JP2010282449A - プリペイド方式のガス供給制御方法およびガス供給制御システム、ならびにガス残量表示器 - Google Patents

プリペイド方式のガス供給制御方法およびガス供給制御システム、ならびにガス残量表示器 Download PDF

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Abstract

【課題】設置時に新たな通信回線を設ける必要がなく、装置コストが低いプリペイド方式のガス供給制御システムを提案すること。
【解決手段】各ガス消費場所6に、ガスメータ2に接続した宅内表示器3を設置する。携帯電話などの通信端末12からサーバ5にガス購入要求を送信し、入金手続きを行うと、サーバ5は、ガス購入代金の決済処理を行い、通信端末12から受信したガス購入量および減算カウンタ開始時指針に基づき、この減算カウンタ開始時指針を記憶保持している宅内表示器3でのみ有効な書換コードを発行する。宅内表示器3は、記憶している減算カウンタ開始時指針に基づいて生成した照合コードを、入力された書換コードと照合して、有効な書換コードか否かを判定し、有効であった場合には、減算カウンタ7にガス購入量を加算する。このとき、減算カウンタ開始時指針を加算前とは異なる値に更新する。
【選択図】図4

Description

本発明は、事前に入金した金額分のガスを使うことができるプリペイド方式のガス供給制御方法およびガス供給制御システム、ならびにガス残量表示器に関するものである。
ガス料金の課金方法において、プリペイド式(前払い式)で課金する場合、遮断弁を内蔵しているガスメータを利用して、事前に入金すると遮断弁が開いてガスを使えるようになり、ガスメータで積算したガス使用量が入金した分のガス購入量に達すると遮断弁を閉鎖するシステムが用いられている。
事前に入金した分のガスを使えるようにするシステムとしては、硬貨や紙幣などを投入すると投入金額を識別できる現金投入装置をガスメータに併設し、入金が行われたら現金投入装置からの信号によりガスメータの遮断弁が開き、入金金額に応じた量のガスを使うことができるようにする方法がある。また、磁気カードやICカードなどのプリペイドカードに対応するカードリーダをガスメータに併設しておき、カードリーダにて入金が確認されたらカードリーダからの信号によりガス遮断弁を開き、入金金額に応じた量のガスを使うことができるシステムある。また、ガスメータと管理センタを電話回線などの通信回線を介して接続しておき、ガス使用者が振り込みやクレジット決済などによって入金を行うと、管理センタでその入金を確認して、通信回線を介してガスメータに制御信号を送信し、ガスメータの遮断弁を開いてガスを使えるようにするシステムがある。特許文献1には、金融機関のサーバから管理センタにガス料金の決済完了通知が送信されると、管理センタからガスメータにメータ制御情報を送信して、支払い分のガスの使用を可能にするシステムが記載されている。
特許第4159345号公報
現金投入装置やカードリーダをガスメータに併設するシステムにおいては、現金投入装置やカードリーダが高価であるため、装置コストが高くなる。更に、現金投入装置から現金を回収するためのコストが別途発生する。また、管理サーバによって通信回線を介してガスメータを制御するシステムにおいては、ガスメータを通信回線に接続するための通信機器設置費用が発生する。特に、予め固定電話などの通信回線が引かれていない場所にガスメータがある場合には、この場所に通信回線を新たに設置する費用が発生する。このように、従来のシステムでは、設置コストが大きいという問題点がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、新たに通信回線を設置する必要がなく、廉価な装置構成により実現可能なプリペイド方式のガス供給制御方法およびガス供給制御システム、ならびにガス残量表示器を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリペイド方式のガス供給制御方法は、
各ガス消費場所に、供給されるガス流量を計測するガスメータ、および、供給可能なガス残量を監視するガス残量表示器を設置し、
各ガス消費場所でのガス使用の可否を管理する管理装置を設置し、
前記管理装置は、
ガス購入量、および、前記ガス残量表示器に保持されている識別情報を含むガス購入要求が入力されると、前記ガス購入量に対応するガス購入代金の決済処理が完了したことを条件として、前記ガス購入量および前記識別情報に基づいて書換コードを発行し、
前記ガス残量表示器は、
当該ガス残量表示器が保持している前記識別情報に基づいて照合コードを生成し、
前記書換コードが入力されると、入力された前記書換コードおよび生成した前記照合コードが、同一の前記識別情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定し、
前記書換コードおよび前記照合コードが同一の前記識別情報に基づいて生成されたと判定した場合には、当該ガス残量表示器のガス残量カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新し、
更新後の前記ガス残量カウンタの指針値から、前記ガスメータによる計測ガス流量を減算し、
前記指針値がゼロになったときにはガスの供給停止指令を前記ガスメータに出力することを特徴としている。
本発明は、管理装置に所定の情報を含むガス購入要求が送信されると、ガス購入代金の決済処理の完了を条件として、管理装置において書換コードを発行する。書換コードは、ガス購入要求に含めて送信されたガス購入量およびガス残量表示器の識別情報に基づいて生成されており、購入代金分のガスを使用可能にするためには、ガス消費場所のガス残量表示器に、書換コードを入力する。このとき、ガス残量表示器側においてもガス残量表示器が保持している識別情報に基づいて照合コードが生成されており、入力された書換コードと照合コードとが、同一の識別情報に基づいて生成されたものか否かが判定される。これにより、書換コードが、ガス購入要求送信時に識別情報によって指定したガス残量表示器に入力されたか否かを確認することができる。従って、この確認結果に基づき、指定したガス残量表示器のカウンタの指針値を、決済済みのガス購入量だけ加算した値に更新することができる。また、他のガス残量表示器に書換コードを入力しても、ガス購入量を加算できないようにすることができる。よって、使用されるガスに対して正確に課金することができる。
