JP2010287399A - 無電極放電灯及びこれを用いた照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光効率の高い無電極放電灯を提供する。
【解決手段】キャビティ2の内部に誘導コイル16を配設する無電極放電灯において、誘導コイル16の巻線13とキャビティ2の管壁とを近接させる、近接手段を設けた。これは、巻線13が巻回された円筒状のフェライトコア12に、円筒の軸方向に沿ったスリット12bを設け、拡張部材15や熱膨張性素材17によってスリット12bの幅を押し広げて巻線13の巻き径を拡張させることや、熱膨張性素材17に巻線13を巻回し、熱膨張性素材17を膨張させて巻線13の巻き径を拡張させることによって、実現される。このように巻線13をキャビティ2の管壁に近接させることによって、誘導コイル16から発生する誘導電磁界をバルブ3内部に有効に鎖交させることができ、高い発光効率を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バルブの内側に誘導コイルを配設した無電極放電灯及び、これを用いた照明器具に関するものである。
誘導コイルによる誘導電磁界でバルブ内部にプラズマを発生させて発光する無電極放電灯は、通常の有電極ランプのような電極の消耗がなく、有電極ランプよりも長寿命であるという特徴がある。
このような無電極放電灯において、誘導コイルにフェライトコアなどの鉄芯を用いた場合には、誘導コイルに通電する高周波電流の周波数が数100kHz程度と比較的低周波数であっても、バルブ内部に誘導電磁界を効率よく与えることが可能となる。これによって、点灯回路での電力ロスが軽減され、また高周波用の特殊な素子が不要になることから低コストで点灯装置を実現することができる。
従来、上記のようにフェライトコアなどの鉄芯を用いた無電極放電灯において、その始動性や発光効率を向上させるために、誘導コイルで発生させた誘導電磁界をバルブ内部に効率よく与えるように構成したものが提供されている。例えば特許文献1には(図10参照)、バルブ2の内部に向かって落ち窪んだ管状の窪み部(以下キャビティとも称する)3を形成し、このキャビティ3内に誘導コイル16を配設する無電極放電灯において、磁性材料からなる円筒状のコア12内に熱伝導部材11を配設し、コア12の上端を熱伝導部材11の上端よりも突出させた(図10中のA参照)無電極放電灯が記載されている。本従来例では、磁力線の出入りするコア12の表面積を大きくすることで、カプラ部4での電力損失を軽減することができる。また特許文献2には、キャビティの管壁と誘導コイルとの間に誘電体を介在させ、始動性の向上を図った無電極放電灯が記載されている。
ところで、誘導コイルで発生させた誘導電磁界をバルブ内部に効率よく伝えるには、誘導コイルの巻線をバルブに近接させた方がよい。この思想に基づいて、特許文献3には、バルブの外周に誘導コイルの巻線を巻回する無電極放電灯において、保持手段を用いて巻線をバルブに近接させた無電極放電灯が記載されている。
特開2004−119038号公報 特開2007−273137号公報 特開2001−35449号公報
ところが、一般に、誘導コイルに用いられるフェライトコアなどの鉄芯は焼結させたものであることから、寸法のバラツキが大きいものである。また、キャビティを構成するガラス部材も、製造の際に寸法のバラツキが生じやすい。従って、フェライトコアなどの鉄芯を用いた誘導コイルをキャビティの内部に配設する無電極放電灯では、キャビティ内に誘導コイルを配設する際にキャビティの管壁と誘導コイルとが接触しないように、設計上、キャビティの管壁と誘導コイルとの間に充分な隙間を取る必要がある。従って、このような無電極放電灯では誘導コイルとキャビティの管壁との間にはある程度の間隔が生じることとなり、発光効率を低下させることになっていた。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、発光効率の高い無電極放電灯及び、この無電極放電灯を備えた照明器具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、内部に向かって落ち窪んだ管状の窪み部を有し、透光性材料から形成され内部に放電ガスが充填された気密なバルブと、前記窪み部内に配設された誘導コイルとを備え、この誘導コイルに高周波電流を通電することにより誘起される電磁界によって前記バルブ内部に放電を発生させる無電極放電灯において、前記窪み部内に配設された誘導コイルの巻線の巻き径を前記窪み部内に配設する前の巻き径よりも拡張させて、この巻線を前記窪み部の管壁に近接させる、近接手段を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、誘導コイルの巻線の巻き径を拡張させ、巻線を窪み部の管壁に近接させることによって、誘導コイルから発生する誘導電磁界をバルブ内部に有効に鎖交させることができ、高い発光効率を得ることができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の無電極放電灯において、前記誘導コイルの巻線は、底面に開口が形成され且つこの開口から軸方向に沿ってスリットが設けられた筒状の被巻回部に巻回されており、前記近接手段は、前記被巻回部と、この被巻回部の開口に対向して配設され、この被巻回部の開口に向かってその径が徐々に減少する、略錐体状の拡張部材とからなることを特徴とする。
