(アルミニウムヒドロキサイド、及びアンチモニートリオキシドを含む)等のそれ自体当業者に知られている典型的な添加剤を含んでいてもよい。好適な抗酸化剤はキノリン(例えば、トリメチルヒドロキシキノリン)、イミダゾール(例えば、ジンクメルカプトトルイルイミダゾール)、及びフェニルアミン等のエラストマー工業界において通常使用されてうるもの;及び有機リン酸塩、ヒンダードアミン(ヒンダードアミンライトスタビライザーを含む)、フェノール、及びラクトース等の従来の抗酸化剤を含む。好適な有機リン酸塩の例としては、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノール)フォスフェート(IRGAFOS168)、及びジ(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスフェート(ULTRANOX626)である。ヒンダードアミンの例は、ポリ[2−N,N’−ジ(2,2,6,6−テトラメチル−1,4−ピペリジニル)−ヒンダードアミン−4−(1−アミノ−1,1,3,3−テトラメチルブタン)sym−トリアゾール](CHIMASORB944)及びビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジイル)セバクテート(TINUVIN770)を含む。フェノール抗酸化剤の例は、2位及び6位の炭素原子がアルキル基で置換されている2,6−ジ−t−ブチルフェノールフェノール、ペンタエリスリチルテトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(IRGANOX1010)及び1,3,5−トリ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメンジルーイソシアヌレート(IRGANOX3114)を含む。用いる抗酸化剤の量はゴム成分100部当り0.001乃至10部(重量)である。接着促進剤の例としては、極性酸、ポリアミノアミド、ウレタン、カップリング剤(シラン又はチタネートエステル等の)、反応性アクリレートモノマー、金属酸塩、酸化ポリフェノール、酸化ポリオレフィン、酸修飾したポリオレフィン、及び無水修飾ポリオレフィンを含む。
1つ以上の態様において、組成物は1つ以上の充填剤を含む。好適な充填剤は、カルボン酸カルシウム又は二酸化チタン等の非強化充填剤のほかに、組成物の機械的又は磨耗に対する性質を改善することができる、カーボンブラック、タルク、カーボンファーバー、又はシリカ等の強化用充填剤を含む。他の好適な充填剤は無機粒子充填剤、電導性充填剤、マグネシウムカルボネート、マグネシウムオキサイド、バリウムフルフェート、シリコンジオキサイド、グラファイト、マイカ、砂、ガラスビース又はファイバー、クレイ、ミネラルの凝集体、石灰石、及び酸化亜鉛を含む。無機充填剤は直径1mm未満の粒子、1cm未満のロッド/繊維、及び表面面積が0.2cm未満の粒子を含む。用いる無機充填剤の量は300phrを超えていてもよく、好ましくは無機充填剤はゴム成分100phr(重量)に対して、300phr未満(好ましくは200phr未満、好ましくは100phr未満)である。このゴム成分は、請求項で定義されているゴム成分のみをいい、請求項で定義されているゴム成分の範囲ではない、追加的なゴム成分を添加する場合は含むものではない。幾つかの態様において、この組成物は無機充填剤を含まない。充填剤はモントモリロナイト、ノントロナイト、ベイデライト、フォルコンスコイト、ラポナイト、ヘクトタイト、サポナイト、サウコナイト、マガタイト、ケニヤライト、レクトライト、タロソバイト、レディカイト等の有機クレイ、及びこれらの官能化誘導体でもよい。充填剤は組成物の総重量に基づいて、好ましくは1乃至80重量%(好ましくは5乃至60重量%、好ましくは10乃至40重量%)の間で存在する。1つ以上の態様において、組成物は充填剤を含まない。
1つ以上の態様において、充填剤/添加剤の特定のクラス及び充填剤/添加剤の好適な量を説明したが、より一般的には(本明細書において特に言及しないが)組成物は1つ以上の充填剤/添加剤を含み、これらを組成物の重量に基づいて、好ましくは80重量%未満、又は70重量%未満、又は60重量%未満、又は50重量%未満、又は40重量%未満、又は30重量%未満、又は20重量%未満、又は10重量%未満、又の態様においては5重量%未満、又は2重量%未満、又は1重量%未満含む。「充填剤/添加剤を含む組成物」の特徴は厳密ではないが、1つ以上の充填剤及び/又は添加剤が、下限値として100ppm、500ppm、1000ppm、又は同程度の量で添加されている組成物を意味する。幾つかのケースにおいて、充填剤/添加剤を含まないほうが好ましく、他のケースにおいて、好適な態様が特定の充填剤/添加剤を含まない場合もある。例えば、カルボネート、無機充填剤等を含まない場合が好ましい態様がある性質上、回避不可能な充填剤/添加剤は、充填剤/添加剤を意図的に添加していない場合においてももちろん存在するが、幾つかの態様において、これは可能な限り充填剤/添加剤を避けるために成分を更に純化することもできる。当業者は、本明細書を参照することにより、日常の実験によりこれらの任意の成分の性質及び量を決定することができる。
組成物の性質
1つ以上の態様において、未硬化組成物は10乃至100(好ましくは20乃至80)の125℃におけるムーニー粘度ML(1+4)、0.5乃至20Mpa(好ましくは1乃至15MPa)の引張試験における10%歪での応力を測定して得られる生強度、及び300%以上(好ましくは400%以上、好ましくは500%以上)の破断点引張応力を有する。
