JP2010283156A - 不揮発性記憶装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エッチング処理時に発生した金属元素などによるウエハの裏面の汚染を抑えることができる不揮発性記憶装置の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコンウエハ1の上面上に整流層21と抵抗変化層23を形成する層形成工程と、第1の方向に延在する複数の第1の配線11と第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の配線31との各交差位置で整流層21と抵抗変化層23を備えてなる柱状構造のメモリセルが二次元に配列されてメモリセルアレイを形成するように、ドライエッチング法を用いて整流層21と抵抗変化層23のエッチングを行うエッチング工程と、を含み、層形成工程では、シリコンウエハ1の下面と側面が被覆されるようにシリコン膜101をさらに形成し、エッチング工程の後に、シリコンウエハ1の下面と側面に形成されたシリコン膜101を除去するシリコン膜除去工程を含む。
【選択図】図3−2
【解決手段】シリコンウエハ1の上面上に整流層21と抵抗変化層23を形成する層形成工程と、第1の方向に延在する複数の第1の配線11と第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の配線31との各交差位置で整流層21と抵抗変化層23を備えてなる柱状構造のメモリセルが二次元に配列されてメモリセルアレイを形成するように、ドライエッチング法を用いて整流層21と抵抗変化層23のエッチングを行うエッチング工程と、を含み、層形成工程では、シリコンウエハ1の下面と側面が被覆されるようにシリコン膜101をさらに形成し、エッチング工程の後に、シリコンウエハ1の下面と側面に形成されたシリコン膜101を除去するシリコン膜除去工程を含む。
【選択図】図3−2
Description
本発明は、不揮発性記憶装置の製造方法に関する。
近年、不揮発性記憶装置として、電気的に書換え可能な抵抗変化素子の抵抗値情報、たとえば高抵抗状態と低抵抗状態と、を不揮発に記憶するReRAM(Resistive Random Access Memory)が注目されている。このようなReRAMは、たとえば、記憶素子としての抵抗変化素子と、ダイオードなどの整流素子とが直列に接続された抵抗変化型メモリセルが、第1の方向に並行して延在する複数のビット線と、第1の方向に垂直な第2の方向に並行して延在するワード線との交差部に、アレイ状に配列して構成される(たとえば、非特許文献1参照)。この抵抗変化素子としては、たとえば、電圧値と印加時間の制御によって、高抵抗状態と低抵抗状態とを切り換えることができるNiOなどの金属酸化物を挙げることができる。
このようなReRAMは、第1の方向に並行して延在する複数の第1の配線と、第1の方向に垂直な第2の方向に並行して延在する第2の配線との交差部に、ダイオード層と絶縁層とが直列に接続された柱状構造を有する従来のField-Programmable ROMと同様の方法で形成することができる(たとえば、非特許文献2参照)。たとえば、整流素子の基となるダイオード材、抵抗変化素子の基となる抵抗変化材および電極の基となるメタル材を順に堆積した後、メタル材上に塗布したレジストが所望のパターンとなるようにフォトリソグラフィ技術で露光、現像を行ってマスクを形成し、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching、以下、RIEという)法による異方性エッチングによってメタル材、抵抗変化材およびダイオード材をエッチングすることによって形成される。
しかし、このようなRIE法によるエッチング工程では、エッチングされた金属元素などのコンタミネーションがチャンバ内に飛散し、ウエハの裏面やベベル部に付着し、基板搬送装置が汚染されてしまい、これによって二次的に他のウエハなども汚染されてしまうなどの問題点があった。
Myoung-Jae Lee; Youngsoo Park; Bo-Soo Kang; Seung-Eon Ahn; Changbum Lee; Kihwan Kim; Wenxu Xianyu; Stefanovich, G.; Jung-Hyun Lee; Seok-Jae Chung; Yeon-Hee Kim; Chang-Soo Lee; Jong-Bong Park; In-Kyeong Yoo, "2-stack 1D-1R Cross-point Structure with Oxide Diodes as Switch Elements for High Density Resistance RAM Applications,", IEEE, pp.771-774, 2007