請求項2の発明では、筒状の被巻回部の底面に形成された開口に、略錐体状の拡張部材を押込むことにより、開口から延設された被巻回部のスリットが径方向外方へと押し広げられる。これにより、被巻回部に巻回された巻線の径が拡張され、巻線を窪み部の管壁に近接させることができる。
請求項3の発明は、請求項1記載の無電極放電灯において、前記誘導コイルの巻線は、筒または棒状の鉄芯に巻回されており、前記近接手段は、前記誘導コイルの巻線と前記鉄芯との間に介装され、熱が加えられることにより膨張してこの巻線の巻き径を拡張させる熱膨張性素材からなることを特徴とする。
請求項3の発明では、鉄芯の外周に熱膨張性素材が配設され、熱膨張性素材の外周に巻線が巻回されている。従って、熱膨張性素材に熱を加えることによって巻線の巻き径が拡張されるため、巻線を窪み部の管壁に近接させることができる。
請求項4の発明は、請求項1記載の無電極放電灯において、前記誘導コイルの巻線は、軸方向に沿って複数に分割された中空筒状の鉄芯に巻回され、且つこの鉄芯には放熱部材が挿通されており、前記近接手段は、前記鉄芯と、この鉄芯と前記放熱部材との間に介装され、熱が加えられることにより膨張してこの鉄芯を径方向外方へと変位させる熱膨張性素材とからなることを特徴とする。
請求項4の発明では、筒または棒状の放熱部材の周りに熱膨張性素材が配設され、複数に分割された筒状の鉄芯が熱膨張性素材の周りに配設され、鉄芯の外周に巻線が巻回されている。従って、熱膨張性素材に熱を加えることによって鉄芯が径方向外方へと変位し、巻線の巻き径が拡張されるため、巻線を窪み部の管壁に近接させることができる。
請求項5の発明は、請求項1記載の無電極放電灯において、前記誘導コイルの巻線は、軸方向に沿ってスリットが設けられた筒状の被巻回部に巻回されており、前記近接手段は、前記被巻回部と、この被巻回部のスリット内に配設され、熱が加えられることにより膨張してこのスリットのスリット幅を拡張させる熱膨張性素材とからなることを特徴とする。
請求項5の発明では、被巻回部の軸方向に沿って形成されたスリット内に、熱膨張性素材が配設されている。従って、熱膨張性素材に熱を加えることによって被巻回部のスリットが押し広げられて巻線の巻き径が拡張されるため、巻線を窪み部の管壁に近接させることができる。
請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれか記載の無電極放電灯において、前記熱膨張性素材は、熱が加えられることにより膨張して硬化する、熱硬化性を有する素材であることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項3〜5に記載された構成の無電極放電灯において、上記の熱膨張性素材を、熱が加えられることにより膨張して硬化する熱硬化性を有する素材とし、誘導コイルを窪み部内に配設した後に熱膨張性素材に熱を加える構成となっている。これにより、窪み部内に誘導コイルを配設する際の容易性が確保できるとともに、ランプ点灯時には巻線が窪み部の管壁に近接しているので、高い発光効率を得ることができる。
請求項7の発明は、請求項3〜5のいずれか記載の無電極放電灯において、前記熱膨張性素材は、体積が温度に対して可逆的に変化し、温度が上昇するに従って体積が増加し温度が低下するに従って体積が減少する性質を有した素材であることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項3〜5に記載された構成の無電極放電灯において、上記の熱膨張性素材を、温度が上昇するに従って体積が増加し温度が低下するに従って体積が減少する性質を有した素材としている。これにより、ランプ点灯時には巻線が窪み部の管壁に近接するので高い発光効率を得ることができ、且つランプ消灯時には巻線の巻き径が縮小するので、誘導コイルをキャビティから容易に取り外すことができる。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか記載の無電極放電灯を備えた照明器具である。
請求項8の発明によれば、請求項1〜7の発明と同様の作用を奏する無電極放電灯を備えた照明器具を提供することができる。
