JP2010280099A - 合成樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

合成樹脂成形品およびその製造方法 Download PDF

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裕也 千葉
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Abstract

【課題】合成樹脂の側面から光が漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる、合成樹脂シートを一体化した合成樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】合成樹脂成形品は、金型表面に隣接して合成樹脂シート20を装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、該合成樹脂シートを溶着接合してなる合成樹脂成形品10であって、少なくとも1つの平面12aを有し、平面12aに貫通孔16が形成された合成樹脂成形品である第1合成樹脂部材12と;第1合成樹脂部材12の貫通孔16内に配置され、平面12aと同一面内に平面14aを有し、第1合成樹脂部材12と同時に成形された合成樹脂成形品である第2合成樹脂部材14と;第1合成樹脂部材12の平面12aと、第2合成樹脂部材14の平面14aとの間を覆い、第1合成樹脂部材12および第2合成樹脂部材14に溶着接合された合成樹脂シート20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂シートを一体化して成形する合成樹脂成形品に関し、特に、複数の合成樹脂間を合成樹脂シートでつないだ合成樹脂成形品およびその製造方法に関する。
自動車の計器盤や家電製品のパネル等では、計器盤やパネルの裏側から光を当て、前面から文字や模様を明るく見えやすくすること(以降、「バックライティング」という)が多く行われている。バックライティングの文字や模様は、合成樹脂成形品に印刷し、あるいは、文字や模様を印刷した合成樹脂シートを貼り付けることによって製作されている。この内、文字や模様を印刷した合成樹脂シートを合成樹脂成形品に貼り付けて製作することが、製作コスト等の観点からは優位であった。そこで、文字や模様を印刷した合成樹脂シートを金型に装填し、溶融樹脂を射出して一体に成形することにより、効率よく、美麗なバックライティング可能な合成樹脂成形品を製造することが行われている(たとえば、特許文献1参照)。
バックライティングするためには、透明な合成樹脂を使用する必要がある。透明な樹脂を使用するために、光を透過して文字や模様を目立たせる部分以外は合成樹脂シートに施した印刷により遮光するのが一般的である。
特開2002−178362号公報(第4、5ページ、図7)
しかし、透明な樹脂を使用するために、合成樹脂の側面から光が漏れることがある。また、透明樹脂を使用しても、樹脂内での光の散乱、反射を皆無にすることはできないので、バックライティングの鮮明さが低下することがある。
そこで、本発明は、合成樹脂の側面から光が漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる、合成樹脂シートを一体化した合成樹脂成形品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明に係る合成樹脂成形品は、たとえば図1に示すように、金型表面に隣接して合成樹脂シート20を装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、合成樹脂シート20を溶着接合してなる合成樹脂成形品10であって、少なくとも1つの平面12aを有し、平面12aに貫通孔16が形成された合成樹脂成形品である第1合成樹脂部材12と;第1合成樹脂部材12の貫通孔16内に配置され、平面12aと同一面内に平面14aを有し、第1合成樹脂部材12と同時に成形された合成樹脂成形品である第2合成樹脂部材14と;第1合成樹脂部材12の平面12aと、第2合成樹脂部材14の平面14aとの間を覆い、第1合成樹脂部材12および第2合成樹脂部材14に溶着接合された合成樹脂シート20とを備える。
このように構成すると、複数の合成樹脂間を合成樹脂シートでつないだ合成樹脂成形品となる。第1合成樹脂部材および第2合成樹脂部材に透明ではない合成樹脂を使用しても透明な合成樹脂シートを用いれば合成樹脂シートを光が透過できるので、合成樹脂成形品の側面から光が漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる合成樹脂シートを一体化した合成樹脂成形品となる。