1つ以上の態様において、硬化された組成物は還流キシレンに24時間曝した後に、任意の添加剤、充填剤、及び/又はNFPに基づいて計算される、不溶ゴム成分が少なくとも2重量%(好ましくは少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも35重量%、好ましくは少なくとも45重量%、好ましくは少なくとも65重量%、好ましくは少なくとも75重量%、好ましくは少なくとも85重量%)であるような硬化の程度を有していてもよい。
成分のブレンド
1つ以上の態様において、成分はエラストマー工業界で用いられている従来のブレンド装置及び方法を用いて、十分に混合して、結合される。好適な装置は、バッチミキサー、内部ミキサー(バンバリーミキサー等の)、ロールミル、ニーダー、エクストルーダー(重合プロセスの直後又は間に工程を挟んだ後に用いられるコンパウンディングエクストルーダー及び再度アームエクストルーダの組合せを含む)、スタティックミキサー、インピグメントミキサー、及びこれらの混合物を含む。この成分はタンブルブレンダー等の中で、まず「乾燥ブレンド」され、次いで、ブレンド装置の中で溶融ブレンドされるか、あるいは、成分のそれぞれを直接ブレンド装置に添加して結合させることができる。1つ以上の成分の添加は担体中の成分の濃度が最終組成物中の成分の濃度よりも高い、マスターバッチを含む。ブレンドされた組成物はシート、顆粒、フレーク、ボール、ペレット等に成形される。ブレンド方法自体は当業者の知識の範囲内である。
好適な形状の組成物はその後最終工程に用いられる。例えば、シート、チューブ、形状物、又は他の製品に押出成形される。成形された製品は、温度を高くして、硬化させるのに十分な時間で、エラストマー組成物を硬化する。硬化システムは、最終製品に成形される前のエラストマー組成物に混合される。
最終用途
エラストマー組成物は、押出成形、カレンダリング、及びモールディング(例えば、射出又は圧縮モールディング)等の標準的なエラストマー処理技術を用いて作られる成形製品及び部品の製造に有用である。そのような製品はシール(新築資材又は製品)、屋根材、管類、ホース、ストリップ(strip)、結合部品、断路材、ワイヤー、及びケーブルジャケット、医療器具(シリンジ部品、カテーテルを含む)、包装材、トレイ、玩具、運動用具、家具、キッチン用品、ハンドル、ベルト(パワートランスミッションベルト及びコンベアベルトを含む)、電気製品の部品を含む。ウェザーシール(weatherseals)、ノイズ及び/又は振動遮断シール及びマウント、ディスク、振動板、カップ、ジョイント、管類、ホース、ガスケット、O−リング、(シンクロナス、アシンクロナス、蛇行性及びVベルトを含む)ベルト、ワイパーベルト、泥除け、スキン、マット、ブーツ、送風機、及びトリムを含む車、トラック、飛行機、及びボート等の輸送手段にも有用である。
1つ以上の態様において、エラストマー組成物は少なくとも部分的に粘着性を有し、又は少なくとも部分的に第二成分又は媒体に付着させて複合的な構造を形成する。第二成分は前述の1つ以上の態様の他のエラストマー組成物、可塑化されていないエラストマー組成物、熱硬化性ゴム、熱可塑性樹脂又はプラスチック、熱可塑性加硫物、又は金属であるか、又はこれらを含むものでよい。例示的な複合的構造は、モールドされたコーナー、モールドされたエンドカップ、グラスランチャンネル(glass run channel)、トランクシール、テイルゲートシール、フロントガードシール、ギャップフィラー(gap filller)、ガラスカプセル、カットラインシール、ドアシール、フードからラジエーターのシール、ルーフラインシール、ロッカーパネル、サッシ、及びベルトラインシールを含む。
実験方法
本発明及び特許請求の範囲の目的のために、特に定義しない限り、物理的及び化学的性質は以下の試験方法を用いて測定した。
Figure 2010516887
動的機械熱分析(DMTA)はガラス転移温度を含む一定の温度の外の温度の関数として、サンプルの小さな機械的歪み性質(緩和挙動)につての情報を提供する。適したDMTA装置は幾つかのベンダーから入手可能である。3℃/分で−130℃から100℃の範囲で、1Hzの周波数及び20μmの振幅を用いて、3つの曲げ形状においてサンプルを試験した。アウトプットは温度の関数としての貯蔵弾性率(E’)及び損失弾性率(E’’)である。ベータ弛緩モード関係する、ガラス転移(本明細書においてTg)はピーク温度及びこのピークの下の面積により特徴付けられる。
示差走査熱量系(DSC)は結晶化温度(Tc)及び融点(Tm)を測定するために用いる。適したDSC装置は幾つかのベンダーより容易に入手することができる。融解データ(第一加熱)を得るにはサンプルを10℃/分の加熱速度で、サンプルの融点の少なくとも30℃高い温度まで加熱することが必要である。このサンプルを少なくとも5分間この温度に維持して、その熱ヒストリーを壊す。結晶化データは融解したサンプルを、20℃/分の冷却速度で、結晶化温度の少なくとも50℃以下に冷却することが必要とされている。このサンプルをこの温度で5分間維持し、その後、10℃/分の速度で加熱して、追加的な融解データを得る(第二加熱)。吸熱性の融解転移(第一及び第二加熱)及び発熱性の結晶化転移をピーク温度について解析する;Tmは特に定義しない限り、第二加熱からのピーク融点として報告される。複数のピークを示すポリマーについて、Tmは最も大きな吸熱性反応に関係する溶融温度のピークである。同様にTcは最も大きな発熱性反応に関係している結晶化温度のピークである。第ニ加熱の急熱性反応に関係しているトータルピークエリアが融解熱、Hf、である。これは、[Hf(J/g)/H(j/g)]*100の式により、結晶化度(重量パーセント)の計算に用いられる。式中、Hは主要なモノマー成分のホモポリマーについての理想的な融解熱である。ポリエチレンの場合、300j/gをHに用い、ポリプロピレンの場合、200j/gをHに用いる。
