JP2010271993A - 割込み処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生頻度がそれぞれ異なる複数の割込み要因の各特性に合わせた割込み監視を行う割込み処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置101は、割込み要因に対応して、経過監視時間105と割込み発生数106を記憶する。また、情報処理装置101は、割込み要因に対応して、異常判定を行う間隔である異常判定間隔107を保持し、割込み要因毎の経過監視時間105が異常判定間隔107に到達したかを判定する。異常判定間隔107に到達した場合に、割込み発生数106が閾値を超えていれば異常状態と判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は割込み処理装置、割込み処理方法、及び情報処理装置に関し、特に多様な種類の割込み処理を受け付ける割込み処理装置、割込み処理方法、及び情報処理装置に関する。
マイクロプロセッサ(MPU:Micro Processing Unit)をはじめとする情報処理装置は、その周辺機器や内部プログラムから割込み処理を受け付ける機構を有している。割込み処理とは、現在実行中の処理を一時中断させて、他の処理を実行させるための機構である。割込み処理の一例として、キーボード、マウス、プリンタ等のハードウェアによる割込みや、実行中のプログラムの0除算やオーバーフロー等のソフトウェアによる割込みが挙げられる。割込みは、上述のように多様な種類があり、秒(sec)単位で入る割込みとミリ秒(msec)単位で入る割込み等に分類される。
一般的に割込み処理は通常のタスクの処理よりも優先度が高い。そのため、ハードウェア異常等により割込み信号が頻繁に発生する状態となった場合、情報処理装置は割込み処理に忙殺され、通常のタスクを十分に処理できず、応答不能状態に陥ってしまうことがある。この問題を回避するために、情報処理装置には、割込みの状態を監視して、異常を検知する方法が必要とされる。特にMPUのように多様な種類の割込みを処理するシステムにおいては、システムは適切に異常を検知するために、割込み要因を考慮した異常検知を行う必要がある。
特許文献1に記載の情報伝達装置は、複数のチャネル毎に一定時間に発生する割込み回数を検出し、各チャンネル単位で検出された割込み回数を判定し、所定値を超えた場合に当該チャネルを異常状態とみなして、当該チャネルに対する割込み処理を一定時間停止する。このような一連の処理により、特許文献1に記載の情報伝達装置は、いずれかのチャネルが障害状態になった場合であっても、該当するチャネルのみを一定時間停止するため、その障害が他の正常なチャネルの処理に与える影響を少なくすることができる。
特開平01−258162号公報
特許文献1記載の情報伝達装置は、複数の割込み要因を想定しているものの、割込みの異常発生を検知するための監視周期が、割込み要因にかかわらず一定である。そのため、当該情報伝達装置では、発生頻度がそれぞれ異なる複数の割込み要因の各特性に合わせた監視ができない。これにより、特許文献1記載の情報伝達装置では、割込みの異常検知を正しく行われない、または異常を誤検出してしまうおそれがある。
本発明にかかる割込み処理装置は、複数の割込み種別の各々に対して個別に設定された監視間隔で、割込み種別毎の割込み発生状態を監視するように構成された割込み監視部を備える。
本発明にかかる割込み処理装置では、割込み要因に対応した経過時間と割込み発生状態を記憶し、さらに割込み種別に対応した異常判定間隔を保持する。当該割込み処理装置は、割込み種別単位で、定められた異常判定間隔で割込み異常判定を行うことにより、割込み種別の特性に応じた適切な異常判定を行う。
本発明により、割込み処理装置は、割込み要因の特性に応じた割込みの異常判定を行うことができる。
実施の形態1にかかる割込み処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる割込み処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる割込み要求がなされた場合での割込み処理装置の処理を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる割込み要因に対応した割込み回数を示すテーブルの図である。 実施の形態1にかかる割込み判定に用いる割込み回数の閾値を示すテーブルの図である。 実施の形態1及び実施の形態2にかかるタイマからの通知がなされた場合の異常判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるタイマから通知がなされた場合の異常判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる割込み判定に用いる割込み回数の閾値を示すテーブルの図である。 実施の形態2にかかるタイマから通知がなされた場合の異常判定処理を示すフローチャートである。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1のブロック図を用いて、本発明の実施の形態1にかかる割込み処理装置について説明する。この割込み処理装置は、図1に示されるように、情報処理装置101、処理部102、タイマ103、割込み監視部104、タイマカウンタ105、割込みカウンタ106、閾値テーブル107、割込み制御部201を備える。
