JP2010275721A - 非常ボタンの保護カバー、操作用装置、及び、それを備えるシャッター装置 - Google Patents

非常ボタンの保護カバー、操作用装置、及び、それを備えるシャッター装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非常ボタンの保護カバーに関し、新規な構成を提案する。
【解決手段】意図しない非常ボタンの押し操作を防止するための非常ボタンの保護カバー3であって、前記保護カバー3には、予め破断用部位34・34が形設され、前面保護カバー3には、非常ボタンと接触する押圧用部位33が形設され、前記保護カバー3において前記押圧用部位33が押圧された際に、前記破断用部位34・34が破断することで、前記押圧用部位33を介した非常ボタン2の押し操作が実施される、こととする。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災等の非常時においてシャッター装置を随時閉鎖させるための技術に関するものであり、より詳しくは、随時閉鎖させる際に操作される非常ボタンの保護カバーに関連するものである。
従来、銀行や商業施設などの建物の入口や通路などに設けられるシャッター装置においては、火災等の非常時において、任意にシャッターを降下させることによる随時閉鎖の機能が義務付けられている。例えば、操作用装置をシャッターに付設するとともに、この操作用装置を人が任意に操作できるようにするための非常ボタンを設置する構成とすることにより、非常時にてシャッターを下降させるための防災信号が出力される前においても、非常ボタンを操作することで、任意にシャッターを降下できる技術が知られている(特許文献1参照。)。
また、非常ボタンは、いたずらによる非常時以外での操作や、荷物などが接触することによる誤操作を防ぐために、非常ボタンを保護カバーにて囲むようにして保護する構成が周知となっている。また、このような保護カバーは、一般に、透明性のある樹脂ガラスなどで構成されており、保護カバーの奥に配置される非常ボタンを視認できるように構成されている。
また、保護カバーが樹脂ガラスなどで構成されるものにおいて、保護カバーの奥に配置される非常ボタンを操作するためには、まずは、保護カバーを破壊する必要があるものが知られている。このような構成では、「非常ボタンの操作は非常時に限られる」「保護カバーを破壊してまでも非常ボタンを操作する緊急事態である」といったように、「操作する人に対して非常ボタンの操作の必要性を認識させる」といった心理的効果が期待できるものとなる。
さらに、保護カバーが破壊される構成では、非常ボタンが操作された場合には、保護カバーが破壊されたままで残るため、この保護カバーが破壊した状態を、非常ボタンが操作されたという履歴の確認に活用できることとなっている。
特開2008−144448号公報
前述のように、非常ボタンの保護カバーには、いたずらや誤操作の防止、非常ボタンの操作の必要性を認識させる心理的効果、履歴の確認、などの利点があることから、シャッター装置を設置するユーザー(建物管理者、建物所有者など)にとっては、保護カバーを備えることが望まれることである。
しかし、従来の保護カバーでは、「保護カバーを破壊する」という第一の段階と、「非常ボタンを操作する」という第二の段階が存在することになり、二段階の操作となるものである。そして、このような二段階の操作になると、一段階目で発生した保護カバーの破損部が存在する状態で、二段階目の非常ボタンの操作が必要となるため、指先などが破損部に接触してしまう恐れがある。
また、実際に非常ボタンの操作が必要となるのは、火災等の非常時であり、一分一秒を争う緊迫した状況となるのである。このような緊迫した状況において、従来の保護カバーの構成のように二段階の操作が必要となるものにおいて、迅速かつ確実な非常ボタンの操作を行うことは困難なことである。また、非常時の停電での状況下や、夜間であると、まずは非常ボタンの位置を探すことから始める必要があり、状況はさらに過酷なものとなる。
以上に加え、従来の保護カバーは、非常ボタンが設けられるユニットに形成された専用の取付部に取付けられるものであるため、このような専用の取付部がなく、既に設置されたシャッター装置については、大掛かりな加工作業にて保護カバーを後付することや、ユニット全体の交換とそれに伴う電気工事などが必要とされるものであった。このようなことでは、工事発生やコストの観点から、ユーザーに保護カバーの後付を断念してもらわなければならない状況になってしまう。
