JP2010514730A - ムスカリンm1、m2およびm3受容体の選択的阻害を有する薬剤の製造のための10−[(3r)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10h−フェノチアジンの使用 - Google Patents

ムスカリンm1、m2およびm3受容体の選択的阻害を有する薬剤の製造のための10−[(3r)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10h−フェノチアジンの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、局所および/または経口形路により尿失禁を治療または予防する特性を有する薬剤の製造のための、10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンならびにその薬学上許容される塩に使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、特に、局所および/または経口投与により尿失禁を予防または治療することを可能とする薬剤の製造のための、10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンならびにその薬学上許容される塩の使用に関する。本明細書に記載されている合成によれば、10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンは、ラセミ体:d,l−メキタジンから誘導される。元々、メキタジンは、季節性または永続性アレルギー性鼻、薬物アレルギーおよびアレルギー性もしくはウイルス起源の皮膚科徴候(そう痒)などのアレルギー性症状の処置に有用な薬剤であった。メキタジンは抗H1抗ヒスタミン薬である。メキタジンは不斉炭素を有し、左旋性と右旋性(R配置)の2つの異なる空間配置をもたらす。この2つの鏡像異性体の徹底的な分析により、右旋性鏡像異性体が、以下に具体的に示されるムスカリン受容体M/M/Mに対して極めて高い親和性を有し、他方の鏡像異性体はムスカリン受容体に対してより低い親和性を示すことが示された。アセチルコリンは副交感神経系の主要な神経伝達物質である。アセチルコリンの生理作用はムスカリン受容体またはニコチン受容体により媒介される。これらの各受容体はヘテロであり、例えば、ムスカリン受容体ファミリーは現在では5つのサブタイプを含む(M、M、M、MおよびM)。各受容体は異なる遺伝子によってコードされ、異なる生理学的分布と機能を有する。しかしながら、いくつかのムスカリン受容体は、失禁の調節の場合と同様に、一緒に共通の生理作用を誘発する働きをし得る。
受容体は、膀胱括約筋(膀胱の排尿筋:膀胱壁/膀胱の平滑筋の全体)の制御に関与する、筋肉収縮に寄与するものの1つである。
例えば、尿路感染、結石(石)および便秘など、特定されれば除去可能な失禁の一因となる原因がある。また、禁制の問題が薬剤処置に関連し得る場合もある。失禁は高齢者においては、生活環境の変化、環境適応障害に相当する。更年期の女性では、エストロゲンの飽和の低下が失禁現象の現れに関与する場合が多く、ホルモン補充処置はこのような患者集団における治療蓄積に属す。これらの状況の他、特殊な検査によって失禁の原因を特定することができる。失禁の管理は、薬剤の使用、禁制、または場合によっては外科手術であり得る。膀胱の過度な反応性は特定の鎮痙薬によって処置可能である。括約筋の弱化は交感神経作用薬によって、または女性ではエストロゲンホルモンによって改善し得る。交感神経遮断薬は過度に収縮した括約筋を弛緩させるのに用い得る。
病因因子によって一過性または持続性のいくつかのタイプの尿失禁がある。よって、一般に次のように区別される。
・切迫尿意(排尿筋の反射亢進)による失禁、膀胱の異常収縮が不随意に生じ、急な尿意をもたらす。
・腹圧性尿失禁
これらは尿道抵抗性の低下による受動的失禁を含む。咳やくしゃみなどの際に異常な圧力がかかった場合に尿漏れが生じる。
・括約筋機能不全に関連する神経因性膀胱の失禁
・外傷による失禁
・尿道の異所吻合による失禁
・遺尿(4歳を超える小児の場合)
切迫による失禁、腹圧性尿失禁および尿道の異所吻合による失禁は女性だけに見られるが、溢流性失禁は男性のものである。
