JP2010272588A - 有機el素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で必要に応じて色度を変化させることができ、且つ、発光効率の向上を図れる有機EL素子を提供する。
【解決手段】平面視矩形状の基板1と、基板1の一表面側に形成された平面視矩形状の第1の電極2と、第1の電極2における基板1側とは反対側で第1の電極2に対向する第2の電極4と、第1の電極2と第2の電極4との間に設けられた平面視矩形状の発光層3とを備え、第1の電極2と第2の電極4とが一対の電極を構成している。発光層3の厚み方向に直交する一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層3の材料成分を変化させるとともに、発光層3を上記一面内方向において複数の面状の発光エリア3a,3b,3cに区画する絶縁膜5を備えており、一対の電極のうちの一方である第2の電極4が、各発光エリア3a,3b,3cごとに独立して設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明用途やサイン用途などにおける面状の光源として用いることが可能な有機EL素子に関するものである。
有機EL素子(有機エレクトロルミネッセンス素子)は、自発光型の発光デバイスであること、比較的高効率の発光特性を示すこと、各種の色調で発光可能であること、などの特徴を有するものであり、例えばフラットパネルディスプレイなどの表示装置の発光体の用途や、例えば液晶表示装置や照明装置などの光源の用途への活用が期待されており、一部のものはすでに実用化されている。そして、これらの用途に有機EL素子を応用展開するために、より高効率、長寿命、高輝度などの優れた特性を有する有機EL素子の開発が望まれている。さらには、有機EL素子は、面光源のように立体角が大きいことが知られている。ここで、典型的な有機EL素子は、その発光パターンが完全拡散面からの光に準じる性質を有するものであり、この性質は、視認性の高い有機ELディスプレイの実現、発光品位の高い発光装置への応用可能性を示唆するものである。
有機EL素子の一般的な構造として、透明基板の一表面上に形成された透明電極からなる陽極の表面側に、ホール輸送層、発光層、電子注入層、金属膜からなる陰極が順次積層されたものが知られている。ここにおいて、この有機EL素子においては、発光層の材料の組成を変化させることによって発光特性を変化させることができることが知られており、発光層の材料の組成を変化させることで、発光色の調整や、高効率化、長寿命化を図る方法なども提案されている。なお、このような有機EL素子は、陽極と陰極とで一対の電極が構成され、一対の電極間に発光層が設けられている。
しかし、上述の一般的な構造の有機EL素子においては、発光層の材料組成を適宜設定することで発光色を調整することができるが、発光層の材料組成は有機EL素子を製造する際に所定の材料組成に設定されるので、得られる発光色は製造時に発光層の材料組成により規定されるものであり、製造後に発光色の調整を行うことはできない。しかし、有機EL素子は、発光層の有機材料を適宜選択することにより多彩な発光色を得ることが可能であり、特に光源の分野においては、調色可能な有機EL素子の利用価値が高いと考えられている。
このような観点から、例えば、ディスプレイのようにR(赤色)、G(緑色)、B(青色)などの発光色の異なる有機EL素子を透明基板上で並設し、各発光色の有機EL素子の発光強度を変化させることによって、混色光の色調を変化させることができるようにした面状発光装置が考えられる。しかしながら、このような面状発光装置では、各有機EL素子をディスプレイのサブピクセルと同様に小面積に形成する必要があり、ディスプレイに準じる複雑な構造を要求するものであり、例えば照明用途やサイン用途などにおける面状の光源として用いる場合には必ずしも好ましい手段ではない。
これに対して、発光色の異なる複数の有機EL素子(例えば、発光色が緑色の有機EL素子、発光色が赤色の有機EL素子、発光色が青色の有機EL素子)を重ねて配置し、これら複数の有機EL素子を独立して駆動することによって混色光の色調を変化させることを可能とした照明装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−260859号公報(段落〔0023〕−〔0036〕、および図1) 特開2003−288995号公報(段落〔0034〕、および図5)