本発明は、発光効率の高い無電極放電灯及び、この無電極放電灯を備えた照明器具を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る無電極放電灯の断面図である。 同上のカプラ部4の模式図である。 本発明の実施形態2に係る無電極放電灯の断面図である。 同上のカプラ部4の断面の模式図である。 本発明の実施形態3に係る無電極放電灯の断面図である。 同上のカプラ部4の断面の模式図である。 本発明の実施形態4に係る無電極放電灯の断面図である。 同上のカプラ部4の模式図である。 本発明の実施形態5に係る照明器具の外観図である。 従来例の断面図である。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態の無電極放電灯1は、ガラスなどの透光性を有する材料から、内部に向かって落ち窪んだ円管状のキャビティ2を有し電球状に形成された気密なバルブ3と、キャビティ2の内部に配設されるカプラ部4とを備えている。
キャビティ2の底面2aの中央部からは、キャビティ2の内部を通りバルブ3の外方へ向かって排気細管5が突設されている。この排気細管5は、バルブ3の内部から空気を排気すると共に、バルブ3の内部に水銀蒸気を含む放電ガス及び希ガスを充填するために用いられる。また排気細管5の内部には、バルブ3内部の水銀蒸気圧を制御するためのアマルガムを収納した金属容器6と、この金属容器6を適正な位置に保持するためのガラスロッド7が配設されている。バルブ3の内面及びキャビティ2の外面には、保護膜8及び蛍光体膜9が形成されており、バルブ3の下端には口金10が設けられている。
カプラ部4は、銅などの熱伝導率の高い材料から円筒状に形成された放熱パイプ11と、放熱パイプ11の上部に嵌装された円筒状のフェライトコア12と、フェライトコア12の外周に巻回された巻線13と、放熱パイプ11を保持する放熱シリンダ14と、拡張部材15とを備えている。なお、誘導コイル16は上記フェライトコア12及び巻線13からなる。
放熱パイプ11とフェライトコア12とは一体に結合され、その底面には、図2(a)に示すように円形の開口11a及び12aが形成されている。また、放熱パイプ11の内部は排気細管5が挿通できるように中空になっている。そして、この放熱パイプ11及びフェライトコア12は、開口11a及び12aから円筒の軸方向に沿って設けられたスリット11b及び12bによって、軸方向に2つに分割されている。この分割された放熱パイプ11は、放熱シリンダ14に挿通されて保持されている。また放熱パイプ11の上方には、円筒部15a及び円錐部15bからなり内部に排気細管5が挿通される孔が形成された、拡張部材15が配設されている。ただし円錐部15bは、排気細管5を挿通する孔が中心に形成されているため、厳密には円錐形ではない。巻線13は、フェライトコア12に巻回され、図示しない導線を介してランプ外部の点灯回路に接続されており、この点灯回路から高周波電流を通電されてバルブ3の内部に誘導電磁界を誘起する。なお上記導線は、巻線13の上側及び下側でその長さを余らせてあり(以下この余り部分を余長部と称する)、後述するように巻線13の巻き径が拡張する時には、この余長部から導線が供給される。
上記のカプラ部4をキャビティ2内に配設するには、まず、排気細管5を拡張部材15及び放熱シリンダ11に挿通し、カプラ部4をキャビティ2内に挿し込む。カプラ部4を図1の上方へ向かって押込むと、拡張部材15の円筒部15aの底面がキャビティ2の底面2aに当接する。ここからさらにカプラ部4を上方へ押込むと、図2(b)に示すように、拡張部材15の円錐部15bによって放熱パイプ11及びフェライトコア12のスリット11b及び12bが押し広げられる。この時巻線13は、フェライトコア12のスリット12bが押し広げられるに従って、先述した余長部から導線が供給されてその巻き径が拡張される。従って、巻線13とキャビティ2の管壁との間隔が狭められることになる。そして、放熱シリンダ14を口金10に嵌合させて、カプラ部4はバルブ3に結合される。
本実施形態では上記のようにして、巻線13がキャビティ2の管壁に近接した無電極放電灯1を得ることができる。
本実施形態の巻線13に高周波電流を通電すると、バルブ3内部に誘導電磁界が誘起される。これにより、バルブ3内部の水銀蒸気が励起発光して、主として紫外線を放射する。この紫外線は蛍光体膜9で可視光に変換され、この可視光がバルブ3外方へと放射されることにより、無電極放電灯1は発光する。
本実施形態では、従来の無電極放電灯よりも、巻線13をキャビティ2の管壁に近接させることができる。よって、誘導コイル16から発生する誘導電磁界がバルブ3内部に有効に供給されるため、従来の無電極放電灯よりもランプの発光効率を向上させることができる。
なお拡張部材15は、上記のようにカプラ部4の一部として構成してもよいし、底面2aに固設するなどキャビティ2の一部として構成してもよい。また、この拡張部材15は、円筒部15aについてはカプラ部4をキャビティ2内に押し込む時にキャビティ2を破損しない程度の柔軟性を持ち円錐部15bについては放熱パイプ11のスリット11bを継続して拡張させられるような適当な硬度を持っており、且つランプ点灯時の温度で充分な安定性を持つ部材で形成されていればよい。また、この拡張部材15にある程度の柔軟性があれば、ランプ点灯時のフェライトコア12の振動を抑制することもできる。
