JP2010281283A - バルブ装置 - Google Patents

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修 島根
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Abstract

【課題】 磁気回転角センサと磁気バネ手段を搭載し、且つEGR弁体を片持ち支持して全開時のEGR量を増加させる。
【解決手段】 EGRバルブ装置は、通電停止時にEGR弁体2を全閉位置へ戻す手段として、磁力を利用した磁気バネ手段11を用いている。磁気バネ手段11は、モータマグネット6の磁力を磁力案内部材8によって外側へ導き、最終ギヤ9にインサートされた磁気可動子10を磁力案内部材8に磁気吸引する構成を採用している。「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサ4の磁束ループ」と干渉しないように、磁力案内部材8の形状(磁力案内範囲)と磁気可動子10の可動範囲を設定することで、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11の両方をEGR弁体2の片側に配置することが可能になり、バルブシャフト3によってEGR弁体2を片持ち支持することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体通路内に配置された弁体を回動させることで、流体通路の開閉、あるいは流体通路の通路面積の可変を行なうバルブ装置に関する。
流体通路内に配置された弁体を回動させることで、流体通路の開閉、あるいは流体通路の通路面積の可変を行なうバルブ装置(EGRバルブ装置等)が広く用いられている。
弁体は、一体に回転するバルブシャフトを介して駆動手段によって駆動される。ここで、駆動手段は、アクチュエータ(電動モータ等)と、このアクチュエータの発生した駆動力をバルブシャフトに伝える伝達手段(ギヤ機構、リンク機構等)とで構成される。
バルブ装置には、駆動手段におけるバックラッシュ吸収を行なうための金属バネ(ネジリコイルバネ等)、あるいは弁体を初期位置(例えば、全閉位置、全開位置、中間開度位置など)へ戻すための金属バネを搭載するものが知られている(図7は金属バネを搭載する具体的な一例を示すものであり、図中において金属バネが符号αで示される)。
しかしながら、金属バネを用いたバルブ装置の場合、弁体の駆動時に、金属バネの付勢力よりも大きな駆動力が求められるため、駆動手段に搭載されるアクチュエータが大型化するとともに、消費エネルギーが大きくなる不具合がある。
そこで、金属バネに代えて、磁気バネ手段を用いることで、上記の不具合を解決することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
磁気バネ手段は、相対回転する一方にバネ用マグネット(永久磁石)を固定し、相対回転する他方に鉄等よりなる磁気可動子を固定したものであり、磁気可動子がバネ用マグネットに磁気吸引される力を利用して、弁体を初期位置へ戻すための付勢力を与えるものである。
一方、バルブ装置には、弁体と一体に回動するバルブシャフトの回転角度を回転角センサによって検出するタイプが存在する(例えば、スロットルバルブ装置、EGRバルブ装置等)。回転角センサには、長期に亘って安定した作動が得られる非接触型が求められており、一般的にバルブシャフトの回転角度を磁束変化によって検出する磁気回転角センサが用いられている。
磁気回転角センサは、弁体から離れたバルブシャフトの端部側に配置される。
このため、磁気バネ手段を搭載する場合は、磁気バネ手段の発生する磁力が、磁気回転角センサに影響を与えないように、弁体から見て磁気回転角センサとは異なった側のバルブシャフトに磁気バネ手段を設けている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、バルブシャフトの一端側に磁気回転角センサを設け、バルブシャフトの他端側に磁気バネ手段を配置する構成を採用する従来のバルブ装置では、弁体の両側(磁気回転角センサ側と磁気バネ手段側)に延びるバルブシャフトによって弁体が支持される「両持ち支持タイプ(両持ち軸受タイプ)」になる。
このため、弁体の全開時に、「弁体の両側に存在するバルブシャフト」が流体通路(EGR流路等)に通過抵抗を与えてしまい、結果的に全開時における通気抵抗の増大(圧力損失の増加)を招いてしまう。
また、バルブ装置に搭載される磁気回転角センサと磁気バネ手段が、弁体の両側に分散配置されることになり、バルブ装置の全体の体格が大きくなってしまう不具合があった。
実開昭63−202744号公報 特開平06−235334号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気回転角センサと磁気バネ手段とを搭載し、且つ弁体の片側のみに延びるバルブシャフトによって弁体を支持する「片持ち支持タイプ(片持ち軸受タイプ)」のバルブ装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段のバルブ装置は、電動モータに搭載されたモータマグネット(永久磁石)の磁力を磁力案内部材によって電動モータの外部へ導くものであり、その磁力案内部材と磁気可動子とで磁気バネ手段を構成するものである。
