JP2010512235A - コイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む物品の形成方法 - Google Patents

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Abstract

基材と該基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜とを含む物品の形成方法を提供する。該コイルコーティング組成物はコイルコーティング組成物への前駆体と、アミドベースのポリマーを含む艶消剤とを含む。該コイルコーティング組成物を基材に適用し、そして硬化させて第一の膜厚と第一の光沢とを有する第一の領域を有する硬化膜を形成する。該基材を変形させて、第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚と第二の光沢とを有する硬化膜の第二の領域をもたらす。基材および該基材上に配置された硬化膜を含むコイルコーティング系も提供する。該艶消剤は硬化膜の光沢を安定化させ、第一の光沢と変形された基材上での硬化膜の第二の光沢との間の差を最小化する。

Description

発明の背景
1. 本発明の分野
主題発明は一般にコイルコーティング組成物、および基材上の該コイルコーティング組成物から形成される硬化膜を含む物品の形成方法に関する。より特定には、主題発明は艶消剤を含むコイルコーティング組成物から形成される硬化膜に関する。
2. 先行技術の記載
コイルコーティング組成物は典型的には、基材が物品、例えば屋根板、器具、トレーラートラック装置の部品、ドア、樋、および羽目板に変形される前に基材に適用される被覆組成物の類である。コイルコーティング組成物は従来の被覆組成物を超えるいくつかの利点を有する。コイルコーティング組成物は適用の間の被覆損失を最小化し、且つ優れた硬化膜柔軟性、均一性および耐久性を提供する。その結果、コイルコーティング組成物は典型的には特定の機能性および美観品質、例えば色、光沢および耐候性を有する基材を提供するために使用される。
コイルコーティング組成物を基材に適用して、鏡面反射の1つの尺度である一貫した光沢を強化し得る。鏡面反射は、入射角が反射角と等しくなるような平坦な基材で光が反射されるときに起こる。光沢は光沢計で測定され、且つ0〜1,000の範囲の光沢単位で表される。光沢単位値が高いほど光沢が高いことを示す。比較的高い光沢を有する硬化膜は、比較的低い光沢を有する硬化膜と比較してより多くの光を反射できる。
コイルコーティング組成物は樹脂、該樹脂と反応性のある架橋剤、および1つあるいはそれより多くの添加剤を含む。該樹脂をアクリル、ポリ二フッ化ビニリデン、ポリエステル、シリコーン化ポリエステル、ポリ塩化ビニルプラスチゾル、およびそれらの組み合わせの群から選択してよい。コイルコーティング組成物の物理的特性を改善するために典型的な添加剤は、付着促進剤、界面活性剤、増粘剤および艶消剤を含んでよい。
上記の通り、基材は物品に変形される。変形は基材を曲げること、折り曲げること、型押しすること、ねじること、および成形することを含んでよい。コイルコーティング組成物から形成される硬化膜で被覆された基材を、該基材に圧縮力および引っ張り力を与えることによって変形させる。かかる圧縮力および引っ張り力は硬化膜も変形させ、そして膜厚が減少し且つ光沢が増加した領域を作り、それによって物品の美観を損なわせる。
艶消剤をコイルコーティング組成物に添加して光沢を減少させる。しかしながら、コイルコーティング組成物から形成された硬化膜で覆われた基材を変形させた後、従来の艶消剤が使用された場合、光沢が増加した領域を基材上で見ることができる。結果として、該物品は外見に対する品質仕様を満たさない。即ち、該物品は他の領域よりも高い光沢を有するいくつかの領域を有している。変形された基材上のかかる硬化膜において一貫した光沢を維持するのは典型的には難しい。したがって、変形された基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜の一貫した光沢を維持することは有利であり得る。
被覆組成物から形成される硬化膜の光沢を安定化する様々な艶消剤が先行技術において公知である。かかる艶消剤の例はFletcherによる米国特許出願2005/0288450号に開示される。特に、Fletcherはエポキシ、エポキシ−ポリエステル、ポリエステル、ポリエステルアクリル、ポリエステル−プリミド、ポリウレタン、あるいはアクリル被覆組成物の製造に適したアミド含有縮合生成物を含む艶消剤を開示している。特に、該艶消剤は、被覆組成物から形成される硬化膜の光沢を減少させるために、随意に少なくとも1つのβ−ヒドロキシアルキルアミド官能基を含む。