なお、本発明の実施の形態は、図1で示した構成に限られるものではなく、たとえば図2のブロック図に示すように情報処理装置とタイマ、割込み監視部を別に配置するものでもよい。また、図1の構成において、情報処理装置101内に割込み制御部201を備えるものであってもよい。
処理部102は、メモリ、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に記憶されたプログラムを読み込み、次にプログラムの指示に従って入力装置等からのデータを受け取り、当該データをプログラム通りに加工・演算した上で出力装置に送る。タイマ103は、一定の間隔で割込み監視部104に対して通知を行う。
割込み監視部104は、割込み制御部201からの割込み要求を受け付け、受け付けた割込み要求に対応する割込み要因番号を割込み制御部201から読み出す。また、割込み監視部104は、タイマ103からの通知を受け付ける。さらに、割込み監視部104は、処理部102に割込み異常通知、及び割込み通知を行う。割込み監視部104はタイマカウンタ105と、割込みカウンタ106と、閾値テーブル107とを内部に保持する。タイマカウンタ105と割込みカウンタ106は、要因毎にテーブル形式で保持される。なお、閾値テーブル107は割込み監視部104が保持する必要はなく、割込み監視部104が閾値テーブル107を適宜参照する構成であってもよい。
タイマカウンタ105は、割込み要因に対応した割込み監視経過時間を保持する。割込みカウンタ106は、割込み要因に対応した割込み発生数を保持する。閾値テーブル107は、割込み要因に対応した異常検知間隔と、異常と判定するための割込み数である閾値とを保持する。
割込み制御部201は、割込み監視部104に割込み要求を行う。また、割込み監視部104からの割込み要因番号の読み出し要求に応じて割込み要因を通知する。ここで、割込み制御部201が行う割込み要求の一例として、タイマ、キーボード、マウス、プリンタ、DVDマルチドライブ、電源等からの割込み要求等が挙げられる。
次に図3のフローチャート及び図4の割込み回数テーブルを用いて、割込み制御部201から情報処理装置101へ何れかの割込み要因の割込み要求が通知された際の、割込み監視部104の処理を説明する。図3は、割込み制御部201からの割込み要求が通知された際の、割込み監視部104の処理を示すフローチャートである。上述の割込み回数テーブルとは、要因毎のタイマカウンタ105と割込みカウンタ106とからなるレコードを保持するテーブルである。図4は割込み回数テーブルの例を示す。本実施形態では、割込み制御部201から情報処理部101へ「割込み要因1」の割込み要求が通知された場合の処理を説明する。
まず、割込み監視部104は、割込み制御部201から割込み要因番号を読み出す(S1)。続いて、割込み監視部104は、読み込まれた割込み要因番号に対応する割込みカウンタ106の値をインクリメントする(S2)。ここでは、割込み監視部104は、割込み制御部201から割込み要因番号である「割込み要因1」を読み出し、対応する割込みカウンタ106の値である「6」を「7」に変更する。
次に割込み監視部104は、処理部102に対して要因番号と共に割込み処理を通知する(S3)。ここでは、割込み監視部104は、処理部102に対して「割込み要因1」に対応する割込み処理を通知する。
処理部102は、割込み処理の通知の後、割込み要因番号に応じた割込み処理を実施する(S4)。ここでは、処理部102は、「割込み要因1」に対応した割込み処理を実施する。
続いて、図4の割込み回数テーブル、図5の閾値テーブル107、図6及び図7のフローチャートを用いて、割込み監視部104がタイマ103からの通知を受けた場合の処理について説明する。
閾値テーブル107(図5)は、割込み要因毎に異常検知を行う間隔を示すタイマ回数と、割込み異常を検知するための閾値とをレコードとして備える。割込み処理装置101は、割込み処理装置の特性や割込み要因毎の特性に合わせてあらかじめ閾値テーブル107のデータを設定しているものとする。なお、閾値テーブル107のデータは割込み処理装置の稼働後も、ユーザによって適宜変更することができる。図6及び図7は、本実施の形態において、割込み監視部104がタイマ103からの通知を受けた場合の処理を示すフローチャートである。
最初に割込み監視部104は、割込み異常検出を行う対象を「割込み要因1」に初期化する(S1)。本処理では、全ての割込み要因について割込みの異常検知処理を行うためである。次に、割込み監視部104は、異常検知を行う割込み要因のタイマカウンタ105の値(CV1)をインクリメントする(S2)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因1」に対応するタイマカウンタ105の値である「45」を「46」に変更する。タイマカウンタ105の値は、異常検知を行うために用いられる経過時間を表す概念であり、時間を示す別の単位の値であってもよい。
