JP2010279515A - 椅子の背凭れ傾動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
2本の背凭れ支持杆にて背凭れ板を前後傾動可能に支持し、背凭れ板の後傾に対して弾性付勢力を付与し、組み立て容易で動作の信頼性も高い椅子の背凭れ傾動装置を提供する。
【解決手段】
金属パイプからなる両背凭れ支持杆11の上端部を扁平に潰して一対の支持片17を形成し、各支持片に上端に開放した縦長のスリット溝19を形成し、背凭れ板12の側端面に主軸20と作動軸21を突設し、主軸をスリット溝内の下端部に回動自在に支持し、主軸にキックばね22のコイル部23を巻回し、下方に延びたキックばねの脚片24を背凭れ支持杆のパイプ部18に形成した支持孔26に挿入し、上方に延びたキックばねの脚片25の係止部27を作動軸に係止し、スリット溝の作動軸に対応する中間部に凹部28を形成し、スリット溝の開放端部に閉塞部材29を取付けて作動軸の上動を規制した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、椅子の背凭れ傾動装置に係わり、更に詳しくは背凭れ支持杆で支持された背凭れ板が前後に傾動する装置に関するものである。
従来から学習用の回転椅子として、座部の支持体の後部中央から1本の背凭れ支持杆を立起させ、あるいは座部の支持体の両側後部から2本の背凭れ支持杆を立起させ、その上端部に背凭れ板を保持した構造の背凭れ部を有するものが提供されている。1本支持の場合、背凭れ支持杆が座板の後端を迂回して立ち上がる構造となるので、側面視において大きく後方へ突出し、外観性において安っぽく見えるばかりでなく、背凭れ板の奥行方向の位置を調節することは不可能ではないが事実上困難である。
一方、2本支持の場合、背凭れ支持杆が座板の両側後部から立ち上がった構造であるので、両背凭れ支持杆の下端部を支持体に対して前下がり傾斜方向にスライド可能に支持することにより、着座者の体格に応じて背凭れ板の奥行方向の位置と高さを同時に調節可能とすることが可能であり、また外観性においても高級感がある。しかし、この2本支持の場合、背凭れ支持杆が細く、また下端部にスライド機構を設ける場合には、背凭れ板を弾性的に前後傾動可能に支持する背凭れ傾動機構を設けるスペースが少ないので、背凭れ支持杆に背凭れ板を固定的に取付けることが多い。
例えば、背凭れ支持杆に背凭れ板を弾性付勢力に抗して前後傾動できる機構として、特許文献1には、背凭れ板の側方に取付軸を設け、該取付軸を背凭れ支持杆を構成するパイプの上端部に揺動可能に取付け、該取付軸の周囲にキックばねのコイル部を巻回するとともに、キックばねの一方の脚片をパイプの内壁に係止し、キックばねの他方の脚片の端部を前記背凭れ板の方向に屈曲し、前記パイプの端部に前記脚片の屈曲部が移動可能な開口幅を有する開口部を形成し、該開口部を通して前記脚片の屈曲部を側方へ突出し、前記背凭れ板の側部に連結した構造が開示されている。
しかし、前述の特許文献1に記載のものは、キックばねを弾性付勢状態で組み付ける作業が難しく、また背凭れ板の前後傾動角度の制限は、キックばねの脚片の屈曲部がパイプの開口部の両終端に当止することにより行うので、屈曲部に強い剪断応力が加わる構造であり、機構的に無理があり、信頼性にも乏しい。
実公平4−7794号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、座部の両側後部に立起した2本の背凭れ支持杆にて背凭れ板を前後傾動可能に支持するとともに、背凭れ板の後傾に対して弾性付勢力を付与してなる椅子の背凭れ傾動装置において、背凭れ支持杆の上端部に背凭れ板を、傾動機構を介して容易に組み立てることが可能であるとともに、動作の信頼性も高い椅子の背凭れ傾動装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、座部の両側後部に立起した2本の背凭れ支持杆にて背凭れ板を前後傾動可