JP2010275052A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の搬送等を行う前の時点で、原稿の搬送経路におけるジャムの発生を防止しつつ、ユーザにとって使い勝手のよい画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】多機能機は、自動原稿搬送装置30を有する。自動原稿搬送装置30は、原稿搬送機構部により、原稿トレイ40にセットされた原稿を、読取位置Rを経由して、排出原稿収納部50へ搬送する。読取位置Rを通過する際に、多機能機は、スキャナ部15により原稿の画像を読み取る。原稿トレイ40は、下流側端部42近傍のトレイ回動軸43により、回動自在に軸支されている。所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、原稿トレイ40の下流側端部42は上方へ回動し、原稿搬送機構部の吸入ローラ71から原稿を離間する。この時、多機能機は、トレイセンサ44の検出結果に基づいて、原稿読取禁止処理を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、原稿を搬送しつつ画像の読取を行う画像読取装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像読取装置及び画像形成装置の分野において、自動原稿搬送装置を備える画像読取装置及び画像形成装置が知られている。当該自動原稿搬送装置は、ADF(Auto Document Feeder)とも呼ばれる。
自動原稿搬送装置は、複数枚の原稿がセットされた原稿トレイから、原稿を一枚ずつ搬送し、当該自動原稿搬送装置の排紙トレイに順次積層する。そして、原稿の画像は、各原稿が順次搬送される際に読み取られる。従って、ユーザは、複数枚の原稿の連続的な読取を簡単な操作で行うことができる。
ここで、排紙トレイに排出された原稿が大量になった場合、既に排出された原稿が、新たな原稿の排出を妨げる場合がある。この場合、自動原稿搬送装置は、原稿の搬送経路におけるジャム(紙詰まり)等の不具合を生じさせてしまう。
当該不具合の防止する技術として、特許文献1に記載された発明が知られている。特許文献1記載のシート処理装置は、排紙トレイに排出された印刷済みの用紙に基づいて発生するジャムを防止する。具体的には、当該シート処理装置は、排紙トレイに収容された印刷済みの用紙の枚数が制限値となった場合に、原稿の搬送及び排紙トレイへの排出を停止する。これにより、当該シート処理装置は、搬送経路におけるジャム等の不具合を防止し得る。
特開平7−319330号公報
ここで、特許文献1記載の思想は、自動原稿搬送装置による画像の読取を行う画像読取装置及び画像形成装置に適用し得る。この場合、当該画像読取装置等は、排紙トレイに排出された画像読取後の原稿の枚数が制限値を超えた場合に、原稿の搬送及び画像の読取を停止する。
この場合、画像読取装置等は、原稿の読取が開始され、排紙トレイへの原稿排出の後でなければ、原稿の搬送及び画像の読取を停止できない。つまり、ユーザは、原稿の読取等が停止されることを事前に把握することはできない。そのため、例えば、原稿から読み取られた画像データをファクシミリ送信するような場合であって、原稿枚数の超過に基づく原稿及び画像の読取停止が、原稿の読取中に発生する可能性がある。この場合、ユーザは、既に読取済の原稿の画像データだけが相手先に送信されているのか、或いは、送信されずにメモリに記憶されたままになっているのか分からず、読取が停止した場合の対応に混乱するという問題がある。そして、送信したつもりの画像データが実際には送信できていないという不具合を生じる可能性もある。
又、読み取った原稿の画像データが送信されていないことがわかった場合には、メモリに残っている未送信の画像データを削除する作業が発生したり、再度、所望の内容を一度に送信するために、原稿枚数の調整作業等を行う必要が生じる。
本明細書は、原稿の搬送等を行う前の時点で、原稿枚数の超過による原稿の搬送経路におけるジャムの発生を防止することができ、且つ、ユーザにとって使い勝手の良い画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
本発明の請求項1に係る画像読取装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、複数枚の原稿が載置される原稿トレイと、前記原稿トレイに載置された原稿に接触しつつ回転することで、前記読取手段により画像が読み取られる読取位置に向かって、当該原稿を引き込む吸入ローラと、前記読取位置に対して、前記吸入ローラにより引き込まれた原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記読取位置を経由して搬送された原稿を、積層して収納する原稿収納部と、を備える画像読取装置であって、前記原稿の搬送方向に沿う方向の原稿トレイの長手寸法における中点よりも、前記搬送方向下流側の所定位置で、当該原稿トレイを回動自在に軸支する回動軸と、前記原稿トレイにおける中点よりも前記搬送方向上流側の所定位置で、原稿トレイを支持すると共に、当該原稿トレイに対して下方から上方に向かって付勢力を加える付勢手段と、を有し、前記原稿トレイは、前記原稿トレイに所定量未満の原稿が載置されている場合、前記原稿トレイにおける搬送方向下流側に位置する第1端部側において、前記吸入ローラ表面と、前記原稿トレイに載置されている原稿が接触する第1の状態を呈し、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている場合、前記原稿トレイにおける搬送方向上流側に位置する第2端部が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動することで、前記回動軸を軸に回動し、前記吸入ローラ表面から、前記原稿トレイに載置されている原稿が離間する第2の状態を呈することを特徴とする。
当該画像読取装置は、読取手段と、原稿トレイと、吸入ローラと、搬送手段と、原稿収納部と、付勢手段と、を有する。原稿トレイは、原稿トレイの長手寸法における中点よりも搬送方向下流側の所定位置において、回動軸により回動自在に軸支されている。又、原稿トレイの第2端部は、原稿トレイに載置された原稿の量に応じて、付勢手段の付勢力に抗して下方に移動する。原稿トレイに所定量以上の原稿が載置された場合、原稿トレイは、第2の状態となる。この時、原稿トレイに載置されている原稿は、吸入ローラ表面から離間する。この場合、当該原稿は、吸入ローラにより読取位置へ向かって引き込まれることはなく、搬送手段によって、大量の原稿が原稿収納部に収納されることはない。即ち、当該画像読取装置は、原稿トレイに大量の原稿が載置された場合に、大量の原稿が原稿収納部に収納されることに起因するジャムの発生を防止しうる。又、当該原稿読取装置によれば、画像の読取前に原稿の搬送を停止するため、ユーザは、原稿枚数の調整作業等を事前に行うことができる。この結果、当該原稿読取装置は、ユーザの作業負担を軽減し得る。
そして、請求項2記載の画像読取装置は、前記請求項1記載の画像読取装置であって、前記回動軸は、前記原稿トレイの長手寸法における中点より前記搬送方向下流側であり、且つ、前記吸入ローラの回転軸より前記搬送方向上流側の所定位置において、前記原稿トレイを回動自在に軸支することを特徴とする。
当該画像読取装置において、回動軸は、原稿トレイの長手寸法における中点より搬送方向下流側であり、且つ、吸入ローラの回転軸より搬送方向上流側の所定位置において、原稿トレイを回動自在に軸支する。従って、原稿トレイの第2端部は、付勢手段の付勢力に抗して、原稿トレイに載置された原稿の量に応じて下降する。又、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置された場合に、原稿トレイの第1端部において、原稿トレイ上の原稿は、確実に吸入ローラの表面から離間する。即ち、当該画像読取装置は、所定量以上の原稿が原稿トレイに載置された場合に、確実に、原稿トレイを第2の状態とすることができる。この結果、当該画像読取装置は、確実に、大量の原稿が原稿収納部に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