しかしながら、上記特許文献1,2に記載された照明装置は、複数の有機EL素子を積層する必要があるので、厚みが増してしまい、薄型という有機EL素子の特性を有効に活用したものではない。また、上記特許文献1,2に開示された照明装置では、陽極と陰極との両方を透明電極により構成する必要があるので、一般的な有機EL素子のように陰極が金属膜により構成されているものに比べて、陰極のシート抵抗が高くなって、駆動電圧が高くなり、発光効率が低下してしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、簡単な構造で必要に応じて色度を変化させることができ、且つ、発光効率の向上を図れる有機EL素子を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明は、一対の電極間に発光層を設けた有機EL素子であって、発光層の厚み方向に直交する一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層の材料成分を変化させるとともに、発光層を前記一面内方向において複数の面状の発光エリアに区画する絶縁膜を備え、一対の電極のうちの一方が、各発光エリアごとに独立して設けられてなることを特徴とする。
この発明によれば、発光層の厚み方向に直交する一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層の材料成分を変化させるとともに、発光層を前記一面内方向において複数の面状の発光エリアに区画する絶縁膜を備え、一対の電極のうちの一方が、各発光エリアごとに独立して設けられているので、各一方の電極に与える電位を独立して制御することが可能であって、全ての発光エリアを面発光させることにより前記一面内方向において色度が連続的に変化する一方で、発光層のうち面発光させる発光エリアを選択することができるから、従来のように有機EL素子を積層する必要がなく、簡単な構造で必要に応じて色度を変化させることができ、しかも、駆動電圧の低電圧化を図れるとともに発光効率の向上を図れる。
請求項1の発明では、簡単な構造で必要に応じて色度を変化させることができ、且つ、発光効率の向上を図れるという効果がある。
実施形態の有機EL素子を示し、(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。 同上の有機EL素子の他の構成例を示し、(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。 同上の有機EL素子の他の構成例の製造に用いるインライン蒸着装置の概略構成図である。 同上のインライン装置における1つの成膜室を示し、(a)は上方から見た概略構成図、(b)は基板搬送方向から見た概略構成図である。
(実施形態1)
本実施形態の有機EL素子は、例えば照明用途やサイン用途などの面状の光源として用いるものであり、図1に示すように、平面視矩形状(ここでは、平面視正方形状)の基板1と、基板1の一表面側に形成された平面視矩形状(ここでは、平面視正方形状)の第1の電極2と、第1の電極2における基板1側とは反対側で第1の電極2に対向する第2の電極4と、第1の電極2と第2の電極4との間に設けられた平面視矩形状(ここでは、平面視正方形状)の発光層3とを備えている。なお、本実施形態では、第1の電極2と第2の電極4とが一対の電極を構成している。
ここで、本実施形態の有機EL素子は、発光層3の厚み方向に直交する一面内方向(図1における左右方向)において発光時の色度が連続的に変化するように発光層3の材料成分を変化させるとともに、発光層3を上記一面内方向において複数(図示例では、3つ)の面状の発光エリア3a,3b,3cに区画する絶縁膜5を備えており、一対の電極のうちの一方である第2の電極4が、各発光エリア3a,3b,3cごとに独立して設けられている。ここにおいて、本実施形態の有機EL素子では、絶縁膜5が、平面視梯子状に形成されていて3つの矩形状に開口された開口部5a,5b,5cを有し、発光層3が3つの平面視矩形状の発光エリア3a,3b,3cに区画されている。要するに、各開口部5a,5b,5cの開口面積により各発光エリア3a,3b,3cの面積が規定されており、両者が等しくなっている。また、各第2の電極4は、各開口部5a,5b,5cの開口形状と略同じ形状の矩形状に形成されている。要するに、各第2の電極4は、各発光エリア3a,3b,3cと略同じ形状に形成してある。なお、絶縁膜5の平面視形状は梯子状に限定するものではなく、例えば、ストライプ状でもよい。
また、本実施形態の有機EL素子は、基板1として透光性基板を用いるとともに、第1の電極2を透明電極により構成してあり、基板1の他表面を光出射面として用いる。
基板1を構成する透光性基板としては、ガラス基板(例えば、ソーダライムガラス基板や無アルカリガラス基板など)を用いているが、ガラス基板に限らず、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂などにより形成されたプラスチックフィルムやプラスチック基板、ガラス基板とプラスチックフィルムとの複合体、光透過性セラミック基板、有機・無機ハイブリッド材料からなるシートやフィルム、などを用いればよい。また、基板1は、光取り出し効率を向上させるために、上記他表面や内部に、散乱構造、回折構造、レンズ構造などを形成したものでもよい。
