JP2010271134A - 車両用指針式表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン回転数の不規則な変化を応答速度の遅延化で指針の動きに影響させないようにしつつ、マニュアルシフトモードで自動変速機のギア選択を行う場合の指針のレスポンスを良くする。
【解決手段】自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合は、エンジン回転数の変化に対する指針の指示位置の変化の応答速度が相対的に遅くなるフィルタ定数Bを用いて、指針の移動制御量を決定する。ギア選択のモードがマニュアルシフトモードである場合は、エンジン回転数の変化に対する指針の指示位置の変化の応答速度が相対的に速くなるフィルタ定数Aを用いて、指針の移動制御量を決定する。なお、車両がアイドリング状態にあるときには、エンジン回転数の変化に対する指針の指示位置の変化の応答速度が最も遅くなるフィルタ定数Cを用いて、指針の移動制御量を決定するようにしてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両における計測値を指針の指示位置によって表示する車両用指針式表示装置に関するものである。
従来から、例えば車両のエンジン回転数や速度等の計測値を指針の指示位置によって表示する車両用指針式表示装置が知られている。この種の車両用指針式表示装置では、指針の現在の指示位置と、計測値に応じた指針の目標指示位置とに基づいて、指針の移動制御量を周期的に決定し、決定した移動制御量で指針の指示位置を移動させる制御が行われる。
したがって、指針の現在の指示位置が計測値に対応する指針の目標指示位置から大きく離れていると、基本的には大きい移動制御量が決定されて指針が素早く移動する。一方、指針の現在位置が目標指示位置に近いと、基本的には小さい移動制御量が決定されて指針がゆっくり移動する。このような制御で指針を移動させることにより、指針の移動がスムーズなものとなる。
ところが、上述したような基本的な指針の移動制御では、例えばエンジン回転数が不安定になる車両のアイドリング状態において、エンジン回転数の不規則な変化に応じて指針が小刻みな動きを繰り返し、指針の指示位置による計測値の視認性を損ねてしまう。
また、アイドリング以外の状態においても、車両においては、例えばギアチェンジ直後のエンジン回転数がアクセルを踏み込んでいるにも拘わらず一瞬の間上昇せず頭打ち状態となる(所謂、「息継ぎ状態」となる)という、エンジン回転数の不規則な変化が生じることがある。その場合にも、上述したような基本的な指針の移動制御では、指針が一瞬だけ静止するような紛らわしい動きをすることになる。
そこで、車両のアイドリング時等、一定の条件を満たす状況においては、例外的に、計測値の変化に対して指針の指示位置の変化を遅延させる制御を行うようにすることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平9−280899号公報
ところで、近年の車両には、自動変速機のギア選択を自動的に行う従来からのオートマチックシフトモードに加えて、運転者がシフトレバーの操作によって自動変速機のギア選択を行えるマニュアルシフトモードを搭載する場合が増えている。
マニュアルシフトモードで自動変速機のギア選択を行う運転者からは、シフトレバーやアクセル等の操作に伴うエンジン回転数や速度等の変化に対して、指針式表示装置におけるそれらの表示が敏感に反応することが求められる。指針式表示装置における表示の反応が鈍いと、シフトレバーやアクセルの操作に対するエンジンのレスポンスに運転者が満足感を得られなくなり、マニュアルシフトモードを搭載するメリットが薄れてしまう。
したがって、先に説明したような、計測値の変化に対して指針の指示位置の変化を遅延させる制御というのは、マニュアルシフトモードを搭載した車両においては、あまり歓迎されるべき制御とは言えない。とは言え、指針のスムーズな移動をないがしろにすることもできない。
このため、マニュアルシフトモードを搭載した車両においては、指針式表示装置におけるエンジン回転数や速度等の表示を通じてマニュアルシフトモードにおけるエンジンのレスポンスの良さを運転者に印象づけることと、指針式表示装置における指針のスムーズな移動を実現することとの両立を模索する必要がある。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、マニュアルシフトモードを搭載した車両において、計測値が安定せず不規則に変動するときの指針のスムーズな移動を損ねることなく、マニュアルシフトモードにおける運転者の操作に対する車両のレスポンスの良さを、指針による計測値の表示を通じて運転者に印象づけることができる車両用指針式表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の車両用指針式表示装置は、
自動変速機のギア選択を自動的に行うオートマチックシフトモードと、前記自動変速機のギア選択をシフトレバーの操作によって行うマニュアルシフトモードとに切替可能な車両の計測値を、指針の指示位置によって表示する車両用指針式表示装置において、
前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度に関する所定の応答特性を適用して、前記指針の現在の指示位置と前記計測値に応じた前記指針の目標指示位置とに基づき前記指針の移動制御量を周期的に決定する移動量決定手段と、