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)はポリマーの、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、及び分子量分布(Mw/Mn又はMWD)を測定するために用いる。適したSEC装置は幾つかのベンダーから容易に入手することができる。以下の実験条件を用いる:示差屈折率検出器(DRI)、3ポリマーラボラトリーPLgl10mmMixed−Bカラムのカラムセット、0.5mL/分の流量、300μLのインジェクション容量、1.5g/Lのブチルヒドロキシトルエンを含む1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)の担体溶媒。カラム、DRI検出器、及び輸送ラインは135℃のオーブンの中に設置されている。担体溶媒は、オンライン上の0.7μmのガラスプレフィルターを通して、その後に0.1μmのテフロンフィルターを通してろ過をし、脱気装置で脱気して用いた。乾燥ポリマーをガラス容器に入れ、適した量のTCBを添加し、この混合物を160℃で加熱しながら2時間連続的に撹拌して、ポリマー溶液を調製した。全ての量は重量測定法で測定した。マス/容量単位でポリマー濃度を表すために用いるTCB密度は室温で1,463g/mol、135℃では1.324g/molであった。注入濃度の範囲は、1.0乃至2.0mg/mlで、高分子量のサンプルは低濃度で用いた。サンプルのセットの測定を開始する前に、DRI検出器とインジェクターをパージし、流量を0.5ml/分に上げ、DRIを8乃至9時間かけて安定させる。クロマトグラムの各ポイントにおけるポリマーの相対的濃度(即ち、溶出容量の関数としてのDRIシグナルのプロット)をベースラインを差し引いたDRIシグナルから計算する。所与の溶出容量に関係する分子量は、既知の狭い分子量分布のポリスチレン標準物質を同一の実験条件で測定して、測定する。市販のSEC解析ソフトウェアを「ポリスチレン」キャリブレーションカーブを用いて、クロマトグラムからMn及びMwを計算するために用いる。このアプローチは「ポリスチレンに等しい」Mn及びMwの値を提供する。この値を本明細書で用いる。
アイソタクチック及びシンジオタクチックダイアド([m]及び[r])、トリアド([mm]及び[rr])、及びペンダッズ([mmmm]及び[rrrr])を含む、ポリマー微細構造は13C−NMRスペクトロコピーにより決定することができる。サンプルをd−1,1,2,2−テトラクロロエタンに溶解する。スペクトルは100MHzのNMRを用いて125℃で記録する。ポリマーの共鳴ピークをmmmm=21.8ppmとする。計算は、F.A. Boveyinの“Polymer Conformation and Configuration” (Academic Press, 1969)及びJ.Randallinの“Polymer Sequence Determination, 13C−NMR Method” (AcademicPress, 1977)の記載に従った。ダイマーメチレン配列のパーセンテージ、%(CHは、14乃至18ppmの間のメチル炭素の積分を、45−49ppmの間の1つのメチル炭素の積分と14乃至18ppmのメチル炭素の積分の和で割って、100倍したものである。アサインメントはH.N. Cheng及びJ.A.EwenのMakromol.Chem.190,p.1931(1989)に基づいている。
Figure 2010516887
カラーはASTMD1209によるAPHAスケールに基づいて決定される。100のAPHAカラーは約+10のSayboltカラー(ASTMD156)に相当し、20のAPHAカラーは約+25のSayboltカラーに相当し、0のAPHAカラーは約;30のSayboltカラーに相当する。
炭素タイプ組成物はASTMD2140により決定され、流体中の芳香族炭素(C)、ナフテン系炭素原子(C)、及びパラフィン系炭素(Cp)のパーセンテージを与える。具体的には、Cは芳香環タイプ構造である、流体中の総炭素原子の重量%であり、Cは、飽和環タイプ構造である、流体中の総炭素原子の重量%であり、Cpはパラフィン系鎖タイプ構造である、流体中の総炭素原子の重量%である。ASTMD2140は、流体の「粘度重力係数(VGC)」及び「屈折断片(Refractivity Intercept)(RI)」の計算、及びこれらの2つの値に基づく相関関係から炭素タイプ組成物を決定することを含む。しかしながら、この方法は、高級パラフィン系オイルについては、VGC及びRIの値が相関距離の範囲外になるので、失敗することが知られている。それゆえ、以下の方法を用いることができる:もし流体について計算されたVGC(ASTMD2140)が0.800以上であったら、Cpを含む炭素タイプ組成物はASTMD2140により決定される。もし、計算されたVGC(ASTMD2140)が0.800未満であったら、この流体は即ち、80%のCpを有すると考えられる。もし、計算されたVGC(ASTMD2140)が0.800未満0.765より大きい場合、その後にASTMD3238を用いてCpを含む炭素タイプ組成物を決定する。もし、ASTMD3238の製品が非物理的な量(例えば、負のCA値)を出した場合、Cpを100%とする。もし、計算されたVGC(ASTMD2140)が0.765以下であれば、CPが1005であるとする。