また、第1の電極2の材料としては、ITOを採用しているが、ITOに限定するものではなく、仕事関数の大きな金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物を用いることが好ましく、HOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が4eV以上6eV以下のものを用いるのが好ましい。このような第1の電極2の材料としては、例えば、ITO、IZO、AZO、GZO、SnOなどの透明導電膜、Ag、Au、Alなどからなる金属薄膜、PEDOT、ポリアニリンなどの導電性高分子及び任意のアクセプタなどをドープした導電性高分子、カーボンナノチューブなどの導電性光透過性材料を挙げることができる。ここにおいて、第1の電極2は、基板1の上記一表面側に、真空蒸着法、スパッタ法、塗布法などによって形成すればよい。また、第1の電極2としてITO基板などの導電性を有する透光性基板を用いれば、上述の基板1は特に設ける必要はない。
また、第2の電極4の材料としては、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物からなる材料を用いることが好ましく、LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が1.9eV以上5eV以下のものを用いるのが好ましい。このような第2の電極4の材料としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属、希土類など、およびこれらと他の金属との合金、例えばナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/LiF混合物などを挙げることができる。また、第2の電極4の材料としては、Al、AlとAlとの混合物なども用いることができる。また、第2の電極4は、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、あるいは金属酸化物からなる薄膜を下地膜として、当該下地膜上に上述の仕事関数が5eV以下である材料からなる少なくとも一層の薄膜を積層するようにしてもよい。このような第2の電極4としては、例えば、アルカリ金属からなる薄膜とAlからなる薄膜との積層膜、アルカリ金属のハロゲン化物からなる薄膜とアルカリ土類金属からなる薄膜とAlからなる薄膜との積層膜、Alからなる極薄膜(ここでは、トンネル注入により電子を流すことが可能な1nm以下の薄膜)とAlからなる薄膜との積層膜などが挙げられる。上述の第2の電極4は、基板1の上記一表面側に、真空蒸着法、スパッタ法などによって形成すればよい。
また、第1の電極2および第2の電極4それぞれを低抵抗化して面内の電位勾配を小さくするために、各電極2,4それぞれに、低シート抵抗の金属膜などからなる補助電極を設けてもよい。ここで、補助電極の形状は特に限定するものではなく、例えば、線状に形成してもよいし、面状に形成してもよい。なお、本実施形態の有機EL素子では、第1の電極2が陽極を構成し、第2の電極4が陰極を構成しているが、第1の電極2を陰極として、第2の電極4を陽極としてもよい。
また、絶縁膜5の材料としては、感光性樹脂(例えば、ポリイミド、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂など)を採用することが好ましい。絶縁膜5の材料として感光性樹脂を採用することにより、フォトリソグラフィ工程による絶縁膜5のパターニングが可能となる。したがって、絶縁膜5のエッチング工程や剥離工程などを行うことなく絶縁膜5を容易にパターニングすることができる。
また、発光層3の材料としては、有機EL素子用の材料として知られている任意の化合物を使用可能である。ここで、発光層3の材料として用いる化合物としては、例えば、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリールー2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ジスチリルアミン誘導体、および各種の蛍光色素などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、発光層3は、上述の化合物の群から選択される材料を適宜混合して用いてもよい。また、発光層3の材料は、上記化合物に代表される蛍光発光を生じる化合物のみならず、スピン多重項からの発光を示す材料系、例えば燐光発光を生じる燐光発光材料、およびそれらからなる部位を分子内の一部に有する化合物も好適に用いることができる。
