JP2010136964A - バックル - Google Patents

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Toshitame Ikeda
敏為 池田
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Abstract

【課題】被連結体の連結状態が不用意に解除されることがなく、被連結体の両端を留める操作及び解除する操作が簡単且つ容易に行えるバックルの提供を目的とする。
【解決手段】バックル1を構成する差込み部材4の差込み片4aをバックルカバー3の差込み部3bに挿入し、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aから係止部材7,7の係止部7b,7b間に挿入する。差込み片4aの錠止突起4dに係止部材7,7の係止部7b,7bを係合して、バックル本体2と差込み部材4を一体的に連結固定する。また、係止部材7,7を同時に押し込み操作し、係止部材7,7の係止部7b,7b間を離間して、差込み部材4の錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aと係止部材7,7の係止部7b,7b間から抜き取る。差込み部材4の差込み片4aをバックルカバー3の差込み部3bから抜き取り、バックル本体2と差込み部材4を分離する。
【選択図】図6

Description

この発明は、例えば衣服、ランドセル、リュック、鞄などを装着する際に用いられるバンド、ベルト等の帯状或いは紐状の被連結体を留めるために用いられるバックルに関する。
従来、前記被連結体の両端を留める際に用いられるバックルとしては、例えばバンド連結片、中間片、カバー片をその順で3つに折り畳むとともに、バンド連結片に設けられた係止突起を、中間片に設けられた挿入孔に挿通し、カバー片に設けられた一対のサイドプッシュ部材によって係止突起を抜止めした後、サイドプッシュ部材をロック装置によってロックする。これにより、バンド連結片、中間片、カバー片を3つに折り畳んで連結固定する特許文献1のバックルがある。
しかし、バンドの長手方向に引張り力が付与されても、挿入孔に対する係止突起の挿入位置が変位することがなく、挿入孔の中心に挿入された位置に規制されるため、挿入孔の周縁部に対して係止突起が直接係止されることがない。つまり、バンド装着時において、バックル部分に何等かの衝撃が付与され、一対のサイドプッシュ部材による係止及びロック装置によるロックが解除された際に、バンド連結片と、中間片と、カバー片とが連結ピンを中心として展開方向へ回動されると、一対のサイドプッシュ部材の間及び挿入孔から係止突起が簡単に抜き取られてしまうので、バンドの装着状態を維持することができない。また、バンドの長手方向に付与される引張り力に弱く、大きな引張り力が付与される部分には適用することができない。
特開2006−271845号公報
この発明は前記問題に鑑み、被連結体の連結状態が不用意に解除されることがなく、高い信頼性が得られる。また、被連結体の両端を留める操作及び解除する操作が簡単且つ容易に行えるバックルの提供を目的とする。
この発明は、被連結体の一端が取り付けられるバックル本体と、該バックル本体の前面に取り付けられるバックルカバーと、該被連結体の他端が取り付けられる差込み部材とを備え、前記バックル本体の前面側に、該バックル本体の長手方向と直交する方向に開口されたコ字状の保持部材を固定し、前記バックルカバーの後面側に、前記差込み部材と対向する側が開口された凹状の差込み部を形成し、前記差込み部と対向する前記保持部材の前面側に、前記差込み片の差込み方向と直交する厚み方向に錠止孔を形成し、前記差込み部と対向する前記差込み部材の差込み側端部に、前記差込み部に差込まれる差込み片を形成し、前記差込み片の差込み側端部に、該差込み片の差込み方向と直交して前記錠止孔に挿入される錠止突起を突設し、前記バックル本体と前記保持部材との対向面間に、前記錠止孔を中心として前記錠止突起に係止される一対の係止部材を対称に配置し、前記一対の係止部材を、前記差込み片の差込み方向と直交する方向に摺動自在に設けるとともに、前記錠止孔に挿入された前記錠止突起の挿入側端部に対し係止される方向に付勢したバックルであることを特徴とする。
この発明の態様として、前記差込み部の前記差込み片の差込み側端部と対向する閉塞側内壁部に、該錠差込み片の差込み側端部が当接されるガイド部を設け、前記ガイド部の前記差込み片が当接される部分を、前記錠止突起が前記錠止孔に対し挿入される方向に向けて前記差込み片がガイドされる形状に形成することができる。
