JP2010269553A - 改ざん防止計測記録用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】 最近、計測記録データの規定から外れたデータ部分だけを漂白剤を使って記録用紙から消した改ざんが行われていた事実が見つかっており、その防止対策が求められている。
【解決手段】本発明は、計測記録用紙のデータの記録される部分に、漂白剤により色素が脱色されるインキによりアミ印刷又はベタ印刷を施し、記録データを消し去ろうとした時に、記録データと同時に消えるようにして、改ざんした事実を捉えるようにした計測記録用紙を実現することにより問題を解決したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、計測記録用紙のデータの記録される部分に、漂白剤により色素が脱色されるインキによりアミ印刷又はベタ印刷を施し、記録データを消し去ろうとした時に、記録データと同時に消えるようにして、改ざんした事実を捉えるようにした計測記録用紙を実現することにより問題を解決したものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、計測記録用紙に記録されたデータの改ざんを防止する対策のほどこされた改ざん防止計測記録用紙に関するものである。
最近、原子力発電所等の定期点検や改修時における計測記録データに改ざんが行われていた事実が見つかっており、経済産業省より改善の指示が行われている。
計測記録データの改ざんの事例は、例えばタービンに入る蒸気を除湿・加熱する「湿分分離加熱器」の配管の溶接後、強度を保つための熱処理作業を行った際、作業のやり直しを避けるため規定から外れたデータ部分だけを漂白剤を使って記録用紙から消していた。
上記の改ざんのようにペン記録跡をうまく消すことができるような計測記録用紙は、ペン記録した箇所まわりに紙自体の白い箇所が多く領域をしめている。この計測記録用紙は、改ざんした場合、一見するとうまく色素が脱色されているため改ざん品と良くわからないようになってしまう。
計測記録用紙が本物であるかどうかという観点では、一般的に紛失を防止するためのナンバーリング印刷、記録した計測記録用紙を担当者がスタンプ押印や手書きサインをして、記録した計測記録用紙を保管し管理するにとどまっていた。
計測記録データの改ざんの事例は、例えばタービンに入る蒸気を除湿・加熱する「湿分分離加熱器」の配管の溶接後、強度を保つための熱処理作業を行った際、作業のやり直しを避けるため規定から外れたデータ部分だけを漂白剤を使って記録用紙から消していた。
上記の改ざんのようにペン記録跡をうまく消すことができるような計測記録用紙は、ペン記録した箇所まわりに紙自体の白い箇所が多く領域をしめている。この計測記録用紙は、改ざんした場合、一見するとうまく色素が脱色されているため改ざん品と良くわからないようになってしまう。
計測記録用紙が本物であるかどうかという観点では、一般的に紛失を防止するためのナンバーリング印刷、記録した計測記録用紙を担当者がスタンプ押印や手書きサインをして、記録した計測記録用紙を保管し管理するにとどまっていた。
計測記録用紙は、今回のように計測記録用紙の記録データを消して改ざんするようなケースを想定しないのが一般的であった。しかし、実際にこのような発生に対しての根本的に改ざんを防止する方法が早急に求められている状況である。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンはいわゆる毛細管現象を利用したフェルトペンの水性染料インクにより構成されている。
水性染料インクを使用したサインペンや蛍光ペンなどによって記録された文字や色を専用消色剤(専用ペン)で消すことは広く行われており、水性染料インクによるペン記録を改ざん目的で消し去る方法として、塩素系、酸素系などの漂白剤により染料自体の色素を飛ばしてしまい脱色して記録を見えなくする方法が行われていた。
この漂白剤を使用する改ざんは人為,意図的に行われるためペン記録箇所のみをピンポイントで消し去ろうとすると、計測記録用紙のうち、一般的に紙の白さが多く認識できるような構成の印刷物の場合(紙自捧が白く、ペン記録付近が紙の白い領域で多くおおわれているもの)はペン記録を容易に消し去ることができる。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンの水性染料インクは、その高いペン記録鮮明性(インク滲みがないこと、インクかすれないことなど)や空気に触れた状態で長時間ペン先乾燥しないようにしなければならない観点から容易にインク組成を変更することが出来ないので、インクを改良して、サインペンや蛍光ペンなどの専用消色剤(専用ペン)などによって文字や色を消すことによって記録したペンの記録跡が残らないように改ざんデータを作成することを防止することは困難な状況にある。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンはいわゆる毛細管現象を利用したフェルトペンの水性染料インクにより構成されている。