このため、「磁気バネ手段の発生する磁束ループ」の発生場所や発生範囲を、磁力案内部材の形状(磁力案内範囲)や磁気可動子の可動範囲によってコントロールすることが可能になる。そこで、「磁気バネ手段の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサの磁束ループ」と干渉しないように、磁力案内部材および磁気可動子を設けることにより、磁気回転角センサと磁気バネ手段とを、弁体の片側のバルブシャフト側に配置することができる。
これにより、磁気回転角センサと磁気バネ手段とを搭載し、且つ弁体をバルブシャフトによって片持ち支持することができる。
そして、弁体を片持ち支持することによって、弁体の全開時に、流体通路内に存在するバルブシャフトによる通過抵抗を減らすことができ、結果的に全開時における通気抵抗の低下(圧力損失の低下)を実現することができる。
また、バルブ装置に搭載される磁気回転角センサと磁気バネ手段とを、弁体の片側に集中配置できるため、バルブ装置の全体の体格を小型化することができる。
さらに、磁気バネ手段として、電動モータに搭載されたモータマグネットを利用しているため、磁気バネ手段に専用のバネ用マグネット(永久磁石)を別途設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段のバルブ装置は、(i)磁気回転角センサと磁気バネ手段とが、バルブシャフトの軸方向に対してオーバーラップしないようにずらして配置されるとともに、(ii)磁気バネ手段が、バルブシャフトを回転自在に支持する軸受よりも、径方向の外側に配置される。
このように設けることで、「磁気バネ手段の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサの磁束ループ」と干渉しないようにすることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段のバルブ装置における磁力案内部材は、強磁性金属(軟鉄等)によって設けられる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段のバルブ装置における磁力案内部材の一部または全部は、温度上昇に伴い磁性が低下する整磁合金によって設けられる。
これにより、電動モータの温度が上昇した際に、磁気バネ手段に導かれる磁性を減らし、電動モータの磁力の低下を抑えることができ、温度上昇時における電動モータの性能低下を防ぐことができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段のバルブ装置の磁気回転角センサは、磁気検出部(ホールIC等により磁束密度を検出する部分:固定部材など相対回転する一方の部材に設けられる)に対して磁束を付与する磁気回路部(回転部材など相対回転する他方の部材に設けられる)が、磁気検出部の周囲を磁性体製のヨークで覆って閉磁路を形成する内磁型で設けられる。
これにより、内磁型の磁気回路部が外部磁界を遮断するため、磁気バネ手段を磁気回転角センサの外周側に配置することが可能になり、磁気回転角センサと磁気バネ手段とを、弁体の片側のバルブシャフト側に配置することができる。
これにより、上記請求項1の手段と同様、磁気回転角センサと磁気バネ手段とを搭載し、且つ弁体をバルブシャフトによって片持ち支持することができる。
そして、弁体を片持ち支持することによって、弁体の全開時に、流体通路内に存在するバルブシャフトによる通過抵抗を減らすことができ、結果的に全開時における通気抵抗の低下(圧力損失の低下)を実現することができる。
また、バルブ装置に搭載される磁気回転角センサと磁気バネ手段とを、弁体の片側に集中配置できるため、バルブ装置の全体の体格を小型化することができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段のバルブ装置における流体通路は、エンジンの排気ガスの一部を吸気側へ戻すEGR流路であり、弁体は、エンジンに戻されるEGR量の調整を行なうEGR弁体である。
EGRバルブ装置の断面図である(実施例1)。 磁気バネ手段における磁気回路の説明図である(実施例1)。 EGR弁体の回転角度と、開度(Q)との関係を示すグラフである。 EGRバルブ装置の断面図、および磁気バネ手段の説明図である(実施例3)。 磁気回転角センサの説明図である(実施例3)。 EGRバルブ装置の断面図である(実施例4)。 EGRバルブ装置の断面図である(従来例)。
図面を参照して実施形態1、2を説明する。
第1、第2実施形態のEGRバルブ装置(バルブ装置の一例)は、EGRガス(流体の一例)を吸気側へ戻すEGR流路1(流体通路の一例)の内部に配置されて、回動によりEGR流路1の開閉および開度調整を行なうEGR弁体2(弁体の一例)と、このEGR弁体2をEGR流路1の内部において回動可能に支持するバルブシャフト3と、このバルブシャフト3の軸端に配置されて、バルブシャフト3の回転角度を磁束変化によって検出する磁気回転角センサ4とを備える。
(第1実施形態)
