JP2010281119A - 梁型枠ユニット、梁型枠ユニット用横締付け枠および場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工を容易に行うことができる横締付け金具を提供する。
【解決手段】鉄筋枠の周りに梁型枠を設置した後、その内部にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を構築するに際し、先ず、3枚の型枠パネル4a,4b,4cの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠5と、を具えてなる梁型枠ユニット1を予め組み上げ、その組み上がった梁型枠ユニットをそのまま上昇させて前記鉄筋枠に対し下方から組み合わせることにより、前記鉄筋枠への前記梁型枠の配設を行うことで、場所打ち鉄筋コンクリート梁を施工する。
【選択図】図3
【解決手段】鉄筋枠の周りに梁型枠を設置した後、その内部にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を構築するに際し、先ず、3枚の型枠パネル4a,4b,4cの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠5と、を具えてなる梁型枠ユニット1を予め組み上げ、その組み上がった梁型枠ユニットをそのまま上昇させて前記鉄筋枠に対し下方から組み合わせることにより、前記鉄筋枠への前記梁型枠の配設を行うことで、場所打ち鉄筋コンクリート梁を施工する。
【選択図】図3
Description
本発明は、梁型枠ユニット、梁型枠ユニット用横締付け枠および場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法に関し、特に、建設現場において配筋された鉄筋枠のまわりにコンクリートを打設して施工する場所打ち鉄筋コンクリート梁に関連する技術を提案するものである。
従来から、大型の建築物や橋梁等の土木構築物を施工するに当たっては、場所打ち鉄筋コンクリート梁やプレキャストコンクリート梁が用いられる。このうち、プレキャストコンクリート梁は、規格化された製品を工場にて多量に製造するものである。このため、品質が一定であるという利点はあるものの、トラック等の輸送手段で建設現場まで搬送しなればならないので、その大きさが制限され、特に大型の構築物には馴染まなかった。
この一方、場所打ち鉄筋コンクリート梁は一般に、鉄筋コンクリート梁の主要部となる複数本の主筋の周囲にスパイラル筋(フープ筋)を溶接して長方形断面の梁状の鉄筋枠を構築し、この鉄筋枠を被設置部に横架し、この鉄筋枠の周りに梁型枠を配置して固定した後、この梁型枠の内部にコンクリートを打設することによって構築するものである。このため、建設現場で施工するので輸送制限がなく、大きな構築物を建てるために利用されている。
かかる鉄筋コンクリート梁を現場で施工する場合、従来は先ず、横向きの直方体を形作るように柱の間に横架した複数本の主筋(鉄筋)の周りにフープ筋を設けて角形梁状の鉄筋枠を構築し、その一方、コンクリートの荷重を受けるための3枚の型枠パネルの外面にその長手方向の全長に亘るトラスと呼ばれる横桟木を複数本横並びに固定し、次いで、上記鉄筋枠の周りにこの3枚の型枠パネルを溝形に配設(建て込み)するとともに、互いに対向する2枚の側部型枠パネル同士の間をセパレータによって結合して所定の間隔に保持する。その後、この溝形に組まれた横桟木付き型枠パネルの長手方向の複数個所でそれぞれ、横桟木に両側方から縦バタ材を宛がうとともに下方から横バタ材を宛がい、縦バタ材の下端部同士を横バタ材で連結し、縦バタ材同士を上記セパレータで締め付けて、3枚の型枠パネルを溝形の枠状に固定する。
しかしながら、上述した従来の梁型枠体およびこれを用いた鉄筋コンクリート梁の施工方法には以下のような問題点があった。すなわち、3枚の型枠パネルによって形成されるコンクリート打設空間内に鉄筋枠を横切るようにセパレータを配設するので、施工の作業性が悪かった。また、梁型枠内を横切るようにセパレータを配設するので、梁の構築位置に組み立てられた鉄筋枠に対し梁型枠体を下方から持ち上げて組み合わせようとするとセパレータが邪魔になってその作業ができなかった。従って、従来の梁型枠の施工に当たっては、型枠パネルを鉄筋枠の下方および両側方に順次に配置して組み立ててゆく必要があるため工数が嵩み、このことはまた、梁鉄筋の組み立て作業と梁型枠体の組み立て作業とを同時に行うことを妨げるため、工期短縮の障害になっていた。
しかも、設置した型枠パネル内に多数のセパレータを組み込む際には、主筋やフープ筋の間を縫うように挿入する必要があり、セパレータの取り付けに熟練技術を要するという問題もあった。
従来技術のこのような問題に対し、その不便を解決するものとして、特許文献1および特許文献2に開示されているような梁型枠体が提案されており、これらの文献に開示されている梁型枠体は、いずれも床スラブ付き場所打ちコンクリート梁用の梁型枠体に関する提案を行うものである。