Fletcherは、異なる膜厚および光沢の領域をもたらすコイルコーティング組成物から形成された硬化膜で被覆された変形基材も開示しておらず、またFletcherは領域の光沢間の差の最小化も開示していない。むしろ、Fletcherは膜厚を変化させて硬化膜を適用することのみによって、被覆組成物から形成された硬化膜の膜厚を変化させることを提供している。Fletcherは基材の変形の結果として膜厚を変化させることを提供していない。従って、Fletcherはコイルコーティング組成物に付随する問題を特に認識していない。
他のタイプの艶消剤、例えば無機のシリカゲルあるいは有機のポリエチレンおよびポリテトラフルオロエチレンも、コイルコーティング組成物から形成された硬化膜で被覆され、変形された基材上で一貫した光沢を提供しない。無機のシリカゲルあるいは有機のポリエチレンおよびポリテトラフルオロエチレンを含むコイルコーティング組成物から形成された硬化膜で被覆された基材は、変形されたとき異なる膜厚および一貫していない光沢の領域を示す。無機のシリカゲルおよび有機のポリエチレンおよびポリテトラフルオロエチレンは低光沢用途において使用されるコイルコーティング組成物で被覆された、変形された基材上で一貫した光沢を提供しない。
Fletcherを含む先行技術の不足のために、変形された基材上でコイルコーティング組成物から形成され、一貫した光沢を有する硬化膜を含む物品の形成方法に対する機会が残されている。より特定には、変形された基材上で様々な膜厚の領域間での光沢の違いを最小化するための機会が残されている。
発明の要約および利点
主題発明は基材と該基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜とを含む物品の形成方法を提供する。該コイルコーティング組成物は、該コイルコーティング組成物への前駆体と、アミドベースのポリマーを含む艶消剤とを含む。該コイルコーティング組成物を基材に適用し、そして硬化させて第一の膜厚と第一の光沢とを有する第一の領域を有する硬化膜を形成する。該基材を変形して第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚と第二の光沢とを有する硬化膜の第二の領域をもたらす。
主題発明はコイルコーティング系も提供する。該コイルコーティング系は基材および該基材上に配置される硬化膜を含む。
アミドベースのポリマーを含む艶消剤の存在によって、様々な膜厚の領域間、即ち第一の領域と第二の領域との間の光沢の違いが、他の艶消剤の使用によって今まで可能であったもの以上に最小化される。該艶消剤は硬化膜の光沢を安定化し、そしてそれによって変形された基材上の硬化膜の第一の光沢と第二の光沢との間の差を最小化する。
発明の詳細な説明
主題発明はコイルコーティング系、および基材と該基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜とを含む物品の形成方法を含む。ここで使用される場合、コイルコーティング組成物は、基材が物品に変形される前に基材に適用される被覆組成物の類である。コイルコーティング組成物にとっての典型的な用途は、器具、トレーラートラック装置、一般向け電子機器、暖房、換気および空調、および市販用および居住用建築工業を含む。コイルコーティング組成物を適用した後に、該基材を例えば曲げること、折り曲げること、型押しすること、ねじること、および成型することによって、該基材を物品、例えば屋根板、器具、トレーラートラック装置、ドア、樋、および羽目板に変形させる。コイルコーティング組成物は、該コイルコーティング組成物を基材に適用して硬化し、その後、該基材を変形するのであれば、コイルコーティング用途を超える用途、例えば自動車の被膜用途を有することができると理解される。
基材と該基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜とを含む物品の形成方法は、該コイルコーティング組成物への前駆体および艶消剤を含むコイルコーティング組成物を提供する工程を含む。該コイルコーティング組成物への前駆体は、樹脂および該樹脂と反応性のある架橋剤を含んでよい。該樹脂をポリエステル樹脂、ポリ二フッ化ビニリデン樹脂、シリコーン化ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂、およびそれらの組み合わせの群から選択してよい。
