JP2010276798A - 画像形成装置およびドライバ - Google Patents
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Abstract
【課題】定着温度の安定化を図りつつ効率良く両面印刷することができる画像形成装置およびその画像形成装置用のドライバを提供すること。
【解決手段】プリンタ100は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行うことが可能である。プリンタ100は,両面印刷ジョブを受信すると,定着装置8の蓄熱度合を取得する(S103)。そして,現在選択されているNに対して蓄熱度合が妥当であるか否かを判断し(S104),妥当でなければ(S104:NO),Nを変更する(S121)。Nを変更するにあたっては,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する。そして,その変更したNに従って両面印刷を実行する(S105)。
【選択図】 図7
【解決手段】プリンタ100は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行うことが可能である。プリンタ100は,両面印刷ジョブを受信すると,定着装置8の蓄熱度合を取得する(S103)。そして,現在選択されているNに対して蓄熱度合が妥当であるか否かを判断し(S104),妥当でなければ(S104:NO),Nを変更する(S121)。Nを変更するにあたっては,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する。そして,その変更したNに従って両面印刷を実行する(S105)。
【選択図】 図7
Description
本発明は,両面印刷を行うことが可能な画像形成装置およびその画像形成装置用のドライバに関する。さらに詳細には,両面印刷を行う際に,片面を複数枚印刷した後に他面を印刷することが可能な画像形成装置およびドライバに関するものである。
従来から,両面印刷機能を有する画像形成装置では,片面をN(Nは自然数)枚印刷した後に他面をM(MはN以下の自然数)枚印刷することで両面の印刷処理を高速化する技術が提案されている。例えば,特許文献1には,10ページ(用紙5枚)の両面印刷を行う際に,2(偶数面),4(偶数面),1(奇数面),6(偶数面),3(奇数面),8(偶数面),5(奇数面),10(偶数面),7(奇数面)のページ順で印刷を行う画像形成装置が開示されている。また,特許文献2には,1,3,5,2,7,4,9,6,8,10のページ順で印刷を行う画像処理装置が開示されている。
しかしながら,前記した従来の両面印刷技術には,次のような問題があった。すなわち,画像形成装置によっては,着色剤を被記録媒体に熱定着させる工程が必要なものがある。この熱定着工程では,被記録媒体が定着装置の熱を奪うことから,短期間に熱定着を続けて行うと熱量不足に陥る傾向にある。そのため,片面の連続印刷枚数を増やして両面印刷の高速化を図ったとしても,定着温度を一定に維持するために,印刷動作を一時停止しなくてはならないこともある。そうなると,片面を連続して印刷する効果を十分に発揮できない。そればかりか,片面を複数枚印刷することに伴って,メモリを多く使用するために他の処理に負荷がかかる,ジャム発生時のリカバリ動作が複雑になる等の不利益を被る場合がある。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,定着温度の安定化を図りつつ効率良く両面印刷することができる画像形成装置およびその画像形成装置用のドライバを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う印刷手段と,用紙の一方の面への印刷毎にその用紙に熱を加え,着色剤をその用紙に熱定着させる熱定着手段と,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する選択手段と,選択手段にて選択されたNに従って印刷手段による両面印刷を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行うことが可能である。「N」及び「M」は,自然数であり,「N」の値によって,片面の印刷後に他面の印刷待ちとして装置内に滞留する枚数が決まる。また,画像形成装置は,用紙の各面の印刷枚数N及びMを,搬送可能範囲内で変更することが可能であり,Nを設定するにあたって,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する。蓄熱量は,温度センサ等から直接得られる実測値であってもよいし,印刷設定を用いて計算される推測値であってもよい。
すなわち,本発明の画像形成装置は,両面印刷を実施するに際して,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど,小さいNを選択して用紙の搬送を行う。これにより,熱定着手段に到達する用紙の間隔(紙間)が長くなり,蓄熱時間が長くなる。よって,熱量不足による一時停止を回避することが期待できる。さらにはNが大きいことによる不利益を回避できる。一方,蓄熱量が多いときは,大きいNを選択して用紙の搬送を行う。これにより,紙間が短くなり,効率よく印刷することができる。
また,上記の画像形成装置の選択手段は,熱定着手段に通紙した際の予測蓄熱量を計算し,その予測蓄熱量を基にNを選択するとよい。すなわち,通紙されたときの蓄熱量を事前に予測しておき,その予測蓄熱量に従って動作することで,熱量不足を未然に防ぐことが期待できる。
