JP2010279234A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大規模システムにおいてもインバータの補修や交換等に対する運用コストを低減することのできる太陽光発電装置を提供する。
【解決手段】この太陽光発電装置は、複数の太陽電池パネル101を含む太陽電池アレイ103と、当該太陽電池アレイ103の出力を直流から交流に変換し電力ケーブル105に供給する小容量インバータを含むインバータユニット104とを有する太陽電池アレイユニット102を複数備え、前記インバータは、SiCスイッチング素子を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電力供給用の大規模な太陽光発電装置に関する。
特許文献1には、複数の太陽電池パネルを含む太陽電池アレイを複数備えた太陽光発電システムが記載されている。この太陽光発電システムでは、各太陽電池アレイが電力ケーブルにより集電箱に接続され、各太陽電池アレイからの直流電力が集電箱で集電される。集電された直流電力はインバータに入力され、インバータはその直流電力を交流電力に変換して電力系統に供給する。
特開2000−112545号公報
特許文献1に記載されたような太陽光発電システムでは、Si−IGBTを有するインバータが一般的に用いられる。このインバータの寿命は10年程度であり、30年程度の寿命を有する太陽電池パネルよりもかなり短い。このため、インバータの補修や交換等のコストがかさんでしまう。特にMW級やGW級の大規模なシステムになると、大容量のインバータが複数必要になり、それだけ運用コストが増加してしまう。
本発明は、このような従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであり、大規模システムにおいてもインバータの補修や交換等に対する運用コストを低減することのできる太陽光発電装置を提供することを目的とするものである。
上述の目的を達成するために、本発明は、複数の太陽電池パネルを含む太陽電池アレイと、当該太陽電池アレイの出力を直流から交流に変換し電力ケーブルに供給する小容量インバータを含むインバータユニットとを有する太陽電池アレイユニットを複数備え、前記インバータは、SiCスイッチング素子を有する太陽光発電装置を提供する。
この太陽光発電装置では、小容量インバータを含むインバータユニットを太陽電池アレイごとに設け、当該インバータで太陽電池アレイの出力を直流から交流に変換して電力ケーブルに供給し集電するようになっている。小容量インバータはSiCスイッチング素子を有している。SiCスイッチング素子はSi−IGBTよりも高速なスイッチングが可能であり、各太陽電池アレイにおける小容量インバータに必要なコンデンサをより小容量化することができ、劣化し易い電解コンデンサの使用を避けることができる。またSiCスイッチング素子は高温でも高効率・安定動作が可能であり、しかも太陽電池アレイごとにインバータユニットを設けることでインバータを小容量化しているので、発熱量は抑えられる。このため、冷却ファン等によるインバータユニットの冷却が不要となり、冷却ファンの故障による回路の劣化、破損等が回避される。これによって、太陽電池パネルと同等以上にインバータを長寿命化し、インバータの補修や交換等の頻度が抑えられると共に稼働率が向上する。さらにインバータの寿命が太陽電池パネルと同等以上になれば、太陽電池パネルとインバータの交換等を同時に行うことが可能となる。したがって、太陽電池アレイごとにインバータユニットを設けても、それによるメンテナンス負担やコストは抑えられる。その結果、MW級やGW級の大規模システムにおいても、太陽光発電装置の運用コストを低減することが可能となる。
この太陽光発電装置において、前記インバータは、主回路において蓄電・放電するためのコンデンサにフィルムコンデンサ又はセラミックコンデンサを用いることができる。劣化し易い電解コンデンサではなく、フィルムコンデンサやセラミックコンデンサをインバータに用いることで、インバータの寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の一実施態様において、前記インバータユニットは、少なくとも前記インバータを収納する密閉筐体を有することができる。上述のようにSiCスイッチング素子を用いたインバータは高温動作が可能であり、インバータ自体の小容量化により発熱量も抑えられている。このため、冷却ファン等によるインバータユニットの冷却は不要であり、インバータなどを密閉筐体に収容することが可能となる。密閉筐体にインバータなどを収納して、雨や外気が内部に侵入するのを防ぐことで、塩害による内部基板の劣化等を避けることができる。これによって、インバータユニットのさらなる長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の一実施態様において、前記インバータユニットは、監視部と、前記電力ケーブルを介して前記監視部による監視結果を伝送するための電力線通信部とを更に含むようにしてもよい。