さらに、巻線13の外周あるいはキャビティ2の内壁に、高い柔軟性を有するスペーサを設けて、巻線13がキャビティ2の管壁に直接接触しないような構成にしてもよい。このような構成にすれば、巻線13がキャビティ2の管壁に当接することによる管壁の破損を防止することができる。
また、上記実施形態では放熱パイプ11及びフェライトコア12を2分割したものを例示したが、放熱パイプ11及びフェライトコア12を3以上に分割してもよい。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を、図3及び図4を参照して説明する。本実施形態は、カプラ部4の構成以外は実施形態1と同様であるので、共通の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のカプラ部4は、円筒状の放熱パイプ11と、放熱パイプ11の上部に嵌装された円筒状のフェライトコア12と、フェライトコア12の外周に円筒状に配設された熱膨張性素材17と、熱膨張性素材17の外周に巻回された巻線13と、放熱パイプ11を保持する放熱シリンダ14とを備えている。ここで熱膨張性素材17は、発泡シリコーンなどのように熱を加えると膨張して硬化する素材(以下、熱硬化性素材と称する)であってもよいし、高膨張率シリコーンなどのように温度が上昇すると膨張し温度が低下すると収縮する素材(以下、熱可塑性素材と称する)であってもよい。
まず、熱膨張性素材17が熱硬化性素材の場合について説明する。この場合には、キャビティ2内部にカプラ部4を配設した後に、熱膨張性素材17に熱を加える。この熱は、ランプの製造工程で加えてもよいし、ランプを初めて点灯する際にランプから放出される熱を利用してもよい。この加熱プロセスにより、熱膨張性素材17は図4(a)から図4(b)に示すように膨張して硬化し、巻線13の巻き径を拡張させる。よって、巻線13とキャビティ2の管壁が近接するので、従来の無電極放電灯よりもランプの発光効率を向上させることができる。
なお、上記の熱硬化性素材は発泡シリコーンに限られず、硬化プロセスで膨張するものであって、ランプ点灯時の高温で充分安定な素材であればよい。また、一般に無電極放電灯1は長寿命光源であるためバルブ3のみを交換することが少ない。よって、加熱プロセスによってカプラ部4をバルブ3から分離することが困難になっても、実用上は特に問題ない。
一方、熱膨張性素材17が熱可塑性素材である場合には、熱膨張性素材17は、ランプ点灯時にはランプから放出される熱によって図4(b)のように膨張し、ランプ消灯時には温度が低下して図4(a)のように収縮する。よってこの場合も、ランプ点灯時には巻線13の巻き径が拡張して巻線13がキャビティ2に近接するので、従来の無電極放電灯よりもランプの発光効率を向上させることができる。また消灯時には、熱膨張性素材17が収縮して巻線13の巻き径が縮小し、巻線13とキャビティ2の管壁には充分な隙間が生じる。よって、カプラ部4とバルブ3とを容易に分離することができる。
なお、上記の熱可塑性素材は高膨張率シリコーンに限られず、温度が上昇するに従って膨張し、温度が低下するに従って収縮するものであって、ランプ点灯時の高温で充分安定な素材であればよい。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態を、図5及び図6を参照して説明する。本実施形態は、カプラ部4の構成以外は実施形態2と同様であるので、共通の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のカプラ部4は、円筒状の放熱パイプ11と、放熱パイプ11の周りに配設された熱膨張性素材17と、軸方向に沿って2分割された円筒状で熱膨張性素材17の周りに配設されたフェライトコア12と、フェライトコア12の外周に巻回された巻線13と、放熱パイプ11を保持する放熱シリンダ14とを備えている。なお本実施形態の熱膨張性素材17も、実施形態2と同様に、熱硬化性素材であってもよいし熱可塑性素材であってもよい。
本実施形態では、熱膨張性素材17に熱を加えると、熱膨張性素材17が膨張して図6(b)に示すようにフェライトコア12が径方向外方へと変位する。これにより、フェライトコア12に巻回された巻線13の巻き径が拡張され、巻線13がキャビティ2の管壁に近接する。よって、従来の無電極放電灯よりもランプの発光効率を向上させることができる。