割込み監視部104は、閾値テーブル107から要因番号に応じたタイマ回数の値(SV1)を取得する(S3)。ここでは、割込み監視部104は、閾値テーブル107から「割込み要因1」に対応するタイマ回数である「50」を取得する。なお、本実施の形態では、タイマカウンタ105の値のインクリメント処理(S2)の後に閾値テーブル107からのタイマ回数の値(SV1)の取得処理(S3)を行ったが、これに限らず、S3の処理の後に、S2の処理を実行するようにしてもよい。さらにS2の処理とS3の処理を同時に実行してもよい。
次に割込み監視部104は、割込み要因に対応したタイマカウンタ105の値(CV1)と取得したタイマ回数の値(SV1)を比較する(S4)。割込み監視部104は、タイマカウンタ105の値(CV1)が取得したタイマ回数の値(SV1)以上であれば、その割込み要因の異常検知処理を行う(S5〜S11)。一方、割込み監視部104は、タイマカウンタ105の値(CV1)が取得したタイマ回数の値(SV1)未満であれば、異常検知処理(S5〜S11)を行わず、次の割込み要因の処理に移行する(S12)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因1」のタイマカウンタの値である「46」と閾値回数テーブル107から取得したタイマ回数の値である「50」を比較する。この場合、タイマカウンタの値の方が小さい値のため、割込み要因1についての異常検知処理(S5〜S11)を行わず、次の割込み要因である「割込み要因2」の処理に移行する。割込み監視部104は、「割込み要因2」の処理では、タイマカウンタ105の値が、「0」から「1」にインクリメントされ(S2)、タイマカウンタの値("1")が閾値回数テーブル107のタイマ回数("1")以上となり、異常検知処理(S5〜S11)に移行する。
割込み監視部104は、割込み要因番号に対応したタイマカウンタ105の値をクリアする(S5)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因2」に対応するタイマカウンタ105の値を「0」に変更する。
次に、割込み監視部104は、要因番号に応じた割込みカウンタ106の値(CV2)を取得する(S6)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因2」に対応する割込みカウンタ106の値(CV2)として「7」を取得する。
同様に割込み監視部104は、閾値テーブル107から要因番号に応じた割込み回数(SV2)を取得する(S7)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因2」に対応する割込み回数の値(SV2)として「5」を取得する。なお、本実施の形態では、タイマカウンタ105の値をクリアする処理(S5)の後に割込みカウンタ106の値の取得の処理(S6)、及び閾値テーブル107からの割込み回数の取得の処理(S7)を行ったが、これらの処理は必ずしもこの順序で行われる必要はなく、処理順序が異なってもよい。また、これらの処理は同時に行われてもよい。
次に、割込み制御監視部104は、S6で得られた割込みカウンタ106の値(CV2)とS7で得られた割込み回数(SV2)を比較する(S8)。割込みカウンタの値(CV2)の値が割込み回数(SV2)の値以上であれば、当該割込み要因は異常状態にあるものと判定し、異常状態に対応する処理(S9、S10)に移行する。一方、割込みカウンタの値(CV2)の値が割込み回数(SV2)の値未満であれば、当該割込み要因は異常状態ではないものと判定する。ここでは、「割込み要因2」における割込みカウンタの値(CV2)は「7」であり、割込み回数の値(SV2)である「5」よりも大きいため、割込み監視制御部104は、「割込み要因2」は異常状態と判定する。
割込み監視部104は、前述の異常判定処理(S8)において、ある割込み要因を異常状態と判定した場合、処理部102へ当該割込み要因が異常状態である旨の通知をする(S9)。通知を受けた処理部102は、割込み要因番号に応じた異常対応処理を実施する(S10)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因2」が異常状態である旨を処理部102へ通知する。「割込み要因2」が異常状態である旨の通知を受けた処理部102は、「割込み要因2」に対する適切な異常対応処理を実施する。
なお、割込み監視部104が異常を検知した場合の対応処理(S9、S10)は、必ずしも処理部102が行う必要はなく、情報処理装置101が何らかの異常処理に対する対応を行えばよい。例えば、異常を検知した割込み監視部104が、異常と判定された割込み要因に関する割込み要求を一定時間受け付けないよう、割込み制御部201に要求することも考えられる。