本発明の目的に適しているポリエステル樹脂を、典型的にはポリオール、主としてジオールおよびトリオールと、ポリカルボン酸あるいは相当する無水物との間の縮合反応によって製造する。該ポリエステル樹脂を形成するために使用し得るポリオールは典型的には約2〜24個の炭素原子を含有する。脂肪族ポリオール、特に2〜10個の炭素原子を含有する脂肪族ジオールあるいはトリオールが好ましい。適切なポリオールの特定の例は、限定されずに、エチレングリコール、1,2−プロパンンジオール、1.3−プロパンンジオール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブチレングリコール、1.5−ペンタンジオール、グリセロール、1,2,3−ブタントリオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリエチレングリコール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオネート、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、ペンタエリトリトール、およびジペンタエリトリトールを含む。1つあるいはそれより多くのポリオールの組み合わせも使用できる。トリオール、例えばトリメチロールプロパンを典型的には低レベルで使用して、所望であればポリエステル樹脂の分岐を提供する。
ポリエステル樹脂を製造するための縮合反応において典型的に使用されるポリカルボン酸は、限定されずに、アジピン酸、メチルアジピン酸、マロン酸、セバシン酸、スベリン酸、グルタル酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、1,3−および1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、1,12−ドデカン2酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、コハク酸、コハク酸無水物、メチルコハク酸およびテトラプロペニルコハク酸およびそれらの無水物、およびテトラヒドロフタル酸無水物を含む。2つあるいはそれより多いポリカルボン酸の組み合わせも使用できる。脂肪族あるいは脂環式の酸の代わりあるいは組み合わせて使用し得る芳香族ポリカルボン酸の例は、フタル酸およびフタル酸無水物、ベンゾフェノンジカルボン酸、ジフェン酸、4,4−ジカルボキシジフェニルエーテル、およびトリメリト酸を含む。本発明の目的に適したポリエステル樹脂は、ニュージャージー州フローハムパークのBASF社から市販である。
本発明の目的に適したポリ二フッ化ビニリデン樹脂を典型的にはガス状ビニリデンジフルオライドモノマーからラジカル重合法によって合成する。本発明の目的に適したポリ二フッ化ビニリデン樹脂は、ペンシルバニア州フィラデルフィアのArkema社から市販のKynar500(登録商標)を含む。
本発明の目的に適したアクリル樹脂をアクリル酸から誘導できる。アクリル樹脂を形成するために、アクリル酸を典型的にはアルコールと反応させてカルボン酸エステルを形成する。カルボン酸エステルをそれ自身あるいはモノマーと組み合わせてホモポリマーであり得るアクリル樹脂を形成する。アクリル樹脂を上述の樹脂、例えばポリエステル樹脂あるいはポリビニリデン樹脂と組み合わせて、コイルコーティング組成物の流れを助ける溶液中で使用してよい。1つの実施態様においてアクリル樹脂をポリエステル樹脂と組み合わせて使用する場合、例えばアクリル樹脂はコイルコーティング組成物100質量部に対して2〜20、好ましくは5〜15、および最も好ましくは5〜10質量部の量で存在してよい。本発明の目的に適したアクリル樹脂はニュージャージー州フローハムパークのBASF社から市販である。
本発明の目的に適したシリコーン化ポリエステル樹脂は典型的にはケイ素修飾ポリエステル樹脂を含む。本発明の目的に適したシリコーン化ポリエステル樹脂はニュージャージー州フローハムパークのBASF社から市販である。
本発明の目的に適したポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂は典型的には微細な粒径のポリ塩化ビニルの可塑剤における分散液である。典型的にはポリ塩化ビニルプラスチゾルを、典型的には10ミクロンまでの大きさの塩化ビニル樹脂粒子を含む塩化ビニルペースト樹脂から製造する。該塩化ビニル粒子は典型的には固体で、なめらかな表面の球である。該塩化ビニルペースト樹脂を安定剤、可塑剤、滑沢剤、および充填剤と組み合わせてポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂を製造できる。適した安定剤は三塩基性鉛、二塩基性リン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、および金属石けん、例えばステアリン酸鉛およびステアリン酸カドミウムを含んでよい。有用な安定剤はジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート、およびパラフィン塩化物を含んでよい。適した滑沢剤はステアリン酸、パルチミン酸、飽和脂肪酸およびそれらのエステル、エーテルおよび蝋を含んでよい。有用な充填剤は典型的には硫酸バリウム、沈降炭酸カルシウム、および粒状化された炭酸カルシウムを含む。本発明の目的に適したポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂は、オハイオ州エイヴォンレークのPolyOneから市販であるGeon(登録商標)179を含む。