又、請求項3記載の画像読取装置は、前記請求項1又は請求項2記載の画像読取装置において、前記付勢手段は、前記原稿トレイにおける前記原稿の搬送方向に直交する幅寸法の中央を通る中心軸を対称軸として、線対称となる位置において、前記原稿トレイを支持しつつ、当該原稿トレイに付勢力を加えることを特徴とする。
当該画像読取装置において、付勢手段は、原稿トレイの中心軸を対称軸として、線対称となる位置で、原稿トレイを支持しつつ付勢力を下方から加える。従って、原稿トレイは、搬送方向に直交する方向に傾斜することなく、水平を維持した状態で下降し得る。従って、当該画像読取装置は、所定量未満の原稿が原稿トレイに載置された場合に、原稿を円滑に搬送し得る。
そして、請求項4記載の画像読取装置は、前記請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像読取装置において、前記原稿トレイは、前記吸入ローラの回転軸より前記搬送方向下流側に延出された延出部を、前記第1端部の両端に有することを特徴とする。
当該画像読取装置は、原稿トレイの第1端部において、幅方向両端に延出部を有する。従って、原稿トレイの第1端部側では、原稿トレイ上に載置された原稿は、その両端を当該延出部により支持されつつ、原稿トレイと共に上方に移動する。これにより、所定量以上の原稿が原稿トレイに載置された場合、当該原稿は、確実に、吸入ローラ表面から離間する。この結果、当該画像読取装置は、確実に、大量の原稿が原稿収納部に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
又、請求項5記載の画像読取装置は、前記請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像読取装置において、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置され、前記原稿トレイが第2の状態である場合に、前記原稿トレイの第2端部は、前記原稿トレイの第1端部よりも下方に位置することを特徴とする。
当該画像読取装置において、原稿トレイが第2の状態である場合、原稿トレイの第2端部は、第1端部よりも下方に位置する。即ち、第2の状態である場合、搬送方向下流側が上方、搬送方向上流側が下側で傾斜した状態となる。この場合、原稿トレイ上の原稿は、当該原稿の自重により、搬送方向と逆方向に力を受ける。従って、当該画像読取装置は、第2の状態にある場合に、原稿を吸入ローラから遠ざけることができる。この結果、当該画像読取装置は、確実に、大量の原稿が原稿収納部に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
そして、請求項6記載の画像読取装置は、前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載の画像読取装置において、前記原稿トレイに載置された原稿の量に応じて下方に移動する第2端部の位置に基づいて、当該原稿トレイが前記第2の状態であることを検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出結果に基づいて、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する第1表示手段を備えることを特徴とする。
当該画像読取装置は、第1検出手段と、第1表示手段とを備える。当該画像読取装置は、第1検出手段の検出結果に基づいて、第1表示手段に、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する。当該画像読取装置によれば、ユーザは、第1表示手段の表示により、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている状態を把握することができ、状況に応じた適切な措置(例えば、原稿枚数の調整等)を講じることができる。
又、請求項7記載の画像読取装置は、前記請求項6記載の画像読取装置において、前記第1検出手段により、原稿トレイが前記第2の状態であることが検出された場合に、前記吸入ローラ、搬送手段による原稿の搬送動作を禁止する第1搬送禁止手段と、を備えることを特徴とする。
当該画像読取装置は、第1搬送禁止手段を備える。原稿トレイが第2の状態にある場合、当該画像読取装置は、原稿トレイに載置された原稿を搬送することは物理的にできない。この場合において、第1搬送禁止手段により、吸入ローラ、搬送手段による搬送動作を禁止するので、当該画像読取装置は、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
そして、請求項8記載の画像読取装置は、前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載の画像読取装置において、前記原稿トレイが第1の状態にあることにより、原稿が吸入ローラ近傍に位置することを示す第1信号と、前記原稿トレイが第2の状態にあることにより、原稿が吸入ローラから離間していることを示す第2信号と、の何れかを出力すると共に、前記吸入ローラ近傍に配設される第2検出手段と、前記第2検出手段により、前記第1信号が出力された後に、前記第2信号が出力されたことに基づいて、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されていると判断された場合に、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する第2表示手段を備えることを特徴とする。
当該画像読取装置は、第2検出手段と、判断手段と、第2表示手段と、を備える。判断手段は、第1信号が出力された後に、第2信号が出力された場合に、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されているものと判断する。「第1信号が出力された後に、第2信号が出力された場合」とは、原稿トレイに原稿が載置され(第1信号の出力)、載置された原稿が所定量を超えるため、原稿トレイが第2の状態となったこと(第2信号の出力)を意味する。従って、当該画像読取装置は、確実に、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている状態を検出し得る。そして、この場合に、当該画像読取装置は、第2表示手段に、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する。当該画像読取装置によれば、ユーザは、第2表示手段の表示により、原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている状態を把握することができ、状況に応じた適切な措置(例えば、原稿枚数の調整等)を講じることができる。
又、請求項9記載の画像読取装置は、前記請求項8記載の画像読取装置において、前記判断手段により、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されていると判断された場合に、前記搬送手段による原稿の搬送を禁止する第2搬送禁止手段と、を備えることを特徴とする。
当該画像読取装置は、第2搬送禁止手段を備える。判断手段の判断結果に基づいて、第2搬送禁止手段により、吸入ローラ、搬送手段による搬送動作を禁止するので、当該画像読取装置は、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