S.B. Herner, A. Bandyopadhyay, S.V. Dunton, V. Eckert, J. Gu, K.J. Hsia, S. Hu, C. Jahn, D. Kidwell, M. Konevecki, M. Mahajani, K. Park, C. Petti, S.R. Radigan, U. Raghuram, J. Vienna, M.A. Vyvoda, "Vertical p-i-n polysilicon diode with antifuse for stackable field-programmable ROM", Electron Device Letters, IEEE, vol.25, no.5, pp. 271-273, May 2004
本発明は、エッチング処理時に発生した金属元素などによるウエハの裏面の汚染を抑えることができる不揮発性記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、半導体ウエハの第1の主面上に整流層と不揮発性記憶層を形成する層形成工程と、第1の方向に延在する複数の第1の配線と前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の配線との各交差位置で前記整流層と前記不揮発性記憶層を備えてなる柱状構造のメモリセルが二次元に配列されてメモリセルアレイを形成するように、ドライエッチング法を用いて前記整流層と前記不揮発性記憶層のエッチングを行うエッチング工程と、を含む不揮発性記憶装置の製造方法において、前記層形成工程では、前記半導体ウエハの第1の主面上と、前記第1の主面に対向する第2の主面と側面が被覆されるようにシリコン膜をさらに形成し、前記エッチング工程の後に、前記半導体ウエハの前記第2の主面と側面に形成された前記シリコン膜を除去するシリコン膜除去工程を含むことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、エッチング処理時に発生した金属元素などによるウエハの裏面の汚染を抑えることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる不揮発性記憶装置の製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる不揮発性記憶装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルアレイ構成の一例を示す図である。この図において、紙面の左右方向をX方向とし、紙面内のX方向に垂直な方向をY方向とする。X方向(行方向)に並行して延在するワード線WLi(i=n,n+1,・・・)と、ワード線WLiとは異なる高さにY方向(列方向)に並行して延在するビット線BLj(j=n−1,n,n+1,n+2,・・・)とが、互いに交差して配設され、これらの各交差部に抵抗変化素子VRと整流素子Dとが直列に接続された抵抗変化型メモリセル26が配置される。この例では、抵抗変化素子VRは一端がビット線BLjに接続され、他端が整流素子Dを介してワード線WLiに接続されている。
図1は、本発明の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルアレイ構成の一例を示す図である。この図において、紙面の左右方向をX方向とし、紙面内のX方向に垂直な方向をY方向とする。X方向(行方向)に並行して延在するワード線WLi(i=n,n+1,・・・)と、ワード線WLiとは異なる高さにY方向(列方向)に並行して延在するビット線BLj(j=n−1,n,n+1,n+2,・・・)とが、互いに交差して配設され、これらの各交差部に抵抗変化素子VRと整流素子Dとが直列に接続された抵抗変化型メモリセル26が配置される。この例では、抵抗変化素子VRは一端がビット線BLjに接続され、他端が整流素子Dを介してワード線WLiに接続されている。
図2は、本発明の実施の形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。この図は、たとえば図1のX方向に沿ったあるワード線WLi上の断面の一部の様子を示している。また、以下では、ビット線BLjは、第1の配線11に対応し、ワード線WLiは、第2の配線31に対応している。第1の層間絶縁膜10にはY方向に延在する第1の配線11(ビット線BLj)が所定の間隔で複数並行して形成され、第1の層間絶縁膜10上に第2の層間絶縁膜20を介して形成される図示しない第3の層間絶縁膜には、第1の配線11とは直交するX方向に延在する第2の配線31(ワード線WLi)が形成されている。そして、第2の層間絶縁膜20内の各第1の配線11の第2の配線31と交差する領域には、整流素子Dである整流層21、バリアメタル層22、抵抗変化素子VRであり、不揮発性記憶層である抵抗変化層23、バリアメタル層24およびキャップ膜25が順に積層した抵抗変化型メモリセル26が挟持されて形成される。