また,上記の画像形成装置の選択手段は,用紙の種類を要素として予測蓄熱量を計算するとよい。用紙の種類(例えば,材質,厚さ)は,熱定着手段の蓄熱状態に大きな影響を与える。そのため,用紙の種類を考慮して予測蓄熱量を計算することで,より適切な予測蓄熱量を得ることが期待できる。
また,上記の画像形成装置の選択手段は,印刷される画像の特性を要素として前記予測蓄熱量を計算するとよい。画像の特性(例えば,印字面積率,色数)は,熱定着手段の蓄熱状態に大きな影響を与える。そのため,用紙の種類を考慮して予測蓄熱量を計算することで,より適切な予測蓄熱量を得ることが期待できる。
また,上記の画像形成装置の熱定着手段は,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど,加熱量を多くするとよい。すなわち,Nの変更と合わせて加熱量を多くすることで,蓄熱量をより早く適量にすることが期待できる。
また,上記の画像形成装置の制御手段は,熱定着手段の蓄熱量が少ないほど,用紙の搬送速度を遅くするとよい。すなわち,Nの変更と合わせて蓄熱量に応じた定着速度に切り換えることで,より安定した画像品質を得ることが期待できる。
また,本発明は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う印刷手段と,用紙の一方の面への印刷毎にその用紙に熱を加え,着色剤をその用紙に熱定着させる熱定着手段と,熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど小さいNを選択する選択手段と,選択手段にて選択されたNに従って印刷手段による両面印刷を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を含んでいる。
上記の画像形成装置は,熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいとき(例えば,小サイズ紙の通紙時)は,Nを小さくして両面印刷を行う。これにより,紙間が長くなり,均熱時間が長くなる。よって,非通紙領域の過熱による一時停止を回避することが期待できる。さらにはNが大きいことによる不利益を回避できる。一方,通紙幅が大きいときは,Nを大きくして両面印刷を行う。これにより,紙間が短くなり,効率よく印刷できる。
また,上記の画像形成装置の熱定着手段は,熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど,加熱量を少なくするとよい。すなわち,通紙幅に合わせて加熱量を変更することで,温度の偏りをより早く適量にすることが期待できる。
また,上記の画像形成装置の制御手段は,熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど,用紙の搬送速度を遅くするとよい。すなわち,通紙幅に合わせて搬送速度を変更することで,より安定した定着品質を得ることが期待できる。
また,本発明の画像形成装置は,選択部にて選択されたNを,印刷手段による両面印刷動作中に変更する変更手段を備えるとよい。すなわち,印刷ジョブの処理途中にNを見直すことで,より適切な運用を図ることができる。
また,本発明は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う画像形成装置用のドライバであって,画像形成装置の熱定着手段に通紙した際の予測蓄熱量を計算し,予測蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する選択手段と,両面印刷の印刷ジョブに,選択手段にて選択されたNの情報を付加して画像形成装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とするドライバを含んでいる。
また,本発明は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う画像形成装置用のドライバであって,画像形成装置の熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど小さいNを選択する選択手段と,両面印刷の印刷ジョブに,選択手段にて選択されたNの情報を付加して画像形成装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とするドライバを含んでいる。
本発明によれば,定着温度の安定化を図りつつ効率良く両面印刷することができる画像形成装置およびその画像形成装置用のドライバが実現される。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,両面印刷を行う際に,片面を複数枚連続して印刷した後に他面を印刷することが可能な電子写真方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
実施の形態のプリンタ100は,図1に示すように,用紙に画像を形成する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20とを備えている。また,画像読取部20の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部41と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
