JP2010273942A - バックル - Google Patents

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Abstract

【課題】ダブルロック機能を備えたバックルにおいて、この状態を容易に作出できるようにする。
【解決手段】バックル雄具Mの差し込み部6は、バックル雌具F内に第一位置まで差し込まれたときに弾発してこのバックル雌具Fの被掛合部1nに掛合される弾性掛合片6aを備えている。バックル雌具Fは、ロック位置において前記掛合を解く向きのバックル雄具Mの弾性掛合片6aの弾性変形を阻止するロック部材2を、このロック位置と非ロック位置とに亘る移動可能に備えていると共に、ロック部材2をロック位置に向けて付勢する付勢手段3の付勢に抗してこのロック部材2を非ロック位置に保持する保持手段1bを備えている。第一位置にあるバックル雄具Mの差し込み部6をそれより奥の第二位置までバックル雌具F内に差し込み操作したときに保持手段1bによるロック部材2の保持が解除されるようになっている。
【選択図】図4

Description

この発明は、バックル雌具と、このバックル雌具への差し込み部を備えたバックル雄具とからなり、両者を分離させた状態からこの差し込み部をバックル雌具内に所定位置まで差し込むことにより、両者を掛合により連結させて、バックル雌具側に取り付けなどされた部材とバックル雄具側に取り付けなどされた部材とを接続させ合わせるバックルの改良に関する。
筒状の雌部材と、これに一部を差し込み組み合わされる雄部材とからなるバックルにおいて、両者の連結状態を簡単には解除できないようにしたものがある。(特許文献1参照)この特許文献1のバックルにあっては、雌部材にロック部材が備えられている。雌部材と雄部材とは雌部材のスロットに雄部材の可撓アームが両者の組み合わせ時に弾発して掛合されることで連結される。この連結状態からロック部材のロック部をロック位置に移動操作すると、このロック部により前記掛合を解く位置への可撓アームの撓み込みが阻止されるようになっている。(いわゆるダブルロック)しかるに、この特許文献1のバックルでは、かかるダブルロック状態を作り出すためには、雌部材への雄部材の一部の差し込み後に、さらに前記ロック部材の移動操作を要していた。
特許第3007167号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のダブルロック機能を備えたバックルにおいて、この状態を容易に作出できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、バックルを、以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)バックル雌具と、このバックル雌具への差し込み部を備えたバックル雄具とからなるバックルであって、
(2)バックル雄具の差し込み部は、バックル雌具内に第一位置まで差し込まれたときに弾発してこのバックル雌具の被掛合部に掛合される弾性掛合片を備えており、
(3)バックル雌具は、ロック位置において前記掛合を解く向きのバックル雄具の弾性掛合片の弾性変形を阻止するロック部材を、このロック位置と非ロック位置とに亘る移動可能に備えていると共に、
(4)このロック部材をロック位置に向けて付勢する付勢手段の付勢に抗してこのロック部材を非ロック位置に保持する保持手段を備えており、
(5)前記第一位置にあるバックル雄具の差し込み部をそれより奥の第二位置までバックル雌具内に差し込み操作したときに保持手段によるロック部材の保持が解除されるようになっている。
かかる構成によれば、第一に、バックル雄具の差し込み部をバックル雌具内に第一位置まで差し込むことで前記弾性掛合片を被掛合部に掛合させてバックル雌具とバックル雄具とを連結させることができる。また、第二に、この第一位置にあるバックル雄具を前記第二位置までさらに差し込み操作することで、ロック部材の保持を解いて付勢手段の付勢によりロック部材をロック位置に移動させて、このロック部材をこの付勢に抗して非ロック位置に移動操作させない限り、前記連結状態を解除できないようにすることができる。(ダブルロック状態)
前記バックル雌具に、ロック位置にあるロック部材を非ロック位置に移動操作可能とする操作部材を備えさせておけば、この操作部材の操作により前記ダブルロック状態を容易に解除することができる。