整流層21は、整流作用を有する材料からなり、第1の配線11上に形成される。整流層21として、PIN構造を有するシリコンを例示することができ、たとえば第1の配線11側から厚さ約20nmのN型ポリシリコン膜21N、厚さ約110nmのI型ポリシリコン膜21I、厚さ約20nmのP型ポリシリコン膜21Pを順に積層させたポリシリコン膜や、厚さ約20nmのP型ポリシリコン膜21P、厚さ約110nmのI型ポリシリコン膜21I、厚さ約20nmのN型ポリシリコン膜21Nを順に積層させたポリシリコン膜を用いることができる。
バリアメタル層22は、整流層21と抵抗変化層23との間の密着性を高めるために設けられる導電性材料からなる層であり、たとえば、TiN膜によって構成される。
抵抗変化層23は、電圧値と印加時間の制御により、高抵抗状態と低抵抗状態とを切り換えることができる金属酸化物によって構成される。この金属酸化物には、酸素欠損が導入されており、局所的に電気的な伝導経路であるリークパスが形成されている。このような金属酸化物の状態を、擬似破壊状態という。ここでの金属酸化物として、遷移金属元素または希土類元素の酸化物、またはこれらの元素のうち2種類以上の元素を含む酸化物などを用いることができる。たとえば、ハフニウム酸化物(HfO)、チタン酸化物(TiO)、マンガン酸化物(MnO)、鉄酸化物(FeO)、コバルト酸化物(CoO)、ニッケル酸化物(NiO)、銅酸化物(CuO)、ランタン化合物(LaO)、プラセオジウム酸化物(PrO)、Nbをドープしたチタン酸ストロンチウム(Nb−SrTiO3)などを例示することができる。ここでは、抵抗変化層23として厚さ5〜20nmのNiO膜を用いるものとする。この整流層21と抵抗変化層23とで抵抗変化型メモリセル26が構成される。
バリアメタル層24は、抵抗変化層23とキャップ膜25との間の密着性を高めるために設けられる導電性材料からなる層であり、たとえばTiN膜によって構成される。
キャップ膜25は、抵抗変化型メモリセル26と上層の第2の配線31とを接続するために、プロセス上導入される導電性材料からなる膜である。ここでは、キャップ膜25として、W膜を用いるものとする。
つぎに、このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図3−1〜図3−3は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。
まず、図3−1(a)に示されるように、半導体基板としてのシリコンウエハ1に図示しないCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの素子や第1の配線と第1の層間絶縁膜を含む下地膜2を形成する。この下地膜2の形成においては、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法が使用されるので、成膜中に成膜材料がシリコンウエハ1の上面だけでなく下面まで回りこみ、シリコンウエハ1の全面に下地膜2が形成される。なお、この明細書では、シリコンウエハ1の抵抗変化型メモリセル26が形成される側の主面を上面といい、この上面に対向する主面を下面というものとする。ついで、下地膜2上に多結晶シリコン膜からなる整流層21、TiN膜からなるバリアメタル層22、NiO膜などの金属酸化物からなる抵抗変化層23、およびTiN膜からなるバリアメタル層24を順に形成する。このとき、整流層21と抵抗変化層23はLPCVD法によって形成されるため、これらの層はシリコンウエハ1の下面に回り込んで形成される。一方、バリアメタル層22,24はスパッタ法で形成されるので、シリコンウエハ1の下面に回り込まず、上面側にのみ形成される。
ついで、図3−1(b)に示されるように、裏面洗浄を行って、シリコンウエハ1の裏面および側面に付着した整流層21を構成する多結晶シリコン膜をリフトオフする。これによって、抵抗変化層23成膜時のシリコンウエハ1の下面(裏面)とベベル部の汚染が除去される。
その後、図3−1(c)に示されるように、バリアメタル層24上に、スパッタ法などの成膜法によってタングステンからなるキャップ膜25を形成し、さらにLPCVD法によって多結晶またはアモルファスのシリコン膜101を形成する。このシリコン膜101は、後のエッチング時に飛散し、シリコンウエハ1の下面などに付着したコンタミネーションを裏面洗浄で除去するためにシリコンウエハ1の側面と裏面全体に設けられることが望ましいので、LPCVD法によって形成される。また、後のエッチング工程での特にキャップ膜25のエッチング開始時に異常放電を生じさせないようにするためには、このシリコン膜101はN型またはP型の不純物が拡散され、導電性を有することが望ましい。さらに、このシリコン膜101の形成時に、キャップ膜25の上部の一部とシリコン膜101の下部とがシリサイド化し、キャップ膜25とシリコン膜101との間で高い密着性が得られる。
なお、図3−1(b)で行った裏面洗浄によるリフトオフ処理は、キャップ膜25形成後でシリコン膜101の成膜前に行ってもよい。