さらに、保護カバーが不慮に破損した場合や、非常時に非常ボタンが操作されて復旧をする際には、保護カバーの交換が必要となるため、保護カバーの交換のコストも考慮に入れなければならないことになる。つまり、保守・交換費用が高額であると、このことによって、ユーザーに負担を強いることになってしまう。
以上のように、非常ボタンの保護カバーは、設置されることによる利点はあるものの、非常時における非常ボタンの操作の容易性・確実性の観点や、既存の操作用装置に対する後付に対する要望への対応の観点などにおいて、課題が残るものとなっている。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、非常ボタンの保護カバーに関し、新規な構成を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
意図しない非常ボタンの押し操作を防止するための非常ボタンの保護カバーであって、
前記保護カバーには、予め破断用部位が形設され、
前面保護カバーには、前記非常ボタンと接触する押圧用部位が形設され、
前記保護カバーにおいて前記押圧用部位が押圧された際に、
前記破断用部位が破断することで、前記押圧用部位を介した非常ボタンの押し操作が実施される、こととするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記保護カバーは、
前記操作用装置の本体側に形設されて前記非常ボタンを覗かせるボタン開口部と、前記非常ボタンと、の間に形設される隙間部に挿入されるための挿入片部を有し、
前記挿入片部が、前記ボタン開口部の端面に圧着されることで、
前記保護カバーが、前記操作用装置の本体に装着される、
こととするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
前記保護カバーは、板状のベース部を有し、
前記ベース部に前記ベース部のオモテ面とウラ面の間を貫通させる複数の貫通部を形設し、
複数の前記貫通部の間の部位を、前記破断用部位とするとともに、
前記貫通部によって囲まれる部位を、前記押圧用部位とすることとするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記保護カバーは透明性を有し、前記保護カバーを装着した状態において、前記非常ボタンの押圧面が視認できる構成とする、
こととするものである。
また、請求項5に記載のごとく、
前記保護カバーは、蛍光性を有する、
こととするものである。
また、請求項6に記載のごとく、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の保護カバーを備える操作用装置とするものである。
また、請求項7に記載のごとく、
請求項6に記載の操作用装置を備えるシャッター装置とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
破断用部位が破断した際には、押圧用部位とともに非常ボタンが押し操作されることになり、非常時における非常ボタンの操作の容易性・確実性を実現することができる。また、破断用部位の破断により、非常ボタンが操作されたという履歴の確認も行うことができる。
また、請求項2に記載の発明においては、
保護カバーを操作用装置に対して容易に取付けることが可能となり、既存の操作用装置に対する後付に対する要望に応じることや、交換の容易性を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明においては、
貫通部を形設するだけで、破断用部位として機能する部位と、押圧用部位として機能する部位を構成することができ、簡易な構成となって、安価な製作コストにより保護カバーを製作することができる。また、後付・交換の観点からも、安価な製作コストとを実現することは、極めて有効となる。
また、請求項4に記載の発明においては、
既存の操作用装置について保護カバーを後付で装着する場合でも、非常ボタンの押圧面に表示される「非常」などの文字を有効に利用することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、
例えば、非常時における停電により周囲が暗くなってしまった状況においても、保護カバーが蛍光性を発揮して発光するため、保護カバーの位置を素早く把握することが可能となり、迅速な対応を図ることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明においては、
