JP2010282814A - 電気用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気用品における端子装置と外部の導体とを選択的に接続する場合や接続した後であっても,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく,選択時の端子装置の切替や確認などの作業性を向上させるとともに,誤認を生じさせにくい端子装置を有した電気用品を提供すること。
【課題を解決するための手段】
前面と,該前面に対向する背面と,該前面と該背面とに相隣り合う側面とを有して形成される略箱体形状の器体を備えるとともに,該器体の側面の表面に電気を受電もしくは給電する端子を備えた電気用品であって,前記端子は,電気用品に接続可能な外部の複数の導体の中から特定の導体を選択して接続できるよう端子の位置をそれぞれの接続位置の間で連続的に移動可能とし,端子の接続位置間の移動方向は,前記前面側からの平面視で前面と略並行に移動されて,位置を違えて配設するよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は,配線器具などを対象とした電気用品に関し,詳しくは,電気用品に外部の導体を選択的に接続するための電気用品の端子装置の構成に係る。
電気用品の端子装置に外部の導体を選択的に接続する例として,
配線器具である回路遮断器においては,
例えば特許文献1及び特許文献2のように,外部の導体側に,回路遮断器の端子に接続する導体を選択的に切替える切替装置を設けたものがある。
特許文献1においては,図22に示したように,外部の導体の主電路を形成するブスバー(特許文献1の符号1,2,3)と,回路遮断器の端子に接続される外部の導体の足部(特許文献1の符号101,301601等)の間に,切替装置を設けて構成している。この切替装置は,該切替装置を構成する接続バー(特許文献1の符号6)に設けられた長穴(特許文献1の符号601)と切替片(特許文献1の符号8)の穴部に共に貫通させた切替ネジ(特許文献1の符号7)の位置を前記長穴の一端もしくは他端に移動させて導通させる導体を選択し回路遮断器の端子に接続される導体を切替えるものである。
特許文献2においては,図23に示したように,特許文献1と同じく,外部の導体の主電路を形成するブスバー(特許文献2の符号11,12,13)と,回路遮断器の端子に接続される外部の導体の接続部(特許文献2の符号1301,2001等)の間に,切替装置を設けて構成している。そして切替装置を構成する送り板(特許文献2の符号20)に設けられた長穴部と筒状導体子(特許文献2の符号18)に共に貫通させたねじ(特許文献2の符号17)の位置を前記長穴の一端もしくは他端に移動させて導通させる導体を選択し回路遮断器の端子に接続される導体を切替えるものである。
特許文献3においては,図24に示したように,回路遮断器側に,外部の導体を選択的に切替える切替部を設けたものである。特許文献3によれば,可動端子部材を,遮断器本体に対して電気的に脱着自在としたり,遮断器本体に対して回転自在に取り付けることにより,遮断器本体に対する可動端子部材の装着位置を変え,各主幹バーとの接続を切替可能とするものである。また,主幹バー接続用の端子金具を,遮断器本体に対して電気的に脱着自在としたり,遮断器本体に対して回転自在に取り付けることにより,遮断器本体に対する端子金具の装着位置を変え,各主幹バーとの接続を切替可能とするものである。
特開平9−271108 特開2002−135912 特開2002−199514
上述した,外部の導体側に,回路遮断器の端子に接続する導体を選択的に切替える切替装置を設けたものにあっては,次に示したような課題がある。切替装置における切替部を模式的に示した図25を参照して説明するが,切替の状態を表す長穴の部分に位置するねじ頭に着目すると,(a)については,それぞれのねじ頭の並びが規則的であり,回路遮断器に外部の導体のうちどの導体が接続されているのかが一見して把握できる。ここで,一部分の導体について接続を切替えた場合を示した(b)については,図中右側に位置するねじ頭の並び方が左側や中央部分の他のねじ頭の並び方とは変わっており,並び具合を見ることで,選択されている導体が変わっていることが把握できる。ところが,多くの導体について接続を切替えた場合を示した(c)については,ねじ頭の並び方がまちまちで全体的に不規則となり,回路遮断器にどの導体が接続されているのかが非常に把握しづらいものとなる。
