JP2010286947A - 識別情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が手元の媒体見ていても、読み取りが成功したのか否かを利用者に伝達できるようにする。
【解決手段】媒体20から識別情報(例えば、バーコード等)21を読み取る読取部160と、媒体20に光を照射する照明部170とを有し、照明部170は、読取部160による識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、予め定められた異なる形態の光(例えば、異なる色の光や、異なる投影形状の光等)を媒体20に照射することにより、識別情報の読み取りが成功したのか否かを利用者10に伝達する。
【選択図】図1

Description

本発明は、媒体から識別すべき情報(以下、「識別情報」と称する)を光学的に読み取る識別情報読取装置に関する。
この種の識別情報読取装置としては、バーコード(二次元バーコードを含む)を光学的に読み取るバーコードリーダとして構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
その中でも、例えば、図7に示す構成のものがある。図7は、従来例の識別情報読取装置の説明図である。
図7(a)に示す識別情報読取装置50は、読取部60と表示部65と照明部70とを有する構成となっている。
読取部60は、利用者10によって所持されている媒体20から識別情報21を光学的に読み取る構成要素である。図7に示す例では、読取部60は、筐体51の正面側に、筐体51から突出して設けられている。この読取部60は、読取口61が下向きに設けられている。なお、読取口61は、媒体20と対向して、媒体20の画像を読取部60の内部に取り込む部位である。
表示部65は、利用者10への各種の指示や通知情報等を表示する構成要素である。表示部65は、筐体51の正面側で、かつ、読取部60の近傍に設けられている。
照明部70は、光を媒体20に照射する構成要素である。照明部70は、読取口61の周囲又は内部に設けられている。
識別情報読取装置50は、利用者10の接近を検出すると、表示部65が、利用者10に対して、媒体20を読取部60にかざす(提示する)旨の指示を表示する。利用者10は、表示部65に表示された指示に従って、媒体20を読取部60にかざす(提示する)。
このとき、識別情報読取装置50は、照明部70が、識別情報21をスキャンする位置を指し示すための赤色の照明光(以下、「スキャン用の照明光」と称する)76(図7(b)及び図7(c)参照)を媒体20に照射する。利用者10は、識別情報21がこのスキャン用の照明光76の中に入るように、媒体20の位置を合わせる。すると、読取部60が、媒体20を検知して、媒体20から識別情報21を読み取る。なお、識別情報21は、媒体20の表面に、例えば、バーコード(二次元バーコードを含む)等の形態で設けられている。
この後、識別情報読取装置50は、図7(b)に示すように、識別情報21の読み取りが成功した場合に、表示部65が、読み取りが成功した旨の通知情報(例えば、「OK」等)を表示する。
一方、識別情報読取装置50は、図7(c)に示すように、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、表示部65が、読み取りが失敗した旨の通知情報(例えば、「もう一度かざしてください」や「NG」等)を表示する。
識別情報読取装置50は、このように、表示部65が識別情報21の読取結果の通知情報を表示することにより、読み取りが成功したのか否かを利用者10に伝達する。
特開2005−250858号公報(図1)
しかしながら、従来の識別情報読取装置は、読取部と表示部とが異なる位置(少なくとも、利用者からの視線の方向が異なる位置)に設けられているため、利用者が、媒体を読取部にかざす(提示する)操作を行うために、手元の媒体を見ている場合に、表示部に表示された通知情報を見落とすことがあった。
そのため、従来の識別情報読取装置は、読み取りが成功したのか否かを利用者に伝達できない場合がある、という課題があった。
なお、識別情報読取装置の中には、通知情報を表示部に表示した場合に、音で知らせるものがある。しかしながら、識別情報読取装置が騒がしい場所に設置されている場合や、利用者が聾唖者(ろうあしゃ)である場合に、利用者は、音が聞こえないことがある。そのため、このように構成された識別情報読取装置であっても、利用者が、表示部に表示された通知情報を見落とすことがあった。