また、この発明の態様として、前記バックル本体の前記錠止孔と対向する部分に、前記錠止突起が押し当てられた際に蓄積される復元力でもって、該錠止突起を前記錠止孔から抜き取られる方向に押し戻すための付勢手段を設けることができる。
また、この発明の態様として、前記バックルカバーの前記錠止孔と対向する部分に、前記差込み片の差込み側端部に対し該差込み片の差込み方向と直交して当接される押し込み部材を設け、前記押し込み部材を、前記錠止突起が前記錠止孔に対し挿入される方向に向けて移動自在に設けることができる。
また、この発明の態様として、前記バックルカバーの対向する壁部に、前記係止部材の外端に形成した操作部が露出されるとともに、前記錠止突起に係止される方向へ前記係止部材の押し込み操作が許容される開口部を形成することができる。
前記被連結体は、例えば衣服、ランドセル、リュック、鞄などを装着する際に用いられるバンド、ベルト等の帯状部材或いは紐状部材で構成することができる。
また、付勢手段は、例えば板バネ、スプリング、或いは、合成ゴム等の弾性体で構成することができる。
また、押し込み部材は、例えば押し込みボタン、押し込みピン、プッシャー等で構成することができる。
この発明によれば、一対の係止部材を同時に操作しない限り、各係止部材の係止部間から差込み片の錠止突起が抜き取られることはない。これにより、被連結体の連結状態が不用意に解除されることがなく、バックルとして高い信頼性が得られる。また、被連結体の両端を留める操作及び解除する操作が容易に行える。
図1は本発明の一実施形態であるバックル1の組付け状態を示す斜視図、図2はバックル1に内蔵された第1例の錠止装置5の透視状態を示す正面図、図3は図2のバックル1を左側から見た状態を示す左側面図、図4は図2のバックル1を長手方向と平行する水平面で切断した構造を示す横断平面図、図5は錠止装置5の分離状態を示す展開斜視図、図6は錠止装置5による錠止状態を示す錠止部正面図、図7は錠止装置5による錠止解除状態を示す錠止部正面図である。
前記バックル1は、被連結体の一例であるベルトAの一端が取り付けられるバックル本体2と、バックル本体2の前面に取り付けられるバックルカバー3と、ベルトAの他端が取り付けられる板状の差込み部材4と、バックル本体2とバックルカバー3との対向面間に設けられた錠止装置5とを備えている。
前記錠止装置5は、バックル本体2の前面側中央部に固定された上方から見てコ字状の保持部材6と、バックル本体2と保持部材6との対向面間に対し前記差込み部材4の差込み方向と直交する方向に摺動自在に保持された一対の係止部材7,7と、係止部材7,7を互いに離間される方向に付勢する一対のコイルスプリング8,8と、バックル本体2と一方の係止部材7との間に挿入されたスペーサ9と、差込み部材4の差込み側端部に形成された差込み片4aとを備えている。
前記バックル本体2は、正面から見て横長形状に形成され、ベルトAの横幅より幅広に形成されている。また、バックル本体2の対向する縁部2g,2gの中央部には、後述するバックルカバー3の開口部3a,3aと対応して一対の切欠き部2a,2aが形成されている。
切欠き部2a,2aは、後述する係止部材7の操作部7aの押し込み操作が許容される大きさに形成されている。また、切欠き部2aを基準とする両側の縁部2gには、後述するバックルカバー3の壁部3g,3gに係止される係止片2b…が形成されている。
正面から見てバックル本体2の右側端部には、バックル本体2の長手方向と直交する幅方向に向けて取付け孔2cが形成されている。その取付け孔2cには、ベルトAの一端を挿入して裏側へ折り返すとともに、該ベルトAの一端を裏側に縫着するか、ホックなどの止め具で固定する等して取り付けられる。
バックル本体2の前面側中央部には、後述する保持部材6の突起6b…が圧入固定される孔部2d…が形成されている。また、バックル本体2の左側端部の中央部には、後述する差込み部材4の差込み片4aが嵌合される切欠き部2eが形成されている。
前記バックルカバー3は、前記バックル本体2と対応して正面から見て横長形状に形成され、該バックル本体2の前面と合致する横幅で、該バックル本体2の右側端部が突出される長さに形成されている。また、バックルカバー3の対向する壁部3g,3gの中央部には、前記バックル本体2の切欠き部2a,2aと対応して一対の開口部3a,3aが形成されている。
開口部3a,3aは、後述する係止部材7の操作部7aの押し込み操作が許容される大きさ及び形状に開口されている。また、開口部3a,3aを基準とする両側の壁部3gは、前記バックル本体2の縁部2g及び係止片2b…に対し係止される形状に形成されている。
バックルカバー3の後面側中央部には、後述する保持部材6の前面側中央部と対向して、後述する差込み部材4の差込み片4aの挿入が許容される凹状の差込み部3bが長手方向に形成されている。