このため,接続する外部の導体のうち,一部分の導体のみ接続を変更した場合には,どの導体を回路遮断器に接続しているのかは容易に把握できるが,接続を変更した導体の数が増えてくると,一転して把握が難しくなり,作業をする者にとっては,接続を行うときや接続後に確認を行う場合において誤解が生じやすくなるおそれがあった。回路遮断器に誤った導体を選択して接続した場合には負荷側の電路に不用な電圧が供給されることになり,その場合には負荷側の配線や電気機器に損傷が生じてしまうおそれがある。また,多数のねじの切替を要することから作業性の改善が望まれている。
また,回路遮断器側に,外部の導体を選択的に切替える切替部を設けたものにあっては,次に示したような課題がある。特許文献3においては,回路遮断器に対してどの導体が接続されているのかを,電圧の表示を行うことで把握可能に構成している。
即ち,可動端子部材を,遮断器本体に対して電気的に脱着自在とした例においては,可動端子部材の装着場所が上段であるときには,遮断器本体の上面に設けた表示孔から可動端子部材の上面の色が見え,可動端子部材の装着場所が中段であるときには,可動端子部材の装着部下部隔壁の上面の色が見えることから,それぞれで区別を行い電圧の表示としているものである。
また,可動端子部材を,遮断器本体に対して回転自在に取り付けた例においては,可動端子部材の端面に電圧表示部を設けておき,可動端子部材の位置により選択された電圧を表示しているものである。
このように,表示孔から色を識別することにより電圧の表示として接続されている導体を把握したり,また,電圧表示を確認して接続されている導体を把握する場合にあっては,周囲の明るさや暗かったり,部材の色調が似通っている場合にはその色や表示を確認しづらくなることが予想される。
特に,可動端子部材の装着位置,及び可動端子金具の装着位置は,切替の前後において遮断器本体の前面側(操作ハンドルが設けられている面)から臨んだ場合に互いに重なるように位置するため,回路遮断器を外部の導体に接続した後にあっては,どちらの導体に接続しているのかは,表示孔から見える色もしくは電圧表示によって把握することとなり,導体と端子との接続具合を直接的に確認把握することができず,接続を変更した導体の数が増えてくるとどちらの導体に接続しているのか,作業をする者にとって容易には把握することがしづらくなり,誤解が生じやすくなるおそれがあった。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたもので,
電気用品における端子装置と外部の導体とを選択的に接続する場合や,端子装置と外部の導体を接続した後であっても,電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく,さらに,接続状態を切替える際に工具を不要として,電気用品が複数存在する状態であっても,それぞれの電気用品に対して接続している導体を直接的に把握しやすく,切替や接続確認における作業性を向上させるとともに,作業をする者にとって誤認を生じさせにくい端子装置を有した電気用品を提供することを目的とする。
本発明に係る電気用品は,上述の課題を解決すべく構成されたもので,
前面と,該前面に対向する背面と,該前面と該背面とに相隣り合う側面とを有して形成される略箱体形状の器体を備えるとともに,
該器体の側面の表面に電気を受電もしくは給電する端子を備えた電気用品であって,
前記端子は,電気用品に接続可能な外部の複数の導体の中から特定の導体を選択して接続できるよう端子の位置をそれぞれの接続位置の間で連続的に移動可能とし,
端子の接続位置間の移動方向は,前記前面側からの平面視で前面と略並行に移動されて,位置を違えて配設するよう形成されたことを特徴として構成するとよい。
かかる構成によれば,
器体の前面側から端子部を臨んだ場合に,接続位置の違いを,器体に対して前面と略並行方向の端子の位置の違いとして目視確認することができ,端子装置と外部の導体とを選択的に接続する場合や,端子装置と外部の導体を接続した後であっても,複数の電気用品に対して,どの電気用品がどの導体を選択して接続されているのかが直接的に把握しやすい。また,端子を内包する非充電部を把持し,それぞれの接続位置に移動させることにより,切替の際に工具を不要として,切替や接続確認における作業性を向上させるとともに,作業をする者にとって誤認を生じさせにくい電気用品を提供することができる。
また,本発明にかかる電気用品は,前記端子の周囲が,
該端子とは電気的に接続されていない非充電部で略内包されるとともに,
前記前面側からの平面視で端子が移動する方向を器体の幅方向とした場合に,
前記端子並びに端子を内包する非充電部の移動軌跡は,それぞれの接続位置の間で器体の幅の大きさを超えないよう端子並びに端子を内包する非充電部が形成されたことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,