特許文献1記載の梁型枠体は、支保工でそれぞれ支持されて梁の施工位置の両側下方で梁の長手方向へ延在する大引き上でその長手方向の複数個所にそれぞれ大引きと直交するように横架材を水平に固定し、各横架材上の、梁の施工位置の両側に二本の横バタ材を横架材に沿って移動可能に固定し、それらの横バタ材の内方端部の上方にそれぞれ配置した二本の縦バタ材の下端部をそれらの横バタ材に枢軸で、梁の施工位置に対する接近・離間方向へ揺動可能に枢支し、各縦バタ材とそれを枢支する横バタ材との間に伸縮自在な止め金具を斜めに張り渡して各縦バタ材の揺動角度を調整可能にし、上記横架材と二本の縦バタ材とで上向きに開いたコ字状の横締付け枠を構成する。そして大引き上の上記複数個所の横締付け枠間に跨るように、コンクリートの荷重を受けるための3枚の型枠パネルをそれらの横締付け枠内で溝形に配設し、それら3枚の型枠パネルの外面にその長手方向の全長に亘り複数本横並びに固定した横桟木を上記横締付け枠の横架材と縦バタ材とに取り付けることで、3枚の型枠パネルを溝形の枠状に固定する。この梁型枠体は、梁型枠内を横切るセパレータがないので、鉄筋枠に対し下方から支保工で持ち上げて組み合わせることができ、梁型枠内に打設したコンクリートの硬化後は、二本の横バタ材を横架材上で互いに離間する方向へ移動させるとともに梁型枠体全体を支保工で降下させることで、容易にコンクリート梁を梁型枠体から脱型させることができる。
また、特許文献2記載の梁型枠体は、コンクリートの荷重を受けるための3枚の型枠パネルを溝形に配設し、それらの型枠パネルの外面にその長手方向の全長に亘り複数本横並びに固定した横桟木の長手方向の複数個所にそれぞれ、両側方の縦桟木および下方の横桟木を宛がい、横桟木に二本の横材をそれぞれ枢軸により上下方向揺動可能に枢支し、両側方の縦桟木の下端部を二本の横材にそれぞれ直角に結合し、それらの横材の枢軸の上側にそれらの横材に亘って貫通する長尺ボルトを設ける。そしてその長尺ボルトで二本の横材を互いの接近方向へ締め付けることで両側方の縦桟木を締め付けて、3枚の型枠パネルを溝形の枠状に固定する。この梁型枠体も、梁型枠内を横切るセパレータがないので、鉄筋枠に対し下方から支保工で持ち上げて組み合わせることができ、梁型枠内に打設したコンクリートの硬化後は、長尺ボルトを緩めて二本の可動横材を互いに離間する方向へ揺動させるとともに梁型枠体全体を支保工で降下させることで、容易にコンクリート梁を梁型枠体から脱型させることができる。
しかしながらこれら文献1,2に記載された技術は、両側方の縦桟木が可動横材や横桟木で枢支されていて、何れも縦桟木が互いの接近・離間方向へ揺動可能な構造となっているため、型枠成形時の丁張り(直角出し、垂直・水平出し)に当たり、作業に時間がかかり、正確な建込み(組み立て固定)が難しく、工数もかかるという問題があった。
また、文献1に記載された技術は、可動横材を移動させ得る範囲が小さく、その移動は単に脱型時に必要となる弛緩や締付け時の微調整を行うためのものであって、架設する梁の種々の太さ(600×800mm、900×1200mm等)に対応できる程に大きく伸縮する構造にはなっていない。
一方、文献2に記載された技術は、横材の枢軸を挿通する孔を複数設けることで、横材を移動させ得る範囲がある程度大きくなっているものの、架設する梁の太さを変更する際には、梁の太さに応じて横材の枢軸の挿通孔を変更する必要があって手間がかかるとともに、梁の太さがその枢軸を挿通する孔の位置で規制されて微調整ができないという問題があった。
それゆえ本発明の目的は、場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工を容易に行うことができる他、梁型枠の建込みを正確、迅速に果すことができ、さらにコンクリート梁の太さが変わっても1種類の横締付け金具で対応することができるとともに、丁張り(直角出し、垂直・水平出し)を正確に行うことができるようにすることにある。
本発明者は、上述した従来技術の問題点を克服することができ、かつ上記目的を確実に実現することができる技術について鋭意研究を行った結果、その有効な技術として下記の要旨構成に係る本発明に想到した。
即ち、本発明は、鉄筋コンクリート梁を構築するのに用いられる梁型枠ユニットにおいて、3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠と、を具えてなり、前記横締付け枠は、前記横桟木付き型枠パネル組のうち底部の型枠パネルに沿って配置される1本の横接続パイプと、前記横桟木付き型枠パネル組のうち両側部の型枠パネルに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプとの3本の接続パイプと、両端部が前記縦接続パイプと前記横接続パイプとにそれぞれ抜き差し自在に嵌合され、前記横締付け枠の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個の直角エルボと、それらの直角エルボの各々とその直角エルボが嵌合された前記縦接続パイプとを貫通する2本の縦通し棒と、前記2個の直角エルボとそれらの直角エルボが嵌合された前記横接続パイプとを貫通する1本の横通し棒との3本の通し棒と、それらの通し棒に取り付けられた締付けナットと、を有し、前記梁型枠の大きさに応じて前記締付けナットの締付け位置を変更することにより前記直角エルボと前記接続パイプとの嵌合長さを調整できることを特徴とする、梁型枠ユニットを提案する。