差込み部3bは、差込み片4aの挿入が許容される幅及び長さに形成されている。また、差込み部材4と対向する差込み部3bの左側端部は、差込み片4aの挿入が許容される大きさ及び形状に開口されている。また、差込み部3bの右側端部は、差込み片4aの差込み側端部の突出が阻止されるように閉塞されている。
つまり、バックルカバー3の差込み部3bに、後述する差込み部材4の差込み片4aを長手方向に挿入した際、バックル本体2の左側端部に差込み部材4の右側端部が当接される。これにより、後述する差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aと対向する同心位置に規制される。
なお、バックルカバー3の外面側中央部には、例えば商品名、個人名等の文字が記載された図示しないネームプレートが長手方向に装着されている。また、ネームプレートの代わりに、前記文字や絵等の意匠をバックルカバー3の外面側中央部に明記してもよい。
前記差込み部材4は、前記バックル本体2の横幅と同一の幅に形成され、ベルトAの横幅より幅広に形成されている。また、差込み部材4の右側端部中央部には、前記バックルカバー3の差込み部3bに対し差込まれる差込み片4aが長手方向に形成されている。
差込み片4aは、前記バックルカバー3の差込み部3bに対して挿入が許容される幅及び厚みに形成され、該差込み部3bに挿入した際、後述する保持部材6の錠止孔6aと対向する位置まで挿入される長さに形成されている。また、差込み片4aの差込み側端部には、後述する保持部材6の錠止孔6aに挿入される錠止突起4dが突設されている。
錠止突起4dは、後述する保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向に突設された軸部4eと、該係止部材7の係止部7bに形成された窪み部7cの周縁部に係止される頭部4fとで構成されている。また、頭部4fは、軸部4eの先端に形成され、側面から見て滑らかな半楕円形状に形成されている。なお、頭部4fを、例えば半球形状、球形状、楕円形状等の所望する形状に形成してもよい。
正面から見て差込み部材4の左側端部には、差込み部材4の長手方向と直交する幅方向に向けて取付け孔4cが形成されている。その取付け孔4cには、ベルトAの他端を挿入して裏側へ折り返すとともに、該ベルトAの他端を裏側に縫着するか、ホックなどの止め具で固定する等して取り付けられる。
前記保持部材6は、バックル本体2の長手方向と直交する方向に開口された上方から見てコ字状に形成され、前記バックル本体2の横幅より幅狭で、該バックル本体2の縁部2g,2gの間に収められる大きさ及び形状に形成されている。また、保持部材6の前面側中央部には、前記差込み片4aの錠止突起4dが挿通される錠止孔6aが厚み方向に貫通して形成されている。
保持部材6の対向する壁部6b,6bは、該保持部材6の左右両端を前記バックル本体2の前面側中央部と対向する方向へ略直角に折り曲げて形成されている。また、壁部6b,6bの端面には、前記バックル本体2の孔部2d…と対向して該孔部2d…に圧入固定される突起6c…が形成されている。
保持部材6の後面側中央部と、該保持部材6が固定されるバックル本体2の前面側中央部との間には、一対の係止部材7,7とスペーサ9とが前面から順に厚み方向に重ね合せて保持されている。また、一対の係止部材7,7は、錠止孔6aを中心として上下対称に配置されており、一方の係止部材7が手前側に来るように配置されている。また、他方の係止部材7の後側には、後述するスペーサ9が配置されている。
保持部材6の壁部6b,6bより内側には、前記差込み片4aの差込み方向と直交する方向と平行して半円形状の受け部6d,6dが形成されている。また、受け部6dの内側受け面は、後述するコイルスプリング8の外面と対応する曲面形状に形成されている。つまり、保持部材6の受け部6dによってコイルスプリング8がそれぞれ保持され、係止部材7の押し込み時において、コイルスプリング8の蛇行が抑止される。
前記スペーサ9は、前記錠止突起4dの頭部4fより肉厚が厚く、前記保持部材6の対向する壁部6b,6bの間に保持される大きさ及び形状に形成されている。また、スペーサ9の前面側中央部には、前記保持部材6の錠止孔6aと対向して、前記差込み片4aの錠止突起4dが挿通される受け孔9aが厚み方向に貫通して形成されている。また、受け孔9aは、錠止突起4dの頭部4fより大径に形成され、前記保持部材6の錠止孔6aと同心上に形成されている。
前記一対の係止部材7,7は、前記保持部材6とスペーサ9との対向面間より重ね合わせた肉厚が薄くなるように形成され、該対向面間に対し前記差込み片4aの差込み方向と直交する方向に摺動自在に保持されている。