端子並びに端子を内包する非充電部の移動軌跡が器体の幅の大きさを超えないため,電気用品を複数併設させて用いる場合においても,接続の切替作業を作業性よく行うことができる。
また,本発明に係る電気用品は,前記器体の前面側からの平面視で,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体を直接的に視認する確認手段を設けたことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,
器体の前面側から,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体を直接的に視認することができるため,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく切替や接続確認における作業性を向上させることができる。
また,本発明に係る電気用品は,
前記確認手段として,
前記外部の複数の導体の内,移動可能に設けた端子に接続されない導体が位置する,
前記端子を内包する非充電部と器体とで形成される前面側が開放された凹み部分を設けて,前記前面側からの平面視で外部から導体を直接的に視認可能としたことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,凹み部分に,接続されない外部の導体が位置することにより,器体の前面側から,外部の導体を臨むことにより,接続されない外部の導体を直接的に視認することができる。
また,本発明に係る電気用品は,
前記端子をそれぞれの接続位置に移動したときに,それぞれ前面側から臨む前記凹み部分を各々色分けして,外部の導体を識別性を向上させて確認手段を形成したことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,
それぞれの接続位置以外に位置する凹み部分を色分けしているため,凹み部分に接続されない外部の導体が位置するときに,導体の背景となる色あいの違いにより,導体の識別性が向上する
また,本発明に係る電気用品は,
導体における前記端子との接続部近傍の表面に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,器体の前面側からその表示手段を視認可能として確認手段を形成したことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,
器体の前面側から,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体の表示手段を直接的に視認することができるため,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく切替や接続確認における作業性を向上させることができる。
また,本発明に係る電気用品は,
導体における前記端子との接続部近傍の前面側から見たときの裏面側に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,器体の前面側からその表示手段を視認可能とする反射手段を設けて確認手段を形成したことを特徴として構成してもよい。
かかる構成によれば,導体と電気用品を接続するときに,接続しない側の導体の種類を直接的に確認することができるため接続の誤りを未然に防止でき,接続した後であっても,接続しない側の導体の種類を直接的に確認することができるため確認作業を行いやすく,接続の誤りと,接続の誤りに付随する電気用品の破損や故障などを極力少なくすることが可能である。
以上の如く,本発明によれば,電気用品における端子装置と外部の導体とを選択的に接続する場合や,端子装置と外部の導体を接続した後であっても,複数の電気用品に対して,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく,さらに,接続状態を切替える際に工具を不要として,電気用品が複数存在する状態であっても,それぞれの電気用品に対して接続している導体を直接的に把握しやすく,切替や接続確認における作業性を向上させるとともに,作業をする者にとって誤認を生じさせにくい端子装置を有した電気用品を提供することができる。
