JP2010513810A - 振動数切離し装置及び減少厚さの液体チャンバを備えた流体弾性簡潔連結部 - Google Patents
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Abstract
本発明は、第1の部品の第2の部品に対する振動数切離し装置であって、第1の部品に連結されるべき外側の剛性フレーム(1)及び前記外側フレーム内に設けられると共に前記第2の部品に連結されるべき内側の剛性フレーム(2)を有し、弾性変形可能な部材(3,4,10)が、2つのフレーム相互間に少なくとも1つの液体収容環状チャンバ(5)を構成するよう2つのフレーム相互間に設けられている、振動数切離し装置において、このチャンバ(5)は、内周長≦Pint≧、前記周長に関する平均高さ≦H≧、及び上記内周長に関する平均厚さ≦E≧を有し、平均厚さEは、次の条件(I)
【数1】
に該当し、内周長≦Pint≧、平均高さ≦H≧及び平均厚さ≦E≧は、単位がミリメートルである、振動数切離し装置に関する。
【数1】
に該当し、内周長≦Pint≧、平均高さ≦H≧及び平均厚さ≦E≧は、単位がミリメートルである、振動数切離し装置に関する。
Description
本発明は、第1の部品を第2の部品に対して切り離す振動数切離し装置及びかかる振動数切離し装置を有する流体弾性継手に関する。
本発明は、自動車の分野、特にかかる自動車の路面接触又は接地システムとの関連で特に利用される。特に、流体弾性継手は、主要な機能がホイール平面を維持することにある自動車のフロントアクスル組立体のウィッシュボーンのボール状端部を形成することができる。
具体的に説明すると、路面接触は、ロードノイズを遮るよう設計された振動数切離し装置を媒介として達成されなければならず、かかる装置は、自動車のサスペンションとそのシャーシとの間に設けられる。
これを行うため、流体弾性継手を用いることが慣例であり、かかる流体弾性継手は、これらの固有の特性に応じて、次の特徴をもたらす。
‐流体弾性継手の静剛性により十分な案内が行われる。
‐直線撓み、捩り撓み又は円錐形撓みを受容することによりサスペンション走行が得られる。
‐流体弾性継手の動剛性が低いことによる振動絶縁が得られる。
‐流体弾性継手の静剛性により十分な案内が行われる。
‐直線撓み、捩り撓み又は円錐形撓みを受容することによりサスペンション走行が得られる。
‐流体弾性継手の動剛性が低いことによる振動絶縁が得られる。
予想される用途によれば、上述の3つの機能を実行するよう設計された公知の流体弾性継手には非常に多くの形態が存在する。
しかしながら、動剛性値と静剛性値を組み合わせることができる公知の形態のうちで、これら機能を180Hz〜800Hzのフィルタリング範囲で実行するよう設計されているものは存在しない。今日、駆動により、この振動数範囲では、「マクロラフネス(macro roughness)」騒音と呼ばれているノイズが生じ、かかるノイズは、従って、流体弾性継手の案内及び撓み機能を劣化させないで、満足のゆく程度に遮られる必要がある。
加うるに、先行技術の装置が複雑であることは、これらの製造費が非常に高く、かくして自動車分野におけるこれらの利用が制限されることを意味している。
本発明は、振動数切離し装置、特に180Hz〜800Hzの振動数範囲で動作する振動数切離し装置及びかかる振動数範囲において案内、撓み及びフィルタリングを提供することができる流体弾性継手を提案することにより先行技術の問題を解決することを目的としている。
この目的のため、第1の観点によれば、本発明は、第1の部品を第2の部品に対して結合解除する振動数切離し装置であって、振動数切離し装置が、第1の部品に固定されるようになった剛性の外側スリーブと、外側スリーブの内側に位置決めされていて、第2の部品に固定されるようになった剛性の内側スリーブとを有し、弾性変形可能な要素が、スリーブ相互間に液体を収容した少なくとも1つの環状チャンバを形成するようスリーブ相互間に設けられている、振動数切離し装置において、チャンバは、僅かな厚さのものであり、弾性変形可能要素は、チャンバを軸方向に画定し、それぞれチャンバのためのシールを形成する上側リング及び下側リングを含むことを特徴とする振動数切離し装置を提供する。