破断用部位が破断した際には、押圧用部位とともに非常ボタンが押し操作されることになり、非常時における非常ボタンの操作の容易性・確実性を実現することができる。また、破断用部位の破断により、非常ボタンが操作されたという履歴の確認も行うことができる。
また、請求項7に記載の発明においては、
破断用部位が破断した際には、押圧用部位とともに非常ボタンが押し操作されることになり、非常時における非常ボタンの操作の容易性・確実性を実現することができる。また、破断用部位の破断により、非常ボタンが操作されたという履歴の確認も行うことができる。
(a)は、本発明の一実施例にかかる保護カバーとそれを取付ける操作用装置について示す図。(b)は、同じく保護カバーを取付けた状態の操作用装置について示す図。 (a)は、操作用装置がシャッター装置のガイドレールの見付面側に配置される例について示す図。(b)は、操作用装置がシャッター装置のガイドレールの見込面側に配置される例について示す図。 (a)は、保護カバーのオモテ面について示す図。(b)は、保護カバーのウラ面について示す図。(c)は、保護カバーの側面図。(d)は、非常ボタンの周りの構成について示す図。(e)は、(a)のA−A線断面図。(f)は、(a)のB−B線断面図。(g)は、押圧用部位が分離された状態を示す断面図。(h)は、押圧用部位が分離された状態を示す斜視図。 (a)は、保護カバーと非常ボタンの関係について示す側断面図。(b)は、保護カバーを装着した状態について示す側断面図。 非常ボタンが押し操作された状態について示す側断面図。 (a)は、実施例2の保護カバーのオモテ面について示す図。(b)は、実施例2の保護カバーのウラ面について示す図。(c)は、(a)のA−A線断面図。(d)は、押圧用部位が傾倒した状態について示す図。 (a)は、実施例3の保護カバーの構成について示す側断面図。(b)は、実施例3の構成において、非常ボタンが押し操作された状態について示す側断面図。
本発明の実施の形態は、図1(a)(b)、図3(a)、及び、図4(a)に示すごとく、
意図しない非常ボタン2の押し操作を防止するための非常ボタンの保護カバー3であって、
前記保護カバー3には、予め破断用部位34・34が形設され、
前面保護カバー3には、前記非常ボタン2と接触する押圧用部位33が形設され、
前記保護カバー3において前記押圧用部位33が押圧された際に、
前記破断用部位34・34が破断することで、前記押圧用部位33を介した非常ボタン2の押し操作が実施される、こととするものである。
これにより、図5に示すごとく、破断用部位34・34が破断した際には、押圧用部位33とともに非常ボタン2が押し操作されることになり、非常時における非常ボタン2の操作の容易性・確実性を実現することができる。また、破断用部位34・34の破断により、非常ボタン2が操作されたという履歴の確認も行うことができる。
また、図1(a)(b)及び図4(a)に示すごとく、
前記保護カバー3は、
前記操作用装置の本体側(前面プレート10a)に形設されて前記非常ボタン2を覗かせるボタン開口部10bと、前記非常ボタン2と、の間に形設される隙間部10cに挿入されるための挿入片部35を有し、
前記挿入片部35が、前記ボタン開口部10bの端面10dに圧着されることで、
前記保護カバー3が、前記操作用装置の本体(前面プレート10a)に装着される、
こととするものである。
これにより、図1(a)(b)に示すごとく、保護カバー3を操作用装置1に対して容易に取り付けることが可能となり、既存の操作用装置に対する後付に対する要望に応じることや、交換の容易性を実現することができる。
以下ではシャッター装置に適用した実施例を用いて、本発明の具体的な構成について説明する。なお、以下の実施例では、シャッター装置に本発明を適用した例とするものであるが、シャッター装置に限らず、非常ボタンが設けられる他の装置についても本発明は適用が可能である。
図1(a)は、シャッター装置の操作用装置1の概要について示すものである。この操作用装置1には、火災等の非常時において、任意にシャッターを降下させることによる随時閉鎖を実施するための非常ボタン2が設けられている。また、操作用装置1の本体10の前面プレート10aには、非常ボタン2のオモテ面側となる押圧面2aを覗かせるボタン開口部10bが形設されている。
