JP2010275267A - 歯のコーティング用キット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体および(b)ラジカル重合開始剤を含むプライマーと、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒および(iii)有機溶媒を含むコーティング材と、を少なくとも含むことを特徴とする歯のコーティング用キット。
【選択図】なし
Description
本発明の歯のコーティング用キットは、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体および(b)ラジカル重合開始剤を含むプライマーと、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒および(iii)有機溶媒を含むコーティング材と、を少なくとも含むことを特徴とする。
本実施形態の歯のコーティング用キットは、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体および(b)ラジカル重合開始剤を含むプライマーと、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物、(ii)該有機ケイ素化合物の重縮合用触媒および(iii)有機溶媒を含むコーティング材と、を少なくとも含むことを特徴とする。
硬化工程は、未硬化プライマー層形成工程後、および、未硬化コーティング層形成工程後に各々実施してもよく、両工程を終えた後に一括して実施してもよい。両工程を終えた後に硬化工程を一括して実施する方が、プライマー層側に含まれる酸性基とコーティング層側に含まれる反応性有機官能基との反応性が高くなり、コーティング層の接着強度がより高くなるため好適である。なお、未硬化プライマー層形成工程後にこの未硬化プライマー層を硬化させるのであれば、その硬化は上記光照射により遂行させるだけでなく、ラジカル重合開始剤として、2成分以上からなり、使用直前に全成分が混合されることにより室温近辺で重合活性種を生じる化学重合開始剤(常温レドックス開始剤)を用いて実施してもよい。この場合この化学重合開始剤は、試薬を2包装以上に分割した形態で保存される。
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート等のメタクリレート、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等の単官能性ビニルモノマー;、2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス〔4−(3−メタクリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレートおよびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等の二官能性ビニルモノマー;、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート等の三官能性メタクリレートモノマー、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等の三官能性ビニルモノマー;、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等の四官能性ビニルモノマー等が挙げられる。
プライマーには、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体および(b)ラジカル重合開始剤が少なくとも含まれる。なお、プライマーには(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体以外のラジカル重合性単量体を併用することができ、また、多価金属イオンを含む化合物や、溶媒、フィラーなど、その他の成分を適宜用いることができる。以下に各成分の詳細について説明する。
(A)重合性単量体としては、少なくとも(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体(以下、「(a)重合性単量体」と略す場合がある)が用いられ、必要に応じて、(a’)酸性基を含有しないラジカル重合性単量体(以下、「(a’)重合性単量体」と略す場合がある)も併用できる。(A)重合性単量体を利用することにより、レジン歯表面に対する接着性を確保できる。これに加えて、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体の酸性基は、レジン歯の表面にコーティング処理する場合、プライマー層上に設けられるコーティング層を形成する有機ケイ素化合物の反応性有機官能基と結合し、アンカー効果を発揮する。また、この酸性基は、レジン歯が無機フィラーを含み、かつ、これを表面研磨処理などにより最表面層を露出させたレジン歯表面にコーティング処理した場合には、無機フィラーとも親和性を発揮する。さらに、天然歯にコーティング処理した場合には、この酸性基は、天然歯表面のエナメル質やセメント質に含まれるカルシウムイオンと、高い親和性を発揮する。