前記移動量決定手段により周期的に決定された前記移動制御量で前記指針の指示位置を移動させる指針移動手段と、
前記移動量決定手段が前記移動制御量を決定する際に適用する前記応答特性を選択する特性選択手段とを備えており、
前記特性選択手段は、前記ギア選択のモードが前記マニュアルシフトモードであるときに、前記ギア選択のモードが前記オートマチックシフトモードであるときよりも、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が速い応答特性を選択する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の車両用指針式表示装置によれば、自動変速機のギア選択のモードがマニュアルシフトモードに選択されていると、移動量決定手段が指針の移動制御量を決定する際に適用する、計測値の変化に対する指針の変化の応答速度に関する応答特性として、特性選択手段が、応答速度が相対的に速い応答特性を選択する。
したがって、自動的に自動変速機のギア選択が行われるオートマチックシフトモードよりも、運転者のシフトレバー操作により運転者が意図するギア選択が行われるマニュアルシフトモードにおいては、計測値の変化に対して速い応答速度で指針位置が変化するようになる。これにより、マニュアルシフトモードにおける運転者の操作に対する車両のレスポンスの良さを、指針による計測値の表示を通じて運転者に印象づけることができる。
また、ギア選択のモードがオートマチックシフトモードに選択されていると、移動量決定手段が指針の移動制御量を決定する際に適用する、計測値の変化に対する指針の変化の応答速度に関する応答特性として、特性選択手段が、応答速度が相対的に遅い応答特性を選択する。
したがって、運転者のシフトレバー操作により運転者が意図するギア選択が行われるマニュアルシフトモードよりも、自動的に自動変速機のギア選択が行われるオートマチックシフトモードにおいては、計測値の変化に対して遅い応答速度で指針位置が変化するようになる。これにより、オートマチックシフトモードにおいては、計測値が安定せず不規則に変動するときの指針のスムーズな移動を実現することができる。
また、請求項2に記載した本発明の車両用指針式表示装置は、請求項1に記載した本発明の車両用指針式表示装置において、前記特性選択手段が、前記車両がアイドリング状態にあるときに、前記車両が走行状態にあるときよりも、前記目標指示位置の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が遅い応答特性を選択することを特徴とする。
請求項2に記載した本発明の車両用指針式表示装置によれば、請求項1に記載した本発明の車両用指針式表示装置において、車両がアイドリング状態にあると、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードであるかマニュアルシフトモードであるかを問わず、特性選択手段が、車両が走行状態にあるときよりも応答速度が相対的に遅い応答特性を選択する。
したがって、車両が走行状態にあるときよりも、車両がアイドリング状態にあるときには、計測値の変化に対して遅い応答速度で指針位置が変化するようになる。これにより、車両がエンジン回転数の不安定なアイドリング状態にあるときにも、エンジン回転数の小刻みな変動に過敏に連動しない指針のスムーズな移動を実現することができる。
さらに、請求項3に記載した本発明の車両用指針式表示装置は、請求項1又は2に記載した本発明の車両用指針式表示装置において、前記移動量決定手段が、前記指針の現在の指示位置と前記目標指示位置との加重平均処理により前記指針の移動制御量を決定し、前記特性選択手段が前記加重平均処理における加重を変更する加重変更手段を含んでおり、該加重変更手段が前記指針の現在の指示位置の加重を前記目標指示位置の加重に対して相対的に減少させることで、前記特性選択手段が選択する前記応答特性が、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が速い応答特性となり、前記加重変更手段が前記指針の現在の指示位置の加重を前記目標指示位置の加重に対して相対的に増加させることで、前記特性選択手段が選択する前記応答特性が、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が遅い応答特性となることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明の車両用指針式表示装置によれば、請求項1又は2に記載した本発明の車両用指針式表示装置において、自動変速機のギア選択のモードがマニュアルシフトモードであるときは、特性選択手段に含まれる加重変更手段によって、指針の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重が相対的に減少される。したがって、加重が相対的に減少された現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理で得られる加重平均は、加重平均中に占める目標指示位置の割合が加重変更前よりも相対的に高くなる。このため、加重平均処理によって決定される指針の移動制御量は、応答速度が相対的に速い応答特性を適用して決定したこととなる。