第1実施形態のEGRバルブ装置は、バルブシャフト3を介してEGR弁体2を回転駆動する駆動手段として、モータハウジング5内にモータマグネット(永久磁石)6を搭載する電動モータ7を用いる。
また、第1実施形態のEGRバルブ装置は、電動モータ7が搭載するモータマグネット6の磁力を、電動モータ7の外部へ導く磁力案内部材8と、バルブシャフト3と一体に回転する部材である最終ギヤ9に設けられ、磁力案内部材8に磁気吸引される磁気可動子10とからなる磁気バネ手段11を備えるものであり、磁気可動子10が磁力案内部材8に磁気吸引されることで、バルブシャフト3を介してEGR弁体2に全閉位置(所定開度の一例)へ向かう回転力が付与される。
上記の構成を採用することで、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」の発生場所や発生範囲を、磁力案内部材8の形状(磁力案内範囲)や磁気可動子10の可動範囲によってコントロールすることができる。そして、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサ4の磁束ループ」と干渉しないように磁力案内部材8を設けることにより、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11とを、EGR弁体2の片側のバルブシャフト3側に配置することができる。これにより、第1実施形態のEGRバルブ装置は、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11とを搭載し、且つEGR弁体2を片持ち支持することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のEGRバルブ装置は、磁力を発生するバネ用マグネット(永久磁石)12と、このバネ用マグネット12に直接、あるいは磁性材料よりなる磁気受渡部材13を介して間接的に磁気吸引される磁気可動子10とからなる磁気バネ手段11を備えるものであり、磁気可動子10がバネ用マグネット12に直接または間接的に磁気吸引されることで、バルブシャフト3を介してEGR弁体2に全閉位置(所定開度の一例)へ向かう回転力が付与される。
磁気回転角センサ4は、ギヤカバー14(相対回転する一方の部材)に設けられて通過する磁束密度を検出する磁気検出部15と、バルブシャフト3と一体に回転する減速機の最終ギヤ9(相対回転する他方の部材)に設けられて磁気検出部15に磁束を付与する磁気回路部16とを備える。
そして、第2実施形態における磁気回路部16は、磁気検出部15の周囲を磁性体製のヨーク17で覆って閉磁路を形成する内磁型を採用する。
上記の構成を採用することで、内磁型の磁気回路部16が外部磁界を遮断するため、磁気バネ手段11を磁気回転角センサ4の外周側に配置することが可能になり、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11とを、EGR弁体2の片側のバルブシャフト3側に配置することができる。これにより、第2実施形態のEGRバルブ装置は、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11とを搭載し、且つEGR弁体2を片持ち支持することができる。
次に、本発明を車両エンジンに搭載されるEGR装置のEGRバルブ装置に適用した実施例1を、図1〜図3を参照して説明する。なお、本実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
〔EGR装置の説明〕
EGR装置は、エンジンの排出した排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させてエンジン燃焼室の燃焼温度を抑え、効果的に窒素酸化物(NOx)の発生を抑える装置である。
EGR装置は、排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路へ戻すEGR流路1の開閉および開度調整を行なうEGRバルブ装置を備えるものであり、このEGRバルブ装置が車両の走行状態に応じてECU(エンジン・コントロール・ユニットの略:図示しない)により制御される。
なお、実施例1に示すEGRバルブ装置は、吸気通路における高負圧発生範囲(スロットル弁体の吸気下流側)へEGRガスを戻す高圧EGR装置に用いられるものであっても良いし、吸気通路における低負圧発生範囲(スロットル弁体の吸気上流側:例えばターボチャージャ搭載車両であればコンプレッサの吸気上流側)へEGRガスを戻す低圧EGR装置に用いられるものであっても良い。
次に、EGRバルブ装置を説明する。なお、以下では、図1におけるEGR流路1を基準として磁気回転角センサ4が配置される側(図1の右側)を右、磁気回転角センサ4が配置される側とは異なる側(図1の左側)を左と称して説明するが、この左右は実施例の説明のための方向であり、限定されるものではない。
EGRバルブ装置は、排気通路と吸気通路を接続するEGR流路1の途中部位に介在するように取り付けられて、吸気側へ戻されるEGR量を制御するものであり、EGR流路1の一部を成すバルブボディ(バルブハウジグ)21と、このバルブボディ21に回転自在に支持されるバルブシャフト3と、EGR流路1の内部に配置されてバルブシャフト3と一体に回動するEGR弁体2と、電動モータ7と歯車減速機22で構成されてバルブシャフト3を介してEGR弁体2を駆動する駆動手段と、EGR弁体2と一体に回転するバルブシャフト3の回転角度を磁束変化によって検出する磁気回転角センサ4とを備えるものであり、電動モータ7がECUによって通電制御される。