数平均分子量(Mn)は2つの方法のうちの1つにより決定することができる。10cSt以下のKV100℃を有するサンプルについては、マススペクトロメーター検出器を備えた、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いる。好適なGC法は、Modern Practice of Gas Chromatography“ ,3rd Ed.,R.L.Grob及びE.F.Barry (Wiley−Interscience,1995)に記載されている。10cStより大きいKV100℃を有するサンプルについては、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて、「ポリスチレンに等しい」Mnの値を報告する。DRI検出器を含む好適なGPC法は、Modern Size Exclusion Liquid Chromatographs” ,W.W.Yan, J.J.Kirkl 及びD.D.BIy (J.Wiley&Sons,1979)に記載されている。
耐久性
NFPの耐久性は、ASTMD1203に従って、0.25mm厚のシートを70℃の乾燥オーブン内で300時間処理した後の可塑化された組成物の重量損失を測定することにより決定することが出来る。耐久性は、100%から修正された重量損失分の%を引いて求める。修正された重量損失%=(可塑化組成物の重量損失分%)−(同じ条件で試験された可塑化されていない組成物の重量損失分%)であり、重量損失分は100x(W−Wo)Woである(式中、Wは乾燥後の重量、Woは乾燥前の重量である)。可塑化されていない組成物は可塑化された組成物を同じ組成であるが、NFPは添加しておらず、両者は硬化された状態で試験された。
NFP含量
可塑化組成物中に処方された成分が不明である場合は、シクロへキサン中の16時間のソックスレー抽出で硬化組成物中のNFP含量(重量%ベース)を決定することができる。好ましくは、抽出溶媒中に可溶な低分子量の物質が成分が試験組成物とベース組成物の両者に存在するので、ベース組成物(即ち、硬化されたがNFPを含まない組成物)について同じ解析を行う。NFP含量はより正確には、可塑化された組成物に対する抽出レベルをベース組成物の抽出レベルで補正して決定する。抽出物中のNFPの存在はマススペクトロメーター検出器を用いたガスクロマトグラフ法で証明することができる。
これまでの議論は以下の非限定的な実施例を参照することにより更に説明することができる。以下の実施例はエラストマー組成物中の1つ以上の非官能化可塑剤が存在することによる驚くべく及び有意な効果を示している。そのようなエラストマー組成物は100℃以上及び/又は0℃以下の長期の熱老化の後に予測し得ない高い柔軟性を有する一方で、驚くべ高いオイル保持力を有している。
実施例の調製に用いるブレンド組成物を以下の表8乃至12に列挙した。各実施例は50rpmで運転する3.2Lバンバリーミキサーにおいてバッチ合成により調製したものである。開始温度は48℃及び55℃の間の温度であった。全ての成分を添加して30秒間混合し、これを押し固めた。このバンバリーミキサーは90℃で清掃し、続く3.5乃至4.5分の混合の後に中身を出した。この混合時間の間に、温度を112乃至150℃に上げている。過酸化硬化システムをロールオンミル上に添加した。試験サンプルを圧縮モールドして、標準的な試験プロトコルを用いて評価した。引張試験片は180℃で20分硬化させた。
実施例1及び2について、ミネラルオイルについての実質的なPAOは化合物の可塑化について有効な結果を示し、より高い硬化状態であるにも関わらず、高い粘度を有していた(100対31のKV100℃)。優れた可塑化硬化はより低い化合物のムーニー粘度、ML(1+4@100℃)により判断する。優れた硬化状態は、より高い引張硬度、より高い破断点応力、より高い破断点歪、より低い圧縮歪み、及びより高いムーニーMH−ML値等の架橋密度に関する性質の変化により判断する。老化試験において、PAO製品(実施例2乃至7)はミネラルオイル製品(実施例1)よりも高い程度の引張性質を保持しており、高いレベルの可塑性(低い圧縮歪)を維持していた。これらの両方はPAOの優れた性質によるものである。
高粘度PAO(300cSt以上のKV100℃)は通常、PAOの添加量を少なくして(10phr対50phr、上記)混合時間を長くしたとしても、エラストマー組成物内で均一にすることが難しいとされている。しかしながら、驚くべきことに、高粘度PAO及び低粘度PAO(300cSt未満、又は100cSt以下のKV100℃)をブレンドすると、全てのPAOが組成物中に取り込まれた。従って、10phrのSepectraSyn300は開示された混合条件を用いても添加された組成物中で均一にはならなかったけれども、10phrのSpectraSyn300と40phrのSpectraSyn100(総量50phr)の組合せは容易に取り込まれた。同様に、10phrのSpectraSyn1000は開示の混合条件を用いて製品中に添加しても均一にはならなかったけれども、10phrのSpectraSyn1000及び40phrのSpectraSyn100の組合せは容易に取り込まれた。低粘度PAOは混合を「担体」として働いて、混合及び高粘度APOの取込を促進すると考えられる。
実施例3乃至6は高粘度PAO(SpectraSyn300)と低粘度PAO(SpectraSyn100)の各種レベル(10/90、20/80、40/60、及び60/40)でブレンドしたときの影響とSpectraSyn150とSpectraSyn100の20/80のブレンドの結果を示す。このデータは低粘度PAOと高粘度PAOの組合せの相互作用の結果、優れた可塑化及び優れた耐久性が得られることを示す。