一方、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードであるときは、特性選択手段に含まれる加重変更手段によって、指針の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重が相対的に増加される。したがって、加重が相対的に増加された現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理で得られる加重平均は、加重平均中に占める目標指示位置の加重が加重変更前よりも相対的に低くなる。このため、加重平均処理によって決定される指針の移動制御量は、応答速度が相対的に遅い応答特性を適用して決定したこととなる。
なお、請求項3に記載した本発明の車両用指針式表示装置によれば、請求項2に記載した本発明の車両用指針式表示装置のように、車両がアイドリング状態にあるときには、特性選択手段に含まれる加重変更手段によって、指針の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重が相対的に増加される。したがって、加重が相対的に増加された現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理で得られる加重平均は、加重平均中に占める目標指示位置の加重が加重変更前よりも相対的に低くなる。このため、加重平均処理によって決定される指針の移動制御量は、応答速度が相対的に遅い応答特性を適用して決定したこととなる。
一方、車両が走行状態にあるときには、特性選択手段に含まれる加重変更手段によって、指針の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重が相対的に減少される。したがって、加重が相対的に減少された現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理で得られる加重平均は、加重平均中に占める目標指示位置の割合が加重変更前よりも相対的に高くなる。このため、加重平均処理によって決定される指針の移動制御量は、応答速度が相対的に速い応答特性を適用して決定したこととなる。
このため、移動量決定手段が行う指針の現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理における加重を変更するだけで、計測値に変化に対する指針の指示位置の変化の応答速度を変えた指針の移動制御量を容易に決定させることができる。
本発明の車両用指針式表示装置によれば、マニュアルシフトモードを搭載した車両において、計測値が安定せず不規則に変動するときの指針のスムーズな移動を損ねることなく、マニュアルシフトモードにおける運転者の操作に対する車両のレスポンスの良さを、指針による計測値の表示を通じて運転者に印象づけることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用指針式表示装置の正面図である。 図1に示す車両用指針式表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 図2のマイクロコンピュータが内部のROMに格納されたプログラムにしたがって実行する指針の移動制御処理を示すフローチャートである。 図3の指針の移動制御処理において設定されるフィルタ定数の特性を比較するグラフである。 図3の指針の移動制御処理において設定されるフィルタ定数の特性を比較するグラフである。 図1に示す車両用指針式表示装置の他の電気的構成を示すブロック図である。
以下、本発明による車両用指針式表示装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用指針式表示装置の正面図である。図1中引用符号1で示すタコメータは、本発明の車両用指針式表示装置の一実施形態に係るもので、不図示のスピードメータやシフトインジケータ、ウォーニングランプ等と共にコンビネーションメータユニット(図示せず)を構成する。このコンビネーションメータユニットは車両のインストルメントパネルに実装され、タコメータ1は車両のエンジン回転数を表示する。
タコメータ1は、周囲が見返し板3で覆われた文字板5と、文字板5の前方に配置されて文字板5のエンジン回転数を示す目盛7を指示する発光式の指針9とを有している。この指針9は、後述するステッパモータ11(図2参照)によって回転駆動される。
次に、図2のブロック図を参照して、本実施形態のタコメータ1の電気的構成について説明する。図2は図1に示すタコメータ1を含む車両のコンビネーションメータ(図示せず)の電気的構成を示すブロック図である。図2中引用符号31は、コンビネーションメータの動作をコントロールするメータECU(electronic control unit )である。メータECU31は、タコメータ1用のステッパモータ11の他、スピードメータ用やフューエルゲージ用のステッパモータと、これらのステッパモータ11が接続されたマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する。)21とを有している。