能に支持するとともに、背凭れ板の後傾に対して弾性付勢力を付与してなる椅子の背凭れ傾動装置において、両背凭れ支持杆の上端部に上端又は前後一方に開放した縦長のスリット溝を形成し、前記背凭れ板の側端面上下に互いに平行な軸体を側方へ突設し、下方の軸体を主軸とし、上方の軸体を作動軸とし、前記主軸を前記スリット溝内の下端部に回動自在に支持するとともに、前記背凭れ支持杆の上端部に弾性部材を保持し、該弾性部材の弾性変形部に前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止し、前記スリット溝の前記作動軸に対応する中間部に前記背凭れ板の後傾を許容し且つ傾動角度を規制する凹部を形成し、更に前記スリット溝の開放端部に閉塞部材を取付けて前記作動軸の上動を規制したことを特徴とする椅子の背凭れ傾動装置を構成した(請求項1)。
ここで、金属パイプからなる両背凭れ支持杆の上端部を扁平に潰して平行な一対の支持片を形成し、若しくは支持片を背凭れ支持杆の上端部に溶接して設け、該支持片に前記スリット溝を形成してなることが好ましい(請求項2)。
ここで、前記両背凭れ支持杆は、1本の金属パイプを正面視略U字形に曲げ加工して形成し、両背凭れ支持杆の下部を連結する連結杆を、前記座部の支持体に取付けてなることが好ましい(請求項3)。
そして、前記主軸に前記弾性部材としてキックばねのコイル部を巻回し、下方に延びたキックばねの一方の脚片を前記背凭れ支持杆のパイプ部に形成した支持孔に挿入するとともに、上方に延びたキックばねの他方の脚片の端部に形成した係止部を、前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止してなることが好ましい(請求項4)。
また、前記主軸と作動軸に、それぞれ中央部に鍔を有するスリーブを遊挿し、該スリーブを前記スリット溝に挿通した状態で、前記主軸と作動軸の端部に抜止め部材を取付け、前記キックばねのコイル部は主軸のスリーブに巻回し、前記キックばねの脚片の係止部を作動軸のスリーブに係止してなることが好ましい(請求項5)。
また、前記キックばねは左右で同一部材とし、前記背凭れ支持杆のパイプ部の端部に、内外二箇所に前記キックばねの下方へ延びた脚片を挿入することを許容する長孔からなる支持孔を形成してなることも好ましい(請求項6)。
そして、両背凭れ支持杆の上端部の前側にそれぞれ前カバーを装着する一方、両背凭れ支持杆の上端部の後側にアーチ状部材の両端に形成した後カバー部を装着するとともに、該後カバー部を前記前カバーに嵌合して前記軸体とキックばねを隠蔽し、前記アーチ状部材の中間部を、前記背凭れ板の背面から離れたハンギング機能を備えた把手部としてなることがより好ましい(請求項7)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の椅子の背凭れ傾動装置は、座部の両側後部に立起した2本の背凭れ支持杆にて背凭れ板を前後傾動可能に支持するとともに、背凭れ板の後傾に対して弾性付勢力を付与してなる椅子の背凭れ傾動装置において、両背凭れ支持杆の上端部に上端又は前後一方に開放した縦長のスリット溝を形成し、前記背凭れ板の側端面上下に互いに平行な軸体を側方へ突設し、下方の軸体を主軸とし、上方の軸体を作動軸とし、前記主軸を前記スリット溝内の下端部に回動自在に支持するとともに、前記背凭れ支持杆の上端部に弾性部材を保持し、該弾性部材の弾性変形部に前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止し、前記スリット溝の前記作動軸に対応する中間部に前記背凭れ板の後傾を許容し且つ傾動角度を規制する凹部を形成し、更に前記スリット溝の開放端部に閉塞部材を取付けて前記作動軸の上動を規制したので、背凭れ板の傾動角度を正確且つ確実に制限することができ、しかも耐久性に優れており、更に前記スリット溝の開放端部に閉塞部材を取付けるだけで前記作動軸の上動を規制することができ、前記主軸を定位置で回動可能に支持することができるのである。