前記保持部材6の壁部6b,6b間より外側に突出される係止部材7の外端には、前記差込み片4aの差込み方向と直交する方向に該保持部材6を押し込み操作するための操作部7aが形成されている。また、係止部材7の操作部7aは、バックルカバー3の開口部3aより内側に保持されている。
バックルカバー3と保持部材6との対向面間に挿入される係止部材7の内端には、前記差込み片4aの錠止突起4dに係止されるL字状の係止部7bが形成されている。また、係止部7bの内側中央縁部には、前記錠止突起4dの軸部4eに係合される窪み部7cが形成されている。また、窪み部7cは、錠止突起4dの頭部4fより小径に形成されている。
係止部材7の一側に形成され、前記操作部7aに寄った位置に形成された段部7dには、一方のコイルスプリング8の一端が係止される突起7eが形成されている。また、係止部材7の他側に形成され、前記係止部7bに寄った位置に形成された角隅部7fには、他方のコイルスプリング8の他側が係止される突起7gが形成されている。
つまり、差込み部材4の差込み片4aをバックルカバー3の差込み部3bに左側開口部から挿入した際、差込み部材4の右側端部をバックル本体2の左側端部に当接して、差込み片4aの錠止突起4dと保持部材6の錠止孔6aとが対向する同心位置に規制する。
この後、差込み部材4を、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aに挿入される厚み方向へ移動させると、錠止突起4dの頭部4fが、係止部材7,7の係止部7b,7bに形成された窪み部7cの周縁部に当接される。その頭部4fの滑らかな面によって、係止部材7,7が、コイルスプリング8,8の復元力に抗して互いに離間される外側方向へ移動される。
係止部材7,7の係止部7b,7b間が、錠止突起4dの頭部4fによって挿入が許容される間隔に押し広げられ、錠止突起4dの頭部4fが、錠止孔6aより内側に突出され係止部7b,7b間を通過した際に、係止部材7,7が、コイルスプリング8,8の復元力によって互いに近接される内側方向へ移動される。
錠止孔6aより内側に突出された錠止突起4dの軸部4e周面に、係止部7b,7bの窪み部7c,7cが押し付けられ、窪み部7c,7cの周縁部が錠止突起4dの頭部4fに係止される。これにより、バックル本体2と差込み部材4とが一体的に連結固定される。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、本発明のバックル1によってベルトAの両端を連結する方法を説明する。
先ず、図4に示すように、差込み部材4の差込み片4aを、バックルカバー3の差込み部3bに左側開口部から挿入し、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aと対向する位置まで挿入する。この後、差込み部材4を、差込み片4aの差込み方向と直交する厚み方向へ移動させて、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aに挿入する。
保持部材6の錠止孔6aに挿入される錠止突起4dの頭部4fを、係止部材7,7の係止部7b,7bに形成された窪み部7c,7cの周縁部に対し強く押し付けた際、その押し付け部分に生じる反力によって、係止部材7,7が、コイルスプリング8,8の復元力に抗して互いに離間される外側方向へ相対移動される(図7参照)。
係止部材7,7の係止部7b,7b間が、錠止突起4dの頭部4fによって挿入が許容される間隔に押し広げられ、錠止突起4dの頭部4fが、係止部材7,7の係止部7b,7b間を通過した際に、図6に示すように、係止部材7,7が、コイルスプリング8,8の復元力によって互いに近接される内側方向へ移動される。
係止部材7,7の係止部7b,7bが錠止突起4dの軸部4e周面に押し付けられ、係止部7b,7bの窪み部7c,7cの周縁部が錠止突起4dの頭部4fに係止されるので、錠止突起4dが錠止孔6aから抜き取られるのを阻止することができる。これにより、バックル本体2と差込み部材4とが一体的に連結固定され、ベルトAの両端を強固に連結することができる。
次に、ベルトAの両端を分離する際には、図7に示すように、バックルカバー3の開口部3a,3aに露出された一対の係止部材7,7を同時に押圧操作し、コイルスプリング8,8の復元力に抗して内側へ押し込む。
係止部材7,7を、コイルスプリング8,8の復元力に抗して互いに近接される内側方向へ相対移動させ、係止部材7,7の係止部7b,7b間を、差込み片4aの錠止突起4dの抜き取りが許容される間隔に離間するので、係止部材7,7による錠止突起4dの抜止めが解除される。これにより、差込み部材4の錠止突起4dを、保持部材6の錠止孔6aから引き抜くことができる。