前記保持手段を、第二位置へのバックル雄具の差し込み操作によってこのバックル雄具の一部に当接されて弾性変形してロック部材の保持を解除する弾性片とすれば、バックル雌具にかかる保持手段を容易かつ適切に備えさせることができる。
また、前記保持を解かれてロック位置に移動されるロック部材がバックル雄具の差し込み部の一部に突き当たってこの差し込み部が第一位置まで移動され、この状態からの操作部材の操作によるロック部材の非ロック位置への移動が弾性片の弾性変形により許容されると共に、ロック部材が非ロック位置に至ったときに弾性片が弾性復帰されてこの非ロック位置でのロック部材の保持がなされるようにしておけば、操作部材の操作によりロック部材を非ロック位置に移動させることによりロック部材をこの非ロック位置に位置づけて、バックル雄具の弾性掛合片を被掛合部との掛合を解く向きに弾性変形操作できる状態を作り出すことができる。
この発明にかかるバックルにあっては、バックル雄具の差し込み部をバックル雌具内に差し込むだけで、前記ダブルロック状態を容易に作出することができる。
図1はバックルの分解斜視構成図であり、バックルの表面側からこのバックルを見て示している。 図2はバックルの分解斜視構成図であり、バックルの裏面側からこのバックルを見て示している。 図3はバックル雄具の差し込み部を第一位置までバックル雌具内に差し込んだ状態をバックルの表面側から見て示した正面図である。 図4は図3の状態における断面図である。 図5はバックル雄具の差し込み部を第二位置までバックル雌具内に差し込んだ状態をバックルの表面側から見て示した正面図である。 図5は図4の状態における断面図である。 図7はダブルロック状態にあるバックルをその表面側から見て示した正面図である。 図8は図7の状態における断面図である。
以下、図1〜図8に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。この実施の形態にかかるバックルは、バックル雌具Fと、このバックル雌具Fへの差し込み部6を備えたバックル雄具Mとからなり、両者を分離させた状態からこの差し込み部6をバックル雌具F内に所定位置まで差し込むことにより、両者を掛合により連結させて、バックル雌具F側に取り付けなどされた部材とバックル雄具M側に取り付けなどされた部材とを接続させ合わせるものである。
バックル雄具Mは、前記差し込み部6と、前記部材に対する取り付け部7とを備えている。
図示の例では、取り付け部7は、外郭形状を略長方形状とする外枠体7aと、この外枠体7aを構成する一対の短辺部間に架設されてこの外枠体7aの枠内空間を二分割する桟体7cとから構成されている。図示の例では、この桟体7cによって分割された枠内空間における差し込み部6の形成側に位置される一方に取り付け部7の裏面側から通して表面側に引き出した帯状体Tを分割された枠内空間の他方に通して取り付け部7の裏面側に再び引き出すようにすることで、かかる帯状体Tを桟体7cに掛け回すことができるようになっている。図示の例では、取り付け部7の裏面側に位置される外枠体7aの縁部7bと取り付け部7の表面側に位置される桟体7cの縁部7dとが前記のように通された帯状体Tにテンションが作用されればされるほどこの帯状体Tに強く押しつけられるようになっており、これによりバックル雄具Mに前記部材としてのかかる帯状体Tを取り付け位置調整可能に取り付けることができるようになっている。
一方、差し込み部6は、バックル雌具F内に第一位置まで入れ込まれたときに弾発してこのバックル雌具Fの被掛合部1nに掛合される弾性掛合片6aを備えている。図示の例では、バックル雄具Mの差し込み部6は、一対のかかる弾性掛合片6a、6aと、この一対の弾性掛合片6a、6a間に配された中足体6eとから構成されている。
一対の弾性掛合片6a、6aはそれぞれ、前記外枠体7aの長辺部の一方に片基端を一体に連接させてこの長辺部に直交する向きに突き出す脚状をなすように構成されている。また、一対の弾性掛合片6a、6aの片基端と片先端との間の中間位置からこの片先端までの間であって、他方の弾性掛合片6aに向き合った内面側と反対の外面側には、膨出部6bが形成されていると共に、この膨出部6bにより一対の弾性掛合片6a、6aにはそれぞれ片基端側に向いた掛合面6cが備えられている。