(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体は、1分子中に少なくとも1つの酸性基と少なくとも1つの重合性不飽和基を持つ化合物であれば特に限定されず、公知の化合物を用いることができる。このような(a)重合性単量体に用いられる酸性基としては、カルボキシル基(無水構造のものを含む)、スルホン酸基、ホスフィン酸基、ホスホン酸基、リン酸基等が挙げられ、具体例としては下記に示すようなものを挙げることができる。
(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体と併用してもよい(a’)酸性基を含有していないラジカル重合性単量体は、酸性基を含有しておらず且つ分子中に少なくとも一つの重合性不飽和基を有しているものであれば、公知の化合物を何等制限無く使用できる。この(a’)酸性基を含有していないラジカル重合性単量体が有している重合性不飽和基としては、(メタ)アクリロイル基が最も好ましいが、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、ビニル基、アリル基、エチニル基、スチリル基等であっても良い。このような(a’)重合性単量体の代表例としては、以下の(メタ)アクリレート系単量体を挙げることができ、これらは1種単独で或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
プライマーには、プライマー層とレジン歯や天然歯の表面との接着性や、プライマー層とコーティング層との接着性をさらに向上させるために、(b)ラジカル重合開始剤が配合される。このような(b)ラジカル重合開始剤としては、前記未硬化プライマー層形成後において、該層を先に硬化させてから、さらに未硬化コーティング層を形成させるキットの使用態様等であれば、化学重合開始剤も良好に使用可能であるが、任意のタイミングで重合硬化させることができることから、光重合開始剤が特に好ましく使用される。特に、未硬化プライマー層形成工程後、および未硬化コーティング層形成工程後に各々同時に両層を硬化させる使用態様の場合は、ラジカル重合開始剤は、通常、光重合開始剤が使用される。光重合開始剤は、そのもの自身が光照射によってラジカル種を生成する化合物や、このような化合物に重合促進剤を加えた混合物が使用される。
プライマーには、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体の酸性基の一部とイオン結合して中和させる範囲で、(c)多価金属イオンを含む化合物を添加することもできる。すなわち、このような使用量で、(c)多価金属イオンを含む化合物を用いた場合、レジン歯表面の成分とプライマー層を構成する(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体の一部との間でイオン架橋を形成することができる。このようなイオン架橋の作用により、プライマー層とレジン歯表面との親和性が高められ、レジン歯とプライマー層との接着強度をより高めることができる。
プライマーには、通常、各種成分を均一に分散させるための溶媒として、水や揮発性有機溶媒が用いられる。なお、プライマー中に(c)多価金属イオンを含む化合物を添加する場合は、溶媒として水を併用することが好適である。水が存在することにより、(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体と多価金属イオンとのイオン結合を促進させることができる。また、揮発性有機溶媒は、上述した多価金属イオンに由来するゲル化を防止する機能を有している。このため、プライマー中に多価金属イオンが含まれる場合に揮発性有機溶媒を併用すれば、多価金属イオンに起因する急激なゲル化が抑制されるため、プライマーのコーティングを容易に行うことができる。
プライマーには、必要に応じて、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合物などの有機増粘材を添加することが可能である。また、機械的強度の向上等を目的として充填剤を添加してもよい。このような充填剤としては、有機充填剤および無機充填材のいずれであっても良いが、たとえば、火炎加水分解法により得られヒュームドシリカや、ゾルゲル法等により得られたシリカ・ジルコニア、シリカ・チタニア、シリカ・アルミナなどの複合無機酸化物からなるもの等が好ましい。これら充填剤の平均1次粒径は、0.001〜1μmであるのが好ましい。これらの充填剤はシランカップリング剤により表面処理されていても良い。また、プライマーに充填剤を配合する場合、充填剤の配合量は、(A)重合性単量体100質量部に対して2質量部〜20質量部の範囲が好ましく、5質量部〜10質量部の範囲内が好ましい。また、この他にも紫外線吸収剤、染料や顔料などの色材、帯電防止剤等の各種添加剤を、必要に応じて選択して使用することもできる。また、コーティング処理に際しては、プライマーを塗布後にコーティング材が塗付されるため、硬化処理前の未硬化プライマー層中に溶存する酸素は少ないと思われる。しかしながら、未硬化プライマー層中に溶存する酸素による硬化阻害などを最小限に抑えるために、重合硬化促進剤の例として示した第三級アミンを必要に応じて添加してもよい。
コーティング材には、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物、(ii)該有機ケイ素化合物の重縮合用触媒、および、(iii)有機溶媒が少なくとも含まれる。なお、これら成分以外に、必要に応じて(i’)反応性有機官能基を有さない重縮合可能な有機ケイ素化合物や、無機酸化物ゾルなどの(iiii)その他の成分が含まれていてもよい。