実施の形態のプリンタ100は,図1に示すように,用紙に画像を形成する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20とを備えている。また,画像読取部20の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部41と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
[プリンタの画像形成部の構成]
画像形成部10(印刷手段の一例)は,図2に示すように,トナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8(熱定着手段の一例)と,画像形成前の用紙を載置する給紙カセット91と,画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,給紙ローラ71,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
画像形成部10(印刷手段の一例)は,図2に示すように,トナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8(熱定着手段の一例)と,画像形成前の用紙を載置する給紙カセット91と,画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,給紙ローラ71,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。さらに,プロセス部50は,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kに光を照射する露光装置53と,ローラ73,74によって張架され,用紙を各プロセス部50Y,50M,50C,50Kの転写位置に搬送する搬送ベルト7とを備えている。各プロセス部50K,50Y,50M,50Cは,周知の電子写真方式によってトナー像を形成するものである。
定着装置8は,加熱ローラ82とその加熱ローラ82に圧接する圧接ローラ83とを備え,加熱ローラ82と圧接ローラ83とのニップ部を用紙が通過することによって,用紙上の未定着のトナーを用紙に熱定着させるものである。また,定着装置8は,加熱ローラ82の表面温度を検知する温度センサ81を備えている。温度センサ81としては,サーミスタや熱電対が適用可能である。定着装置8は,温度センサ81からの信号を用いて,加熱ローラ82の表面温度が一定となるように制御される。
画像形成部10は,給紙カセット91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙をプロセス部50に搬送し,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。さらに,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
また,画像形成部10内には,用紙の両面に印刷を行うための両面印刷機構が設けられている。図2中の搬送路12(図2中の二点鎖線)は,一方の面(片面)に印刷が行われた用紙の,その裏面(他面)にも印刷が行われるように,用紙を反転してプロセス部50に再搬送するための搬送経路である。搬送路12は,定着装置8よりも用紙の搬送方向の下流側の位置で,搬送路11から分岐している。また,搬送路12は,用紙の搬送方向を反転させるために用紙を一時的に待機させる搬送路121(以下,「一旦停止路121」とする)と,反転した用紙を搬送路11に戻す搬送路122(以下,「復帰路122」とする)とで構成される。
具体的に,画像形成部10による両面印刷では,次のような手順で用紙を反転させる。まず,搬送路11(以下,「正送路11」とする)を経由して片面に画像が形成された用紙を,定着装置8での熱定着後に搬送路12(以下,「反転送路12」とする)に搬入する。そして,その用紙を,一旦停止路121内に搬入し,搬送を一旦停止する。その後,転向ローラ75の回転方向の切り換えることで用紙の搬送方向を反転させ,その用紙を復帰路122に搬入する。そして,その用紙を,その用紙を,正送路11のプロセス部50よりも上流側で,正送路11に戻す。これにより,用紙の表裏が反転され,他面に画像形成されることになる。
また,画像形成部10は,両面印刷を実施するに際し,片面をN(Nは自然数)枚連続して印刷した後に他面をM(MはN以下の自然数)枚印刷する機能を有している。さらには,画像形成部10は,連続印刷枚数NおよびMを切り換える機能を有している。NおよびMの切り換えは,用紙の搬入タイミングや搬送速度の調節によって実現される。連続印刷枚数Nは,後述する印刷処理によって適宜設定される。
例えば,連続印刷枚数Nを2とする場合には,次のような手順で用紙が搬送される。まず,図3に示すように,1枚目の用紙S1を正送路11に搬入し,プロセス部50にて片面の印刷を行う(ステップ1)。次に,図4に示すように,用紙S1を反転送路12に搬入するとともに,2枚目の用紙S2を正送路11に搬入し,プロセス部50にて片面の印刷を行う(ステップ2)。その後,用紙S2を反転送路12に搬入するとともに,用紙S1を正送路11に戻し,プロセス部50にて他面の印刷を行う(ステップ3)。その後,用紙S1を排紙トレイ92に排出するとともに,用紙S2を正送路11に戻し,プロセス部50にて他面の印刷を行う(ステップ4)。すなわち,片面(1枚目),片面(2枚目),他面(1枚目),他面(2枚目)の順に印刷を行う。この搬送手順は,用紙(1枚目)を反転している間に他の用紙(2枚目)の印刷を行うことから,1枚ずつ片面,他面の順に印刷を行う場合と比較して,プロセス部50の待機時間が短いため,印刷効率が良い。