そして、請求項10記載の画像形成装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、複数枚の原稿が載置される原稿トレイと、前記原稿トレイに載置された原稿に接触しつつ回転することで、前記読取手段により画像が読み取られる読取位置に向かって、当該原稿を引き込む吸入ローラと、前記読取位置に対して、前記吸入ローラにより引き込まれた原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記読取位置を経由して搬送された原稿を、積層して収納する原稿収納部と、を有する画像読取装置と、前記画像読取装置により読み取られた画像を被記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える画像形成装置であって、前記原稿の搬送方向に沿う方向の原稿トレイの長手寸法における中点よりも、前記搬送方向下流側の所定位置で、当該原稿トレイを回動自在に軸支する回動軸と、前記原稿トレイにおける中点よりも前記搬送方向上流側の所定位置で、原稿トレイを支持すると共に、当該原稿トレイに対して下方から上方に向かって付勢力を加える付勢手段と、を有し、前記原稿トレイは、前記原稿トレイに所定量未満の原稿が載置されている場合、前記原稿トレイにおける搬送方向下流側に位置する第1端部側において、前記吸入ローラ表面と、前記原稿トレイに載置されている原稿が接触する第1の状態を呈し、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている場合、前記原稿トレイにおける搬送方向上流側に位置する第2端部が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動することで、前記回動軸を軸に回動し、前記吸入ローラ表面から、前記原稿トレイに載置されている原稿が離間する第2の状態を呈することを特徴とする。
当該画像形成装置は、読取手段と、原稿トレイと、吸入ローラと、搬送手段と、原稿収納部と、を有する原稿読取装置と、画像形成装置と、付勢手段と、を備える。原稿トレイは、原稿トレイの長手寸法における中点よりも搬送方向下流側の所定位置において、回動軸により回動自在に軸支されている。又、原稿トレイの第2端部は、原稿トレイに載置された原稿の量に応じて、付勢手段の付勢力に抗して下方に移動する。原稿トレイに所定量以上の原稿が載置された場合、原稿トレイは、第2の状態となる。この時、原稿トレイに載置されている原稿は、吸入ローラ表面から離間する。この場合、当該原稿は、吸入ローラにより読取位置へ向かって引き込まれることはなく、搬送手段によって、大量の原稿が原稿収納部に収納されることはない。即ち、当該画像読取装置は、原稿トレイに大量の原稿が載置された場合に、大量の原稿が原稿収納部に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
本発明の一実施形態に係る多機能機の外観斜視図である。 多機能機における自動原稿搬送装置の外観斜視図(1)である。 多機能機における自動原稿搬送装置の外観斜視図(2)である。 自動原稿搬送装置の上面図である。 図4におけるX−X断面を示す断面図である。 図4におけるY−Y断面を示す断面図である。 原稿搬送機構部近傍の原稿トレイの構成を示す説明図である。 吸入ローラ近傍の拡大断面図(1)である。 吸入ローラ近傍の拡大断面図(2)である。 多機能機における制御系を示すブロック図である。 第1実施形態に係る多機能機の制御プログラムのフローチャートである。 第2実施形態に係る多機能機の制御プログラムのフローチャートである。
以下、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置を、多機能機1に具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る多機能機1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、多機能機1は、多機能機本体10と、自動原稿搬送装置30とにより構成されている。多機能機本体10は、本体上部前面に、操作パネル11を備えている。操作パネル11は、スタートキー等の種々の操作キーを有しており、読取開始操作等の種々の操作に用いられる。操作パネル11は、液晶ディスプレイ12を有している。当該液晶ディスプレイ12は、種々の情報を表示する。
又、多機能機本体10は、スキャナ部15、プリンタ部16、ファクシミリ部17、及び制御部20等を内蔵している。図5に示すように、スキャナ部15は、多機能機本体10上部に配設されている。具体的に、スキャナ部15は、多機能機本体10の上面を構成するプラテンガラス15Aと、プラテンガラス15Bと、二つの画像読取ユニットを有している。プラテンガラス15Aは、原稿を載置可能である。当該スキャナ部15は、コンタクトイメージセンサ(CIS)等の公知の読取センサで構成される画像読取ユニットにより、プラテンガラス15A上に載置された原稿の画像を読み取る。又、プラテンガラス15Bは、自動原稿搬送装置30により搬送される原稿が通過する読取位置R(図5参照)に対応して設けられ、当該プラテンガラス15Bの下方には、CIS等の読取センサが配設される。
プリンタ部16は、所謂、レーザプリンタにより構成され、画像データを用紙に印刷する。スキャナ部15により読み取られた画像データは、プリンタ部により、用紙上に印刷され得る。又、ファクシミリ部17は、ネットワーク通信網で接続された他の装置とファクシミリ通信を行う。従って、スキャナ部15により読み取られた画像データは、ファクシミリ部17により、ユーザ所望の他の装置に対して、ファクシミリ送信され得る。
自動原稿搬送装置30は、多機能機本体10の上部に配設されている。そして、自動原稿搬送装置30は、多機能機本体10の上面背面側に配設された蝶番を支点として開閉自在に取り付けられている。当該自動原稿搬送装置30は、プラテンガラス15A上に原稿をセットした場合において、原稿をプラテンガラス15A側に押圧する原稿押さえとして機能する。
そして、自動原稿搬送装置30は、原稿トレイ40と、排出原稿収納部50と、原稿搬送機構部60とを有している。自動原稿搬送装置30は、原稿トレイ40にセットされた原稿を、原稿搬送機構部60によって、排出原稿収納部50へ搬送する。後述するように、原稿トレイ40にセットされた原稿は、原稿搬送機構部60によって搬送される際に、プラテンガラス15Bの位置に対応し、スキャナ部15による画像の読取が行われる読取位置Rを経由する(図5参照)。従って、多機能機1は、原稿トレイ40にセットされた複数枚の原稿から、順次、画像を読み取ることができる。
次に、第1実施形態に係る多機能機1を構成する自動原稿搬送装置30の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図2〜図8は、第1実施形態における自動原稿搬送装置30に関する説明図である。
上述したように、自動原稿搬送装置30は、本体フレーム31、カバー32、原稿トレイ40、排出原稿収納部50、及び原稿搬送機構部60を有している。本体フレーム31は、自動原稿搬送装置30の骨組みである。カバー32、原稿トレイ40、排出原稿収納部50、原稿搬送機構部60は、当該本体フレーム31上に配設されている。
カバー32は、本体フレーム31に対して開閉可能に取り付けられており、原稿搬送機構部60を覆う。又、カバー32は、当該カバー32を閉じた場合に、排出原稿収納部50の外郭を構成する(図5等参照)。
原稿トレイ40は、搬送及び画像読取の対象となる原稿(以下、対象原稿Dという)がセットされる略長方形状のトレイである。当該原稿トレイ40は、操作パネル11に正対した場合における右手方向(以下、右手方向という)に配設されている。そして、原稿トレイ40は、複数枚(後述する所定量以上であってもよい)の原稿をセットし得るように構成されている。当該原稿トレイ40の構成等については、後に詳細に説明する。
