JP2010284769A - 砥石の成形方法及び研削盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】砥石のより適切な位置の摩耗量を測定することが可能であり、熱変位の影響を受けることなくツルアと砥石との位置決めを行うことができる砥石の成形方法、及び研削盤を提供する。
【解決手段】総型ツルアTRの凹状円弧形状面M3に対してツルア回転軸RZ方向に隣り合う面のそれぞれは、凹状円弧形状面の側に所定角度の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面M1と第2検知面M2に形成されている。そして砥石Tの外周部TMが第1検知面と第2検知面との間に位置するように移動させる第1ステップと、砥石をツルア回転軸方向に往復移動させて第1検知面に接触した第1検知位置と、第2検知面に接触した第2検知位置とを求める第2ステップと、第1検知位置と第2検知位置との中点に砥石を移動させる第3ステップと、砥石を移動させて総型ツルアの凹状円弧形状面にて砥石の外周部を成形する第4ステップとを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転駆動される砥石の外周部の形状を、より適切に成形することができる砥石の成形方法、及び研削盤に関する。
従来より、回転駆動される砥石をワークに接触させてワークに形成されたねじ溝を仕上げ研削するボールねじ研削盤が知られている。
ここで、図8(A)〜(C)に従来の研削盤100(この場合、ボールねじ研削盤)の例を示す。図8(A)は従来の研削盤100の全体の平面図を示しており、図8(B)は研削盤100におけるツルア110の周囲及び砥石Tをツルア110にて成形している状態の拡大図を示しており、図8(C)は砥石TにてワークWのねじ溝NMを仕上げ研削している様子の拡大図を示している。
砥石Tの外周部は図8(A)〜(C)に示すように、円環状の凸状円弧形状面TMに形成されており、ワークを何本も研削していくと、砥石Tの外周部は徐々に摩耗が進行していくため、ツルア110を用いて定期的に砥石Tの外周部を成形している。
ツルア110の外周面は、砥石Tの外周部の理想的な円弧形状を有する円環状の凹状円弧形状面110Mに形成されており、ツルア110にて砥石Tの外周部を成形することで、ツルア110の凹状円弧形状面110Mの円弧形状を砥石Tの外周部に転写している。
なお、本明細書では、砥石Tの外形形状を整えるいわゆる「ツルーイング」と、砥石Tの表面の砥粒の目立てを行ういわゆる「ドレッシング」のどちらも「成形」に含むものとする。
ツルア形状を砥石Tに転写することで砥石Tを成形する、いわゆる総型ツルアを用いる場合、ツルアの位置に砥石Tを正確に位置決めする必要がある。
そこで、特許文献1に記載された従来の研削盤では、砥石の外周部を正確にツルアに位置決めするために、ワーク回転軸方向における砥石の端面の位置を検出するための端面検知ピンS1(図8(B)参照)、ワーク回転軸に直交する方向における砥石の先端位置を検出するための円筒面検知ピンS2(図8(B)参照)、砥石と各ピンとの接触を検知するための接触検知センサ(例えばアコースティックエミッションセンサ)等が、主軸ハウジングに設けられた、砥石修正装置が開示されている。
また、特許文献2に記載された従来の研削盤では、砥石と成形するツルーイングロールと、砥石と接触させて砥石の径を測定する接触検知ロールとを備え、ツルーイングの前後で砥石と接触検知ロールを用いて、実際のツルーイング量を求め、ツルーイング後の砥石の径をより正確に把握することができる研削盤が開示されている。
特開平9−11128号公報 特開2008−302466号公報
図8(C)に示すように、外周部が凸状円弧形状面を有する砥石TにてワークWのねじ溝NMを仕上げ研削する場合、砥石Tの最外周の部分である領域TR1は、ワークWに接触しないことが多い。すなわち、砥石Tの最外周の径を測定しても、砥石Tの摩耗量をより正確に測定することができない。この場合、最も摩耗する砥石Tの領域は、最外周の領域TR1ではなく、領域TR1に隣接する領域TRL、領域TRRである。
従って、砥石Tを成形すべきであるか否か(摩耗量が所定量に達したか否か)を判定するには、この領域TRL、領域TRRの摩耗量を測定することが好ましいが、特許文献1及び特許文献2に開示されている検知ピンや検知ロールでは、領域TRL、領域TRRの位置の摩耗量を測定することは非常に困難である。
更に特許文献1では、図8(B)に示すように、砥石TをT(P1)の位置に移動させて、砥石Tの端面のZ軸方向の位置を求め、求めた(端面の)Z軸方向の位置と、予め記憶しているツルア110のZ軸方向との位置と、に基づいて、砥石TのZ軸方向の位置をツルア110と対向する位置に位置決めしている。しかし、端面検知ピンS1からツルア110までのZ軸方向の距離が比較的長いため、成形時の研削盤の状態(温度)によって、熱変位等の発生により距離が変化している可能性がある。この場合、ツルア110に対する砥石TのZ軸方向の位置にズレが発生し、正規の成形量以上に成形する必要があり、成形時間が長くなるとともに砥石Tの寿命も短くなり、成形コストが増大する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、砥石のより適切な位置の摩耗量を測定することが可能であり、熱変位の影響を受けることなくツルアと砥石との位置決めを行うことができる砥石の成形方法、及び研削盤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの砥石の成形方法である。
