JP2010269277A - 脱硫装置における水銀再放出抑制方法および装置 - Google Patents

脱硫装置における水銀再放出抑制方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸収液中の2価水銀が金属水銀へ還元され排ガス中へ再放出することを防止する低コストで効率的な水銀再放出抑制方法を提供すること。
【解決手段】脱硫装置4aより前流側に水銀除去装置25を設け、水銀除去装置25内に石灰石を供給し、水銀除去装置25内で循環している主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液を排ガスと気液接触させることにより水銀除去装置25で排ガス中の2価水銀を効率良く吸収し、脱硫装置4aへの2価水銀の導入を防ぐことにより脱硫装置4a内での2価水銀の金属水銀への還元および金属水銀の排ガス中への放出を抑制することが可能である。また必要に応じ水銀除去装置内に酸化防止剤(インヒビタ)を添加する。
【選択図】図1

Description

本発明は金属水銀および2価水銀と共に硫黄酸化物、塩化水素およびフッ化水素などを含有するボイラ排ガスからの2価水銀を吸収・除去することにより達成される脱硫装置からの水銀再放出抑制方法および装置に関するものである。
大気汚染防止のため排ガス中の硫黄酸化物の除去装置として、湿式石灰石−石膏脱硫装置が広く実用化されている。この脱硫装置の塔内酸化方式の構造および系統を図5に示す。ボイラ等からの排ガス1はガス入口ダクト3から脱硫装置4aに導入され、吸収液循環配管19から脱硫装置4a内に設置されたスプレヘッダ9を介して吸収液スプレ部5に設置されたスプレノズル6aより噴霧される吸収剤の液滴と接触することにより、排ガス1中のばいじんや塩化水素、フッ化水素等の酸性ガスとともに、排ガス1中の硫黄酸化物がスプレ液滴表面で吸収される。ガスに同伴されるミストはミストエリミネータ10により除去され、清浄な排ガス2はガス出口ダクト11を経て、必要により再加熱されて煙突より排出される。
硫黄酸化物の吸収剤である石灰石15は石灰石スラリ槽16で石灰石スラリとし、石灰石スラリポンプ17により吸収液供給配管20から脱硫装置4a内に硫黄酸化物吸収量に応じ流量調節弁18aにより供給される。吸収液は脱硫装置循環ポンプ8aにより昇圧され、吸収液循環配管19から脱硫装置4a内のスプレヘッダ9を通った後、吸収液スプレ部5に供給され、スプレノズル6aより噴霧される。脱硫装置4a内で排ガスから除去された硫黄酸化物は吸収液中の石灰石と反応し、中間生成物として亜硫酸カルシウムになり、図示していない酸化用空気ブロワ等により酸化空気21が脱硫装置4aに供給され、脱硫装置タンク部7に供給された酸化空気21により、石膏に酸化され最終生成物(石膏)となる。
この様に脱硫装置内に酸化空気21を直接供給することにより、排ガス中の硫黄酸化物の吸収反応と、生成した亜硫酸カルシウムの酸化反応を同時に進行させることにより反応全体が促進され、脱硫性能が向上する。なお、その際脱硫装置4aに供給する酸化空気21は、酸化用撹拌機22により微細化することにより酸化空気の利用率を高めている。その後、吸収液スラリは抜出しポンプ12aにより生成石膏量に応じて抜き出され石膏脱水設備13aに送られ、粉体の石膏14aとして回収される。
また図6に脱硫装置4aの塔外酸化方式の構造と系統を示す。塔外酸化方式の構造と系統が塔内酸化方式のそれと大きく異なる点は脱硫装置4bの入口に排ガス1の冷却及び除塵を行う除塵塔31が設置されている点、脱硫装置4bでは直接酸化空気を供給せず、主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液を排ガスと気液接触させる点、該脱硫装置4bから抜出された石灰石スラリ中の亜硫酸カルシウムを酸化して石膏とする酸化塔27を設置している点である。
図6に示す塔外酸化反応は、循環タンク部7から排出した吸収液をpH調整タンク33に導き、該pH調整タンク33に硫酸を供給して亜硫酸カルシウムを酸化して石膏とする反応である。このような塔外酸化方式は設備費およびユーティリティコストが大きくなるため現在ではほとんど使用されていない。
化石燃料を燃焼させるボイラの排ガス中には原料由来の微量な水銀成分が含有されている。排ガス中の水銀成分は金属水銀(HgO)と2価水銀(Hg2+)の状態で存在しており、金属水銀は捕集されずに大気に放出されるが、2価水銀は水溶性が高いため、ボイラ後流に設置される湿式排煙脱硫装置などで吸収・除去される。湿式排煙脱硫装置で吸収・除去された2価水銀は、ある特定の条件(例えば、亜硫酸カルシウムの酸化反応過程など)では、金属水銀に還元され排ガス中に再放出することが知られている。
近年、主に米国では重金属の排出規制を強化しており、水銀も規制対象物質として指定されている。湿式排煙脱硫装置からの水銀の排出を抑制するためには、水銀の排ガス中への再放出を防止する必要があり、これまでに排ガス中の水銀の除去方法が検討されている。
従来技術として脱硫装置内への酸化空気量調節または酸化剤の添加を行い、吸収液の酸化還元電位を制御することにより排ガス中の水銀成分を除去する方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、脱硫装置前流側に冷却液を散水する冷却装置を設置し、2価水銀を塩化水銀の状態で吸収除去する方法が提案されている(特許文献2参照)。
同様に脱硫装置前流側に除塵塔を設置し、除塵塔タンクの亜硫酸カルシウムから成るスラリを脱硫装置のタンクに導入し、酸化させて石膏スラリとして回収する方法が提案されている(特許文献3参照)。
さらに脱硫装置の前流側の冷却塔に供給する冷却水中に次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素などの水銀除去剤を添加して水銀除去を図る方法が特許文献4に記載されている。