なお、表示部に表示された通知情報を見落とした場合に、利用者は、どのように行動すればよいのかが判らないため、識別情報読取装置の前に留まったり、係員に尋ねたりすることが多い。そのため、従来の識別情報読取装置は、これにより、稼働率の低下を招いたり、係員に利用者への説明を強いたりしていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、利用者が手元の媒体を見ていても、読み取りが成功したのか否かを利用者に伝達できる識別情報読取装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、媒体から識別情報を読み取る識別情報読取装置であって、前記媒体から前記識別情報を読み取る読取部と、前記媒体に光を照射する照明部とを有し、前記照明部は、前記読取部による前記識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、予め定められた異なる形態の光を前記媒体に照射する構成とする。
この識別情報読取装置は、読み取りが成功したのか否かを利用者に伝達する手段として、媒体に照射する光を利用する。
そのために、この識別情報読取装置は、照明部が、識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、予め定められた異なる形態の光を媒体に照射する。媒体に照射された光は、媒体で反射又は媒体を透過する。したがって、利用者は、媒体に照射された光の形態(例えば、光の色や、投影された光の形状等)を視認することができる。媒体に照射された光は、読み取りが成功したのか否かを表している。そのため、利用者は、媒体を読取部にかざす(提示する)操作を行うために手元の媒体を見ていても、読み取りが成功したのか否かを認識することができる。
本発明によれば、利用者が手元の媒体を見ていても、読み取りが成功したのか否かを利用者に伝達できる識別情報読取装置を提供することができる。
実施形態1に係る識別情報読取装置の説明図である。 実施形態1に係る識別情報読取装置の内部ブロック図である。 実施形態2に係る識別情報読取装置の説明図(1)である。 実施形態2に係る識別情報読取装置の説明図(2)である。 実施形態2に係る照明部の変形例を示す図である。 実施形態3に係る識別情報読取装置の説明図である。 従来例の識別情報読取装置の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る識別情報読取装置の構成及び動作につき説明する。図1は、実施形態1に係る識別情報読取装置の説明図である。また、図2は、実施形態1に係る識別情報読取装置の内部ブロック図である。
図1(a)に示すように、識別情報読取装置100は、近接センサ155と読取部160と表示部165と照明部170とを有する構成となっている。この識別情報読取装置100は、例えば、バーコード(二次元バーコードを含む)を光学的に読み取るバーコードリーダとして構成されている。
近接センサ155は、利用者10の接近を検出する構成要素である。
読取部160は、利用者10によって所持されている媒体20から識別情報21を光学的に読み取る構成要素である。図1に示す例では、読取部160は、筐体151の正面側に、筐体151から突出して設けられている。この読取部160は、読取口161が下向きに設けられている。なお、読取口161は、媒体20と対向して、媒体20の画像を読取部160の内部に取り込む部位である。
表示部165は、利用者10への各種の指示や通知情報等を表示する構成要素である。表示部165は、筐体151の正面側で、かつ、読取部160の近傍に設けられている。
照明部170は、光を媒体20に照射する構成要素である。照明部170は、読取口161の周囲又は内部に設けられている。
照明部170は、従来例の照明部70と異なり、複数の色の照明光を照射することができる。
例えば、照明部170は、識別情報21をスキャンする位置を指し示す場合に、スキャン用の照明光76(図7(b)及び図7(c)参照)として、従来例の照明部70と同様に、赤色の照明光を照射する。
また、照明部170は、読取結果を利用者10に通知する場合に、図1(b)及び図1(c)に示すように、状況に応じて、読取成功用照明光176又は読取失敗用照明光178として、複数の色の中のいずれかの色に切り替えて、照明光を照射する。
なお、読取成功用照明光176は、識別情報21の読み取りが成功した場合に、読取成功用に予め定められた形態の照明光である。本実施形態1では、照明部170は、読取成功用照明光176として、緑色の照明光を照射する。
一方、読取失敗用照明光178は、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、読取失敗用に予め定められた形態の照明光である。本実施形態1では、照明部170は、読取失敗用照明光178として、赤色の照明光を照射する。