請求項2によれば、金属パイプからなる両背凭れ支持杆の上端部を扁平に潰して平行な一対の支持片を形成し、若しくは支持片を背凭れ支持杆の上端部に溶接して設け、該支持片に前記スリット溝を形成してなるので、傾動機構をコンパクトに構成することができ、そして前記閉塞部材を前記スリット溝の両側の支持片の端部に連結することにより、強度を高めることができ、該支持片の変形を防止することができる。
請求項3によれば、前記両背凭れ支持杆は、1本の金属パイプを正面視略U字形に曲げ加工して形成し、両背凭れ支持杆の下部を連結する連結杆を、前記座部の支持体に取付けてなることにより、両背凭れ支持杆を精度良く作製することができ、背凭れ板をスムーズに前後傾動可能に取付けることができる。
請求項4によれば、前記主軸に前記弾性部材としてキックばねのコイル部を巻回し、下方に延びたキックばねの一方の脚片を前記背凭れ支持杆のパイプ部に形成した支持孔に挿入するとともに、上方に延びたキックばねの他方の脚片の端部に形成した係止部を、前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止してなるので、キックばねの組み付けが容易になり、それにより製造コストが低減する。
請求項5によれば、前記主軸と作動軸に、それぞれ中央部に鍔を有するスリーブを遊挿し、該スリーブを前記スリット溝に挿通した状態で、前記主軸と作動軸の端部に抜止め部材を取付け、前記キックばねのコイル部は主軸のスリーブに巻回し、前記キックばねの脚片の係止部を作動軸のスリーブに係止してなるので、前記主軸がスリット溝の底部でスムーズに回動することができ、また両背凭れ支持杆の上部の拡開をスリーブの鍔で防止して支持することができ、またキックばねが主軸や作動軸に直接当らないので動作がスムーズである。
請求項6によれば、前記キックばねは左右で同一部材とし、前記背凭れ支持杆のパイプ部の端部に、内外二箇所に前記キックばねの下方へ延びた脚片を挿入することを許容する長孔からなる支持孔を形成してなるので、部品点数が少なくなりコスト削減を図ることができるとともに、左右でキックばねの付け間違いが生じないのである。
請求項7によれば、両背凭れ支持杆の上端部の前側にそれぞれ前カバーを装着する一方、両背凭れ支持杆の上端部の後側にアーチ状部材の両端に形成した後カバー部を装着するとともに、該後カバー部を前記前カバーに嵌合して前記軸体とキックばねを隠蔽し、前記アーチ状部材の中間部を、前記背凭れ板の背面から離れたハンギング機能を備えた把手部としてなるので、前カバーとアーチ状部材の後カバー部とで弾性傾動機構を覆い隠すことができ、またアーチ状部材の把手部を持って椅子を移動させる際に、背凭れ板の上端を持って移動させる場合より椅子の移動が安定し、あるいは背凭れ支持杆の連結杆を座部の支持体に対して前下がり傾斜方向にスライド可能に支持して背凭れ板の奥行方向位置と高さを調節できる構造のものにあっては、背凭れ板をスムーズに移動調節することができる。
本発明に係る椅子の背凭れ傾動装置を適用した回転椅子の斜視図である。 同じく背凭れ部の分解斜視図である。 背凭れ傾動装置を示す側面図である。 同じく背凭れ傾動装置を示す部分縦断正面図である。 同じく背凭れ傾動装置を示す部分拡大縦断正面図である。 回転椅子の分解斜視図である。 座部の支持体を示す斜視図である。 同じく座部の支持体を示す分解斜視図である。 同じく座部の支持体の側面図である。 同じく座部の支持体の縦断正面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る回転椅子を示し、図2〜図5は本発明の詳細を示し、図中符号1は脚部、2は座部、3は背凭れ部、4は足載せ台をそれぞれ示している。
本発明に係る回転椅子は、脚部1に座部2を回転可能に支持するとともに、前記座部2に対して背凭れ部3を前後及び高さ調節可能に支持した構造である。