上述したように(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物としては、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物が必ず用いられるが、必要に応じて(i’)反応性有機官能基を有さない重縮合可能な有機ケイ素化合物も併用することができる。ここで、コーティング層の硬度確保の点から、コーティング材中に含まれる(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物の配合割合(すなわち、成分(i)と(i’)との総和)は、最終的に形成されるコーティング層100質量部に対し、30質量部以上が好ましく、30〜80質量部の範囲がより好ましく、35〜65質量部の範囲がさらに好ましい。重縮合が可能な有機ケイ素化合物の配合量を30質量部以上とすることで、コーティング層のクラック発生を確実に抑制できるようになる。
・一般式(1) R1R2 aSi(OR3)(3−a)
(ただし、式中R1およびR2は各々独立に置換基を有しても良い、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、または炭素数 5〜20のアリール基であり、R1およびR2の少なくとも1つは置換基として反応性有機官能基を有するものであり、R3は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、aおよびbは0または1の整数である。)
・一般式(2) X{SiR4 c(OR5)3−c}2
(ただし、式中R4は各々独立に置換基を有しても良い、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、または炭素数 5〜20のアリール基であり、R5は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、Xは2価の有機残基または酸素原子であり、R4およびXから選ばれる少なくとも1つは置換基として反応性有機官能基を有するものであり、cは0〜2の整数である。)
本実施形態の歯のコーティング用キットにおいては、(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物以外にも、(i’)反応性有機官能基を有しない有機ケイ素化合物を添加することができる。具体例を例示すれば、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルメチルジメトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−オクチルメチルジメトキシシラン、n−オクチルジメチルメトキシシラン、n−オクチルメチルジエトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエトキシシラン、n−ドデシルトリメトキシシラン、n−ドデシルトリエトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルメチルジメトキシシラン、n−オクタデシルメチルジエトキシシラン、n−オクタデシルジメチルメトキシシラン、イソオクチルトリメトキシシラン、7−オクテニルトリメトキシシラン、トリエトキシシリルウンデカナル、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン及びこれらが一部或いは全部加水分解したもの又は一部縮合したもの等が挙げられる。
本実施形態の歯のコーティング用キットでは、(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物の重合を促進する目的で、コーティング材中に有機ケイ素化合物の重縮合用触媒を配合させる。この触媒としては、(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物中に含まれるアルコキシシリル基を加水分解、縮合させる機能を有するアルカリ金属アルコキシド、酸、塩基性化合物、過塩素酸塩、アセチルアセトネート錯体、有機金属塩等の公知のものが何ら制限無く使用できる。
ここで、アルカリ金属アルコキシドとしては、下記一般式(4)で示されるものが好適に用いられる。
・一般式(4) M1OR7
(M1:アルカリ金属 R7:アルキル基)
酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボキシル基を有する有機酸、あるいは、塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化チタン、塩化亜鉛、塩化アンチモン等のルイス酸が挙げられる。これらの中でも、コーティング材の保存安定性、加水分解性の観点から、塩酸や硫酸等が好適に使用される。なお、コーティング材の調整に際して、これら触媒を溶解させた溶液を用いる場合、その濃度は0.01〜5mol/l程度の範囲内とすることが好ましい。