また、図1(a)に示すごとく、操作用装置1の本体10は、ボックス状に構成されて設置箇所の壁部6に埋設されるようになっており、内部に非常ボタン2を動作させるための機構や、非常ボタン2の押し操作を検知するための機構が収容されるようになっている。なお、操作用装置1は、随時閉鎖のための非常ボタン2のみを備えるもののほか、昇降操作ボタンなど、他の操作を実施するためのボタン類や機能が設けられていてもよい。
また、図1(a)に示すごとく、操作用装置1において、ボタン開口部10bの上方には、操作された後の非常ボタン2を復帰などさせるための工具を挿入するための挿入孔10kが設けられている。
また、図1(a)に示すごとく、このボタン開口部10b、及び、非常ボタン2を覆うように、保護カバー3が前面プレート10aに装着され、図1(b)に示される状態となる。この保護カバー3は、例えば、透明のアクリル樹脂などで構成されることにより、保護カバー3の裏側に配置されることとなる非常ボタン2の押圧面2aの表示(例えば、「非常」)を視認可能とすることができる。
そして、この図1(b)に示される状態が、通常時(非常時でない時)における状態であり、このように、保護カバー3の裏側に非常ボタン2を存在させることによって、「非常ボタン2の操作は非常時に限られる」「保護カバー3を破壊してまでも非常ボタン2を操作する緊急事態である」といったように、「操作する人に対して非常ボタン2の操作の必要性を認識させる」といった心理的効果を期待することができる。
また、図2(a)に示すごとく、操作用装置1は、シャッター装置4Aのガイドレール41の見付面側に配置されることや、図2(b)に示すごとく、シャッター装置4Bのガイドレール42の見込面側に配置されることができる。この他、建物壁面43にも配置されることもできる。なお、図1(a)に示される本実施例1の構成のように、操作用装置1が縦長の構成である場合には、その横幅を狭くすることができるため、ガイドレールの見付面など、操作用装置の設置スペースの幅が限られる箇所においても、設置可能が可能となり、設置箇所の自由度が高いものとなる。
図3(a)(b)(c)は、保護カバー3の外観について示す図である。
この保護カバー3は、図3(c)に示されるように板状の部材であって、図3(a)ではオモテ面が示されており、図3(b)ではウラ面が示されている。また、この保護カバー3は、板状のベース部31を有しており、このベース部31には、ベース部31のオモテ面とウラ面の間を貫通させる貫通部32a・32bが形成されている。
図3(a)(b)に示すごとく、本実施例では、縦方向に長い長孔状の貫通部32a・32aが横方向の間隔を開けて形設されるとともに、横方向に長い長孔状の貫通部32b・32bが縦方向の間隔を開けて形設される。図3(e)は図3(a)のA−A線断面図であり、図3(f)は図3(a)のB−B線断面図であり、これら断面図にも貫通部32a・32bが現れている。
また、図3(a)に示すごとく、ベース部31に形設される貫通部32a・32bによって、略長方形状の囲まれた部位が形設される。そして、この部位が押圧用部位33として構成される。
また、図3(a)に示すごとく、縦方向の貫通部32aと横方向の貫通部32bの端部の間の箇所が、破断用部位34・34として構成されるようになっている。ここで、破断用部位34・34は、貫通部32a・32bによって挟まれることから、ベース部31のうちで貫通部32a・32bの内側に構成される押圧用部位33と、貫通部32a・32bの外側に構成される外周部位36を結ぶ、断面積の小さい架橋部として構成されるようになっている。そして、このように破断用部位34・34の断面積が小さく構成されることで、図3(g)(h)に示すごとく、押圧用部位33のオモテ面33aが指などで押圧されると、破断用部位34・34が破断することで、押圧用部位33がベース部31の外周部位36と分離されるようになっている。
また、図3(b)(c)に示すごとく、保護カバー3のベース部31には、貫通部32a・32bの外側を取り囲むように四方枠状に形成され、ベース部31のウラ面31aから突出される挿入片部35が構成されている。この挿入片部35は、図3(d)に示される隙間部10cに挿入されるように構成されている。この隙間部10cは、ボタン開口部10bと非常ボタン2の間に形設されるものである。
また、図4(a)に示すごとく、保護カバー3は、操作用装置1の前面プレート10aに形設されたボタン開口部10bに対向させつつ、保護カバー3の挿入片部35を隙間部10cに挿入させることで、図4(b)に示すごとく、保護カバー3が前面プレート10aに対して装着されるようになっている。
