JP2010284994A - 鞍乗り型車両におけるステップの配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の小型化や軽量化の要請に応えつつ、ステップの支持剛性を十分なものとする。
【解決手段】車両の操舵系を軸支するヘッドパイプから後下方に向けて延出するメインフレーム12と、メインフレーム12の下部に固定され、車幅方向に延出するクロスメンバー13と、前端部がクロスメンバー13の左右端部に固定され、後上方に向けて延出する左右一対のリヤフレーム14とを備えた鞍乗り型車両において、クロスメンバー13に乗員が足を載せるステップ30を支持した。
【選択図】図3

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両において乗員が足を載せるステップの配置構造に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗り型車両では乗員が足を載せるステップが設けられている。ステップには、車幅方向に突出するバータイプのステップや多くのスクータ型車両で採用されている板状のステップ(所謂、ステップボード)、さらにピリオンシート(後部シート)の乗員用に設けられたステップ(特許文献1参照)がある。
実開平1−89289号公報
上記のようなステップは、十分な剛性で支持されることが望まれる。しかし、十分な支持剛性を得るためには、ステップの支持構造が複雑化、大型化してしまい、近年の車両の小型化や軽量化の要請を考えると良好でない場合がある。例えば特許文献1には、ステップを車体フレームから車幅方向に突出させるようにして支持した構造が開示されている。この構造は比較的簡易なものであり車両の小型化や軽量化に寄与するが、比較的小径のパイプ部材である1本の車体フレームからステップを突出させて支持するため、車体フレームへの支持剛性が低くなりやすい。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、車両の小型化や軽量化の要請に応えつつ、ステップの支持剛性を十分なものとする鞍乗り型車両におけるステップの配置構造の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、車両の操舵系を軸支するヘッドパイプ(例えば実施の形態におけるヘッドパイプ11)と、前記ヘッドパイプから後下方に向けて延出するメインフレーム(例えば実施の形態におけるメインフレーム12)と、前記メインフレームの下部に固定され、車幅方向に延出するクロス部材(例えば実施の形態におけるクロスメンバー13)と、前端部が前記クロス部材の左右端部に固定され、後上方に向けて延出する左右一対のリヤフレーム(例えば実施の形態におけるリヤフレーム14)と、を備えた鞍乗り型車両におけるステップの配置構造において、前記クロス部材に乗員が足を載せるステップ部材を支持したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記クロス部材に、車幅方向中央で前記メインフレームと結合するメインフレーム結合部(例えば実施の形態における管状部13C)と、前記メインフレーム結合部から左右に張り出す前記ステップ部材を支持するステップ結合部(例えば実施の形態における張り出し部13,13)とを形成し、前記ステップ結合部の上面を、前記メインフレーム結合部の上面よりも低位に位置させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記ステップ部材を、前記クロス部材と前記リヤフレームとの接続部(例えば実施の形態における接続部50)よりも前方の位置で支持したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記ステップ部材が、乗員が足を載せる足載せ部(例えば実施の形態におけるステップ本体30a)と、前記足載せ部を支えるとともに前記クロス部材に固定されるステップステー(例えば実施の形態におけるステップステー31)とを有し、前記足載せ部が、前記クロス部材と前記リヤフレームとの接続部(例えば実施の形態における接続部50)の少なくとも前方を覆うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記クロス部材が、上部を構成する上半体(例えば実施の形態における上半体13A)と下部を構成する下半体(例えば実施の形態における下半体13B)とを有する上下二つ割り構造であり、前記上半体と前記下半体が、前記メインフレームを挟み込んだ状態で、前記メインフレームの下部を固定