かかる一対の弾性掛合片6a、6aの片基端間の距離は、バックル雌具Fの後述する受け入れ開口1kに続く一対の幅狭の壁部1j、1jの内面間の距離と略等しいが、かかる一対の弾性掛合片6a、6aの膨出部6b間の距離は、この一対の幅狭の壁部1j、1jの内面間の距離よりも大きくなっている。これにより、バックル雄具Mの差し込み部6は、バックル雌具F内に一対の弾性掛合片6a、6aを内向きに撓ませながら受け入れられるようになっている。バックル雌具Fにおける前記差し込み部6の差し込み中心線xを挟んだ両側にはそれぞれ、受け入れ開口1kとの間に距離を開けて一対の弾性掛合片6a、6aに対する被掛合部1nが形成されている。かかる被掛合部1nはバックル雌具Fの幅狭の壁部1jの一部と幅広の壁部1iの一部とを切除するようにして、このバックル雌具Fに前記差し込み中心線xに向けて凹み込んだ割り欠き部1mを形成させることで形成されている。そして、この割り欠き部1mに面した幅狭の壁部1jの端面のうち、前記受け入れ開口1k側に位置される端面が前記被掛合部1nとして機能するようになっている。これにより、バックル雄具Mの差し込み部6は、前記掛合面6cを被掛合部1nと略同じ位置に位置させる第一位置まで入れ込まれたときに、内向きに撓んだ一対の弾性掛合片6a、6aをそれぞれ弾性復帰、つまり弾発させて、その掛合面6cをそれぞれ対応する被掛合部1nに掛合させるようになっている。
また、中足体6eは、前記弾性掛合片6aの略半分の長さを持った軸状をなしている。この中足体6eは、前記外枠体7aの長辺部の一方に足基端を一体に連接させて前記弾性掛合片6aと同じ向きに突き出している。
また、図示の例では、一対の弾性掛合片6a、6aの片基端と片先端との間の中間位置であって、他方の弾性掛合片6aに向き合った内面側にはそれぞれ、中足体6eの足先端6f側に向けて突き出す突出部6dが形成されている。
一方、バックル雌具Fは、前記部材に対する取り付け部1aを備えた主体部1に、ロック部材2と、その付勢手段3と、操作部材4とを組み合わせて構成されている。主体部1は扁平筒状をなすように構成され、ロック部材2はこの主体部1内に前記差し込み中心線xに沿ったスライド移動可能に納められている。ロック部材2はロック位置において前記掛合を解く向きのバックル雄具Mの弾性掛合片6aの弾性変形を阻止する。付勢手段3は、ロック部材2を前記受け入れ開口1k側に常時付勢するが主体部1にはこのロック部材2の保持手段1bが備えられており、この保持手段1bによりロック部材2は後述する非ロック位置に保持されるようになっている。この実施の形態にあっては、バックル雌具Fは、かかるロック部材2がロック位置にある状態を外部から認識可能とする表示手段1gを備えている。
主体部1は筒両端を共に開放させた扁平筒状をなす。すなわち、主体部1は、一対の幅広の壁部1i、1iと、一対の幅狭の壁部1j、1jとを備えている。一対の幅広の壁部1i、1iの一方がバックル雌具Fの主体部1の表面1’となり、他方がこの主体部1の裏面1”となる。この主体部1の一方の筒端が、バックル雄具Mの差し込み部6を受け入れる受け入れ開口1kとなっている。前記被掛合部1nを形成させる割り欠き部1mによって、主体部1はその筒軸方向中程の位置において内外に連通されている。
一対の幅狭の壁部1j、1jの内面間の距離は、受け入れ開口1kから被掛合部1nまでの間よりも、割り欠き部1mと主体部1の他方の筒端との間の方がやや大きくなっている。また、主体部1の筒軸方向において、割り欠き部1mは、バックル雄具Mの弾性掛合片6aの片先端から掛合面6cまでの距離よりも大きい広さを有している。これにより、バックル雌具F内に前記第一位置まで差し込み部6を入れ込ませたバックル雄具Mを、(図3)それより奥の第二位置までさらに差し込み操作することができるようになっている。(図5)
また、主体部1の筒他端側であって、この主体部1の裏面1”を構成する幅広の壁部1iには、前記部材としての帯状体Tを通すスロット1oが形成されており、図示の例ではこのスロット1oがかかる部材の取り付け部1aとして機能するようになっている。