排出原稿収納部50は、搬送及び画像読取を完了した原稿が堆積・収納される部分である。図5に示すように、当該排出原稿収納部50は、原稿トレイ40、原稿搬送機構部60の上方に位置する。
原稿搬送機構部60は、原稿トレイ40にセットされた原稿を一枚ずつ、読取位置R(図5参照)を経由して、排出原稿収納部50へ搬送する。当該原稿搬送機構部60は、搬送経路61を有している。
尚、本明細書においては、原稿が原稿トレイ40から排出原稿収納部50へ搬送される際の進行方向を「搬送方向」という。そして、搬送方向上流側を「上流側」といい、搬送方向下流側を「下流側」という。又、原稿トレイ40の搬送方向上流側に位置する端部を「上流側端部41」といい、原稿トレイ40の搬送方向下流側に位置する端部を「下流側端部42」という。
搬送経路61は、原稿トレイ40にセットされた原稿が排出原稿収納部50へ搬送される際に通過する経路である。図5に示すように、当該搬送経路61は、原稿トレイ40の搬送方向下流側に位置する一端部から読取位置Rへ向かって略水平方向(図5中、左方向)に延びており、読取位置Rを経た後、弧を描きつつ排出原稿収納部50へと接続されている。
当該搬送経路61は、吸入経路62、読取搬送経路63、湾曲経路64、及び原稿排出口65により構成されている。吸入経路62は、原稿トレイ40の載置面から下流側に向かって略水平に伸びている。
読取搬送経路63は、吸入経路62の下流側端部から下方に向かって傾斜し、読取位置Rへ向かって延びている。図5に示すように、読取搬送経路63の読取位置Rに対応する部分は下方へ開口されている。従って、読取位置Rを搬送される際に、原稿は、プラテンガラス15B及び画像読取ユニット上方を通過する。従って、スキャナ部15は、原稿が読取位置Rを通過する際に、当該原稿から画像を読み取ることができる。
湾曲経路64は、読取搬送経路63の下流側端部と、排出原稿収納部50の上流側とを接続している。当該湾曲経路64は、読取搬送経路63の下流側端部から上方へ向かって弧を描くように形成されている。当該湾曲経路64を通過する際に、原稿の搬送方向は、略180度転換される。そして、原稿排出口65は、当該湾曲経路64の下流側端部と排出原稿収納部50の接続部である。湾曲経路64を搬送された原稿は、当該原稿排出口65から排出原稿収納部50へ排出される。
又、原稿搬送機構部60は、原稿搬送モータ70(図10参照)、吸入ローラ71、吸入パッド72、分離ローラ73、分離パッド74、第1搬送ローラ75、原稿ガイド76、第2搬送ローラ77、及び原稿排出ローラ78を有している。原稿搬送モータ70は、原稿トレイ40から排出原稿収納部50への原稿の搬送に関する駆動源である。具体的には、原稿搬送モータ70は、吸入ローラ71、分離ローラ73、第1搬送ローラ75、第2搬送ローラ77、及び原稿排出ローラ78を回転駆動させる。
吸入ローラ71は、原稿トレイ40の下流側端部42近傍に回転自在に配設されている。図7に示すように、吸入ローラ71は、原稿トレイ40の下流側端部において、搬送方向に直交する原稿(原稿トレイ40)の幅方向(以下、「幅方向」という)中央部に位置し、原稿トレイ40にセットされた原稿の下面に当接する。これにより、多機能機1は、吸入ローラ71を回転駆動することで、原稿トレイ40にセットされた原稿を、吸入経路62へ搬送し得る。
吸入パッド72は、吸入ローラ71の上方において、当該吸入ローラ71と対向するように配設されている。当該吸入パッド72は、上下方向に揺動可能に配設されており、吸入ローラ71に向かって付勢されている。従って、吸入パッド72は、原稿を吸入ローラ71表面に押し付けることができ、当該原稿を確実に吸入経路62へ搬送する機能を果たす。
分離ローラ73は、原稿を一枚ずつに分離して搬送するためのローラである。当該分離ローラ73は、吸入経路62の下流側端部に回転自在に配設されており、原稿の幅方向中央部に位置している(図7参照)。そして、分離ローラ73は、吸入経路62の下部に配置されており、上部が吸入経路62内部に露出している。
そして、分離パッド74は、分離ローラ73の上方において、当該分離ローラ73と対向するように配設されている。当該分離パッド74は、上下方向に揺動可能に配設されており、分離ローラ73に向かって付勢されている。従って、分離パッド74は、原稿を分離ローラ73に押し付けることができ、確実に、原稿を一枚ずつに分離して搬送する機能を果たす。
第1搬送ローラ75は、読取搬送経路63に搬送された原稿を、読取位置Rへ向かって搬送する。当該第1搬送ローラ75は、読取搬送経路63上部に回転自在に配設されている。そして、第1搬送ローラ75の下部は、読取搬送経路63内に露出しており、読取搬送経路63を搬送される原稿表面と当接する。従って、当該第1搬送ローラ75は、原稿搬送モータ70の駆動に従って回転駆動することで、読取搬送経路63内の原稿を読取位置Rへ搬送し得る。
そして、原稿ガイド76は、読取搬送経路63の上面を構成し、読取搬送経路63を搬送された原稿を読取位置Rへ案内する。又、原稿ガイド76は、読取位置Rにおいて、読取位置Rに位置する原稿に対する原稿押さえとして機能する。従って、多機能機1は、読取位置Rに搬送された原稿から、確実に画像を読み取ることができる。
第2搬送ローラ77は、読取位置Rを通過した原稿を、湾曲経路64及び原稿排出口65へ向かって搬送する。当該第2搬送ローラ77は、湾曲経路64の上流側端部に回転自在に配設されている。第2搬送ローラ77の下部は、湾曲経路64内に露出しており、読取位置Rを通過した原稿表面と当接する。従って、当該第2搬送ローラ77は、原稿搬送モータ70の駆動に従って回転駆動することで、読取位置Rを通過した原稿を、湾曲経路64及び原稿排出口65へ搬送し得る。
そして、原稿排出ローラ78は、原稿排出口65近傍に回転自在に配設されている。当該原稿排出ローラ78は、原稿搬送モータ70の駆動に従って回転駆動することで、原稿排出口65から排出された原稿を、排出原稿収納部50へ排出する。
ここで、画像読取時における原稿の動きについて説明する。画像の読取に関する動作が開始されると、原稿トレイ40にセットされた原稿は、吸入ローラ71、吸入パッド72により、分離ローラ73等に向かって吸入経路62を搬送される。そして、当該原稿は、分離ローラ73、分離パッド74により、一枚ずつに分離されて、読取搬送経路63へ搬送される。読取搬送経路63内では、原稿は、第1搬送ローラ75により読取位置Rへ搬送される。この時、スキャナ部15は、読取位置Rを通過する原稿から画像を読み取る。読取位置Rを通過した後、原稿は、第2搬送ローラ77によって、湾曲経路64、原稿排出口65を搬送される。その後、原稿排出口65へ到達すると、当該原稿は、原稿排出ローラ78によって、排出原稿収納部50へ排出される。当該原稿は、排出原稿収納部50内部に積層状態で収納される。
次に、自動原稿搬送装置30における原稿トレイ40の構成について、図2〜図7を参照しつつ詳細に説明する。図2、図3、図5に示すように、第1実施形態に係る多機能機1において、原稿トレイ40は、トレイ回動軸43を軸として、一定の範囲で回動自在に取り付けられている。具体的には、原稿トレイ40は、吸入ローラ71、吸入パッド72、及び分離ローラ73近傍に位置するトレイ回動軸43によって、原稿トレイ40の下流側端部42を軸支されている(図5参照)。従って、原稿トレイ40がトレイ回動軸43を軸に回動した場合であっても、当該原稿トレイ40の下流側端部42の位置は、大きく変動することはない。
そして、当該原稿トレイ40は、上流側端部41において、付勢ばね47により支持されている。図2〜図6に示すように、当該付勢ばね47は、原稿トレイ40の幅方向中央を通る中心軸Cに対して線対称となる位置で、原稿トレイ40を支持している。従って、原稿トレイ40は、水平状態を維持した状態で、上流側端部を上下に回動し得る。
又、原稿トレイ40の上流側端部は、付勢ばね47により、当該原稿トレイ40の下方から上方へ向かう付勢力を受けている。従って、当該原稿トレイ40上に何ら原稿がセットされていない場合、原稿トレイ40の上流側端部は、付勢ばね47の付勢力により、上流側端部高Hに位置する(図2、図5、図6参照)。上流側端部高Hは、原稿がセットされていない場合におけるプラテンガラス15A表面から原稿トレイ40の上流側端部の上面までの高さを意味する。