ここで、図4(a)に示すごとく、挿入片部35の外周面35aは、ボタン開口部10bの端面10d(内周面)に対して圧着されるようになっている。これにより、図4(b)に示されるように、保護カバー3が前面プレート10aに装着された状態では、外周面35aと端面10dが嵌め合わされた状態となる(いわゆる、+交差の嵌め合いとなる)。これにより、保護カバー3を装着した際には、この挿入片部35とボタン開口部10bが嵌め合わされた状態となって、保護カバー3の脱落を防止することができるようになっている。
なお、図4(b)に示すごとく、挿入片部35の内周面35bと、非常ボタン2の外周面2bの間には、隙間部10eが確保されることとし、この隙間部10eによって、非常ボタン2と挿入片部35が擦れ合うことがなく、摩擦が生じないこととして、非常ボタン2の動作の妨げが生じないようになっている。
また、図4(a)(b)に示すごとく、保護カバー3の押圧用部位33は、前面プレート10aに装着された状態において、非常ボタン2の押圧面2aに対向して配置されるようになっている。そして、図4(b)に示すごとく、保護カバー3を前面プレート10aに装着した状態では、押圧用部位33のウラ面33bと、非常ボタン2の押圧面2aとが接触するようになっている。本実施例では、押圧用部位33のウラ面33bと非常ボタン2の押圧面2aとが、それぞれ平坦な面で構成されるため、互いに面で接触するようになっている。
また、図4(a)に示すごとく、貫通部32a・32bは、保護カバー3が装着された状態では、ボタン開口部10bよりも内側に配置されるようになっている。これにより、押圧用部位33がボタン開口部10bよりも内側に配置されるようになっており、後述するように、押圧用部位33が非常ボタン2と一体として押し込まれることが可能となっている。
以上の構成により、図5に示すごとく、保護カバー3を前面プレート10aに装着された状態において、非常時に指5によって押圧用部位33のオモテ面33aが押圧された際には、破断用部位34・34が破断して、押圧用部位33とともに非常ボタン2が押し操作される。
ここでの操作においては、図4(b)に示すごとく、押圧用部位33のウラ面33bと、非常ボタン2の押圧面2aとが接触することとなっているため、破断用部位34・34が破断した際には、押圧用部位33とともに非常ボタン2が押し操作されることになる。これにより、保護カバー3の破断用部位34・34の破断と同時に、非常ボタン2が操作されることとなるため、一段階の操作とすることができ、非常時における非常ボタンの操作の容易性・確実性を実現することができる。
また、図5に示すごとく、破断用部位34・34を破断させる形態とすることが、操作の確実性において、特に有効なものとなる。つまり、非常ボタン2を押そうとして、押圧用部位33が押圧される際には、破断用部位34・34を破断させるための押圧力が要求されるが、破断が生じる前段階では、指5には押圧用部位33からの反力がかかることになる。そして、破断が生じた際には、押圧用部位33からの反力が瞬時に無くなるため、破断するまで指5でかけていた押圧力をもって、押圧用部位33が勢い良く押し込まれることになる。これにより、非常ボタン2が中途半端に押し込まれるといったことが無く、確実に押し込まれることとすることができる。このように、破断用部位34・34を破断させる形態により、非常ボタン2の操作の確実性を高めることができるのである。
また、図5に示すごとく、このように非常ボタン2が操作された際には、破断用部位34・34の一部、若しくは、全部が破断して、その破断の形跡が残ることから、非常ボタン2が操作されたという履歴の確認を行うことができる。
また、図3(a)(b)(c)に示すように、保護カバー3は、板状のベース部31を有し、前記ベース部に前記ベース部のオモテ面とウラ面の間を貫通させる複数の貫通部32a・32bを形設し、複数の前記貫通部32a・32bの間の部位を、前記破断用部位34・34とするとともに、前記貫通部32a・32bによって囲まれる部位を、前記押圧用部位33とすることとするものである。
このように構成することで、貫通部32a・32bを形設するだけで、破断用部位34・34として機能する部位と、押圧用部位33として機能する部位を構成することができ、簡易な構成となって、安価な製作コストにより保護カバー3を製作することができる。また、後付・交換の観点からも、安価な製作コストとを実現することは、極めて有効となる。
また、図3(a)に示すように、保護カバー3の貫通部32a・32bの形状については、特に限定されるものではないが、本実施例のように、長孔状に構成することが好ましい。