「過活動膀胱」の主要な処置は抗コリン作用薬または抗ムスカリン作用薬の使用に基づく。最近のメタ分析で、たとえ処置に、その処置に対する患者のコンプライアンスの低さを説明し得る頻脈、便秘または口内乾燥のような有害作用が伴ったとしても、プラセボに対する臨床利益は疑いのないものであることが示された(Herbison P. et coll., BMJ, 2003)。これは、抗ムスカリン作用薬による、他の器官に対する膀胱選択性が無いという事実によって説明される。Mムスカリン受容体が膀胱および尿路下方で量的に最も発現が高いものであるとしても、これは比例的に小画分であり、Mムスカリン受容体がそれ自体、排尿筋収縮の機能的調節という面でより重要なものであることを示す。生体排尿筋断片を用いたex vivoモデルに基づく機能研究では、ラット(Longhurst P.A. et coll., Br. J. Pharmacol., 1995)、ウサギ(Choppin A., et coll., Brit. J. Pharmacol., 1998)およびヒト(Chess-Williams R., et coll., J. Auton. Pharmacol., 2002)において、ムスカリンのMサブタイプが、筋肉の収縮に関与する唯一の受容体サブタイプとして同定されることが示された。M受容体調節の重要性に関するこれらのデータは、M受容体が欠損したトランスジェニックマウスモデルで確認されている(Matsui M., et coll., PNAS, 2000)。機械的な面で、正常状態で、アセチルコリンはM受容体に固定し、セカンドメッセンジャーIP3(イノシトール三リン酸)およびDAG(ジアシルグリセロール)を放出し、平滑筋の収縮を誘発する。アセチルコリンはまた、アデノシン一リン酸の放出を阻害することにより、また、β受容体を介してノルアドレナリンにより誘発される弛緩を逆転させることにより収縮を誘発する。
失禁の阻害における抗コリン作用薬の使用の主要な有害作用の1つは、口内乾燥の現象である。逆説的に、以下に示すように、薬理学では、この作用を手段として、失禁に潜在的に有用な候補薬が選択される。前臨床動物試験では、失禁に対して使用される2つの阻害剤オキシブチニンおよびダリフェナシンは唾液分泌を減少させ、M受容体に対するよりもM受容体に対して選択性が高い。これに対し、トルテロジンは唾液分泌をより減少させ、排尿筋の収縮により高い働きをする。トルテロジンはM受容体に対するよりもM受容体に対して特異性が高い(Gillberg P.G., et coll., Eur. J. Pharmacol., 1998)。しかしながら、たとえMまたはM受容体に対する選択性がこれら阻害剤の作用を区別可能とするということが仮定されたとしても、臨床上、それらの結果は明確でなく、MおよびM受容体に対する同時作用は失禁症候群に関する有効な組合せとなるのは明らかである。よって、Mムスカリン受容体よりもMムスカリン受容体に対して7倍高い親和性を示すダリフェナシンは、膀胱選択性か唾液腺に対するものかは確認できない。結論として、M受容体は膀胱の平滑筋の収縮を調節し、M受容体はこの収縮の阻害の一端を担う(Krichevski V.P., et coll., J. Urol., 1999)。
これまでに挙げた理由で、候補阻害剤は、収縮の誘発およびその調節に完全な作用を持つには、M受容体とM受容体の双方に混合型の結合作用を有するべきであることが明らかである。さらに、本分野で疑いがもたれていたMムスカリン受容体も排尿筋に対して役割を果たしているようである(Maruyama S., et coll., J. Urol., 2006)。
抗ムスカリン作用薬により誘発される有害作用を軽減するために、種々のデバイスが用いられている。それらは経皮型のものであるか、または女性の場合では徐放性膣内リングの形態でin situに置かれる(Schroder A., et coll., Urol., 2000)。有効物質の全身拡散による副作用を制限するために、経皮デバイス型の経皮用オキシブチニンについて好結果で実用化の試みがなされている(Stakmann J. S., et coll., Urol., 2006)。この経路によって、作用の限定、または口内もしくは目の乾燥、視力の問題、便秘および片頭痛が見られることが少なくなり、一方で、このデバイスに対する皮膚の不耐性が見られる。しかしながらやはり、最初に肝臓を通過する現象は無くなり、これにより、オキシブチニンの極めて強力な肝臓代謝産物(N−デオキシブチニン)によって誘発される二次活性(経口オキシブチニン投与の血漿レベルはオキシブチニンの6〜9倍高い)が制限される。失禁の阻害の作用ならびに副作用の誘発を誘引するのはこれら2つを合わせたものである。
よって、抗ムスカリン作用薬の活性代謝産物の血漿レベルの制限は、代謝経路の特異性の他、最初に投与された薬剤の作用を憎悪するとともに副作用の頻度および強度を高め得る活性代謝産物を産生しない特異な肝臓代謝にも注がれ得る。
さらに、生成物の半減期が長いほど投与頻度は少なくなるので、このようにすれば、この処置に伴うコンプライアンスが助長される。