バルブボディ21の主要部は、アルミニウム合金のダイキャスト製であり、高温のEGRガスが流れるEGR流路1の内壁が耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス鋼)によって設けられている。
そして、バルブボディ21に形成されたモータ収容用の空間に電動モータ7が収容され、バルブボディ21とギヤカバー14との間に形成された空間に歯車減速機22および磁気回転角センサ4が収容されている。
電動モータ7は、通電量に応じた回転トルクを発生するDCモータであり、バルブボディ21に形成されたモータ収容用の空間内に挿入された後、ネジ等の締結手段によってバルブボディ21内に固定される。
歯車減速機22は、電動モータ7の発生する回転トルクを減速してバルブシャフト3に伝達するものであり、電動モータ7の出力軸(ロータ軸)と一体に回転するモータギヤ(ピニオンギヤ)23と、このモータギヤ23により回転駆動される中間ギヤ24と、この中間ギヤ24によって回転駆動される最終ギヤ(ギヤロータ)9とからなり、最終ギヤ9がバルブシャフト3と一体に回動する。
モータギヤ23は、電動モータ7の出力軸の右端に固定された金属材料よりなる小径の外歯歯車である。
中間ギヤ24は、金属材料あるいは樹脂材料よりなり、大径ギヤ24aと小径ギヤ24bとが同芯で設けられた2重歯車であり、バルブボディ21とギヤカバー14とにより支持される中間ギヤ用ピン(支持軸)25によって回転自在に支持されている。そして、大径ギヤ24aがモータギヤ23と常時噛合し、小径ギヤ24bが最終ギヤ9と常時噛合する。
最終ギヤ9は、バルブシャフト3の右端に固定された樹脂材料よりなる外歯歯車であり、噛合歯はバルブシャフト3の回動範囲のみに設けられている。
この樹脂材料よりなる最終ギヤ9の内部には、バルブシャフト3との結合を成すカシメ結合金具の他に、磁気回転角センサ4における磁気回路部16がインサート成形されている。
磁気回転角センサ4は、EGR弁体2の開度を検出するポジションセンサであり、EGR弁体2の開度に応じた開度信号をECUに出力する。
磁気回転角センサ4は、EGR弁体2およびバルブシャフト3と一体に回転する最終ギヤ9に設けられた略筒状を呈する磁気回路部16と、ギヤカバー14に取り付けられて磁気回路部16の内部に非接触で配置される磁気検出部15とを備える。
略筒状を呈する磁気回路部16は、常に回転中心を通る磁束ループを形成する磁気回路であり、センサマグネット(永久磁石)を用いて構成される。なお、内磁型の磁気回路部16の構造については、実施例3において説明する。
磁気検出部15は、磁気回路部16の内部に同芯的に配置されたステータコア26と、このステータコア26を通過する磁束密度を検出するホールIC27(磁気検出素子+信号増幅回路)とからなる。ステータコア26は、ギヤカバー14にインサート成形されて、中心部に配置されるホールIC27へ磁束を集中させるためのものであり、例えば直径方向に分割された略円柱体を呈した磁性体(例えば表面に絶縁被膜を施した薄い鉄板を多数積層して設けられる積層コア)であり、その分割部分(磁気検出ギャップ)に1つまたは2つのホールIC27を固定配置するものである。
ホールIC27は、ホール素子(磁束密度を検出する磁気検出素子の一例)と信号増幅回路とを一体化した周知のIC(集積回路)であり、ホールIC27を通過する磁束密度に応じた電圧信号を出力する。即ち、最終ギヤ9の開度に応じた磁束密度がホールIC27に与えられることになり、ホールIC27がEGR弁体2の開度に応じた電圧信号をECUに出力する。
なお、ECUは、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御装置であり、ホールIC27によって検出されるEGR弁体2の実開度が、車両運転状態に応じた目標開度となるように電動モータ7をフィードバック制御する。
バルブシャフト3と一体に回転するEGR弁体2は、バタフライ弁であり、回動位置に応じてEGR流路1の開口面積を可変可能であり、EGR流路1の開口面積を可変することで吸気通路へ戻されるEGR量の調整を行なうものである。
ここで、この実施例1では、EGR弁体2の回動に伴う開度変化の特性を、サイン曲線よりも直線特性に近づける目的(図3の実線A参照)と、バルブ精度を高める目的とで、EGR弁体2が総切削(削出し)に近い制作技術によって形成されている。
(実施例1の背景技術)
実施例1のEGRバルブ装置は、通電停止時にEGR弁体2がEGR流路1を閉じるノーマリークローズタイプであり、電動モータ7の通電が停止された状態で、EGR弁体2を全閉位置(所定開度の一例)へ戻すための手段を搭載している。
通電停止時にEGR弁体2を全閉位置へ戻す手段として、磁力によってEGR弁体2を全閉位置へ戻す磁気バネ手段11を用いることが考えられる。
しかし、この実施例では、上述したように、磁気回転角センサ4を搭載している。
このため、磁気バネ手段11の発生する磁力が、磁気回転角センサ4に影響を与えないようにする必要がある。