請求項1に記載の砥石の成形方法は、外周部が円環状の凸状円弧形状面に形成されているとともに砥石回転軸回りに回転駆動される砥石と、外周部が円環状の凹状円弧形状面に形成されて前記砥石回転軸に平行なツルア回転軸回りに回転駆動されるとともに、前記凹状円弧形状面の円弧形状を、回転駆動される前記砥石の外周部に転写することで前記砥石を成形する、総型ツルアと、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動可能な制御手段と、前記砥石と前記総型ツルアとの接触を検知可能な接触検知手段と、を用いた砥石の成形方法である。
前記総型ツルアの前記凹状円弧形状面に対して前記ツルア回転軸方向に隣り合う面のそれぞれは、前記凹状円弧形状面の側に所定角度の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面と第2検知面に形成されている。
そして前記制御手段にて、前記砥石の外周部が前記第1検知面と前記第2検知面との間に位置するように前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させる第1ステップと、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に往復移動させて、前記砥石の外周部が前記第1検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第1検知位置と、前記砥石の外周部が前記第2検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第2検知位置と、を求める第2ステップと、前記第1検知位置と前記第2検知位置との中点に前記砥石の外周部が位置するように、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に移動させる第3ステップと、前記総型ツルアに対して前記砥石を前記ツルア回転軸に直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させ、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する第4ステップと、を有する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの砥石の成形方法である。
請求項2に記載の砥石の成形方法は、請求項1に記載の砥石の成形方法であって、前記制御手段には、前記砥石の凸状円弧形状面の理想円弧径が記憶されており、前記制御手段を用いて、前記第1ステップにおいて、基準位置から前記ツルア回転軸に直交する方向に第1所定距離だけ離れた位置に、前記砥石の外周部の先端が位置するように、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させ、前記第2ステップにおいて、更に、前記第1検知位置と、前記第2検知位置と、前記第1所定距離と、前記理想円弧径と、に基づいて、前記砥石の外周部の摩耗量を求め、前記第4ステップにおいて、前記摩耗量に応じて求めた切込み距離を移動させて、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの砥石の成形方法である。
請求項3に記載の砥石の成形方法は、請求項1に記載の砥石の成形方法であって、前記制御手段には、前記砥石の凸状円弧形状面の理想円弧径が記憶されており、前記制御手段を用いて、前記第4ステップにおいて、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させた際、前記砥石の外周部の先端が前記総型ツルアの凹状円弧形状面に接触するまでの距離である測定移動距離を求め、前記測定移動距離と、前記第1検知位置と、前記第2検知位置と、前記理想円弧径と、に基づいて、前記砥石の外周部の摩耗量を求め、前記摩耗量に応じて求めた切込み距離を移動させて、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの砥石の成形方法である。
請求項4に記載の砥石の成形方法は、請求項2または3に記載の砥石の成形方法であって、前記第4ステップを実行して前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形した後、前記制御手段にて、前記総型ツルアに対して前記砥石を前記ツルア回転軸に直交する方向且つ離間する方向に第2所定距離だけ相対的に移動させて、成形後の前記砥石の外周部を前記第1検知面と前記第2検知面との間に位置させる、第5ステップと、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に往復移動させて、前記砥石の外周部が前記第1検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第3検知位置と、前記砥石の外周部が前記第2検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第4検知位置と、を求める第6ステップと、前記第3検知位置と、前記第4検知位置と、前記第2所定距離と、前記理想円弧径と、に基づいて、成形後の前記砥石の外周部の凸状円弧形状面の円弧径を求める第7ステップと、を有する。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの砥石の成形方法である。