該樹脂はコイルコーティング組成物100質量部に対して30〜70、好ましくは40〜65、および最も好ましくは50〜55質量部の量で存在してよい。
上記のように、コイルコーティング組成物への前駆体はさらには該樹脂と反応性のある架橋剤を含んでよい。かかる架橋剤は当該技術分野で公知であり、且つ特定の架橋剤は使用する樹脂のタイプに依存し得る。例えば、ポリエステル樹脂から形成されるコイルコーティング組成物の実施例において、架橋剤は典型的にはポリエステル樹脂中の活性水素原子と反応性があり、このため硬化膜がもたらされる。
該ポリエステル樹脂と反応性のある架橋剤はメラミンホルムアルデヒド樹脂を含んでよい。適したメラミンホルムアルデヒド樹脂の1つの例は完全にメチル化されたメラミンである。従って、該メラミンホルムアルデヒド樹脂は一般式:
Figure 2010512235
[式中、
1は1〜20個の炭素原子を有するアルキル鎖である]
のアルコキシメチル基を含んでよい。本発明の目的に適したメラミンホルムアルデヒド樹脂の特定の例は、Resimene(登録商標)の商品名でミズーリ州セントルイスのSolutiaから市販のヘキサメトキシメチルメラミンである。
他の架橋剤も適し得る。例えば、架橋剤は他のモノマーあるいはポリマーのメラミンホルムアルデヒド樹脂であってよく、部分的および完全にアルキル化されたメラミンの両方、例えば他のメチル化メラミン、ブチル化メラミン、およびメチル化/ブチル化メラミンを含む。架橋剤は他のアミノプラストであってもよく、限定されずにウレア樹脂、例えばメチロールウレアおよびアルコキシウレア、例えばブチル化ウレアホルムアルデヒド樹脂を含む。上に示し且つ当該技術分野で公知の樹脂と反応性のある他の架橋剤が本発明の目的に適し得ることが認識されるべきである。該架橋剤はコイルコーティング組成物100質量部に対して0.5〜3、好ましくは1〜2質量部の量で存在し得る。
コイルコーティング組成物への前駆体も典型的には溶剤を含む。該溶剤は当該技術分野で公知の任意の有機溶剤および/または水であってよい。有用な溶剤は限定されずに芳香族炭化水素、ケトン、エステル、グリコールエーテル、およびグリコールエーテルのエステルを含んでよい。該溶剤の特定の例は限定されずにメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、m−アミルアセテート、エチレングリコールブチルエーテルおよびエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、キシレン、N−メチルピロリドン、芳香族炭化水素の配合物、およびそれらの組み合わせを含んでよい。該溶剤はコイルコーティング組成物100質量部に対して25〜60、好ましくは30〜50、および最も好ましくは35〜45質量部の量で存在してよい。本発明の目的に適した溶剤は、ドイツ、マールのDegussa AGから市販のCurox(登録商標)M−100を含む。
コイルコーティング組成物への前駆体は添加剤も含んでよい。典型的な添加剤を蝋、界面活性剤、充填剤、可塑剤、乳化剤、結着剤、触媒、増粘剤、付着促進剤、安定剤、消泡剤、湿潤添加剤、着色顔料、およびそれらの組み合わせの群から選択できる。該添加剤は、コイルコーティング組成物100質量部に対して1〜20、好ましくは5〜15、および最も好ましくは7〜12質量部の量で存在してよい。
上記のように、コイルコーティング組成物は、コイルコーティング組成物への前駆体に加えて、アミドベースのポリマーを含む艶消剤を含む。用語"アミドベースのポリマー"は、該ポリマーが少なくとも1つのアミド官能基を含むことを意味すると定義される。任意のアミドベースのポリマーが先行技術において使用される艶消剤を超える改善をコイルコーティング組成物に提供するであろうと思われるが、ウレア−ホルムアルデヒドベースのポリマーは本発明の目的に対して特に有用であることが証明されている。
ウレアホルムアルデヒドポリマーは典型的には一般式:
Figure 2010512235
[式中、
1はアミン基であり、且つR2はアルキル基である]
の繰り返し単位を含む。
該艶消剤は典型的にはISO1524に従って測定される約5〜60μmの粒径を有してコイルコーティング組成物への前駆体との優れた混合を提供し、そしてなめらかな硬化膜を製造する。コイルコーティング組成物への前駆体と艶消剤とを典型的には当該技術分野で公知の方法によって、例えば攪拌の下で混合して、コイルコーティング組成物を形成する。該艶消剤は典型的にはコイルコーティング組成物100質量部に対して0.1〜10、より好ましくは1〜7、および最も好ましくは2〜5質量部の量でコイルコーティング組成物中に存在する。本発明の目的に適したウレアホルムアルデヒドポリマーは、ドイツのBYK−Chemie GmbHから市販のCeraflour(登録商標)920である。
該物品の形成方法はさらに、コイルコーティング組成物を基材に適用する段階を含む。該基材は典型的には金属、例えば鋼あるいはアルミニウムである。しかしながら、該基材は他の材料、例えばプラスチックあるいは繊維であってもよいことが認識されるべきである。