好ましくは、環状チャンバは、内周長“Pint”、内周長に関する平均高さ“H”、及び内周長に関する平均厚さ“E”を有し、平均厚さEは、次の条件、即ち、
を満足させ、内周長Pint、平均高さH、及び平均厚さEは、ミリメートルの単位で表わされる。
好ましくは、環状チャンバは、回転対称を呈し又は円筒形のものであり若しくは回転対称の筒体の形をしている。
好ましくは、チャンバの平均厚さEは、4mm未満であり、特に0.5mm〜2mmである。
好ましくは、弾性変形可能要素の厚さは、チャンバの厚さEに等しい。
好ましくは、チャンバは、スリーブの各々のそれぞれの軸方向壁に向いた状態で半径方向に向いた状態で設けられている。
好ましくは、弾性変形可能要素は、上側リング及び下側リングと一緒になって液体チャンバ内に2つの空間を画定する中間リングを更に有し、中間リングは、2つの空間相互間に液体のための通路を形成するよう不連続である。
好ましくは、上側リング及び(又は)下側リングは、チャンバの内部を延びる少なくとも1つの波形部を有する。この場合も又、好ましくは、上側リングは、チャンバの長手方向平面に関して対称である2つの波形部を有し、2つの波形部は、下側リングに設けられ、波形部は、上側リングの対応の波形部に向いた状態で位置決めされる。
本発明の変形形態によれば、チャンバは、幾何学的形状が回転対称の円錐形である。
好ましくは、弾性変形可能要素は、内側スリーブ上に複合成形される。変形例として、上側リング及び(又は)下側リングは、内側スリーブに取り付けられる。
本発明の一実施形態によれば、チャンバの容積部は、少なくとも部分的に外側スリーブの変形によって形成される。
第2の観点によれば、本発明は、かかる振動数切離し装置を有する流体弾性継手であって、流体弾性継手が、内側スリーブ内に位置決めされた剛性部材を有し、この部材は、弾性変形可能な本体を介してスリーブと関連していることを特徴とする流体弾性継手を提供する。
本発明の他の目的及び他の利点は、添付の図面を参照して行われる以下の説明から明らかになろう。
以下において、図1を参照して第1の部品を第2の部品に対して切り離す振動数切離し装置について説明する。予想される一用途によれば、第1の部品は、自動車のサスペンション部材であり、第2の部品は、自動車の懸架シャーシ部材である。かくして、振動数切離し装置は、自動車のロードノイズを遮り、かかるロードノイズの伝達を制限することにより自動車の運転室を防音することができる。
切離し装置は、第1の部品に固定されるようになった剛性の外側スリーブ及び外側スリーブの内側に位置決めされていて、第2の部品に固定されるようになった剛性の内側スリーブを有する。図1では、スリーブ1,2は、特に金属又はプラスチックで作られ、場合によっては、強化プラスチックで作られた部品であり、これら部品は、この場合、回転対称を呈する筒体の幾何学的形状を有し、スリーブは、互いに同軸に位置決めされ、これらスリーブ相互間には隙間“E”が存在している。
振動数切離し装置は、スリーブ1,2相互間に設けられた弾性変形可能な要素を更に有し、かかる要素は、意図した用途に合うよう選択された弾性材料で作られており、特に、エラストマー材料で形成されるのが良い。
図1では、弾性変形可能要素は、スリーブ1,2相互間に回転対称の筒体であるチャンバ5を画定するよう軸方向に互いに間隔を置いて設けられた上側リング3及び下側リング4を有している。さらに、変形可能な要素の材料が弾性であるので且つこの弾性変形可能要素がスリーブ1,2相互間に圧縮状態で配置されているので、リング3,4は、シールを形成している。かくして、提案した構成により、非圧縮性液体をこのチャンバ内に封入することができる。