そして、原稿がセットされていない場合、上流側端部高Hに位置する上流側端部41は、プラテンガラス15A表面を基準として、トレイ回動軸43及び下流側端部42よりも上方に位置する。この場合、原稿トレイ40は、上流側端部41から下流側端部42に向かって傾斜する。従って、原稿トレイ40上の原稿は、原稿の自重により、搬送方向に従って容易に移動し得る。
そして、原稿トレイ40上に原稿がセットされた場合、上流側端部41は、付勢ばね47の付勢力に抗して下方に移動する(図3、図5参照)。この時、上流側端部41は、原稿トレイ40にセットされた原稿の量(即ち、セットされた原稿の重量)と、付勢ばね47の付勢力が均衡する位置で静止する。即ち、上流側端部41の位置は、原稿トレイ40にセットされた原稿の量に応じた位置となる。
又、上流側端部41の下方には、トレイセンサ44が配設されている。当該トレイセンサ44は、原稿トレイ40の幅方向中央部に対応する位置に配設されている。そして、トレイセンサ44は、所謂、フォトセンサであり、発光部44Aと、受光部44Bを有している。即ち、発光部44Aは、受光部44Bに対して、光を照射する。受光部44Bは、発光部44Aから照射された光を受け、当該光の受光の有無により検出信号を出力する。
図4に示すように、上流側端部41において、原稿トレイ40の幅方向中央部には、遮光部45が、原稿トレイ40と一体に形成されている。遮光部45は、鉛直方向に延びる平板状に形成されている。原稿トレイ40がトレイ回動軸43を軸に回動していくと、遮光部45は、発光部44Aと受光部44Bの間に進入する(図5、図6参照)。具体的には、原稿トレイ40に所定枚数(例えば、30枚)以上の原稿がセットされた場合に、遮光部45は、原稿トレイ40の回動に伴い、発光部44Aから受光部44Bへ照射される光を遮断する。
この結果、トレイセンサ44は、上流側端部41の位置に応じて、異なる出力信号を出力し得る。即ち、当該多機能機1は、原稿トレイ40に所定枚数(例えば、30枚)以上の原稿がセットされた状態を検知し、当該状況に応じた制御を行い得る。
そして、図5に示すように、原稿トレイ40は、付勢ばね47の配設位置近傍に、第1回動規制部48を有している。第1回動規制部48は、原稿トレイ40の下方に向かって所定寸法延出しており、当該原稿トレイ40と一体に形成されている。又、自動原稿搬送装置30は、第1回動規制部48の下方に、第2回動規制部49を有している。所定枚数(例えば、30枚)以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、第1回動規制部48の下端は、第2回動規制部49の上端面に当接する。即ち、原稿トレイ40の回動量は、第1回動規制部48、第2回動規制部49により、所定範囲に制限される。
図5、図6に破線で示すように、原稿トレイ40に所定枚数(例えば、30枚)以上の原稿がセットされた場合、原稿トレイ40の上流側端部は、第1回動規制部48、第2回動規制部49により、上流側端部高hに位置する。上流側端部高hは、原稿トレイ40に所定量以上の原稿がセットされている場合におけるプラテンガラス15A表面から原稿トレイ40の上流側端部の上面までの高さを意味する。
そして、所定量以上の原稿がセットされている場合、上流側端部高hに位置する上流側端部41は、プラテンガラス15A表面を基準として、トレイ回動軸43及び下流側端部42よりも下方に位置する。この場合、原稿トレイ40は、下流側端部42から上流側端部41に向かって傾斜する。従って、所定量以上の原稿がセットされている場合、原稿トレイ40上の原稿は、原稿の自重により、搬送方向と逆方向への力を受ける。この結果、所定量以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合に、当該原稿が、搬送方向に移動することはなく、原稿搬送機構部60により搬送されることはない。
次に、原稿トレイ40の下流側端部42近傍の構成について、図7〜図9を参照しつつ詳細に説明する。
図7に示すように、原稿トレイ40の下流側端部42においては、トレイ延出部42Aが、当該原稿トレイ40の幅方向両端部に形成されている。そして、吸入ローラ71は、原稿トレイ40の下流側において、原稿トレイ40の幅方向中心(即ち、中心軸C上)に回転自在に配設されている。即ち、トレイ延出部42Aは、吸入ローラ71の両端側に位置する。そして、トレイ延出部42Aは、夫々、原稿トレイ40の下流側端部42から、吸入ローラ71の回転軸よりも下流側まで延出されて形成されている。
従って、所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされ、原稿トレイ40が回動した場合、下流側端部42に位置する原稿は、トレイ延出部42Aにより幅方向両端部を支持された状態で、下流側端部42と共に上方に移動する。そして、トレイ延出部42Aは、吸入ローラ71の回転軸よりも下流側まで延出形成されているので、当該原稿は、原稿トレイ40の回動に伴い、大きく上方に移動する。この結果、当該原稿は、吸入ローラ71表面から確実に離間し、吸入ローラ71により搬送されることはない。即ち、当該多機能機1は、原稿トレイ40に所定枚数以上の原稿がセットされた場合に、原稿の搬送及び読取を、物理的に禁止することができる。
図8、図9に示すように、原稿センサ46が、吸入ローラ71の下流側に配設されている。当該原稿センサ46は、吸入ローラ71近傍に存在する対象原稿Dの有無を検知する。後述するように、当該原稿センサ46は、制御部20と接続されている。
尚、当該原稿センサ46は、所定の検出範囲を有している。上述したように、所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、原稿トレイ40の下流側端部42は上方に移動する。この原稿トレイ40の回動に伴い、対象原稿Dは、吸入ローラ71から所定距離離間する(図9参照)。この時、当該対象原稿Dは、原稿センサ46の検出範囲の外に位置する。従って、この場合には、原稿センサ46は、吸入ローラ71近傍に対象原稿Dが存在しないことを示すOFF信号を出力する。
続いて、多機能機1の制御系について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10に示すように、多機能機1は、制御部20を有している。制御部20は、CPU21、ROM22、及びRAM23を有する。CPU21は、多機能機1の制御の中枢を担う中央演算処理装置である。具体的には、CPU21は、スキャナ部15による画像の読取に係る制御、プリンタ部16による印刷に関する制御、及びファクシミリ部17によるファクシミリ通信に関する制御等を行う。
ROM22は、多機能機1の制御上で必要なデータテーブル、制御プログラムを格納する記憶装置である。当該ROM22は、後述する制御プログラム(図11等参照)を格納している。そして、RAM23は、CPU21による演算結果等の種々の情報を一時的に格納する記憶装置である。
上述したように、多機能機1は、操作パネル11、液晶ディスプレイ12、スキャナ部15、プリンタ部16、ファクシミリ部17、トレイセンサ44、原稿センサ46、及び原稿搬送モータ70を有している。操作パネル11は、制御部20と接続されている。従って、制御部20は、操作パネル11に対する種々の操作(例えば、後述する読取開始操作)に従った制御を行い得る。
液晶ディスプレイ12は、制御部20に接続されている。従って、液晶ディスプレイ12は、制御部20の制御に従って、種々の内容を表示し得る。例えば、液晶ディスプレイ12は、制御部20の制御に従い、原稿トレイ40にセットされた原稿の量に関する種々のメッセージを表示し得る。