また、本発明は、3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所の各々を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、上向きに開いたコ字状をなす伸縮型横締付け枠において、前記横桟木付き型枠パネル組のうち底部の型枠パネルに沿って配置される1本の横接続パイプと、前記横桟木付き型枠パネル組のうち両側部の型枠パネルに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプとの3本の接続パイプと、両端部が前記縦接続パイプと前記横接続パイプとにそれぞれ抜き差し自在に嵌合され、前記横締付け枠の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個の直角エルボと、それらの直角エルボの各々とその直角エルボが嵌合された前記縦接続パイプとを貫通する2本の縦通し棒と、前記2個の直角エルボとそれらの直角エルボが嵌合された前記横接続パイプとを貫通する1本の横通し棒との3本の通し棒と、それらの通し棒に取り付けられた締付けナットと、を有し、前記梁型枠の大きさに応じて前記締付けナットの締付け位置を変更することにより前記直角エルボと前記接続パイプとの嵌合長さを調整できることを特徴とする、梁型枠ユニット用横締付け枠を提案する。
さらに、本発明は、鉄筋枠の周りに梁型枠を設置した後、その内部にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を構築する方法において、先ず、3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠と、を具えてなる梁型枠ユニットを予め組み上げ、その組み上がった梁型枠ユニットをそのまま上昇させて前記鉄筋枠に対し下方から組み合わせることにより、前記鉄筋枠への前記梁型枠の配設を行うことを特徴とする、場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法を提案する。
なお、本発明においては、
(1)前記横締付け枠の前記接続パイプおよび前記直角エルボは、角形パイプもしくは円形パイプからなること、
(2)前記接続パイプ内には、その接続パイプ内で対向する前記直角エルボの端部同士の間に介在する梁幅規制用のパイプもしくはコイルスプリングを嵌挿すること、
(3)前記直角エルボはそのコーナー部に、互いに直交する向きに配設する前記縦通し棒および前記横通し棒用の通孔を有すること、
が好ましい。
(1)前記横締付け枠の前記接続パイプおよび前記直角エルボは、角形パイプもしくは円形パイプからなること、
(2)前記接続パイプ内には、その接続パイプ内で対向する前記直角エルボの端部同士の間に介在する梁幅規制用のパイプもしくはコイルスプリングを嵌挿すること、
(3)前記直角エルボはそのコーナー部に、互いに直交する向きに配設する前記縦通し棒および前記横通し棒用の通孔を有すること、
が好ましい。
(1)本発明に係る梁型枠ユニットによれば、梁型枠の建込み(組み立て固定)作業が迅速にできると共に、正確な丁張り(直角出し、垂直・水平出し)ができ、しかも堅固な梁型枠を提供することができる。さらに、現場での鉄筋枠の組筋作業とは別に、梁型枠の組み立て作業のみを工場等において先行させておくこともできるから、現場作業の軽減および工期の短縮にも寄与する。
(2)本発明の横締付け枠によれば、太さの異なる多種類の鉄筋コンクリート梁のいずれにも容易に適用できるので、複数種類の横締付け枠を準備する必要がなく、単に1種類のものを用意すれば足りるから、部品の在庫管理が軽減され、コスト的にも有利である。
(3)また、本発明の横締付け枠によれば、接続パイプと直角エルボとの組み合わせにより上向きに開いたコ字状をなすから、接続パイプと直角エルボとの嵌合部分がコーナー部でなく水平部および垂直部(型枠パネルの中寄り)に位置するので、丁張り、特に直角出しが正確にでき、しかも梁型枠の構築作業が容易になり熟練を必要としない。
(4)さらに、本発明の横締付け枠によれば、接続パイプおよび直角エルボを、好ましいくは角形パイプからなるものとし、抜き差し自在に嵌合させているので、接続状態に緩みが生じにくく、梁型枠ユニットとしての形状安定性に優れ、鉄筋コンクリート梁を正確に架設することができる。