リング3,4は、特にそれぞれスリーブ1,2の縁部の近くで内側スリーブ2上に複合成形することにより配置されている。リングが内側スリーブ2上に複合成形される(これは、「結合される」とも呼ばれる)と、これらリングは、外側スリーブに圧着される。当然のことながら、これとは逆の関係が可能である。さらに、チャンバ5は、実質的に内側スリーブ2の周囲全体に向いた状態で形成されている。かくして、液体チャンバ5は、スリーブ1,2の各々のそれぞれの軸方向壁に半径方向に向いた状態で設けられている。
公知のように、弾性変形可能な要素と液体チャンバ5を組み合わせることにより、流体弾性型挙動を得ることができ、この流体弾性型挙動により、振動数切離しが可能であり、この流体弾性挙動は、特に、次のこと、即ち、
‐静剛性
‐動剛性、及び
‐等価液体質量
によって特徴づけられる。
‐静剛性
‐動剛性、及び
‐等価液体質量
によって特徴づけられる。
本発明によれば、振動数切離し装置は、好ましくは、180Hz〜800Hzの振動数範囲のノイズを遮ると同時に、部品の相互の十分な案内を保証するよう設計されている。
これを行うため、チャンバ5の厚さEは、次の幾何学的条件、即ち、
の関数として定められ、上式において、Pintは、チャンバ5の内周長、Hは、チャンバ5のその周囲の平均高さである(両方共、ミリメートルの単位で表わされる)。図示の実施形態では、チャンバ5の厚さEは、一定であるが、もしそうでない場合、幾何学的条件において考慮される厚さEは、チャンバの平均厚さである。
この幾何学的条件によれば、チャンバ5の厚さは、180Hz〜800Hz、特に約200Hzの動的設定値を得ると同時に案内が行われるよう実質的に非常に大きな静剛性を提供するほど小さい。特に、液体チャンバ5の厚さEは、非常に高い快適さが得られることを目的とする平均的な自動車用途の場合、4mm未満、特に0.5mm〜2mm、特に1ミリメートル台であるのが良い。
さらに、弾性変形可能な要素、即ちリング3,4の厚さも又、小さく、特に、液体チャンバ5の厚さepに等しい。かくして、弾性変形可能要素は、従来型流体弾性継手の変形可能な部品内に挿入されるケージのような保持ケージを備えないということが可能である。これは、弾性変形可能要素の小さな相対厚さが、それ自体の変形を制限し、従って、自己保持作用が十分だからである。
一例を挙げると、図1の実施形態では、幾何学的データは次の通りである。
・各リングの高さ:4mm
・チャンバの内周長Pint:195mm
・チャンバの高さH:40mm
・チャンバの厚さE:1mm
・各リングの高さ:4mm
・チャンバの内周長Pint:195mm
・チャンバの高さH:40mm
・チャンバの厚さE:1mm
これら幾何学的データ及び従来型エラストマー材料で作られた変形可能な要素では、以下の動的特性が、振動数切離し装置について達成される。
・静剛性:30kN/mm
・動剛性:22kN/mm(非常に高い耐膨張性をもたらす)
・等価液体質量:7kg
・従って、固有振動数:9kHz
・静剛性:30kN/mm
・動剛性:22kN/mm(非常に高い耐膨張性をもたらす)
・等価液体質量:7kg
・従って、固有振動数:9kHz
さらに、動剛性は、180Hzから330Hzまでは正であり、静剛性の7/10(0.7分の一)未満であり、動剛性の実部は、330Hz〜800Hz以上では、負である。
しかしながら、かかる振動数切離し装置の撓み、特に直線撓み及び捩り撓みは、制限される。かかる撓みが用途において必要な場合、本発明は、かかる装置と別のコンポーネントを組み合わせることにより相当な振幅の流体弾性継手を形成することができる手立てを提供する。特に、例えばこのような継手は、自動車のフロントアクスル組立体のウィッシュボーンのボール状端部を形成することができる。
図2は、振動数切離し装置を有する流体弾性継手の第1の実施形態を示しており、この振動数切離し装置は、図1と関連して説明した設計とほぼ同じ設計のものである。しかしながら、図2では、リング3,4の高さは、より高く、従って、液体チャンバ5の高さは、これに対応して低い。加うるに、内側スリーブ2は、チャンバ5に向いた追加の厚さを有し、このことは、このチャンバの厚さがそれに応じて減少しているということを意味している。