スキャナ部15は、制御部20に接続されている。従って、スキャナ部15は、制御部20の制御に従って、原稿から画像を読み取ることができる。同様に、プリンタ部16、ファクシミリ部17も、制御部20に接続されている。従って、プリンタ部16は、制御部20の制御に従い、所望の内容を用紙に印刷する。又、ファクシミリ部17は、制御部20の制御に従って、他の装置との間におけるファクシミリ通信を行う。
そして、制御部20は、トレイセンサ44と接続されている。トレイセンサ44は、発光部44Aから受光部44Bへの光が遮光部45により遮断された場合に、ON信号を出力する。従って、制御部20は、トレイセンサ44からの出力信号により、原稿トレイ40の状態(図4等参照)を判断することができ、もって、原稿トレイ40にセットされた原稿の量を判断し得る。
又、制御部20は、原稿センサ46と接続されている。原稿センサ46は、原稿トレイ40に載置された原稿が吸入ローラ71近傍に位置する場合に、ON信号を出力し、当該原稿が吸入ローラ71近傍に存在しない場合(例えば、下流側端部42が上方に移動している状態等)に、OFF信号を出力する。従って、制御部20は、原稿センサ46からの出力信号により、種々の制御を行い得る。具体的には、制御部20は、原稿トレイ40の状態(図5等参照)を判断することができ、もって、原稿トレイ40にセットされた原稿の量を判断し得る。
更に、制御部20は、原稿搬送モータ70と接続されている。従って、制御部20は、原稿搬送モータ70の駆動態様を制御することができ、もって、吸入ローラ71等の駆動態様を制御し得る。具体的には、制御部20は、後述する制御プログラムに従った制御を行うことにより、セットされた原稿の量に応じた原稿の搬送及び画像の読取に関する制御を行い得る。
次に、第1実施形態に係る多機能機1における制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図11は、当該多機能機1における原稿の搬送及び画像の読取に関する制御プログラムのフローチャートである。尚、当該制御プログラムは、多機能機1に電源が投入されている間、制御部20によって繰り返し実行される。
先ず、S1において、制御部20は、トレイセンサ44からON信号を受信したか否かを判断する。トレイセンサ44がONである場合(S1:YES)、制御部20は、S2に処理を移行する。一方、トレイセンサ44がONでない場合(S1:NO)、制御部20は、S3に処理を移行する。
S2においては、制御部20は、原稿読取禁止処理を実行する。原稿読取禁止処理(S2)では、制御部20は、読取開始操作を無効とする制御を行う。即ち、制御部20は、読取開始操作が行われた場合であっても、原稿搬送モータ70の駆動を開始することはない。つまり、この場合においては、多機能機1は、原稿トレイ40にセットされた原稿を搬送することなく、当該原稿から画像を読み取ることはない。又、当該原稿読取禁止処理(S2)において、制御部20は、「原稿トレイ40に所定量以上の原稿がセットされている旨」を、液晶ディスプレイ12に表示する。これにより、ユーザは、液晶ディスプレイ12の表示に基づいて、画像の読取実行前に、原稿枚数の調整等種々の作業を行い得る。原稿読取禁止処理を終了すると、制御部20は、当該制御プログラムを終了する。
S3では、制御部20は、操作パネル11からの操作信号に基づいて、読取開始操作が行われたか否かを判断する。読取開始操作は、操作パネル11に含まれるスタートキーの入力により行われる。読取開始操作が行われた場合(S3:YES)、制御部20は、S4に処理を移行する。読取開始操作が行われていない場合(S3:NO)、制御部20は、そのまま当該制御プログラムを終了する。
S4に移行すると、制御部20は、原稿読取処理を実行する。原稿読取処理(S4)では、制御部20は、原稿搬送モータ70を駆動することにより、原稿トレイ40にセットされた原稿を、一枚ずつ、読取位置Rを経由して、排出原稿収納部50へ搬送する。又、制御部20は、スキャナ部15を制御することにより、読取位置Rを通過する原稿から、画像の読取を行う。原稿読取処理(S4)を終了すると、制御部20は、当該制御プログラムを終了する。
そして、原稿読取処理(S4)を実行した後、制御部20は、読み取った画像データを用いた種々の処理を行い得る。多機能機1がコピーモードである場合、制御部20は、読み取った画像データをプリンタ部16により用紙に印刷する。又、多機能機1がファクシミリモードである場合、制御部20は、入力された相手先番号等により相手先を特定し、ファクシミリ部17を介して、当該画像データについてのファクシミリ送信を実行する。
以上、説明したように、第1実施形態に係る多機能機1において、原稿トレイ40は、下流側端部42近傍に位置するトレイ回動軸43により回動自在に軸支されている。又、原稿トレイ40の上流側端部41は、原稿トレイ40にセットされた原稿の量に応じて、付勢ばね47の付勢力に抗して下方に移動する。原稿トレイ40に所定枚数以上の原稿がセットされた場合、原稿トレイ40は、上流側端部41が下方へ移動し、下流側端部42が上方へ移動した状態(図5中、破線で示す状態)となる。この時、原稿トレイ40に載置されている原稿は、吸入ローラ71表面から離間する。
これにより、当該多機能機1において、所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、原稿トレイ40にセットされた原稿は、吸入ローラ71等を含む原稿搬送機構部60により、読取位置Rへ搬送されることはない。即ち、この場合において、当該多機能機1は、排出原稿収納部50に所定枚数以上の原稿を収納することはない。この結果、当該多機能機1は、大量の原稿が排出原稿収納部50に収納されることに起因するジャムの発生を防止しうる。又、当該多機能機1によれば、原稿の搬送及び読取前の時点で、原稿の搬送が禁止されるため、ユーザは、原稿枚数の調整作業等を事前に行い得る。この結果、当該多機能機1は、ユーザの作業負担を軽減し得る。
又、当該多機能機1において、トレイ回動軸43は、原稿トレイ40の中点よりも下流側であり、且つ、吸入ローラ71の回転軸より上流側の位置で、原稿トレイ40を回動自在に軸支している(図5参照)。従って、原稿トレイ40は、当該原稿トレイ40にセットされた原稿の量に応じて、上流側端部41を下降する。又、所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、下流側端部42は、トレイ回動軸43を軸に上方へ回動することにより、セットされている原稿を上方へ移動し、吸入ローラ71表面から離間する。従って、トレイ回動軸43を上述した位置とすることにより、当該多機能機1は、より確実に、大量の原稿が排出原稿収納部50に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
そして、原稿トレイ40は、上流側端部41における中心軸を対称軸として線対称となる位置で、付勢ばね47により支持されており、当該付勢ばね47の付勢力を受けている。これにより、原稿トレイ40の上流側端部41は、原稿トレイ40上の原稿の量に応じて下降する。この結果、多機能機1は、より適切な状況下で、前記ジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。又、付勢ばね47が中心軸Cに対して線対称となる位置で支持するので、原稿トレイ40は、水平状態を維持したまま下降し得る。この結果、当該多機能機1は、所定枚数未満の原稿が載置された場合に、原稿を円滑に搬送し得る。
又、当該多機能機1において、原稿トレイ40は、下流側端部42にトレイ延出部42Aを有している。トレイ延出部42Aは、吸入ローラ71の回転軸よりも下流側まで延出しており、原稿の幅方向両端部を支持する。従って、所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされた場合、原稿は、吸入ローラ71の表面から確実に離間する。この結果、当該多機能機1は、より確実に、大量の原稿が排出原稿収納部50に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