塩基性化合物としては、アンモニア、メチルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が上げられる。これらの中でも、コーティング材の保存安定性、加水分解性の観点から、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが好適に使用される。なお、コーティング材の調整に際して、これら触媒を溶解させた溶液を用いる場合、その濃度は0.01〜5mol/l程度の範囲内とすることが好ましい
過塩素酸塩としては、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸アルミニウム、過塩素酸亜鉛、過塩素酸アンモニウム等が挙げられる。硬化性の観点から、過塩素酸アンモニウムが好ましい。
アセチルアセトナート錯体は、公知の化合物から、コーティング材への溶解性、コーティング材の保存安定性やコート膜の硬度などの物性を考慮して適宜に請託すればよい。その具体例を示せば、Li(I)、Cu(II),Zn(II),Co(II),Ni(II),Be(II),Ce(III),Ta(III),Ti(III),Mn(III),La(III),Cr(III),V(III),Co(III),Fe(III),Al(III),Ce(IV),Zr(IV),V(IV)等を中心金属原子とするアセチルアセトナート錯体を挙げることができる。硬化性の観点から、Al(III)、Fe(III)、Li(I)を中心金属とするアセチルアセトネート錯体などが特に好ましい。またこれらアセチルアセトナート錯体は、単独で使用しても2種以上を混合して使用しても何ら問題はない。
有機金属塩としては、酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸亜鉛、後述するような二価のカルボン酸塩等の有機金属塩をあげることができる。有機酸の金属塩としては、2価のカルボン酸ズズ塩を用いることもできる。この2価のカルボン酸スズ塩を構成するカルボン酸を具体的に例示すると、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデシル酸等の直鎖飽和脂肪酸類;、ウンデシレン酸、リンデル酸、ツズ酸等のモノエン不飽和脂肪酸類;リノール酸、リノレン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、4,8,12,15,18−エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等などのポリエン不飽和脂肪酸類;、イソ酸、アンテイソ酸等の枝分れ脂肪酸類;タリリン酸、ステアロール酸等の三重結合をもつ脂肪酸類;、炭素数11以上のナフテン酸、マルバリン酸等の脂環式カルボン酸類;、サビニン酸、2−ヒドロキシテトラデカン酸等の含酸素脂肪酸類;、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸類等が挙げられる。
本実施形態の歯のコーティング用キットに使用する(iii)有機溶媒は、(I)に示す重縮合可能な有機ケイ素化合物や、必要に応じ配合されるエポキシ化合物、また、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒を溶解し、かつ、揮発性を有するものであれば公知の有機溶媒を何ら制限なく使用することができる。このような有機溶媒を例示すれば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノールなどのアルコール類;、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチルなどのエステル類;、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジオキサンなどのエーテル類;、アセトン、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類が挙げられる。これら有機溶媒は、単独で使用してもかまわないが、コーティング材の物性を制御する目的のために2種以上を混合して用いるのが好ましい。なお、メチレンクロライドなどのハロゲン化炭化水素;、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類等の水との相溶性の低い有機溶媒も、上記したような水との相溶性の高い有機溶媒と混合することにより、全体として水を相溶する混合溶媒として用いるのであれば使用可能である。
コーティング層の硬度や固結性をより高めるために、(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物に加えて、シリカゾルや、シリカゾルをベースとした組成に他の金属酸化物成分を含むシリカ系ゾルなどの無機酸化物ゾルを併用してもよい。コーティング材中に含まれる無機酸化物ゾルの配合量は、最終的に得られるコーティング層の目的に応じ所望の物性等により適宜決定すればよい。具体的には、配合量は、あまり多すぎても(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物の配合量が少なくなり、クラックを生じる原因になるため、最終的に形成されるコート膜100質量部に対し70.5質量部以下にするのが好適である。無機酸化物ゾルを全く用いない場合と比べて、十分な硬度向上や固結性向上効果が得られる観点からは、最終的に形成されるコート膜100質量部に対し20.5〜70質量部の範囲がより好ましく、35〜65質量部の範囲が特に好ましい。