また、第2の発明に係る合成樹脂成形品は、たとえば図1に示すように、第1の発明に係る合成樹脂成形品10において、第1合成樹脂部材12が円筒形である。
このように構成すると、第1合成樹脂部材が円筒形であるので、第1合成樹脂部材に溶着接合された合成樹脂シートが面外に変形しにくく、高い強度が得られる。
また、第3の発明に係る合成樹脂成形品は、たとえば図1に示すように、第1または第2の発明に係る合成樹脂成形品10において、第2合成樹脂部材14が円筒形である。
このように構成すると、第2合成樹脂部材が円筒形であるので、第2合成樹脂部材から合成樹脂シートに作用する力が、均等に作用し、あるいは1点に集中せず、第2合成樹脂部材で合成樹脂シートを損傷しにくい。
また、第4の発明に係る合成樹脂成形品は、たとえば図1に示すように、第3の発明に係る合成樹脂成形品10において、合成樹脂シート20が、第1合成樹脂部材12の円筒外面および第2合成樹脂部材14の円筒内面に延伸する(符号22、24)。
このように構成すると、合成樹脂シートが第1合成樹脂部材の円筒外面および第2合成樹脂部材の円筒内面に延伸するので、合成樹脂シートと第1合成樹脂部材および第2合成樹脂部材との溶着強度が高くなる。
また、第5の発明に係る合成樹脂成形品は、第1ないし第4のいずれかの発明に係る合成樹脂成形品10において、第1合成樹脂部材12および第2合成樹脂部材14が不透明の合成樹脂で成形され、合成樹脂シート20が透明である。
このように構成すると、第1合成樹脂部材および第2合成樹脂部材を光が透過せずに合成樹脂シートだけを光が透過するので、バックライティングしたときに周囲からの光の漏れがない合成樹脂成形品となる。
前記目的を達成するために、第6の発明に係る合成樹脂成形品の製造方法は、たとえば図2および図3に示すように、金型40表面に隣接して合成樹脂シート20を装填して、金型40・50内に溶融樹脂を射出して、合成樹脂シート20を溶着接合してなる合成樹脂成形品の製造方法において、第1の金型40の表面に合成樹脂シート20を装填するシート装填工程S10と;合成樹脂シート20が装填された第1の金型40に第2の金型50を組み合わせ、合成樹脂シート20を含む第1の空洞部60と、合成樹脂シート20を含み第1の空洞部60と離間し第1の空洞部60に囲まれた第2の空洞部62とを形成する金型組合せ工程S12と;第1の空洞部60と第2の空洞部62に溶融樹脂を射出する樹脂射出工程S14と;溶融樹脂を冷却固化する固化工程S16とを備える。
このように構成すると、合成樹脂シートを含む第1の空洞部と、合成樹脂シートを含み第1の空洞部と離間した第2の空洞部とに溶融樹脂を射出して合成樹脂成形品を製造するので、複数の合成樹脂間を合成樹脂シートでつないだ合成樹脂成形品の製造方法となる。第1の空洞部および第2の空洞部に透明ではない樹脂を射出して合成樹脂成形品を製造しても透明な合成樹脂シートを用いれば合成樹脂シートを光が透過できるので、合成樹脂成形品の側面から光が漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる合成樹脂シートを一体化した合成樹脂成形品となる。なおここで、合成樹脂シートを含む空洞部とは、第1の金型と第2の金型を組み合わせて形成し、溶融樹脂を射出する空洞部内に合成樹脂シートが入っていることをいう。
また、第7の発明に係る合成樹脂成形品の製造方法は、たとえば図2に示すように、第6の発明に係る合成樹脂成形品の製造方法において、第1の空洞部60が円筒形であり、第2の空洞部62が第1の空洞部60の円筒形の内面内に配置された円筒形である。
このように構成すると、第1の空洞部により形成される合成樹脂部材と第2の空洞部により形成される合成樹脂部材とが円筒形であるので、合成樹脂シートが面外に変形しにくく、また損傷しにくく、高い強度が得られる合成樹脂成形品の製造方法となる。
また、第8の発明に係る合成樹脂成形品の製造方法は、第6または第7の発明に係る合成樹脂成形品の製造方法において、溶融樹脂が不透明の合成樹脂であり、合成樹脂シートが透明である。
このように構成すると、第1の空洞部により形成される合成樹脂部材と第2の空洞部により形成される合成樹脂部材とを光が透過せずに合成樹脂シートだけを光が透過するので、バックライティングしたときに周囲からの光の漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる合成樹脂成形品の製造方法となる。