マイコン21は、CPU21aと、CPU21aの処理に使用する作業領域等として利用されるRAM21bと、CPU21aが実行する制御プログラム等を記憶するROM21cとを内蔵している。マイコン21には、車両(図示せず)のバッテリBに接続された電源23からの安定化電源が、車両のイグニッションスイッチIGNのオンオフに関係なく供給される。
また、マイコン21には、イグニッションスイッチIGNのオンオフ状態を検出するためにインターフェース(I/F)25が接続されている。インターフェース25を用いてイグニッションスイッチIGNのオンオフ状態を検出したマイコン21は、イグニッションスイッチIGNのポジションに応じた内容で、ステッパモータ11等の制御対象の動作を制御する。
上述したマイコン21には、インターフェース27を介してネットワークLANが接続されている。このネットワークLANには、エンジンECU33等の車内の他のECU(図示せず)が接続されている。メータECU31のマイコン21は、エンジンECU33等のネットワークLANに接続された他のECUから、不図示のコンビネーションメータユニットにおいて表示するのに必要なデータを受信する。受信するデータには、エンジンECU33等からのエンジン回転数のデータや車両のシフトモード(オートマチックシフトモード、マニュアルシフトモード)を示すデータが含まれる。このような構成によるマイコン21は、内蔵するROM21cに記憶された制御プログラムにしたがって指針9の駆動処理を行う。
次に、マイコン21が、内蔵するROM21cに記憶された制御プログラムにしたがってCPU21aに実行させる指針の移動制御処理の概要を、図3のフローチャートを参照して説明する。図3の制御処理は、イグニッションスイッチIGNのオンによりエンジン(図示せず)がスタートした(スタータオン)ことが、マイコン21によって確認されたときに、以下のようにして実行される。
まず、マイコン21は、エンジンECU33からのエンジン回転数のデータに基づいて、エンジンの回転数がアイドリング回転数以上であるか否かを確認する(ステップS1)。アイドリング回転数以上でない場合は(ステップS1でNO)、車両がアイドリング状態であるものとして、指針9の移動制御量を決定するのに適用するフィルタ定数として、フィルタ定数Cを設定する(ステップS3)。
ここで、指針9の移動制御量は、マイコン21が把握している制御上の指針9の現在の指示位置と、エンジンECU33からのデータによって示されるエンジン回転数に対応する指針9の目標指示位置との加重平均処理によって決定される。この加重平均処理における加重の内容が、上述したフィルタ定数によって定義される。
例えば、指針9の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重を減少させると、指針9の指示位置の変化の応答速度が速くなる。これに対して、指針9の目標指示位置の加重に対して現在の指示位置の加重を増加させると、指針9の指示位置の変化の応答速度が遅くなる。
指針9の指示位置の変化の応答速度とは、不図示のエンジン回転数センサにより計測されてエンジンECU33からデータとして入力されるエンジン回転数(請求項中の計測値に相当)の変化に対する、実際に指針9が指示する位置の変化の応答速度のことである。この応答速度が速ければ、エンジン回転数の変化に敏感に追従して指針9の指示位置が変化することになる。一方、応答速度が遅ければ、エンジン回転数の小刻みな変動に無用に追従せず指針9の指示位置がスムーズに変化することになる。
そして、上述したステップS3で設定されるフィルタ定数Cとは、図4に示すように、エンジンECU33から入力されるエンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答速度が、相対的に遅い応答特性である。したがって、フィルタ定数Cによって定義される加重平均処理における加重の内容は、指針9の目標指示位置の加重に対する現在の指示位置の加重が大きい内容である。
図3のフローチャートの説明に話を戻して、ステップS1においてエンジンの回転数がアイドリング回転数以上である場合(YES)は、車両がアイドリング以外の状態(走行状態)であるものとして、自動変速機のギア選択のモードが、運転者のシフトレバー操作によってギア選択を行うマニュアルシフトモードであるか否かを確認する(ステップS5)。マニュアルシフトモードでない場合は(ステップS5でNO)、自動変速機のギア選択を自動的に行うオートマチックシフトモードであるものとして、指針9の移動制御量を決定するのに適用するフィルタ定数として、フィルタ定数Bを設定する(ステップS7)。
ステップS7で設定されるフィルタ定数Bとは、図4に示すように、フィルタ定数Cに比べると、エンジンECU33から入力されるエンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答速度が、相対的に速い応答特性である。したがって、フィルタ定数Bによって定義される加重平均処理における加重の内容は、フィルタ定数Cによって定義される加重平均処理の加重の内容に比べて、指針9の目標指示位置の加重に対する現在の指示位置の加重が小さい内容である。
また、ステップS5において自動変速機のギア選択のモードがマニュアルシフトモードである場合(YES)は、指針9の移動制御量を決定するのに適用するフィルタ定数として、フィルタ定数Aを設定する(ステップS9)。