続いて割込み監視部104は、異常判定を行った割込み要因に対応する割込みカウンタ106の値をクリアする(S11)。ここでは、割込み監視部104は、「割込み要因2」に対応する割込みカウンタ106の値を「0」に変更する。
情報処理装置101は、このような一連の処理(S2〜S11)を割込み要因の数だけ繰り返し、各割込み要因が異常状態であるか否かを判定する(S12)。情報処理装置101は、全ての割込み要因に対して異常検知処理を行った場合には、処理を終了する(S12)。
なお、本実施の形態では、タイマ103からの通知毎に各割込み要因の異常検知処理を行っているが、割込み監視部104は、割込み制御部201からの割込み要求の度に割込み要求のあった割込み要因のみについて異常検知を行う方式でも同等の効果が得られる。以下に、処理の概要を述べる。
タイマ103からの通知を受け取った割込み監視部104は、各割込み要因のタイマカウンタ105の値をインクリメントし(S2相当の処理)、各割込み要因のタイマカウンタ105の値(CV1)が閾値テーブル107内のタイマ回数の値(SV1)と等しければ、当該割込み要因に対応するタイマカウンタ105の値と割込みカウンタ106の値とをクリアする(S5、S11相当の処理)。
また、割込み監視部104は、割込み制御部201からある割込み要因の割込み要求を通知された場合、当該割込み要因の割込みカウンタ106の値をインクリメントする。その後、当該要因の割込みカウンタ106の値(CV2)と閾値テーブル107の割込み回数(SV2)を比較することで、当該割込み要因の異常判定処理を行う。
また、本実施の形態では、割込み要因単位での異常検知を行っているが、タイマ周期単位での割込み処理装置全体の割込み数による異常検知と組み合わせて異常検知処理を行うことも可能である。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1にかかる割込み処理装置では、割込み要因毎に、経過時間を示すタイマカウンタと、異常検知を行う間隔であるタイマ回数とを保持し、それらの値を用いて割込み要因毎に異常検知処理を行っている。これにより、割込み処理装置は、割込み要因に応じた割込み監視間隔での異常検知処理を実現することができる。また、本発明の実施の形態1にかかる割込み処理装置は、割込み要因毎に割込み回数の閾値を持つことにより、割込み要因の特性に応じた異常検知を実現することができる。さらに、単一の割込み処理装置内で実現可能なため、少ないリソースでの割込み監視処理が実現できる。
実施の形態2
本発明の実施の形態2は、図8に示すように、閾値テーブル107において、割込み要因毎の閾値のみならず、複数の割込み要因に関連する閾値を設定できることを特徴とする。つまり、閾値テーブル107は、割込み要因毎の閾値に加えて、複数の割込み要因に関連する閾値を保持する。この構成における本発明の割込み処理装置について、第1の実施の形態と異なる部分のみを図4の割込み回数テーブル、図8の割込み回数閾値テーブル、図6と図9のフローチャートを用いて説明する。図6及び図9は、本実施の形態において、割込み監視部104がタイマ103からの通知を受けた場合の処理を示すフローチャートである。
割込み監視部104は、実施の形態1と同様に割込み要因毎の異常検知処理を行う(S2〜S8)。本実施の形態では、割込み監視部104が「割込み要因4」の異常検知処理を行っているものとする。割込み監視部104は、「割込み要因4」のタイマカウンタ105の値がインクリメントされる(S2)ことで「30」となる。閾値テーブル107から取得したタイマ回数の値も「30」であるため、S5〜S8の処理を行う。「割込み要因4」の割込みカウンタ106の値が「7」であり、閾値テーブル107の該当割込み回数が「10」であるため、割込み監視部104は「割込み要因4」単独では異常状態と判定せずに、次の処理(S8a)に遷移する。
割込み監視部104は、現在異常検知を行っている割込み要因に関連する他の判定条件が存在するか否かを調べる(S8a)。他の判定条件が存在するか否かは、例えば現在異常検知を行っている割込み要因が含まれる判定条件を検索することで行われる。割込み監視部104は、他の判定条件が存在していた場合には当該判定を実施する(S8b)。ここでは、割込み要因4と割込み要因5の合計値の閾値を「15」とする判定条件が存在するため("sum(15)")、割込み監視部104は、当該判定条件の異常判定を行う。割込み監視部104は、割込み要因4と割込み要因5の割込みカウンタ106の値が合計で「15」以上であるため、異常状態と判定する。
割込み監視部104は、前述の判定にて、異常状態と判定した場合、実施形態1と同様に異常状態への対応処理を行い(S9、S10)、その後に割込み要因に応じた割込みカウンタ106の値をクリアする(S11)。ここでは、割込み監視部104は「割込み要因4」と「割込み要因5」を関連付けると異常である旨を、処理部102に通知する。通知を受けた処理部102は、異常通知に応じた異常対応処理を実施する。その後、割込み監視部104は、「割込み要因4」の割込みカウンタ106の値を「0」に変更する。