限定の意図ではなく、コイルコーティング組成物の基材への適用工程を典型的には少なくとも1つのローラーを使用して実施する。1つの実施態様において、コイルコーティング組成物の適用工程を、2ローラー法を用いて実施する。例えば、第一の方向に回転する第一のローラーを提供してよい。該第一のローラーはコイルコーティング組成物を、開放性の保持容器から第一のローラーの第一の方向と反対方向に回転する第二のローラーへ移送できる。該第二のローラーはコイルコーティング組成物を基材に移送できる。コイルコーティング組成物を基材に適用する他の方法も用いられることが認識されるべきである。例えば、コイルコーティング組成物を噴霧化あるいは手動で適用してもよい。
該物品の形成方法はさらに、基材上でコイルコーティング組成物を硬化させ、硬化膜を形成する工程を含む。コイルコーティング組成物を硬化させて硬化膜を形成する工程を典型的には400F゜〜900F゜の温度で15〜100秒の時間、実施する。コイルコーティング組成物の硬化工程を典型的にはオーブン内で行うが、コイルコーティング組成物を開放性の熱源を使用して硬化してもよい。コイルコーティング組成物を硬化させて硬化膜を形成した後、該硬化膜を典型的にはほぼ室温に冷却する。基材上の該硬化膜を冷媒、例えば水で噴霧し、冷却を実施してもよい。
硬化させるコイルコーティング組成物を上記のように硬化した後、該硬化膜は第一の膜厚と第一の光沢とを有する第一の領域を有している。該第一の領域は、不変のまま残っている基材の領域として定義される。即ち、第一の領域は、以下に記載するように、基材が変形される前後で一貫した膜厚を有する任意の領域である。実際には、全体を被覆した基材が第一の領域を表し得る。第一の膜厚はASTM D1005に従って測定でき、且つ第一の光沢はASTM D523に従って測定できる。第一の光沢は、光沢計によって60゜で測定したとき、可視スペクトル内の全波長で典型的には約15未満、より好ましくは10未満、および最も好ましくは5未満である。
該物品の形成方法は基材の変形工程を含む。該基材を典型的には基材を曲げることによって、基材を折り曲げることによって、基材を型押しすることによって、基材をねじることによって、基材を成形することによって、およびそれらの組み合わせによって変形する。
基材の変形工程は硬化膜の第二の領域をもたらす。該第二の領域は変形された基材の領域として定義される。即ち、第二の領域は基材を変形した後に変形前とは異なる膜厚を有する任意の領域である。
第二の領域は典型的には基材の変形された領域、例えば折り目、曲がり目、谷、間隙、およびひだ内にもたらされる。第二の領域は第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚を有し、且つ光沢計によって60゜で測定される第二の光沢を有する。例えば、基材を曲げることによって基材を変形したとき、第二の領域の硬化膜が引っ張られて第一の膜厚を減少させ且つ第一の光沢を増加させ、第二の膜厚と第二の光沢とがもたらされる。1つの実施態様において、例えば基材を型押しして、基材上で第二の膜厚と第二の光沢とを有するピークおよび第一の膜厚と第一の光沢とを有する谷を有する波形を形成できる。典型的には、第二の膜厚は第一の膜厚の50%より薄いか、あるいは50%に等しい。本発明による艶消剤の存在のおかげで、変形後、第一の光沢と第二の光沢との間の差は典型的には第一の光沢の約15%、より好ましくは約10%、および最も好ましくは約5%以下である。
主題発明はコイルコーティング系も提供する。該コイルコーティング系は基材と該基材上に配置された硬化膜とを含む。該硬化膜は第一の膜厚と光沢計によって60゜で測定したときの第一の光沢とを有する第一の領域を有する。該硬化膜は第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚と第二の光沢とを有する第二の領域を有する。該硬化膜を上記のようにコイルコーティング組成物への前駆体と、アミドベースのポリマーを含む艶消剤とを含むコイルコーティング組成物から形成する。
実施例
以下の実施例は本発明を説明することを意味し、且つ本発明の範囲を特段制限するとはみなされないものとする。
コイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む物品を本発明の方法に従って製造する。より特定には、コイルコーティング組成物を基材に適用し、そしてコイルコーティング組成物を硬化させて硬化膜を形成することによって該物品を製造する。
該コイルコーティング組成物を、コイルコーティング組成物への前駆体と艶消剤とをおよそ5〜10分間、ほぼ室温で攪拌の下で合して充分な混合を確実にするバッチ式配合法によって製造する。コイルコーティング組成物における各々の成分の特定の量を以下の表1に示し、該表において全ての量はコイルコーティング組成物100質量部に対する質量部である。