具体的には、前記脚部1は、放射状に延びた5本の支脚5,…の中心部に円柱状の脚柱6を立設し、該脚柱6に伸縮自在なガスシリンダー7の内蔵した構造である。前記座部2は、金属製の支持体8の上部に座板9を取付けた構造であり、該支持体8を前記脚部1のガスシリンダー7の上端に連結している。更に、前記ガスシリンダー7は、前記脚柱6に対して回転規制具10で回転可能状態と回転不能状態がとれるようになっている。また、前記背凭れ部3は、両側に立起した背凭れ支持杆11,11の上端部に、背凭れ板12を弾性傾動機構13を介して取付けた構造である。ここで、前記背凭れ板12は、前後傾動するようにしたので、後傾した際に下縁で腰部を圧迫しないように、該背凭れ板12の下縁は通常よりも深く湾曲させている。
ここで、前記両背凭れ支持杆11,11は、1本の金属パイプを正面視略U字形に曲げ加工して形成し、両背凭れ支持杆11,11の下部を連結する連結杆14を、前記座部2の支持体8に傾斜スライド機構15を介して取付けている。また、前記座板9は支持体8に対して水平スライド機構16を介して前後移動可能に取付けている。
本発明に係る前記弾性傾動機構13を図2〜図5に基づいて詳細に説明する。前記背凭れ支持杆11を構成する金属パイプは、断面形状が前後方向に延びた長円形状であり、両背凭れ支持杆11,11の上端部を扁平に潰して平行な一対の支持片17,17を形成している。前記支持片17は、内側寄りに偏って形成し、該支持片17の外側面の下方にはパイプ部18との境に傾斜した膨らみ部分が存在している。そして、各支持片17には、上端に開放した縦長のスリット溝19を形成している。一方、前記背凭れ板12の側端面上下に平行して軸体を突設し、下方の軸体を主軸20とし、上方の軸体を作動軸21とし、前記主軸20を前記スリット溝19内の下端部に回動自在に支持するとともに、該主軸20にキックばね22のコイル部23を巻回し、下方に延びたキックばね22の一方の脚片24を前記背凭れ支持杆11のパイプ部18に形成した支持孔26に挿入するとともに、上方に延びたキックばね22の他方の脚片25の端部に形成した係止部27を、前記作動軸21に前方へ弾性付勢状態で係止している。また、前記スリット溝19の前記作動軸21に対応する中間部に前記背凭れ板12の後傾を許容し且つ傾動角度を規制する凹部28を形成している。更に、前記スリット溝19の開放端部で前記支持片17に閉塞部材29を取付けて前記作動軸の上動を規制している。
尚、前記支持片17は、別部材を前記背凭れ支持杆11の上端に溶接して設けることも可能である。更に、前記扁平な支持片17を設けずに、パイプのままの前記背凭れ支持杆11の上端に前記スリット溝19を形成することも可能である。また、前記支持片17に形成した前記スリット溝19は、上端に開放する以外に前後端一方に開放して屈曲していても構わない。そして、前記キックばね22も一般的な板ばねや、スパイラルスプリングに置き換えることも可能である。
具体的には、前記主軸20と作動軸21に、それぞれ中央部に鍔31を有するスリーブ30を遊挿し、該スリーブ30を前記スリット溝19に挿通した状態で、前記主軸20と作動軸21の端部にワッシャからなる抜止め部材32をネジ33で取付け、前記キックばね22のコイル部23は主軸20のスリーブ30に巻回し、前記キックばね22の脚片25の係止部27を作動軸21のスリーブ30に係止している。前記スリーブ30の鍔31は、前記支持片17の外側面で前記スリット溝19の溝縁に当接している。
また、図2及び図4に示すように、前記キックばね22は左右で同一部材とし、前記背凭れ支持杆11のパイプ部18の端部に、内外二箇所に前記キックばね22の下方へ延びた脚片24を挿入することを許容する長孔からなる支持孔26を形成している。つまり、同一のキックばね22を左右に用いる場合、一方のキックばね22の脚片24は外側に位置し、他方のキックばね22の脚片24は内側に位置するが、前記支持孔26を内外延びた長孔とすることで共用できるのである。