ついで、図3−2(a)に示されるように、シリコン膜101上に有機膜111を塗布し、反射防止膜としてシリコン酸化膜からなるSOG(Spin On Glass)膜112を形成する。ここでは、有機膜111とSOG膜112の厚さを、これらをマスクとして整流層21、バリアメタル層22、抵抗変化層23、バリアメタル層24、キャップ膜25およびシリコン膜101を後のエッチング工程でエッチングすることができる厚さに設定している。さらに、図3−2(b)に示されるように、SOG膜112上にレジストを塗布した後、リソグラフィ法を用いて抵抗変化型メモリセル26のパターンにパターニングしたレジストマスク113を形成する。なお、シリコン膜101はその上に形成される有機膜111を含むマスク材と密着性がよく、結果的に、キャップ膜25とマスク材との間にシリコン膜101を挿入することで、両者の間の密着性を高め、マスク材の剥離を抑制することができる。また、シリコン膜101と有機膜111の間にさらにSiO2などからなるハードマスク膜を介在させてもよく、この場合にもマスク材との密着性は十分でマスク材の剥離が問題となることはない。
その後、図3−2(c)に示されるように、レジストマスク113をマスクとしてRIE法などのドライエッチング法によってエッチングを行う。具体的には、レジストマスク113をマスクとして、まずSOG膜112をエッチングしてパターンを転写し、ついでこのパターニングされたSOG膜112をマスクとして有機膜111をエッチングしてパターンを転写する。そして、このパターニングされた有機膜111をマスクとしてシリコン膜101、キャップ膜25、バリアメタル層24、抵抗変化層23、バリアメタル層22、整流層21および必要に応じて下地膜2の一部をエッチングする。これによって、図示しない第1の配線上に柱状構造の抵抗変化型メモリセル26が形成される。なお、ここで、抵抗変化型メモリセル26形成位置においてシリコン膜101が完全に除去されるまでエッチングを行ってもよいし、後にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理でキャップ膜25上の膜を除去するので、完全に除去されない状態で残してもよい。すなわち、この図の例では、シリコン膜101上の有機膜111が残った状態でエッチングが終了した状態を示しているが、シリコン膜101にパターンが転写された後、たとえば有機膜111をアッシングなどによって除去した上で、キャップ膜25以下の下層をエッチングしてもよい。この場合、たとえば整流層21のエッチング時に、シリコンウエハ1の上面側でシリコン膜101が消失する可能性があるが、少なくともキャップ膜25のエッチング処理時にはエッチングマスクとしてのシリコン膜101がキャップ膜25上に存在することになるため、エッチング工程における異常放電の発生を抑制する点でも、特に支障はない。
ここで、キャップ膜25と接するシリコン膜101が導電性を有する場合には、このエッチング処理時において、シリコンウエハ1が載置される下部電極を通じてシリコンウエハ1の下面まで回りこんで形成されているシリコン膜101を接地電位とすることで、キャップ膜25の特にエッチング初期時にRIEにおけるプラズマ中のイオンによるキャップ膜25のチャージアップを回避して、異常放電の発生を抑制することができる。また、エッチング時にシリコンウエハ1の下面側に飛散した金属などはシリコン膜101上に付着する。
ついで、図3−3(a)に示されるように、裏面洗浄装置を用いて、シリコンウエハ1の裏面洗浄を行って、シリコンウエハ1の下面と側面に形成されたシリコン膜101をリフトオフすることで剥離する。このとき、抵抗変化型メモリセル26を形成するためのエッチング時に飛散した金属やダストなどのコンタミネーションはシリコン膜101上に付着しているので、シリコン膜101の剥離によって、コンタミネーションは除去される。
その後、図3−3(b)に示されるように、CVD法または塗布法などによって、抵抗変化型メモリセル26間を埋めるようにシリコン酸化膜などからなる第2の層間絶縁膜20を形成する。そして、キャップ膜25が露出するまでCMP法によって、第2の層間絶縁膜20の上面を除去し、平坦化させる。
ついで、図3−3(c)に示されるように、CVD法または塗布法などによって、第2の層間絶縁膜20上にシリコン酸化膜などからなる第3の層間絶縁膜30を形成する。その後、第3の層間絶縁膜30上にレジストを塗布し、第2の配線31の形状にパターニングを行ってレジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いてRIE法などのエッチング法によって、第3の層間絶縁膜30に第2の配線用溝32を形成する。そして、この第2の配線用溝32にダマシン法などの方法でWなどの導電性材料を埋め込み、上面を平坦化することによって、第2の配線31が形成される。以上によって、不揮発性記憶装置が製造される。