次に、差込み部材4を、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aから抜き取られる厚み方向へ移動させて、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aから抜き取る。この後、差込み部材4を、差込み片4aの差込み方向と平行する方向へ移動させ、該差込み部材4の差込み片4aをバックルカバー3の差込み部3bから抜き取る。これにより、バックル本体2とバックルカバー3とが分離され、ベルトAの両端の固定を解除することができる。
以上のように、一対の係止部材7,7を同時に押し込み操作しない限り、係止部材7,7の係止部7b,7b間から差込み片4aの錠止突起4dが抜き取られることはない。これにより、バックル本体2と差込み部材4との固定及びベルトAの連結状態が不用意に解除されることがなく、バックル1として高い信頼性が得られる。また、差込み片4aの錠止突起4dを係止部材7,7の係止部7b,7b間に挿入して抜止め固定し、一対の係止部材7,7を同時に押し込み操作して抜止め解除するので、ベルトAの両端を留める操作及び解除する操作が簡単且つ容易に行える。
また、ベルトAの長手方向に引張り力が付与された際に、差込み部材4の差込み片4aに突設された錠止突起4dが、バックル本体2に取り付けられた保持部材6の錠止孔6aに係止されるとともに、錠止孔6aに係止された錠止突起4dが錠止装置5の係止部材7,7によって抜止めされる。これにより、バックル1の長手方向に付与される引張り強度に優れ、大きな引張り力が付与される被連結体を連結するのに最適である。また、衣服、ランドセル、リュック、鞄などを装着する際に用いられるバンドやベルト等を留めるのに適している。
また、係止部材7,7による抜止めが低下するか、不用意に解除されても、差込み部材4を、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aから抜き取られる方向へ移動しない限り、錠止突起4dと錠止孔6aとの係止が解かれることがなく、バックル本体2と差込み部材4との連結状態を維持することができる。
図8は、差込み部材4の差込み片4aに突設された錠止突起4dを、保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向にガイドするためのガイド部3cを備えた第2例の錠止装置5を示す部分拡大断面図である。
ガイド部3cは、バックルカバー3の差込み部3bに差込まれる差込み片4aの差込み側端部と対向して、該差込み部3bの前記差込み片4aの差込み側端部と対向する閉塞側内壁部に形成されている。また、差込み片4aの差込み側端部が当接されるガイド部3cのガイド面は、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向にガイドされる角度に傾斜されている。
つまり、差込み部材4の差込み片4aを、バックルカバー3の差込み部3bに対し左側開口部から挿入した際に、差込み片4aの差込み側端部がガイド部3cのガイド面に当接される。そのガイド部3cのガイド面に沿って、差込み部材4の差込み片4aが、保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向へ移動される。
また、保持部材6の錠止孔6aに挿入された差込み片4aの錠止突起4dに、一対の係止部材7,7の係止部7b,7bが係合されるので、差込み部材4を、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向へ移動させる操作が省ける。これにより、バックル本体2と差込み部材4とを一体的に連結固定する操作が簡単且つ容易に行えるとともに、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aから抜き取る際には、差込み片4aの差込み側端部がガイド部3cのガイド面に当接される。そのガイド部3cのガイド面に沿って、差込み部材4の差込み片4aが、バックルカバー3の差込み部3bから抜き取られる方向へ移動される。これにより、バックル本体2と差込み部材4とを分離する操作が簡単且つ容易に行える。
図9は、保持部材6の錠止孔6aに挿入された差込み片4aの錠止突起4dを、該錠止孔6aから抜き取られる方向に押し戻すための押し戻しバネ10を備えた第3例の錠止装置5を示す部分拡大断面図である。
押し戻しバネ10は、板バネで構成され、バックル本体2の前面側中央部に形成されたバネ保持溝2hに保持部材6の錠止孔6aと対向して保持されている。また、錠止突起4dが押し当てられる押し戻しバネ10の中央部には、滑らかな曲面形状を有する凸状の弾性部10aが形成されている。この弾性部10aは、スペーサ9の受け孔9aと対向して形成され、該受け孔9aに挿入された錠止突起4dの頭部4fに当接される高さに形成されている。