一方、ロック部材2は、主体部1の一対の割り欠き部1m、1mの間において、前記差し込み中心線xに沿ったスライド移動可能に、この主体部1に組み合わされている。ロック部材2は、主体部1の幅広の壁部1iの内面間に隙間少なく納まる厚さを備えている。具体的には、かかるロック部材2は、箱状部2aと、腕状部2cと、軸状部2dとを備えている。箱状部2aは、バックル雌具Fの主体部1の裏面1”側において開放されると共に、受け入れ開口1k側に位置される側部にそれぞれ割り欠き部1m側に向けて突き出す腕状部2cを備えている。図示の例では、かかるバックル雌具Fの主体部1の裏面1”となる幅広の壁部1iの内面には、かかるロック部材2の箱状部2aを間に挟んで案内する前記差し込み中心線xに平行をなす一対の案内リブ1p、1pが設けられており、腕状部2cの付け根にはこの案内リブ1pの通し部2eが形成されている。
また、バックル雌具Fの主体部1の表面1’となる幅広の壁部1iには、前記差し込み中心線xに沿って長く続く貫通溝1qが形成されている。図示の例では、ロック部材2の箱状部2aの上面部に、この貫通溝1qを通じて主体部1内に入れ込まれる操作部材4の連係脚4bのはめ込み穴2fが形成されており、主体部1の表面1’に添装される操作部材4を前記差し込み中心線xに沿って移動させることで、主体部1内にあるロック部材2を外部から移動操作できるようにしてある。
図示の例では、かかる操作部材4は、主体部1の表面1’に添装されるプレート体4aと、このプレート体4aの裏面に設けられて前記貫通溝1qを通じてロック部材2の箱状部2aのはめ込み穴2fにはめ込まれる連係脚4bとを備えている。図示の例では、操作部材4は、プレート体4aの裏面であって前記差し込み中心線xを挟んだ両側にさらに掛合脚4cを備えていると共に、バックル雌具Fの主体部1の表面1’となる幅広の壁部1iには前記貫通溝1qと略同じ長さを持ったこの掛合脚4cの受け入れ溝1rが設けられている。この掛合脚4cの先端には爪が設けられており、この爪によって掛合脚4cは弾性変形されながら受け入れ溝1rに入れ込まれ、これを差し込みきった位置で弾性復帰してこの爪を主体部1の内側においてこの受け入れ溝1rの溝縁に引っかけている。これにより操作部材4は主体部1に組み合わされている。
ロック部材2の前記軸状部2dは、その軸一端を箱状部2aの主体部1の他方の筒端に一体に連接させて、この他方の筒端側に向けて突き出している。図示の例では、このロック部材2と主体部1の他方の筒端との間において、前記差し込み中心線x上に付勢手段3の押さえ部材5が備えられている。図示の例では、かかる押さえ部材5は、主体部1の幅広の壁部1iの内面間に密に納まる厚さを有しており、主体部1の他方の筒端側から主体部1内にはめ込まれるようになっている。図中符号1sで示されるのは、この押さえ部材5に形成された掛合爪5bがかかるはめ込みの過程で弾発により入り込む主体部1の幅広の壁部1iに形成された掛合孔である。
この実施の形態にあっては、主体部1に前記のように組み合わされたロック部材2の箱状部2aと、かかる押さえ部材5との間に、圧縮コイルバネ3aを介装させている。図示の例では、かかる箱状部2aの軸状部2dを圧縮コイルバネ3aのバネ一端側に入れ込ませると共に、押さえ部材5の内部に設けられた軸状部をこの圧縮コイルバネ3aのバネ他端側に入れ込ませることで、この圧縮コイルバネ3aによってロック部材2が前記受け入れ口側に向けて常時付勢されるようにしている。すなわち図示の例では、かかる圧縮コイルバネ3aが前記付勢手段3として機能している。
また、前記保持手段1bは、この実施の形態にあっては、バックル雌具Fの主体部1の裏面1”を構成する幅広の壁部1iに形成されている。図示の例では、かかる保持手段1bは、かかる幅広の壁部1iの一部を、割溝1dにより他の部分と区分して構成された、弾性片1cとして構成されている。図示の例では、かかる弾性片1cは、受け入れ開口1k側に片基部を位置させて前記差し込み中心線xに沿って延び、片先端を一対の割り欠き部1m、1mの間に位置させている。図示の例では、この差し込み中心線xに平行に延びる一対の割溝1dと、この一対の割溝1dにおける受け入れ開口1kから離れた側に位置される溝端間に亘る割溝1dとにより、前記幅広の壁部1iの一部から弾性片1cを形成させている。
この弾性片1cの片先端には、主体部1の内方に突き出す凸部1eが形成されている。この凸部1eは、受け入れ開口1kに向けられた側を、この凸部1eの頂部に向かうに連れて次第にこの凸部1eを細める向きに傾斜した傾斜面1fとしている。