(5)そして本発明の場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法によれば、梁型枠ユニットにセパレータを取付けていないので、鉄筋枠への梁型枠の配設を、鉄筋枠に対して梁型枠ユニットを上昇させて組み合わせるたけで行えるから、この作業を短時間のうちに完了することができ、工期の短縮に効果があるとともにコストの点でも有利である。
以下、本発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、本発明の一実施例の溝形の梁型枠ユニット1の組み立て状態における垂直横断面を示すものである。この実施例の梁型枠ユニット1は、垂直横断面が長方形の鉄筋コンクリート梁を形成するためのものであって、底部の型枠パネル2aと両側部の型枠パネル2b,2cとの3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向に沿って型枠パネル2a〜2cの全長に亘り例えばバタ材からなる横桟木3を互いに横並びに複数本配置し型枠パネル2a〜2cに釘打ち固定して横桟木付き型枠パネル4a〜4cを形成し、それら横桟木付き型枠パネル4a〜4cを、鉄筋コンクリート梁の主要部となる複数本の主筋の周囲にスパイラル筋(フープ筋)を溶接して構築した長方形断面の梁状の図示しない鉄筋枠を囲むように溝形に配設して構成した横桟木付き型枠パネル組4を具えている。
またこの実施例の梁型枠ユニット1は、上記の溝形に組み立てられた横桟木付き型枠パネル組4の長手方向の複数個所を外側の両側方および下方から位置決めするとともに両側方から締め付けて溝形の梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠5を具えている。
すなわち、本実施例の梁型枠ユニット1の特徴は、コンクリート打設時の内圧による上記横桟木付き型枠パネル組4の膨らみを効果的に防止するために、横桟木付き型枠パネル組4の長手方向の複数個所に概略所定の間隔をおいてそれぞれ配設され、横桟木付き型枠パネル組4の外側を両側方および下方の三方から囲む上記横締付け枠5の、以下に説明する構成にある。
この横締付け枠5は、横桟木付き型枠パネル組4の3枚の横桟木付き型枠パネル4a〜4cを溝形に組み合わせ、その状態を保持するために用いるものであって、図2の分解斜視図に示すように、横桟木付き型枠パネル組4のうち底部の横桟木付き型枠パネル4aに沿って配置される1本の横接続パイプ6aと、横桟木付き型枠パネル組4のうち両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプ6bとの3本の接続パイプ6と、両腕部が上記縦接続パイプ6bと上記横接続パイプ6aとにそれぞれ抜き差し自在に嵌挿され、該横締付け枠5の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個のL字形のコーナー部材即ち直角エルボ7と、によって、図1に示すように上向きに開いたコ字状をなす枠体を形作るものである。
この横締付け枠5は、各接続パイプ6内に嵌挿する直角エルボ7の嵌め込み深さ、即ち接続パイプ6と直角エルボ7との嵌合長さを調節することにより、一辺の長さを、型枠パネル2a〜2cの大きさの変更を伴うものの、施工する鉄筋コンクリート梁の太さに自由に対応させることができ、例えば600×800mm、750×1000mm、900×1200mm等の梁の何れにも使用することができるようになる。それゆえ少なくとも、接続パイプ6および直角エルボ7として、1種類のものを準備しておけば、ほとんどの鉄筋コンクリート梁の施工に対応することができ、さらに太い梁用には、接続パイプ6をより長いものに交換すれば足りる。従って、この横締付け枠5によれば、部品点数を少なくすることができるから、在庫管理が容易になる。
本実施例の梁型枠ユニット1では、かかる横締付け枠5において、各コーナー部を構成する一対の直角エルボ7と、これら直角エルボ7の間に位置して該直角エルボ7の一方の腕部に抜き差し可能に嵌挿された横接続パイプ6aとにさらに、これら直角エルボ7と横接続パイプ6aとを直線的に貫通する横通し棒8aを嵌挿し、また各コーナー部を構成する一対の直角エルボ7と、これら直角エルボ7の他方の腕部にそれぞれ抜き差し可能に嵌挿された二本の縦接続パイプ6bとにもそれぞれ、その直角エルボ7と縦接続パイプ6bとを直線的に貫通する縦通し棒8b,8cを、横通し棒8aと直交する向きにねじれの位置で嵌挿して、これら横通し棒8aと二本の縦通し棒8b,8cとの三本の通し棒8により、直角エルボ7と接続パイプ6との一体的な組み立てを図っており、ここで各縦通し棒8b,8cの上端部は、図1に示すように、予め縦接続パイプ6bの上端部内にブラケット8dを介して溶接固定してあり、これにより各縦通し棒8b,8cの下端部は、縦接続パイプ6bの下端部から突出している。