第1の実施形態を示す電気用品の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の端子を切替えた状態の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の平面図と側面図を示す。 同実施形態に係る電気用品の端子部の斜視図を示す。 第2の実施形態を示す電気用品の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の端子を切替えた状態の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の平面図と側面図を示す。 第3の実施形態を示す電気用品の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の端子を切替えた状態の外観斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品の平面図と側面図を示す。 同実施形態に係る電気用品に外部の導体を接続した状態の平面図を示す。 第4の実施形態を示す電気用品に外部の導体を接続した状態の平面図を示す。 同実施形態に係る他の表示例を示す。 第5の実施形態を示す電気用品に外部の導体を接続した状態の平面図を示す。 同実施形態に係る態を示す電気用品に外部の導体を接続した状態の斜視図を示す。 同実施形態に係る電気用品を併設して導体を接続した状態の平面図を示す。 同実施形態に係る電気用品を併設して導体を接続し,複数の端子部を切替えた状態の平面図を示す。 第三の実施例に係る電気用品を併設して導体を接続した状態の平面図を示す。 同実施形態に係る電気用品を併設して導体を接続し,複数の端子部を切替えた状態の平面図を示す。 スリットを略Lの字状に形成した図を示す。 スリットを斜めに形成した図を示す。 従来の接続状態を表わした図を示す。 従来の接続状態を表わした図を示す。 従来の接続状態を表わした図を示す。 従来の接続状態において複数個所で切替を行った図を示す。
次に本発明の実施形態を図面にて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず,第1の実施形態に係る電気用品の外観構成について,図1乃至図3を用いて説明する。第1の実施形態に係る電気用品1は,その前面aと,該前面に対向する背面bと,前面と背面とに相隣り合う側面cとを有して形成される略箱体形状の器体101とを備える。前記器体101の側面cの表面には,電気用品1に電気を受電もしくは電気用品1から電気を給電するための端子部102を備えている。また,前面aには,電気用品1を操作するための操作部103が設けられている。端子部102が設けられた側面と対向する他方の側面部には,電気用品から他の機器に電気を給電するための接続線104が設けられている。
前記端子部102は,電気用品1に接続可能な外部の複数の導体の中から特定の導体を選択して接続できるよう,端子部102の位置をそれぞれの接続位置の間で連続的に移動可能に設けられている。本実施形態の場合には,図1に示した斜視図における端子位置と,図2に示した斜視図における端子位置との間で連続的に移動可能に設けている。図3を参酌しつつ説明すると,図3(a)のように,前面a側から背面b側を見たときの平面視において,端子部102は,前面aと並行である方向に(より詳しくは,平面図における短手方向を器体101の幅方向とした場合に,図3(b)のように,側面c部に沿って器体の幅方向に)往復移動を可能としている。
次に,本実施形態に係る電気用品の内部構成について説明する。電気用品1の内部には,端子部102と接続線104とを電気的に接続する導体部と,導体部における電気的な接続を入切するための接点と接点を開閉する開閉機構部が設けられている。開閉機構部は,電気用品1の前面に設けられている操作部103を操作することにより開閉動作を行い,端子部102と接続線104との電気的な接続を入切するよう,リンクを介して動作する一般的な開閉機構により構成されている。
前記端子部102は,その内部には端子1021を内包しており,外郭1022は端子1021とは電気的に接続されていない非充電部として構成されている。前述した端子部102と接続線104との電気的な接続は,この端子と電気的な接続を行っている。端子部の外郭は,絶縁体で構成してもよいし,また,端子を絶縁物を介して保持することにより,端子とは絶縁を行ったうえで導体で構成してもよい。
ここで,端子1021の種類は,IEC947−1の規格やJIS C8201−1の規格に規定されているように,ねじ端子やピラー端子などのねじ式端子や,ねじなし端子の何れで構成してもよい。
端子部102と器体101との取付けについては,器体101の一部に端子部の移動方向にスリット1011を設けて,該スリット1011を貫通するよう端子部102の外郭1022の器体側に設けた軸1022aを介して取付されている。また,図4に示したように,前記軸1022aの一端には,スリット1011から軸1022aが抜けてしまわないよう軸1022aの外形よりも大きく形成された抜止め部1022bが設けられている。