このように長孔状に構成することによって、破断用部位34・34の断面積を小さくすることができ、破断(剪断)を発生し易くすることが可能となる。なお、長孔状とするほか、円形の孔を線状に並べて配置することや、線状に構成することとしてもよい。また、貫通させることなく、肉厚の薄い底部を有する溝状部とすることなども考えられる。
また、図1(a)(b)に示すごとく、保護カバー3(図3(a)における押圧用部位33の部位のみであってもよい)は透明性を有し、保護カバー3を装着した状態において、非常ボタン2の押圧面2aが視認できる構成とすることが好ましい。
これによれば、既存の操作用装置1について保護カバー3を後付で装着する場合でも、非常ボタン2の押圧面2aに表示される「非常」などの文字を有効に利用することができる。
また、図1(a)に示す保護カバー3において、保護カバー3が蛍光性を有する構成としてもよい。例えば、保護カバー3を樹脂成形する際に、蛍光性を有する材料を混在させて、周囲が暗い状況において、保護カバー3そのものが発光することとすることや、蛍光塗料を保護カバー3に塗布したり、蛍光性を有するシールを保護カバー3の一部に貼付したりするものである。なお、図3(a)に示す構成において、押圧用部位33の部位のみに蛍光性を有することして、押圧用部位33を目立たせることや、外周部位36の部位のみに蛍光性を有することして、押圧用部位33の裏側の非常ボタン2を目立たせる構成としてもよい。
これにより、例えば、非常時における停電により周囲が暗くなってしまった状況においても、保護カバー3が蛍光性を発揮して発光するため、保護カバー3の位置を素早く把握することが可能となり、迅速な対応を図ることが可能となる。また、保護カバー3に、「非常」、「強く押してください」などの指標となる情報を表示してもよい。
さらに、図1(a)及び図4(a)(b)に示すごとく、操作用装置1に対する保護カバー3の挿着は、保護カバー3をボタン開口部10bに挿入するだけで完了することができる。これにより、既存の操作用装置1について保護カバー3を後付で装着する要望にも応えることが可能となる。また、非常時において非常ボタン2が操作され、保護カバー3の破断用部位34・34が破断した後に、保護カバー3を交換する際には、既存の保護カバー3を引き抜くとともに、新たな保護カバー3を装着するだけで、容易に交換作業を終了することができる。
また、図1(a)(b)に示すごとく、保護カバー3の横幅寸法W1、及び、縦幅寸法H1は、保護カバー3が装着される操作用装置1の前面プレート10aの横幅寸法W2、及び、縦幅寸法H2以下に構成されることとすることが好ましい。
これにより、保護カバー3を前面プレート10aの範囲内に納めることができ、操作用装置1が設置される部位に存在する壁部6などの他の部位と保護カバー3の干渉が発生することが無く、保護カバー3を操作用装置1に装着することができる。
本実施例2は、図6(a)(b)に示すごとく、保護カバー3Aについて、長孔状の貫通部32c・32dを門状に配置する構成とするものである。即ち、縦方向に長い長孔状の貫通部32c・32cが横方向の間隔を開けて形設されるとともに、横方向に長い長孔状の貫通部32dの両端部が、貫通部32c・32cの上端部の近傍に配置されるように配置される。
そして、図6(a)(b)に示すごとく、縦方向の貫通部32cと横方向の貫通部32dの端部の間の箇所が、破断用部位34A・34Aとして構成されるようになっている。そして、門状の貫通部32c・32dにて囲まれる範囲が、押圧用部位33Aとして構成されるようになっている。その他の構成は、実施例1のものと同様である。
以上の実施例2の構成により、図6(c)(d)に示すごとく、非常時において押圧用部位33Aが押圧された際には、押圧用部位33Aの下部33mが、保護カバー3Aの外周部位36から切り離されずに、外周部位36との係属を維持したままに屈折した状態となるとともに、押圧用部位33Aの上部における破断用部位34Aが破断して外周部位36Aから切り離され、押圧用部位33Aが下端を基点として傾倒されるようになる。換言すれば、押圧用部位33Aが押圧された際に、押圧用部位33Aの一部が屈折するとともに、破断用部位34Aが破断する構成とするものである。
そして、この実施例2の構成によれば、非常ボタンが操作された場合であっても、押圧用部位33Aが外周部位36Aと分離しないため、ボタン開口部10b(図1参照)内に、押圧用部位33Aの破片が詰まるなどの不具合を防止することができる。また、保護カバー3Aの交換時は、押圧用部位33Aも一体となって保護カバー3Aを取外すことが可能となり、作業性が良好なものとなる。