ステップS9で設定されるフィルタ定数Bとは、図5に示すように、フィルタ定数Bに比べると、エンジンECU33から入力されるエンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答速度が、相対的に速い応答特性である。したがって、フィルタ定数Aによって定義される加重平均処理における加重の内容は、フィルタ定数Bによって定義される加重平均処理の加重の内容に比べて、指針9の目標指示位置の加重に対する現在の指示位置の加重がさらに小さい内容である。
図3のフローチャートの説明に話を戻して、ステップS3、ステップS7、又は、ステップS9でフィルタ定数を設定したならば、設定したフィルタ定数を適用して、制御上の指針9の現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理により指針9の移動制御量を決定し、決定した移動制御量で指針9を移動(駆動)させる(ステップS11)。その後、インターフェース25を用いて検出したイグニッションスイッチIGNの状態がオフ状態であるか否かを確認する(ステップS13)。イグニッションスイッチIGNがオフ状態でない場合は(ステップS13でNO)、ステップS1に処理を移行し、オフ状態である場合は、一連の処理を終了する。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図3のフローチャートにおけるステップS11とステッパモータ11とによって、請求項中の指針移動手段が構成されている。また、本実施形態では、図3中のステップS3、ステップS7、及び、ステップS9が、請求項中の特性選択手段、加重変更手段、及び、移動量決定手段に相当する処理となっている。
以上に説明したように、本実施形態のタコメータ1によれば、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合よりも、車両がアイドリング状態である場合の方が、エンジン回転数の変化に対する指針9の実際の指示位置の変化の応答速度が遅くなるフィルタ定数Cが設定される。このため、エンジン回転数が不安定な車両のアイドリング状態においては、エンジン回転数の小刻みな変動に無用に追従せず指針9の指示位置をスムーズに変化させることができる。
これに対して、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合は、車両がアイドリング状態である場合よりも、エンジン回転数の変化に対する指針9の実際の指示位置の変化の応答速度が速くなるフィルタ定数Bが設定される。このため、エンジン回転数の変化に敏感に追従して指針9の指示位置をレスポンス良く変化させることができる。
さらに、本実施形態のタコメータ1によれば、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合よりも、ギア選択のモードがマニュアルシフトモードである場合の方が、エンジン回転数の変化に対する指針9の実際の指示位置の変化の応答速度がさらに速くなるフィルタ定数Aが設定される。このため、ギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合よりもさらに、エンジン回転数の変化に敏感に追従して指針9の指示位置をレスポンス良く変化させることができる。
したがって、本実施形態のタコメータ1によれば、自動変速機のギア選択のモードとしてマニュアルシフトモードを搭載した車両において、エンジン回転数が安定せず不規則に変動するときの指針9のスムーズな移動を損ねることなく、マニュアルシフトモードにおける運転者の操作に対するエンジン、ひいては、車両のレスポンスの良さを、オートマチックシフトモードよりも敏感にエンジン回転数の変化に追従する指針9によるエンジン回転数の表示を通じて、運転者に印象づけることができる。
なお、本実施形態では、指針9の移動制御量を、指針9の現在の指示位置とエンジン回転数に対応する指針9の目標指示位置との加重平均処理によって決定し、この加重平均処理における加重の内容を定義するフィルタ定数の選択によって、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードである場合よりもマニュアルシフトモードである場合に、エンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答速度を速くするようにした。
しかし、フィルタ定数の選択以外にも、例えば、エンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答特性を複数準備し、自動変速機のギア選択のモードがオートマチックシフトモードであるかマニュアルシフトモードであるかによって、指針9の移動制御量の決定に適用する応答特性を選択する構成としても良い。
また、本実施形態では、車両がアイドリング状態にある場合には、アイドリング以外の状態(走行状態)にある場合よりも、エンジン回転数の変化に対する指針9の指示位置の変化の応答速度を遅くするようにした。しかし、そのようにするための構成は省略しても良い。
さらに、本実施形態では、指針9の駆動源をステッパモータ11とした場合を例に取って説明したが、本発明は、ステッパモータ以外のモータを指針9の駆動源とする場合にも適用可能である。