これによって、太陽電池アレイごとにインバータユニットを設けてMW級やGW級の大規模システムを構築する場合でも、インバータユニットや太陽電池アレイの不良や故障等を監視することができ、ただちにその異常を発見できる。太陽電池アレイごとにインバータを設けることで太陽電池アレイに含まれる太陽電池パネルの数が比較的少なくなるため、太陽電池パネル側に異常や不都合があっても、その原因箇所が特定し易い。さらに、電力ケーブルを介して監視結果が伝送されるので、別途通信線を敷設する必要がなくなる。MW級のシステムでは、太陽電池パネルの枚数が数万枚、敷設面積が数十万m以上必要となる。このため、MW級やGW級の大規模システムにおいて太陽電池アレイごとにインバータユニットを設けると、通信線の敷設数や距離が大きくなり、監視結果を伝送するシステムの構築コストが著しく大きくなってしまう。別途通信線を敷設せず電力ケーブルを利用することで、MW級やGW級のように規模が大きいシステムでも、通信系を構築・メンテナンスする負担やコストが低減される。したがって、通信系を構築・メンテナンスする負担やコストを抑えつつ、インバータユニットの不良等を早期に発見することでインバータユニットの長寿命化が図られ、さらには不良等があった場合でも効率的に対応することが可能となる。よって、太陽光発電装置の運用コストがさらに低減される。
この場合、太陽光発電装置は、前記電力ケーブルを介して複数の前記電力線通信部と多重通信する通信装置を更に備え、前記電力ケーブルは、集電器によりスター状に配線され、各電力線通信部と前記通信装置とは、前記スター状配線における末端部に各電力線通信部を接続すると共に前記スター状配線における起端部に前記通信装置を接続することにより、スター型ネットワークを構成するようにしてもよい。
これによって、MW級やGW級の大規模システムで電力線通信部の数が膨大になる場合であっても、電力ケーブルの配線形態を活用しつつ、それら電力線通信部の情報を効率的に収集できるシステムを構築することができ、太陽光発電装置の効率的な運用、ひいては運用コストの低減が図られる。なお、ここでの通信装置は、電力線通信部の親機としての装置であってもよいし、リピータであってもよい。
さらに、太陽光発電装置において、前記太陽電池パネルの撮像画像を前記インバータユニットに供給するカメラを更に備え、前記電力線通信部は、前記電力ケーブルを伝送路として、前記カメラの撮像画像を前記監視結果に含めて、又は前記監視結果とは別に伝送するようにしてもよい。この撮像画像を収集・蓄積することで、太陽電池パネルの状態を容易に把握することが可能となり、不良や故障等の原因を迅速に特定することができ、その結果、太陽光発電装置の運用コストの低減が図られる。
以上説明した通り、本発明によれば、SiCスイッチング素子を有するインバータを含むインバータユニットを太陽電池アレイごとに設けることでインバータユニットを長寿命化することができ、システムの規模が大きくなっても太陽光発電装置の運用コストが低減される。
本実施の形態における太陽光発電装置の概略構成を示す図である。 小規模アレイユニットを背面から見た外観の一例を示す図である。 インバータユニットの機能的及び回路的構成の一例を示す図である。 太陽光発電装置における通信系の全体構成の一例を示す図である。 GW級の太陽光発電システムの構成例を示す図である。 太陽光発電装置の別の構成例を示す図である。
図1は本実施の形態における太陽光発電装置の概略構成を示す図である。この実施の形態において、本発明は10MWの発電容量を有する大規模太陽光発電装置100として構成される。この大規模太陽光発電装置100では、約30万mの敷設面積に約7万枚の太陽電池パネル101が配置される。この構成の太陽光発電装置を複数組み合わせることでGW級の発電システムを実現することも可能である。
太陽光発電装置100は、2.5MWの電力を供給可能で同様の構成を有する4つの系を備える。各系は、960個の小規模アレイユニット102を備える。各小規模アレイユニット102は小規模アレイ103(太陽電池アレイ)とインバータユニット104とを備える。小規模アレイ103は、所望の電力を得るように適宜直列又は並列に接続された複数の太陽電池パネル101を有する。ここでは、小規模アレイ103は70枚の太陽電池パネル101を有する。直列に接続された14枚の太陽電池パネル101から構成されるパネル群を5つ並列に接続することで、小規模アレイ103を構成することができる。インバータユニット104は、小規模アレイ103ごとに設けられ、小規模アレイ103の出力を小容量インバータにより直流から交流に変換して電力ケーブル105に供給する。インバータの定格出力電力は10kW以下、例えば4kWであり、DC600VをAC400Vに変換して電力ケーブル105に供給する。