従来の技術では、EGR弁体2の右側に磁気回転角センサ4を搭載する場合、EGR弁体2の左側に磁気バネ手段11を搭載することで対処していた。しかし、その構成ではEGR弁体2の両側にバルブシャフト3を延ばす必要があり、EGR弁体2の両側に延びるバルブシャフト3によってEGR弁体2が支持される「両持ち支持タイプ(両持ち軸受タイプ)」になる。
すると、EGR弁体2の全開時に、「EGR弁体2の両側に存在するバルブシャフト3」がEGR流路1に通過抵抗を与ることになり、全開時の通気抵抗が増大(圧力損失が増加)し、結果的に全開時において大きなEGR量を得ることができなくなってしまう。
また、EGRバルブ装置に搭載される磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11が、バルブボディ21の左右に分散配置されることになり、EGRバルブ装置の全体の体格が大きくなる不具合があった。
(実施例1の特徴技術)
この実施例1のEGRバルブ装置は、上記の問題点を解決するために、次の技術を採用している。
この実施例1の電動モータ7は、固定子側の界磁力発生手段として複数のモータマグネット(永久磁石)6を用いたDCモータであり、モータハウジング5の内側に複数のモータマグネット6が固定されている。
一方、この実施例1の磁気バネ手段11は、電動モータ7が搭載しているモータマグネット6の磁力を利用してEGR弁体2に閉弁方向へ向かうトルクを付与するものであり、電動モータ7内に配置されるモータマグネット6の磁力を電動モータ7の外部へ導く磁力案内部材8と、最終ギヤ9(EGRバルブシャフト3と一体に回転する部材)に設けられて磁力案内部材8に磁気吸引される磁気可動子10とから構成され、磁気可動子10が磁力案内部材8に磁気吸引されることで、バルブシャフト3を介してEGR弁体2に全閉位置(所定開度の一例)へ向かう回転力が付与される。
磁力案内部材8は、モータマグネット6の磁力を最終ギヤ9の外周部位に導くものであり、強磁性金属(軟鉄等)によって設けられている。
具体的に、この実施例の磁力案内部材8は、モータマグネット6の外周に配置されて、モータマグネット6と磁気的に接地する円弧形状を呈する磁気接地部8aと、この磁気接地部8aに付与された磁力を最終ギヤ9側へ導く磁気延長部8bと、電動モータ7に近い側の最終ギヤ9の外周部位を非接触で覆う円弧形状を呈する磁気吸引部8cとからなり、所定の板厚の鉄板をプレス加工等によって形成したものである。
磁気可動子10は、最終ギヤ9に固定されて、磁気吸引部8cに磁気吸引されるものであり、強磁性金属(軟鉄等)によって設けられている。
具体的に、この実施例の磁気可動子10は、最終ギヤ9にインサート成形されるものであり、磁気吸引部8cの内側に非接触で対向配置可能な円弧形状を呈するものである。
磁気吸引部8cおよび磁気可動子10の円弧形状の円中心は、バルブシャフト3の回転中心と略同芯に設けられている。
磁気吸引部8cの円弧方向の長さは、EGR弁体2の回動範囲(0°〜90°)と略一致するものである。
同様に、磁気可動子10の円弧方向の長さは、磁気吸引部8cの円弧方向の長さと略一致するものである。
そして、図2(b)、(c)に示すように、最終ギヤ9に対する磁気可動子10のインサート位置(固定位置)は、(i)EGR弁体2の全閉位置において、磁気吸引部8cと磁気可動子10が周方向に全体が合致して重なり、(ii)EGR弁体2の全開位置において、磁気吸引部8cの周方向の先端(磁気延長部8bから離れた側の端部)が、磁気可動子10の周方向の他端と接近対向して一部が重なるように設定されている。
また、磁気吸引部8cと磁気可動子10の少なくとも一方は、磁力によって、図2(c)に示す状態(磁気吸引部8cの周方向の先端が、磁気可動子10の周方向の他端と重なる状態)から、図2(b)に示す状態(磁気吸引部8cと磁気可動子10が周方向に全体が合致して重なる状態)となるように設けられている。
具体的に、この実施例では、図2(a)に示すように、磁気吸引部8cの軸方向(左右方向の幅)の幅が、磁気延長部8bに近い側が幅広で、磁気延長部8bから離れるに従って幅狭となるように設けられており、磁力によりEGR弁体2が全閉位置へ磁気吸引されるようになっている。
この実施例1の磁気バネ手段11は、上述したように、モータマグネット6の磁力を磁力案内部材8によって電動モータ7の外側へ導き、最終ギヤ9にインサートされた磁気可動子10を磁力案内部材8に磁気吸引する構成を採用している。
このため、磁力案内部材8の形状(磁力案内範囲)や磁気可動子10の可動範囲により、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」の発生場所や発生範囲をコントロールすることができる。そこで、この実施例では、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサ4の磁束ループ」と干渉しないように、磁力案内部材8の形状(磁力案内範囲)や磁気可動子10の可動範囲を設定している。
