本発明による電子ビジネス取引システムは、電子ビジネスに対して定義し、定義された電子ビジネスをタイプ別または分野別に分類して各電子ビジネス別の進行手順を標準化して保存する電子ビジネス定義部と;前記電子ビジネス定義部により定義された電子ビジネスのリストを提供し、発注者の端末装置で選択された電子ビジネスに対する発注情報を該当発注者の端末装置に要請して入力する発注情報入力部と;前記発注情報入力部により発注情報が入力された電子ビジネスに対する入札を公告する電子ビジネスの入札公告部と;前記電子ビジネスの入札公告部により入札公告された電子ビジネスに対する発注情報を閲覧した入札者の端末装置で選択された電子ビジネスに対する入札情報、及び電子ビジネス実行グループの構成を該当入札者の端末装置に要請して入力する入札情報入力部と;前記入札情報入力部により入力された入札者の入札情報、及び電子ビジネスの実行グループの構成を分析して受注者を選定する受注者選定部と;前記受注者選定部により選定された受注者と発注者との間に電子契約を締結し、電子契約書を暗号化して保存する電子契約締結部と;前記電子契約締結部により締結された電子契約に関連する電子ビジネス処理のためのアプリケーション環境を実行グループメンバーの端末装置に提供し、これを利用して電子ビジネスを処理するようにする電子ビジネス処理部と;前記電子契約締結部により締結された電子契約に対する決済を行う決済処理部;とを有して構成されることを特徴とする。
以下、添付図を参照して好適な実施例に基づいて本発明を当業者が容易に理解し発明することができるように詳細に説明する。本発明を説明する前に、本発明の明細書に記載されている電子ビジネスは、電子的に処理可能なビジネス、例えば、アカウント、文書作業、プログラム開発、ウェブデザイン、翻訳など、個人用コンピュータで作業可能で、ネットワークを介して送受信可能な電子データを意味する。一方、発注者は電子ビジネスを提供する者、ビジネス管理者(以下、受注者という)は電子ビジネスを受注し、ビジネス実行者(以下、実行グループのメンバーという)を監督する者、実行グループのメンバーは電子ビジネスを実行する者、リクルーター(以下、斡旋者という)は実行グループのメンバーを推薦する者を意味する。
図1は、本発明による電子ビジネス取引システムの一実施例によるブロック図である。本発明による電子ビジネス取引システム100は、電子ビジネス定義部110と、発注情報入力部120と、電子ビジネス入札公告部130と、入札情報入力部140と、受注者選定部150と、電子契約締結部160と、電子ビジネス処理部170と、決済処理部180とで構成されている。
前記電子ビジネス定義部110は、電子ビジネスに対して定義し、定義された電子ビジネスをタイプ別または分野別に分類し、各電子ビジネスの進行手順を標準化して保存する。電子ビジネスを電子的財貨の一つとして価値化してオンラインを介して取り引きするためには、まず、電子ビジネスに対して定義し、定義された各電子ビジネスの進行手順を標準化してデータベースに保存する必要がある。本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記電子ビジネス定義部110により管理者から電子ビジネスの定義を受けるための使用者インタフェースUIを提供し、これを通じて電子ビジネスを定義し、定義された電子ビジネスをタイプ別または分野別に分類し、各電子ビジネスの進行手順を規定化及び規格化してデータベースに保存することによって標準化する。例えば、前記使用者インタフェースUIにより定義される電子ビジネスがアカウントビジネスである場合、アカウントビジネスが電子ビジネス項目と定義されると、これに必要な進行手順を規定する。この電子ビジネスの定義及び進行手順の標準化は、管理者による選択事項であり、管理者がどのように定義するかによって多様になるので、具体的な説明は省略する。
前記発注情報入力部120は、前記電子ビジネス定義部110により定義された電子ビジネスのリストを提供し、発注者の端末装置200から選択された電子ビジネスに対する発注情報を該当発注者の端末装置200に要請して入力する。本発明による電子ビジネス取引システム100は、電子ビジネス発注を希望する発注者の端末装置200からの要請に従って、前記発注情報入力部120を通じて前記電子ビジネス定義部110により定義されてデータベースに保存された電子ビジネスのリストを発注者の端末装置200に提供して発注者が閲覧できるようにし、これを閲覧した発注者が発注を希望する電子ビジネスを選択すると、選択された電子ビジネスに対する発注情報入力のための使用者インタフェースUIを提供し、これを利用して選択された電子ビジネスに対する発注情報が入力される。図2は、前記発注情報入力部120により提供される発注情報入力のための使用者インタフェースUIの一例を示す図である。図示するように、発注番号と一緒にシステム的に自動入力される部分と、発注金額と一緒に発注者により手動入力される部分があり、入力項目は各電子ビジネス別に異なる。