このように、管理装置において、指定されたガス残量表示器のみに有効な書換コードを生成する一方、ガスメータに併設したガス残量表示器においてもこの書換コードの有効性を確認するための照合コードを生成することにより、ガスメータあるいはガス残量表示器と管理装置とを直接通信回線で接続されていなくても、携帯電話などの他の通信手段を用いて管理装置から書換コードを受け取ることで、指定したガス残量表示器およびガスメータにおいて、決済済みのガス購入量だけガスを使用可能にすることができる。よって、ガス消費場所に通信回線を設置しておく必要がなく、通信機器設置費用および通信回線設置費用などを節約できる。また、入金処理は、ネットバンキングあるいは他の入金装置による振込みや、コンビニでの支払い、クレジットカード決済などの各種の入金手段を利用して支払いを行うことができる。よって、利便性が高い。また、カードリーダや現金投入装置などの高価な装置を各ガスメータに接続する必要がないので、装置コストを低廉にすることができる。
本発明において、前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値を前記ガス購入量を加算した値に更新する際に、前記識別情報を、当該加算時点の前記ガスメータにおけるガス流量の積算値と同一の値に更新し、更新後の前記識別情報を、次の前記ガス購入量の加算により前記指針値を更新するまで、記憶保持する構成にすることができる。このようにすると、書換コードを用いてカウンタを更新すると、識別情報についても同時に更新され、これに伴って生成される照合コードも変わってしまうので、もはや書換コードと照合コードが同一の識別情報によって生成されたものではなくなる。よって、書換コードによるカウンタへのガス購入量の加算を1回に限り可能にすることができる。
ここで、前記書換コードは、暗号化された前記識別情報を含み、前記照合コードは、前記書換コードにおける前記識別情報の暗号化方法と同一の暗号化方法によって、前記識別情報を暗号化したものであり、前記照合コードと、前記書換コードにおける前記暗号化された前記識別情報の部分とが一致した場合に、前記カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新することが望ましい。書換コードを暗号化して出力すれば、指定したガス残量表示器の情報やガス購入量を出力された書換コードから直接読み取ることができない。よって、書換コードの不正使用を抑制できる。
また、前記ガス残量表示器は、前記書換コードが入力されると、当該書換コードと同一の書換コードによるガス購入量の加算が、既に行われたか否かを確認し、既に行われたことが確認された場合には、前記ガス残量カウンタの指針値に前記ガス購入量を加算する更新処理を行わないことが望ましい。このように、同一の書換コードによるガス購入量の加算が既に行われたか否かを確認して、同一の書換コードでは1回に限りカウンタへの加算を許可すれば、書換コードの複数回使用による不正が不可能になる。
本発明において、前記管理装置と通信可能な通信端末を用意し、前記通信端末から前記管理装置に対して前記ガス購入要求を送信し、前記管理装置は、前記書換コードを前記通信端末に返信するとよい。このとき、前記通信端末として、携帯電話を使用することができる。携帯電話は、固定電話回線が設置されていないガス消費場所においても使用することができるので、このようなガス消費場所においてもその場でガス購入要求を管理装置に送信して書換コードを入手することができる。よって、利便性が高い。
また、前記ガス購入代金を受け付ける入金装置を設置し、前記管理装置は、前記ガス購入代金の入金処理を行った入金装置に対して前記書換コードを送信し、前記入金装置は、受信した前記書換コードが印刷された入金明細を出力する構成にすることもできる。例えば、入金票などを用いてレジで現金やクレジットカードによる支払いを行った場合にはレシートなどの入金明細に書換コードを印刷して出力し、振込みで入金処理を行った場合には入金明細に書換コードを印刷する。このようにすれば、入金を行った後にガス消費場所に戻り、この入金明細を参照しながらガス残量表示器に書換コードを入力することができる。従って、様々な入金方法でガス購入代金を入金して、その場で書換コードを取得することができ、利便性が高い。
前記通信端末と前記ガス残量表示器との間で非接触通信を行うことにより、前記通信端末への前記識別情報の入力、および、前記ガス残量表示器への前記書換コードの入力を行うようにしてもよい。このようにすれば、入力の手間を省くことができ、且つ、正確に入力することができる。
また、本発明において、前記ガスメータは遮断弁を内蔵しており、前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値に基づいて、前記ガスメータの遮断弁の開閉状態を制御できるようにするとよい。例えば、前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値が予め設定した残量以下になった場合に、その旨の出力、および、前記遮断弁の強制遮断のうちの少なくとも一方を行うとよい。このようにすれば、ガスユーザにガス残量が少ないことを報知することができる。よって、ガスユーザは、ガス残量がゼロになる前に、次のガス購入手続きを行うことができる。