請求項5に記載の砥石の成形方法は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の砥石の成形方法であって、前記第1検知面及び前記第2検知面を形成しているそれぞれの円錐面の頂角が、それぞれ90度である。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの研削盤である。
請求項6に記載の研削盤は、外周部が円環状の凸状円弧形状面に形成されているとともに砥石回転軸回りに回転駆動される砥石と、外周部が円環状の凹状円弧形状面に形成されて前記砥石回転軸に平行なツルア回転軸回りに回転駆動されるとともに、前記凹状円弧形状面の円弧形状を、回転駆動される前記砥石の外周部に転写することで前記砥石を成形する、総型ツルアと、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動可能な移動手段と、前記移動手段を制御する制御手段と、前記砥石と前記総型ツルアとの接触を検知可能な接触検知手段と、を備えた研削盤である。
そして前記総型ツルアの前記凹状円弧形状面に対して前記ツルア回転軸方向に隣り合う面のそれぞれは、前記凹状円弧形状面の側に所定角度の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面と第2検知面に形成されており、請求項1〜5のいずれか一項に記載された砥石の成形方法を用いて、前記砥石の外周部を成形する研削盤である。
請求項1に記載の砥石の成形方法では、向かい合う円錐面である第1検知面と第2検知面との間に凹状円弧形状面を有する総型ツルアを用い、第1検知位置と第2検知位置の中点に砥石の外周部を位置決めすることで、熱変位の影響を受けることなくツルアと砥石との位置決め(図2(B)におけるZ軸方向の位置決め)を行うことができる。
また、請求項2に記載の砥石の成形方法によれば、図2(B)における円錐面である第1検知面M1と第2検知面M2を用いることで、図8(C)における砥石Tの領域TRL、領域TRRの摩耗量を適切に検出することができる(図5(A)、(B)参照)。
また、請求項3に記載の砥石の成形方法によれば、図2(B)における円錐面である第1検知面M1と第2検知面M2を用いることで、図8(C)における砥石Tの領域TRL、領域TRRの摩耗量を適切に検出することができる。
また、請求項4に記載の砥石の成形方法によれば、図8(C)における成形後の砥石の領域TRL、領域TRRの形状が、理想的な形状に対してどの程度近い形状に成形されているか、適切に確認することができる。
また、請求項5に記載の砥石の成形方法によれば、第1検知面、第2検知面の傾斜角を、摩耗を検知するべき砥石Tの領域TRLと領域TRRの位置、検知結果から摩耗量への換算、摩耗量から成形量への換算、等を適切に行うことができる傾斜角に容易に設定することができる。
また、請求項6に記載の研削盤によれば、砥石のより適切な位置の摩耗量を測定することが可能であり、熱変位の影響を受けることなくツルアと砥石との位置決めを行うことができる研削盤を、より容易に実現することができる。
本発明の研削盤1の一実施の形態を説明する平面図(A)、及び側面図(B)である。 砥石Tの外周部TMとツルアTRの外観形状を説明する図である。 本発明の砥石の成形方法の第1の実施の形態における処理手順の例を説明するフローチャートである。 図3に示すフローチャートにおける各ステップでの、砥石Tの外周部TMの位置とツルアTRの位置とを説明する図である。 砥石Tの外周部TMの摩耗量の求め方の詳細を説明する図である。 本発明の砥石の成形方法の第2の実施の形態における処理手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の砥石の成形方法の第3の実施の形態における処理手順の例を説明するフローチャートである。 従来の研削盤100、従来のツルア110M、及び従来の成形方法を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1(A)は、本発明の研削盤1の一実施の形態における平面図の例を示しており、図1(B)は、研削盤1の右側面図の例を示している。なお、図1(B)では、主軸台(右)DRを備えた主軸装置(右)の記載を省略している。
また、X軸、Y軸、Z軸が記載されている全ての図面において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上向きを示しており、Z軸とX軸は水平方向を示している。そしてZ軸はワーク回転軸方向を示しており、X軸方向は砥石TがワークWから離間する方向を示している。
●[研削盤1の全体構成(図1(A)、(B))]
図1(A)及び(B)に示すように、研削盤1は、ワーク回転軸WZ回りに回転しているワークWに対して、砥石回転軸TZ回りに回転している略円筒形状の砥石Tを相対移動させてワークWを研削する。なお、各可動体の位置等を検出して各駆動モータに制御信号を出力する制御手段(NC制御装置等)については、図示を省略する。なお、ワーク回転軸WZと砥石回転軸TZは、どちらもZ軸と平行である。