また、照明部170は、照明光を点減させながら照射することができる。
図2に、識別情報読取装置100の内部ブロックを示す。図2に示すように、識別情報読取装置100は、主制御部105と読取制御部110と読取情報判別部115と表示制御部120と照明制御部125とを有している。これらの構成要素は、CPU、ROM、RAM、及びプログラムによって実現される。
主制御部105は、識別情報読取装置100全体の動作を制御する機能手段である。
読取制御部110は、読取部160の動作を制御する機能手段である。
読取情報判別部115は、読取部160によって読み取られた識別情報21の内容を判別する機能手段である。
表示制御部120は、表示部165の動作を制御する機能手段である。
照明制御部125は、照明部170の動作を制御する機能手段である。
識別情報読取装置100は、以下のように動作する。
識別情報読取装置100は、利用者10が接近すると、これに応答して、近接センサ155が検出信号を主制御部105に出力する。主制御部105は、検出信号の値に応じて、利用者10の接近を検出する。そして、主制御部105は、読取制御部110、読取情報判別部115、表示制御部120、及び照明制御部125を介して、読取部160、表示部165、及び照明部170を稼動させる。
識別情報読取装置100は、まず、表示制御部120が表示部165を稼動させる。これにより、識別情報読取装置100は、表示部165が、利用者10に対して、媒体20を読取部160にかざす(提示する)旨の指示を表示する。利用者10は、表示部165に表示された指示に従って、媒体20を読取部160にかざす(提示する)。
このとき、識別情報読取装置100は、照明制御部125が照明部170を稼動させるとともに、読取制御部110が読取部160を稼動させる。
これにより、識別情報読取装置100は、まず、照明部170が、識別情報21をスキャンする位置を指し示すための赤色の照明光(すなわち、スキャン用の照明光76(図7(b)及び図7(c)参照))を媒体20に照射する。なお、ここで、スキャン用の照明光76が読取失敗用照明光178と同じ赤色の光であるものとして説明しているが、スキャン用の照明光76を読取失敗用照明光178と異なる色の光になるようにしてもよい。
利用者10は、識別情報21がこのスキャン用の照明光76の中に入るように、媒体20の位置や傾きを合わせる。すると、読取部160が、媒体20を検知して、媒体20から識別情報21を読み取る。なお、識別情報21は、媒体20の表面に、例えば、バーコード(二次元バーコードを含む)等の形態で設けられている。
識別情報読取装置100は、読取部160が識別情報21を読み取ると、これに応答して、読取情報判別部115が、識別情報21の内容を判別する。読取情報判別部115は、識別情報21の内容が判別できた場合に、識別情報21の読み取りが成功したものとして、読取成功を表す信号を表示制御部120に出力する。一方、読取情報判別部115は、識別情報21の内容が判別できなかった場合に、識別情報21の読み取りが失敗したものとして、読取失敗を表す信号を表示制御部120に出力する。
識別情報読取装置100は、読取情報判別部115から出力される信号に応答して、表示制御部120が表示部165を稼動させるとともに、照明制御部125が照明部170を稼動させる。
具体的には、識別情報読取装置100は、図1(b)に示すように、識別情報21の読み取りが成功した場合に、表示部165が、読み取りが成功した旨の通知情報(例えば、「OK」等)を表示するとともに、照明部170が、読取成功用照明光176として、緑色の照明光を、点滅させながら照射する。すなわち、照明部170が、照明光を、赤色の照明光の点灯状態から緑色の照明光の点滅状態に切り替える。読取成功用照明光176は、媒体20で反射する。その読取成功用照明光176は、読み取りが成功したことを表している。そのため、利用者10は、手元の媒体20に注視していながら、「読取成功」の読取結果を知ることができる。
一方、識別情報読取装置100は、図1(c)に示すように、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、表示部165が、読み取りが失敗した旨の通知情報(例えば、「もう一度かざしてください」や「NG」等)を表示するとともに、照明部170が、読取失敗用照明光178として、赤色の照明光を、点滅させながら照射する。すなわち、照明部170が、照明光を、赤色の照明光の点灯状態から点滅状態に切り替える。読取失敗用照明光178は、媒体20で反射する。その読取失敗用照明光178は、読み取りが失敗したことを表している。そのため、利用者10は、手元の媒体20に注視していながら、「読取失敗」の読取結果を知ることができる。