継手は、内側スリーブ2内に位置決めされた剛性部材7を有し、この剛性部材は、弾性変形可能な本体6を介して内側スリーブと関連している。
図示していない一用途では、振動数切離し装置を剛性部材、例えば転がり軸受の外レースに用いることができ、次にこの外レースを弾性変形可能な本体を介在させないで内側スリーブ2と関連させる。
図2では、剛性部材は、ボール状端部7で構成され、このボール状端部の軸線は、スリーブ1,2の軸線と同一であり、このボール状端部は、ボール状端部を自動車のシャーシと組み合わせることができるようにするボア8を有している。弾性変形可能本体6は、少なくともボール状端部7の球形部分周りに、特に弾性変形可能本体6をこの球形部分上に複合成形することにより位置決めされている。
さらに、弾性変形可能本体6を内側スリーブ2内に押込み嵌めするための剛性構造体が、内側スリーブと弾性変形可能本体との間のインタフェースのところに設けられている。具体的に説明すると、この剛性構造体は、管状スリーブ9を有し、この管状スリーブの縁部は、弾性変形可能本体6を軸方向に把持するために半径方向内方にカールされている。
剛性部材7が図2の剛性部材に類似している本発明の流体弾性継手の第2の実施形態について図3を参照して説明する。
この実施形態では、弾性変形可能な本体6は、特に複合成形によって内側スリーブ2と直接関連している。このようにするため、内側スリーブ2は、図2のスリーブ9から成り、このスリーブの外面上には、2つの変形可能なリング3,4が位置決めされている。具体的に説明すると、各リング3,4を、それぞれ、実質的にスリーブ9の軸方向壁の高さ全体にわたってチャンバ5を形成するよう半径方向曲がり部の高さ位置に位置決めする。
次に、図3bに示すように、外側スリーブ1を内側スリーブ2上に押込み嵌めするのが良く、それと同時に、継手を液体の浴中に浸漬してチャンバ5を満たすのが良い。特に、リング3,4の厚さが僅かなので、この押込み嵌めは、保持ケージをリング3,4内に嵌め込まないでも可能である。次に、外側スリーブ1の縁部を曲げてリング3,4上に被せてチャンバ5の密封具合を向上させると共にスリーブ1,2の相互結合度を向上させる。
図4は、図3の実施形態の第1の変形形態を示しており、この第1の変形形態では、弾性変形可能な要素は、中間リング10を更に有し、この中間リングは、上側リング3及び下側リング4と協働して、液体チャンバ5内に2つの空間を画定しており、これら空間は、それぞれ、上側空間と下側空間である。
さらに、これら空間は、半径方向フィルタリングに加えて、軸方向フィルタリングを可能にするよう相互に連通している。これを達成するため、中間リング10は、これら空間相互間に実質的に軸方向の通路10aを形成するよう不連続である。
図5は、図3の実施形態の第2の変形形態を示しており、この第2の変形形態では、上側リング3及び下側リング4は、液体チャンバ5内を延びる波形部11を有している。別の実施形態によれば、リング3,4のうちの一方だけが少なくとも1つの波形部11を有しても良い。
図5の継手により、軸線X,Yに沿ってそれぞれ2つの振動数設定値を生じさせることができる。これを達成するため、上側リング3は、2つの波形部11を有し、これら波形部は、この場合、チャンバ5の長手方向平面に関して対称であり、2つの波形部11は、下側リング4に設けられ、これら波形部は、上側リング3の対応の波形部11に向いた状態で位置決めされている。図示の波形部11は、同一の幾何学的形状を有しているが、この幾何学的形状及び波形部11のそれぞれの配置を変更して意図した用途の要件に合わせることが想定される。
図示していない変形例として、それぞれ軸線X,Yに沿う2つの振動数設定値を液体チャンバ5の断面が長円形の状態で得ることができる。
図6は、本発明の第3の実施形態としての流体弾性継手の組み立て方を示しており、この場合、上側リング3及び下側リング4を内側スリーブ2に取り付ける。