各系において、小規模アレイユニット102の出力は電力ケーブル105により集電箱106、107、バスダクト108で集電される。集電箱106では、この図上で横方向に配列された40個の小規模アレイユニット102それぞれからの電力ケーブル105が接続され、それら小規模アレイユニット102の交流出力(AC400V、6.8A)が集電される。集電箱107では、4つの集電箱106で集電された電力がさらに集電される。バスダクト108では、6つの集電箱107からの出力(AC400V、1092A)がバスバに接続され集電される。バスバにおける3相の各相には2つの集電箱107からの出力が並列にそれぞれ接続される。バスダクト108の出力側には3相3線の電力ケーブル105により昇圧トランス109、110が接続されている。昇圧トランス109、110により、比較的大電流低圧の電力を比較的低電流高圧の電力に変換する。昇圧トランス109には、バスダクト108からの電圧AC400V(電流2184A)が入力され、6.6kV(224A)まで昇圧する。昇圧トランス110は、その電圧をAC22kV(66.1A)まで昇圧する。このような各系の出力が集められることで、太陽光発電装置100の出力(AC22kV,264A)が得られる。この出力が電力系統に供給される。
このように本実施の形態における太陽光発電装置100では、比較的小規模な太陽電池アレイ(小規模アレイ103)それぞれに対してインバータユニット104を設置し、比較的小電流低圧の交流電力を輸送・集電する。この構成では小容量インバータが利用でき、インバータにおける発熱量が抑えられる。また各アレイ103に含まれる太陽電池パネル101が少ないので、アレイ103単位で不良・故障等を検知できれば、その原因箇所を特定するのが容易となる。太陽光発電装置100は、不良・故障等が起き難く、それらが生じた場合でも早期に原因を特定可能な構成を安価に実現する。
図2は小規模アレイユニットを背面から見た外観の一例を示す図である。上述のように各小規模アレイユニット102の小規模アレイ103は70枚の太陽電池パネル101を備えているが、図2では便宜上、一部の太陽電池パネル101を示している。
この例では、各小規模アレイ103を構成する太陽電池パネル101の一つの背面に、インバータユニット104が配置されている。インバータユニット104は上述のインバータなどを密閉状態で収納する密閉型筐体201を有する。この密閉型筐体201には小規模アレイ103からのケーブル202が導入されると共に電力ケーブル105が導出される。これらケーブルの導入・導出部も封止され、筐体201は密閉される。この密閉型筐体201は、雨や外気が内部に侵入するのを防止する。例えば太陽光発電装置が海岸部に設置される場合には塩害により内部基板が劣化する可能性がある。密閉型筐体201はこのような劣化や故障からインバータなどを保護する。
図3はインバータユニットの機能的及び回路的構成の一例を示す図である。インバータユニット104は、図3Aに示すように、インバータ301、モニタ部302、電力線通信部303を密閉型筐体201内に有する。インバータ301には、既述のとおり小規模アレイからDC600Vが入力され、インバータ301はAC400Vに変換して電力ケーブルに供給する。モニタ部302は、電圧や電流、発電量、温度等をモニタする。電力線通信部303は、電力ケーブルを介して、モニタ部302による監視結果を伝送する。
インバータ301の入力側には、図3Bに示すように太陽電池パネル101が接続され、出力側に電力ケーブルが接続される。なお、図3B上では小規模アレイを構成する複数の太陽電池パネル101を便宜上一つの回路で示している。インバータ301は、コンデンサ304乃至307、SiCトランジスタ308、309、ダイオード310、311、リアクトル312、313を備える。
この実施の形態におけるインバータ301では、SiCトランジスタ308、309を用いており、一般の太陽光発電装置のようにSi−IGBTを使用していない。インバータにSi−IGBTを使用する場合、インバータの寿命は10年程度に留まり、30年程度の寿命を有する太陽電池パネルより短くなってしまう。