バックル雄具Mの差し込み部6の弾性掛合片6aは、前記のようにバックル雌具F内に第一位置まで入れ込まれたときに弾発してこのバックル雌具Fの被掛合部1nに掛合されるようになっている。このとき、バックル雄具Mの中足体6eの足先端6fは弾性片1cの凸部1eに接しないようになっている。(図3)一方、ロック部材2は、前記付勢手段3の付勢により、弾性片1cの凸部1eに差し込み部6の差し込み側と反対の側から突き当てられそれより先への移動が阻止されている。このとき、ロック部材2の腕状部2cの先端は弾性掛合片6aの前記突出部6dよりもこの弾性掛合片6aの片先端側に位置されており、割り欠き部1mを利用して弾性掛合片6aの膨出部6bを押圧操作することで前記掛合を解く向きの弾性掛合片6aの弾性変形をロック部材2は妨げないようになっている。(図3)すなわち、ロック部材2はこれをロック位置に向けて付勢する付勢手段3の付勢に抗して保持手段1bとしての弾性片1cにより非ロック位置に保持されている。
このように前記第一位置までバックル雌具F内にバックル雄具Mの差し込み部6を入れ込ませた状態から、これより奥の第二位置までバックル雌具F内に差し込み操作すると、弾性片1cの凸部1eにバックル雄具Mの中足体6eの足先端6fが当たって弾性片1cは外向きに撓み出されるようになっている。(図5)図示の例では、主体部1の裏面1”を構成する幅広の壁部1iの外面には、この弾性片1cの囲繞リブ1tが形成されており、この裏面1”の後方に弾性片1cの撓み込みを可能とする空隙が必ず確保されるようになっている。そして、これによりこの弾性片1cの凸部1eによるロック部材2の前記保持が解かれて前記付勢によりロック部材2はかかる中足体6eの足先端6fに突き当たる位置まで移動されるようになっている。この状態から、バックル雄具Mの差し込み操作を止めると、ロック部材2を介して付勢手段3の付勢によりバックル雄具Mは差し込み部6を第一位置に位置させる位置まで押し戻される。(図7)このとき、弾性片1cの凸部1eは弾性復帰されてロック部材2の箱状部2a内に入り込むようになっている。(図7)この状態において、ロック部材2の腕状部2cの先端は弾性掛合片6aの前記突出部6dの内方に位置されており、割り欠き部1mを利用して弾性掛合片6aの膨出部6bを押圧操作したときにこの突出部6dに突き当たって前記掛合を解く向きの弾性掛合片6aの弾性変形をロック部材2が妨げるようになっている。(図7)
すなわち、この実施の形態にかかるバックルによれば、第一に、バックル雄具Mの差し込み部6をバックル雌具F内に第一位置まで差し込むことで前記弾性掛合片6aを被掛合部1nに掛合させてバックル雌具Fとバックル雄具Mとを連結させることができる。また、第二に、この第一位置にあるバックル雄具Mを前記第二位置までさらに差し込み操作することで、ロック部材2の保持を解いて付勢手段3の付勢によりロック部材2をロック位置に移動させて、このロック部材2をこの付勢に抗して非ロック位置に移動操作させない限り、前記連結状態を解除できないようにすることができる。
この実施の形態にあっては、前記のように保持が解かれてロック位置に移動されるロック部材2により、バックル雄具Mの差し込み部6も第一位置に押し戻され、この第一位置においてこのロック部材2により前記連結状態の解除が阻止されるようになっている。
そして、この実施の形態にあっては、バックル雄具Mの差し込み部6が第一位置にあってロック部材2がロック位置にある状態からの操作部材4の操作によるロック部材2の非ロック位置への移動が弾性片1cの弾性変形により許容されると共に、ロック部材2が非ロック位置に至ったときに弾性片1cが弾性復帰されてこの非ロック位置でのロック部材2の保持がなされるようになっている。具体的には、この実施の形態にあっては、バックル雄具Mの差し込み部6が第一位置にあってロック部材2がロック位置にある状態(図7、図8)から、操作部材4を受け入れ開口1kから離れる向きに移動操作すると、ロック部材2の箱状部2aに入り込んでいる弾性片1cの凸部1eの傾斜面1fにこの箱状部2aの受け入れ開口1k側に向いた前端部2bの内側が押し当たって弾性片1cは外向きに撓み出され、この撓み込みにより箱状部2a内から凸部1eが抜け出すと弾性片1cは弾性復帰してこの箱状部2aの前端部2bの前方に凸部1eを再び位置させ、このように位置される凸部1eによりロック部材2は再び非ロック位置に保持されるようになっている。(図4)これにより、この実施の形態にあっては、操作部材4の操作によりロック部材2を非ロック位置に移動させることによりロック部材2をこの非ロック位置に位置づけて、バックル雄具Mの弾性掛合片6aを被掛合部1nとの掛合を解く向きに弾性変形操作できる状態を作り出すことができるようになっている。