このとき、前記ガス残量表示器に、遮断状態の前記遮断弁を手動で開放状態に切り換えるための手動遮断解除手段を設けておき、当該ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値が予め設定した残量以下になると、前記ガスメータの遮断弁を強制遮断し、前記ガス残量カウンタの指針値がゼロでない間は前記手動遮断解除手段を有効化し、前記ガス残量カウンタの指針値がゼロの場合には前記手動遮断解除手段を無効化するように構成するとよい。また、前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値がゼロであるときに前記遮断弁が開放状態になったことを検出した場合には、前記遮断弁を強制遮断するように構成するとよい。このようにすれば、ガス残量が少ないことを確実に確認でき、その上でガス残量がゼロになるまでガスを使い続けることができるので、利便性が高い。また、購入したガス残量がゼロになったらそれ以上はガスを使い続けることが不可能になるので、購入量を超過してガスを使ってしまうことがなくなる。
次に、本発明のプリペイド方式のガス供給制御システムは、
ガス消費場所に設置されているガスメータによる計測ガス流量に応じて指針値が減算されるガス残量カウンタを備えるガス残量表示器と、
ガス購入代金の決済情報を確認可能な管理装置とを有し、
上記のプリペイド方式のガス供給制御方法により、前記ガス消費場所に対するガスの供給を制御することを特徴としている。
また、本発明のガス残量表示器は、
ガス消費場所に供給されるガス流量を計測するガスメータに通信接続され、当該ガス消費場所に供給可能なガス残量を監視するガス残量表示器であって、
前記ガスメータによる計測ガス流量に基づき、供給可能なガス残量をカウントするガス残量カウンタと、
当該ガス残量カウンタによってカウントされたガス残量を示す指針値を表示する表示部と、
識別情報を記憶保持している記憶手段と、
前記識別情報に基づき照合コードを生成する照合コード生成手段と、
ガス購入量に対応するガス購入代金の決済処理が完了したことを条件として前記ガス購入量および前記識別情報に基づき発行される書換コードの入力を受け付ける書換コード入力手段と、
受信した前記書換コードおよび生成した前記照合コードが、同一の前記識別情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定する判定手段と、
前記書換コードおよび前記照合コードが同一の前記識別情報に基づいて生成されたと判定された場合に、前記ガス残量カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新するガス残量カウンタ制御手段と、
前記指針値がゼロになったときにガスの供給停止指令を前記ガスメータに送信する供給停止信号送信手段とを有していることを特徴としている。
本発明によれば、管理装置において、ガス購入要求を受信したことに基づいて、指定されたガス残量表示器のみに有効な書換コードを生成する一方、ガスメータに併設したガス残量表示器において、入力された書換コードの有効性を確認するための照合コードを生成し、この書換コードおよび照合コードを用いて、使用されるガスに対して正確に課金することができる。そして、このような構成では、ガス消費場所に設置されたガスメータやガス残量表示器と管理装置とを直接通信回線で接続しなくても、携帯電話などの他の通信手段を用いて管理装置から受け取った書換コードを用いて、ガスを使用したいガスメータにおいて、決済済みのガス購入量だけガスを使用可能にすることができる。よって、ガス消費場所に通信回線を設置しておく必要がなくなり、通信機器設置費用および通信回線設置費用などを節約できる。また、管理装置へのガス購入要求の送信および入金処理は、各種の通信端末や入金手段を利用して行うことができるので、利便性が高い。また、カードリーダや現金投入装置などの高価な装置を各ガスメータに接続する必要がないので、装置コストを低廉にすることができる。
本発明を適用したガス供給制御システムの構成図である。 ガス残量表示器のブロック図である。 ガス供給制御システムによるガス供給制御方法の説明図である。 書換コードおよび照合コードの生成方法および照合方法の一例を示す説明図である。 前払い分のガスを使用可能にするための手続きのフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリペイド方式のガス供給制御システムおよびガス供給制御方法の一例を説明する。
図1に、本実施形態のガス供給制御システムの全体構成を示す。ガス供給制御システム1は、ガスメータ2に接続された外付けの宅内表示器3(ガス残量表示器)と、通信回線4に接続されたサーバ5(管理装置)とを有している。ガスメータ2および宅内表示器3は、住宅やアパート、各種施設などの各ガス消費場所6に設置されており、宅内表示器3は、各ガス消費場所6の屋内から操作可能な場所に設置されている。
ガスメータ2は、ガスを供給するためのガス流路を開閉する遮断弁と、このガス流路におけるガス流量を計測し積算する流量計などを備えており、検針員がガス使用量を検針し、使用分のガス料金を請求する従来の課金方法に用いられるガスメータ2と同様の構成のものを用いることができる。本実施形態のガス供給制御システムは、この従来から設置されているガスメータ2に宅内表示器3を後付けで接続し、通信回線4に接続されたサーバ5を管理センタなどの所望の場所に設置することにより構成できるので、従来のシステムに後付けで容易に設置でき、また、撤去も容易である。
図2は、宅内表示器3の概略ブロック図である。宅内表示器3は、ガスメータ2を経由して流れたガス流量を一定時間毎に減算する減算カウンタ7と、減算カウンタ7の指針値などが表示される表示部8と、後述するガス供給停止状態の手動解除を行うための手動遮断解除ボタン9(手動遮断解除手段)と、宅内表示器3に所定の入力操作を行うための入力操作部10(書換コード入力手段)などを備えており、また、これらの各部の動作を制御する制御部11を備えている。宅内表示器3の入力操作部10には、後述するように、「開」ボタンと「止」ボタンが設けられている。