ところで、図1に示した構成の有機EL素子は、第1の電極2と発光層3と第2の電極4の層構造を有しているが、これに限らず、必要に応じて、例えば、ホール注入層やホール輸送層、電子輸送層や電子注入層などを適宜設けてもよく、例えば、図2に示すように、第1の電極2と発光層3との間にホール輸送層6を介在させ、発光層3と第2の電極4との間に電子輸送層7と電子注入層8との積層構造を介在させてもよい。また、図1および図2に示した構成の有機EL素子では、発光層3の発光色を白色に設定してあり、図2に示した構成の有機EL素子では、発光層3が、赤色電子輸送性発光層31と青色正孔輸送性発光層32と緑色電子輸送性発光層33との積層構造を有している。なお、図1に示した構成の有機EL素子の発光層3についても図2と同様の構成としてもよい。また、発光層3の層構造は特に限定するものではなく、単一の発光層3中に赤色、緑色、青色の3種類のドーパント色素をドーピングするようにしてもよい。
上述のホール輸送層6に用いる材料としては、例えば、ホール輸送性を有する化合物が挙げられる。具体的には、例えば、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)、2−TANTA、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル(CBP)、スピローNPD、スピローTPD、スピローTAD、TNBなどを代表例とする、アリールアミン系化合物、カルバゾール基を含むアミン化合物、フルオレン誘導体を含むアミン化合物などを挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、一般的に知られている任意のホール輸送性材料を用いることが可能である。
また、赤色電子輸送性発光層31のホスト材料としてAlq、赤色ドーパント材料(赤色ドーパント色素)として、DCJTBを採用し、青色電子輸送性発光層32のホスト材料としてNPD、青色ドーパント材料(青色ドーパント色素)としてBCzBViを採用し、緑色電子輸送性発光層33のホスト材料としてAlq、緑色ドーパント材料(緑色ドーパント色素)としてC545Tを採用しているが、各ホスト材料および各ドーパント材料は一例であって特に限定するものではなく、周知の有機EL材料を用いることができる。
ところで、図2に示した構成の有機EL素子では、発光時の色度が連続的に変化するように、赤色電子輸送性発光層31のホスト材料であるAlqとドーパント材料であるDCJTBとの混合比(体積混合比)を上記一面内方向(図2における左右方向)において変化させてある。つまり、図2に示した構成の有機EL素子も、上記一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層3の材料成分を変化させてある。なお、ここでは、赤色電子輸送性発光層31のホスト材料とドーパント材料との混合比を変化させることで発光層3の材料成分を変化させてあるが、赤色電子輸送性発光層31と青色電子輸送性層32と緑色電子輸送性層33との少なくとも1つにおいてホスト材料とドーパント材料との混合比を変化させるようにすればよく、また、ドーパントなしで発光層3の材料成分を上記一面内方向において変化させるようにしてもよい。また、図1の構成の有機EL素子についても、同様に、ホスト材料とドーパント材料との混合比を変化させたり、ホスト材料そのものの成分を変化させればよい。
また、電子輸送層7の材料としてAlq、電子注入層8の材料としてLiFを採用しているが、これらの材料も一例であって特に限定するものではない。
ここで、電子輸送層7に用いる材料としては、例えば、電子輸送性を有する化合物が挙げられる。具体的には、例えば、Alqなどの電子輸送性材料として知られている金属錯体や、フェナントロリン誘導体、ピリジン誘導体、テトラジン誘導体、オキサジアゾール誘導体などのヘテロ環を有する化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、一般的に知られている任意の電子輸送性材料を用いることが可能である。
ところで、上述の図2に示す構成の有機EL素子のホール輸送層6、発光層3(赤色電子輸送性発光層31、青色電子輸送性層32、緑色電子輸送性層33)、電子輸送層7、電子注入層8および第2の電極4は、例えば、図3に示す構成のインライン蒸着装置を用いて連続的に形成することができ、ホール輸送層6、発光層3(赤色電子輸送性発光層31、青色電子輸送性層32、緑色電子輸送性層33)、電子輸送層7、電子注入層8および第2の電極4それぞれの膜厚の面内均一性を高めることができる。
図3に示した構成のインライン蒸着装置は、7つの成膜室11〜17を備え、これらの全ての成膜室11〜17に跨って全成膜室11〜17に連通し基板1が搬送される搬送室18が設けられている。また、このインライン蒸着装置は、各成膜室11〜17ごとに真空排気用の排気装置19(図4(b)参照)が接続されている。