ワークWは、センタ部材CLを備えた主軸装置(左)と、センタ部材CRを備えた主軸装置(右)に両端(または両端近傍)が支持されている(センタ部材の代わりに少なくとも一方がチャックであってもよい)。
主軸装置(左)は、基台BSに載置された主軸台(左)DLと、主軸台(左)DLに対してZ軸方向に往復移動可能な主軸ハウジング(左)HLと、主軸ハウジング(左)HL内でワーク回転軸WZ回りに回転可能に支持された主軸(左)SLとを備えている。また、主軸(左)SLの一端にはセンタ部材CLが設けられている。
主軸(左)SLには図示しない駆動モータが設けられており、制御手段は、センタ部材CLの先端をとおるワーク回転軸WZ回りに主軸(左)SLを、任意の角速度で任意の角度まで回転させることができる。
なお、主軸台(右)DRを備えた主軸装置(右)も同様であり、主軸装置(右)については説明を省略する。
制御手段は、主軸(左)SLと主軸(右)SRを同期させて回転させることができる。
また、基台BSには、Z軸駆動モータMXにて制御されるボールねじNXの回転角度に応じて、ガイドGXに沿ってZ軸方向の任意の位置に位置決めされる砥石スライドテーブル40が載置されている。制御手段はエンコーダ等の位置検出手段EXからの信号を検出しながらZ軸駆動モータMXに制御信号を出力する。
砥石スライドテーブル40には、X軸駆動モータMZにて制御されるボールねじNZの回転角度に応じて、ガイドGZに沿ってX軸方向の任意の位置に位置決めされる砥石進退テーブル41が載置されている。制御手段はエンコーダ等の位置検出手段EZからの信号を検出しながらX軸駆動モータMZに制御信号を出力する。
砥石進退テーブル41には、砥石Tへの回転動力を発生させる砥石駆動モータMTが固定されている。
砥石駆動モータMTは駆動プーリ21に接続され、駆動プーリ21はベルト22を介して従動プーリ24に回転動力を伝達する。また従動プーリ24は、軸ホルダ25内にて砥石回転軸TZ回りに回転可能に支持された砥石軸部材の一端に接続されており、砥石軸部材の他端には略円板状の砥石Tが接続されている。
また、本実施の形態にて説明する研削盤1では、砥石Tの支持方法が片持ち式の例を示しているが、両持ち式で砥石Tを支持してもよい。
なお、図1(B)に示すように、砥石回転軸TZとワーク回転軸WZは仮想平面MF上に位置している。この状態で砥石TをワークWに対して相対的に近づけていき、ワークWと砥石Tとが接触した位置における砥石Tの側の点を砥石研削点TPとする。
また、研削盤1には、砥石研削点TPの近傍にクーラントを供給するクーラントノズルが設けられている(図示省略)。
また、図1(A)及び(B)の例に示す研削盤1では、砥石Tの成形を行うツルアTR(総型ツルアに相当)が、主軸ハウジング(左)HLに取り付けられており、ツルアTRに接触検知手段ASが取り付けられている。なお、接触検知手段ASは、例えばアコースティックエミッションセンサであり、ツルアTRと砥石Tとの接触を検知可能な位置に設けられていればよく、ツルアTRでなく砥石スライドテーブル40等に設けられていてもよい。
●[ツルアTRの構成と形状(図2)]
図2(A)及び(B)に示すように、ツルアTRは、砥石回転軸TZと平行なツルア回転軸RZ回りに回転駆動される。
また図2(B)に示すように、ツルアTRの外周部のツルア面M3(凹状円弧形状面に相当)は、円環状の凹状円弧形状に形成されており、円環状の凸状円弧形状に形成されている砥石Tの外周部の理想円弧径に形成されている。このツルアTRのツルア面M3の形状を砥石Tの外周部に転写することで、砥石Tの外周部の形状を理想円弧径の凸状円弧形状面TMに成形することができる。
図2(B)に示すように、ツルアTRのツルア面M3に対してツルア回転軸RZ方向に隣り合う面のそれぞれは、ツルア面M3の側に所定角度(頂角θ1、頂角θ2)の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面M1と第2検知面M2に形成されている。
本実施の形態にて説明するツルアTRでは、頂角θ1と頂角θ2は、どちらも90度であり、ツルア回転軸RZと第1検知面M1(または第2検知面M2)とのなす角度は45度である。この角度が、図8(C)に示す領域TRL、領域TRRの個所の測定、及び摩耗量の算出に対して、より好ましい角度であるが、この角度に限定されるものではない。
●[第1の実施の形態における砥石Tの成形方法の処理手順(図3〜図5)]
次に図3〜図5を用いて、第1の実施の形態における、砥石Tの成形方法の処理手順について説明する。
制御手段は、所定タイミング(例えば、所定本数のワークを研削する毎)にて、図3に示すフローチャートに従った砥石Tの成形処理を実行する。
ステップS10にて、制御手段は、図4(A)に示すように、砥石Tの外周部TMが、第1検知面M1と第2検知面M2との間である領域Kに入るように、ツルアTRに対して砥石Tを相対移動させて、ステップS20に進む。
第1の実施の形態では、研削盤1のX軸方向基準位置(図4(A)の例ではツルア回転軸RZ)から砥石TのX軸方向の先端が距離LX1(第1所定距離に相当)となるように、砥石Tを相対移動させる。このステップS10が第1ステップに相当する。