図3は、ガス供給制御システムによるガス供給制御方法の説明図である。本実施形態のガス供給制御システム1は、サーバ5において、各ガスユーザからのガス購入要求を通信回線4を介して受け付けるように構成されている。サーバ5は、受け付けたガス購入要求に対応するガス購入代金の決済処理が行われたことを条件として、ガス購入要求の内容に対応する書換コードを発行する。ここで、ガス購入要求には、少なくとも、ガス購入量と、ガスを使用したい特定のガス消費場所6に設置されている宅内表示器3に保持されている識別情報(後述する減算カウンタ開始時指針)などを含めるようにしており、サーバ5で発行される書換コードに、これらの情報を暗号化したものを含めるようにしている。そして、ガスユーザが、この書換コードをサーバ5から入手して、上記の特定のガス消費場所6に設置されている宅内表示器3(ガス購入要求に含めた識別情報によって識別可能な宅内表示器3)に入力することにより、この宅内表示器3の減算カウンタ7の指針値に、購入代金が支払われた分のガス購入量を加算することができる。
減算カウンタ7にガス購入量が加算され、減算カウンタ7の指針値がゼロよりも大きい値になった場合には、この宅内表示器3に接続されたガスメータ2からのガス供給が可能になる。宅内表示器3の制御部11は、接続されたガスメータ2におけるガス流量を監視しており、減算カウンタ7から、ガスメータ2におけるガス流量を減算してゆく。これにより、減算カウンタ7の指針値は、購入した量から使用した量を減算したガス残量を示すものとなる。宅内表示器3の制御部11は、表示部8に、このガス残量を表示する。ガスユーザは、表示部8の指針値を確認することにより、あとどれだけの量のガスを使用できるかを確認することができる。
サーバ5は、ガス供給制御システム1の運営会社の管理センタなどのガス消費場所6から離れた場所に設置されている。サーバ5が接続されている通信回線4は、電話回線や専用回線などの有線通信回線あるいは無線通信回線である。サーバ5は、この通信回線4を介して、ガスユーザの携帯電話などの通信端末12や、金融機関サーバ13などと通信を行うことができる。よって、携帯電話などの通信端末12から、各種の情報を含むガス購入要求や、入金手続きのための各種の情報を受信することができる。また、サーバ5は、金融機関サーバ13に接続して、ガス購入代金の決済処理などを行うことができる。よって、サーバ5においてガス購入代金の決済処理が完了したことを確認し、これを条件として、上記の書換コードを発行することができる。
サーバ5は、予め設定したルールに基づいて上記の書換データを生成するためのプログラム(書換データ生成手段)を備えており、このプログラムにより、ガスユーザが送信したガス購入要求の内容に対応する書換コードを生成することができる。一方、宅内表示器3の制御部11は、この宅内表示器3が保持している識別情報(後述する減算カウンタ開始時指針)に基づいて、書換コードの生成ルールと同じルールに従って照合コードを生成するプログラム(照合コード生成手段)を備えている。また、宅内表示器3の制御部11は、入力された書換コードと、宅内表示器3側で生成した照合コードとが、同一の識別情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定することができ、これらが同一の識別情報に基づいて生成されたものであることを条件として、減算カウンタ7へのガス購入量の加算を行うことができる。すなわち、宅内表示器3は、入力された書換コードが、この宅内表示器3を指定したガス購入要求に基づいて生成されたものであるか否かを確認した場合にのみ、減算カウンタ7にガス購入量を加算することができる。
ここで、上述した書換コードおよび照合コードの生成に用いられる識別情報(減算カウンタ開始時指針)について説明する。宅内表示器3は、書換コードに基づいて減算カウンタ7の指針値にガス購入量を加算するが、このとき、加算時点におけるガスメータ2のガス流量の積算値(ガスメータ2の検針値)と同じ値を、減算カウンタ開始時指針として記憶保持するようにしている。そのため、宅内表示器3の制御部11には、減算カウンタ開始時指針を記憶保持するための記憶部11aが設けられている。
宅内表示器3は、減算カウンタ7の減算処理を行うためにガスメータ2のガス流量を監視しているが、このとき、一定時間毎にガスメータ2のガス流量の積算値(検針値)を取得してその差分から一定時間毎の流量を算出して減算している場合は、ガス購入量の加算直後に取得したガスメータ2の検針値を、減算カウンタ開始時指針として記憶部11aに記憶保持させることができる。あるいは、ガス流量の積算値ではなく単位時間分のガス流量を一定時間毎にガスメータ2から取得している場合は、取得したガス流量を積算してゆく流量カウンタ(ガスメータ2の検針値と同じ値になる電子カウンタ)を減算カウンタ7とは別個に宅内表示器3に設けておき、ガス購入量の加算時点におけるこの流量カウンタの積算値を、減算カウンタ開始時指針として記憶部11aに記憶保持させればよい。
宅内表示器3は、ガス購入量の加算と同時に減算カウンタ開始時指針を更新したら、次の書換コードによるガス購入量の加算が行われるまでは、この減算カウンタ開始時指針を記憶部11aに記憶保持させておく。そして、書換コードによる加算が行われる毎に、記憶部11aに記憶保持されている減算カウンタ開始時指針を更新する。本実施形態では、この減算カウンタ開始時指針を、ガスを供給すべき宅内表示器3を指定するための識別情報として用いて、書換コードおよび照合コードを生成するようにしている。
ガス購入要求の送信時には、ガス消費場所に設置された宅内表示器3において、この宅内表示器3が記憶している減算カウンタ開始時指針をガスユーザが読み取り、ガス購入量と共に通信端末12からサーバ5に送信する。減算カウンタ開始時指針は、目視で読み取り可能な状態で表示部8に常時表示させておいてもよいし、入力操作部10あるいは他の操作部において所定の操作を行ったときに、表示部8に表示されるようにしてもよい。あるいは、宅内表示器3とガスユーザの通信端末12との間で非接触通信を行うことにより、通信端末12に減算カウンタ開始時指針を入力し、表示させることもできる。