なお,器体101への端子部102の取付けにあたっては,器体101の部品の分割構成により適宜変えるとよい。例えば,器体101が前述の幅方向に分割されるような部品構成である場合には,器体101を組み合わせるときに,端子部102の軸1022aを予めスリット1011に沿わせた上で,器体を閉じるとよい。また,器体101が前述の幅方向ではなく,長手方向に分割されるような部品構成である場合には,抜止め部1022bを器体の方向に略クサビ状となるよう形成しておき,スリットに向けてクサビ状の部分を押込むように端子部102を嵌め込んで取付けるとよい。
また,端子部102における端子1021と,器体内部の導体との電気的な接続は,端子部の移動を妨げないように,例えばより線などの電線を用いて移動自在に接続してもよいし,その他,器体の内部もしくは外部において,スリット1011に沿って導体で形成した摺動部を設けて,この摺動部に圧接する弾性的な圧接部を端子1021に形成し,摺動部と端子とを圧接させて電気的な接続を行ったり,端子1021の一部に摺動部をクランプするクランプ部を形成して摺動部にクランプさせて端子と摺動部とを電気的に接続してもよい。なお,摺動部と器体内部の導体との電気的な接続は,より線などの電線や端子板などの平板を適宜加工して行ってもよい。
このように電気用品1を構成することにより,器体1の前面側から端子部102に臨んだ場合に,接続位置の違いを,器体101に対する端子1021の位置の違いとして直接的に目視確認することができ,端子1021と外部の導体とを選択的に接続する場合や,端子1021と外部の導体を接続した後であっても,どの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすい。
また,端子を内包する非充電部である外郭を把持し,それぞれの接続位置に移動させることにより,切替の際に工具を不要として,切替や接続確認における作業性を向上させるとともに,作業をする者にとって誤認を生じさせにくい電気用品1を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に,第2の実施形態に係る電気用品について図5乃至図7を用いて説明する。第1の実施形態との違いは,前面a側からの平面視で前記端子並びに端子を内包する非充電部で形成される端子部202が移動する方向を器体101の幅方向とした場合に,該端子部202の移動軌跡が,それぞれの接続位置の間で器体101の幅の大きさを超えないよう端子並びに端子を内包する非充電部を形成していることである。
即ち,図5乃至図7に示したように,外部の導体とのそれぞれの接続位置において,端子部202の外郭が器体101の幅方向からはみ出ないように,端子部202の外郭は,器体101の幅方向の略半分の大きさに形成されている。
また,器体101に設けられているスリット2011についても,端子部の外郭が器体の幅からはみ出ないような大きさに定められる。より詳しくは,スリット2011を設ける位置を,器体101の幅方向に対して,器体101の一方及び他方の外郭端部から,端子部202に設けられた軸(1022aと同様)の中心と端子部が位置する側の外郭までの距離から軸の外形の半分の大きさを差し引いた大きさだけ内側に設けて,端子部の外郭が器体の幅からはみ出ないように形成している。
このように電気用品1を構成することにより,第1の実施形態により得られる効果に加えて,端子並びに端子を内包する非充電部の移動軌跡が器体の幅の大きさを超えないため,電気用品を複数併設させて用いる場合においても,接続の切替作業を作業性よく行うことができる。
(第3の実施形態)
次に,第3の実施形態に係る電気用品について図8乃至図10を用いて説明する。第1,第2の実施形態との違いは,端子部302の配設位置を器体のより前面側とし,端子部302の裏面側に,端子部受け部1012を設けて器体を構成した点である。該端子部受け部1012は,器体101の側面から端子部302の移動軌跡に重なるように一方向に突出形成されており,電気用品の外郭としては,前面側から見て,端子部302が位置しない部分が凹んでいるように構成される。
即ち,前面側から見たときに,端子部受け部1012の前面側と,器体101の端子部が設けられる側面と,端子部302の幅方向の側面とにより前面側が開放された凹み部分(図中のd)が形成されるものである。
凹み部分dは,端子部302をそれぞれの接続位置に移動させることにより,器体の幅方向において該凹み部分の現れる位置が変わり,この凹み部分には,端子とは接続されない導体が位置することになる。そして,器体の前面側から凹み部分に位置する導体を臨むことにより,端子とは接続されない導体を直接的に視認することができる。