コーティング材の調整には、その他の成分として、水を用いることができる。ここで、コーティング材として利用する(I)重縮合可能な有機ケイ素化合物が、アルコキシシランであり、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒として酸触媒を用いる場合は、コーティング材中に含まれるアルコキシ基に対して、モル比で0.1倍〜3倍程度となるように配合するのが好適である。
本実施形態の歯のコーティング用キットを構成するプライマーやコーティング材の包装形態は特に限定されるものでは無いが、具体的には以下の通りであることが好ましい。まず、プライマーは、(b)ラジカル重合開始剤が光重合開始剤であり、包装容器が遮光性に優れるものであれば、各成分を一包装に混合した形態であっても良く、この場合、使用時に調合操作が不要になり効率的である。無論、ラジカル重合開始剤として、2成分以上からなる化学重合開始剤や、光重合開始剤においても2成分以上からなるものの場合には、保存中に反応が生じないように、成分を少なくとも2つ以上に分けて包装・保存し、コーティング処理の直前に、1液に混合して使用する形態にしても良い。
以上に説明した本実施形態の歯のコーティング用キットを用いれば、レジン歯などの各種の人工歯や、天然歯の表面に対してコーティング処理を実施することができる。ここで、コーティング処理の対象として好適な歯の表面としては、具体的には、(W)重合性単量体を少なくとも含む重合性ペーストを、歯の欠損部または歯列模型に盛り付けた後に硬化させることでレジン製の歯を形成するレジン歯形成工程を経た後であって、かつ、レジン歯表面に対して最表面層を除去する処理を施していない状態において、(W1)少なくともレジン歯の表面、(W2)レジン歯の表面およびレジン歯が盛り付けられた周囲近傍の天然歯表面、あるいは、(W3)レジン歯部分表面も含めて欠損部治療の対象となった天然歯表面全体が挙げられる。この場合、レジン歯表面部分については、既述したように、コーティング処理に際して、表面研磨などにより最表面層を除去する処理を施こさなくてもよいが、(W2)や(W3)に示すように天然歯表面部分も同時にコーティング処理する場合、少なくとも汚れや変質のある部分については研磨処理などの最表面層を除去する処理を実施してから、コーティング処理を行うことが好適である。これにより、レジン歯表面のみならず、天然歯表面に対しても確実に密着性よくコーティング層を形成することができる。
後述する各実施例および比較例に用いたプライマーを調整するために、下記に列挙する成分を準備した。
−(a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体−
・PM:2−メタクリロイルオキシエチルジハイドロジェンフォスフェートとビス(2−
メタクリロイルオキシエチル)ハイドロジェンホスフェートとを質量比で2:1で混合
した混合物
・MDP:10−メタクリロイルオキシデシルジハイドロジェンホスフェート
・MAC−10:11−メタクリロイルオキシ−1、1−ウンデカンジカルボン酸
・4−META:4−メタクリロイルオキシエチルトリメリット酸無水物
・HP:下記化合物1
・BisGMA:2,2’−ビス(4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロポ
キシ)フェニル)プロパン
・3G:トリエチレングリコールジメタクリレート
・HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
・CQ:カンファキノン
・DMBE:p−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル
−多価金属イオン供給源−
・アルミニウムトリイソプロポキシド:Al(O−iPr)3
・ランタントリイソプロポキシド:La(O−i−Pr)3
−有機溶媒−
・エタノール:EtOH
・イソプロピルアルコール:IPA
−フィラー−
・FS1:平均1次粒径18nm、比表面積220m2/g、
シラノール基数5個/nm2
−重合禁止剤−
・BHT: 2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
後述する各実施例および比較例に用いたコーティング材を調整するために、下記に列挙する成分を準備した。
−(i)反応性有機官能基を含有する重縮合可能な有機ケイ素化合物−
・MTS:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
・GTS:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
・ATS:γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
・TES:テトラエトキシシラン
・E1:過塩素酸アンモニウム
・0.5Nの塩酸水溶液
・EtOH:エタノール
・IPA:イソプロパノール
・Siゾル:メタノール分散シリカゾル:(固形分濃度30.0質量%、日産化学工業(
株)製)
・Sn−Zr−Sb−Siゾル:メタノール分散酸化スズ−酸化ジルコニウム−五酸化ア
ンチモン−二酸化ケイ素複合金属酸化物ゾル(固形分濃度30.3質量%、ジイソプロ
ピルアミン1.0質量%、日産化学工業(株)製)