図4は書換コードおよび照合コードの生成方法および照合方法の一例を示す説明図である。この図に示す例では、減算カウンタ開始時指針が「3456345」であり、この値がサーバ5に記憶された暗号化プログラムによって変換されることにより「0011 1011」の数字列(変換開始時指針)が生成される。同様に、ガス購入要求の送信時に指定されたガス購入量などの他の情報が変換されることにより、「0010」の数字列(変換購入番号)が生成される。そして、これらの各数字列を含めた書換コードとして、「0011 1011 0010」が生成される。
一方、宅内表示器3の制御部11は、書換コードが入力されると、その時点での減算カウンタ開始時指針(すなわち、ガス購入要求の送信時に指定したのと同じ数字列)を、サーバ5に記憶された暗号化プログラムと同じ暗号化プログラムによって変換し、照合コードとして「0011 1011」を生成する。そして、書換コードと照合コードとを比較判定することにより、書換コードの前半部分(変換開始時指針の部分)が、照合コードと完全に一致しているか否かを判定する。これにより、書換コードと照合コードとが同一の減算カウンタ開始時指針によって生成されたものであることを確認できる。ここで、宅内表示器3は、暗号化された書換コードを解析(逆変換)して、ガス購入要求の送信時に指定されたガス購入量を抽出するプログラムを備えている。これにより、書換コードの後半部分(変換購入番号の部分)を逆変換して、加算すべきガス購入量を抽出することができる。
宅内表示器3の制御部11は、減算カウンタ7の指針値に応じてガスメータ2に遮断弁の制御信号を送信して、遮断弁の開閉状態を制御する。例えば、宅内表示器3の制御部11は、減算カウンタ7の指針値を監視しており、指針値がゼロになったら、ガスメータ2に遮断弁を強制遮断するための遮断信号(供給停止信号)を送信する。また、減算カウンタ7の指針値がゼロよりも大きい値になったときには、ガスメータ2に遮断弁を開放状態に切り換えるための弁開信号を送信することができる。この弁開信号の送信処理は、減算カウンタ7の指針値がゼロからゼロよりも大きい値に切り換わったことに基づいて自動で行われるようにしてもよいし、宅内表示器3の手動遮断解除ボタン9が押されるなどの手動遮断解除操作が行われた場合に、弁開信号の送信処理を行うようにしてもよい。これにより、購入した分のガスを使い切ったら、ガスメータ2を強制的にガス供給停止状態にすることができる。また、ガス残量がゼロでなくなったら、ガスメータ2をガス供給可能状態にすることができる。よって、購入量よりも多くのガスが使用されないようにすることができ、使用されるガスに対して確実に課金できる。
また、宅内表示器3の制御部11は、ガス残量が予め設定した規定量以下になったら、そのことをガスユーザに警告する処理を行う。すなわち、宅内表示器3の制御部11は、減算カウンタ7の指針値が予め設定した規定量よりも少なくなったときに、ガスメータ2に遮断信号を送信してガス供給を強制遮断する。このようにすれば、ガスユーザは、ガスの供給が止まったことに基づいて、ガス残量が規定量以下になったことを知ることができる。なお、警告に用いる規定量は、宅内表示器3においてガスユーザが任意に設定できるようにしておくこともできる。また、ガス供給の強制遮断の代わりに、宅内表示器3からの警告音や表示部8への警告表示、警告ランプの点灯などの警告方法を用いることもできる。
ここで、宅内表示器3の制御部11は、減算カウンタ7の指針値(ガス残量)がゼロでないときに手動遮断解除ボタン9が押されると、弁開信号をガスメータ2に送信してガス供給停止状態を解除する。よって、警告のためのガス供給停止状態を手動で解除することができ、減算カウンタ7の指針値がゼロになるまでガスの使用を続けることができる。一方、宅内表示器3の制御部11は、減算カウンタ7の指針値がゼロであるときには、手動遮断解除ボタン9によるガス供給停止状態の手動解除を無効にしており、手動遮断解除ボタン9が押されても弁開信号を送信しない。このように、本実施形態では、減算カウンタ7の指針値がゼロよりも大きいときのみ手動遮断解除ボタン9を有効にしている。よって、ガス残量がゼロであるにも拘らずガスの使用が可能にされてしまうことを防止できる。
ガス供給停止状態は、ガスメータ2に設けられた弁開スイッチ2a(図3参照)の操作によって強制的に解除することも可能であり、この弁開スイッチ2aによる手動解除操作は、減算カウンタの指針値がゼロであるときも有効である。しかしながら、本実施形態の宅内表示器3は、ガスメータ2の遮断弁の開閉状態を監視しており、減算カウンタ7の指針がゼロであるときに遮断弁が開いたときには遮断弁を強制遮断することができる。すなわち、弁開スイッチ2aの操作によってガスメータ2の遮断弁が開くと、ガスメータ2から宅内表示器3に、遮断弁が開いたことを示す信号が送信される。宅内表示器3は、減算カウンタ7のガス残量がゼロであるときにこの信号を受信した場合には、ガスメータ2に、遮断弁を強制遮断するための遮断信号を送信する。これにより、減算カウンタ7のガス残量がゼロであるにも拘らず、ガスメータ2側での手動解除操作によってガスの使用が可能にされてしまうことを防止できる。
(前払い分のガスを使用可能にするための手続き)
次に、上記のガス供給制御システム1において、前払い分のガスを使用可能にするための手続きの流れについて説明する。図5はこの手続きのフローチャートである。
ステップS1では、ガスユーザの操作に基づき、携帯電話などの通信端末12から、通信回線4を介してサーバ5によって管理されるガス供給会社のホームページなどにアクセスして、ガス購入手続き用の入力画面を通信端末12に表示させる。入力画面の入力指示に従ってガスユーザが通信端末12を操作することにより、希望するガス購入量、および、希望するガス消費場所に設置された宅内表示器3が保持している減算カウンタ開始時指針を入力する。減算カウンタ開始時指針(例えば、「3456345」)は、上述したように、宅内表示器3本体の表示部8に表示されている場合はその値を読み取って入力することができる。また、入力操作部10あるいは他の操作部において所定の操作を行って表示部8に表示させて読み取っても良い。あるいは、宅内表示器3とガスユーザの通信端末12との間で非接触通信を行うことにより、減算カウンタ開始時指針を通信端末12に入力してもよい。そして、入力済みのガス購入量および減算カウンタ開始時指針を含むガス購入要求が、通信端末12からサーバ5に送信される。