また,例えば,連続印刷枚数Nを3とする場合には,次のような手順で用紙が搬送される。まず,1枚目の用紙S1を正送路11に搬入し,片面の印刷を行う。次に,用紙S1を一旦停止路121に搬入するとともに,2枚目の用紙S2を正送路11に搬入し,片面の印刷を行う。次に,図5に示すように,用紙S1を復帰路122内に搬送し,用紙S2を一旦停止路121に搬入し,3枚目の用紙S3を正送路11に搬入する。そして,用紙S3について片面の印刷を行う。この段階では,用紙S1を反転送路12内に滞留した状態(反転送路12内で搬送中の状態)とし,正送路11には戻さない。つまり,反転送路12内に,2枚の用紙が滞留した状態になる。その後,用紙S1,S2,S3の順に,正送路11に戻し,他面の印刷を行う。すなわち,片面(1枚目),片面(2枚目),片面(3枚目),他面(1枚目),他面(2枚目),他面(3枚目)の順に印刷を行う。この搬送手順は,連続印刷枚数Nが2の場合と比較して,プロセス部50の待機時間が短いことから,さらに印刷効率が良い。
なお,連続印刷枚数Nの最大値は,反転送路12に滞留可能な用紙の枚数によって異なる。反転送路12に滞留可能な用紙の枚数は,反転送路12の長さと用紙の搬送方向の長さ等によって決まる。つまり,連続印刷枚数Nは,上述した2や3に限るものではなく,4以上に切り換え可能であってもよい。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図6に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,画像形成部10,画像読取部20,操作パネル40等と電気的に接続されている。
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図6に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,画像形成部10,画像読取部20,操作パネル40等と電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素(例えば,露光装置53の点灯タイミング,正送路11や反転送路12を構成する各種ローラの駆動モータ(不図示),画像読取部20を構成するイメージセンサユニットの移動用モータ(不図示))を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース36は,インターネット等のネットワーク300に接続され,プリンタ100用のプリンタドライバ210が組み込まれたパーソナルコンピュータ200(PC200)との接続を可能にしている。そして,ネットワークインターフェース36を介して印刷ジョブのやりとりを行うことができる。なお,プリンタ100と接続する情報処理装置は,PC200のみに限るものではなく,他の情報処理装置とも接続可能である。
[印刷処理]
[第1の形態]
続いて,プリンタ100における印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。プリンタ100は,外部装置から送られて来た印刷ジョブを受信したことを契機に,印刷処理を実行する。
[第1の形態]
続いて,プリンタ100における印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。プリンタ100は,外部装置から送られて来た印刷ジョブを受信したことを契機に,印刷処理を実行する。
まず,印刷ジョブの受信を開始する(S101)。すなわち,プリンタ100は,各ページの印刷データを順次に取得するとともに,両面印刷の設定情報を含む印刷ジョブの属性情報を取得する。
次に,受信した印刷ジョブが両面印刷のジョブであるか否かを判断する(S102)。両面印刷のジョブでない,すなわち片面印刷のジョブの場合には(S102:NO),片面印刷を実行する(S131)。
一方,両面印刷のジョブであれば(S102:YES),定着装置8の蓄熱度合を取得する(S103)。蓄熱度合は,定着装置8の加熱ローラ82の表面温度を推測できるものであればよく,例えば温度センサ81の検知信号を用いる。また,定着装置8の熱源への通電時間と通紙枚数とを用いて予測蓄熱量を計算してもよい。本形態のプリンタ100では,予測蓄熱量を計算し,その予測蓄熱量に応じて蓄熱度合を決定する。予測蓄熱量の場合,熱量不足を未然に防ぐことが期待できる。
次に,S103で取得した蓄熱度合が妥当であるか否かを判断する(S104)。このS104の判断では,定着装置8の蓄熱度合が,N枚の用紙を連続印刷するのに十分な熱量である場合には,妥当と判断する。具体的にプリンタ100では,あらかじめ連続印刷するための必要最小限の蓄熱度合の閾値が,Nの値ごとに記憶されている。そして,現在設定されているNに対応する閾値と蓄熱度合とを比較し,N枚の連続印刷に必要な熱が蓄積されているか否かを判断する。さらに,現在設定されているN+1に対応する閾値と蓄熱度合とを比較し,余剰熱が多く蓄積されているか否かを判断する。つまり,予測蓄熱量が現在の連続印刷枚数Nに対して妥当か否かを判断する。蓄熱度合が妥当であれば(S104:YES),両面印刷を実行する(S105)。S105の両面印刷実行処理の詳細手順は後述する。