なお、利用者10は、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、媒体20の位置や傾きを調整しながら、識別情報読取装置100に、識別情報21の読み取りを行わせる。
このように、識別情報読取装置100は、表示部165が識別情報21の読取結果の通知情報を表示するだけでなく、照明部170が通知情報に応じて読取成功用照明光176又は読取失敗用照明光178を照射するため、たとえ、利用者が手元の媒体20を見ていても、読み取りが成功したのか否かを利用者10に確実に伝達することができる。
また、この識別情報読取装置100は、識別情報読取装置100が騒がしい場所に設置されている場合や、利用者が聾唖者(ろうあしゃ)である場合であっても、読み取りが成功したのか否かを利用者10に確実に伝達することができるので、このような場合に特に有効である。
なお、照明部170は、読取成功用照明光176又は読取失敗用照明光178を所定時間点滅させながら照射した後、消灯する。
以上の通り、本実施形態1に係る識別情報読取装置100によれば、利用者10が、媒体20を読取部160にかざす(提示する)操作を行うために、手元の媒体20を見ていても、照明部170の発光色や発光タイミングによって、読取結果(すなわち、読み取りが成功したのか否か)を利用者10に確実に伝達することができる。
[実施形態2]
以下、図3及び図4を参照して、本実施形態2に係る識別情報読取装置の構成及び動作につき説明する。図3及び図4は、それぞれ、実施形態2に係る識別情報読取装置の説明図である。なお、各図において、実施形態1に係る識別情報読取装置100と同様の構成要素(図1参照)については、同一の符号を付し(又は、末尾に英文字記号が付加された符号を付し)、それらの説明を省略する。
本実施形態2に係る識別情報読取装置100aは、実施形態1に係る識別情報読取装置100と比較すると、識別情報21の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、照明光の投影形状を変更する点で相違している。
具体的には、実施形態1に係る識別情報読取装置100は、識別情報21の読み取りが成功した場合に、照明部170が、読取成功用照明光176として、緑色の照明光を点滅させながら照射し(図1(b)参照)、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、照明部170が、読取失敗用照明光178として赤色の照明光を点滅させながら照射する(図1(c)参照)。
これに対して、本実施形態2に係る識別情報読取装置100aは、識別情報21の読み取りが成功した場合に、照明部170aが、読取成功用照明光176aとして、投影形状が「○」形状に形成された照明光を点滅させながら照射し(図3(b)参照)、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、照明部170aが、読取失敗用照明光178aとして、投影形状が「×」形状に形成された照明光を点滅させながら照射する(図3(c)参照)。
識別情報読取装置100aのこのような照射機能は、識別情報読取装置100aの照明部170aを、例えば、図4に示す構成にすることによって、実現できる。
例えば、図4に示すように、照明部170aを、発光部171とフィルタ172とを備える構成とする。
発光部171は、白色の照明光174を発する構成要素である。発光部171は、例えば、蛍光灯や、ハロゲンランプ等によって構成される。
フィルタ172は、発光部171によって発せられた照明光を部分的に遮断する構成要素である。フィルタ172は、塗料が投影形状に対応して塗布された透明な板状の部材である。フィルタ172は、読取成功用フィルタ172a及び読取失敗用フィルタ172bによって構成されている。
読取成功用フィルタ172aは、塗料が「○」形状以外の部分に塗布された、緑色の透明な板状の部材である。
読取失敗用フィルタ172bは、塗料が「×」形状以外の部分に塗布された、赤色の透明な板状の部材である。
読取成功用フィルタ172a及び読取失敗用フィルタ172bは、図示せぬスライド機構によってスライド自在に支持されている。
識別情報読取装置100aは、以下のように動作する。
識別情報読取装置100aは、まず、照明制御部125(図2参照)が、照明部170の発光部171を稼動させる。これにより、識別情報読取装置100aは、発光部171が、スキャン用の照明光として白色の照明光174を媒体20に照射する。