具体的にこの実施例では、図1に示すように、(i)磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11とを、バルブシャフト3の軸方向(左右方向)に対してオーバーラップしないようにずらして配置するとともに、(ii)磁気バネ手段11を、バルブシャフト3を回転自在に支持する軸受28よりも径方向の外側に配置することで、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサ4の磁束ループ」と干渉しないように設けられている。
これにより、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11の両方をEGR弁体2の右側に配置することが可能となり、EGR流路1の右側に配置したバルブシャフト3によってEGR弁体2を片持ち支持することができる。
次に、EGR弁体2の片持ち支持構造を説明する。
EGR弁体2は、上述したようにEGR流路1の開閉および開口面積の可変を行なうバタフライ弁であり、EGR流路1内に露出配置されるバルブシャフト3の左端に溶接やネジ等を用いた固定技術により固定されてEGR流路1の内部において回動可能に配置される。
一方、バルブシャフト3の右端は、同軸に配置された最終ギヤ9とカシメ技術等を用いて固定されるものであり、駆動手段の出力部である最終ギヤ9と一体に回転する。
バルブシャフト3は、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス鋼)よりなる円柱棒状を呈する軸材であり、バルブボディ21において左右方向に延びて配置されて、バルブボディ21に取り付けられた軸受28によって回転自在に支持されるものである。
なお、軸受28は、ボールベアリング、ローラベアリング等の転がりベアリング、あるいはメタルベアリング等の滑りベアリングであり、バルブボディ21に形成されたベアリング収容筒の内部に圧入等の結合手段によって固定されて、内周に挿通されるバルブシャフト3を回転自在に支持する。
(実施例1の効果)
この実施例1のEGRバルブ装置は、上記の構成を採用することにより、次の効果を得ることができる。
(1)EGR弁体2を全閉位置へ戻す手段として、金属バネα(ネジリコイルバネ等:符号は図7参照)を用いずに、磁気バネ手段11によってEGR弁体2を全閉位置へ戻す構成を採用する。
これにより、金属バネαを用いる場合に比較して、駆動手段の駆動トルクを小さくでき、駆動手段の小型化を図ることが可能になるとともに、電動モータ7の消費エネルギーを抑えることが可能になる。
(2)モータマグネット6の磁力を磁力案内部材8によって電動モータ7の外部へ導き、その磁力案内部材8と磁気可動子10とで磁気バネ手段11を構成するため、「磁気バネ手段11の発生する磁束ループ」が「磁気回転角センサ4の磁束ループ」と干渉しないように、磁力案内部材8および磁気可動子10を配置することができ、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11の両方をEGR弁体2の右側に配置し、EGR流路1の右側のみに配置されたバルブシャフト3によってEGR弁体2を片持ち支持することができる。
これにより、EGR弁体2の全開時に、EGR流路1内に存在するバルブシャフト3による通過抵抗を「両持ち支持タイプ」に比較して減らすことができ、全開時における通気抵抗を低下させることができ、結果的に全開時において大きなEGR量を得ることができる。
(3)EGRバルブ装置に搭載される磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11が、EGR弁体2の右側に集中配置できるため、EGRバルブ装置の全体の体格を小型化することができる。
(4)磁気バネ手段11は、従来用いられていた金属バネαのような共振周波数を持たないため、共振によって金属バネαが破損するなどの不具合がなく、EGRバルブ装置の信頼性を高めることができる。
(5)磁気バネ手段11において磁力を得る手段として電動モータ7が搭載しているモータマグネット6を利用しているため、コストを抑えることができる。
実施例2を説明する。なお、以下の実施例において、上記実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、磁力案内部材8を、強磁性金属(軟鉄等)により設ける例を示した。
これに対し、この実施例2は、磁力案内部材8における磁束伝達経路の一部、または磁力案内部材8の全部を、温度上昇に伴い磁性が低下する整磁合金によって設けるものである。なお、整磁合金は、温度が上昇すると磁性を失い、温度が下降すると再び磁性を取り戻す「鉄―ニッケル合金」であり、磁性の喪失温度は合金割合等により調整されるものである。
このように、磁力案内部材8の一部または全部を整磁合金で設けることにより、電動モータ7が温度上昇(EGRガス等による温度上昇や、EGRバルブ装置が配置される環境温度の上昇等)した際に、磁気バネ手段11に導かれる磁性を減らして、電動モータ7の磁力低下を防ぐことができ、温度上昇に伴う電動モータ7の性能低下を防ぐことができる。
実施例3を図4、図5を参照して説明する。
上記の実施例1では、電動モータ7が搭載しているモータマグネット6の磁力を利用した磁気バネ手段11を用いて、EGR弁体2を片持ち支持する例を示した。