本発明によれば、合成樹脂成形品は、金型表面に隣接して合成樹脂シートを装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、該合成樹脂シートを溶着接合してなる合成樹脂成形品であって、少なくとも1つの平面を有し、平面に貫通孔が形成された合成樹脂成形品である第1合成樹脂部材と;第1合成樹脂部材の貫通孔内に配置され、平面と同一面内に平面を有し、第1合成樹脂部材と同時に成形された合成樹脂成形品である第2合成樹脂部材と;第1合成樹脂部材の平面と、第2合成樹脂部材の平面との間を覆い、第1合成樹脂部材および第2合成樹脂部材に溶着接合された合成樹脂シートとを備えるので、複数の合成樹脂間を合成樹脂シートでつないだ合成樹脂成形品となる。第1合成樹脂部材および第2合成樹脂部材に透明ではない合成樹脂を使用しても透明な合成樹脂シートを用いれば合成樹脂シートを光が透過できるので、合成樹脂成形品の側面から光が漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる合成樹脂シートを一体化した合成樹脂成形品となる。
また、本発明によれば、合成樹脂成形品の製造方法は、金型表面に隣接して合成樹脂シートを装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、合成樹脂シートを溶着接合してなる合成樹脂成形品の製造方法において、第1の金型の表面に合成樹脂シートを装填するシート装填工程Sと;合成樹脂シートが装填された第1の金型に第2の金型を組み合わせ、合成樹脂シートを含む第1の空洞部と、合成樹脂シートを含み第1の空洞部と離間し第1の空洞部に囲まれた第2の空洞部とを形成する金型組合せ工程と;第1の空洞部と第2の空洞部に溶融樹脂を射出する樹脂射出工程と;溶融樹脂を冷却固化する固化工程とを備えるので、複数の合成樹脂間を合成樹脂シートでつないだ合成樹脂成形品の製造方法となり、透明ではない合成樹脂を用いても透明な合成樹脂シートを用いれば合成樹脂シートを光が透過するので、バックライティングしたときに周囲からの光の漏れることがなくより鮮明なバックライティングに使用できる合成樹脂成形品の製造方法となる。
図1は、合成樹脂成形品の実施の形態を説明する図で、(a)は背面図、(b)は側面断面図である。 図2は、図1に示す合成樹脂成形品を製造する過程を説明する断面図である。 図3は、合成樹脂成形品を製造する工程を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1を参照して、本発明に係る合成樹脂成形品10について説明する。図1は、一実施の形態としての合成樹脂成形品10を説明する図で、(a)は背面図(計器等として使用するときに、視認する側と反対側から見た図であり、バックライティングする方向から見た図)であり、(b)は側面断面図である。合成樹脂成形品10は、円筒形の第1合成樹脂部材12と、円筒形の第2合成樹脂部材14と、第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とに溶着接合された合成樹脂シート20とを備える。
第1合成樹脂部材12は、少なくとも1つの平面12aを有する。図1の例では、円筒形の端面(図1(b)の右端)が、平面12aとなる。また、平面12aには、円筒形の内部空間に相当する貫通孔16が形成される。第2合成樹脂部材14は、第1合成樹脂部材12の貫通孔16内に配置される。第2合成樹脂部材14は、第1合成樹脂部材12の平面12aと同一平面内に1つの平面14aを有する。
合成樹脂シート20が第1合成樹脂部材12の平面12aと第2合成樹脂部材14の平面14aとに溶着接合され、平面12aと平面14aとの間を覆う。すなわち、第1合成樹脂部材12の外側の円筒形と第2合成樹脂部材14の内側の円筒形との間に合成樹脂シート20は位置し、内側の円筒形の中は、空洞のままの中空部30とされる。
合成樹脂シート20は、第1合成樹脂部材12の円筒形の円筒外面に延伸する延伸部分22と、第2合成樹脂部材14の円筒形の円筒内面に延伸する延伸部分24とを有する。延伸部分22、24を有することで、合成樹脂シート20と第1合成樹脂部材12および第2合成樹脂部材14との接触面積、すなわち溶着接合される面積が増え、接合強度が高まる。
第1合成樹脂部材12は、任意の形状の貫通孔16が形成されれば、円筒形でなくてもよい。しかし、円筒形であると、合成樹脂シート20が面外に変形しにくく、高い強度が得られる。
第2合成樹脂部材14は、任意の形状でよい。しかし、円筒形あるいは円柱形であると、第2合成樹脂部材14から合成樹脂シート20に作用する力が、均等に作用し、あるいは1点に集中せず、第2合成樹脂部材14で合成樹脂シート20を損傷しにくい。特に、円筒形であると、円柱形とする場合に比べて第2合成樹脂部材14の堆積が低減されるので、軽量化でき、経済的となる。また、円筒形の内側である中空部30に計器の指針駆動部やスイッチなどを配置できる。
第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とは同時に成形され、合成樹脂シート20と溶着接合される。第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とを形成する合成樹脂は、ポリカーボネート、アクリル、ABS樹脂、ポリプロピレン(PP)など任意の樹脂でよい。不透明な樹脂で成形されると、バックライティングしたときに、第1合成樹脂部材12および第2合成樹脂部材14の側面からの光の漏れを防止することができる。なお、「不透明」とは、遮光することを指し、半透明は含まない。