上述のインライン蒸着装置では、あらかじめ第1の電極2が上記一表面側に形成された基板1を搬送室18内に導入すると、基板1の上記一表面側を下側として当該基板1が搬送室18内を成膜室11〜17の並設方向に搬送される。具体的には、基板1は、搬送室18内において、成膜室11〜17の上方を、成膜室11→成膜室12→成膜室13→成膜室14→成膜室15→成膜室16→成膜室17の順序で通過するように所定の搬送速度(例えば、10mm/s程度)で搬送される。ここにおいて、搬送室18内には、基板1を保持したキャリアを搬送する搬送ローラ(図示せず)が設けられている。また、搬送室18内には、各成膜室11〜17に対応する領域ごとにおいて基板1の上記一表面側に配置さえるシャドーマスク(図示せず)が収納されている。
上述のインライン蒸着装置において、基板1が2番目に上方を通過する成膜室12には、図4に示すように、適宜の蒸発源が充填された8個のるつぼ12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12hが、平面視において基板1の搬送方向に直交する方向に並べて配置されており、8個のうちの2個ずつが近接して配置されている。なお、図4(a),(b)では、基板1の搬送方向をA方向、発光層3の上記一面内方向をB方向、搬送される基板1の上記一表面の法線方向をC方向として図示してある。
また、成膜室12は、8個のるつぼ12a〜12hが2個ずつの組に分けて収納されるように成膜室12を4室に区画する3つの仕切板112がB方向において等間隔で設けられている。各仕切板112と成膜室12の上方を通過する基板1との間隔は所定間隔に設定されている。ここで、基板1は、成膜室12の上方を通過する際に、各るつぼ12a〜12hから蒸発した材料(有機材料)が当該基板1の上記一表面側に被着される。
成膜室12は、上述の赤色電子輸送性発光層31を成膜するためのものであり、各組の一方の各るつぼ12a,12c,12e,12gには、蒸発源として赤色電子輸送性発光層31のホスト材料(例えば、Alqなど)が充填され、各組の他方の各るつぼ12b,12d,12f,12hには、蒸発源として赤色電子輸送性発光層31のドーパント材料(例えば、DCJTBなど)が充填されている。また、インライン蒸着装置には、各るつぼ12a〜12hそれぞれを各別に加熱するヒータよりなる加熱手段が設けられ、成膜室12に各るつぼ12a〜12hそれぞれから蒸発した材料により形成される膜の膜厚をモニタする8個の膜厚モニタ22a〜22hが設けられている。
ここにおいて、赤色電子輸送性発光層31の材料成分を上記一面内方向において変化させる方法としては、各るつぼ12a〜12hそれぞれでの蒸着レートを適宜コントロールする方法などがある。例えば、各るつぼ12a〜12hそれぞれでの蒸着レートをコントロールすることにより、るつぼ12aからの蒸着量に対するるつぼ12bからの蒸着量の混合比が体積比で5%、るつぼ12cからの蒸着量に対するるつぼ12dからの蒸着量の混合比が体積比で10%、るつぼ12eからの蒸着量に対するるつぼ12fからの蒸着量の混合比が体積比で15%、るつぼ12gからの蒸着量に対するるつぼ12hからの蒸着量の混合比が体積比で20%、というように混合比をステップ状に変化させることで赤色電子輸送性発光層31の材料成分を上記一面内方向において変化させることができる。なお、発光層3の色度をより連続的に変化させるには、発光層3の区画(発光エリア3a,3b,3c)よりも成膜室12の区画が多いほうが好ましい。また、各仕切板112と成膜室12の上方を通過する基板1との間隔である所定間隔を適宜調節するようにしてもよい。
また、他の成膜室11,13〜17の基本構成は成膜室12と同じであり、8個のるつぼ(図示せず)が配置されている。以下では、説明の便宜上、成膜室11,13〜17において基板1の搬送方向において成膜室12の各るつぼ12a〜12hと同じ位置に配置されたるつぼに符号として11a〜11h、13a〜13h、14a〜14h、15a〜15h、16a〜16h、17a〜17hを付して説明する。
ここにおいて、基板1が最初に通過する成膜室11は、上述のホール輸送層6を成膜するためのものであり、各るつぼ11a〜11hには、蒸発源としてホール輸送層6の材料(例えば、NPDなど)が充填されている。
また、基板1が2番目に通過する成膜室12は、上述のように赤色電子輸送性発光層31を成膜するためのものである。
また、基板1が3番目に通過する成膜室13は、上述の青色電子輸送性発光層32を成膜するためのものであり、各組の一方の各るつぼ13a,13c,13e,13gには、蒸発源として青色電子輸送性発光層32のホスト材料(例えば、NPDなど)が充填され、各組の他方の各るつぼ13b,13d,13f,13hには、蒸発源として青色電子輸送性発光層32のドーパント材料(例えば、BCzBViなど)が充填されている。
また、基板1が4番目に通過する成膜室14は、上述の緑色電子輸送性発光層33を成膜するためのものであり、各組の一方の各るつぼ14a,14c,14e,14gには、蒸発源として緑色電子輸送性発光層33のホスト材料(例えば、Alqなど)が充填され、各組の他方の各るつぼ14b,14d,14f,14hには、蒸発源として緑色電子輸送性発光層33のドーパント材料(例えば、C545Tなど)が充填されている。