ステップS20にて、制御手段は、図4(B)に示すように、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対的に往復移動させて、砥石Tの外周部TMと第1検知面M1とが接点P1にて接触した場合の砥石Tの位置である第1検知位置において、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第1検知距離ZL)を求める。同様に、砥石Tの外周部TMと第2検知面M2とが接点P2にて接触した場合の砥石Tの位置である第2検知位置において、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第2検知距離ZR)を求める。そしてステップS21に進む。
なお、研削盤1のZ軸方向基準位置STZは、例えばセンタ部材CLの先端のZ軸方向の位置である。
そしてステップS21にて、制御手段は、図5(A)〜(C)に示すように、距離LX1、第1検知位置に相当する第1検知距離ZL、第2検知位置に相当する第2検知距離ZR、理想円弧径Rに基づいて、砥石Tの摩耗量ΔRを求め、ステップS30に進む。
なお、砥石Tの摩耗量ΔRについては、以下のようにして求める。なお、図5(A)における接点P2の周辺の拡大図が図5(B)であり、図5(B)における三角形Triの拡大図が図5(C)である。
砥石Tの外周部の円弧形状が理想円弧径Rである場合、X軸方向基準位置からの距離LX1(この場合、ツルア回転軸RZからの距離)における理想第1検知位置と理想第2検知位置とによるZ軸方向の理想間隔に対して、図5(B)に示すように、砥石Tの径がΔRだけ摩耗している場合、検出した第1検知位置と第2検知位置とによるZ軸方向の間隔は、2*ΔZRだけ大きくなる。なお、接点P2における摩耗量ΔRと、接点P1における摩耗量ΔRは等しいとみなす。また図5(B)において点Otは砥石Tの凸状円弧形状面の円弧の中心位置である。
また、砥石Tの先端が距離LX1の位置にある場合、砥石Tの外周部TMが摩耗なく理想円弧径Rである場合の理想第1検知位置と理想第2検知位置とによるZ軸方向の間隔を理想間隔ZLR(typ)とする。
制御手段には、予め、距離LX1、理想円弧径R、(距離LX1における)理想間隔ZLR(typ)、角度θ3(この場合、45度)が記憶されている。
そして制御手段は、以下の式より、2*ΔZRを求めることができる。
2*ΔZR=(距離ZL−距離ZR)−理想間隔ZLR(typ) (式1)
また、図5(C)から、ΔRを以下の式より求めることができる。
sin(θ3)=ΔR/ΔZR
ΔR=ΔZR/√2 (式2)
制御手段は、(式1)、(式2)より、摩耗量ΔRを求め、ステップS30に進む。
以上、ステップS20〜S21が第2ステップに相当する。
ステップS30にて、制御手段は、図4(C)に示すように、砥石Tの先端が第1検知位置と第2検知位置との中点に位置するように、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対移動させ、ステップS40に進む。この場合、Z軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離が、(距離ZL+距離ZR)/2となるように移動すればよい。
この方法であれば、たとえ熱変位が発生していても、Z軸方向において、ツルアTRの凹状円弧形状面M3の中央に、確実に砥石Tの先端を位置決めすることができる。
このステップS30が第3ステップに相当する。
ステップS40にて、制御手段は、図4(C)に示す状態から、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZに直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させ、ツルアTRの凹状円弧形状面M3にて砥石Tの外周部TMを成形し、ステップS50に進む。
なお、制御手段には、X軸方向基準位置(この場合、ツルア回転軸RZ)から凹状円弧形状面M3までの距離LX2は予め記憶されており、距離LX1、距離LX2、摩耗量ΔRより、切込み距離を求め、求めた切込み距離にて、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZに直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させる。
ステップS40が第4ステップに相当する。
ステップS50にて、制御手段は、成形後の砥石Tの外周部TMが、第1検知面M1と第2検知面M2との間である領域Kに入るように(図4(A)参照)、ツルアTRに対して砥石Tを、ツルア回転軸RZに直交する方向且つ離間する方向に、第2所定距離だけ相対移動させて、ステップS60に進む。
ステップS50が第5ステップに相当する。
ステップS60にて、制御手段は、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対的に往復移動させて、砥石Tの外周部TMと第1検知面M1とが接触した場合の砥石Tの位置である第3検知位置において、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第3検知距離ZL3)を求める。同様に、砥石Tの外周部TMと第2検知面M2とが接触した場合の砥石Tの位置である第4検知位置において、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第4検知距離ZR4)を求める。そしてステップS70に進む。ステップS60が第6ステップに相当する。
ステップS70にて、制御手段は、第2所定距離、第3検知位置に相当する第3検知距離ZL3、第4検知位置に相当する第4検知距離ZR4、理想円弧径Rに基づいて、成形後の砥石Tの摩耗量ΔRを求める。ステップS70が第7ステップに相当する。