なお、直角エルボ7の腕部と接続パイプ6との嵌挿によってこの両者の伸縮接続は可能となるが、さらにこれら直角エルボ7の腕部と接続パイプ6との間に上記通し棒8を貫通させることにより、その接続状態がより安定するとともに、該通し棒8の端部にワッシャ9を介して螺着した締付けナット10で直角エルボ7を締め付けることによって、3枚の横桟木付き型枠パネル4a〜4cの溝形の組み立て状態を維持することができる。
さらに本実施例の梁型枠ユニット1では、上記横通し棒8aの中央部および上記縦通し棒8bの上端部に、梁太さ規制用の例えば塩化ビニル製のパイプ11または鋼製のコイルスプリング12を挿通し(図1,3,4ではパイプ11を示す)、これらパイプ11またはコイルスプリング12を、上記横接続パイプ6a内において対向している直角エルボ7の腕部先端間に位置させるとともに、上記縦接続パイプ6b内においてブラケット8dと直角エルボ7の腕部先端との間に位置させて、梁型枠の幅および高さを規制する。従ってこれらパイプ11またはコイルスプリング12の長さは、施工する鉄筋コンクリート梁の太さ(幅および高さ)に対応するものとする。但し、これらパイプ11およびコイルスプリング12は本発明に必須のものではなく、例えばこれらを設ける代わりに、各通し棒8の端部に、施工する鉄筋コンクリート梁の太さに応じた締付けナット10の締め込み位置を示すマークを設けておいて、梁型枠ユニット1の組み立て時にそのマークの位置まで締付けナット10を締め込んでおくようにしても良い。
また本実施例の梁型枠ユニット1では、接続パイプ6および直角エルボ7は角筒状のパイプからなるが、本発明においてはこれに限らず、円筒状のパイプからなるものであってもよい。また直角エルボ7については、パイプでなくアルミ合金などの軽金属の中実材であってもよい。但し、この直角エルボ7は、横締付け枠5の各コーナー部を直角に維持するためのものであるから、正確に90°の曲がり角度を有するものでなければならない。このことの故に、本実施例の横締付け枠5は、常に正確に90°のコーナー部を有するコ字状の枠を形作ることができるようになる。
なお、図2に示すように、各直角エルボ7のコーナー部には、横通し棒8aと縦通し棒8b,8cとを互いに直交する向きにねじれの位置で差し通すための一対の通孔7a,7bが設けてある。図1に示すように、この通孔7a,7bから突出した横通し棒8aおよび縦通し棒8b,8cの螺設した端部に締付けナット10を螺合させて締め付けることにより、コ字形に組み立てた横締付け枠5の最終的な組み立て形態を維持固定することができ、ひいては、溝形に組み立てた横桟木付き型枠パネル組4の最終的な組み立て形態を維持固定することができる。
次に、本実施例の梁型枠ユニット1の組み立て手順について説明する。先ず、準備工程として、複数本の横桟木3を互いに横並びに配置し、それらの横桟木3上に底部の型枠パネル2aと両側部の型枠パネル2b,2cとの3枚の型枠パネル2をそれぞれ載置してビス止めし、そのビス止め部分にコーキングを施して、底部の横桟木付き型枠パネル4aと両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cとの3枚の横桟木付き型枠パネル4a〜4cからなる横桟木付き型枠パネル組4を形成する。なお、横桟木3および角パイプ13と上記複数本の横接続パイプ6aとの間および、横桟木3と上記複数本の縦接続パイプ6b,6cとの間は、締付けナット10による締め付けで摩擦力により固定されるので、あえて固定金具等で固定しなくても良い。
次に、加工・地組み工程として、梁型枠ユニット1の長手方向とする方向と直行する向きで互いに略等間隔に横並びに複数本の横接続パイプ6aを配置し、それら複数本の横接続パイプ6aのそれぞれの内部にパイプ11またはコイルスプリング12を配置するとともにそれら複数本の横接続パイプ6aのそれぞれの両端部に、2個の直角エルボ7の水平に延在する一方の腕部をそれぞれ抜き差し自在に嵌挿して連結し、次いで、それらの直角エルボ7の垂直に立った他方の腕部をパイプ11またはコイルスプリング12と一緒に、複数本の縦接続パイプ6b,6cのそれぞれの下端部に抜き差し自在に嵌挿して連結することで、上向きに開いたコ字状の横締付け枠5を組み立てる作業を行う。この組み立て作業の際、パイプ11またはコイルスプリング12は、2個の直角エルボ7の水平に延在する腕部の一方の先端と、2個の直角エルボ7の垂直に立った腕部の先端とにそれぞれ仮固定しておくと、組み立て作業の円滑のために好ましい。なお、各縦接続パイプ6b,6cの上端部内には予めブラケット8dを介して、各縦接続パイプ6b,6c内に挿通した縦通し棒8b,8cの上端部を溶接により固定してあり、これにより各縦接続パイプ6b,6cの下端部からは、縦通し棒8b,8cの下端部が突出しているので、これらの縦通し棒8b,8cは、図1に示すように、直角エルボ7の垂直に立った他方の腕部内に挿通して、その下端部を直角エルボ7の上記通孔7bから突出させる。