ステップS2では、ガスユーザの操作に基づいてガス購入代金の支払いのための入金画面が通信端末12に表示され、ガス購入代金を支払うために必要な各種情報が入力される。例えば、所望の口座からガス購入代金を引き落とさせるための情報や、クレジットカード決済によってガス購入代金を支払うための情報などが入力される。そして、必要な情報の入力が行われた後、ガスユーザの操作に基づき、これらの情報が通信回線4を介してサーバ5に送信される。なお、本実施形態では、ステップS1、S2でガス購入要求の送信と入金手続きの2段階に分けて情報の送信を行ったが、これらをまとめて行っても良い。
ステップS3では、サーバ5が、ガス購入要求および入金手続きのための情報を受信したことに基づき、金融機関サーバ13と通信を行い、ガス購入代金の決済処理を行う。サーバ5は、ガス購入代金の決済処理が完了したことを確認できた場合には(ステップS3:Yes)、ステップS4に進む。一方、ガス購入代金の決済処理が完了していない場合には(ステップS3:No)、処理を終了する。なお、このとき、ガス購入代金が入金されていない旨のエラーコードを通信端末12に送信してもよい。
ステップS4では、サーバ5は、受信したガス購入量および減算カウンタ開始時指針に基づき、サーバ5が備える暗号化プログラムを用いて、予め設定したルールに従って書換コードを発行する。例えば、図4で説明したように、減算カウンタ開始時指針である「3456345」とガス購入量などの情報に基づき、「0011 1011 0010」という書換コードが生成され、この書換コードが、サーバ5から、ガス購入要求および入金手続きのための情報の送信元である通信端末12に送信される。
ステップS5では、通信端末12で受信した書換コードが通信端末12の表示部に表示されるので、これに基づき、ガスユーザの入力操作によって、書換コードが宅内表示器3に入力される。通信端末12の表示部には、書換コードと共にサーバ5から送信された書換コードの入力方法が表示される。例えば、入力操作部10によって手入力で入力を行う方法としては、入力操作部10の「止」ボタンを押すことによって書換コードの「0」を入力し、入力操作部10の「開」ボタンを押すことで書換コードの「1」を入力する方法を用いることができる。すなわち、「0011 1011 0010」という書換コードを入力するには、「止」2回、「開」3回、「止」1回、「開」2回、「止」2回、「開」1回、「止」1回、の計12回のボタン操作を行う。あるいは、通信端末12と宅内表示器3との間で非接触通信を行うことによって、書換コードを宅内表示器3に入力してもよい。
ステップS6では、宅内表示器3において、書換コードが入力されたことに基づき、宅内表示器3の記憶部11aに記憶保持されている減算カウンタ開始時指針(例えば、「3456345」)を、宅内表示器3が備える暗号化プログラムを用いて、予め設定したルールに従って変換し、照合コードとして「0011 1011」を生成する。そして、この照合コードと、入力された書換コードにおける変換開始時指針の部分である「0011 1011」との比較判定を行い、一致するか否かを確認する。なお、照合コードの生成は、書換コードの入力時にその都度行う方法でもよいし、減算カウンタ開始時指針が更新されたときに同時に照合コードを生成して記憶部11aに記憶保持させておき、次の減算カウンタ開始時指針の更新と同時に更新してもよい。
書換コードの変換開始時指針の部分と照合コードが一致した場合には(ステップS6:Yes)、この書換コードが有効であると判断してステップS7に進み、書換コードの変換購入番号の部分である「0010」を逆変換して、加算すべきガス購入量を抽出する。そして、このガス購入量を現在の減算カウンタ7の指針値に加算する。このとき、加算後の指針値を、新たな減算カウンタ開始時指針として記憶させることにより、減算カウンタ開始時指針を更新する。そして、処理を終了する。一方、書換コードの変換開始時指針の部分と照合コードが一致しない場合には(ステップS6:No)、宅内表示器3は、この書換コードが有効でないと判断して、減算カウンタ7への加算および減算カウンタ開始時指針の更新を行わずに、処理を終了する。なお、このとき、書換コードが有効でない旨のエラー情報を表示部8に表示してもよい。
本実施形態では、以上のように、ガスユーザの携帯電話などの通信端末12を利用してガス購入代金の支払いを行い、また、この通信端末12を利用して取得した書換コードにより、ガス供給先として指定した宅内表示器3を他の宅内表示器3と識別して、指定した宅内表示器3の減算カウンタ7に、前払い分のガス購入量を加算することができる。これにより、減算カウンタ7の指針値がゼロになるまでは、指定した宅内表示器3の設置場所でのガス使用が可能になる。
また、この方法によれば、ガス消費場所6に固定電話などの通信回線が設置されている必要がなく、ガス消費場所6に現金投入装置やカードリーダなどを設置しておく必要がない。また、一旦ガス購入量の加算が行われると、記憶部11aが保持している減算カウンタ開始時指針が書き換わってしまうので、この書換コードを用いたガス購入量の加算は1回のみしか行うことができない。よって、使用されるガスに対して正確に課金することができる。
(改変例1)