成形後の砥石Tの摩耗量ΔRは、ほぼゼロであるが、求めた摩耗量ΔRが所定値より大きい場合は、ステップS40にて求めた切込み距離よりやや大きな切込み距離を設定して、再度、ステップS40に戻り、成形するようにしてもよい。
●[第2の実施の形態における砥石Tの成形方法の処理手順(図6)]
次に図6を用いて、砥石Tの成形方法の第2の実施の形態における、砥石Tの成形方法の処理手順について説明する。第1の実施の形態では図4の距離LX1(第1所定距離)が予め判っている場合であるが、第2の実施の形態では、距離LX1が予め判っていない場合であり、図4(C)における測定移動距離LX3を求め、摩耗量ΔRを第4ステップで求める点が異なる。
以下、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
制御手段は、所定タイミング(例えば、所定本数のワークを研削する毎)にて、図6に示すフローチャートに従った砥石Tの成形処理を実行する。
ステップS10Aは、第1の実施の形態(図3)に示すステップS10とは少し異なる。第2の実施の形態では、距離LX1はまだ判っていないため、制御手段は、砥石Tの先端が領域Kに入る程度の距離だけ移動させる。
ステップS10Aにて、制御手段は、図4(A)に示すように、砥石Tの外周部TMが、第1検知面M1と第2検知面M2との間である領域Kに入るように、ツルアTRに対して砥石Tを相対移動させて、ステップS20に進む。
このステップS10Aが第1ステップに相当する。
ステップS20は、図3に示す第1の実施の形態のステップS20と同様であり、制御手段は、第1検知位置(第1検知距離ZL)と第2検知位置(第2検知距離ZR)を求めてステップS30に進む。
このステップS20が第2ステップに相当する。
ステップS30は、図3に示す第1の実施の形態のステップS30と同様であり、制御手段は、図4(C)に示すように、砥石Tの先端が第1検知位置と第2検知位置との中点に位置するように、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対移動させ、ステップS40Aに進む。
このステップS30が第3ステップに相当する。
ステップS40A〜S45は、第1の実施の形態(図3)に示すステップS40とは異なる。このステップS40A〜S45が第4ステップに相当する。
ステップS40Aにて、制御手段は、図4(C)に示す状態から、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZに直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させるが、第1の実施の形態では、この移動距離である切込み距離を求めてから、切込み距離だけ移動させたが、第2の実施の形態では、砥石TとツルアTRとが接触するまでの距離である測定移動距離(図4(C)における測定移動距離LX3)を求める(ステップS42)ために、接触検知手段ASの検出信号を確認しながら徐々に移動させ、ステップS41に進む。
ステップS41では、制御手段は、接触検知手段ASの検出信号に基づいて、砥石TのX軸方向の先端部と、ツルアTRの凹状円弧形状面M3とが接触しているか否かを判定する。接触していない(No)と判定した場合、ステップS40Aに戻る。接触している(Yes)と判定した場合、ステップS42に進む。
ステップS42に進んだ場合、制御手段は、図4(C)に示す状態から、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZに直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させて接触するまでの距離である測定移動距離LX3を求め、ステップS43に進む。
制御手段には、予め、距離LX2、理想円弧径R、角度θ3(この場合、45度)が記憶されている。
ステップS43では、制御手段は、図4(C)における距離LX2と測定移動距離LX3に基づいて、X軸方向基準位置(この場合、ツルア回転軸RZ)から距離LX2+測定移動距離LX3だけ離れた位置にて、理想円弧径の砥石Tが第1検知面M1と第2検知面M2に接触した場合のZ軸方向の理想間隔ZLR(typ)を求める。そして、測定移動距離LX3、距離LX2、理想円弧径R、(測定移動距離LX3+距離LX2における)理想間隔ZLR(typ)、角度θ3(この場合、45度)に基づいて、第1の実施の形態と同様にして、砥石Tの摩耗量ΔRを求め、ステップS45に進む。
ステップS45にて、制御手段は、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZに直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させ、ツルアTRの凹状円弧形状面M3にて砥石Tの外周部TMを成形し、ステップS50に進む。
なお、ステップS43にて砥石TとツルアTRの凹状円弧形状面M3とは接触しているので、制御手段は、摩耗量ΔRに基づいた切込み距離を求め、求めた切込み距離だけ、ツルアTRに対して砥石TをX軸方向に相対的に切込ませて成形する。
以降、ステップS50〜ステップS70は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
●[第3の実施の形態における砥石Tの成形方法の処理手順(図7)]