次いで、この工程では、両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cを、長辺を下にして立てて両側部の型枠パネル2b,2c同士を内向きに対向させるとともに横桟木3を外側に突出させた状態で、上記横並びの複数本の横接続パイプ6a上に載置して、縦接続パイプ6b,6cにそれらの内側から立て掛けるとともに、好ましくはそれら複数本の横接続パイプ6aの中央部上に、図1および図2に示すように、横桟木3と同じ高さの補強用の角パイプ13を掛け渡して載置し、その後、底部の横桟木付き型枠パネル4aを、横桟木3を下側に突出させた状態で、両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cの間に嵌め込んで上記横並びの複数本の横接続パイプ6a上に載置する。こうして3枚の横桟木付き型枠パネル4a,4b,4cを、各コーナー部が正確に直角をなす溝形に組み立てる。
その後、この工程では、コ字状に組み立てた各直角エルボ7と横接続パイプ6aとに上記通孔7aを介して、横接続パイプ6a内でパイプ11またはコイルスプリング12を貫通するように横通し棒8aを挿通し、そして横通し棒8aの両端部および縦通し棒8b,8cの下端部にそれぞれワッシャ9を介して締付けナット10を螺合させて締め込み、梁型枠ユニット1の組み立てを完了する。
組み立てた梁型枠ユニット1は、例えば、横桟木付き型枠パネル組4の長手方向に、梁の長さ4540mmに対し450〜1200mm間隔で、90mm角パイプからなる接続パイプ6を有する4〜5個の横締付け枠5を配して、底部の横桟木付き型枠パネル4aおよび両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cを位置決めするとともに、両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cを締め付けている。ここで、例えば底部の横桟木付き型枠パネル4aの一辺の長さが600〜900mmである場合、横接続パイプ6aの長さを約800mm、両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cの一辺の長さが900〜1300mmである場合、縦接続パイプ6b,6cの長さを約900mm、直角エルボ7の腕部の長さをコーナー部を含めて縦約800mm、横約500mm程度とし、直角エルボ7の各腕部と接続パイプ6との嵌合長さを、直角エルボ7の各腕部の長さの約2/3以上とすると、横締付け枠5の強度上好ましい。
次に、本発明の一実施例の床スラブ付き場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法について説明する。施工現場においては、先ず、横向きの直方体を形作るように柱の間に横架した複数本の主筋(鉄筋)の周りにフープ筋を溶接して固定して角形梁状の鉄筋枠を構築する。またこれとは別に、上述した実施例の梁型枠ユニット1を、工場において組み立てるか現場において組み立てて準備しておく。
そして、組み上った梁型枠ユニット1をクレーンやフォークリフト等で持ち上げて、上記鉄筋枠にその下方からそのまま上昇させて嵌め合わせた後、図1に示すように、例えば各横締付け枠5の各直角エルボ7のコーナー部を通常の伸縮式支保工15で下方から支持することにより梁型枠の施工を行うとともに(鉄筋枠は図示せず)、好ましくは各横締付け枠5の縦接続パイプ6b,6cの上端部に例えばバタ材からなる矩形の厚板状の補助材14を嵌め合わせてセットしておき、次いで、通常の床スラブ用型枠パネル15を施工して、その床スラブ用型枠パネル15を上記各補助材14に釘打等で接続する。なお、床スラブ用型枠パネル15は、現場で図示しない横桟木等を組み付けて補強しても良いが、予め工場において横桟木等を組み付けてユニット化したものを現場に輸送して、所定位置に配置しても良い。
その後、図3に示すように、この梁型枠ユニット1内および床スラブ用型枠パネル15上にコンクリートCを打設する。このコンクリートCの打設の際、この実施例の施工方法によれば、各横締付け枠5の縦接続パイプ6b,6cの上端部を、補助材14を介して床スラブ用型枠パネル15に接続して位置決めしているので、コンクリートCの圧力による各横締付け枠5の縦接続パイプ6b,6cの上端部間の開きを、より確実に防止することができる。
そして打設したコンクリートCが硬化して、床スラブ付きの鉄筋コンクリート梁BMが形成されたら、図4に示すように、先ず、支保工14を縮めると、底部の横桟木付き型枠パネル4aが、コンクリートCの圧力で押されて図中矢印Aで示すようにコンクリートCの表面から離れて、梁型枠ユニット1全体が自重で下降するとともに、補助材14が各横締付け枠5の縦接続パイプ6b,6cの上端部から抜け出して外れ、次いで各横締付け枠5の横通し棒8aの両端部に取り付けた締付けナット10を緩めると、両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cが、コンクリートCの圧力で押されて図中矢印Bで示すようにコンクリートCの表面から離れ、その後、さらに支保工14を縮めて梁型枠ユニット1全体をさらに降下させることで、鉄筋コンクリート梁BMを容易に梁型枠ユニット1から脱型させることができる。