利用者10は、識別情報21がこのスキャン用の照明光の中に入るように、媒体20の位置を合わせる。すると、読取部160が、媒体20を検知して、媒体20から識別情報21を読み取る。
識別情報読取装置100aは、読取部160が識別情報21を読み取ると、これに応答して、読取情報判別部115が、識別情報21の内容を判別する。
この後、識別情報読取装置100aは、読取結果に応じて、表示制御部120(図2参照)が表示部165を稼動させるとともに、照明制御部125(図2参照)が照明部170の発光部171及び図示せぬスライド機構を稼動させる。
このとき、発光部171は、白色の照明光174を点滅させながら照射する。
また、このとき、図示せぬスライド機構は、読取成功用フィルタ172a及び読取失敗用フィルタ172bのうち、照明制御部125によって指示された側のフィルタ(すなわち、読取結果に対応する側のフィルタ)を、発光部171と媒体20との間にスライドさせる。
これにより、識別情報読取装置100aは、発光部171から点滅されながら照射された白色の照明光174を、読取結果に対応する側のフィルタによって、色を変更するとともに、部分的に遮断する。その結果、識別情報読取装置100aは、読取成功用照明光176a又は読取失敗用照明光178aを点滅させながら照射する。
具体的には、識別情報読取装置100aは、識別情報21の読み取りが成功した場合に、照明部170aが、読取成功用照明光176aとして、投影形状が「○」形状に形成された緑色の照明光を点滅させながら照射する。すなわち、照明部170aが、照明光を、白色の照明光の点灯状態から、「○」形状でかつ緑色の照明光の点滅状態に切り替える。そのため、利用者10は、手元の媒体20に注視していながら、「読取成功」の読取結果を知ることができる。
一方、識別情報読取装置100aは、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、照明部170aが、読取失敗用照明光178aとして、投影形状が「×」形状に形成された赤色の照明光を点滅させながら照射する。すなわち、照明部170aが、照明光を、白色の照明光の点灯状態から赤色の照明光の点滅状態に切り替える。そのため、利用者10は、手元の媒体20に注視していながら、「読取失敗」の読取結果を知ることができる。
なお、投影形状は、「○」又は「×」以外に、「OK」又は「NG」、「成功」又は「失敗」等の文字であってもよい。また、読取成功用照明光176a及び読取失敗用照明光178aの色は、読取成功用フィルタ172a及び読取失敗用フィルタ172bの色を変更することによって、任意に変更することができる。
このように、識別情報読取装置100aは、表示部165が識別情報21の読取結果の通知情報を表示するだけでなく、照明部170aが通知情報に応じて読取成功用照明光176a又は読取失敗用照明光178aを照射するため、たとえ、利用者が手元の媒体20を見ていても、読み取りが成功したのか否かを利用者10に確実に伝達することができる。
なお、照明部170aは、読取成功用照明光176a又は読取失敗用照明光178aを所定時間点滅させながら照射した後、消灯する。
この照明部170aの構成は、照明光の色を問わないのであれば、また、「○」形状に形成された照明光を照射するだけでよいのであれば、例えば、図5に示す構成に変更することができる。図5は、実施形態2に係る照明部の変形例を示す図である。
図5に示す例では、照明部170aは、発光部171a,171bと投影部173とを備えた構成となっている。
発光部171a,171bは、それぞれ、任意の色の光を発する構成要素である。
発光部171aは、ハロゲンランプ等によって構成されている。発光部171aは、スキャン用の照明光(すなわち、識別情報21をスキャンする位置を指し示すための照明光)として、任意の色(図5(a)に示す例では、赤色)の光を発する。以下、発光部171aが発光する光を「赤色照明光174a」と称する。
一方、発光部171bは、レーザダイオード等によって構成されている。発光部171bは、読取成功用照明光176aとして、任意の色(図5(b)に示す例では、赤色)の光を発する。以下、発光部171bが発光する光を「読取成功用照明光176a」と称する。
投影部173は、発光部171bから発せられた読取成功用照明光176aを反射して媒体20に照射する構成要素である。投影部173は、発光部171bから発せられた読取成功用照明光176aを反射するための構成要素として、ハーフミラー173aを備えている。