実施例8乃至11は、近いKV100℃を有するパラフィン系オイル(Flexon85)で作られた製品をPAO(SpectraSyn40)から作られた製品と比較した。実施例8と9を比較すると、パラフィン系ミネラルオイルをPAOに変えると、製品の使用期間に高温に曝されるゴム部品にとって、重量な性能指数である、高温空気での老化に対する耐性及び高温圧縮歪が有意に改善された。ミネラルオイルを用いた同じ組成の製品と比較して、PAO用いた製品の硬化状態(ムーニーMH−MLに反映される)及び硬化速度(ムーニーRhに反映される)は高く、このことは、過酸化硬化剤とPAOの相互作用が低いことによるものであると考えられる。同時に、SpectraSyn40対Flexon85(40対32cStのKV100℃)は粘性の差が僅かであるにも関わらず、ムーニー粘度(ML1+4@100℃)はPAO製品が低かった。
実施例10と11を比較すると、パラフィン系ミネラルオイルの代わりに、PAOを用いると、低温での柔軟性が有意に改善されたことがわかる。硬化状態(MH−ML)及び硬化速度(Rh)は、PAOと過酸化硬化剤の相互作用が低いことにより、PAOに基づく製品のより高かった。この結果は高い架橋密度に反映され、同時に、高い引張係数を実現した。この引張係数はワーパーブレード等の堅い部分製品については有用な改善点である。低温圧縮歪及び引張歪もPAOをミネラルオイルに代えて用いたときに減っている。
実施例12乃至23において、低粘度PAO(10cSt以下のKV100℃)又は低粘度PAOのブレンドを更に試験した。室温での弾性率及び手人歪性質(圧縮及び引張)はミネラルオイル以上を含む同じ製剤を比較すると、PAO製品の方法が優れていた。
実施例18乃至20において、PAOを含むEPDM製品(SpectraSyn10、10cStのKV100℃)を高粘度ミネラルオイル(Flexon815、32cStのKV100℃)又は同じ程度の粘度のミネラルオイル(Plastol537、11cStのKV100℃)のいずれかを含む同じ組成の製品と比較した。化合物を平らな細長い片に押出成形し、このストリップを220℃の温風トンネル内を10分間で通過させることにより加硫した。
UVB−313ランプ(280乃至360nmの波長)及び0.63の照射セットポイントを用いて、QUV Accelerated Weathering Tester (Q−Lab Corporation, Model QUV/se)内でUV光に曝した後に色安定性の試験を行った。UV光線に曝されるサイクルは、40℃で2時間のUVに曝し、40℃で2時間圧縮を72時間繰り返し、次いで、60℃で4時間のUVに曝し、50℃で4時間の圧縮を24時間繰り返す。色はHunterLabColorimeterを用いて測定した。Lは(白−黒)、aは赤−緑、bは黄色−青のカラーパタンを表す。総合的な色の変化はデルタE(L、a、及びbの変化の平均の平方根)により特徴付けた。驚くべきことに、PAOを含む化合物はUV老化させてもパラフィン系ミネラルオイルを含む化合物よりも、変色の程度が少なかった(低いデルタE)。
Figure 2010516887
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特定の態様は以下のパラグラフを更に含む:
1.1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーを含むゴム成分、
1つ以上の過酸化硬化剤、及び
120以上の粘度指数、20cSt以上の100℃における動的粘度、及び1100g/mol以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を含み、
ポリプロピレン及びポリエチレンは組成物に実質的に含まれていない、エラストマー組成物。
2.ゴム成分がエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及びエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーである、パラグラフ1の組成物。
3.1つ以上のエチレン−プロピレン(EP)エラストマーが、組成物の重量に基づいて、約20、30、又は40重量%乃至約50、60、又は70重量%のエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び約50、60、又は70重量%乃至約20、30、又は40重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、パラグラフ1又は2の組成物。
4.1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーが組成物の重量に基づいて、約30、40、45、又は50重量%乃至約70、60、55、又は50重量%のエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び約30、40、45、又は50重量%乃至約70、60、55、50重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、パラグラフ1乃至3のいずれかに記載の組成物。
5.ゴム成分が少なくとも部分的に硬化されている、パラグラフ1乃至4のいずれかに記載の組成物。
6.1つ以上の非官能化可塑剤が20乃至50phrの量で含まれている、パラグラフ1乃至5のいずれかに記載の組成物。