この第1の実施の形態によれば、抵抗変化層23の形成後に、LPCVD法によってシリコンウエハ1の上面のみならず側面および下面にも多結晶またはアモルファスのシリコン膜101を形成し、抵抗変化型メモリセル26を形成するためのエッチング後に、裏面洗浄によってシリコンウエハ1の下面および側面のシリコン膜101を除去した。これによって、エッチング時に飛散し、下面や側面に付着した金属やエッチング処理後にシリコンウエハ1の下面側に付着したダストなどのコンタミネーションを、シリコン膜101とともに除去できる。その結果、後の工程で要求されるコンタミネーションの濃度以下となる正常なシリコンウエハ1の下面を提供することができる。また、シリコン膜101をキャップ膜25と抵抗変化型メモリセル26を形成するためのマスク材との間に形成したので、キャップ膜25とマスク材との間の密着性を高めることができるという効果も有する。
さらに、シリコン膜101にP型またはN型の不純物を導入して導電性を持たせ、RIE法によるエッチング処理中に、シリコン膜101を接地電位にすることで、異常放電の発生を抑えることができるという効果も有する。
(第2の実施の形態)
図4−1〜図4−2は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。半導体基板としてのシリコンウエハ1上に下地膜2、整流層21、バリアメタル層22、抵抗変化層23およびバリアメタル層24を順に形成し、裏面洗浄するまでは、第1の実施の形態の図3−1(a)〜(b)と同様である。
図4−1〜図4−2は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。半導体基板としてのシリコンウエハ1上に下地膜2、整流層21、バリアメタル層22、抵抗変化層23およびバリアメタル層24を順に形成し、裏面洗浄するまでは、第1の実施の形態の図3−1(a)〜(b)と同様である。
ついで、図4−1(a)に示されるように、バリアメタル層24上に、LPCVD法によって多結晶またはアモルファスのシリコン膜101を形成する。このシリコン膜101は、後のエッチング時に飛散し、シリコンウエハ1の下面などに付着したコンタミネーションを裏面洗浄で除去するためにシリコンウエハ1の側面と裏面全体に設けられることが望ましいので、LPCVD法によって形成される。また、このシリコン膜101は、最終的に抵抗変化型メモリセル26内に残されるので、デバイス特性を低下させることなく、かつ後のエッチング工程で異常放電を生じさせないようにするために、N型またはP型の不純物が拡散された導電性を有するものが用いられる。その後、シリコン膜101上にスパッタ法などの成膜法によってタングステンからなるキャップ膜25を形成する。
その後、図4−1(b)に示されるように、キャップ膜25上に有機膜111を塗布し、反射防止膜としてシリコン酸化膜からなるSOG膜112を形成する。さらに、SOG膜112上にレジストを塗布した後、リソグラフィ法を用いて抵抗変化型メモリセル26のパターンにパターニングしたレジストマスク113を形成する。ここでも、有機膜111とSOG膜112の厚さを、これらをマスクとして整流層21、バリアメタル層22、抵抗変化層23、バリアメタル層24、シリコン膜101およびキャップ膜25を後のエッチング工程でエッチングすることができる厚さに設定している。
ついで、図4−1(c)に示されるように、レジストマスク113をマスクとしてRIE法などのドライエッチング法によってエッチングを行う。具体的には、レジストマスク113をマスクとして、まずSOG膜112をエッチングしてパターンを転写し、ついでこのパターニングされたSOG膜112をマスクとして有機膜111をエッチングしてパターンを転写する。そして、このパターニングされた有機膜111をマスクとしてキャップ膜25、シリコン膜101、バリアメタル層、抵抗変化層23、バリアメタル層および整流層21と、必要に応じて下地膜2の一部をエッチングする。これによって、図示しない第1の配線上に柱状構造の抵抗変化型メモリセル26が形成される。
なお、ここで、キャップ膜25と接するシリコン膜101が導電性を有しているので、第1の実施の形態と同様に、このエッチング処理時において、シリコンウエハ1の下面(裏面)まで回りこんで形成されているシリコン膜101を接地電位とすることで、キャップ層25のエッチング時の異常放電の発生を抑制することができる。また、エッチング時にシリコンウエハ1の下面側に飛散した金属などはシリコン膜101上に付着する。
ついで、図4−2(a)に示されるように、裏面洗浄装置を用いて、シリコンウエハ1の裏面洗浄を行って、シリコンウエハ1の下面と側面に形成されたシリコン膜101をリフトオフすることで剥離する。このとき、抵抗変化型メモリセル26を形成するためのエッチング時に飛散した金属やダストなどのコンタミネーションはシリコン膜101上に付着しているので、シリコン膜101の剥離によって、コンタミネーションは除去される。
その後、図4−2(b)に示されるように、CVD法または塗布法などによって、抵抗変化型メモリセル26間を埋めるようにシリコン酸化膜などからなる第2の層間絶縁膜20を形成する。そして、キャップ膜25が露出するまでCMP法によって、第2の層間絶縁膜20の上面を除去し、平坦化させる。