また、前記表示手段1gは、この実施の形態にあっては、バックル雌具Fの内外を連通させる窓穴1hと、前記ロック部材2の一部とから構成されている。すなわち、この実施の形態にあっては、ロック部材2の一部が前記ロック位置において前記窓穴1hを通じて外部より視認できるようになっている。
図示の例では、バックル雌具Fの主体部1の表面1’を構成する幅広の壁部1iに、前記差し込み中心線xに直交する向きに長く続くスロット状の窓穴1hが形成されている。この窓穴1hは弾性片1cの凸部1eの直上に位置されており、ロック部材2が非ロック位置にあるときはこの窓穴1hを通じてロック部材2の一部、図示の例では箱状部2aの前端部2bは主体部1の表面1’側から見ることができないようになっている。一方、ロック部材2がロック位置にあるときは弾性片1cの凸部1eは箱状部2a内に入り込みこの箱状部2aの前端部2bは窓穴1hの直下に位置されることから、この窓穴1hを通じて箱状部2aの前端部2bは主体部1の表面1’側から見ることができる。これにより、この実施の形態にあっては、バックル雄具Mの差し込み部6が第一位置にあってロック部材2がロック位置にある状態、つまりバックル雄具Mとバックル雌具Fとが掛合により連結しており、しかも、この掛合をロック部材2を非ロック位置に移動させない限り解除することができない、いわばダブルロック状態にあることを、使用者に明確に認識させることができる。バックル雌具Fの主体部1とロック部材2の色彩が異なるようにしておけば、ロック部材2がロック位置にある状態を、使用者に一層明確に認識させることができる。
なお、以上に説明したバックル雄具Mおよびバックル雌具Fにおける弾性変形特性を備えさせるべき箇所へのこの特性の付与は、典型的には、かかるバックル雄具Mおよびバックル雌具Fを合成樹脂材料の成形品とすることで容易になすことができる。
M バックル雄具
F バックル雌具
1b 保持手段
1n 被掛合部
2 ロック部材
3 付勢手段
6 差し込み部
6a 弾性掛合片

Claims (4)

  1. バックル雌具と、このバックル雌具への差し込み部を備えたバックル雄具とからなるバックルであって、
    バックル雄具の差し込み部は、バックル雌具内に第一位置まで差し込まれたときに弾発してこのバックル雌具の被掛合部に掛合される弾性掛合片を備えており、
    バックル雌具は、ロック位置において前記掛合を解く向きのバックル雄具の弾性掛合片の弾性変形を阻止するロック部材を、このロック位置と非ロック位置とに亘る移動可能に備えていると共に、
    このロック部材をロック位置に向けて付勢する付勢手段の付勢に抗してこのロック部材を非ロック位置に保持する保持手段を備えており、
    前記第一位置にあるバックル雄具の差し込み部をそれより奥の第二位置までバックル雌具内に差し込み操作したときに保持手段によるロック部材の保持が解除されるようになっていることを特徴とするバックル。
  2. バックル雌具は、ロック位置にあるロック部材を非ロック位置に移動操作可能とする操作部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 保持手段は、第二位置へのバックル雄具の差し込み操作によってこのバックル雄具の一部に当接されて弾性変形してロック部材の保持を解除する弾性片であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバックル。
  4. 保持を解かれてロック位置に移動されるロック部材がバックル雄具の差し込み部の一部に突き当たってこの差し込み部が第一位置まで移動され、
    この状態からの操作部材の操作によるロック部材の非ロック位置への移動が弾性片の弾性変形により許容されると共に、ロック部材が非ロック位置に至ったときに弾性片が弾性復帰されてこの非ロック位置でのロック部材の保持がなされるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のバックル。
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