そして、図1、図2及び図5に示すように、両背凭れ支持杆11の上端部の前側にそれぞれ前カバー34を装着する一方、両背凭れ支持杆11,11の上端部の後側にアーチ状部材35の両端に形成した後カバー部36,36を装着するとともに、該後カバー部36を前記前カバー34に嵌合して前記軸体20,21とキックばね22を隠蔽し、前記アーチ状部材35の中間部を、前記背凭れ板の背面から離れたハンギング機能を備えた把手部37としている。前記閉塞部材29を用いる代わりに、前記前カバー34又はアーチ状部材35の後カバー部36に閉塞部材29と同等の機能を有する閉塞部を一体成形により設けることも可能である。
具体的には、図2及び図5に示すように、前記アーチ状部材35の両後カバー部36,36の中央部に形成した取付片38を前記主軸20に、抜止め部材32とネジ33で取付けるとともに、前記後カバー部36の下部に形成した取付片38を、前記背凭れ支持杆11のパイプ部18の外側面に形成した通孔39にネジ止めして取付ける。そして、前記前カバー34の上端部に形成した爪片を、前記後カバー部36の上端部に形成した係合部に係止するとともに、該前カバー34の下部に形成したダボと、前記後カバー部36の下部に形成したダボを、前記背凭れ支持杆11のパイプ部18の前後側面に形成した孔40,40にそれぞれ抜止め係合している。前記後カバー部36と前カバー34とは、周囲が接合して前述の弾性傾動機構13を覆い隠している。
尚、前記背凭れ板12の側面に前記主軸20と作動軸21を突設するには、アングル状の固定金具41の一片に前記主軸20と作動軸21となる軸体を突設し、他片を背凭れ板12の裏面側にネジ止め固定し、背凭れ板12を覆う表装材で固定金具41を隠している。
また、前記閉塞部材29は、前記スリット溝19の上端部を埋める当止部42と、前記支持片17の上端の前後片部に跨ってネジ止めする固定部43とからなり、前記当止部42で前記作動軸21のスリーブ30の上部を当止して上動を規制し、前記固定部43で前記支持片17の上端の前後片部を連結して強度を高めている。
次に、図6〜図10に基づいて、前述の傾斜スライド機構15と水平スライド機構16とを簡単に説明する。前記支持体8は、厚みの厚い金属板を深絞りプレス加工した上方開放した略箱形の殻体であり、側面視において前部寄り位置から後端にかけて前下がりの傾斜面44を有し、上端両側に平行なフランジ部45,45を有し、底面前部に設けた支持筒46に前記ガスシリンダー7の上端を嵌合して支持するようになっている。
そして、前記傾斜スライド機構15は、前記支持体8の傾斜面44の底面に、両側に互いに平行な傾斜レール部48,48を有する傾斜レール部材47を溶接固定し、該傾斜レール部材47に対して移動体49を、前記傾斜レール部48,48の上面を摺動するスライダー50,50と該傾斜レール部材47の底面を摺動するスライダー51,51を介して摺動可能に取付けている。ここで、前記傾斜レール部48は、断面略L字形で上方に立ち上がったレール片52を有し、該レール片52の内側に前記スライダー50が摺動するように、前記移動体49の両側板の上端から前記レール片52の上方を迂回して下方へ曲がった支持部53に該スライダー50が取付けられている。また、前記傾斜レール部48,48の下面から側面にかけたコーナー部に一定間隔毎に係合穴54,…が形成されており、前記移動体49の内部に上下揺動可能に設けたロック部材55の両端部に形成した爪片56,56が前記所定の係合穴54,54に係合して位置を固定するのである。尚、図示しないが、前記ロック部材55は、爪片56が係合穴54に係合する方向に弾性付勢され、前記ロック部材55の下向きレバー57を後方へ引くことによりロックを解除する。そして、前記移動体49に前記背凭れ支持杆11,11の連結杆14を固定する。それにより、前記傾斜レール部48に沿って移動体49を前方へスライド移動させると、前記背凭れ板12は前方へ移動しながら下降するのである。つまり、着座者の体格に応じて前記背凭れ板12の奥行方向の位置と高さを同時に調節できるようになっている。