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記クロス部材から後方へ張り出す支持ブラケット(例えば実施の形態における支持ブラケット19)にエンジン(例えば実施の形態におけるエンジン7)と動力伝達機構(例えば実施の形態における動力伝達機構8)を一体化したスイングユニット(例えば実施の形態におけるスイングユニット4)を揺動可能に支持すると共に、前記支持ブラケットの前部は、前記上半体と前記下半体の両者に固定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、メインフレームとリヤフレームとをつなぐ、元々剛性の高い部材であるクロス部材にステップ部材を支持させるので、ステップ部材の支持部材を少なく抑えて支持構造を簡易化し車両の小型化および軽量化の要請に応えつつ、ステップ部材を十分な剛性で支持することができる。また、低位に位置するクロス部材にステップ部材を支持させるので、膝の角度をきつくすることなく快適な乗車姿勢を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、クロス部材においてステップ部材を支持するステップ結合部がクロス部材において低位に位置するため、ステップ部材をクロス部材においてより低位に配置することができ、乗員がステップ部材に足を載せた際に、膝の角度をきつくすることなく、さらに快適な乗車姿勢を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ステップ部材がリヤフレームよりも前方に配置できるため、乗員がステップ部材に足を載せる際にリヤフレームが邪魔となることを避けて、足を載せやすくする。
請求項4に記載の発明によれば、ステップ部材がクロス部材とリヤフレームとの接続部を覆うため、該接続部が隠すことができ外観性を向上できるとともに、該接続部が溶接されているような場合に、乗員の靴等が擦れるのを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、メインフレームとクロス部材を結合する際、上半体および下半体のいずれか一方をメインフレームに当接させてから、他方でメインフレームを挟み込むことができ、メインフレームとクロス部材との結合作業を容易に行うことができ、両者を効果的に結合できる。また、成形の自由度が増し、クロス部材の形状の自由度を向上させることができ、クロス部材におけるステップ部材の支持を容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、支持ブラケットがクロス部材の補強部材を兼用できるのでクロス部材の剛性をさらに向上できる。
この発明の実施の形態に係る自動二輪車の側面図である。 この発明の実施の形態に係るメインフレームの後端の縦断面図である。 この発明の実施の形態に係る自動二輪車において車体フレームの一部を構成するクロスメンバーの周辺を前方側から俯瞰した斜視図である。 この発明の実施の形態に係る自動二輪車において車体フレームの一部を構成するクロスメンバーの周辺の側面図である。 この発明の実施の形態に係る自動二輪車において車体フレームの一部を構成するクロスメンバーの周辺の平面図である。 この発明の実施の形態に係る自動二輪車において車体フレームの一部を構成するクロスメンバーの周辺の底面図である。 この発明の実施の形態に係る自動二輪車において取り付けられるステップに含まれるステップ本体を示した図である。
以下、この発明の実施をするための形態について図面を用いて説明する。ここで説明する実施の形態では、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車(スクータ型車両)に本発明を適用した例を説明する。なお、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、自動二輪車1は、操舵ハンドル2によって操向される前輪3と、スイングユニット4によって駆動される後輪5とを備える。操舵ハンドル2と前輪3を含む操舵系部品は、車両の基本骨格を形成する車体フレーム10の前端に結合したヘッドパイプ11に操向可能に枢支され、エンジン7と動力伝達機構8を含むスイングユニット4は、車体フレーム10の略中央に揺動可能に支持され後方に延出し、その後部で後輪5を軸支する。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ11から後下方に向けて延出して、その後湾曲して後方に向けて延出するメインフレーム12と、メインフレーム12の下部に固定され、車幅方向に延出するクロスメンバー13と、クロスメンバー13の左右端部に固定され、後上方に向けて延出するリヤフレーム14と、を有する。