発光部171aは、媒体20(図3参照)と対向するように配置されている。投影部173は、その発光部171aの背面に配置されている。なお、発光部171aは、投影部173から見た形成がほぼ円形に構成されている。投影部173は、その側方に、発光部171bが配置されている。投影部173のハーフミラー173aは、発光部171bが発した光(読取成功用照明光176a)を発光部171aに向けて屈折させるように、配置されている。すなわち、ハーフミラー173aは、ハーフミラー173a及び発光部171aによって形成される角度とハーフミラー173a及び発光部171bによって形成される角度とが等しくなるように、配置されている。
なお、発光部171bが発した光(読取成功用照明光176a)は、投影部173のハーフミラー173aによって屈折されて、発光部171aに向けて進行し、発光部171aを通過する。その際に、読取成功用照明光176aは、発光部171aによって部分的に遮られる。その結果、読取成功用照明光176aは、ほぼ「○」形状に形成されて、媒体20に照射される。
このように構成された照明部170aは、識別情報21を読み取る場合に、図5(a)に示すように、スキャン用の照明光として、赤色照明光174aを照射して、識別情報21の読み取りを行う。
この後、照明部170aは、識別情報21の読み取りが成功した場合に、発光部171aが消灯するとともに、発光部171bが点滅しながら赤色の光を発する。このとき、発光部171bが発した光は、前記した通り、発光部171aを通過する際に、発光部171aによって部分的に遮られる。その結果、照明部170aは、図5(b)に示すように、読取成功用照明光176aとして、投影形状がほぼ「○」形状に形成された赤色の照明光を点滅させながら照射する。
なお、照明部170aは、識別情報21の読み取りが失敗した場合に、発光部171aがスキャン用の照明光を点滅させながら照射する。これにより、識別情報読取装置100aは、識別情報21の読み取りが適正に終了していないことを利用者10に通知する。
以上の通り、本実施形態2に係る識別情報読取装置100aによれば、本実施形態1に係る識別情報読取装置100と同様に、利用者10が、媒体20を読取部160にかざす(提示する)操作を行うために、手元の媒体20を見ていても、読取結果(すなわち、読み取りが成功したのか否か)を利用者10に確実に伝達することができる。
しかも、本実施形態2に係る識別情報読取装置100aによれば、本実施形態1に係る識別情報読取装置100と比べて、照明部170aからの照明光の投影形状が読取結果(すなわち、読み取りが成功したのか否か)を表しているため、例えば、色覚特性のある利用者10に対しても、読取結果を確実に伝達することができる。
[実施形態3]
以下、図6を参照して、本実施形態3に係る識別情報読取装置の構成及び動作につき説明する。図6は、実施形態3に係る識別情報読取装置の説明図である。
本実施形態3に係る識別情報読取装置100bは、実施形態1に係る識別情報読取装置100と比較すると、読取方向及び照明方向が上向きになっている点で相違している。
具体的には、実施形態1に係る識別情報読取装置100は、読取口161が下向きに設けられている(図1(a)参照)。そのため、読取部160の読取方向及び照明部170の照明方向は、下向きになっている(図1(b)及び図1(c)参照)。
これに対して、本実施形態3に係る識別情報読取装置100bは、読取口161bが上向きに設けられている(図6(a)参照)。そのため、読取部160bの読取方向及び照明部170bの照明方向は、上向きになっている(図6(b)及び図6(c)参照)。
識別情報読取装置100bの動作は、本実施形態1に係る識別情報読取装置100と基本的に同様であるが、以下の点で、本実施形態1に係る識別情報読取装置100と異なっている。なお、ここでは、識別情報読取装置100bは、照明部170bの発光部171bが、例えば、赤(R)、青(B)、及び緑(G)の3色のLEDによって構成されているものとして説明する。
すなわち、識別情報読取装置100bは、媒体20が照明部170bの上方に配置される構成となっているため、照明部170bの発光部171bが、照明光を上向きに照射する。
なお、発光部171bは、スキャン用の照明光174bを照射する場合に、3色のLEDを同時に点灯することによって、白色の照明光を照射する。
また、発光部171bは、読取成功用照明光176bを照射する場合に、緑色のLEDを点灯することによって、緑色の照明光を照射する。
また、発光部171bは、読取失敗用照明光178bを照射する場合に、赤色のLEDを点灯することによって、赤色の照明光を照射する。
なお、発光部171bは、読取結果を利用者10に通知するために、点灯・点滅等の発光タイミングを変えることも可能である。
照明光は、媒体20を透過する。利用者10は、その透過した光の色や発光タイミングを識別することによって、スキャン用の照明光174b、読取成功用照明光176b、及び読取失敗用照明光178bをそれぞれ識別することができる。