蓄熱度合が妥当でなければ(S104:NO),片面の連続印刷枚数Nの変更が可能であるか否かを判断する(S121)。例えば,現在のNが2である場合,つまり,片面(1枚目),片面(2枚目),他面(1枚目),他面(2枚目)の順に印刷する場合では,2枚目の片面の印刷が完了した後ではNを1に減らす変更はできない。また,例えば,1枚目の他面の印刷が完了した後ではNを3に増やす変更はできない。このように,搬送段階によっては,Nが変更できないケースがある。そのため,Nの変更が可能でなければ(S121:NO),S105に移行してNを変更することなく両面印刷を実行する。
Nの変更が可能であれば(S121:YES),連続印刷枚数Nを変更する処理を行う(S122)。すなわち,定着装置8が,N枚の用紙を連続印刷するのに必要最小限の熱量を有していなければ,熱量不足による一時停止を行う可能性が高い。そのため,Nを1つ減算した搬送制御に変更し,単位時間当たりの定着装置8を通過する用紙枚数を減らす。また,定着装置8が,N+1枚の用紙を連続印刷可能な熱量を確保していれば,搬送能力を十分に発揮できていない。そのため,Nを1つ加算した搬送制御に変更し,単位時間当たりの定着装置8を通過する用紙枚数を増やす。なお,現在のNの値がプリンタ100の搬送限界であるならば,その限界値を超える値には変更しない。
さらに,Nを変更することに伴って,定着装置8の加熱度合を調節する(S123)。さらには,用紙の搬送速度を調節する(S124)。例えば,定着装置8の蓄熱度合が小さくNを減算した場合には,定着装置8の熱源の単位時間当たりの発熱量を上げ,蓄熱度合がより早く妥当となるように微調節する。また,用紙の搬送速度を下げ,低温でも十分な定着が行えるように微調節する。一方,定着装置8の蓄熱度合が大きくNを加算した場合には,定着装置8の熱源の単位時間当たりの発熱量を下げ,過熱を抑制するとともに省エネルギー化を図る。また,用紙の搬送速度を上げ,印刷処理の高速化を図る。
Nの変更や,加熱度合および搬送速度の微調節後は,両面印刷を実行する(S105)。ここで,両面印刷実行処理の手順を,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,本両面印刷実行処理は,一つの面の印刷が完了することで処理を終了する。すなわち,両面印刷は,本両面印刷実行処理を少なくとも2回実行することによって実現される。
まず,片面印刷済みの用紙の反転が完了し,プロセス部50への送紙準備が整っているか否かを判断する(S151)。S151では,反転送路12に用紙が滞留していない場合や,滞留していたとしても正送路11との合流位置から所定以上離れている場合に,送紙準備が完了していないと判断される。
送紙準備が完了していない場合には(S151:NO),反転送路12中の用紙の滞留枚数がNより小さいか否かを判断する(S161)。Nより小さい場合には(S161:YES),給紙カセット91から1枚の用紙を給紙し,その用紙をプロセス部50に搬送し,片面を印刷する(S162)。その後,その片面印刷済みの用紙を反転送路12に搬送する(S163)。N以上の場合には(S161:NO),反転送路12中の用紙の滞留枚数が限度に到達している。そのため,反転送路12内の用紙が正送路11に戻されるまで待機する(S171)。
一方,送紙準備が完了している場合には(S151:YES),反転送路12内の用紙をプロセス部50に搬送し,他面を印刷する(S152)。その後,両面に印刷が行われた用紙を排紙トレイ92に排紙する(S153)。
次に,印刷データを再利用する設定が有るか否かを判断する(S154)。印刷データを再利用する設定としては,例えばソートプリント(ページ順に複数部印刷するプリント)やリプリント(印刷済みの印刷データを再利用するプリント)の設定が該当する。再利用する設定が有る場合には(S154:YES),印刷データをメモリから消去することなく両面印刷実行処理を終了する。再利用する設定がない場合には(S154:NO),消去可能な印刷データをメモリから消去する(S155)。すなわち,両面印刷が済んだ用紙の印刷データがあれば,それらを消去する。
図7の印刷処理の説明に戻り,S105の両面印刷実行処理あるいはS131の片面印刷実行処理の後は,全ページの印刷が終了したか否かを判断する(S106)。未印刷のページが有る場合には(S106:NO),S102まで戻り,次のページの印刷を行う。この次のページの印刷の際,再度蓄熱度合を判断し,必要に応じて連続印刷枚数Nを変更する。そのため,同一印刷ジョブの実行中にもNが見直され,実際の蓄熱状態に見合った制御が行われる。全ページの印刷が終了している場合には(S106:YES),本処理を終了する。
以上詳細に説明したようにプリンタ100は,N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行うことが可能であり,さらにNの値を変更することができる。そして,第1の形態の印刷処理では,定着装置8の蓄熱量が少ないほど,Nを小さくして両面印刷を行う。これにより,定着装置8を通過する用紙の間隔が長くなり,蓄熱時間が長くなる。よって,熱量不足による一時停止を回避することが期待できる。また,Nが大きいままで一時停止によって熱量不足を回避すると,Nが大きいことによる不利益(メモリ負荷大,煩雑なリカバリ処理等)を被るリスクを伴うが,これを回避できる。一方,蓄熱量が多いときは,Nを大きくして両面印刷を行う。これにより,紙間が短くなり,効率よく印刷することができる。このように定着装置8の蓄熱量に応じて,連続印刷枚数(つまり,反転経路に滞留する用紙枚数)を変えることで,定着装置8の定着温度の安定化を図りつつ両面印刷の高速化を図ることができる。