メインフレーム12は、鋼管で形成され、上端部に金属材料で形成される左右二つ割り構造のガセットプレート15を固定してヘッドパイプ11に結合する。ガセットプレート15は、その下部を円筒状としてメインフレーム12の上端部に結合するとともに、その上部にフランジを形成してヘッドパイプ11に結合することで、ヘッドパイプ11とメインフレーム12とを結合する。この状態でメインフレーム12は、ヘッドパイプ11から後下方に向けて延出して、その後湾曲して後方に向けて延出した状態となり、その下部および後部においてクロスメンバー13を固定する。
クロスメンバー13は、メインフレーム12の下部にパッチ12Aを介して固定され、車幅方向に延出し、その左右端部でリヤフレーム14を固定して後上方に立ち上げる一方、その後部でスイングユニット4を揺動可能に支持する。このクロスメンバー13は、その左右端部に乗員が足を載せるためのステップ30を支持するが、これについての詳細は後述する。
リヤフレーム14は、左右一対のリヤフレーム14,14を有し、それぞれの前端部がクロスメンバー13の左右端部に固定されて、後上方に向けて延出した後、湾曲して略水平状態で後方に向けて延出する。左右のリヤフレーム14,14は、適所で不図示のブリッジ部材としてのクロスフレームによって適所相互に結合されるとともに、その略水平領域の上面側に乗員着座用のシート6を支持する。本実施の形態では、左右一対のリヤフレーム14,14が後端で相互に結合する一本の部材からなり、車両平面視で略U字状を呈するが、左右一対のリヤフレーム14,14をそれぞれ独立の部材として後端をブリッジ部材で結合するようにしても構わない。
また、この車両でメインフレーム12は、その上下端部が開口しており、上端部にフィラーネック17(破線)を固定するとともに、下端部に燃料供給ポンプ18(破線)を固定することで、その中空内部を、燃料を貯留するための燃料貯留部としている。これらフィラーネック17および燃料供給ポンプ18はそれぞれ、ガセットプレート15およびクロスメンバー13に覆われるかたちで固定されている。フィラーネック17は、略L字状に形成され、その略L字状の長辺部先端でメインフレーム12に連結し、その略L字状の短辺部先端を燃料の補給口17aとして開口し、開閉可能なキャップで閉じられる。ガセットプレート15には、フィラーネック17の補給口17aを挿通するための開口16が形成されており、これにより補給口17aが外部に露出するようになっている。
また、燃料供給ポンプ18は、メインフレーム12の下端部の開口から内挿されるかたちで固定され、メインフレーム12の下端部の開口の蓋部材を兼ねつつ、メインフレーム12内の燃料を吸い上げてスイングユニット4のエンジン7に圧送する。すなわち、燃料供給ポンプ18は、図2に示すように、径方向外側に張り出す設置フランジ25を備えており、メインフレーム12の後端に溶接固定された径方向外側に張り出すフランジを備えた円環状のポンプ設置ベース24にボルト26で締結固定されている。なお、燃料供給ポンプ18は、燃料を吸入するための吸入部18a、吸入した燃料をエンジン7のインジェクターに供給する吐出パイプ18b等を備え、吸入部18aはメインフレーム12の管内に配され、吐出パイプ18bはクロスメンバー13の後方から外部に露出する。
スイングユニット4は、その前部に形成されたスイングピボット部4Aを軸中心としてクロスメンバー13の後部に揺動可能に支持される。より詳しくは、クロスメンバー13から後方に張り出す支持ブラケット19に固定された懸架リンク20がスイングピボット部4Aを軸支することで、スイングユニット4が上下方向に向けて揺動可能に支持される。スイングユニット4は、エンジン7と動力伝達機構8を一体ブロック化した、所謂スイング式パワーユニットであり、動力伝達機構8はベルト式の無段変速機構を含み、エンジン7の回転動力は、動力伝達機構8を介して後輪車軸5aに伝達される。スイングユニット4において後方に配される動力伝達機構8とリヤフレーム14の略水平領域との間にはショックアブソーバであるリヤクッション9が介装され、これにより、走行時における振動や衝撃が吸収される。
また、スイングユニット4においてエンジン7の吸気側にはスロットルボディ40を介してエアクリーナ41が接続され、エンジン7の排気側には排気管42を介して車体後方側のサイレンサ43が接続される。また、ここでは不図示であるが、インジェクター等を制御するECU(Engine Control Unit)等の電装品は、リヤフレーム14の適所に支持されている。