そして、所定枚数以上の原稿がセットされた場合、原稿トレイ40の上流側端部41は、上流側端部高hの位置に位置する(図5参照)。そして、この場合、上流側端部41は、下流側端部42及びトレイ回動軸43よりも低い位置となる。つまり、原稿トレイ40は、搬送方向と逆方向に向かって傾斜する。従って、当該多機能機1は、原稿トレイ40に所定枚数以上の原稿がセットされた場合に、原稿トレイ40上の原稿を、吸入ローラ71から遠ざけることができる。この結果、当該多機能機1は、より確実に、大量の原稿が排出原稿収納部50に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
当該多機能機1は、トレイセンサ44の検出結果に基づいて、原稿読取禁止処理(S2)を実行する。原稿読取禁止処理(S2)では、多機能機1は、読取開始操作を無効とすることで、原稿搬送機構部60を構成する原稿搬送モータ70の駆動を禁止する。この結果、当該多機能機1は、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。又、原稿読取禁止処理(S2)では、多機能機1は、「所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされている旨」を液晶ディスプレイ12に表示する。従って、ユーザは、液晶ディスプレイ12の表示を視認することで、原稿枚数の調整作業等を、原稿の搬送及び読取が実行される前に行うことができる。即ち、当該多機能機1は、再度の原稿の搬送及び読取等に基づくユーザの作業負担を軽減し得る。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態とは異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。この第2実施形態においては、多機能機1の基本的構成は同じであり、制御プログラムの処理内容が異なる。従って、第2実施形態においては、制御プログラムの処理内容について、詳細に説明する。
第2実施形態に係る制御プログラムにおいて、制御部20は、先ず、原稿センサ46からON信号を受信したか否かを判断する(S11)。即ち、制御部20は、原稿センサ46からの出力信号に基づいて、原稿トレイ40に原稿がセットされたか否かを判断する。原稿センサ46からON信号を受信した場合(S11:YES)、制御部20は、S12に処理を移行する。一方、ON信号を受信していない場合(S11:YES)、制御部20は、S17に処理を移行する。
S12に移行すると、制御部20は、原稿センサ46からの出力信号がON信号からOFF信号になったか否かを判断する。即ち、制御部20は、所定量以上の原稿がセットされたことより、原稿トレイ40の下流側端部42が上方に回動したか否かを判断する。原稿センサ46の出力信号がON信号からOFF信号に変化した場合(S12:YES)、制御部20は、S15に処理を移行する。一方、原稿センサ46の出力信号がON信号のままである場合(S12:NO)、制御部20は、S13に処理を移行する。
S13では、制御部20は、読取開始操作が行われたか否かを判断する。この判断処理は、第1実施形態におけるS3と同様の処理である。読取開始操作が行われた場合(S13:YES)、制御部20は、S14に処理を移行する。一方、読取開始操作が行われていない場合(S13:NO)、制御部20は、読取開始操作が行われるまで処理を待機する。
S14においては、制御部20は、原稿読取処理を実行する。当該原稿読取処理(S14)の処理内容は、第1実施形態における原稿読取処理(S4)と同様の処理である。原稿読取処理を終了すると、制御部20は、当該制御プログラムを終了する。
そして、原稿読取処理(S14)を実行した後、制御部20は、読み取った画像データを用いた種々の処理を行い得る。多機能機1がコピーモードである場合、制御部20は、読み取った画像データをプリンタ部16により用紙に印刷する。又、多機能機1がファクシミリモードである場合、制御部20は、入力された相手先番号等により相手先を特定し、ファクシミリ部17を介して、当該画像データについてのファクシミリ送信を実行する。
S15に移行すると、制御部20は、S13と同様の処理内容で、読取開始操作が行われたか否かを判断する。読取開始操作が行われた場合(S15:YES)、制御部20は、S16に処理を移行する。一方、読取開始操作が行われていない場合(S15:NO)、制御部20は、読取開始操作が行われるまで処理を待機する。
S16では、制御部20は、原稿読取禁止処理を実行する。上述したように、S16に移行する場合、原稿トレイ40は、原稿トレイ40に所定量以上の原稿がセットされたことにより、上流側端部41が上方に移動した状態にある。従って、このS16においては、制御部20は、第1実施形態における原稿読取禁止処理(S2)と同様の処理を行う。原稿読取禁止処理を終了すると、制御部20は、当該制御プログラムを終了する。
S17においては、制御部20は、S13と同様の処理内容で、読取開始操作が行われたか否かを判断する。読取開始操作が行われた場合(S17:YES)、制御部20は、S18に処理を移行する。一方、読取開始操作が行われていない場合(S17:NO)、制御部20は、読取開始操作が行われるまで処理を待機する。
S18に移行すると、制御部20は、対象不存在処理を実行する。S18に移行する場合、原稿トレイ40上に原稿がセットされていない状態である。従って、対象不存在処理(S18)では、制御部20は、「原稿トレイ40に原稿がセットされていない旨」を示す表示を、液晶ディスプレイ12に表示する。対象不存在処理(S18)を終了すると、制御部20は、当該制御プログラムを終了する。
以上、説明したように、第2実施形態に係る多機能機1によれば、上述した第1実施形態に係る多機能機1と同様の効果を奏し得る。即ち、第2実施形態に係る多機能機1は、確実に、大量の原稿が排出原稿収納部50に収納されることに起因するジャムの発生を防止し、ユーザの作業負担を軽減し得る。
そして、第2実施形態に係る多機能機1は、原稿センサ46の検出結果に基づいて、原稿読取禁止処理(S16)を実行する。原稿読取禁止処理(S16)は、S11、S12の判断処理の判断結果に基づいて実行される。即ち、当該多機能機1は、「所定枚数以上の原稿が原稿トレイ40にセットされ、それにより、当該原稿が吸入ローラ71近傍から上方へ移動した場合」に、原稿読取禁止処理(S16)を実行する。この結果、当該多機能機1は、より適切な状況下において、無駄なエネルギー消費を抑え、ユーザの作業負担を軽減し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、本発明を多機能機1に具体化した実施形態に適用したが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明を、自動原稿搬送装置30を備えるスキャナ装置に適用することも可能である。
又、上述した実施形態では、原稿読取禁止処理(S2、S16)において、読取開始操作の無効に伴う原稿の搬送禁止及び読取禁止と、液晶ディスプレイ12の表示による警告と、を行っていたが、この態様に限定するものではない。即ち、当該警告は、液晶ディスプレイ12への表示に限定されるものではなく、音声による警告でも良いし、LED等の発光による警告で行うことも可能である。又、当該警告を行わずに、原稿の搬送禁止及び読取禁止のみを行う態様であってもよい。
1 多機能機
12 液晶ディスプレイ
15 スキャナ部
16 プリンタ部
20 制御部
30 自動原稿搬送装置
40 原稿トレイ
41 上流側端部
42 下流側端部
42A トレイ延出部
43 トレイ回動軸
44 トレイセンサ
46 原稿センサ
47 付勢ばね
50 排出原稿収納部
60 原稿搬送機構部
70 原稿搬送モータ
71 吸入ローラ
73 分離ローラ
75 第1搬送ローラ