また、基板1が5番目に通過する成膜室15は、上述の電子輸送層7を成膜するためのものであり、各るつぼ15a〜15hには、蒸発源として電子輸送層7の材料(例えば、Alqなど)が充填されている。
また、基板1が6番目に通過する成膜室16は、上述の電子注入層8を成膜するためのものであり、各るつぼ16a〜16hには、蒸発源として電子注入層8の材料(例えば、LiFなど)が充填されている。
また、基板1が7番目に通過する成膜室17は、上述の第2の電極4を成膜するためのものであり、各るつぼ17a〜17hには、蒸発源として第2の電極4の材料(例えば、Alなど)が充填されている。
ここで図2に示す構成の有機EL素子において、基板1として一辺が1000mmの正方形状に形成され厚みが0.7mmのガラス基板を用い、第1の電極2をシート抵抗が12Ω/□のITO膜により構成し、ホール輸送層6の膜厚を10nm、材料をNPDとし、赤色電子輸送性発光層31の膜厚を15nm、ホスト材料をAlq、ドーパント材料をDCJTBとし、青色電子輸送性発光層32の膜厚を15nm、ホスト材料をNPD、ドーパント材料をBCzVBiとし、緑色電子輸送性発光層33の膜厚を15nm、ホスト材料をAlq3、ドーパント材料をC545Tとし、電子輸送層7の膜厚を15nm、材料をAlqとし、電子注入層8の膜厚を15nm、材料をLiF、第2の電極4を膜厚が80nmのAl膜とした一実施例について、基板1の上記一表面側に第1の電極2、絶縁膜5を順次形成した後、上述のインライン蒸着装置を用いて発光層3を形成してから、第2の電極4を形成した。ここで、第1の電極2は、蒸着法により形成し、絶縁膜5は、基板1の上記一表面側にポリイミドをスピンコート法により塗布してから、フォトリソグラフィ工程によりパターニングすることで形成した。また、インライン蒸着装置に導入する前の前処理としては、洗剤、純水、アセトンそれぞれで10分間の超音波洗浄を行った後、IPA(イソプロピルアルコール)で蒸気洗浄して乾燥し、さらに、UV光およびオゾンを10分間だけ照射した。また、インライン蒸着装置による蒸着時の各成膜室11〜17の真空度は1×10−4Pa以下とした。
この一実施例の有機EL素子について、第1の電極2と各第2の電極4との間に20mA/cmの電流を通電して発光させ、図2(b)に示す各位置A−1,A−2,B−1,B−2,C−1,C−2,D−1,D−2,E−1,E−2,F−1,F−2それぞれでの色度として、XYZ表色系(CIE1931表色系)の(x,y)色度を測定した結果を下記表1に示す。
Figure 2010272588
表1に示した結果からも分かるように、発光層3の厚み方向に直交する上記一面内方向において発光時の色度が連続的に変化していることが確認された。これは、発光層3における赤色電子輸送性発光層31におけるDCJTBの成分が上記一面内方向において連続的に変化していることによるものであると考えられる。
以上説明した本実施形態の有機EL素子では、発光層3の厚み方向に直交する上記一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層3の材料成分を変化させるとともに、発光層3を上記一面内方向において複数の面状の発光エリア3a,3b,3cに区画する絶縁膜5を備え、一対の電極のうちの一方である第2の電極4が、各発光エリア3a,3b,3cごとに独立して設けられているので、各第2の電極4に与える電位を独立して制御することが可能であって、全ての発光エリア3a,3b,3cを面発光させることにより上記一面内方向において色度が連続的に変化する一方で、発光層3のうち面発光させる発光エリア3a,3b,3cを選択することができるから、従来のように有機EL素子を積層する必要がなく、簡単な構造で必要に応じて色度を変化させることができ、しかも、駆動電圧の低電圧化を図れるとともに発光効率の向上を図れる。また、本実施形態の有機EL素子では、上述のように、発光層3の厚み方向に直交する上記一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層3の材料成分を変化させてあるので、複数の発光エリア3a,3b,3cのうちの1つだけを発光させた場合でも、色むらが生じるのを抑制することができる。
1 基板
2 第1の電極
3 発光層
3a,3b,3c 発光エリア
4 第2の電極
5 絶縁膜

Claims (1)

  1. 一対の電極間に発光層を設けた有機EL素子であって、発光層の厚み方向に直交する一面内方向において発光時の色度が連続的に変化するように発光層の材料成分を変化させるとともに、発光層を前記一面内方向において複数の面状の発光エリアに区画する絶縁膜を備え、一対の電極のうちの一方が、各発光エリアごとに独立して設けられてなることを特徴とする有機EL素子。
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