水性染料インクを使用したサインペンや蛍光ペンなどによって記録された文字や色を専用消色剤(専用ペン)で消すことは広く行われており、水性染料インクによるペン記録を改ざん目的で消し去る方法として、塩素系、酸素系などの漂白剤により染料自体の色素を飛ばしてしまい脱色して記録を見えなくする方法が行われていた。
この漂白剤を使用する改ざんは人為,意図的に行われるためペン記録箇所のみをピンポイントで消し去ろうとすると、計測記録用紙のうち、一般的に紙の白さが多く認識できるような構成の印刷物の場合(紙自捧が白く、ペン記録付近が紙の白い領域で多くおおわれているもの)はペン記録を容易に消し去ることができる。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンの水性染料インクは、その高いペン記録鮮明性(インク滲みがないこと、インクかすれないことなど)や空気に触れた状態で長時間ペン先乾燥しないようにしなければならない観点から容易にインク組成を変更することが出来ないので、インクを改良して、サインペンや蛍光ペンなどの専用消色剤(専用ペン)などによって文字や色を消すことによって記録したペンの記録跡が残らないように改ざんデータを作成することを防止することは困難な状況にある。
本発明は、計測記録用紙のデータの記録される部分に、脱色に使用する漂白剤により色素が脱色されるインキによりアミ印刷又はベタ印刷を施し、漂白剤により記録データを消し去ろうとした時に、アミ印刷又はベタ印刷も記録データと同時に消えるようにして、記録データを消した事実を捉えるようにした改ざん防止計測記録用紙を実現することにより問題を解決したものである。
本発明の改ざん防止計測記録用紙は、印刷インキとして比較的漂白剤による脱色度合いの早かった水性顔料タイプのインキのうち、有機顔料の黒(カーボンブラック)以外のグレー、青、赤、黄系のなどを利用するとより改ざん防止の効果が得られる。
本発明の改ざん防止計測記録用紙は、印刷インキとして比較的漂白剤による脱色度合いの早かった水性顔料タイプのインキのうち、有機顔料の黒(カーボンブラック)以外のグレー、青、赤、黄系のなどを利用するとより改ざん防止の効果が得られる。
本発明の改ざん防止計測記録用紙は、人為的・意図的に漂白剤などの色素脱色剤を使用してペン記録データを改ざんした場合、明らかに改ざん跡が現物認識できるので容易に改ざん品との判定ができるので、記録データの改ざんを防止する対策として有効である。
図1は本発明の改ざん防止計測記録用紙の一例の上面図、図2はその断面図である。
図1および図2において、10は、計測記録用紙である。計測記録用紙10には一般の白紙が使用される。
20は、計測記録用紙10に印刷された画線である。画線20は、印刷インキ(浸透乾燥タイプ水性顔料インキ、重合乾燥タイプ油性顔料インキ、紫外線照射乾燥タイプのUVインキなど)によって印刷された方眼線や規則線がはかりの役割となる「ものさし線」として構成され、ペン記録した記録(測定値)がどのようなスケールで変化したかを内容確認している。通常、ペン記録タイプの計測レコーダー用の計測記録用紙にはスケールがあることが絶対条件であるため画線20が印刷されている。
30は、計測記録用紙10の記録領域に印刷されたアミ印刷である。
図1および図2において、10は、計測記録用紙である。計測記録用紙10には一般の白紙が使用される。
20は、計測記録用紙10に印刷された画線である。画線20は、印刷インキ(浸透乾燥タイプ水性顔料インキ、重合乾燥タイプ油性顔料インキ、紫外線照射乾燥タイプのUVインキなど)によって印刷された方眼線や規則線がはかりの役割となる「ものさし線」として構成され、ペン記録した記録(測定値)がどのようなスケールで変化したかを内容確認している。通常、ペン記録タイプの計測レコーダー用の計測記録用紙にはスケールがあることが絶対条件であるため画線20が印刷されている。
30は、計測記録用紙10の記録領域に印刷されたアミ印刷である。
図2の(a)は、計測記録用紙10 に画線20 を印刷し、その上にアミ印刷30を印刷した例を示し、(b)
は、計測記録用紙10 にアミ印刷30 を印刷し、その上に画線20 を印刷した例を示している。
アミ印刷30は、漂白剤による脱色度合いの早い水性顔料タイプのインキのうち、有機顔料の黒(カーボンブラック)以外のグレー、青、赤、黄系のなどが使用される。
画線20にも上記の漂白剤による脱色度合いの早い水性顔料タイプのインキを使用すると改ざん防止のよりすぐれた計測記録用紙が実現できる。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンのインクに使用される染料(着色剤)は、紙浸透に優れ、紙表層着色することができ、分散性のよいもので、酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料(トリフェニルメタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体系、銅フタロシアニン系など)が用いられている。