以上の通り、本実施形態3に係る識別情報読取装置100bによれば、実施形態1に係る識別情報読取装置100と同様に、利用者10が、媒体20を読取部160bにかざす(提示する)操作を行うために、手元の媒体20を見ていても、照明部170bの発光色及び発光タイミングによって、読取結果(すなわち、読み取りが成功したのか否か)を利用者10に確実に伝達することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、識別情報読取装置は、バーコード(二次元バーコードを含む)に限らず、英数字で記述されたコードやその他の識別情報の読み取るものであってもよい。
また、例えば、読取成功用照明光176は、緑色以外の色(例えば、青色等)であってもよい。読取失敗用照明光178は、赤色以外の色(例えば、黄色等)であってもよい。
10 利用者
20 媒体
21 識別情報(バーコード等)
100 識別情報読取装置(バーコードリーダ等)
105 主制御部
110 読取制御部
115 読取情報判別部
120 表示制御部
125 照明制御部
155 近接センサ
160 読取部
161 読取口
165 表示部
170 照明部
176 読取成功用照明光(緑色照明光)
178 読取失敗用照明光(赤色照明光)

Claims (8)

  1. 媒体から識別情報を読み取る識別情報読取装置において、
    前記媒体から前記識別情報を読み取る読取部と、
    前記媒体に光を照射する照明部とを有し、
    前記照明部は、前記読取部による前記識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、予め定められた異なる形態の光を前記媒体に照射する
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  2. 請求項1に記載の識別情報読取装置において、
    前記媒体に照射される光は、前記読取部による前記識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、色が異なる
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の識別情報読取装置において、
    前記媒体に照射される光は、前記読取部による前記識別情報の読み取りが成功した場合と失敗した場合とで、投影形状が異なる
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  4. 請求項3に記載の識別情報読取装置において、
    前記照明部は、光を発する発光部と、光を部分的に遮断するフィルタとを備え、
    前記媒体に照射される光は、前記発光部からの光が前記フィルタによって部分的に遮断されることによって、投影形状が形成される
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  5. 請求項3に記載の識別情報読取装置において、
    前記照明部は、前記媒体に向けて光を発する第1発光部と、光を発する第2発光部と、第2発光部が発した光を、当該第1発光部を通過させて、前記媒体に投影させる投影部とを備え、
    前記媒体に照射される光は、前記第2発光部が発した光が前記第1発光部を通過する際に前記第1発光部によって部分的に遮断されることによって、投影形状が形成される
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の識別情報読取装置において、
    前記読取部は、前記媒体と対向して前記媒体の画像を当該読取部の内部に取り込む読取口が下向きに設けられており、
    前記照明部は、前記読取口の周囲又は内部に設けられており、前記媒体に対して、前記媒体の上方から下向きに、光を照射する
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の識別情報読取装置において、
    前記読取部は、前記媒体と対向して前記媒体の画像を当該読取部の内部に取り込む読取口が上向きに設けられており、
    前記照明部は、前記読取口の周囲又は内部に設けられており、前記媒体に対して、前記媒体の下方から上向きに、光を照射する
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の識別情報読取装置において、
    前記照明部は、光を点滅させながら照射する
    ことを特徴とする識別情報読取装置。
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