プライマーを調整し、24時間攪拌した後、100mlのサンプル管に0.2gを計り取り、IPAを用いて1質量%に希釈した。この液をシリンジフィルターでろ過し、ろ液をICP(誘導結合型プラズマ)発光分光分析を用いて、プライマーに含まれる各金属イオン濃度を測定した。プライマーに含まれる各酸性基含有重合性単量体の総イオン濃度は、添加した組成から算出し、これらの値を用いて、(多価金属イオンの総イオン価数)/(酸性基含有重合性単量体の総イオン価数)を算出した。
−プライマーおよびコーティング材の調整−
実施例1に用いるプライマー(プライマー1)として、表1に示す成分に加えて、BHTを0.05質量部を混合したものを準備した。また、実施例1に用いるコーティング材(組成物2)は、表1に示す成分中、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒を除く成分を混合した溶液を予め調整した後、コーティング処理の直前に、この溶液に対して(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒成分を添加して準備した。これによりプライマー1と組成物2とからなるコーティング用キットを得た。続いて、このコーティング用キットを用いて、コーティング処理を行い、外観、耐磨傷性および接着強度評価用サンプルを作製した。
実施例2に用いるプライマー(プライマー2)を、水を除く表1に示す成分に加えて、BHTを0.05質量部を混合したものを24時間撹拌した後、さらに水2.5gを添加することで準備した。また、実施例2に用いるコーティング材(組成物1)は、表1に示す成分中、(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒を除く成分を混合した溶液を予め調整した後、コーティング処理の直前に、この溶液に対して(ii)有機ケイ素化合物の重縮合用触媒成分を添加して準備した。これによりプライマー2と組成物1とからなるコーティング用キットを得た。続いて、このコーティング用キットを用いて、実施例1と同様にして各種評価用サンプルを作製した。
実施例2に示した手順に準じて、表3中に示されるプライマーおよびコーティング材を、表1および表2に示す組成となるように準備した。これにより表3に示すプライマーとコーティング材との組み合わせからなるコーティング用キットを得た。続いて、これらのコーティング用キットを用いて、実施例1と同様にして各種評価用サンプルを作製した。
実施例1に示した手順に準じて、表4に示すコーティング材(表2に示す組成物1)のみを準備した。次に、プライマーを用いずに直接コーティング材を塗布した点を除いて実施例1と同様にしてコーティング処理を行い、実施例1と同様にして各種評価用サンプルを作製した。
比較例1に示した手順に準じて、表4に示すコーティング材(表2に示す組成物)のみを準備した。次に、プライマーを用いずに直接コーティング材を塗布した点を除いて実施例1と同様にしてコーティング処理を行い、実施例1と同様にして各種評価用サンプルを作製した。
実施例2に示した手順に準じて、表4中に示されるプライマーおよびコーティング材を、表1、2に示す組成となるように準備した。これにより表4に示すプライマーとコーティング材との組み合わせからなるコーティング用キットを得た。続いて、これらのコーティング用キットを用いて、実施例1と同様にして各種評価用サンプルを作製した。
なお、以下に各実施例および比較例で用いたプライマーの組成の一覧を表1に、コーティング材の組成の一覧を表2に示す。また、各実施例および比較例でコーティング処理に用いたプライマーおよびコーティング材の種類とその組み合わせを表3および表4に示す。また、各実施例および比較例で得られた3種類のコーティング処理されたサンプルについて、外観、耐摩傷性および接着強度を評価した。結果を表3および表4に示す。なお、接着強度の欄中、括弧内に示される値は、接着強度の標準偏差を意味する。
−レジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルの評価−
市販の歯科用レジン(トクヤマデンタル社製、パールエステ、重合性単量体としてメタクリレート系モノマー、無機フィラーとしてシリカを主成分として含む重合性ペースト)を、10×10×3mmのテフロン(登録商標)製のモールドに充填し、表面が空気に触れた状態で光照射することで硬化させ、レジンブロック(レジン歯サンプル)を作製した。なお、表面が空気に触れる面は、歯科用レジンを充填する際にヘラで形を整えて、平滑な面とした。
○:ほぼ透明である
△:若干白濁している
×:顕著に白濁している
上述したレジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルの作製に際して、レジンブロックが硬化する際にその表面が空気に触れた面(未研磨処理面)を♯1500の耐水研磨紙で磨いて平滑にした。その後、レジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルと同様にして外観評価用サンプルを準備して、同様の外観評価を行った。
牛を屠殺した後24時間以内に、前歯を抜去し、注水下、#600のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメル質平面を削り出すことで、天然歯サンプルを準備した。次に、この天然歯サンプルの研削面に圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥させた。
外観評価に用いたものと同様のレジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプル、レジン歯(研磨処理面)のコーティング処理サンプル、および、天然歯のコーティング処理サンプルを準備した。
◎:50往復擦った後に、膜の剥離は観察されず、傷も殆ど観察されない。
○:50往復擦った後に、膜の剥離は観察されないが、若干の傷が観察される。但し、10往復擦った時点では、傷は殆ど観察されない。
△:50往復擦った後に、膜の剥離は観察されない。但し、傷については、10往復擦った時点で若干観察され、50往復擦った後では著しくなる。
×:10往復擦った後に、膜の一部に剥離が観察され、50往復擦った後に、膜の大部分が剥離する。
××:10往復擦った後に、膜の大部分が剥離する。
−レジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルの評価−
市販の歯科用レジン(トクヤマデンタル社製、パールエステ、重合性単量体としてメタクリレート系モノマー、無機フィラーとしてシリカを主成分として含む重合性ペースト)を、10×10×3mmのテフロン(登録商標)製のモールドに充填し、表面が空気に触れた状態で光照射することで硬化させ、レジンブロック(レジン歯サンプル)を作製した。なお、表面が空気に触れる面は、歯科用レジンを充填する際にヘラで形を整えて、平滑な面とした。
この後、各実施例および比較例で用いるコーティング材をスポンジで塗布し、30秒放置した後に圧縮空気を約10秒間吹き付け、トクヤマパワーライトにより30秒光照射し、37℃、24時間保った。なお、実施例4では、プライマーをスポンジで塗布し、30秒放置した後に圧縮空気を約10秒間吹き付け、トクヤマパワーライトにより30秒光照射した後に、上記コーティング処理を行った。
以上の操作により、レジン歯露出面をコーティング処理した。
上述したレジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルの作製に際して、レジンブロックが硬化する際にその表面が空気に触れた面(未研磨処理面)を♯1500の耐水研磨紙で磨いて平滑にした後に、この面に対して、3mmφの穴を開けた接着テープを貼り付けた。この後は、レジン歯(未研磨表面)のコーティング処理サンプルと同様にして接着試験評価用サンプルを準備して、同様の接着強度評価を行った。
牛を屠殺した後24時間以内に、前歯を抜去し、注水下、#600のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメル質平面を削り出すことで、天然歯サンプルを準備した。次に、この天然歯サンプルの研削面に圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥した後、エナメル質平面に直径3mmの孔の開いた両面テープを貼り付けた。
次いで、この後、各実施例および比較例で用いるコーティング材をスポンジで塗布し、30秒放置した後に圧縮空気を約10秒間吹き付け、トクヤマパワーライトにより30秒光照射し、37℃、24時間保った。なお、実施例4では、プライマーをスポンジで塗布し、30秒放置した後に圧縮空気を約10秒間吹き付け、トクヤマパワーライトにより30秒光照射した後に、上記コーティング処理を行った。以上の操作により、天然歯露出面をコーティング処理した。
Claims (4)
- (a)酸性基を含有するラジカル重合性単量体および(b)ラジカル重合開始剤を含むプライマーと、
(i)反応性有機官能基を有する重縮合可能な有機ケイ素化合物、(ii)該有機ケイ素化合物の重縮合用触媒および(iii)有機溶媒を含むコーティング材と、
を少なくとも含むことを特徴とする歯のコーティング用キット。 - 請求項1に記載の歯のコーティング用キットにおいて、
(i)前記有機ケイ素化合物が、前記反応性有機官能基として、(メタ)アクリロイルオキシ基、アミノ基、エポキシ基、および、グリシドキシ基から選択される少なくとも1つの反応性有機官能基を含むことを特徴とする歯のコーティング用キット。 - 請求項1または2に記載の歯のコーティング用キットにおいて
(a)前記ラジカル重合性単量体が、前記酸性基として、リン酸、ホスホン酸、および、カルボン酸から選択される少なくとも1つの酸性基を含むことを特徴とする歯のコーティング用キット。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のプライマーと請求項1〜3のいずれか1つに記載のコーティング材とを少なくとも含む歯のコーティング用キットにおいて、
当該歯のコーティング用キットを用いた歯の表面のコーティング処理が、
歯の表面に上記プライマーを塗布して未硬化プライマー層を形成する未硬化プライマー層形成工程と、
上記未硬化プライマー層上に上記コーティング材を塗布して未硬化コーティング層を形成する未硬化コーティング層形成工程と、
光照射により上記未硬化プライマー層および上記未硬化コーティング層を硬化させる硬化工程とを含むものに適用され、
上記歯の表面が、レジン歯の形成材料である重合性ペーストを硬化させた後に、最表面層を除去する処理を施していないレジン歯の表面を含むことを特徴とする歯のコーティング用キット。
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