また,この凹み部分をそれぞれ色分けすることにより,端子そのものの位置の違いで導体の接続状態を視認することができることに加え,導体の背景となる色合いの違いにより,より導体の接続状態の視認性が向上する。例えば,端子部302が第一の接続位置にあるとき(図11(a)の位置)の凹み部分dを緑色に着色し,第二の接続位置にあるとき(図11(b)の位置)の凹み部分dを赤色に着色する。
導体21,22と電気用品を接続する場合,図11(a),(b)に示したように,接続した側の導体切替前後における凹み部分の色合いが異なることにより,前面側から導体21,22に臨んだときに,接続されていない導体が視認できるとともに,色合いの違いで導体の識別性が向上する。
着色の方法としては,器体101の所定部分へのシール張付けや,塗料等を塗布することによる着色,その他,器体や端子部に用いる材料に塗料を混合して材料自体に着色を行うことにより着色してもよい。
(第4の実施形態)
次に,第4の実施形態に係る電気用品について図12を用いて説明する。本実施形態は,前記器体101の前面側からの平面視で,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体を直接的に視認する確認手段として,導体における前記端子との接続部近傍の表面に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,凹み部分に位置する導体の表示手段21a,22aを器体の前面側から視認可能としたものである。
本実施形態では,導体21,22における表示手段として,導体21,22の接続部近傍の表面に文字を刻印して表示手段を構成している。図12(a),(b)のように,端子部302と接続されない側の導体((a)であれば導体21,(b)であれば導体22)に表示した文字((a)であれば文字21a,(b)であれば文字22a)が器体の前面側から明確に視認できる。
表示手段としては,前述したような文字による表示の他,導体毎に図形を違えて表示することによる表示(例えば,図13に示したように,○,△,□など円や多角形による表示)や,これらの文字及び図形を着色し,互いに色を違えて設けてもよい。また,導体自体を着色してもよい。また,前述したそれぞれの凹み部における色と,それぞれの凹み部に位置する導体における文字や図形の色を合わせて着色し,視覚的に判別しやすいように色を統一させて構成してもよい。このように電気用品を構成することで,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすく切替や接続確認における作業性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に,第5の実施形態に係る電気用品について図14を用いて説明する。本実施形態は,前記器体101の前面側からの平面視で,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体を直接的に視認する確認手段として,導体における前記端子との接続部近傍の前面側から見たときの裏面側に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,器体の前面側からその表示手段を視認可能とする反射手段を設けて確認手段を形成したものである。
図14に示したように,反射手段1013は,表面に光沢めっきを施した部材を端子受け部1012の前面側に,前面に対して所定の角度を持たせて斜めに配設したものである。より詳しくは,図15に示したように,導体31の裏面側に表示した表示手段を反射手段を介して前面側から視認できるよう器体101の側面cと反射面とのなす角度が約150度として構成している。なお,この角度は,導体と器体側面との距離ならびに導体と斜面との距離に応じて適宜変更しても受けるとよい。
また,反射手段としては,材料に施す光沢めっきの他,鏡など光沢性を持つものを端子受け部1012に張付けて構成してもよい。
このように電気用品を構成することにより,導体に電気用品を接続する前は,導体を前面側から見ても導体の種類は表示されていないが,接続を行う場合には,端子そのものの位置の違いで導体の接続状態を視認することができることに加え,接続していない導体に表示している表示手段を,器体の前面側から視認できることにより,接続しない側の導体の種類を直接的に確認することができるため接続の誤りを未然に防止でき,接続した後であっても,接続しない側の導体の種類を直接的に確認することができるため確認作業を行いやすく,接続誤りを極力少なくすることが可能である。