次に、前記水平スライド機構16を簡単に説明する。この水平スライド機構16により、前記支持体8に対して常時前方へ弾性付勢した座板9を、ロックを解除することにより、弾性付勢力に抗して後方へスライド移動できるようにするのである。これは、学習机の机上棚に対して書籍等を出し入れする場合に、体格の小さな子供が前記足載せ台4の上に立つことができるようにするためである。つまり、前記座板9が固定されたままであると、前記足載せ台4の上に立つとき膝裏が座板9の前端に当ってしまい、真っ直ぐに立つことができず、不安定になることを防止するためである。また、着座するときに、学習机との間に十分な空間が無い場合にも座板9が後方へ退避することにより、容易に座ることができるようにするためでもある。但し、常に座板9が後方へ移動するようにしておくと、不安定であるので、適宜座板9の移動を規制することができるようにしている。
具体的には、前記支持体8の両側のフランジ部45,45の全長にスライダー58,58を外嵌し、前記座板9の下面に取付ける摺動部材59と押え部材60,60とで前記スライダー58,58を包み込むように取付け、前記摺動部材59と押え部材60とで形成される空間内でスライダー58が相対的にスライド移動できるようにしている。前記摺動部材59は、平面視略H字形の部材であり、両側に平行に摺動板61,61を有し、中間部を連結部62で連結した構造である。前記摺動板61の長さは、前記スライダー58を収容し、前後移動のストローク分だけ長くなっている。前記摺動板61の内側は前記スライダー58の上面に摺接するために単純な平面であり、外側には後方へ向けて複数の嵌合爪63,…を下方へ向けて切り起している。一方、前記押え部材60は、前記摺動板61の長さと略同じ長さを有し、内側は前記スライダー58の下面に摺接するために単純な平面であり、外側には前記摺動板61の嵌合爪63,…を嵌合する嵌合穴64,…を同数形成している。
そして、前記摺動部材59の両摺動板61,61を両スライダー58,58の上に載置した状態で、下方から前記押え部材60を各スライダー58の下にあてがい、前記嵌合爪63,…を嵌合穴64,…に受け入れた状態で、前方へ移動させて嵌合爪63と嵌合穴64の嵌合を完成させ、その状態で摺動板61と押え部材60の前後部をネジ止めするのである。こうして、前記スライダー58を摺動部材59の摺動板61と押え部材60で土生み込み、前後にスライド移動できるように保持する。そして、前記支持体8の内部の前部に横設した支軸65と前記摺動部材59の連結部62との間に引張りコイルばね66を介装し、前記摺動部材59を常時前方へ弾性付勢している。
最後に、前記水平スライド機構16のロック機構を説明する。前記摺動部材59の一方の摺動板61の内側で前記連結部62より前に内方へ規制片67を突設し、前記支軸65に前端を固定して上下揺動可能とした揺動部材68の後方上部に、前記規制片67の後端を当止する係合突部69を形成し、そして前記揺動部材68の後部下面を、レバー70に連続する操作軸71の端部に連結したカム板72で押し上げて、前記係合突部69が規制片67の後端に当止する高さに変位させて、前記摺動部材59の後方移動をロックする。また、前記レバー70を回転させて、前記揺動部材68の後部を下方へ変位させて前記係合突部69の上方を前記規制片67が通過できるように下げて、ロックを解除できるようになっている。つまり、前記カム板72には、前記操作軸71からの距離が大きなロック縁73と距離が小さなロック解除縁74とを有する多角形状の板体である。図9は、ロック状態を示している。
1 脚部、 2 座部、
3 背凭れ部、 4 足載せ台、
5 支脚、 6 脚柱、
7 ガスシリンダー、 8 支持体、
9 座板、 10 回転規制具、
11 背凭れ支持杆、 12 背凭れ板、
13 弾性傾動機構、 14 連結杆、
15 傾斜スライド機構、 16 水平スライド機構、
17 支持片、 18 パイプ部、
19 スリット溝、 20 主軸、
21 作動軸、 22 キックばね、