前記電子ビジネス入札公告部130は、前記発注情報入力部120により発注情報が入力された電子ビジネスに対する入札を公告する。前記発注情報入力部120により発注情報が入力されると、本発明による電子ビジネス取引システム100が、前記電子ビジネス入札公告部130により入力された発注情報に対する真偽判定を行い、適切である場合は、入力された発注情報を基に電子ビジネスに対する入札公告をし、電子ビジネスの入札を希望する入札者らは、入札者の端末装置300を介して本発明による電子ビジネス取引システム100に接続して電子ビジネスに対する入札公告を閲覧することができる。例えば、前記真偽判定は、以下に述べる発注者に対する評価点数により判断することも可能である。図3は、前記電子ビジネス入札公告部130により公告される電子ビジネス入札公告画面の一例を示す図である。
前記入札情報入力部140は、前記電子ビジネス入札公告部130により入札公告された電子ビジネスに対する発注情報を閲覧した入札者の端末装置300で選択された電子ビジネスに対する入札情報及び電子ビジネス実行グループの構成を該当入札者の端末装置に要請して入力する。前記電子ビジネス入札公告部130により電子ビジネスが入札公告されると、電子ビジネスの入札を希望する入札者らが入札者端末装置300を介して本発明による電子ビジネス取引システム100に接続して電子ビジネスに対する入札公告を閲覧し、入札を希望する電子ビジネスを選択する。すると本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記入札情報入力部140により選択された電子ビジネスに対する入札情報入力及び電子ビジネス実行グループの構成のための使用者インタフェースUIを提供し、これを利用して選択された電子ビジネスに対する入札情報入力及び電子ビジネス実行グループを構成するようになる。なお、前記実行グループの構成において、斡旋者から推奨を受けて構成することもできる。
図4は、前記入札情報入力部140により提供される入札情報入力のための使用者インタフェースの一例を示す図である。図5は、前記入札情報入力部140により提供される電子ビジネス実行グループの構成のための使用者インタフェースの一例を示す図である。
前記受注者選定部150は、前記入札情報入力部140により入力された入札者らの入札情報及び電子ビジネス実行グループの構成を分析して受注者を選定する。前記入札情報入力部140により電子ビジネスに対する入札情報入力及び電子ビジネス実行グループが構成されると、本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記受注者選定部150により受注者を選定するが、この場合、入札者らが入力した入札情報を分析した情報と、入札者または入札者らが構成した電子ビジネス実行グループの評価点数などの評価資料に基づいて受注者を選定し、これを公知したり、受注者にe−メール、携帯電話メッセージなどを利用して通知する。このような受注者選定アルゴリズムは、どの項目を評価科目にし、どの評価項目に加重値を付与するかによって変わり、この発明の出願前から周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。図6は、前記受注者選定部150により受注者選定の結果を知らせるための画面の一例を示す図である。
前記電子契約締結部160は、前記受注者選定部150により選定された受注者と発注者との間に電子契約を締結し、電子契約書を暗号化して保存する。前記受注者選定部150により受注者が選定されると、本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記電子契約締結部160を通じて図7に示す電子契約書を作成するための使用者インタフェースを発注者または受注者に提供し、発注者または受注者が電子契約書の内容を入力し、入力された電子契約書を相手に提供して、相手から契約確認(公認認証書による認証処理など)が行われると、受注者と発注者との間に電子契約を締結し、図8に示すような電子契約書を生成する。そして、このように生成された電子契約書を暗号化してデータベースに保存することにより、今後の契約不履行、偽造や変造、契約否認などが生じたとき証拠資料として利用する。このために、前記電子契約書を発注者及び受注者の端末装置に送って保管するようにしたり、発注者及び受注者にe−メールや、携帯電話メッセージなどを利用して電子契約締結を要請するか、または電子契約締結完了を知らせることもできる。
前記電子ビジネス処理部170は、前記電子契約締結部160により締結された電子契約に関連する電子ビジネス処理のためのアプリケーション環境を実行グループメンバーの端末装置400に提供し、これを利用して電子ビジネスを処理するようにする。前記電子契約締結部160により電子契約が締結されると、本発明による電子ビジネス取引システム100は、締結された電子契約に関連する電子ビジネス処理のためのアプリケーション環境、すなわち、該当標準化された電子ビジネスを処理するのに必要なソフトウェアモジュールを実行グループメンバーの端末装置400に提供する。このとき、前記アプリケーション環境は、電子ビジネス取引システム100で実行されるサーバ側ソフトウェアモジュールであってもよく、実行グループメンバーの端末装置400にダウンロードして実行するクライアント側ソフトウェアモジュールであってもよく、標準API、共同データベースモデル、各種ソフトウェアツールであってもよい。これにより、実行グループメンバーは、実行グループメンバーの端末装置400を介して前記アプリケーション環境を利用して電子ビジネスを処理する。