[第2の形態]
続いて,第2の形態の印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態の印刷処理では,用紙のサイズ(用紙幅)によって連続印刷枚数Nを変更する。この点,予測蓄熱量によって連続印刷枚数Nを変更する第1の形態とは異なる。なお,図9中,第1の形態と同様の処理については,図7と同様のステップ番号を付している。
続いて,第2の形態の印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態の印刷処理では,用紙のサイズ(用紙幅)によって連続印刷枚数Nを変更する。この点,予測蓄熱量によって連続印刷枚数Nを変更する第1の形態とは異なる。なお,図9中,第1の形態と同様の処理については,図7と同様のステップ番号を付している。
第2の形態の印刷処理は,S102で両面印刷であると判断された以降の処理が第1の形態と異なる。すなわち,両面印刷であると判断された後,用紙サイズの情報を取得する(S203)。用紙サイズの情報は,印刷ジョブの属性情報に含まれる。
次に,S203で取得した用紙サイズが妥当であるか否かを判断する(S204)。用紙の搬送方向に直交する方向の用紙サイズが小さい場合,つまり定着装置8の通紙可能領域に対して通紙幅が狭い場合,定着装置8の加熱ローラ82がその軸方向に部分的に使用される。そのため,用紙サイズが小さいと,蓄熱量の偏りが顕著になる傾向がある。そこで,用紙サイズが小さい場合には,蓄熱量の偏りを均すために小さいNを選択する。
具体的にプリンタ100では,あらかじめ連続印刷するための必要最小限の用紙サイズの閾値が,Nの値ごとに記憶されている。そして,現在設定されているNに対応する閾値と用紙サイズとを比較し,蓄熱量の偏りが許容されるか否かを判断する。さらに,現在設定されているN+1に対応する閾値と用紙サイズとを比較し,蓄熱量の偏りが許容されるか否かを判断する。つまり,用紙サイズに対して現在の連続印刷枚数Nが妥当か否かを判断する。用紙サイズが妥当であれば(S204:YES),両面印刷を行う(S105)。
用紙サイズが妥当でなく(S204:NO),さらにNの変更が可能であれば(S121:YES),片面の連続印刷枚数Nを変更する処理を行う(S222)。すなわち,用紙サイズが閾値よりも小さければ,蓄熱量の偏りが顕著になり,非通紙領域の過熱回避のための一時停止を行う可能性が高い。そのため,Nを1つ減算した搬送制御に変更し,単位時間当たりの定着装置8を通過する用紙枚数を減らす。一方,用紙サイズが,N+1枚の用紙を連続印刷可能なサイズであれば,搬送能力を十分に発揮できていない。そのため,Nを1つ加算した搬送制御に変更し,単位時間当たりの定着装置8を通過する用紙枚数を増やす。
さらに,Nを変更することに伴って,定着装置8の加熱度合を調節する(S223)。さらには,用紙の搬送速度を調節する(S224)。例えば,Nを減算した場合には,定着装置8の熱源の単位時間当たりの発熱量を下げ,より早期に均一な蓄熱度合となるように微調節する。また,用紙の搬送速度を下げ,低温でも十分な定着が行えるようにする。Nの変更および加熱度合,搬送速度の変更後は,両面印刷を行う(S105)。
すなわち,第2の形態の印刷処理では,定着装置8での通紙幅が小さいほど,Nを小さくして両面印刷を行う。これにより,定着装置8を通過する用紙の間隔が長くなり,均熱時間が長くなる。よって,非通紙領域の過熱による一時停止を回避することが期待できる。また,Nが大きいままに一時停止によって過熱を回避すると,Nが大きいことによる不利益を被るリスクを伴うが,これを回避できる。一方,通紙幅が多いときは,Nを大きくして両面印刷を行う。これにより,紙間が短くなり,効率よく印刷することができる。
[第3の形態]
続いて,第3の形態の印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態の印刷処理では,通紙する用紙の種別や特性を加味して連続印刷枚数Nを変更する。なお,図10中,第1の形態と同様の処理については,図7と同様のステップ番号を付している。
続いて,第3の形態の印刷処理(印刷手段,選択手段,制御手段,変更手段の一例)について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態の印刷処理では,通紙する用紙の種別や特性を加味して連続印刷枚数Nを変更する。なお,図10中,第1の形態と同様の処理については,図7と同様のステップ番号を付している。
第3の形態の印刷処理では,S102で両面印刷であると判断された以降の処理が第1の形態と異なる。すなわち,両面印刷であると判断された後,印刷ジョブの特性を取得する(S302)。印刷ジョブの特性は,印刷ジョブの属性情報に含まれる。印刷ジョブの特性としては,例えば,用紙の種別や画像特性が該当する。
次に,S302で取得した印刷ジョブの特性を加味した上で,蓄熱度合を取得する(S303)。すなわち,用紙の材質あるいは厚さによって,通紙時に奪う熱量が異なる。そのため,本形態では,用紙種別ごとに奪熱量を記憶したテーブルを用意し,そのテーブルを参照しつつ予測蓄熱量を計算する。