77 第2搬送ローラ
78 原稿排出ローラ
C 中心軸
R 読取位置

Claims (10)

  1. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    複数枚の原稿が載置される原稿トレイと、
    前記原稿トレイに載置された原稿に接触しつつ回転することで、前記読取手段により画像が読み取られる読取位置に向かって、当該原稿を引き込む吸入ローラと、
    前記読取位置に対して、前記吸入ローラにより引き込まれた原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記読取位置を経由して搬送された原稿を、積層して収納する原稿収納部と、を備える画像読取装置であって、
    前記原稿の搬送方向に沿う方向の原稿トレイの長手寸法における中点よりも、前記搬送方向下流側の所定位置で、当該原稿トレイを回動自在に軸支する回動軸と、
    前記原稿トレイにおける中点よりも前記搬送方向上流側の所定位置で、原稿トレイを支持すると共に、当該原稿トレイに対して下方から上方に向かって付勢力を加える付勢手段と、を有し、
    前記原稿トレイは、
    前記原稿トレイに所定量未満の原稿が載置されている場合、
    前記原稿トレイにおける搬送方向下流側に位置する第1端部側において、前記吸入ローラ表面と、前記原稿トレイに載置されている原稿が接触する第1の状態を呈し、
    前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている場合、
    前記原稿トレイにおける搬送方向上流側に位置する第2端部が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動することで、前記回動軸を軸に回動し、前記吸入ローラ表面から、前記原稿トレイに載置されている原稿が離間する第2の状態を呈することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記回動軸は、
    前記原稿トレイの長手寸法における中点より前記搬送方向下流側であり、且つ、前記吸入ローラの回転軸より前記搬送方向上流側の所定位置において、前記原稿トレイを回動自在に軸支することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記請求項1又は請求項2記載の画像読取装置において、
    前記付勢手段は、
    前記原稿トレイにおける前記原稿の搬送方向に直交する幅寸法の中央を通る中心軸を対象軸として、線対称となる位置において、
    前記原稿トレイを支持しつつ、当該原稿トレイに付勢力を加えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像読取装置において、
    前記原稿トレイは、
    前記吸入ローラの回転軸より前記搬送方向下流側に延出された延出部を、前記第1端部の両端に有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像読取装置において、
    前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置され、前記原稿トレイが第2の状態である場合に、
    前記原稿トレイの第2端部は、
    前記原稿トレイの第1端部よりも下方に位置することを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載の画像読取装置において、
    前記原稿トレイに載置された原稿の量に応じて下方に移動する第2端部の位置に基づいて、当該原稿トレイが前記第2の状態であることを検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段の検出結果に基づいて、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する第1表示手段を備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記請求項6記載の画像読取装置において、
    前記第1検出手段により、原稿トレイが前記第2の状態であることが検出された場合に、前記吸入ローラ、搬送手段による原稿の搬送動作を禁止する第1搬送禁止手段と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  8. 前記請求項1乃至請求項5の何れかに記載の画像読取装置において、
    前記原稿トレイが第1の状態にあることにより、原稿が吸入ローラ近傍に位置することを示す第1信号と、前記原稿トレイが第2の状態にあることにより、原稿が吸入ローラから離間していることを示す第2信号と、の何れかを出力すると共に、前記吸入ローラ近傍に配設される第2検出手段と、
    前記第2検出手段により、前記第1信号が出力された後に、前記第2信号が出力されたことに基づいて、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されていると判断された場合に、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている旨を表示する第2表示手段を備えることを特徴とする画像読取装置。
  9. 前記請求項8記載の画像読取装置において、
    前記判断手段により、前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されていると判断された場合に、前記吸入ローラ、搬送手段による原稿の搬送動作を禁止する第2搬送禁止手段と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  10. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    複数枚の原稿が載置される原稿トレイと、
    前記原稿トレイに載置された原稿に接触しつつ回転することで、前記読取手段により画像が読み取られる読取位置に向かって、当該原稿を引き込む吸入ローラと、
    前記読取位置に対して、前記吸入ローラにより引き込まれた原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記読取位置を経由して搬送された原稿を、積層して収納する原稿収納部と、を有する画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読み取られた画像を被記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える画像形成装置であって、
    前記原稿の搬送方向に沿う方向の原稿トレイの長手寸法における中点よりも、前記搬送方向下流側の所定位置で、当該原稿トレイを回動自在に軸支する回動軸と、
    前記原稿トレイにおける中点よりも前記搬送方向上流側の所定位置で、原稿トレイを支持すると共に、当該原稿トレイに対して下方から上方に向かって付勢力を加える付勢手段と、を有し、
    前記原稿トレイは、
    前記原稿トレイに所定量未満の原稿が載置されている場合、
    前記原稿トレイにおける搬送方向下流側に位置する第1端部側において、前記吸入ローラ表面と、前記原稿トレイに載置されている原稿が接触する第1の状態を呈し、
    前記原稿トレイに所定量以上の原稿が載置されている場合、
    前記原稿トレイにおける搬送方向上流側に位置する第2端部が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動することで、前記回動軸を軸に回動し、前記吸入ローラ表面から、前記原稿トレイに載置されている原稿が離間する第2の状態を呈することを特徴とする画像形成装置。
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