つまり、差込み片4aの錠止突起4dを、保持部材6の錠止孔6aに挿入する際に、スペーサ9の受け孔9aに突出された押し戻しバネ10の弾性部10aに押し当てるとともに、その押し当てた際に蓄積される押し戻しバネ10の復元力に抗して、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aに対し強制的に挿入する。
また、保持部材6の錠止孔6aに挿入された差込み片4aの錠止突起4dに、一対の係止部材7,7の係止部7b,7bが係合されるので、バックル本体2と差込み部材4とを一体的に連結固定することができ、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、押し戻しバネ10に蓄積された復元力によって、錠止突起4dの頭部4fが係止部材7,7の係止部7b,7bの周縁部に対し強く押し付けられるので、係止部材7,7が勝手に錠止解除方向へ移動することがなく、バックル本体2と差込み部材4との連結状態を維持することができる。
また、一対の係止部材7,7を同時に押し込み操作して、係止部材7の係止部7b,7bを差込み片4aの錠止突起4dに対する係合が解除される間隔に離間させた際に、押し戻しバネ10に蓄積された復元力でもって、差込み片4aの錠止突起4dが押し戻され、保持部材6の錠止孔6aから抜き取られる。
これにより、差込み部材4を、差込み片4aの錠止突起4dが保持部材6の錠止孔6aから抜き取られる方向へ移動する操作が省け、バックル本体2と差込み部材4とを簡単且つ容易に分離することができる。なお、第3例の構成に、第2例の構成を組み合わせることにより、差込み部材4の差込み片4aに突設された錠止突起4dを、保持部材6の錠止孔6aに挿入したり、抜き取ったりする操作が容易に行える。
図10は、差込み部材4の差込み片4aに突設された錠止突起4dを、保持部材6の錠止孔6aに挿入するための押し込みボタン11を備えた第4例の錠止装置5を示す部分拡大断面図である。
押し込みボタン11は、軸部11aと、操作部11bと、当接部11cと、コイルスプリング12とで構成され、バックルカバー3の前面側中央部に前記保持部材6の錠止孔6aと対向して取り付けられている。また、押し込みボタン11の軸部11aは、バックルカバー3の前面側中央部に形成された前記保持部材6の錠止孔6aと同心の軸受孔3hに対し摺動自在に軸受されている。
また、操作部11bは、バックルカバー3の軸受孔3hより外側に突出された軸部11aの外端に形成されている。また、当接部11cは、バックルカバー3の軸受孔3hより内側に突出された軸部11aの内端に形成されている。
また、軸受孔3hと操作部11bとの間の軸部11a周面に装着されたコイルスプリング12は、当接部11cを、差込み片4aの差込み側端部から離間される方向に付勢するとともに、差込み部3bに差込まれる差込み片4aに対し当接が回避される位置に復帰する。
つまり、差込み部材4の差込み片4aを、バックルカバー3の差込み部3bに左側開口部から挿入し、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aと対向する位置まで挿入した際に、押し込みボタン11の操作部11bをコイルスプリング12の復元力に抗して押し込み操作する。
押し込みボタン11の当接部11cを差込み片4aの差込み側端部に対し該差込み片4aの差込み方向と直交して当接し、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aに対し挿入される方向に移動する。
これにより、保持部材6の錠止孔6aに挿入された差込み片4aの錠止突起4dに、一対の係止部材7,7の係止部7b,7bが係合されるので、バックル本体2と差込み部材4とを一体的に連結固定することができ、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。なお、押し込みボタン11は、押し込み操作が終了すると操作前の状態に復帰する。
また、押し込みボタン11を、図10中に示す仮想線位置にロックすれば、差込み片4aの錠止突起4dを保持部材6の錠止孔6aに挿入された状態にホールドすることができる。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の被連結体は、実施例のベルトAに対応し、
以下同様に、
付勢手段は、押し戻しバネ10に対応し、
押し込み部材は、押し込みボタン11に対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