本発明は、10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン(メキタジンの右旋性鏡像異性体、本明細書ではV0162の名称で示す)の特異的かつ予期し得ない特性に基づくものである。以下の実施例によれば、
・ヒトM、M、Mムスカリン受容体に対する親和性が極めて有力で、ナノモル範囲であること
・右旋性鏡像異性体(V0162)がムスカリン受容体に対して、ラセミ体および左旋性鏡像異性体よりも親和性が高いこと
・ムスカリンの標的化がM>M>Mの順の混合型であり、この阻害が失禁現象の阻害に質的かつ量的に最適であると判断されること
・in vivoにおいて右旋性鏡像異性体は静脈内投与により抗コリン作用性があるが、左旋性鏡像異性体は明らかな活性を示さず、経口投与でも同じであること
・V0162懸濁液のin vivo粘膜適用は、明らかな全身経路によって発現され、ムスカリン受容体標的に対する薬理活性に適合した循環レベルをもたらすこと
・ラットin vivo唾液過剰分泌モデルにおいて、V0162は経口投与後の唾液分泌に有意な低下を誘発すること
・酢酸に曝すことによって誘発されるin vivo膀胱過活動モデル(切迫失禁)において、V0162はシストマノメトリー(cystomanometry)により評価される膀胱腔内圧を低下させること
が示される。
本明細書の実施例に挙げられているこれらの全特性の組合せによれば、驚くべきことに、V0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)が尿失禁およびそれに関連する問題における有効化合物であることが示される。
実施例1:in vitroにおけるヒトムスカリン受容体に対するV0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)の親和性
本試験の目的は、in vitroにおいて3つのクラスのヒトムスカリン受容体に対する化合物の親和性定数を求めることである。選択したモデルは、3つのヒトムスカリン受容体の各々をコードするcDNAで安定的にトランスフェクトされたCHO細胞である。まず、各タイプの受容体を発現する細胞の、その標的ムスカリン受容体に対して100%の固定が確立されたリガンドに対する親和性を測定する。組換え受容体Mに最適なリガンドは2nMのトリチウム化ピレンゼピンであり(Dorje F., et coll, JPET, 1991)、組換え受容体Mの場合は2nMのトリチウム化メトクトラミンであり、受容体Mの場合は0.2nMの4−DAMPである(Peralta E.G., et coll., EMBO, 1987)。各細胞タイプによって発現された受容体の結合特異性を、並行して1pMのアトロピンの非固定性を評価することによって確認した。受容体に対する結合は、過剰量の非放射性リガンドの存在下で測定された全体の結合と非特異的結合の差と定義される。結果は、モデルリガンドで得られた最適結合(100%)に対する%として表される。競合曲線の非線形回帰分析により、IC50(最適なリガンドとその対応する標的受容体の結合を50%阻害するのに必要な濃度)およびHill係数(n)を求めた。
阻害定数(K)は、Cheng Prusoffの方程式(K=IC50/(1+L/K)(式中、Lは放射性リガンド濃度であり、Kは受容体に対する放射性リガンドの親和性である)によって算出した。
Figure 2010514730
これらの結果は、V0162((10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンが、ムスカリン受容体に強力に結合する化合物であることを示す。その特異性比率M/Mは1.5〜2である。Mに対する親和性もナノモル範囲である。
よって、in vitroにおいて、この化合物は排尿筋収縮の開始、調節および維持に関与するムスカリン受容体に対して極めて高い親和性を示す。これら3つの受容体に対する鏡像異性体およびラセミ体の間の差は、Kに関して3倍〜10倍で様々である。
実施例2:V0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)のex vivo抗コリン活性