ここで、クロスメンバー13には、乗員の足を載せるステップ30が支持されている。ステップ30は、図3に示すように、樹脂材料から成形された横長形状のステップ本体30aと、ステップ本体30aを支えるステップステー31とで構成されている。ステップ30をクロスメンバー13に取り付ける際は、先ずステップステー31をボルト44,45,46によりクロスメンバー13に締結固定して、その後ステップステー31にステップ本体30aをボルト47,48,49(図6参照)により締結固定する。なお、図3では、ステップ30の説明の便宜のため、片側(右側)のステップ本体30aを図示していない(以下で参照する図4〜図6についても同様)。以下、クロスメンバー13におけるステップ30の支持構造を詳細に説明する。
クロスメンバー13は、上下二つ割り構造となっており、図3に示すように上部を構成する上半体13Aと下部を構成する下半体13Bとから構成される。上半体13Aおよび下半体13Bはそれぞれプレス成形等で形成され、開口部を互いに向き合わせて接合される部材であり、それぞれの外縁部を当接させた状態で内部が中空状となる、所謂、最中構造となっている。
上半体13Aと下半体13Bとが結合された状態では、前方側に延びる管状の管状部13Cが形成され、この管状部13Cは、メインフレーム12の後端の外周面をパッチ12Aを介して覆い、メインフレーム12との結合部位が溶接される。また、図5,6に示すように、上半体13Aと下半体13Bとが結合された状態では、管状部13Cから左右に張り出す箱状の張り出し部13と、張り出し部13とが形成される。また、管状部13Cの後側には、図2に示すように後方に向けて拡径して径方向へ張り出す膨出部13Hが形成され、膨出部13Hは、燃料供給ポンプ18を覆い、燃料供給ポンプ18のカバー部材としても機能する。
張り出し部13,13の上面13Dは上半体13Aで構成され、この上面13Dのクロスメンバー13における高さは、図4に示すように管状部13Cの上面(すなわち、メインフレーム12の上面)よりも低位となるように形成されている。なお、張り出し部13,13の底面13Eは下半体13Bで構成され、張り出し部13,13の前面13Fおよび側面13Gは、図3,4に示すように上半体13Aと下半体13Bとで構成されている。また、張り出し部13,13の上面13Dには、図5に示すように上側挿通孔35が形成され、その底面13Eには図6に示すように下側挿通孔36が形成され、これら上側挿通孔35、下側挿通孔36にリヤフレーム14が挿通された状態で、上側挿通孔35、下側挿通孔36の周縁に溶接されている。なお、下側挿通孔36の方が上側挿通孔35よりも前側にずれた位置に形成され、前下方に傾斜するリヤフレーム14の挿通を許容している。また、図3,4に示すように、クロスメンバー13の後方にはスイングユニット4を支持のための支持ブラケット19が張り出すが、上半体13Aと下半体13Bの後部は支持ブラケット19の前部19Aに溶接されている。また支持ブラケット19の上部19Bはリヤフレーム14に溶接されている。
そして、上半体13Aにおける張り出し部13,13の上面13Dおよび前面13Fには、図3に示すように、ステップステー31を固定するための上面取付孔37、前面取付孔38が形成され、上半体13Aにおける張り出し部13,13の側面13Gには、後述する補助ステー32を固定するための補助ステー取付孔である側面取付孔39が形成される。ここで、上面取付孔37、前面取付孔38は、上側挿通孔35よりも前方に形成され、ステップステー31を介してステップ本体30aがクロスメンバー13に支持された際に、ステップ30が全体としてリヤフレーム14よりも前方に配置しやすいようにされている。
ステップステー31は、図3に示すように、上半体13Aの張り出し部13,13の上面取付孔37、前面取付孔38、側面取付孔39に、ボルト44,45,46によって固定されるもので、上半体13Aの張り出し部13,13の上面13Dおよび前面13Fに当接される断面L字状に折り曲げ加工された上面部31aと前面部31bとを有する。また、ステップステー31は、前面部31bの裏面に溶接固定され、上半体13Aの張り出し部13,13の側面13Gに固定される補助ステー32を含んで構成されるものである。
ステップステー31の上面部31aと前面部31bは車体中央側が互いに離れるように弧状に形成され、各々の端部31a1,31b1に挿通されたボルト44,45を上半体13Aの張り出し部13,13の上面取付孔37、前面取付孔38に挿通し、上半体13Aの裏面のウェルドナット(図示せず)に締結している。なお、ウェルドナットに代えてクロスメンバー13に直接めねじを切ってもさしつかえない。