次に,蓄熱度合が,S303で取得した印刷ジョブの特性を加味した上で妥当であるか否かを判断する(S304)。具体的にプリンタ100では,あらかじめ連続印刷するための必要最小限の蓄熱度合の閾値が,連続印刷枚数Nごとに,さらには用紙種別ごとに記憶されている。すなわち,本形態では,用紙種別ごとにも閾値を用意する。そして,現在設定されているNであって適切な用紙種別の閾値と蓄熱度合とを比較し,N枚の連続印刷に必要な熱が蓄積されているか否かを判断する。蓄熱度合が妥当であれば(S304:YES),両面印刷を行う(S105)。
蓄熱度合が妥当でなく(S304:NO),さらにNの変更が可能であれば(S121:YES),片面の連続印刷枚数Nを変更する処理を行う(S322)。すなわち,定着装置8が,N枚の用紙を連続印刷するのに必要最小限の熱量を有していなければ,Nを1つ減算した搬送制御に変更する。また,定着装置8が,N+1枚の用紙を連続印刷可能な熱量を確保していれば,Nを1つ加算した搬送制御に変更する。
さらに,Nを変更することに伴って,定着装置8の加熱度合を調節する(S323)。さらには,用紙の搬送速度を調節する(S324)。この加熱度合の変更や搬送速度の変更についても,用紙の種別に合わせて変更量を微調節する。Nの変更および加熱度合,搬送速度の変更後は,両面印刷を行う(S105)。
なお,加味する特性は,用紙種別に限らない。例えば,画像特性を加味してもよい。すなわち,印刷画像がモノクロからカラーに切り替わってトナーの定着特性が変わる場合や,印字量の増減で紙面に付着するトナー量が変わる場合を加味して予測蓄熱量を求めてもよい。また,画像特性を加味してNを選択してもよい。さらに,画像特性を加味して加熱度合や搬送速度を調節してもよい。具体的には,カラーの場合は,モノクロと比較して,Nを小さく,発熱量を大きく,搬送速度を遅くする方が好ましい。また,トナー量が多い場合は,少ない場合と比較して,Nを小さく,発熱量を大きく,搬送速度を遅くする方が好ましい。
すなわち,第3の形態の印刷処理では,通紙する用紙の種別や特性を加味して予測蓄熱量を計算し,Nを変更している。そのため,より適切な予測蓄熱量を得ることが期待できるとともに,より適切なNを選択することが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複合機,FAX装置等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成部の画像形成方式は,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,実施の形態の搬送例では,複数枚の片面の連続印刷の後,同枚数の他面の印刷を行っているが,複数枚の片面の連続印刷の後,他面の印刷と片面の印刷とを交互に行ってもよい。例えば,連続印刷枚数を2枚とする場合,1枚目の他面を印刷(ステップ3)した後,1枚目を排紙トレイ92に排出するとともに,3枚目の用紙S3を正送路11に搬入し,片面の印刷を行う(ステップ4’)。このとき,2枚目の用紙S2は反転送路12内に滞留したままの状態とし,正送路11には戻さない。その後,用紙S3を反転送路12に搬入するとともに,2枚目の用紙S2を正送路11に戻し,他面の印刷を行う(ステップ5)。その後,ステップ4’とステップ5とが繰り返されることで,例えば,4枚の両面印刷を行うとすると,片面(1枚目),片面(2枚目),他面(1枚目),片面(3枚目),他面(2枚目),片面(4枚目),他面(3枚目),他面(4枚目)の順に印刷が行われる。この搬送手順であっても,用紙を反転している間に他の用紙の印刷を行っており,印刷効率が良い。
また,他面の連続印刷枚数Mは,片面の連続印刷枚数N以下であればよい。例えば,最初に片面を3枚連続印刷する形態であれば,その後,他面の印刷と片面の印刷とを2枚ずつ交互に行ってもよい。
また,実施の形態では,蓄熱度合として予測蓄熱量を計算しているが,これに限るものではない。例えば,蓄熱度合は,用紙の定着度合(トナー粒子の定着状態を数値化したものであり,例えば用紙表面温度,トナー反射濃度,定着ニップ部の周辺雰囲気温度から得られる数値)を用いてもよい。
また,実施の形態では,プリンタ100内で定着装置8の蓄熱度合を取得し,両面印刷における片面の連続印字枚数Nを決定しているが,Nの決定を,印刷ジョブを送信するPC200のプリンタドライバ210で行ってもよい。例えば,プリンタドライバ210にて,通紙枚数を用いて予測蓄熱量を計算し,その予測蓄熱量に適したNを選択し,選択したNを印刷ジョブに付してプリンタ100に送信してもよい。プリンタ100では,受信した印刷ジョブからNを取得し,そのNに従って搬送制御する。また,例えば,プリンタドライバ210にて,用紙サイズを用いて予測蓄熱偏りを求め,その予測蓄熱偏りに適したNを選択し,選択したNを印刷ジョブに付してプリンタ100に送信してもよい。
8 定着装置
10 画像形成部
11 正送路
12 反転送路
20 画像読取部
30 制御部
50 プロセス部
100 プリンタ
10 画像形成部
11 正送路
12 反転送路
20 画像読取部
30 制御部
50 プロセス部
100 プリンタ
Claims (12)
- N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う印刷手段と,
用紙の一方の面への印刷毎にその用紙に熱を加え,着色剤をその用紙に熱定着させる熱定着手段と,
前記熱定着手段の蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する選択手段と,
前記選択手段にて選択されたNに従って前記印刷手段による両面印刷を制御する制御手段と,
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載する画像形成装置において,