この実験の目的は、生体器官に対するV0162の抗コリン活性を確認することであった。このために、モルモットから採取した外植片を生きた状態で維持した。これらの調製物の形態はバッチ間で均質であった。各外植片を生存チャンバーに入れ、組成(mM):NaCl(118);KC1(4.7);HgSO(1.2);CaCl(2.5);KHPO(1.2);NaHCO(25);グルコース(11)の生理学的溶液中、37℃、pH7.4に浸漬した。試験前に、アセチルコリンに対する非特異的応答を遮断するために生存バッファーに次の薬剤を分散させた:β−アドレナリン応答を遮断するためにプロパノール(10−6M);2型ヒスタミン応答を遮断するためにシメチジン(10−5M);セロトニン応答を遮断するためにメチセルジン(10−6M);およびそれ自体が生成されることによるプロスタグランジンの放出による筋緊張の発生を防ぐためにインドメタシン(3×10−6M)。これらの組織は採取の際に、張力の変動を継続的に記録するためにトランスポンダーにつないだ。これらの調製物を60分間較正した後、組織を種々の濃度のV0162に曝した。推定阻害剤の不在下での刺激に対する調製物の応答を調べるため、用量応答としてアセチルコリンにより誘発される収縮を行った。
Figure 2010514730
この抗コリン評価系を、筋収縮の生理学的メディエーターとしてのアセチルコリンで得られた用量−作用によりバリデートした。これらの結果は、片側値に対するスチューデントのt検定によって分析したところ、V0162はアセチルコリンの収縮作用に対抗することを示す。このex vivoモデルにおいて、in vitroで得られたデータを確認したところ、V0162はアセチルコリンの拮抗性競合因子用の挙動を示す。この作用は30nMで始まる。
実施例3:in vivoにおけるV0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)の唾液過剰分泌阻害活性
in vitroにおいて細胞受容体レベルで、そして、ex vivoにおいて標的組織のレベルで抗コリン活性が示されたが、これらの実験の目的は、経口投与後に唾液分泌の阻害が見られるかどうかを判定することであった。排尿筋収縮と唾液分泌に関与するM受容体の遮断はしばしば、オキシブチニンまたはトルテロジンによる失禁処置の同時作用としての口内乾燥の現象を引き起こす。新たな失禁阻害剤に対する検討は長年、受容体の選択性に基づいてきた。M受容体よりもM受容体に対する薬剤の特異性が受容体発現の領域に対して阻害を限定し、従って、例えば、心臓系または唾液腺などの失禁に関与しない生理学的標的の阻害を回避することを可能とすると推測される。しかしながら、我々がこれまでに見てきたように、失禁に対抗するための薬剤の選択性は、ムスカリン受容体サブタイプの発現の組織選択性にもっぱら依存しているわけではない。実際に、これら受容体の分布は本当に組織の違いに関連するのではない(すなわち、排尿筋にはM受容体も見られる)。機能面では、ある種の受容体の活性化は同じムスカリンファミリーの他の受容体の活性化レベルを制御する。よって、もっぱら排尿筋に活性のある化合物を選択する目的で、唾液分泌に影響を及ぼし得る化合物を排除するのは無意味なことにつながる。結論として、最近の開発は、唾液分泌の阻害に対する試験において、失禁対抗薬の評価に向けて推し進めている。このように、動物のex vivo、またはさらにはin vivoモデルで唾液分泌を阻害し得る化合物は、ヒトにおいて臨床的口内乾燥に対する作用を欠いていることが分かるかもしれない。しかしながらやはり、唾液分泌の阻害活性は依然として抗コリン活性の選択の確かな手段をなす。
ラットにおけるピロカルピンにより誘発される唾液過剰分泌のバリデートされたモデルにおいて抗コリン活性を評価する目的で、動物群を絶食させ、翌日、ピロカルピン(0.5mg.kg−1)を腹腔内注射する90分前にこれらの生成物を経口投与した。供試化合物は2.5、5および10mg.kg−1の用量で投与した。予め、V0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2}オクト−3−イルメチル]−10Hフェノチアジン)をビヒクル:カルボキシメチルセルロースに0.5%で懸濁させた。陽性実験対照としてのアトロピンは1mg.kg−1の用量で投与した。動物を麻酔した後、唾液分泌を10分ごとに60分間採取した。次に、これらのサンプルを乾燥させ、秤量した。
Figure 2010514730
この唾液過剰分泌評価系をこのモデルにおけるアトロピンの作用によりバリデートする。結果は、例として揚げた化合物は、経口投与後、動物の唾液分泌を有意に低下させることを示す。得られた結果は用量依存的である。化合物V0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)の効力は、標準法として本明細書で用いられているアトロピンで得られたものと同等である。よって、化合物V0162ならびにその薬学上許容される塩は、特に、鼻漏の処置のための鼻腔投与に適合した形態での薬剤の製造に有用であることが分かる。