インバータの寿命が短くなる主な原因の一つは、Si−IGBTを用いたインバータではスイッチング周波数が例えば5kHz程度となってしまうことである。この場合、主回路において蓄電・放電するためのコンデンサ304乃至307に50μFのような比較的大きな容量が必要となり、電解コンデンサを使用する必要が生じる。電解コンデンサは劣化し易くインバータの長寿命化を阻害する。また比較的大容量のコンデンサ304乃至307を用いる都合上インバータのサイズも大きくなる。その結果、密閉化により塩害等から回路を保護することが困難となる。
他の一つは、Si−IGBTを使用する場合、連続稼動に冷却ファンが欠かせず、また密閉することも困難となってしまうことである。可動部を有する冷却ファンは故障により稼働率を低下させる要因となる。また冷却ファンの設置や交換等のため密閉性が犠牲となり、塩害等から回路を保護するのが難しくなる。
これに対し、各太陽電池アレイにおける小容量インバータ301においてSiCトランジスタ308、309を使用すると、例えば50kHz以上の高速なスイッチングができ、また高効率(97%)・高温での安定動作が可能となる。高速なスイッチングによりコンデンサ304乃至307の容量が5μF程度に低減され、それによって、劣化の少ないフィルム/セラミックコンデンサをコンデンサ304乃至307に利用できる。なお、電解コンデンサを除くその他のコンデンサを利用することもできる。また各インバータ301の定格出力電力が10kW以下に抑えられることにより発熱量が低減されていることとあわせて、SiCトランジスタ308、309の高効率・高温動作により、冷却ファンが必要なくなり、密閉化も容易となる。その結果、インバータの長寿命化が測られる。
これによって、太陽電池パネルと同等以上にインバータを長寿命化することが可能となる。上述のように多数の小規模アレイそれぞれにインバータを設ける場合でも、インバータ301の寿命が太陽電池パネルと同等以上になれば、太陽電池パネルのメンテナンス時にインバータ301の補修・交換等の対応をすることが可能となり、そのようなメンテナンスに要する労力やコストを軽減できる。すなわち、インバータの長寿命化は発電規模にかかわらず運用コストを低減する上でも重要である。
図3Aのモニタ部302は、例えば小規模アレイの発電量や、インバータ301の出力電圧、電流を監視する。また、インバータユニット104内の温度を監視してもよい。さらに各種異常を検知する自己診断機能を備えてもよいし、太陽電池パネルの状態を監視する監視機能を備えてもよい。受光面の曇りや傷など太陽電池パネルの状態を監視する場合には、小規模アレイの太陽電池パネルを撮像し得る位置にカメラ314を配置し、例えばそのカメラ314の出力をモニタ部302に供給するようにしてもよい。これによって、太陽電池パネルの状態を遠方で容易に把握することが可能となり、不良や故障等の原因を迅速に特定することができる。高精度の静止画データや動画データを供給する場合には、データ容量を抑えるため、太陽電池パネルの状態を監視し得る程度にカメラ314で得たデータを適宜圧縮してもよい。モニタ部302は、必要に応じてこれらの監視結果をデータ化し電力線通信部303に供給する。
電力線通信部303は、監視結果を含むデータ信号を変調して電力ケーブルに注入する。変調方式には、直交周波数多重(OFDM)方式を用いるのが好ましいが、SS方式などその他の方式を利用してもよい。使用周波数には、例えば2〜34MHzを利用することができる。なお、SiCインバータのスイッチング周波数は上述のように50kHz程度であるので、通信への影響はほとんどない。各小規模アレイユニットの電力線通信部303は電力ケーブルを介して接続された親機に対する子機となり、当該親機と通信を行う。
図4は太陽光発電装置における通信系の全体構成の一例を示す図である。この通信系は各インバータユニット104の電力線通信部303に対する親機401を複数備える。なお、図4では便宜上、子機となる電力線通信部303をインバータユニット104とは別に示している。この実施の形態において、2.5MWの電力供給可能な系それぞれに対して親機401が一つ配置され、10MWの太陽光発電装置全体で4つの親機401が設置される。
各親機401は、例えばインターフェイスとして電力線とイーサネット(登録商標)を備える。各親機401はスイッチ402を介してデータストレージと接続され、電力線通信部303からのデータがそのデータストレージ上に蓄積される。ここでは、各親機401とスイッチ402とは100Mbps程度の通信速度で接続し、スイッチ402とデータストレージとは光ケーブル等の通信線を用いて1Gbpsの通信速度で接続する。