前記選択手段は,前記熱定着手段に通紙した際の予測蓄熱量を計算し,前記予測蓄熱量を基にNを選択することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載する画像形成装置において,
前記選択手段は,用紙の種類を要素として前記予測蓄熱量を計算することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または請求項3に記載する画像形成装置において,
前記選択手段は,印刷される画像の特性を要素として前記予測蓄熱量を計算することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
前記熱定着手段は,前記熱定着手段の蓄熱量が少ないほど,加熱量を多くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
前記制御手段は,前記熱定着手段の蓄熱量が少ないほど,用紙の搬送速度を遅くすることを特徴とする画像形成装置。 - N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う印刷手段と,
用紙の一方の面への印刷毎にその用紙に熱を加え,着色剤をその用紙に熱定着させる熱定着手段と,
前記熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど小さいNを選択する選択手段と,
前記選択手段にて選択されたNに従って前記印刷手段による両面印刷を制御する制御手段と,
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7に記載する画像形成装置において,
前記熱定着手段は,前記熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど,加熱量を少なくすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7または請求項8に記載する画像形成装置において,
前記制御手段は,前記熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど,用紙の搬送速度を遅くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
前記選択部にて選択されたNを,前記印刷手段による両面印刷動作中に変更する変更手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う画像形成装置用のドライバにおいて,
前記画像形成装置の熱定着手段に通紙した際の予測蓄熱量を計算し,前記予測蓄熱量が少ないほど小さいNを選択する選択手段と,
両面印刷の印刷ジョブに,前記選択手段にて選択されたNの情報を付加して前記画像形成装置に出力する出力手段と,
を備えることを特徴とするドライバ。 - N枚の用紙の片面を印刷した後に,他面をM(M≦N)枚印刷する工程を含む両面印刷を行う画像形成装置用のドライバにおいて,
前記画像形成装置の熱定着手段の通紙可能範囲における通紙幅が小さいほど小さいNを選択する選択手段と,
両面印刷の印刷ジョブに,前記選択手段にて選択されたNの情報を付加して前記画像形成装置に出力する出力手段と,
を備えることを特徴とするドライバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009128130A JP2010276798A (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | 画像形成装置およびドライバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009128130A JP2010276798A (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | 画像形成装置およびドライバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010276798A true JP2010276798A (ja) | 2010-12-09 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009128130A Withdrawn JP2010276798A (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | 画像形成装置およびドライバ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010276798A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013171231A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理制御用ドライバ |
JP2019012114A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置およびシート搬送方法 |
-
2009
- 2009-05-27 JP JP2009128130A patent/JP2010276798A/ja not_active Withdrawn
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