前記決済処理部180は、前記電子契約締結部160により締結された電子契約に対する決済を行う。前記電子契約締結部160により電子契約が締結された場合、発注者は、オンライン口座振込みなどの決済方法を利用して、電子ビジネスを進行する前に支払う前払い、電子ビジネスの完了後に支払う後払い、電子ビジネス進行中に支払う分割払いから選択して、受注者と締結した電子契約に対する決済を行う。発注者の決済要請に従って、本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記決済処理部180によりオンライン口座振込みなどの決済用インタフェースを発注者の端末装置200に提供し、これを利用して発注者は締結された電子契約に対する金額を決済するようになる。
ここで、前記決済処理部180が発注者から決済された金額を受注者の仮想口座で受領し、この受領した金額を前記入札情報入力部により構成された実行グループの各メンバーの実際口座に分配して振り込むことができる。好ましくは、前記決済処理部180が実行グループメンバーの各々に対して設定された持分比率によって差等分配して実行グループメンバーの実際口座に振り込むことである。この過程で前記決済処理部180が電子ビジネス取引サービスに対する手数料として一部を差し引いて振り込むこともできる。前記仮想口座は、前記電子契約締結部160により締結された電子契約別に生成してもよく、電子契約締結時に生成するのではなく、受注者の会員加入時に生成してもよい。
一方、本発明における電子ビジネスの定義及び電子ビジネスの実行のためのアプリケーション環境構築は、論理モデル構築過程(ユーズケースモデルの生成、クラスの定義)、プロトタイピング過程(プロトタイプの構築及び検証)、詳細設計過程(データベース設計、クラス設計、物理的パッケージング)、コーディング及びテスト過程(プログラムコーディング及びテスト)により構築され、このようなデータ定義及びアプリケーション環境構築は、データベース用プログラム開発の一般的な過程であり、開発プログラムによって多様になるので、詳細な説明は省略する。
上記のように、本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記電子ビジネス定義部110により電子ビジネスに対する定義を行い、定義された各電子ビジネス別に進行手順を標準化し、発注情報入力部120により発注者が選択した電子ビジネスに対する発注情報を入力して、電子ビジネス入札公告部130により電子ビジネスに対する入札公告をし、入札情報入力部140により入札者から電子ビジネスに対する入札情報入力及び電子ビジネス実行グループの構成を受けて、これを受注者選定部150で分析して受注者を選定し、電子契約締結部160により選定された受注者と発注者との間に電子契約を締結し、電子ビジネス処理部170により締結された電子契約に関連する電子ビジネス処理のためのアプリケーション環境を実行グループメンバーの端末装置に提供し、これを利用して電子ビジネスを処理し、決済処理部180により電子契約に対する決済を処理することにより、標準化された電子ビジネスをオンラインで取り引きすることができる。さらに、実行グループの構成により電子契約された電子ビジネスの進行をオンライン上で分散させて処理できるので、労働を電子的財貨の一つとして価値化して取り引きすることが可能になる。
一方、本発明のまた他の態様によれば、本発明による電子ビジネス取引システム100は、相互評価部190をさらに有することができる。前記相互評価部190は、進行完了した電子ビジネスの発注者、受注者及び実行グループメンバーの各々に対する相互評価を行い、相互評価の結果を該当発注者、受注者及び実行グループメンバーの各々の評価点数に反映する。すなわち、この実施例は、電子ビジネスの進行が完了した場合、発注者が受注者及び実行グループメンバーの各々のビジネス実行能力や信用などを評価し、受注者及び実行グループメンバーが発注者の信用などを評価して、今後入札者の入札時に、または実行グループの構成及び参加時に評価点数を参照できるようにすることで、信頼性のあるサービスを提供するための構成であり、本発明による電子ビジネス取引システム100が相互評価部190により進行完了した電子ビジネス参加者ら(発注者、受注者、実行グループメンバー、斡旋者)の端末装置に相手評価に必要な質疑及び応答のための使用者インタフェースを提供し、これを利用して入力された質疑及び応答データから電子ビジネス参加者らを評価して評価点数を算出し、これをデータベースに反映する。この場合、質疑項目別に加重値を付与することもでき、質疑及び応答データを利用して評価点数を算出する技術は、この発明の出願前から周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