上記構成では、ガスユーザが、携帯電話などの通信端末12からガス購入要求の送信と入金手続きの両方の手続きを行っていたが、入金手続きを、ガス購入要求の送信を行った通信端末12とは異なる他の入金装置を介して行うこともできる。例えば、予め配布された入金票を用いて、現金や、あるいは、電子マネーなどを用いてコンビニのレジなどの入金装置で入金を行うと、この入金装置がサーバ5に決済情報を送信し、サーバ5から入金装置に書換コードを送信して、レジから出力されるレシートに書換コードが印刷されるようにしておく。そして、このレシートをガス消費場所6に持ち帰って、宅内表示器3に入力することができる。同様に、振込みを行った端末から発行される入金明細に書換コードが印刷されるようにしておき、この入金明細をガス消費場所6に持ち帰って、宅内表示器3に書換コードを入力することができる。あるいは、このような他の入金装置からの入金手続きによって入金が行われたことに基づいて、ガス購入要求の送信を行った通信端末12にサーバ5から書換コードが送信されるようにしてもよい。
(改変例2)
上記構成では、減算カウンタ開始時指針をガス購入量と共にサーバ5に送信し、この減算カウンタ開始時指針に基づいて書換コードおよび照合コードを生成していたが、減算カウンタ開始時指針の代わりに、各宅内表示器3の製造番号や通し番号などの固有の識別情報を用いて、書換コードおよび照合コードを生成しても良い。このようにすれば、異なる宅内表示器3間で減算カウンタ開始時指針が一致してしまうことがないので、指定した宅内表示器3を書換コードおよび照合コードによって確実に識別することができる。
このとき、各宅内表示器3に固有の識別情報を書換コードに含めただけでは、1つの書換コードによって複数回ガス購入量の加算が行われるなどの不正が行われるおそれがある。そこで、例えば、書換コードを発行する際に、発行順に付された通し番号や、ガス購入要求の受け付け時に付された受付番号などを含めておき、これにより、全く同一内容の書換コードが発行されないようにすることが考えられる。そして、一度使用された書換コード(減算カウンタ7への加算が行われた書換コード)を全て宅内表示器3の記憶部11aに記憶させておき、新たに入力された書換コードに対しては、既に使用された書換コードと一致するか否かの判定を行い、一致した場合には、この書換コードに基づくガス購入量の加算を行わないものとする。これにより、同一書換コードによる減算カウンタ7への加算を、1回に限って可能にすることができる。
あるいは、同一の識別情報(各宅内表示器3に固有の識別情報)に対して発行される書換コードに対して通し番号(ガス購入回数番号)を付しておき、宅内表示器3側には、減算カウンタ7への加算が行われる毎に1ずつ加算されるガス購入回数カウンタを設けておき、書換コードに含まれる通し番号(ガス購入回数番号)と、ガス購入回数カウンタのカウント値が一致あるいは対応するときのみ、減算カウンタ7への加算を可能にしてもよい。
(改変例3)
上記構成では、書換コードに減算カウンタ開始時指針の変換値である変換開始時指針を含めておき、この変換開始時指針が照合コードと一致するか否かを判定していたが、照合コードを、書換コードとは異なるルールによって生成しておき、照合コードと書換コードとが予め設定した対応する関係にあるかどうかを確認することにより、照合コードと書換コードとが同一の指針値やIDなどに基づいて生成されたものであるか否かを確認するようにしてもよい。
1 ガス供給制御システム
2 ガスメータ
2a 弁開スイッチ
3 宅内表示器(ガス残量表示器)
4 通信回線
5 サーバ(管理装置)
6 ガス消費場所
7 減算カウンタ(ガス残量カウンタ)
8 表示部
9 手動遮断解除ボタン(手動遮断解除手段)
10 入力操作部(書換コード入力手段)
11 制御部(照合コード生成手段、判定手段、ガス残量カウンタ制御手段、供給停止信号送信手段)
11a 記憶部(記憶手段)
12 通信端末
13 金融機関サーバ

Claims (14)

  1. 各ガス消費場所に、供給されるガス流量を計測するガスメータ、および、供給可能なガス残量を監視するガス残量表示器を設置し、
    各ガス消費場所でのガス使用の可否を管理する管理装置を設置し、
    前記管理装置は、
    ガス購入量、および、前記ガス残量表示器に保持されている識別情報を含むガス購入要求が入力されると、前記ガス購入量に対応するガス購入代金の決済処理が完了したことを条件として、前記ガス購入量および前記識別情報に基づいて書換コードを発行し、
    前記ガス残量表示器は、
    当該ガス残量表示器が保持している前記識別情報に基づいて照合コードを生成し、
    前記書換コードが入力されると、入力された前記書換コードおよび生成した前記照合コードが、同一の前記識別情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定し、
    前記書換コードおよび前記照合コードが同一の前記識別情報に基づいて生成されたと判定した場合には、当該ガス残量表示器のガス残量カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新し、
    更新後の前記ガス残量カウンタの指針値から、前記ガスメータによる計測ガス流量を減算し、
    前記指針値がゼロになったときにはガスの供給停止指令を前記ガスメータに出力することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  2. 請求項1に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス残量表示器は、
    前記ガス残量カウンタの指針値を前記ガス購入量を加算した値に更新する際に、前記識別情報を、当該加算時点の前記ガスメータにおけるガス流量の積算値と同一の値に更新し、
    更新後の前記識別情報を、次の前記ガス購入量の加算により前記指針値を更新するまで、記憶保持することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  3. 請求項1または2に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記書換コードは、暗号化された前記識別情報を含み、
    前記照合コードは、前記書換コードにおける前記識別情報の暗号化方法と同一の暗号化方法によって、前記識別情報を暗号化したものであり、
    前記ガス残量表示器は、