ついで、図4−2(c)に示されるように、CVD法または塗布法などによって、第2の層間絶縁膜20上にシリコン酸化膜などからなる第3の層間絶縁膜30を形成する。その後、第3の層間絶縁膜30上にレジストを塗布し、第2の配線31の形状にパターニングを行ってレジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いてRIE法などのエッチング法によって、第3の層間絶縁膜30に第2の配線用溝32を形成する。そして、この第2の配線用溝32にダマシン法などの方法でWなどの導電性材料を埋め込み、上面を平坦化することによって、第2の配線31が形成される。以上によって、不揮発性記憶装置が製造される。
この第2の実施の形態によれば、抵抗変化層23とキャップ膜25の間に、N型またはP型の不純物を導入したシリコン膜101を設け、エッチング後にこのシリコン膜101を裏面洗浄によって除去するようにしたので、第1の実施の形態と同様に、後の工程で要求されるコンタミネーションの濃度以下となる正常なシリコンウエハ1の下面を提供することができ、かつRIEによるエッチング処理中に異常放電の発生を抑えることができるという効果を得ることができる。
なお、上述した説明では、抵抗変化型メモリを例に挙げて説明したが、これに限られず、相変化素子を有する相変化型メモリやanti-fuseを使用するField-Programmable ROMなどの不揮発性記憶装置の製造方法に対して、本発明を適用することができる。また、直交する第1の配線と第2の配線の間に挟持されるメモリセルの形成に当たり、まず第1の配線と同方向に延在するライン状にメモリセルの各層をエッチングし、ついで第2の配線と同方向に延在するライン状にメモリセルの各層をエッチングすることで第1、第2の配線の交差位置に柱状構造のメモリセルを形成する不揮発性記憶装置の製造方法や、さらには複数不揮発性記憶セルを重ねて形成する不揮発性記憶装置の製造方法に対しても、本発明を適用することができる。
1…シリコンウエハ、2…下地膜、10…第1の層間絶縁膜、11…第1の配線、20…第2の層間絶縁膜、21…整流層、21I…I型ポリシリコン膜、21N…N型ポリシリコン膜、21P…P型ポリシリコン膜、22,24…バリアメタル層、23…抵抗変化層、25…キャップ膜、26…抵抗変化型メモリセル、30…第3の層間絶縁膜、31…第2の配線、32…第2の配線用溝、101…シリコン膜、111…有機膜、112…SOG膜、113…レジストマスク。
Claims (5)
- 半導体ウエハの第1の主面上に整流層と不揮発性記憶層を形成する層形成工程と、
第1の方向に延在する複数の第1の配線と前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する複数の第2の配線との各交差位置で前記整流層と前記不揮発性記憶層を備えてなる柱状構造のメモリセルが二次元に配列されてメモリセルアレイを形成するように、ドライエッチング法を用いて前記整流層と前記不揮発性記憶層のエッチングを行うエッチング工程と、
を含む不揮発性記憶装置の製造方法において、
前記層形成工程では、前記半導体ウエハの第1の主面上と、前記第1の主面に対向する第2の主面と側面が被覆されるようにシリコン膜をさらに形成し、
前記エッチング工程の後に、前記半導体ウエハの前記第2の主面と側面に形成された前記シリコン膜を除去するシリコン膜除去工程を含むことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。 - 前記層形成工程では、前記シリコン膜と接する金属材料からなるキャップ膜をさらに形成し、
前記エッチング工程では、前記整流層、前記不揮発性記憶層、前記キャップ膜および前記シリコン膜のエッチングを行うことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置の製造方法。 - 前記層形成工程では、前記整流層、前記不揮発性記憶層、金属材料からなるキャップ膜および前記シリコン膜をこの順に形成し、
前記エッチング工程では、前記シリコン膜上にマスクを形成した後に前記整流層、前記不揮発性記憶層、前記キャップ膜および前記シリコン膜のエッチングを行うことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置の製造方法。 - 前記層形成工程で、前記シリコン膜として、N型またはP型の不純物が導入されたシリコン膜が形成され、
前記エッチング工程では、前記シリコン膜を接地電位にして反応性イオンエッチングを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置の製造方法。 - 前記層形成工程では、前記シリコン膜をLPCVD法によって形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
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