剛性部材は、管12で構成され、この管の周りに弾性変形可能本体6を内側スリーブ2と複合成形し、この内側スリーブは、リング3,4をそれぞれ受け入れる外側周辺溝13を有している。次に、場合によってはリング3,4をこれらの溝13内に結合した後、外側スリーブ1を内側スリーブ2上に押し込み嵌めし、それと同時に、継手を液体の浴中に浸漬してチャンバ5を満たす。最後に、外側スリーブ1の縁部を曲げてリング3,4上に被せる。リングがスリーブのうちの一方1又は2上に複合成形される他の実施形態とは対照的に、図6a〜図6cの実施形態のリングは、2つのスリーブのいずれのスリーブ上にも複合成形されず、事実、丁度独立したシールのように働く。また、この例におけるリングは、Oリングシールの形態をしていることが理解できる。
図7は、リングが2つの別々の部品、即ち、水平方向部品31(又は41)及び垂直方向部品32(又は42)の状態で作られている別の実施形態を示している。理解されるように、この場合、切離し装置の軸方向剛性は、主として水平方向部品の特性によって定められ、切離し装置の半径方向剛性は、この場合、主として垂直方向部品の特性によって定められる。2つの部品のエラストマー材料は、互いに同種であっても良く、或いは互いに異種であっても良い。
図8は、図3bの継手の変形形態を示しており、この変形形態では、半径方向環状停止部14が、変形可能要素により受けるスリーブ1,2の相対運動(及び従って応力)を制限する。停止部14は、比較的硬質のプラスチック、例えばポリアミドで作られた簡単な環状体であるのが良い。
図9は、半径方向停止部15を内側スリーブ2に設けた円周方向ひだによって得る原理を示している。
図10は、継手の別の実施形態を示しており、この実施形態では、内側スリーブは、例えば比較的硬質のプラスチック、例えばポリアミドで作られた2つのスリーブ半部21,22の組み合わせで形成され、これらスリーブ半部は、互いに溶接され、結合され又はクリップ止めされる(外側スリーブ1は、ここでは図示されていない)。
図11は、液体チャンバ5が外側スリーブ1の環状変形部16内に形成された実施形態を示している。これにより、変形可能要素3の複合成形が単純化される。
図12は、部分的に互いに押し込み嵌めされた2つの部品17,18で形成された外側スリーブを示している。これにより、継手の組み立てを単純化することができると共に周辺フランジ19を得ることができる。
図13は、スリーブ1,2の相対運動が外側スリーブ1の可撓性領域101,102の弾性変形によって可能になる継手を示している。リング33,43は、液体チャンバを密封するこれらリングの機能を維持するが、必ずしも切離し装置の弾性特性を定める上で中心的な役割を果たしているわけではない。
図14は、本発明の切離し装置の一実施形態の断面図であり、この実施形態では、チャンバ5(これは、好ましくは円筒形である)は、非円形断面を有している。
図15及び図16に示す継手では、内側スリーブ2は、リング3,4がこれらの高さの相当な部分にわたってチャンバ5の厚さEよりも大きな厚さを有するよう形作られている。このように、厚さの小さなチャンバの密封は、厚いシールを形成することによって一段と促進される。図16は、外側スリーブ1の縁部の押し込み嵌め及び付形浸漬後に完全に組み立てられた継手を示している。
図17は、内側スリーブ2が硬質プラスチックで作られた継手を示している。これにより、特に、内側スリーブに比較的正確な形状、例えば、この場合、剛性部材7の中央部分の球形の形状と一致した球形の内側形状及び図15及び図16の実施形態の内側スリーブとほぼ同じ外側形状を与えることができる。弾性変形可能な本体6は、剛性部材と内側スリーブとの間に成形されている(従って、結合されている)。この例におけるリング3,4及び外側スリーブ1は、図16のリング及び外側スリーブと同一である。
内側スリーブ2は、単一部品として成形されてもよいが、好ましくは、内側スリーブは、2つのスリーブ半部を成形し、次に超音波溶接を用いてこれらを互いに溶接することにより又は図18に示されているように弾性変形可能本体6を成形する前にスリーブ半部を互いにクリップ止めすることにより得ることができる。