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態を、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態は、カプラ部4の構成以外は実施形態2と同様であるので、共通の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のカプラ部4は、軸方向に沿ったスリット11bを有する円筒状の放熱パイプ11と、軸方向に沿ったスリット12bによって2分割された円筒状で放熱パイプ11の上部に嵌装されたフェライトコア12と、フェライトコア12の外周に巻回された巻線13と、放熱パイプ11を保持する放熱シリンダ14とを備えている。放熱パイプ11は、スリット11bの下方11cでつながっており、分割されてはいない。そして、2本形成されたスリット11bのそれぞれの下方には、熱膨張性素材17が配設されている。なお本実施形態の熱膨張性素材17についても、実施形態2と同様に熱硬化性素材であってもよいし熱可塑性素材であってもよい。
本実施形態の熱膨張性素材17に熱を加えると、熱膨張性素材17は膨張し、図8(b)に示すようにスリット11b及び12bのスリット幅が拡張される。これにより、フェライトコア12に巻回された巻線13の巻き径が拡張され、巻線13がキャビティ2の管壁に近接する。よって、従来の無電極放電灯よりもランプの発光効率を向上させることができる。
なお熱膨張性素材17は、スリット11b内であれば、どこに配設してもよい。ただし、上述のようにスリット11bの下部に配設した方が、スリット11bの上部に配設するよりも、同じ膨張率に対してスリット11b上側のスリット幅を大きく変化させることができる。
(実施形態5)
図9に、実施形態1〜4の無電極放電灯1を備えた照明器具を示す。
この照明器具は、反射鏡18の内部に無電極放電灯1が配置され、無電極放電灯1は高周波電流を供給する点灯回路19に接続されている。
本実施形態では、ランプとして上記実施形態1〜4の無電極放電灯1を用いることで、発光効率の高い照明器具が実現できる。
1 無電極放電灯
2 バルブ
3 キャビティ
11 放熱パイプ
11a 開口
11b スリット
12 フェライトコア
12a 開口
12b スリット
13 巻線
15 拡張部材
16 誘導コイル
17 熱膨張性素材

Claims (8)

  1. 内部に向かって落ち窪んだ管状の窪み部を有し、透光性材料から形成され内部に放電ガスが充填された気密なバルブと、前記窪み部内に配設された誘導コイルとを備え、この誘導コイルに高周波電流を通電することにより誘起される電磁界によって前記バルブ内部に放電を発生させる無電極放電灯において、
    前記窪み部内に配設された誘導コイルの巻線の巻き径を前記窪み部内に配設する前の巻き径よりも拡張させて、この巻線を前記窪み部の管壁に近接させる、近接手段を設けたことを特徴とする無電極放電灯。
  2. 前記誘導コイルの巻線は、底面に開口が形成され且つこの開口から軸方向に沿ってスリットが設けられた筒状の被巻回部に巻回されており、
    前記近接手段は、前記被巻回部と、この被巻回部の開口に対向して配設され、この被巻回部の開口に向かってその径が徐々に減少する、略錐体状の拡張部材とからなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。
  3. 前記誘導コイルの巻線は、筒または棒状の鉄芯に巻回されており、
    前記近接手段は、前記誘導コイルの巻線と前記鉄芯との間に介装され、熱が加えられることにより膨張してこの巻線の巻き径を拡張させる熱膨張性素材からなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。
  4. 前記誘導コイルの巻線は、軸方向に沿って複数に分割された中空筒状の鉄芯に巻回され、且つこの鉄芯には放熱部材が挿通されており、
    前記近接手段は、前記鉄芯と、この鉄芯と前記放熱部材との間に介装され、熱が加えられることにより膨張してこの鉄芯を径方向外方へと変位させる熱膨張性素材とからなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。
  5. 前記誘導コイルの巻線は、軸方向に沿ってスリットが設けられた筒状の被巻回部に巻回されており、
    前記近接手段は、前記被巻回部と、この被巻回部のスリット内に配設され、熱が加えられることにより膨張してこのスリットのスリット幅を拡張させる熱膨張性素材とからなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。
  6. 前記熱膨張性素材は、熱が加えられることにより膨張して硬化する、熱硬化性を有する素材であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載の無電極放電灯。
  7. 前記熱膨張性素材は、体積が温度に対して可逆的に変化し、温度が上昇するに従って体積が増加し温度が低下するに従って体積が減少する性質を有した素材であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載の無電極放電灯。
  8. 請求項1〜7のいずれか記載の無電極放電灯を備えた照明器具。
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