7.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドである、パラグラフ1乃至6の組成物。
8.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃における動的粘度の差が約100cSt以上である、パラグラフ1乃至7のいずれかに記載の組成物。
9.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃に置ける動的粘度の差が約300cSt以下である、パラグラフ1乃至8のいずれかに記載の組成物。
10.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤を含み、第一の非官能化可塑剤が300以上の粘度指数を有し、第二の非官能化可塑剤が150以下の粘度指数を有する、パラグラフ1乃至9のいずれかに記載の組成物。
11.1つ以上の非官能化可塑剤が40cSt以上の100℃における動的粘度を有する、パラグラ1乃至10のいずれかに記載の組成物。
11a.組成物が40℃以上の融点を有する熱可塑性ポリマーを0乃至10重量%未満含む、パラグラフ1乃至11のいずれかに記載の組成物。
12.1つ以上の非官能化可塑剤が、C乃至C24アルファ−オレフィン(PAO)のオリゴマー、グループIIIミネラルオイル、及びワックス異性化潤滑ベースストック又はオイルからなる群より選択される少なくとも2つの可塑剤のブレンドである、パラグラフ1乃至11aのいずれかに記載の組成物。
13.少なくとも1つの1つ以上の非官能化可塑剤がN*未満のノアク(Noack)揮発度を有する、パラグラフ1乃至12のいずれかに記載の組成物であって、
=60e―0.4(KV100℃)であり、Nは%単位であり、KV100℃はcSt単位である、組成物。
14.1つ以上のエチレン−プロモーターエラストマーを含むゴム成分、
1つ以上の過酸化硬化剤、及び
120以上の粘度指数を有する1つ以上の非官能化可塑剤を含むエラストマー組成物であって、1つ以上の非官能化可塑剤がグループIIIミネラルオイル及びワックス異性化潤滑ベースストック又はオイルから選択され、ポリプロピレン及びポリエチレンの両方とも組成物に含まれていない、組成物。
15.ゴム成分がエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及びエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、パラグラフ14の組成物。
16.1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーが約30重量%乃至約70重量%のエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び約70重量%乃至約30重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、パラグラフ14又は15の組成物。
17.1つ以上のエチレン−プロピレン(EP)エラストマーが、約45重量%乃至約65重量%エチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び約45重量%乃至約55重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、パラグラフ14乃至16のいずれかに記載の組成物。
18.ゴム成分が少なくとも部分的に硬化されている、パラグラフ14乃至17のいずれか1つに記載の組成物。
19.1つ以上の非官能化可塑剤が20乃至50phrの量で含まれる、パラグラフ14乃至18のいずれか1つに記載の組成物。
20.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドである、パラグラフ14乃至19のいずれか1つに記載の組成物。
21.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃における動的粘度の差が約100cSt以上である、パラグラフ14乃至20のいずれか1つに記載の組成物。
22.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃における動的粘度の差が約300cSt以下である、パラグラフ14乃至21のいずれか1つに記載の組成物。
23.1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤を含み、第一の非官能化可塑剤が300以上の粘度指数を有し、第二の非官能化可塑剤が150以下の粘度指数を有する、パラグラフ14乃至22のいずれか1つに記載の組成物。
24.1つ以上の非官能化可塑剤が40cSt以上の100℃における動的粘度を有する、パラグラフ14乃至23のいずれか1つに記載の組成物。
25.1つ以上の非官能化可塑剤が、C乃至C24アルファ−オレフィン(PAO)のオリゴマー、グループIIIミネラルオイル、及びワックス異性化潤滑ベースストック又はオイルからなる群より選択される少なくとも2つの可塑剤のブレンドである、パラグラフ14乃至24のいずれかに記載の組成物。
26.少なくとも1つの1つ以上の非官能化可塑剤がN未満のノアク(Noack)揮発度を有する、パラグラフ14乃至25のいずれかに記載の組成物であって、
=60e―0.4(KV100℃)であり、Nは%単位であり、KV100℃はcSt単位である、組成物。
27.エチレン−プロピレンゴムを含む少なくとも1つのゴム成分、
エチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムを含む少なくとも1つのゴム成分、及び
2つ以上の非官能化可塑剤を含む、エラストマー組成物であって、
前記2つ以上の非官能化可塑剤の、少なくとも1つの第一の非官能化可塑剤が300cSt以上の100℃における動的粘度を有し、及び少なくとも1つの第二の非官能化可塑剤が150cSt以下の100℃における動的粘度を有することを特徴とする、組成物。
28.エチレン−プロモーター(EP)ゴム及びエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムが少なくとも部分的に硬化されている、パラグラフ27の組成物。
29.第一の非官能化可塑剤対第二の非官能化可塑剤の比が約10:90乃至約40:90である、パラグラフ27又は28の組成物。
30.2つ以上の非官能化可塑剤が約10重量%乃至90重量%の間の非官能化可塑剤を含む、パラグラフ27乃至29の組成物。
31.2つ以上の非官能化可塑剤が約30重量%乃至約70重量%の間の第一の非官能化可塑剤を含む、パラグラフ27乃至30の組成物。
32.2つ以上の非官能化可塑剤が約40重量%乃至約60重量%の間の第一の非官能化可塑剤を含む、パラグラフ27乃至31のいずれか1つに記載の組成物。
33.少なくとも1つの1つ以上の非官能化可塑剤がN未満のノアク(Noack)揮発度を有する、パラグラフ14乃至25のいずれかに記載の組成物であって、
=60e―0.4(KV100℃)であり、Nは%単位であり、KV100℃はcSt単位である。
34.2つ以上の非官能化可塑剤の全てが、N未満のノアク(Noack)揮発度を有する、パラグラフ27乃至32のいずれか1つに記載の組成物。
35.非官能化可塑剤が−20℃以下の流動点、0.86以下の比重、200℃以上の引火点を有する、パラグラフ1乃至34のいずれかに記載の組成物。
36.エチレン−プロピレン(EP)ゴムとエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムとのブレンドを含む少なくとも1つのゴム成分、過酸化物、及び120以上の粘度指数、20cSt以上の100℃における動的粘度、及び1100g/mol以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を混合する工程を含む、エラストマー組成物を製造する方法。
特定の態様及び特徴を複数の上限値及び下限値を用いて説明したが、特に定義しない限り、これらの任意の上限値と任意の下限値とからなる範囲も本発明が意図することを理解されたい。特定の上限値、下限値、及び範囲は以下の1つ以上の請求項中に記載されている。全ての数値の値は、「約」又は「およそ」と付された表示値である。これらは、当業者が通常予測しうる程度の実験における誤差及び数値変動を考慮して付されたものであることを理解されたい。
各種用語を上で定義したが、特許請求の範囲の中で用いられる用語の範囲は定義されていない。これらの範囲は少なくとも1つの刊行物又は特許出願において反映されていると当業者が理解する中で、最も広い範囲であると考えられるべきである。更に、本出願で参照されている、全ての特許、試験法、及び他の刊行物は、その開示する内容が本発明と矛盾せず、法律において援用が認められている場合に限り、参照により本明細書に援用することができる。
これまでに本発明の態様を説明きたが、本発明の根本的範囲を逸脱せずに、他の及び更なる本発明の態様を提供することができる。そのような範囲は以下の特許請求の範囲により決定される。
任意の優先権の基礎となった出願書類、及び/又は試験手順を含む本明細書で言及されている全ての刊行物は、本発明と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に援用される。前述の一般的な説明及び/又は特定の態様から明らかであるように、本発明の態様を図示説明してきたが、本発明の発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で、各種変更を加えることも可能である。すなわち、本発明を明細書に記載の態様に限定することは意図していない。

Claims (25)

  1. 1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマー、
    1つ以上の過酸化硬化剤、及び
    120以上の粘度指数、20cSt以上の100℃における動的粘度、及び1100g/mol以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を含み、
    ポリプロピレン及びポリエチレンを組成物中に実質的に含まない、エラストマー組成物。
  2. ゴム成分がエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及びエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーである、請求項1の組成物。
  3. 1つ以上のエチレン−プロピレン(EP)エラストマーが、組成物の重量に基づいて、約20重量%乃至約70重量%のエチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び約20重量%乃至約70重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、請求項1又は2の組成物。
  4. 少なくとも1つの1つ以上の非官能化可塑剤がN*未満のノアク(Noack)揮発度を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の組成物であって、