    前記照合コードと、前記書換コードにおける前記暗号化された前記識別情報の部分とが一致した場合に、前記ガス残量カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス残量表示器は、
    前記書換コードが入力されると、当該書換コードと同一の書換コードによるガス購入量の加算が、既に行われたか否かを確認し、
    既に行われたことが確認された場合には、前記ガス残量カウンタの指針値に前記ガス購入量を加算する更新処理を行わないことを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記管理装置と通信可能な通信端末を用意し、
    前記通信端末から前記管理装置に対して前記ガス購入要求を送信し、
    前記管理装置は、前記書換コードを前記通信端末に返信することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  6. 請求項5に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記通信端末として携帯電話を使用することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  7. 請求項5または6に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス購入代金を受け付ける入金装置を設置し、
    前記管理装置は、前記ガス購入代金の入金処理を行った入金装置に対して前記書換コードを送信し、
    前記入金装置は、受信した前記書換コードが印刷された入金明細を出力することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  8. 請求項5ないし7のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記通信端末と前記ガス残量表示器との間で非接触通信を行うことにより、前記通信端末への前記識別情報の入力、および、前記ガス残量表示器への前記書換コードの入力を行うことを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガスメータは遮断弁を内蔵しており、
    前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値に基づいて、前記ガスメータの遮断弁の開閉状態を制御することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  10. 請求項9に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値が予め設定した残量以下になった場合に、その旨の出力、および、前記遮断弁の強制遮断のうちの少なくとも一方を行うことを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  11. 請求項9に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス残量表示器に、遮断状態の前記遮断弁を手動で開放状態に切り換えるための手動遮断解除手段を設け、
    当該ガス残量表示器は、
    前記ガス残量カウンタの指針値が予め設定した残量以下になると、前記ガスメータの遮断弁を強制遮断し、
    前記ガス残量カウンタの指針値がゼロでない間は前記手動遮断解除手段を有効化し、
    前記ガス残量カウンタの指針値がゼロの場合には前記手動遮断解除手段を無効化することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  12. 請求項9ないし11のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法において、
    前記ガス残量表示器は、前記ガス残量カウンタの指針値がゼロであるときに前記遮断弁が開放状態になったことを検出した場合には、前記遮断弁を強制遮断することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御方法。
  13. ガス消費場所に設置されているガスメータによる計測ガス流量に応じて指針値が減算されるガス残量カウンタを備えるガス残量表示器と、
    ガス購入代金の決済情報を確認可能な管理装置とを有し、
    請求項1ないし12のいずれかの項に記載のプリペイド方式のガス供給制御方法により、前記ガス消費場所に対するガスの供給を制御することを特徴とするプリペイド方式のガス供給制御システム。
  14. ガス消費場所に供給されるガス流量を計測するガスメータに通信接続され、当該ガス消費場所に供給可能なガス残量を監視するガス残量表示器であって、
    前記ガスメータによる計測ガス流量に基づき、供給可能なガス残量をカウントするガス残量カウンタと、
    当該ガス残量カウンタによってカウントされたガス残量を示す指針値を表示する表示部と、
    識別情報を記憶保持している記憶手段と、
    前記識別情報に基づき照合コードを生成する照合コード生成手段と、
    ガス購入量に対応するガス購入代金の決済処理が完了したことを条件として前記ガス購入量および前記識別情報に基づき発行される書換コードの入力を受け付ける書換コード入力手段と、
    受信した前記書換コードおよび生成した前記照合コードが、同一の前記識別情報に基づいて生成されたものであるか否かを判定する判定手段と、
    前記書換コードおよび前記照合コードが同一の前記識別情報に基づいて生成されたと判定された場合に、前記ガス残量カウンタの指針値を、前記ガス購入量を加算した値に更新するガス残量カウンタ制御手段と、
    前記指針値がゼロになったときにガスの供給停止指令を前記ガスメータに送信する供給停止信号送信手段とを有していることを特徴とするガス残量表示器。
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