図19は、外側スリーブ1が外側シェルリング103によって互いに固定された2つの部品101,102で構成されている継手の概略半断面図である。リング31,32,41,42は、ここでは、図7を参照して上述した形状を有している。理解されるように、リングを好ましくは、内側スリーブ2上ではなく、対応の部品101,102上に複合成形する(従って、結合する)。次に、部品101,102を軸方向に組み立て、従って、これら部品は、リングを内側スリーブ2周りに把持する。次に、シェルリング103を浸漬下で押し込み嵌めし、液体充填チャンバ5を密閉する。ここでは、2つの部品101,102相互間に必要であり、リング31,32と同一の複合成形作業により生じる周辺シール104により得られる密封手段の第1の実施形態が見える。
図20は、図19の実施形態に類似した実施形態としての継手を示している。しかしながら、この実施形態は、上側部品101に固定された周辺シール104が下側部品102に固定された周辺シール104′と協調する点において図19の実施形態とは異なっている。したがって、部品101,102は、この場合、完全に同一である。これにより、かかる継手の製造費を一段と減少させることができる。
図21は、剛性部材71が例えば硬質プラスチック、例えばポリアミド又は金属で作られた内側スリーブ2内に摺動可能に設けられているボール状端部である継手を示している。リング3,4は、内側スリーブ上に複合成形され、この内側スリーブは、これらリングが図2及び図15を参照して上述した原理に従ってチャンバ5よりも厚いように形作られている。
内側スリーブ2は、外側スリーブ1を押し込み嵌めした後、流体チャンバ5を充填するための通路51を有するのが良い。変形例として、押し込み嵌め作業は、当然のことながら、液体の浴中に浸漬状態で行われるのが良い。
外側スリーブ1は、この場合、玉継手を保護する保護ブーツを受け入れると共にねじ締結により自動車の一部分、例えばハブキャリヤに固定されるよう構成され、他方、玉継手のシャンクは、自動車の別の部分、例えばサスペンションウィッシュボーン又はサスペンションアームに固定されるのが良い。水平方向リング41が、所望の軸方向剛性をもたらす。
理解されるように、本発明の実施形態の全てに共通の1つの特徴は、リングがせいぜい2つのスリーブのうちの一方、即ち、内側スリーブ又は外側スリーブに結合され、それどころか、図6a〜図6cの実施形態によればこれら2つのいずれにも結合されないということにある。
一般的に言って、本発明をサスペンションシステム内に、例えば、サスペンションウィッシュボーン又はサスペンションアームの端部のところに取り付けられるようになった継手の場合について説明した。当然のことながら、継手は、かかるアーム又はウィッシュボーン内に直接形成されても良く、この場合、後者の継手は、外側スリーブに取って代わることが可能である。
本発明の流体弾性継手により達成できる利点について次のことが挙げられる。
・非常に剛性の高い、特に、剛性が10kN/mmを超える部品に対してフィルタリング効果を発揮できる。
・具体的には200Hz〜500Hzの範囲にわたり広いフィルタリングバンド効果が得られる。
・非対称作動又は2本の軸線X,Yに沿う作動が可能である。
・工業的製造費の面で有利である。
・非常に剛性の高い、特に、剛性が10kN/mmを超える部品に対してフィルタリング効果を発揮できる。
・具体的には200Hz〜500Hzの範囲にわたり広いフィルタリングバンド効果が得られる。
・非対称作動又は2本の軸線X,Yに沿う作動が可能である。
・工業的製造費の面で有利である。
Claims (16)
- 第1の部品を第2の部品に対して結合解除する振動数切離し装置であって、前記振動数切離し装置が、前記第1の部品に固定されるようになった剛性の外側スリーブ(1)と、前記外側スリーブの内側に位置決めされていて、前記第2の部品に固定されるようになった剛性の内側スリーブ(2)とを有し、弾性変形可能な要素(3,4,10)が、前記スリーブ相互間に液体を収容した少なくとも1つの環状チャンバ(5)を形成するよう前記スリーブ相互間に設けられている、振動数切離し装置において、前記チャンバは、僅かな厚さ(E)のものであり、前記弾性変形可能要素は、前記チャンバ(5)を軸方向に画定し、それぞれ前記チャンバのためのシールを形成する上側リング(3)及び下側リング(4)を含む、振動数切離し装置。