また親機401は、本実施の形態においてバスダクト108と昇圧トランス109との間で電力ケーブル105に接続される。親機401は電力線通信部303と同様、OFDM方式により変復調を行って通信信号を電力ケーブル105に注入・抽出する。バスダクト108と昇圧トランス109との間の電力ケーブル105は上述のように3相3線の電力線であり、親機401は、いずれかの相間に接続すればよい。残りの相の信号はクロストークにより検出可能である。必要に応じて、親機401が接続された線と接続されていない線とをカップリングしてもよい。
さらに、本実施の形態では各集電箱106にリピータ403が設置される。親機401はリピータ403を介して、子機となる電力線通信部303と通信する。親機401は、電力ケーブル105を通じて24個のリピータ403と時分割多重接続や周波数多重接続により通信を行う。各リピータ403は、40個の電力線通信部303と時分割多重接続や周波数多重接続により通信を行う。
親機401はこのようにリピータ403を介することで、広範囲に分散配置された960個の子機(電力線通信部303)と通信を行う。親機401が有する電力線通信の帯域は例えば100Mbpsであり、各子機には100kbpsが割り当てられる。各子機が送信する監視結果の数値データのサイズは極めて小さく、カメラの撮像画像を送るのでなければ、もっと低速であってもよい。撮像画像データを送る場合でも、例えば50秒間隔で送信するのであれば、5Mビットのデータを送信することができる。なお、カメラの撮像画像は監視結果として伝送してもよいし、監視結果とは別に伝送するようにしてもよい。監視結果として伝送する場合でも、他の監視結果のデータ列と一緒に伝送する必要はなく、例えば監視結果を示す符号を付して別途送信するようにしてもよい。
上述のように本実施の形態における太陽光発電装置では、親機401と各子機(電力線通信部303)とが電力ケーブル105を介して通信する。この太陽光発電装置のように大規模になると、親機401と子機との距離が500m以上となる場合もある。また多数の子機が必要となる。このため、親機と子機とを別途の通信線を用いて接続すると、敷設コストが膨大になってしまう。各インバータユニット104に電力線通信部303を設けて電力ケーブル105により通信を行うことで、通信系を安価に構築・運用することが可能となる。またスター状に構成された電力ケーブルにより親機401が複数の子機と多重通信することで、子機が膨大になっても簡単にネットワーク化することができる。
なお上述の例ではリピータ403を介して親機401と電力線通信部303とを接続したが、例えば、より小規模なシステムではリピータが不要となる。すなわち、リピータを用いずに通信系を構成することも可能である。
図5はGW級の太陽光発電システムの構成例を示す図である。この太陽光発電システム500は、上述のような10MWの太陽光発電装置を一つのブロックとして、そのブロック501を100個組み合わせることで構成される。このような場合、例えば全ブロックを含む施設面積は36km程度にもなる。このように発電容量が大きくなり敷設面積が大きくなればなるほど、通信線を別途敷設するコストも上昇する。しかしながら、各ブロック501において電力線通信を行えば、その敷設コストが大幅に低減される。
各ブロック501からの通信線502はスイッチ503に接続され、そのスイッチ503を介してデータストレージ504に接続される。各ブロック501とスイッチ503とは例えば1Gbpsの通信速度で接続され、スイッチ503とデータストレージ504とは10Gbpsの通信速度で接続される。この例において、データストレージ504は10個用意され、各データストレージ504が10個のブロック501から収集されたデータを蓄積する。このようにしてデータストレージ504に収集・蓄積されたデータがシステムの管理や制御に用いられる。制御する場合には、モニタ部を兼用する又はモニタ部とは別途の制御部をインバータユニットに設ける。
図6は太陽光発電装置の別の構成例を示す図である。この太陽光発電装置600は、太陽光発電装置100と同様10MWの発電容量を有している。太陽光発電装置100と共通する構成については同一の符号を付し、特に必要がない限り、その説明を省略する。
太陽光発電装置600は、小規模アレイユニット102を電力ケーブル105によりカスケード接続することにより、昇圧トランスを用いずに高圧を得る。この図上で横方向に配列された40個の小規模アレイユニット102がカスケード接続される。各小規模アレイユニット102は、定格出力電圧4kWのインバータユニット104を用いて小規模アレイ103からの出力をDC400VからAC320Vに変換し電力ケーブル105に供給する。