次に、この2つの鏡像異性体の抗コリン活性を、これまでに記載されたものと同じ実験スキームに従い、単回用量の経口投与後に比較した。
Figure 2010514730
結論として、これらの実験により、これまでにin vitroおよびex vivoにおいて得られた結果が確認され、予期しないことに、V0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェンチアジン)が経口で有効な抗コリン作用薬であることが示される。さらに、それは、オキシブチリン、ダリフェナシンまたはトルテロジンと同様、非毒性かつ十分許容される薬理学的用量の投与後に動物において唾液分泌を低下させることから、失禁の有力な阻害剤種に属す。
さらに、予期されたものとは対照的に、コリン経路の阻害は右旋性鏡像異性体で動物を処置した後にのみ有効である。左旋性鏡像異性体はin vitroにおいて抗コリン活性を示すが、これらの結果は経口投与後には同じでない。
よって、これらの結果は、V0162のみがin vivoにおいて抗コリン活性を示すことを示す。
実施例4:ウサギにおけるin vivoでのV0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)の経粘膜経路
本発明者らはこの化合物が経口投与後に抗コリン活性を誘発できたことを見出した。さらに、排尿筋収縮、従って失禁の阻害のための、抗コリン作用薬の作用の泌尿器系に対する選択性は、ムスカリン受容体のサブタイプ(それらは偏在発現されるので)に対する選択性によらない。従って、選択性に到達するための手段の1つは、それらの作用部位である尿路下方におけるそれらの濃度を高めつつ、抗コリン作用薬の全身循環を低減することである。この化合物の膣適用は、有効性を高めつつ副作用を制限することができる。薬理面では、膀胱は本体と基部に分けられる。ムスカリン受容体は主として本体に分布し、コリン性刺激に対する収縮応答も同じレベルに存在する。同様に、禁制の維持に関与する他の機構である筋肉弛緩に対する直接的活動も同じ場所に存在するその制御を受ける。また、最近の研究では、抗コリン作用薬の局所注射により膀胱の収縮を軽減することができることが示された。よって、抗コリン作用薬は排尿筋収縮におけるアセチルコリンの拮抗薬としてだけでなく、膀胱の求心経路のムスカリン受容体を遮断することによっても働き得る。
結論として、拮抗化合物のin situ使用は、特に更年期の女性における失禁の処置のための選択アプローチとなる。主要な限定要因は、膀胱近傍のムスカリンの求心性を標的とするための、抗ムスカリン作用薬の膣粘膜通過能である(Yongtae K., et coll., J. Urol., 2005)。
対象とする化合物のモデル粘膜通過傾向を分析する目的で、V0162をウサギの鼻粘膜に噴霧することにより投与した後、V0162の潜在的循環レベルを測定する目的で血液サンプルを採取した。48匹のウサギに0.4%質量/容量に滴定した懸濁液を28日間毎日鼻腔処置した。動物を生理食塩水、ビヒクル、V0162の3群に分けた。各群は同数の雄および雌からなった。28日間、1日に2回、懸濁液の鼻腔投与を行った。D1、D2、D7、D28、D35に血漿サンプルを採取した。これらのサンプルを、V0162のアッセイによってバリデートしたLC/MS/MS法により分析した。
Figure 2010514730
結果は、V0162の懸濁液の鼻腔投与が、薬理作用に適合した近傍4nMの循環レベルを誘導することを示す。実際に、本発明者らはこれまでに、V0162のC50がムスカリン受容体Mでは5nM、ムスカリン受容体Mでは1nMであることを示した。
よって、V0162の粘膜投与はその抗コリン活性に必要とされる循環レベルに適合した有効経路によって明示されると結論付けることができる。この投与は鼻粘膜に有害な作用を誘発しない。得られる循環レベルは、このモデルにおいて、組織学的な面でも、呼吸リズム、心拍数、挙動といった生命機能の面でも有毒な作用には至らない。
よって、抗コリン作用薬を局所達する目的で、単に粘膜に適用することにより、目的の化合物を投与することができる。
実施例5:in vivoにおけるV0162(10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン)懸濁液の失禁阻害活性