- 前記環状チャンバは、回転対称を呈している、請求項1又は2記載の振動数切離し装置。
- 前記環状チャンバは、円筒形のものである、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記チャンバ(5)の前記平均厚さEは、4mm未満であり、特に0.5mm〜2mmである、請求項1〜4のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記弾性変形可能要素(3,4,10)の厚さは、前記チャンバ(5)の前記厚さEに等しい、請求項1〜5のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記チャンバ(5)は、前記スリーブ(1,2)の各々のそれぞれの軸方向壁に向いた状態で半径方向に向いた状態で設けられている、請求項1〜6のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記弾性変形可能要素は、前記上側リング(3)及び前記下側リング(4)と協働して前記液体チャンバ(5)内に2つの空間を画定する中間リング(10)を更に有し、前記中間リングは、前記2つの空間相互間に液体のための通路(10a)を形成するよう不連続である、請求項1〜7のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記上側リング(3)及び(又は)前記下側リング(4)は、前記チャンバ(5)の内部を延びる少なくとも1つの波形部(11)を有する、請求項1〜8のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記上側リング(3)は、前記チャンバ(5)の長手方向平面に関して対称である2つの波形部(11)を有し、前記2つの波形部(11)は、前記下側リング(4)に設けられ、前記波形部は、前記上側リング(3)の対応の波形部(11)に向いた状態で位置決めされている、請求項9記載の振動数切離し装置。
- 前記チャンバ(5)は、幾何学的形状が回転対称の円錐形である、請求項1〜10のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記弾性変形可能要素(3,4,10)は、前記内側スリーブ(2)上に複合成形されている、請求項1〜11のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 前記上側リング(3)及び(又は)前記下側リング(4)は、前記内側スリーブ(2)に取り付けられている、請求項7記載の振動数切離し装置。
- 前記チャンバ(5)の容積部は、少なくとも部分的に前記外側スリーブ(16)の変形によって形成される、請求項1〜13のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置。
- 請求項1〜14のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置を有する流体弾性継手であって、前記流体弾性継手は、前記内側スリーブ(2)内に位置決めされた剛性部材(7,12)を有し、前記部材は、弾性変形可能な本体(6)を介して前記スリーブと関連している、流体弾性継手。
- 請求項1〜14のうちいずれか一に記載の振動数切離し装置を有する流体弾性継手であって、前記流体弾性継手は、前記内側スリーブ(2)内に位置決めされたボール状端部(71)を有し、前記ボール状端部は、前記内側スリーブ(2)内で摺動する、流体弾性継手。
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