合成樹脂シート20は、第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とを射出成形するときに予め金型に装填され、いわゆるインモールド成形に供される。合成樹脂シート20としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のシートが好ましいが、これらには限定されない。バックライティング用には、透明(半透明を含む)なシートとする。合成樹脂シート20の厚さは、0.1mm〜2.0mmの範囲であることが好ましい。合成樹脂シート10の厚さが0.1mmより薄いと、金型内に装填するときに腰が弱く、金型の構造によってはずれてしまうことがある。また、溶融樹脂の温度によっては部分的に溶けてしまい、その形状を保てなくなることもある。合成樹脂シートの厚さが2.0mmより厚いと、合成樹脂シートが金型の形状(曲面や凹凸)に沿えず、所望の成形品が得られないことがある。
合成樹脂シート20には、文字や模様を印刷してもよい。バックライティング用に印刷層を形成する場合、4μm以上の厚さを有することが好ましい。ここで、インク層膜の厚さは乾燥後の厚さである。インク層膜が4μmより薄いとピンホールが発生しやすい。また、さらに好ましくは、二層の重ね印刷により8μm以上の厚さとする。二層の重ね印刷とすることにより、インク層膜の面積が広くなってもピンホールの発現頻度を低く抑えることが出来る。インク層膜の形成は、周知の印刷法を用いることが出来るが、4μm以上のインク層膜を形成するにはスクリーン印刷が好ましい。
ここで、合成樹脂成形品10の作用について説明する。合成樹脂成形品10は、典型的には自動車の計器盤や家電製品のパネル等に用いられる。特に、計器盤やパネルの裏側から光を当て、前面から文字や模様を明るく見えやすくする、バックライティング用の計器盤、パネルとして用いられる。
バックライティング用として用いるには、第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とを不透明な合成樹脂製とし、合成樹脂シート20を透明(半透明を含む)とする。そして、第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14との間の後ろ側(図1(b)の左側)から光を当てる。よって、合成樹脂シート20の面のほとんどの部分(第1合成樹脂部材12あるいは第2合成樹脂部材14と接合される部分以外)を、光の透過面として用いることができる。すなわち、光の透過面を広くすることができる。また、第1合成樹脂部材12と第2合成樹脂部材14とが不透明であるので、側面からの光の漏れがなく、美麗なバックライティングが実現できる。
中空部30に計器の指針駆動部やスイッチなどを配置し、合成樹脂シート20に指標を印刷してバックライティングすれば、見やすくて、美麗な、計器盤あるいはスイッチとすることができる。
つづいて、図2および図3を参照して、合成樹脂成形品10の製造方法について説明する。図2は、合成樹脂成形品10を製造する過程を説明する断面図で、金型40・50内に合成樹脂シート20が装填され、金型40・50が組み合わされる直前の状態を示す。図3は、合成樹脂成形品10を製造する工程を説明するフローチャートである。
合成樹脂シート20を第1の金型40に装填する(ステップS10)。図2では、第1の金型40を上金型40としているが、下金型50としてもよい。第2の金型(下金型)50に合成樹脂を射出する第1の空洞部60および第2の空洞部62が形成されている。第1の空洞部60は第1合成樹脂部材12に対応し、第2の空洞部62は第2合成樹脂部材14に対応する。すなわち、第1の空洞部60は円筒形で、その円筒形の内側に第2の空洞部62が形成されている。なお、空洞部60、62は第1の金型40に形成されてもよい。また、図2では、金型40、50の全面が実質的に平らに形成されているが、第1の空洞部60と第2の空洞部62に対応する金型40の面、および、2つの空洞部60、62間の金型40と金型50が平らで、その周囲は曲面に形成されてもよい。
第1の空洞部60の円筒形の外周に沿って、窪み52が形成される。また、第2の空洞部62の円筒形の内周に沿って、窪み54が形成される。窪み52に対応する第1の金型40の部分に突起42が、窪み54に対応する部分に突起44が形成される。金型40・50が組み合わされたときに、突起42、44は窪み52、54に収まり、また、突起42、44の先端は窪み52、54の底に当接するか、あるいは当接する直前になる。なお、第2の金型50の第1の空洞部60の窪み52、第2の空洞部62の窪み54および第1の金型40の突起42、44は、形成されなくてもよい。