従って、この実施例の場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法によれば、鉄筋枠への梁型枠ユニット1の配設が極めて容易で、少なくともセパレータ4の配設が不要になり、工期短縮に著しい効果がある。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、横桟木3や角パイプ13の、本数や配置、型枠パネル2a〜2cや接続パイプ6に対する固定の有無は、必要に応じて適宜変更しても良く、例えば接続パイプ6および直角エルボ7を丸パイプで作る場合は、直角エルボ7が横接続パイプ6a内で回転して縦接続パイプ6b,6cが倒れないように縦接続パイプ6b,6cを両側部の横桟木付き型枠パネル4b,4cの横桟木3に通常の固定金具で固定したり、横接続パイプ6a上で角パイプ13がずれないように角パイプ13を横桟木付き型枠パネル4aに通常の固定金具で固定したりしても良い。
かくして本発明の梁型枠ユニットによれば、梁型枠の建込み(組み立て固定)作業が迅速にできると共に、正確な丁張り(直角出し、垂直・水平出し)ができ、しかも堅固な梁型枠を提供することができる。さらに、現場での鉄筋枠の組筋作業とは別に、梁型枠の組み立て作業のみを工場等において先行させておくこともできるから、現場作業の軽減および工期の短縮にも寄与する。
また、本発明の横締付け枠によれば、太さの異なる多種類の鉄筋コンクリート梁のいずれにも容易に適用できるので、複数種類の横締付け枠を準備する必要がなく、単に1種類のものを用意すれば足りるから、部品の在庫管理が軽減され、コスト的にも有利である。
さらに本発明の横締付け枠によれば、接続パイプと直角エルボとの組み合わせにより上向きに開いたコ字状をなすから、接続パイプと直角エルボとの嵌合部分がコーナー部でなく水平部および垂直部(型枠パネルの中寄り)に位置するので、丁張り、特に直角出しが正確にでき、しかも梁型枠の構築作業が容易になり熟練を必要としない。
そして本発明の場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法によれば、梁型枠ユニットにセパレータを取付けていないので、鉄筋枠への梁型枠の配設を、鉄筋枠に対して梁型枠ユニットを上昇させて組み合わせるたけで行えるから、この作業を短時間のうちに完了することができ、工期の短縮に効果があるとともにコストの点でも有利である。
なお、本発明は、建築物等の角形の鉄筋コンクリート梁の施工に際して有効な梁型枠ユニットおよび横締付け枠に適用される技術であるが、土木構築物等の施工にも当然、適用が可能である。
1 梁型枠ユニット
2a 底部の型枠パネル
2b,2c 側部の型枠パネル
3 横桟木
4 横桟木付き型枠パネル組
4a 底部の横桟木付き型枠パネル
4b,4c 側部の横桟木付き型枠パネル
5 横締付け枠
6 接続パイプ
6a 横接続パイプ
6b,6c 縦接続パイプ
6d ブラケット
7 直角エルボ
8 通し棒
8a 横通し棒
8b,8c 縦通し棒
9 ワッシャ
10 ナット
11 パイプ
12 コイルスプリング
13 角パイプ
14 補助材
15 支保工
16 床スラブ用型枠パネル
BM 鉄筋コンクリート梁
2a 底部の型枠パネル
2b,2c 側部の型枠パネル
3 横桟木
4 横桟木付き型枠パネル組
4a 底部の横桟木付き型枠パネル
4b,4c 側部の横桟木付き型枠パネル
5 横締付け枠
6 接続パイプ
6a 横接続パイプ
6b,6c 縦接続パイプ
6d ブラケット
7 直角エルボ
8 通し棒
8a 横通し棒
8b,8c 縦通し棒
9 ワッシャ
10 ナット
11 パイプ
12 コイルスプリング
13 角パイプ
14 補助材
15 支保工
16 床スラブ用型枠パネル
BM 鉄筋コンクリート梁
Claims (10)
- 鉄筋コンクリート梁を構築するのに用いられる梁型枠ユニットにおいて、
3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、
前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠と、を具えてなり、
前記横締付け枠は、前記横桟木付き型枠パネル組のうち底部の型枠パネルに沿って配置される1本の横接続パイプと、前記横桟木付き型枠パネル組のうち両側部の型枠パネルに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプとの3本の接続パイプと、両端部が前記縦接続パイプと前記横接続パイプとにそれぞれ抜き差し自在に嵌合され、前記横締付け枠の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個の直角エルボと、それらの直角エルボの各々とその直角エルボが嵌合された前記縦接続パイプとを貫通する2本の縦通し棒と、前記2個の直角エルボとそれらの直角エルボが嵌合された前記横接続パイプとを貫通する1本の横通し棒との3本の通し棒と、それらの通し棒に取り付けられた締付けナットと、を有し、前記梁型枠の大きさに応じて前記締付けナットの締付け位置を変更することにより前記直角エルボと前記接続パイプとの嵌合長さを調整できることを特徴とする、梁型枠ユニット。 - 前記横締付け枠の前記接続パイプおよび前記直角エルボは、角形パイプもしくは円形パイプからなることを特徴とする、請求項1記載の梁型枠ユニット。