次に図7を用いて、砥石Tの成形方法の第3の実施の形態における、砥石Tの成形方法の処理手順について説明する。第3の実施の形態は、ツルアTRの凹状円弧形状面M3の中心に砥石Tの中心を一致させる点は第1、第2の実施の形態と同じであるが、摩耗量ΔRを求めずに、予め設定した切込み量にて砥石Tを成形する点が異なる。
以下、第1、及び第2の実施の形態との相違点について主に説明する。
制御手段は、所定タイミング(例えば、所定本数のワークを研削する毎)にて、図7に示すフローチャートに従った砥石Tの成形処理を実行する。
ステップS10は、第1の実施の形態である図3におけるステップS10と同じである。制御手段は、研削盤1のX軸方向基準位置から砥石TのX軸方向の先端が距離LX1(第1所定距離に相当)となるように、砥石Tを相対移動させ、ステップS20に進む。
ステップS20は、第1の実施の形態である図3におけるステップS20と同じである。第1の実施の形態と同様に、制御手段は、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対的に往復移動させて、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第1検知距離ZL)と、研削盤1のZ軸方向基準位置STZから砥石Tの中心までのZ軸方向の距離(第2検知距離ZR)とを求め、ステップS30に進む。
ステップS30は、第1の実施の形態である図3におけるステップS30と同じである。第1の実施の形態と同様に、制御手段は、砥石Tの先端が第1検知位置と第2検知位置との中点に位置するように、ツルアTRに対して砥石Tをツルア回転軸RZ方向に相対移動させ、ステップS40Bに進む。
ステップS40Bでは、制御手段は、予め設定された成形量ΔLだけ切込んで砥石Tを成形する。この場合、ステップS30において図4(C)の状態の後、ステップS40Bにて、切込み量=距離LX1−距離LX2+ΔLとして、この切込み量だけツルアTRに対して砥石Tを相対移動させ、成形量ΔLだけ砥石Tを切削して成形する。
以上、第1〜第3の実施の形態にて説明した砥石の成形方法では、熱変位の影響を受けることなく、ツルアTRの凹状円弧形状面M3の中心(Z軸方向における中心)に、砥石Tの中心を一致させることができるので、砥石Tの凸状円弧形状を、より精度よく成形することができる。
また、第1、及び第2の実施の形態にて説明した砥石の成形方法では、図8における領域TRL、TRRの個所の砥石Tの摩耗量ΔRを検出することができるので、より適切に砥石Tの摩耗を検出することができる。
本発明の砥石の成形方法、及び研削盤は、本実施の形態で説明した処理手順、方法等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
接触検知手段ASを設ける位置は、砥石TとツルアTRとの接触を検知可能な位置であれば、研削盤1のどこに設けられていてもよい。
また、本実施の形態の説明では、第1検知面M1を有する円錐の頂角θ1、及び第2検知面M2を有する円錐の頂角θ2を90度に設定したが、この角度に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 研削盤
25 軸ホルダ
40 砥石スライドテーブル
41 砥石進退テーブル
AS 接触検知手段
BS 基台
CL、CR センタ部材
LX1 距離(第1所定距離)
LX3 測定移動距離
MT 砥石駆動モータ
MX Z軸駆動モータ
MZ X軸駆動モータ
M1 第1検知面
M2 第2検知面
M3 凹状円弧形状面
GX、GZ ガイド
SL、SR 主軸(左)、主軸(右)
R 理想円弧径
ΔR 摩耗量
RZ ツルア回転軸
T 砥石
TM 外周部(凸状円弧形状面)
TP 砥石研削点
TR ツルア(総型ツルア)
TZ 砥石回転軸
W ワーク
WZ ワーク回転軸
ZL 第1検知距離(第1検知位置)
ZR 第2検知距離(第2検知位置)

Claims (6)

  1. 外周部が円環状の凸状円弧形状面に形成されているとともに砥石回転軸回りに回転駆動される砥石と、
    外周部が円環状の凹状円弧形状面に形成されて前記砥石回転軸に平行なツルア回転軸回りに回転駆動されるとともに、前記凹状円弧形状面の円弧形状を、回転駆動される前記砥石の外周部に転写することで前記砥石を成形する、総型ツルアと、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動可能な制御手段と、
    前記砥石と前記総型ツルアとの接触を検知可能な接触検知手段と、を用いた砥石の成形方法であって、
    前記総型ツルアの前記凹状円弧形状面に対して前記ツルア回転軸方向に隣り合う面のそれぞれは、前記凹状円弧形状面の側に所定角度の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面と第2検知面に形成されており、
    前記制御手段にて、
    前記砥石の外周部が前記第1検知面と前記第2検知面との間に位置するように前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させる第1ステップと、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に往復移動させて、前記砥石の外周部が前記第1検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第1検知位置と、前記砥石の外周部が前記第2検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第2検知位置と、を求める第2ステップと、