又、計測記録用紙の印刷インキに使用される顔料(着色剤)は、銅フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料が用いられている。
は、計測記録用紙10 にアミ印刷30 を印刷し、その上に画線20 を印刷した例を示している。
アミ印刷30は、漂白剤による脱色度合いの早い水性顔料タイプのインキのうち、有機顔料の黒(カーボンブラック)以外のグレー、青、赤、黄系のなどが使用される。
画線20にも上記の漂白剤による脱色度合いの早い水性顔料タイプのインキを使用すると改ざん防止のよりすぐれた計測記録用紙が実現できる。
計測記録用紙に使用されるカートリッジペンのインクに使用される染料(着色剤)は、紙浸透に優れ、紙表層着色することができ、分散性のよいもので、酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料(トリフェニルメタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体系、銅フタロシアニン系など)が用いられている。
又、計測記録用紙の印刷インキに使用される顔料(着色剤)は、銅フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料が用いられている。
これらの染料や顔料について、漂白剤による消色性について試験を行った結果はつぎのとおりである。
漂白剤による消色はペンインクに使用される水溶性染料で消色性は強く現れ、顔料系に比べて容易に消すことができた。
よって、水溶性染料を使用した水系の印刷インキを画線やアミ印刷、ベタ印刷に使用した場合はペンインクと同程度の消色性になるため、当然ながら有効性を持つ。
しかしながら一般的にペンインクの記録による浸透したペンインクの混色やペン吸上げによって記録が損なわれるため、水系の印刷インキを画線やアミ印刷、ベタ印刷に使用することは避ける必要がある。
また、油性インキやUVインキなどの樹脂乾燥タイプのものを画線、アミ印刷、ベタ印刷に使用すると消色しにくくなり改ざん防止目的とは逆行し、ペンインクのみを消し易くなるので使用できない。
漂白剤による消色はペンインクに使用される水溶性染料で消色性は強く現れ、顔料系に比べて容易に消すことができた。
よって、水溶性染料を使用した水系の印刷インキを画線やアミ印刷、ベタ印刷に使用した場合はペンインクと同程度の消色性になるため、当然ながら有効性を持つ。
しかしながら一般的にペンインクの記録による浸透したペンインクの混色やペン吸上げによって記録が損なわれるため、水系の印刷インキを画線やアミ印刷、ベタ印刷に使用することは避ける必要がある。
また、油性インキやUVインキなどの樹脂乾燥タイプのものを画線、アミ印刷、ベタ印刷に使用すると消色しにくくなり改ざん防止目的とは逆行し、ペンインクのみを消し易くなるので使用できない。
本発明の改ざん防止に使用する印刷インキはペン記録データと同程度に消色するが望ましが、黄色、赤色系統の顔料が、ペン記録データと同程度に消色するので使用可能である。
しかし、グレーや青色系統も記録ペンインクとのコントラストがでやすいので同程度の消色で使用させる手段がないか検討した。
各種のグレーや青色系統のインクについて検討の結果、画線・アミ印刷・ベタ印刷に使用するインキに顔料が10〜20%の割合で、計測紙にインキ重量0.02〜0.15g/m2で印刷された場合(推測)、グレーや青色系統もペンインク染料や黄色、赤色顔料と同等の消色効果が得られ、改ざんしようとすれば、ペンインクのみを消し去ることは出来ないと判断できた。
このように構成された改ざん防止計測記録用紙では、ペン記録を消すために漂白剤による脱色を行うと、ペン記録データの付近のアミ印刷30がペン記録データと同時に消えるために改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
しかし、グレーや青色系統も記録ペンインクとのコントラストがでやすいので同程度の消色で使用させる手段がないか検討した。
各種のグレーや青色系統のインクについて検討の結果、画線・アミ印刷・ベタ印刷に使用するインキに顔料が10〜20%の割合で、計測紙にインキ重量0.02〜0.15g/m2で印刷された場合(推測)、グレーや青色系統もペンインク染料や黄色、赤色顔料と同等の消色効果が得られ、改ざんしようとすれば、ペンインクのみを消し去ることは出来ないと判断できた。
このように構成された改ざん防止計測記録用紙では、ペン記録を消すために漂白剤による脱色を行うと、ペン記録データの付近のアミ印刷30がペン記録データと同時に消えるために改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
図3は、本発明の改ざん防止計測記録用紙の他の実施例の上面図、図4はその断面図である。
図3、図4において、図1と同一部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