この研究の目的は、動物において、経口投与および膣投与した場合の抗ムスカリン作用薬の泌尿器選択性を試験する目的で膀胱腔内圧と唾液分泌を測定することであった。膀胱腔内圧を評価する目的で、記録(シストマノメトリー:膀胱圧の連続的記録)を可能とするために動物の膀胱にカテーテルを挿管した。供試生成物を5mg.Kg−1で経口投与するか、ビヒクル中0.4%のV0162懸濁液をシクロデキストリンおよびアルギニンの基剤とともに局所適用により投与した。ムスカリン拮抗薬のベタネコール(200μg/kg、iv)を投与するために、頚静脈にもカニューレを挿管した。ベタネコールを投与する度に膀胱圧の変動(ΔPV、mmHg)および唾液量(mg)を評価および定量した。陽性対照はオキシブチリン(Ditropan(登録商標);10、100および1000μg/kg、iv)を処置した動物群からなった。
結果(文中にのみ示す)は、オキシブチリンに比べて、V0162の経口または局所適用は参照品ベタネコールの拮抗薬によって誘発される膀胱腔内圧における上昇を有意に低下させることを示す。
以上の実験は、化合物V0162が経口投与後に抗コリン活性を誘発し得ることを示す。さらに、この化合物は根膜を通過し得る。化合物V0162は、in vitroにおいてnM、in vivoにおいて経口経路でmg.kg−1という強力な抗コリン作用薬の特徴を有する。それは経口経路で活性があり、禁制を直接制御または調節するムスカリン受容体が表れる領域を標的化する目的でゲル化製剤の形態で粘膜に局所投与することもできる。

Claims (11)

  1. 、MおよびMムスカリン受容体の選択的阻害により障害、病気および/または病態を予防または治療することを目的とした薬剤の製造のための、10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンならびにその薬学上許容される塩の使用。
  2. 鼻漏の処置を目的とした薬剤の製造のための、特にそれらの鼻腔投与に適合する形態での、請求項1に記載の使用。
  3. 尿失禁および関連の障害の予防または治療を可能とする薬剤の製造のための、請求項1に記載の使用。
  4. 10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンが、少なくとも95〜100%の10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、96〜100%の10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、97〜100%の10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、98〜100%の10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、99〜100%の10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、および純粋な10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンを含んでなる混合物から選択される混合物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 失禁および関連の障害が、切迫尿意(排尿筋の反射亢進)、不随意に生じ、急な尿意をもたらす膀胱の異常収縮による失禁;腹圧性尿失禁;膀胱括約筋機能不全に関連する神経因性膀胱の失禁;外傷による失禁;尿道の異所吻合による失禁;遺尿(4歳を超える小児)から選択される、請求項3に記載の使用。
  6. 泌尿器障害に関連する病態または症状が、膀胱過活動から誘発される細菌または真菌感染症である、請求項3に記載の使用。
  7. 薬剤が経口投与に適合した形態で提供される、請求項3に記載の使用。
  8. 薬剤が、1μg.kg−1〜10mg.kg−1、有利には0.01mg.kg−1〜1mg.kg−1の経口投与形で提供される、請求項3に記載の使用。
  9. 薬剤が、有効物質濃度0.01%〜10%のゲルとしての局所用腟内投与形で提供される、請求項3に記載の使用。
  10. 薬剤が、10mg〜500mgの有効物質当量を含んでなる坐剤におけるオーブルとしての局所用腟内投与形で提供される、請求項3に記載の使用。
  11. 薬剤が、血漿1mL当たり0.2ng〜100ngの10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジン、有利には血漿1mL当たり2ng〜50ngの10−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルメチル]−10H−フェノチアジンの、粘膜周辺の循環中への放出を可能とする用量の、膣リング徐放性デバイスの形態で膣内投与するためのものである、請求項3に記載の使用。
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