このような一連の処理により、割込み要因毎の異常検知処理のみならず、複数の割込み要因に関連する割込み異常状態の検知を行うことができる。なお、本実施の形態では、閾値テーブル107は、割込み要因毎の閾値を保持し、それに加えて複数の割込み要因にかかる閾値を保持するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、監視したい割込み条件のみを閾値テーブル107に設定し、割込み監視部104は、それらの条件に従って異常検知を行ってもよい。また、本実施の形態1と同様に、割込み監視部104は、割込み制御部201からの割込み要求の度に、割込み要求のあった割込み要因に関する割込み異常状態のみを検知する方式を採用することもできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、割込み処理の異常判定に用いる閾値は、割込み回数を表す整数値ではなく、同一割込み要因における割込み回数の増加率を示すようなデータを用いてもよい。また、閾値による異常判定でなくても、割込み要因に応じた監視間隔で何らかの判定を行うものであればよい。さらに、本発明にかかる割込み処理装置はハードウェアによる割込みだけでなく、0除算やページフォルト、オーバーフロー等のソフトウェアによる割込みの異常検知にも応用できる。さらに、本発明にかかる割込み処理装置はハードウェア割込み、ソフトウェア割込みの双方に対応した割込み異常検知にも応用可能である。
101 情報処理装置
102 処理部
103 タイマ
104 割込み監視部
105 タイマカウンタ
106 割込みカウンタ
107 割込み回数閾値
201 割込み制御部

Claims (12)

  1. 複数の割込み種別夫々に対して個別に設定された監視間隔で、前記複数の割込み種別毎の割込み発生状態を監視する割込み監視部を備える割込み処理装置。
  2. 前記割込み監視部は、該割込み種別に設定された閾値と該割り込み種別の割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項1に記載の割込み処理装置。
  3. 一定間隔で通知を行うタイマと、前記複数の割込み種別毎にタイマからの通知数を記憶するためのタイマカウンタとをさらに備え、
    前記割込み監視部は、前記タイマカウンタが前記監視間隔に到達した場合に、該前記割込み種別に関連付けられた前記閾値と前記割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項2に記載の割込み処理装置。
  4. 前記複数の割込み種別のうち少なくとも一つは、複数の割込み要因に関連付けられている請求項1から請求項3のいずれかの一に記載割込み処理装置。
  5. 複数の割込み種別夫々に対して個別に設定された監視間隔で、前記複数の割込み種別毎の割込み発生状態を監視する割込み監視ステップを備える割込み処理方法。
  6. 前記割込み監視ステップは、該割込み種別毎に設定された閾値と該割り込み種別の割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項5に記載の割込み処理方法。
  7. 一定間隔で通知を行う通知ステップと、
    前記通知ステップでの通知数を前記複数の割込み種別毎に記憶する通知数記憶ステップとをさらに備え、
    前記割込み監視ステップは、前記通知数記憶ステップで記憶された通知数が前記監視間隔に到達した場合に、該割込み種別に関連付けられた前記閾値と前記割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項6に記載の割込み処理方法。
  8. 前記複数の割込み種別のうち少なくとも一つは、複数の割込み要因に関連付けられている請求項5から請求項7のいずれか一に記載の割込み処理方法。
  9. 複数の割込み種別夫々に対して個別に設定された監視間隔で、前記複数の割込み種別毎の割込み発生状態を監視する割込み監視部と、
    前記割込み監視部からの割込み要求を受け付け、割込み要求に応じた処理を行う処理部と、を備える情報処理装置。
  10. 前記割込み監視部は、該割込み種別毎に設定された閾値と該割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 一定間隔で通知を行うタイマと、前記複数の割込み種別毎にタイマからの通知数を記憶するためのタイマカウンタと、をさらに備え、
    前記割込み監視部は、前記タイマカウンタが前記監視間隔に到達した場合に、該割込み種別に関連付けられた前記閾値と前記割込み発生数とを比較することで前記割込み発生状態を判定する請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記複数の割込み種別のうち少なくとも一は、複数の割込み要因に関連付けられている請求項9から請求項11のいずれか一に記載の情報処理装置。
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