次に、第1の金型40と第2の金型50とを組み合わせる(ステップS12)。金型40・50を組み合わせることにより、第1の空洞部60および第2の空洞部62は、合成樹脂シート20を内部に含む、閉じられた空間となる。合成樹脂シート20は、突起42、44により窪み52、54に押し込まれ、図1に示す延伸部分22、24を形成する。なお、合成樹脂シート20は、突起42、44と窪み52、54に挟まれて、延伸部分22、24の端部で切断される。
次に、第1の空洞部60および第2の空洞部62に溶融樹脂を射出する(ステップS14)。樹脂の射出は、第1の空洞部60および第2の空洞部62に実質的に同時に行う。射出した溶融樹脂を冷却し、固化する(ステップS16)。固化した樹脂を金型40・50から取り出して、合成樹脂成形品10を得る。
これまでの説明では、合成樹脂シート20は、突起42、44と窪み52、54に挟まれて所定の大きさに切断されるものとしたが、予め所定の大きさに切断された後に、金型40・50に装填されてもよい。あるいは、溶融樹脂を射出し、固化して、金型40・50から取り出した後に、所定の大きさに切断してもよい。
これまでの説明では、第1の合成樹脂部材12の内側に第2の合成樹脂部材14が1つだけ配置されるものとして説明したが、複数の第2の合成樹脂部材14が配置されてもよい。
10 合成樹脂成形品
12 第1合成樹脂材
12a 平面
14 第2合成樹脂材
14a 平面
16 貫通孔
20 合成樹脂シート
22、24 延伸部分
30 中空部
40 第1の金型
42、44 突起
50 第2の金型
52、54 窪み
60 第1の空洞部
62 第2の空洞部

Claims (8)

  1. 金型表面に隣接して合成樹脂シートを装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、該合成樹脂シートを溶着接合してなる合成樹脂成形品であって、
    少なくとも1つの平面を有し、該平面に貫通孔が形成された合成樹脂成形品である第1合成樹脂部材と;
    前記第1合成樹脂部材の前記貫通孔内に配置され、前記平面と同一面内に平面を有し、前記第1合成樹脂部材と同時に成形された合成樹脂成形品である第2合成樹脂部材と;
    前記第1合成樹脂部材の前記平面と、前記第2合成樹脂部材の前記平面との間を覆い、前記第1合成樹脂部材および前記第2合成樹脂部材に溶着接合された合成樹脂シートとを備える;
    合成樹脂成形品。
  2. 前記第1合成樹脂部材が円筒形である;
    請求項1に記載の合成樹脂成形品。
  3. 前記第2合成樹脂部材が円筒形である;
    請求項1または請求項2に記載の合成樹脂成形品。
  4. 前記合成樹脂シートが、前記第1合成樹脂部材の円筒外面および前記第2合成樹脂部材の円筒内面に延伸する;
    請求項3に記載の合成樹脂成形品。
  5. 前記第1合成樹脂部材および前記第2合成樹脂部材が不透明の合成樹脂で成形され、前記合成樹脂シートが透明である;
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の合成樹脂成形品。
  6. 金型表面に隣接して合成樹脂シートを装填して、金型内に溶融樹脂を射出して、該合成樹脂シートを溶着接合してなる合成樹脂成形品の製造方法において、
    第1の金型の表面に合成樹脂シートを装填するシート装填工程と;
    前記合成樹脂シートが装填された第1の金型に第2の金型を組み合わせ、前記合成樹脂シートを含む第1の空洞部と、前記合成樹脂シートを含み前記第1の空洞部と離間し前記第1の空洞部に囲まれた第2の空洞部とを形成する金型組合せ工程と;
    前記第1の空洞部と前記第2の空洞部に溶融樹脂を射出する樹脂射出工程と;
    前記溶融樹脂を冷却固化する固化工程とを備える;
    合成樹脂成形品の製造方法。
  7. 前記第1の空洞部が円筒形であり、前記第2の空洞部が前記第1の空洞部の円筒形の内面内に配置された円筒形である;
    請求項6に記載の合成樹脂成形品の製造方法。
  8. 前記溶融樹脂が不透明の合成樹脂であり、前記合成樹脂シートが透明である;
    請求項6または請求項7に記載の合成樹脂成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006181890A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Sakaiya Meihan Kk 金属調合成樹脂リング及びその製造方法並びに射出成形金型

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