Figure 2010512235
樹脂Aはペンシルバニア州フィラデルフィアのArkema社からKynar(登録商標)の商品名で市販のポリ二フッ化ビニリデン樹脂である。
樹脂Bはニュージャージー州フローハムパークのBASF社から市販のアクリル樹脂である。
架橋剤Cはミズーリ州セントルイスのSolutiaからResimene(登録商標)の商品名で市販のヘキサメトキシメチルメラミンである。
溶剤Dはドイツ、マールのDegussa AGからCurox(登録商標)M−100の商品名で市販の芳香族溶剤である。
添加剤Eはコネチカット州ノーウォークのKing IndustriesからNacure(登録商標)の商品名で市販の触媒である。
顔料Fはデラウェア州ウィルミントンのDuPontからTiPur(登録商標)の商品名で市販の二酸化チタンである。
艶消剤GはドイツのBYK−Chemie GmbHからCeraflour(登録商標)920の商品名で市販のウレア−ホルムアルデヒドポリマーである。
該コイルコーティング組成物を、2ローラー法を使用して基材に適用する。第一の方向で回転する第一のローラーが、コイルコーティング組成物を開放性の保持容器から第一のローラーの第一の方向と反対方向に回転する第二のローラーへ移送する。第二のローラーはコイルコーティング組成物を基材に移送する。
該コイルコーティング組成物を400F゜〜900F゜の温度で、オーブン内で15〜100秒の時間、基材上で硬化させて硬化膜を形成する。該硬化膜をその後、水で噴霧して基材上の硬化膜を室温に冷却する。
コイルコーティング組成物から形成された硬化膜で被覆された基材を変形させることによって、物品を形成する。型押しプレス内で基材を型押しすることによって、基材内の波形のピークおよび谷に相当する、第一の領域および第二の領域を有する物品に基材を変形する。第一の領域はASTM D1005に従って測定される第一の膜厚を有し、且つASTM D523に従って、光沢計によって60゜で測定される第一の光沢を有する。第二の領域はASTM D1005に従って測定される、第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚を有し、且つASTM D523に従って、光沢計によって60゜で測定される第二の光沢を有する。第二の膜厚と第二の光沢とを、基材内の約45゜の折り目および約20゜の折り目での基材のピーク上で測定する。上述のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜の物理的特性を以下の表2に示す。
Figure 2010512235
比較例
従来のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む従来の物品を本発明の物品との比較のために製造する。より特定には、従来のコイルコーティング組成物を基材に適用し、そして従来のコイルコーティング組成物を硬化して硬化膜を形成することによって、従来の物品を製造する。
従来のコイルコーティング組成物を、従来のコイルコーティング組成物の成分をおよそ5〜10分間、ほぼ室温で攪拌の下で合して充分な混合を確実にするバッチ式配合法によって製造する。従来のコイルコーティング組成物における各々の成分の特定の量を以下の表3に示し、該表において全ての量は従来のコイルコーティング組成物100質量部に対する質量部である。
Figure 2010512235
艶消剤Hはペンシルバニア州フィラデルフィアのArkemaから市販のOrgasol(登録商標)の商品名で市販のポリアミド粉末である。
従来のコイルコーティング組成物を、2ローラー法を使用して基材に適用する。第一の方向に回転する第一のローラーが、従来のコイルコーティング組成物を開放性の保持容器から第一のローラーの第一の方向と反対方向に回転する第二のローラーへ移送する。第二のローラーは従来のコイルコーティング組成物を基材に移送する。
従来のコイルコーティング組成物を400F゜〜900F゜の温度で、オーブン内で15〜100秒の時間、基材上で硬化させて硬化膜を形成する。該硬化膜をその後、水で噴霧して基材上の硬化膜を室温に冷却する。
従来の物品を、従来のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜で被覆された基材を変形することによって形成する。型押しプレス内で基材を型押しすることによって、基材内の波形のピークおよび谷に相当する、第一の領域および第二の領域を有する従来の物品に基材を変形する。第一の領域はASTM D1005に従って測定される第一の膜厚を有し、且つASTM D523に従って、光沢計によって60゜で測定される第一の光沢を有する。第二の領域はASTM D1005に従って測定される、第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚を有し、且つASTM D523に従って、光沢計によって60゜で測定される第二の光沢を有する。第二の膜厚と第二の光沢とを、基材内の約45゜の折り目および約20゜の折り目での基材のピーク上で測定する。上述の従来のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜の物理的特性を以下の表4に示す。