23 コイル部、 24 脚片、
25 脚片、 26 支持孔、
27 係止部、 28 凹部、
29 閉塞部材、 30 スリーブ、
31 鍔、 32 抜止め部材、
33 ネジ、 34 前カバー、
35 アーチ状部材、 36 後カバー部、
37 把手部、 38 取付片、
39 通孔、 40 孔、
41 固定金具、 42 当止部、
43 固定部、 44 傾斜面、
45 フランジ部、 46 支持筒、
47 傾斜レール部材、 48 傾斜レール部、
49 移動体、 50 スライダー、
51 スライダー、 52 レール片、
53 支持部、 54 係合穴、
55 ロック部材、 56 爪片、
57 レバー、 58 スライダー、
59 摺動部材、 60 押え部材、
61 摺動板、 62 連結部、
63 嵌合爪、 64 嵌合穴、
65 支軸、 66 引張りコイルばね、
67 規制片、 68 揺動部材、
69 係合突部、 70 レバー、
71 操作軸、 72 カム板、
73 ロック縁、 74 ロック解除縁。

Claims (7)

  1. 座部の両側後部に立起した2本の背凭れ支持杆にて背凭れ板を前後傾動可能に支持するとともに、背凭れ板の後傾に対して弾性付勢力を付与してなる椅子の背凭れ傾動装置において、両背凭れ支持杆の上端部に上端又は前後一方に開放した縦長のスリット溝を形成し、前記背凭れ板の側端面上下に互いに平行な軸体を側方へ突設し、下方の軸体を主軸とし、上方の軸体を作動軸とし、前記主軸を前記スリット溝内の下端部に回動自在に支持するとともに、前記背凭れ支持杆の上端部に弾性部材を保持し、該弾性部材の弾性変形部に前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止し、前記スリット溝の前記作動軸に対応する中間部に前記背凭れ板の後傾を許容し且つ傾動角度を規制する凹部を形成し、更に前記スリット溝の開放端部に閉塞部材を取付けて前記作動軸の上動を規制したことを特徴とする椅子の背凭れ傾動装置。
  2. 金属パイプからなる両背凭れ支持杆の上端部を扁平に潰して平行な一対の支持片を形成し、若しくは支持片を背凭れ支持杆の上端部に溶接して設け、該支持片に前記スリット溝を形成してなる請求項1記載の椅子の背凭れ傾動装置。
  3. 前記両背凭れ支持杆は、1本の金属パイプを正面視略U字形に曲げ加工して形成し、両背凭れ支持杆の下部を連結する連結杆を、前記座部の支持体に取付けてなる請求項1又は2記載の椅子の背凭れ傾動装置。
  4. 前記主軸に前記弾性部材としてキックばねのコイル部を巻回し、下方に延びたキックばねの一方の脚片を前記背凭れ支持杆のパイプ部に形成した支持孔に挿入するとともに、上方に延びたキックばねの他方の脚片の端部に形成した係止部を、前記作動軸に前方へ弾性付勢状態で係止してなる請求項1〜3何れかに記載の椅子の背凭れ傾動装置。
  5. 前記主軸と作動軸に、それぞれ中央部に鍔を有するスリーブを遊挿し、該スリーブを前記スリット溝に挿通した状態で、前記主軸と作動軸の端部に抜止め部材を取付け、前記キックばねのコイル部は主軸のスリーブに巻回し、前記キックばねの脚片の係止部を作動軸のスリーブに係止してなる請求項4記載の椅子の背凭れ傾動装置。
  6. 前記キックばねは左右で同一部材とし、前記背凭れ支持杆のパイプ部の端部に、内外二箇所に前記キックばねの下方へ延びた脚片を挿入することを許容する長孔からなる支持孔を形成してなる請求項4又は5記載の椅子の背凭れ傾動装置。
  7. 両背凭れ支持杆の上端部の前側にそれぞれ前カバーを装着する一方、両背凭れ支持杆の上端部の後側にアーチ状部材の両端に形成した後カバー部を装着するとともに、該後カバー部を前記前カバーに嵌合して前記軸体と弾性部材を隠蔽し、前記アーチ状部材の中間部を、前記背凭れ板の背面から離れたハンギング機能を備えた把手部としてなる請求項1〜6何れかに記載の椅子の背凭れ傾動装置。
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