また、本発明の他の態様によれば、本発明による電子ビジネス取引システム100は、結果データ受信部192と、結果データ検査部194をさらに有することができる。前記結果データ受信部192は、受注者の端末装置または実行グループメンバーの端末装置400から最終の電子ビジネス結果データを受信する。前記結果データ検査部194は、前記結果データ受信部192により受信された最終的な電子ビジネスの結果データを検査する。すなわち、この実施例は、実行グループメンバーにより処理された電子ビジネスが正しく処理されたか否かを検査し、問題があれば修正を要請し、問題がなければ電子ビジネスの完了確認をするための構成であり、実行グループメンバーにより処理された電子ビジネスに対する最終的な電子ビジネスの結果データが受注者の端末装置または実行グループメンバーの端末装置400から伝送されると、本発明による電子ビジネス取引システム100の結果データ受信部192がそれを受信し、結果データ検査部194により検査を行う。前記データ検査に関しては、様々なアルゴリズムが存在し、この発明の出願前から周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
また、本発明の他の態様によれば、本発明による電子ビジネス取引システム100は、電子ビジネス進行報告部196をさらに有することができる。前記電子ビジネス進行報告部196は、電子ビジネスを発注した発注者の端末装置に電子ビジネス進行状況を報告する。すなわち、この実施例は、発注者が周期的または非周期的に電子ビジネス進行状況が分かるようにした構成であり、実行グループメンバーにより処理される電子ビジネスの進行状況を電子ビジネスの受注者または実行グループメンバーが、本発明による電子ビジネス取引システム100の電子ビジネス進行報告部196により周期的または非周期的に発注者に報告できるようにすることで、発注者が電子ビジネスの進行状況が分かるようにする。
また、本発明の他の態様によれば、本発明による電子ビジネス取引システム100は、会員管理部198と、会員認証部199をさらに有することができる。前記会員管理部198は、会員情報を入力するための使用者インタフェースUIを提供し、これを利用して会員情報を入力して会員登録を行い、会員情報をデータベースに保存する。前記会員認証部199は、前記データベースに保存された会員情報を参照して電子ビジネス取引に参加する発注者、受注者及び実行グループメンバーに対する会員認証を行う。このとき、本発明による電子ビジネス取引サービスを利用しようとする者は、発注者、受注者、実行グループメンバーの少なくともいずれか一つの会員として登録可能であり、登録会員の中から資格審査を行って実行グループメンバーを推薦する斡旋者としての資格を取得できるように構成することもできる。すなわち、この実施例は、電子ビジネス取引サービスを会員制サービスとするための構成であり、前記会員登録及び会員認証技術は、この発明の出願前から周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
上記構成を有する本発明による電子ビジネス取引システム100の電子ビジネス取引動作を図9を参照して説明する。図9は、本発明による電子ビジネス取引システムの電子ビジネス取引時のフローチャートである。まず、ステップS110において、本発明による電子ビジネス取引システム100は、電子ビジネス定義部110により電子ビジネスに対して定義し、定義された電子ビジネスをタイプ別または分野別に分類して各電子ビジネス別の進行手順を標準化して保存する。その後、ステップS120において、本発明による電子ビジネス取引システム100は、前記ステップS110で定義された電子ビジネスのリストを提供し、電子ビジネスの発注を希望する発注者が選択した電子ビジネスに対する発注情報を発注情報入力部120により入力する。
前記ステップS120により発注者から発注情報が入力されると、本発明による電子ビジネス取引システム100は、ステップS130で電子ビジネス入札公告部130により電子ビジネスに対する入札公告をする。このようにして、この入札公告を入札者らが閲覧し、入札者が入札を希望する電子ビジネスを選択すると、本発明による電子ビジネス取引システム100はステップS140において、入札情報入力部140により入札者から電子ビジネスに対する入札情報入力及び電子ビジネス実行グループの構成を受ける。その後、本発明による電子ビジネス取引システム100は、ステップS150において受注者選定部150により入札者が入力した入札情報及び電子ビジネス実行グループの構成情報を分析して受注者を選定する。
前記ステップS150において受注者が選定されると、本発明による電子ビジネス取引システム100は、ステップS160において電子契約締結部160により選定された受注者と発注者との間に電子契約を締結し、ステップS170で締結された電子契約に関連する電子ビジネス処理のためのアプリケーション環境を実行グループメンバーの端末装置に提供して、実行グループメンバーが電子ビジネスを処理できるようにし、ステップS180において、決済処理部180により電子契約に対する決済を行うことによって標準化された電子ビジネスをオンライン上で取り引きすることができる。このように、実行グループの構成により電子契約された電子ビジネスの進行をオンライン上で分散させて処理できるようにし、労働を電子的財貨の一つとして価値化して取り引き可能にすることで、本発明の目的を達成したものである。
なお、添付図を参照して好適な実施例について説明したが、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。