    =60e―0.4(KV100℃)であり、Nは%単位であり、KV100℃はcSt単位である、組成物。
  5. ゴム成分が過酸化物により少なくとも部分的に硬化されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴム組成物。
  6. 1つ以上の非官能化可塑剤が約20乃至50phrの量で存在する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃における動的粘度の差が約100cSt以上である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃に置ける動的粘度の差が約300cSt以下である、請求項8の組成物。
  10. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤を含み、第一の非官能化可塑剤が300以上の粘度指数を有し、第二の非官能化可塑剤が150以下の粘度指数を有する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 組成物が、融点が40℃以上の熱可塑性ポリマーを0乃至10重量%含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 1つ以上の非官能化可塑剤が、C乃至C24アルファオレフィンのオリゴマー(PAOs)、グループIIIミネラルオイル、及びワックス異性体潤滑ベースストック又はオイルからなる群より選択される少なくとも2つの可塑剤を含む、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーを含むゴム成分、
    1つ以上の過酸化硬化剤、及び
    120以上の粘度指数を有する1つ以上の非官能化可塑剤を含み、
    前記1つ以上の非官能化可塑剤がグループIIIミネラルオイル、ワックス異性化潤滑油ベースストックからなる群より選択され、ポリプロピレン及びポリエチレンが組成物中に実質的に含まれない、組成物。
  14. ゴム成分がエチレン−プロピレン(EP)エラストマーとエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、請求項13の組成物。
  15. 1つ以上のエチレン−プロピレンエラストマーが約30重量%乃至約70重量%のエチレン−プロピレン(EP)エラストマーと約70重量%乃至約30重量%のエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーのブレンドである、請求項13又は14のいずれかに記載の組成物。
  16. 少なくとも1つ以上の非官能化可塑剤がN未満のノアク(Noack)揮発度を有し、N=60e−0.4(KV100℃)であり、Nは%単位であり、KV100℃はcSt単位である、請求項13乃至15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. ゴム成分が過酸化物により少なくとも部分的に硬化されている、請求項13乃至16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 1つ以上の非官能化可塑剤が約20乃至50phrの量で存在する、請求項13乃至17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドである、請求項13乃至18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤のブレンドであり、2つの可塑剤の100℃における動的粘度の差が約100cSt以上約300cSt未満である、請求項13乃至19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 13乃至20のいずれか1項に記載の組成物であって、前記1つ以上の非官能化可塑剤が少なくとも2つの非官能化可塑剤を含み、第一の非官能化可塑剤が300以上の動的粘度を有し、第二の非官能化可塑剤が150以下の動的粘度を有する、請求項13乃至20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 請求項13乃至22のいずれかの記載の組成物であって、前記1つ以上の非官能化可塑剤が、C5乃至C24アルファオレフィンのオリゴマー(PAO)、グループIIIミネラルオイル、及びワックス異性化潤滑油ベースストック又はオイルからなる群より選択される、請求項13乃至22のいずれかに記載の組成物。
  23. 組成物が、40℃以上の融点を有する熱可塑性ポリマーを0乃至10重量%含む、請求項13乃至22のいずれかに記載の組成物。
  24. 非官能化可塑剤が−20℃以下、0.86以下の比重、及び200℃以上の引火点を有する請求項1乃至22のいずれか1項に記載の組成物。
  25. エチレン−プロピレン(EP)エラストマー及び任意でエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)エラストマーを含む少なくとも1つのゴム成分、及び過酸化物、及び120以上の粘度指数、20cStの100℃に置ける動的粘度、及び1100g/mol以上のMnを有する1つ以上の非官能化可塑剤を混合する工程を含む、請求項1乃至24のいずれか1項に記載のエラストマー組成物を製造する方法。
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