40は、計測記録用紙10の記録領域に印刷されたベタ印刷である。50は、染料で着色した計測記録用紙である。
図3の実施例は、図1の実施例のアミ印刷30に代えて、ベタ印刷40を使用したものである。
図4の(a)は、計測記録用紙10 に画線20ベタ印刷40 を印刷し、その上に画線20を印刷した例を示し、(b)
は、計測記録用紙10 にベタ印刷40 を印刷し、その上に画線20 を印刷を印刷した例を示している。又、(c) は、染料で着色した計測記録用紙50上に画線20 を印刷した例を示している。
図3、図4において、図1と同一部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
40は、計測記録用紙10の記録領域に印刷されたベタ印刷である。50は、染料で着色した計測記録用紙である。
図3の実施例は、図1の実施例のアミ印刷30に代えて、ベタ印刷40を使用したものである。
図4の(a)は、計測記録用紙10 に画線20ベタ印刷40 を印刷し、その上に画線20を印刷した例を示し、(b)
は、計測記録用紙10 にベタ印刷40 を印刷し、その上に画線20 を印刷を印刷した例を示している。又、(c) は、染料で着色した計測記録用紙50上に画線20 を印刷した例を示している。
ベタ印刷40は、図1の実施例と同様に、漂白剤による脱色度合いの早い水性顔料タイプのインキのうち、有機顔料の黒(カーボンブラック)以外のグレー、青、赤、黄系のなどが使用される。
このように構成された改ざん防止計測記録用紙では、ペン記録データを消すために漂白剤による脱色を行うと、ペン記録の付近のアベタ印刷40がペン記録と同時に消えるために改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
また、図4の(C)に示すように、アミ印刷やベタ印刷以外に計測記録用紙自体を色染料で着色(染色)することでペン記録データだけを消し去るのではなくペン記録データとともに紙自体に着色された色素がペン記録データと同時に消えるような方法で改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
このように構成された改ざん防止計測記録用紙では、ペン記録データを消すために漂白剤による脱色を行うと、ペン記録の付近のアベタ印刷40がペン記録と同時に消えるために改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
また、図4の(C)に示すように、アミ印刷やベタ印刷以外に計測記録用紙自体を色染料で着色(染色)することでペン記録データだけを消し去るのではなくペン記録データとともに紙自体に着色された色素がペン記録データと同時に消えるような方法で改ざん品かそうでないかを判定することが出来る。
上記のように構成された本発明の改ざん防止計測記録用紙の改ざん防止効果の実験例について以下に説明する。
図5は、グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙に、赤ペンでデータを記録した後、記録データと画線に塩素系漂白剤を垂らした実験例である。
図5において、60はグレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙、70は計測記録用紙60に赤ペン記録されたデータ、80は漂白剤を垂らした部分を示している。
計測記録用紙60の漂白剤を垂らした部分80の画線と記録データ70が漂白剤による消色され改ざん跡が明確に認識できる。
図6は、グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙に、青ペンでデータを記録した後、記録データと画線に塩素系漂白剤を垂らした実験例である。
図5と同一の部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
図6において、90は計測記録用紙60に青ペン記録されたデータである。
図6の実験例においても、図5の実験例と同様に、計測記録用紙60の漂白剤を垂らした部分80の画線と記録データ90が漂白剤による消色され改ざん跡が明確に認識できる。
図5及び図6より明らかなように、人為的・意図的に漂白剤などの色素脱色剤を使用してペン記録データを改ざんした場合、明らかに改ざん跡が現物認識できるので容易に改ざん品との判定ができるようになった。
このため、計測記録用紙の記録データを人為的に改ざんできないような対策として歯止めできるものとなった。
尚、上記の説明では、計測記録用紙の記録データがペン記録されたデータの例について説明したが、記録データは必ずしもペン記録だけに限定されるものではなく、インクリボン印字等の記録についても同様の効果をうることが可能である。
以上の説明より明らかなように、本発明の改ざん防止計測記録用紙は、人為的・意図的に漂白剤などの色素脱色剤を使用してペン記録データを改ざんした場合、明らかに改ざん跡が現物認識できるので容易に改ざん品との判定ができる。