これに対し、この実施例3は、磁気回転角センサ4における磁気回路部16を、磁気検出部15の周囲を磁性体製のヨーク17で覆う内磁型で設け、内磁型の磁気回路部16が外部磁界を遮断することで、図4(a)に示すように、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11の両方をEGR弁体2の右側に配置して、EGR弁体2を片持ち支持するものである。
ここで、図5を参照して内磁型の磁気回路部16を搭載する磁気回転角センサ4を説明する。
磁気回転角センサ4の基本構造は、実施例1で説明したように、最終ギヤ9にインサート成形された略筒状を呈する磁気回路部16と、ギヤカバー14にインサート成形されて磁気回路部16の内部に非接触で配置される磁気検出部15とからなる。
内磁型の磁気回路部16は、磁性材料(例えば鉄)よりなり対向配置されるそれぞれが円弧状を呈した一対のヨーク17と、この一対のヨーク17の両端部の間にそれぞれ配置されて、一方のヨーク17にN極、他方のヨーク17にS極の極性を与える一対のセンサマグネット(永久磁石)31とからなり、一対のヨーク17と一対のセンサマグネット31を組み合わせて筒状に配置される。
具体的に内磁型の磁気回路部16は、円筒部材を直径方向において分割した形状を呈する一対のヨーク17と、2つの対向する分割部のそれぞれに配置された同一方向に磁極の向く一対のセンサマグネット31とから構成されるものであり、一方のヨーク17がN極の極性を持ち、他方のヨーク17がS極の極性を持つものである。
このように、磁気回路部16を内磁型で設けることにより、内磁型の磁気回路部16が外部磁界を遮断する。このため、磁気バネ手段11を磁気回転角センサ4の外周側に配置しても、磁気バネ手段11の発生する磁力が、磁気回転角センサ4に影響を与えない。そこで、この実施例では、磁気バネ手段11を磁気回転角センサ4の外周側に配置して、磁気回転角センサ4と磁気バネ手段11の両方をEGR弁体2の右側に配置している。
一方、この実施例の磁気バネ手段11は、上述したように、磁気回転角センサ4の外周側に配置されるものであり、ギヤカバー14の左面に露出してインサート成形されるバネ用マグネット(永久磁石)12と、最終ギヤ9にインサート成形されてバネ用マグネット12に磁気吸引される磁気可動子10とから構成され、磁気可動子10がバネ用マグネット12に磁気吸引されることで、バルブシャフト3を介してEGR弁体2に全閉位置へ向かう回転力が付与される。
ギヤカバー14にインサート成形されるバネ用マグネット12は、例えばフェライト磁石、あるいは磁力が極めて強いネオジウム等の希土類磁石であり、図4(b)に示すように、扇形状を呈して設けられて、扇面がギヤカバー14の左面において露出して配置される。
磁気可動子10は、最終ギヤ9の右部に固定されてバネ用マグネット12に磁気吸引されるものであり、強磁性金属(軟鉄等)によって設けられている。この磁気可動子10は、バネ用マグネット12の左面に非接触で対向可能なものであり、例えばバネ用マグネット12と対向して対を成す扇形状を呈するものである。なお、図4(b)における符号10は、全開位置および全閉位置における磁気可動子10の端部位置を示すものである。
そして、最終ギヤ9における磁気可動子10のインサート位置(固定位置)は、(i)EGR弁体2の全閉位置において、バネ用マグネット12と磁気可動子10が回転方向において全体が合致して重なり、(ii)EGR弁体2の全開位置において、バネ用マグネット12の周方向の先端が、磁気可動子10の周方向の他端と接近対向して一部が重なるように設定されている。そして、バネ用マグネット12と磁気可動子10は、磁力により、バネ用マグネット12と磁気可動子10が周方向に全体が合致して重なる状態に近づくように設けられている。
この実施例3のEGRバルブ装置は、上記構成を採用することにより、実施例1の効果で示した効果のうち、上記(1)〜(4)の効果を得ることができる。
実施例4を図6を参照して説明する。
上記の実施例3では、可動部材(最終ギヤ9)に固定された磁気可動子10が、固定部材(ギヤカバー14)に固定されたバネ用マグネット12に直接的に磁気吸引される例を示した。
これに対し、この実施例4は、可動部材(最終ギヤ9)に固定された磁気可動子10が、固定部材(ギヤカバー14)に固定された磁性材料よりなる磁気受渡部材13を介してバネ用マグネット12に間接的に磁気吸引されるものである。
このように設けても、実施例3と同様の効果を得ることができる。
また、ギヤカバー14にインサート成形されたバネ用マグネット12の磁力を磁気受渡部材13が受けて磁気可動子10を磁気吸引する構造であるため、バネ用マグネット12を希土類磁石で設けてバネ用マグネット12が小さい場合であっても、磁気受渡部材13の大きさや形状を任意に設けることで、バネ用マグネット12の磁力による磁気可動子10の磁気吸引範囲をコントロールすることができる。
上記の実施例では、本発明をEGRバルブ装置に適用する例を示したが、エンジンに吸い込まれる吸気量を調整するスロットルバルブ装置に本発明を適用するなど、吸気量や吸気負圧をコントロールするバルブ装置に本発明を適用しても良い。さらに、制御対象の流体は排気ガスや吸気に限定されるものではなく、気体流体や液体流体の開閉や、流量または圧力調整を行なう他のバルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、磁気バネ手段11によって弁体(実施例中はEGR弁体2)を全閉位置へ戻す例を示したが、磁気バネ手段11によって弁体を戻す位置は、全開位置であっても良いし、全閉と全開の中間位置(ハーフ開度)であっても良い。