なお、図6(a)に示されるような門状の貫通部32c・32dとする場合には、押圧用部位33Aの上部の破断用部位34A・34Aが破断して、図6(d)のように押圧用部位33Aが傾倒することになる。このため、本実施例の保護カバー3Aは、図示せぬ非常ボタンについては、このような押圧用部位33Aの傾倒と同じように傾倒するものである場合についての利用が好ましい。つまり、非常ボタンが下側を基点として上側が押し込まれて傾倒する形態のもの(例えば、図5に示されるように押し込まれる際に傾く非常ボタン2)について、本実施例2の構成の適用が好ましいこととなる。
実施例3は、図7(a)(b)に示すごとく、保護カバー3Bの押圧用部位33Bについて、押圧用部位Bのウラ側へ突出し、非常ボタン2の押圧面2aに接触するための突出部33cを設ける構成とするものである。
この実施例3の構成は、図7(b)に示すごとく、非常ボタン2が下側を基点として上側が押し込まれて傾倒する形態のものについて特に好適なものとなる。押圧用部位33Bからの荷重を突出部33cに集中させて非常ボタン2の上部に作用させることができ、押圧用部位33Bにかけられる荷重を効果的に利用することができるためである。なお、突出部33cの形状については、本実施例のように、円弧状の断面を形成するもののほか、他の構成であってもよく、特に限定されるものではない。
本発明の保護カバーは、シャッター装置の操作用装置に設けられる非常ボタンの保護カバーとして用いられる他、シャッター装置に限らず、非常ボタンが設けられるあらゆる装置について、その非常ボタンをカバーするためのものとして利用することができる。
1 操作用装置
2 非常ボタン
2a 押圧面
2b 外周面
3 保護カバー
10 本体
10a 前面プレート
10b ボタン開口部
10c 隙間部
10d 端面
31 ベース部
31a ウラ面
32a 貫通部
32b 貫通部
33 押圧用部位
33a オモテ面
33b ウラ面
34 破断用部位
35 挿入片部
36 外周部位

Claims (7)

  1. 意図しない非常ボタンの押し操作を防止するための非常ボタンの保護カバーであって、
    前記保護カバーには、予め破断用部位が形設され、
    前面保護カバーには、前記非常ボタンと接触する押圧用部位が形設され、
    前記保護カバーにおいて前記押圧用部位が押圧された際に、
    前記破断用部位が破断することで、前記押圧用部位を介した非常ボタンの押し操作が実施される、こととする、非常ボタンの保護カバー。
  2. 前記保護カバーは、
    前記操作用装置の本体側に形設されて前記非常ボタンを覗かせるボタン開口部と、前記非常ボタンと、の間に形設される隙間部に挿入されるための挿入片部を有し、
    前記挿入片部が、前記ボタン開口部の端面に圧着されることで、
    前記保護カバーが、前記操作用装置の本体に装着される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の非常ボタンの保護カバー。
  3. 前記保護カバーは、板状のベース部を有し、
    前記ベース部に前記ベース部のオモテ面とウラ面の間を貫通させる複数の貫通部を形設し、
    複数の前記貫通部の間の部位を、前記破断用部位とするとともに、
    前記貫通部によって囲まれる部位を、前記押圧用部位とする、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の非常ボタンの保護カバー。
  4. 前記保護カバーは透明性を有し、前記保護カバーを装着した状態において、前記非常ボタンの押圧面が視認できる構成とする、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の非常ボタンの保護カバー。
  5. 前記保護カバーは、蛍光性を有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の非常ボタンの保護カバー。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の保護カバーを備える操作用装置。
  7. 請求項6に記載の操作用装置を備えるシャッター装置。

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