    前記第1検知位置と前記第2検知位置との中点に前記砥石の外周部が位置するように、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に移動させる第3ステップと、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を前記ツルア回転軸に直交する方向且つ近接する方向に相対的に移動させ、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する第4ステップと、を有する、
    砥石の成形方法。
  2. 請求項1に記載の砥石の成形方法であって、
    前記制御手段には、前記砥石の凸状円弧形状面の理想円弧径が記憶されており、
    前記制御手段を用いて、
    前記第1ステップにおいて、基準位置から前記ツルア回転軸に直交する方向に第1所定距離だけ離れた位置に、前記砥石の外周部の先端が位置するように、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させ、
    前記第2ステップにおいて、更に、前記第1検知位置と、前記第2検知位置と、前記第1所定距離と、前記理想円弧径と、に基づいて、前記砥石の外周部の摩耗量を求め、
    前記第4ステップにおいて、前記摩耗量に応じて求めた切込み距離を移動させて、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する、
    砥石の成形方法。
  3. 請求項1に記載の砥石の成形方法であって、
    前記制御手段には、前記砥石の凸状円弧形状面の理想円弧径が記憶されており、
    前記制御手段を用いて、
    前記第4ステップにおいて、前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動させた際、前記砥石の外周部の先端が前記総型ツルアの凹状円弧形状面に接触するまでの距離である測定移動距離を求め、前記測定移動距離と、前記第1検知位置と、前記第2検知位置と、前記理想円弧径と、に基づいて、前記砥石の外周部の摩耗量を求め、前記摩耗量に応じて求めた切込み距離を移動させて、前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形する、
    砥石の成形方法。
  4. 請求項2または3に記載の砥石の成形方法であって、
    前記第4ステップを実行して前記総型ツルアの凹状円弧形状面にて前記砥石の外周部を成形した後、
    前記制御手段にて、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を前記ツルア回転軸に直交する方向且つ離間する方向に第2所定距離だけ相対的に移動させて、成形後の前記砥石の外周部を前記第1検知面と前記第2検知面との間に位置させる、第5ステップと、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に前記ツルア回転軸方向に往復移動させて、前記砥石の外周部が前記第1検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第3検知位置と、前記砥石の外周部が前記第2検知面に接触した場合の前記砥石の前記ツルア回転軸方向の位置である第4検知位置と、を求める第6ステップと、
    前記第3検知位置と、前記第4検知位置と、前記第2所定距離と、前記理想円弧径と、に基づいて、成形後の前記砥石の外周部の凸状円弧形状面の円弧径を求める第7ステップと、を有する、
    砥石の成形方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の砥石の成形方法であって、
    前記第1検知面及び前記第2検知面を形成しているそれぞれの円錐面の頂角が、それぞれ90度である、
    砥石の成形方法。
  6. 外周部が円環状の凸状円弧形状面に形成されているとともに砥石回転軸回りに回転駆動される砥石と、
    外周部が円環状の凹状円弧形状面に形成されて前記砥石回転軸に平行なツルア回転軸回りに回転駆動されるとともに、前記凹状円弧形状面の円弧形状を、回転駆動される前記砥石の外周部に転写することで前記砥石を成形する、総型ツルアと、
    前記総型ツルアに対して前記砥石を相対的に移動可能な移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御手段と、
    前記砥石と前記総型ツルアとの接触を検知可能な接触検知手段と、を備えた研削盤であって、
    前記総型ツルアの前記凹状円弧形状面に対して前記ツルア回転軸方向に隣り合う面のそれぞれは、前記凹状円弧形状面の側に所定角度の頂角を有するそれぞれの円錐面である第1検知面と第2検知面に形成されており、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載された砥石の成形方法を用いて、前記砥石の外周部を成形する、
    研削盤。

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