実施例において、保持部材6の錠止孔6aに挿入された差込み片4aの錠止突起4dを抜止めする手段は、実施例の係止部材7,7のみに限定されるものではない、例えば一方の係止部材7を錠止突起4dに係合するだけでも抜止めすることができるが、錠止孔6aより内側に突出された錠止突起4dに、該錠止突起4dより小径の抜止めピンを係合しても抜止めすることもできる。
また、バックル本体2とバックルカバー3とを、例えばネジで固定するか、接着、溶着する等して固定してもよい。
また、例えば実公昭35−33433号公報、実開平6−66317号公報等に開示される公知のベルト取付け構造によって、ベルトAの一端をバックル本体2の右側端部に取り付け、ベルトAの他端を差込み部材4の左側端部に取り付けてもよい。つまり、バックル本体2及び差込み部材4の端部に取り付けられた押え板の歯又は爪をベルトAに食い込ませて固定する。また、前記押え板の代わりに、ローレット加工された押えローラをベルトAに押し付けて固定してもよく、実施例の取付け構造のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態であるバックルの組付け状態を示す斜視図。 バックルに内蔵された第1例の錠止装置の透視状態を示す正面図。 図2のバックルを左側から見た状態を示す左側面図。 図2のバックルを長手方向に切断した構造を示す横断平面図。 錠止装置の分離状態を示す展開斜視図。 錠止装置による錠止状態を示す錠止部正面図。 錠止装置による錠止解除状態を示す錠止部正面図。 錠止装置の第2例を示す部分拡大断面図。 錠止装置の第3例を示す部分拡大断面図。 錠止装置の第4例を示す部分拡大断面図。
符号の説明
A…ベルト
1…バックル
2…バックル本体
3…バックルカバー
3a…開口部
3b…差込み部
3c…ガイド部
4…差込み部材
4a…差込み片
4d…錠止突起
5…錠止装置
6…保持部材
6a…錠止孔
7…係止部材
7a…操作部
7b…係止部
7c…窪み部
8…コイルスプリング
9…スペーサ
9a…受け孔
10…押し戻しバネ
11…押し込みボタン

Claims (5)

  1. 被連結体の一端が取り付けられるバックル本体と、該バックル本体の前面に取り付けられるバックルカバーと、該被連結体の他端が取り付けられる差込み部材とを備え、
    前記バックル本体の前面側に、該バックル本体の長手方向と直交する方向に開口されたコ字状の保持部材を固定し、
    前記バックルカバーの後面側に、前記差込み部材と対向する側が開口された凹状の差込み部を形成し、
    前記差込み部と対向する前記保持部材の前面側に、前記差込み片の差込み方向と直交する厚み方向に錠止孔を形成し、
    前記差込み部と対向する前記差込み部材の差込み側端部に、前記差込み部に差込まれる差込み片を形成し、
    前記差込み片の差込み側端部に、該差込み片の差込み方向と直交して前記錠止孔に挿入される錠止突起を突設し、
    前記バックル本体と前記保持部材との対向面間に、前記錠止孔を中心として前記錠止突起に係止される一対の係止部材を対称に配置し、
    前記一対の係止部材を、前記差込み片の差込み方向と直交する方向に摺動自在に設けるとともに、前記錠止孔に挿入された前記錠止突起の挿入側端部に対し係止される方向に付勢した
    バックル。
  2. 前記差込み部の前記差込み片の差込み側端部と対向する閉塞側内壁部に、該錠差込み片の差込み側端部が当接されるガイド部を設け、
    前記ガイド部の前記差込み片が当接される部分を、前記錠止突起が前記錠止孔に対し挿入される方向に向けて前記差込み片がガイドされる形状に形成した
    請求項1に記載のバックル。
  3. 前記バックル本体の前記錠止孔と対向する部分に、前記錠止突起が押し当てられた際に蓄積される復元力でもって、該錠止突起を前記錠止孔から抜き取られる方向に押し戻すための付勢手段を設けた
    請求項1又は2に記載のバックル。
  4. 前記バックルカバーの前記錠止孔と対向する部分に、前記差込み片の差込み側端部に対し該差込み片の差込み方向と直交して当接される押し込み部材を設け、
    前記押し込み部材を、前記錠止突起が前記錠止孔に対し挿入される方向に向けて移動自在に設けた
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のバックル。
  5. 前記バックルカバーの対向する壁部に、前記係止部材の外端に形成した操作部が露出されるとともに、前記錠止突起に係止される方向へ前記係止部材の押し込み操作が許容される開口部を形成した
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のバックル。
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