- 前記接続パイプ内には、その接続パイプ内で対向する前記直角エルボの端部同士の間に介在する梁幅規制用パイプもしくはコイルスプリングを嵌挿することを特徴とする、請求項1記載の梁型枠ユニット。
- 前記直角エルボはそのコーナー部に、互いに直交する向きに配設する前記縦通し棒および前記横通し棒用の通孔を有することを特徴とする、請求項1記載の梁型枠ユニット。
- 3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所の各々を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、上向きに開いたコ字状をなす伸縮型横締付け枠において、
前記横桟木付き型枠パネル組のうち底部の型枠パネルに沿って配置される1本の横接続パイプと、前記横桟木付き型枠パネル組のうち両側部の型枠パネルに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプとの3本の接続パイプと、
両端部が前記縦接続パイプと前記横接続パイプとにそれぞれ抜き差し自在に嵌合され、前記横締付け枠の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個の直角エルボと、
それらの直角エルボの各々とその直角エルボが嵌合された前記縦接続パイプとを貫通する2本の縦通し棒と、前記2個の直角エルボとそれらの直角エルボが嵌合された前記横接続パイプとを貫通する1本の横通し棒との3本の通し棒と、
それらの通し棒に取り付けられた締付けナットと、を有し、
前記梁型枠の大きさに応じて前記締付けナットの締付け位置を変更することにより前記直角エルボと前記接続パイプとの嵌合長さを調整できることを特徴とする、梁型枠ユニット用横締付け枠。 - 前記横締付け枠の前記接続パイプおよび前記直角エルボは、角形パイプもしくは円形パイプからなることを特徴とする、請求項5記載の梁型枠ユニット用横締付け枠。
- 前記接続パイプ内には、その接続パイプ内で対向する前記直角エルボの端部同士の間に介在する梁幅規制用パイプもしくはコイルスプリングを嵌挿することを特徴とする、請求項5記載の柱型枠ユニット用横締付け枠。
- 前記直角エルボはそのコーナー部に、互いに直交する向きに配設する前記縦通し棒および前記横通し棒用の通孔を有することを特徴とする、請求項5記載の梁型枠ユニット用横締付け枠。
- 鉄筋枠の周りに梁型枠を設置した後、その内部にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート梁を構築する方法において、
先ず、3枚の型枠パネルの各々の外面にその長手方向の全長に亘り複数本の横桟木を横並びに固定するとともにそれらの型枠パネルを溝形に組み合わせて構成した横桟木付き型枠パネル組と、前記横桟木付き型枠パネル組の長手方向複数個所を位置決めするとともに両側方から締め付けて梁型枠を形成する、各々上向きに開いたコ字状をなす複数の伸縮型横締付け枠と、を具えてなる梁型枠ユニットを予め組み上げ、
その組み上がった梁型枠ユニットをそのまま上昇させて前記鉄筋枠に対し下方から組み合わせることにより、前記鉄筋枠への前記梁型枠の配設を行うことを特徴とする、場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法。 - 前記横締付け枠は、
前記横桟木付き型枠パネル組のうち底部の型枠パネルに沿って配置される1本の横接続パイプと、前記横桟木付き型枠パネル組のうち両側部の型枠パネルに沿ってそれぞれ配置される2本の縦接続パイプとの3本の接続パイプと、
両端部が前記縦接続パイプと前記横接続パイプとにそれぞれ抜き差し自在に嵌合され、前記横締付け枠の各コーナー部を構成するように互いに対向する2個の直角エルボと、
それらの直角エルボの各々とその直角エルボが嵌合された前記縦接続パイプとを貫通する2本の縦通し棒と、前記2個の直角エルボとそれらの直角エルボが嵌合された前記横接続パイプとを貫通する1本の横通し棒との3本の通し棒と、
それらの通し棒に取り付けられた締付けナットと、を有し、
前記梁型枠の大きさに応じて前記締付けナットの締付け位置を変更することにより前記直角エルボと前記接続パイプとの嵌合長さを調整できることを特徴とする、請求項9記載の場所打ち鉄筋コンクリート梁の施工方法。
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