1 EGR流路(流体通路)
2 EGR弁体(弁体)
3 バルブシャフト
4 磁気回転角センサ
5 モータハウジング
6 モータマグネット(永久磁石)
7 電動モータ
8 磁力案内部材
9 最終ギヤ(バルブシャフトと一体に回転する部材、磁気回路部が設けられる相対回転する他方の部材)
10 磁気可動子
11 磁気バネ手段
12 バネ用マグネット(永久磁石)
13 磁気受渡部材
14 ギヤカバー(磁気検出部が設けられる相対回転する一方の部材)
15 磁気検出部
16 磁気回路部
17 ヨーク
28 バルブシャフトを回転自在に支持する軸受

Claims (6)

  1. 流体が通過可能な流体通路(1)の内部に配置されて、回動により前記流体通路(1)の開閉、あるいは開度調整を行なう弁体(2)と、
    この弁体(2)を前記流体通路(1)の内部において回動可能に支持するバルブシャフト(3)と、
    このバルブシャフト(3)の軸端に配置されて、前記バルブシャフト(3)の回転角度を磁束変化によって検出する磁気回転角センサ(4)と、
    を備えるバルブ装置において、
    このバルブ装置は、
    前記バルブシャフト(3)を介して前記弁体(2)を回転駆動する駆動手段として、モータハウジング(5)内に永久磁石(6)を搭載する電動モータ(7)を用いるとともに、
    前記永久磁石(6)の磁力を、前記電動モータ(7)の外部へ導く磁力案内部材(8)と、前記バルブシャフト(3)と一体に回転する部材(9)に設けられ、前記磁力案内部材(8)に磁気吸引される磁気可動子(10)とを有し、この磁気可動子(10)が前記磁力案内部材(8)に磁気吸引されることで、前記バルブシャフト(3)を介して前記弁体(2)に所定開度へ向かう回転力を付与する磁気バネ手段(11)を備え、
    前記弁体(2)が、前記流体通路(1)を起点として前記磁気回転角センサ(4)が配置される側のみに配置された前記バルブシャフト(3)によって片持ち支持されることを特徴とするバルブ装置。
  2. 請求項1に記載のバルブ装置において、
    前記磁気回転角センサ(4)と前記磁気バネ手段(11)とは、前記バルブシャフト(3)の軸方向に対してオーバーラップしないようにずらして配置されるとともに、
    前記磁気バネ手段(11)は、前記バルブシャフト(3)を回転自在に支持する軸受(28)よりも、径方向の外側に配置されることを特徴とするバルブ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバルブ装置において、
    前記磁力案内部材(8)は、強磁性金属によって設けられることを特徴とするバルブ装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のバルブ装置において、
    前記磁力案内部材(8)の一部または全部は、温度上昇に伴い磁性が低下する整磁合金によって設けられることを特徴とするバルブ装置。
  5. 流体が通過可能な流体通路(1)の内部に配置されて、回動により前記流体通路(1)の開閉、あるいは開度調整を行なう弁体(2)と、
    この弁体(2)を前記流体通路(1)の内部において回動可能に支持するバルブシャフト(3)と、
    このバルブシャフト(3)の軸端に配置されて、前記バルブシャフト(3)の回転角度を磁束変化によって検出する磁気回転角センサ(4)と、
    を備えるバルブ装置において、
    このバルブ装置は、磁力を発生する永久磁石(12)と、この永久磁石(12)に直接または間接的に磁気吸引される磁気可動子(10)とを有し、この磁気可動子(10)が前記永久磁石(12)に直接または間接的に磁気吸引されることで、前記バルブシャフト(3)を介して前記弁体(2)に所定開度へ向かう回転力を付与する磁気バネ手段(11)を備え、
    前記磁気回転角センサ(4)は、相対回転する一方の部材(14)に設けられて通過する磁束密度を検出する磁気検出部(15)と、相対回転する他方の部材(9)に設けられて前記磁気検出部(15)に磁束を付与する磁気回路部(16)とを備え、
    この磁気回路部(16)は、前記磁気検出部(15)の周囲を磁性体製のヨーク(17)で覆って閉磁路を形成する内磁型であり、
    前記弁体(2)が、前記流体通路(1)を起点として前記磁気回転角センサ(4)が配置される側のみに配置された前記バルブシャフト(3)によって片持ち支持されることを特徴とするバルブ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のバルブ装置において、
    前記流体通路(1)は、エンジンの排気ガスの一部を吸気側へ戻すEGR流路であり、 前記弁体(2)は、前記エンジンに戻されるEGR量の調整を行なうEGR弁体であることを特徴とするバルブ装置。
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