カスケード接続された小規模アレイユニット102のうち、最高圧側に配置されたユニットは電力ケーブルにより集電箱601に接続される。集電箱601には、カスケード接続された小規模アレイユニット102のグループが4つ接続され、各グループの出力(AC12.7kV、8.6A)が集電される。バスダクト108では、6つの集電箱601からの出力(AC12.7kV、34.6A)がバスバに接続され集電される。バスバにおける3相の各相には2つの集電箱601からの出力が並列にそれぞれ接続される。バスダクト108で集電された電力(AC22kV、69.1A)は3相3線の電力ケーブル105により取り出され、4本の電力ケーブル105から太陽光発電装置600の出力(AC22kV、276A)が得られる。
このような太陽光発電装置600においても、SiCを有するインバータを含むインバータユニットを小規模アレイごとに配置することで、運用コストを低減することができる。また太陽光発電装置100と同様に各小規模アレイユニット102のインバータユニット104にモニタ部や電力線通信部を設けることができる。それによって、モニタ部の監視結果を通信するために別途通信線を敷設する必要がなくなり、図4に示したような通信系を安価に構築・運用することが可能となる。
なお、太陽光発電装置100と同様に、太陽光発電装置600も、それらを複数組み合わせることにより、さらに高発電容量の発電システムを提供することができる。例えば図4と同様の構成で組み合わせることで、1GW級の発電システムを実現することが可能となる。
また上述の実施の形態では、太陽電池アレイごとに設けたインバータユニットに、モニタ部及び電力線通信部を設けたが、通信系の構築・運用コストを低減するという意味では、例えばインバータユニットを有しない太陽電池アレイ(すなわち直流電力を電力ケーブルに供給する太陽電池アレイ)ごとに設けるようにしてもよい。
上述した実施の形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。
本発明は、SiCスイッチング素子を有するインバータを含むインバータユニットを太陽電池アレイごとに設けることでインバータユニットを長寿命化することができ、特にMW級やGW級の大規模な太陽光発電装置又は発電システムなどに有用である。
100 太陽光発電装置
101 太陽電池パネル
102 小規模アレイユニット
103 小規模アレイ
104 インバータユニット
105 電力ケーブル
106、107 集電箱
108 バスダクト
109、110 昇圧トランス
201 インバータユニットの密閉型筐体
301 インバータ
302 モニタ部
303 電力線通信部
304、305、306、307 コンデンサ
308、309 SiCトランジスタ
310、311 ダイオード
312、313 リアクトル
314 カメラ
401 親機
403 リピータ
500 大規模太陽光発電システム
600 太陽光発電装置
601 集電箱

Claims (6)

  1. 複数の太陽電池パネルを含む太陽電池アレイと、当該太陽電池アレイの出力を直流から交流に変換し電力ケーブルに供給する小容量インバータを含むインバータユニットとを有する太陽電池アレイユニットを複数備え、
    前記インバータは、SiCスイッチング素子を有する太陽光発電装置。
  2. 前記インバータは、主回路において蓄電・放電するためのコンデンサにフィルムコンデンサ又はセラミックコンデンサを用いる請求項1記載の太陽光発電装置。
  3. 前記インバータユニットは、少なくとも前記インバータを収納する密閉筐体を有する請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置。
  4. 前記インバータユニットは、監視部と、前記電力ケーブルを介して前記監視部による監視結果を伝送するための電力線通信部とを更に含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
  5. 前記電力ケーブルを介して複数の前記電力線通信部と多重通信する通信装置を更に備え、
    前記電力ケーブルは、集電器によりスター状に配線され、
    各電力線通信部と前記通信装置とは、前記スター状配線における末端部に各電力線通信部を接続すると共に前記スター状配線における起端部に前記通信装置を接続することにより、スター型ネットワークを構成する請求項4記載の太陽光発電装置。
  6. 前記太陽電池パネルの撮像画像を前記インバータユニットに供給するカメラを更に備え、
    前記電力線通信部は、前記電力ケーブルを伝送路として、前記カメラの撮像画像を前記監視結果に含めて、又は前記監視結果とは別に伝送する請求項4又は請求項5記載の太陽光発電装置。
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