補助ステー32は、図4,5に示すように、ステップステー31の主として前面部31bに端部が溶接固定される固定面部32bと、クロスメンバー13に固定される基面部32aとを備えている。固定面部32bは上面視でステップステー31の前面部31bから後方で車両中央側に向かって斜めに、かつ側面視においては後方で斜め下側に向かい上面部31aと前面部31bから離れるように延出するものであり、基面部32aに挿通されたボルト46を上半体13Aの張り出し部13,13の側面13Gの側面取付孔39に挿通し裏面のウェルドナット(図示せず)に締結している。これにより、クロスメンバー13へのステップステー31取付位置は互いに離れることとなり、クロスメンバー13の広い範囲で荷重を支持できる。なお、ボルト46を締結するウェルドナットに代えてクロスメンバー13に直接めねじを切ってもさしつかえないことは上述と同様である。
ここで、ステップステー31の前面部31bには前後方向に前面取付孔31c,31dが形成され、補助ステー32の固定面部32bには側面取付孔32cが形成され、これら前面取付孔31c、前面取付孔31d、側面取付孔32cに、ステップステー31を覆うステップ本体30aがボルト47,48,49によって固定されている。なお、前面取付孔31c、前面取付孔31d、側面取付孔32cは、リヤフレーム14の上側挿通孔35よりも前側に設けられている。また、前面取付孔31c、前面取付孔31d、側面取付孔32cは、この実施の形態では直接めねじが切られるものであるが、ウェルドナットを利用したもの等であっても構わない。
図7に示すようにステップ本体30aは、樹脂材料から型成形され、ステップステー31を上から覆い外側に先細り形状となった足載せ部30bと、足載せ部30bの後部から上方に突出する円弧状のフレームカバー部30cとを有する。足載せ部30bは、乗員の足を載せるために必要十分な大きさ(ここでは、その長手方向の長さが足の甲の幅程度)に設定され、その表面で乗員の足を支持する。また、フレームカバー部30cは、ステップ30がクロスメンバー13に固定された状態で、リヤフレーム14の下部と、クロスメンバー13とリヤフレーム14との接続部50、より詳しくは少なくともその前方(図3参照のこと)を覆う。なお、接続部50は、上側挿通孔35の周縁とリヤフレーム14の下部とが接続する部分を言うものとする。
ステップ本体30aは、図7に破線で示すように足乗せ部30bと反対側の面(裏面)にステップステー31を受容する凹部30hが形成され、凹部30hの周囲を構成する壁部30dには、ボルト47,48,49のボルト通し孔30e,30f,30gが形成される。ボルト通し孔30e,30fは、ボルト47,48を挿通させ、ボルト通し孔30gはボルト49を挿通させる。なお、ボルト通し孔30e,30f,30gは入り口に向けて拡径して、ボルト47,48,49の頭部を外部に露出させないようにしている。
以上、この実施の形態では、メインフレーム12とリヤフレーム14とをつなぐ、元々剛性の高い部材であるクロスメンバー13にステップ30を支持させるので、ステップ30の支持部材を少なく抑えて支持構造を簡易化し車両の小型化および軽量化の要請に応えつつ、ステップ30を十分な剛性で支持することができる。また、低位に位置するクロスメンバー13にステップ30を支持させるので、膝の角度をきつくすることなく快適な乗車姿勢を得ることができる。
また、クロスメンバー13においてステップ30を支持する張り出し部13,13の上面13Dがクロスメンバー13においてメインフレーム12と接続する管状部13Cの上面よりも低位に位置するため、ステップ30をクロスメンバー13においてより低位に配置することができ、乗員がステップ30に足を載せた際に、膝の角度をきつくすることなく、さらに快適な乗車姿勢を得ることができる。
また、ステップ30をリヤフレーム14,14よりも前方に配置することで、乗員がステップ30に足を載せる際にリヤフレームが邪魔となることを避けて、足を載せやすくしている。また、ステップ30を、ステップ本体30aとステップステー31とで構成し、ステップ本体30aでクロスメンバー13とリヤフレーム14,14とが接続する上側挿通孔35を含む接続部50を隠して、外観性を向上させるとともに、乗員が足を載せる際に靴等が上側挿通孔35の周縁の溶接箇所に擦れるのを防止できる。
また、クロスメンバー13を上半体13Aと下半体13Bとの上下二つ割り構造とし、メインフレーム12と結合する管状部13Cでメインフレーム12の後端を覆う際、上半体13Aおよび下半体13Bのいずれか一方をメインフレーム12に当接させてから、他方でメインフレーム12を挟み込むよう結合作業をでき、メインフレーム12とクロスメンバー13との結合作業を容易にし、両者を効果的に結合できる。また、上半体13A、下半体13Bとでクロスメンバー13を構成することで、成形の自由度を向上させ、クロスメンバー13の形状の自由度を向上させたため、クロスメンバー13においてステップ30を支持する張り出し部13,13等をステップ30の支持を容易に行えるような形状に容易に形成できる。