また、本実施形態では、指針を駆動源によって物理的に駆動(回転)させてその指示位置を変化させる車両用指針式表示装置を例に取って説明した。しかし、本発明は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示内容を制御により変化させることができるメータディスプレイを用いて、図1に示すようなタコメータ1を映像によって表示する車両用指針式表示装置においても実施可能である。
図6は、そのように構成した場合のタコメータ1の電気的構成を示すブロック図である。図6に示すタコメータ1では、図2を参照して説明した上述の実施形態におけるタコメータ1に対して、ステッパモータ11の代わりにメータディスプレイ17を用い、これを、ドライバ15及びグラフィックI/F13を介してマイコン21に接続している。
そして、図6に示すタコメータ1では、マイコン21が行う図3のフローチャートに示す処理のステップS11において、ステップS3、ステップS7、又は、ステップS9で設定したフィルタ定数を適用して、制御上の指針9の現在の指示位置と目標指示位置との加重平均処理により指針9の移動制御量を決定し、決定した移動制御量で指針9が移動(駆動)するような映像を、グラフィックインタフェース(I/F)13を介してドライバ15に生成させて、メータディスプレイ17に表示させる。
このように、指針9を物理的に駆動(回転)させる代わりにメータディスプレイ17において指針9の映像を駆動(回転)しているように表示させる構成としても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、以上の各実施形態では、車両のエンジン回転数を指針9の指示位置によって表示するタコメータ1を例に取って説明した。しかし、本発明は、例えば、車両の走行速度を指針の指示位置によって表示するスピードメータ等、車両の時々刻々変化する計測量を指針の指示位置によって表示する車両用指針式表示装置に広く適用可能である。
本発明は、自動変速機のギア選択のモードにマニュアルシフトモードを有する車両において、計測値を指針式の表示装置で表示する場合に用いて好適である。
1 タコメータ(車両用指針式表示装置)
3 見返し板
5 文字板
7 目盛
9 指針
11 ステッパモータ(指針移動手段)
13 グラフィックインターフェース
15 ドライバ
17 メータディスプレイ
21 マイクロコンピュータ(指針移動手段、特性選択手段、加重変更手段、移動量決定手段)
21a CPU
21b RAM
21c ROM
23 電源
25 インターフェース
27 インターフェース
31 メータECU
33 エンジンECU
B バッテリ
IGN イグニッションスイッチ
LAN ネットワーク

Claims (3)

  1. 自動変速機のギア選択を自動的に行うオートマチックシフトモードと、前記自動変速機のギア選択をシフトレバーの操作によって行うマニュアルシフトモードとに切替可能な車両の計測値を、指針の指示位置によって表示する車両用指針式表示装置において、
    前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度に関する所定の応答特性を適用して、前記指針の現在の指示位置と前記計測値に応じた前記指針の目標指示位置とに基づき前記指針の移動制御量を周期的に決定する移動量決定手段と、
    前記移動量決定手段により周期的に決定された前記移動制御量で前記指針の指示位置を移動させる指針移動手段と、
    前記移動量決定手段が前記移動制御量を決定する際に適用する前記応答特性を選択する特性選択手段とを備えており、
    前記特性選択手段は、前記ギア選択のモードが前記マニュアルシフトモードであるときに、前記ギア選択のモードが前記オートマチックシフトモードであるときよりも、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が速い応答特性を選択する、
    ことを特徴とする車両用指針式表示装置。
  2. 前記特性選択手段は、前記車両がアイドリング状態にあるときに、前記車両が走行状態にあるときよりも、前記目標指示位置の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が遅い応答特性を選択することを特徴とする請求項1記載の車両用指針式表示装置。
  3. 前記移動量決定手段は、前記指針の現在の指示位置と前記目標指示位置との加重平均処理により前記指針の移動制御量を決定し、前記特性選択手段は前記加重平均処理における加重を変更する加重変更手段を含んでおり、該加重変更手段が前記指針の現在の指示位置の加重を前記目標指示位置の加重に対して相対的に減少させることで、前記特性選択手段が選択する前記応答特性が、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が速い応答特性となり、前記加重変更手段が前記指針の現在の指示位置の加重を前記目標指示位置の加重に対して相対的に増加させることで、前記特性選択手段が選択する前記応答特性が、前記計測値の変化に対する前記指針の指示位置の変化の応答速度が遅い応答特性となることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用指針式表示装置。
JP2009122256A 2009-05-20 2009-05-20 車両用指針式表示装置 Active JP5466881B2 (ja)

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