図16及び図17には,電気用品を複数併設した場合の模式図を示している。図16においては,電気用品1から導体を見た場合に常に左側に端子部を配設させて接続した例を示しており,端子の位置は規則的に並んでいるものである。図17においては,電気用品の端子の位置を複数違えて接続した例を示している。端子の位置は不規則であるが,導体に表示された表示手段,並びに器体の略半分の大きさに形成された端子部の位置そのものにより,複数の電気用品に対して,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすい。また,図18及び図19に示したように,第3の実施形態に係る電気容認を複数併設した場合についても,端子の位置は不規則であるが,導体に表示された表示手段,並びに器体の略半分の大きさに形成された端子部の位置そのものにより,複数の電気用品に対して,どの電気用品がどの導体を選択して接続しているのかが直接的に把握しやすい。
この他,端子部が水平に(器体の幅方向に平行に)移動する他,図20に示したように,スリット4011を略Lの字状に形成して,端子部402が,一方の所定位置から他方の所定位置に移るにつれて,器体の背面側から前面側に移動するようにスリットを形成して構成してもよい。これにより,端子部と接続する複数の導体の高さが違っていても,適切に接続できる。また,図21に示したように,スリット4012を器体の背面側から前面側にかけて斜めに形成して,端子部402が,一方の所定位置から他方の所定位置に移るにつれて,器体の背面側から前面側に移動するようにスリットを形成して構成してもよい。これにより,端子部と接続する複数の導体の高さが違っていても,適切に接続できる。
本発明は,外部導体と接続する通常の電気用品に適用可能であり,例えば,単相三線式の分電盤に取り付けられる回路遮断器にも適用が可能である。
1 電気用品
101 器体
102 端子部
103 操作部
104 接続線
1011 スリット
1012 端子受け部
1013 反射手段
1022a 軸
1022b 抜止め部
202 端子部
2011 スリット
302 端子部
21 導体
22 導体
31 導体
32 導体
402 端子部
4011 スリット
4012 スリット

Claims (7)

  1. 前面と,該前面に対向する背面と,該前面と該背面とに相隣り合う側面とを有して形成される略箱体形状の器体を備えるとともに,
    該器体の側面の表面に電気を受電もしくは給電する端子を備えた電気用品であって,
    前記端子は,電気用品に接続可能な外部の複数の導体の中から特定の導体を選択して接続できるよう端子の位置をそれぞれの接続位置の間で連続的に移動可能とし,
    端子の接続位置間の移動方向は,前記前面側からの平面視で前面と略並行に移動されて,位置を違えて配設するよう形成されたことを特徴とする電気用品。
  2. 前記端子の周囲は,
    該端子とは電気的に接続されていない非充電部で略内包されるとともに,
    前記前面側からの平面視で端子が移動する方向を器体の幅方向とした場合に,
    前記端子並びに端子を内包する非充電部の移動軌跡は,前記第一の所定位置及び第二の所定位置の間での器体の幅の大きさを超えないよう端子並びに端子を内包する非充電部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の電気用品。
  3. 前記器体の前面側からの平面視で,端子に接続される外部の導体並びに接続されない外部の導体を直接的に視認する確認手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気用品。
  4. 前記確認手段として,
    前記外部の複数の導体の内,移動可能に設けた端子に接続されない導体が位置する,
    前記端子を内包する非充電部と器体とで形成される前面側が開放された凹み部分を設けて,前記前面側からの平面視で外部から導体を直接的に視認可能としたことを特徴とする請求項3記載の電気用品。
  5. 前記端子をそれぞれの接続位置に移動したときに,それぞれ前面側から臨む前記凹み部分を各々色分けして,外部の導体を識別性を向上させて確認手段を形成したことを特徴とする請求項4記載の電気用品。
  6. 導体における前記端子との接続部近傍の表面に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,器体の前面側からその表示手段を視認可能として確認手段を形成したことを特徴とする請求項3乃至請求項5記載の内何れか一項に記載の電気用品。
  7. 導体における前記端子との接続部近傍の前面側から見たときの裏面側に,該導体の種類を表わす表示手段を設け,器体の前面側からその表示手段を視認可能とする反射手段を設けて確認手段を形成したことを特徴とする請求項3乃至請求項5記載の内何れか一項に記載の電気用品。


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