Figure 2010512235
結果の分析
実施例Aによって説明された本発明のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む物品の物理的特性と、比較例Aによって説明された従来のコイルコーティング組成物から形成される硬化膜を含む従来の物品の物理的特性との比較から明らかなように、本発明のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む物品は、従来のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む従来の物品と比較した場合、第一の膜厚を有する第一の領域と第一の膜厚よりも薄い第二の膜厚を有する第二の領域との間で、60゜での一貫した光沢を示す。結果として、本発明のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む物品は、従来のコイルコーティング組成物から形成された硬化膜を含む従来の物品よりも、様々な膜厚にわたって一貫した光沢を求められる多くの用途に適している。
上記の教示を考慮して、本発明の多くの修正および変更が可能であることが明らかである。本発明は添付の請求項の範囲に特段記載されるのとは別の方法で実施し得る。

Claims (32)

  1. 基材と該基材上でコイルコーティング組成物から形成された硬化膜とを含む物品の形成方法において、
    コイルコーティング組成物への前駆体と、アミドベースのポリマーを含む艶消剤とを含むコイルコーティング組成物を提供する工程、
    コイルコーティング組成物を基材に適用する工程、
    基材上のコイルコーティング組成物を硬化して第一の膜厚と第一の光沢とを有する第一の領域を有する硬化膜を形成する工程、および
    基材を変形して、第一の膜厚より薄い第二の膜厚と第二の光沢とを有する硬化膜の第二の領域をもたらす工程
    を含む方法。
  2. 艶消剤が少なくとも1つのアミド官能基を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. アミドベースのポリマーがウレア−ホルムアルデヒドポリマーを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 艶消剤がISO1524に従って測定される5〜60μmの粒径を有することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 艶消剤がコイルコーティング組成物内にコイルコーティング組成物100質量部に対して約0.1〜10質量部の量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 第二の膜厚が第一の膜厚の50%より薄いか、あるいは50%に等しいことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 第一の光沢と第二の光沢との間の差が第一の光沢の約15%より小さいか、あるいは約15%に等しいことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 硬化膜が、可視スペクトル内の全波長で、ASTM D523に従って光沢計によって60゜で測定される約15未満の第一の光沢を有することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. コイルコーティング組成物への前駆体が
    樹脂、および
    該樹脂と反応性のある架橋剤
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 樹脂がアクリル樹脂、ポリ二フッ化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン化ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂、およびそれらの組み合わせの群から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 架橋剤がさらにメラミン樹脂として定義されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  12. 