また、クロスメンバー13の後方から張り出す支持ブラケット19がクロスメンバー13の上半体13Aと下半体13Bの両者に固定されるため、支持ブラケット19がクロスメンバー13の補強部材を兼用できるのでクロスメンバー13の剛性をさらに向上できる。
また、上半体13Aにステップステー31の上面取付孔37、前面取付孔38、側面取付孔39を形成することで、ステップステー31を締結固定した状態でメインフレーム12との結合作業を行うことができ、作業性をより向上できる。また、ステップ本体30aを支持するステップステー31を張り出し部13,13の上面13D、前面13F、側面13Gにそれぞれ固定することで、クロスメンバー13におけるステップ本体30aからの荷重を分散できる。
なお、本実施の形態では、鞍乗り型車両の一例としてスクータ型車両である自動二輪車1を説明したが、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であるので、この発明は、自動二輪車のみならず三輪又は四輪の車両にも適用できる。また、上述した実施の形態における構成はこの発明を適用した車両の一例であり、部品構成や構造、形状、大きさ、数および配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
4 スイングユニット
7 エンジン
8 動力伝達機構
11 ヘッドパイプ
12 メインフレーム
13 クロスメンバー(クロス部材)
13A 上半体
13B 下半体
13C 管状部(メインフレーム結合部)
13,13 張り出し部(ステップ結合部)
14(14,14) リヤフレーム
19 支持ブラケット
30 ステップ(ステップ部材)
30a ステップ本体(足載せ部)
30b 足載せ部
31 ステップステー
50 接続部

Claims (6)

  1. 車両の操舵系を軸支するヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後下方に向けて延出するメインフレームと、前記メインフレームの下部に固定され、車幅方向に延出するクロス部材と、前端部が前記クロス部材の左右端部に固定され、後上方に向けて延出する左右一対のリヤフレームと、を備えた鞍乗り型車両におけるステップの配置構造において、
    前記クロス部材に乗員が足を載せるステップ部材を支持したことを特徴とする鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
  2. 前記クロス部材に、車幅方向中央で前記メインフレームと結合するメインフレーム結合部と、前記メインフレーム結合部から左右に張り出す前記ステップ部材を支持するステップ結合部とを形成し、
    前記ステップ結合部の上面を、前記メインフレーム結合部の上面よりも低位に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
  3. 前記ステップ部材を、前記クロス部材と前記リヤフレームとの接続部よりも前方の位置で支持したことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
  4. 前記ステップ部材は、乗員が足を載せる足載せ部と、前記足載せ部を支えるとともに前記クロス部材に固定されるステップステーとを有し、
    前記足載せ部は、前記クロス部材と前記リヤフレームとの接続部の少なくとも前方を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
  5. 前記クロス部材は、上部を構成する上半体と下部を構成する下半体とを有する上下二つ割り構造であり、
    前記上半体と前記下半体は、前記メインフレームを挟み込んだ状態で、前記メインフレームの下部を固定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
  6. 前記クロス部材から後方へ張り出す支持ブラケットにエンジンと動力伝達機構を一体化したスイングユニットを揺動可能に支持すると共に、前記支持ブラケットの前部は、前記上半体と前記下半体の両者に固定することを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両におけるステップの配置構造。
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