このため、改ざんについても人為的にできないような対策として歯止めできるものとなった。
図5は、グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙に、赤ペンでデータを記録した後、記録データと画線に塩素系漂白剤を垂らした実験例である。
図5において、60はグレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙、70は計測記録用紙60に赤ペン記録されたデータ、80は漂白剤を垂らした部分を示している。
計測記録用紙60の漂白剤を垂らした部分80の画線と記録データ70が漂白剤による消色され改ざん跡が明確に認識できる。
図6は、グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙に、青ペンでデータを記録した後、記録データと画線に塩素系漂白剤を垂らした実験例である。
図5と同一の部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
図6において、90は計測記録用紙60に青ペン記録されたデータである。
図6の実験例においても、図5の実験例と同様に、計測記録用紙60の漂白剤を垂らした部分80の画線と記録データ90が漂白剤による消色され改ざん跡が明確に認識できる。
図5及び図6より明らかなように、人為的・意図的に漂白剤などの色素脱色剤を使用してペン記録データを改ざんした場合、明らかに改ざん跡が現物認識できるので容易に改ざん品との判定ができるようになった。
このため、計測記録用紙の記録データを人為的に改ざんできないような対策として歯止めできるものとなった。
尚、上記の説明では、計測記録用紙の記録データがペン記録されたデータの例について説明したが、記録データは必ずしもペン記録だけに限定されるものではなく、インクリボン印字等の記録についても同様の効果をうることが可能である。
以上の説明より明らかなように、本発明の改ざん防止計測記録用紙は、人為的・意図的に漂白剤などの色素脱色剤を使用してペン記録データを改ざんした場合、明らかに改ざん跡が現物認識できるので容易に改ざん品との判定ができる。
このため、改ざんについても人為的にできないような対策として歯止めできるものとなった。
本発明は、各種の参議用で使用されている計測記録用紙に使用することが可能である。
10・・・計測記録用紙。
20・・・計測記録用紙10に印刷された画線
30・・・計測記録用紙10の記録領域に印刷されたアミ印刷
40・・・計測記録用紙10の記録領域に印刷されたベタ印刷
50・・・染料で着色した計測記録用紙
60・・・グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙
70・・・計測記録用紙60に赤ペン記録されたデータ
80・・・漂白剤を垂らした部分
90・・・計測記録用紙60に青ペン記録されたデータ
20・・・計測記録用紙10に印刷された画線
30・・・計測記録用紙10の記録領域に印刷されたアミ印刷
40・・・計測記録用紙10の記録領域に印刷されたベタ印刷
50・・・染料で着色した計測記録用紙
60・・・グレー系水性顔料インキで画線を印刷した計測記録用紙
70・・・計測記録用紙60に赤ペン記録されたデータ
80・・・漂白剤を垂らした部分
90・・・計測記録用紙60に青ペン記録されたデータ
Claims (4)
- 計測記録用紙のデータの記録される部分に、脱色に使用する漂白剤により色素が脱色されるインキによりアミ印刷又はベタ印刷を施し、漂白剤により記録データを消し去ろうとした時に、アミ印刷又はベタ印刷も記録データと同時に消えるようにして、記録データを消した事実を捉えるようにしたことを特徴とする改ざん防止計測記録用紙。
- 計測記録用紙のデータの記録される部分にアミ印刷又はベタ印刷を、水性顔料タイプのインキの、有機顔料のグレー、青、赤、黄系のいずれかのインキにより印刷して、漂白剤により記録データを消し去ろうとした時に、アミ印刷又はベタ印刷も記録データと同時に消えるようにして、記録データを消した事実を捉えるようにしたことを特徴とする改ざん防止計測記録用紙。
- 請求項2において、計測記録用紙の画線も有機顔料のグレー、青、赤、黄系のいずれかのインキにより印刷して改ざん品かそうでないかを判定することが出来るようにしたことを特徴とする改ざん防止計測記録用紙。
- 請求項2乃至3において、画線・アミ印刷・ベタ印刷に使用するインキがグレー、青系統の場合には、印刷インキの顔料が10〜20%の割合で、計測紙にインキ重量0.02〜0.15g/m2で印刷することを特徴とする改ざん防止計測記録用紙。
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- 2009-05-25 JP JP2009124839A patent/JP2010269553A/ja active Pending
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