基材が金属であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 基材を変形する工程がさらに、曲げること、折り曲げること、型押しすること、ねじること、成形すること、およびそれらの組み合わせの群から選択される少なくとも1つの操作として定義されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. コイルコーティング組成物の適用工程が、少なくとも1つのローラー上にコイルコーティング組成物を提供すること、および該コイルコーティング組成物を少なくとも1つのローラーから基材に移送することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. コイルコーティング組成物の硬化工程を約400F゜〜900F゜の温度で約15〜100秒の時間、実施することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  16. 請求項1に記載の方法において、さらにコイルコーティング組成物から形成された硬化膜をほぼ室温に冷却する工程を含む方法。
  17. コイルコーティング系において、
    基材、および
    該基材上に配置され、且つ第一の膜厚と第一の光沢とを有する第一の領域、および第一の膜厚より薄い第二の膜厚と第二の光沢とを有する第二の領域を有する硬化膜
    を含み、
    硬化膜がコイルコーティング組成物への前駆体と、アミドベースのポリマーを含む艶消剤とを含むコイルコーティング組成物から形成されることを特徴とするコイルコーティング系。
  18. 艶消剤が少なくとも1つのアミド官能基を含むことを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  19. アミドベースのポリマーがウレア−ホルムアルデヒドポリマーを含むことを特徴とする、請求項18に記載のコイルコーティング系。
  20. 艶消剤がISO 1524に従って測定される5〜60μmの粒径を有していることを特徴とする、請求項19に記載のコイルコーティング系。
  21. 艶消剤がコイルコーティング組成物内にコイルコーティング組成物100質量部に対して約0.1〜10質量部の量で存在することを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  22. 第二の膜厚が第一の膜厚の50%より薄いか、あるいは50%に等しいことを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  23. 第一の光沢と第二の光沢との間の差が第一の光沢の約15%未満であることを特徴とする、請求項22に記載のコイルコーティング系。
  24. 硬化膜が、可視スペクトル内の全波長で、ASTM D523に従って光沢計によって60゜で測定される約15未満の第一の光沢を有することを特徴とする、請求項23に記載のコイルコーティング系。
  25. コイルコーティング組成物への前駆体が、
    樹脂、および
    該樹脂と反応性のある架橋剤
    を含むことを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  26. 樹脂がアクリル樹脂、ポリ二フッ化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン化ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニルプラスチゾル樹脂、およびそれらの組み合わせの群から選択されることを特徴とする、請求項25に記載のコイルコーティング系。
  27. 架橋剤がさらにメラミン樹脂として定義されることを特徴とする、請求項25に記載のコイルコーティング系。
  28. 基材が金属であることを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  29. 第二の領域が、曲げること、折り曲げること、型押しすること、ねじること、成形すること、およびそれらの組み合わせの群から選択される少なくとも1つの操作によって基材を変形することによって設けられることを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  30. 少なくとも1つのローラー上にコイルコーティング組成物を提供すること、および該コイルコーティング組成物を少なくとも1つのローラーから基材に移送することによってコイルコーティング組成物を適用することを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  31. コイルコーティング組成物を約400F゜〜900F゜の温度で約15〜100秒の時間、硬化させて硬化膜を形成することを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
  32. 硬化膜をほぼ室温に冷却することを特徴とする、請求項17に記載のコイルコーティング系。
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