また、排ガス中の水銀を吸収した排水に金属固定剤として水酸化カルシウムを添加することが特許文献5に開示されている。
特開2004−313833号公報 特開2007−7580号公報 特開昭62−225226号公報 特開平10−216476号公報 特開2003−1267号公報
前記特許文献1記載の技術では、排ガス中の二酸化硫黄(SO2)などの還元性ガスによる酸化剤の消費により、酸化剤の消費量およびユーティリティコストが大きくなる問題がある。また、特許文献2記載の技術では、2価の水銀と共に排ガス中のフッ化水素および塩化水素が冷却液に吸収されるために冷却液のpHが極めて低くなることが考えられ、非常に高価な材料の冷却装置の設置が必要となり、経済的に有効な手段とは言えない。
さらに、特許文献3記載の技術では除塵塔タンクで回収した水銀が脱硫装置のタンク内で還元され、金属水銀として再び排ガス中へ放出されることから、水銀再放出抑制に対して考慮がなされていない。
特許文献4記載の技術は、脱硫装置の前流側の冷却塔に次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素などの水銀除去剤を供給することが記載されているが、水銀除去剤を大量に使用する必要がある。
さらに特許文献5記載の技術も水銀除去だけを目的とした方法であり、排ガス脱硫の観点が抜けている。
本発明での課題は、従来技術の欠点を解消し、吸収液中の2価水銀が金属水銀へ還元され排ガス中へ再放出することを防止する低コストで効率的な水銀再放出を抑制する水銀再放出抑制装置と方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、排ガス中に含有される硫黄酸化物を石灰石を含むスラリから成る吸収液を用いて吸収・除去する湿式排煙脱硫装置からの水銀再放出抑制方法において、湿式排煙脱硫装置より前流側に設置された排ガスが導入される水銀除去装置内に石灰石を含むスラリから成る吸収液を供給して、水銀除去装置内で生成する亜硫酸カルシウムを含む吸収液を排ガスと気液接触させる水銀再放出抑制方法である。また必要に応じ水銀除去装置内に酸化防止剤(インヒビタ)を添加することができる。
請求項2に記載の発明は、水銀除去装置に金属固定剤を供給し、水銀除去装置から抜出した亜硫酸カルシウムを含む吸収液に空気または過酸化水素水を含む酸化剤を供給する請求項1記載の水銀再放出抑制方法である。
請求項3に記載の発明は、脱硫装置出口のガス中の金属水銀濃度が規制値の範囲内に納まるように水銀除去装置への石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給量および水銀除去装置内の前記吸収液の循環液量が最小限となるように調節する請求項1記載の水銀再放出抑制方法である。
請求項4に記載の発明は、排ガス中に含有される硫黄酸化物を石灰石を含むスラリから成る吸収液を用いて吸収・除去する湿式排煙脱硫装置からの水銀再放出抑制装置において、湿式排煙脱硫装置より前流側に排ガスが導入される水銀除去装置を設置し、該水銀除去装置に石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給系と、前記吸収液の循環系を設ける水銀再放出抑制装置である。
請求項5に記載の発明は、水銀除去装置に金属固定剤の供給系を設け、水銀除去装置からの亜硫酸カルシウムを含む吸収液を溜める酸化塔を設け、該酸化塔に空気または過酸化水素水を含む酸化剤の供給系を設けた請求項4記載の水銀再放出抑制装置である。
請求項6記載の発明は、脱硫装置の出口排ガス流路に出口排ガス中の金属水銀濃度測定装置を設け、該金属水銀濃度測定装置の金属水銀濃度測定値がが規制値の範囲内に納まるように水銀除去装置に石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給系における吸収液供給量および水銀除去装置の吸収液の循環系内の前記吸収液の循環液量が最小限となるように調節する制御装置を設けた請求項4記載の水銀再放出抑制装置である。
(作用)
本発明では、脱硫装置前流側に設置した水銀除去装置内に石灰石を供給し、該水銀除去装置内で主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液と排ガスを気液接触させることにより、水銀除去装置で排ガス中の2価水銀を効率良く吸収し、脱硫装置への2価水銀の導入を防ぐことにより脱硫装置内での2価水銀の金属水銀への還元および金属水銀の排ガス中への放出を抑制することが可能である。
また前記水銀除去装置に石灰石を供給することにより従来技術の冷却水を散布する技術(特許文献2)と比較し、水銀除去装置内のpHを高く維持できるため、水銀除去装置の腐食を抑制することが出来、安価な材質で水銀除去装置を設置することが可能である。さらに必要に応じて水銀除去装置内に酸化防止剤(インヒビタ)を添加することにより、亜硫酸カルシウムの排ガス中の酸素による自然酸化を防止し、亜硫酸酸化反応に伴う水銀の再放出を抑制することが可能である。
また水銀除去装置内に金属固定剤を供給し、水銀除去装置内の主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液の一部を連続的に抜出しポンプにより酸化塔に供給し、空気または過酸化水素水(H22)などの酸化剤を酸化塔に供給することにより、2価水銀の再放出を抑制させながら亜硫酸カルシウムを石膏へ酸化させ、2価水銀を石膏中に効率良く固着させることが可能である。金属固定剤としてはキレート化合物などを使用する。生成した石膏を脱水機により脱水し、固体の石膏として回収することにより2価水銀を系外へ排出することが可能である。
また脱硫装置出口に水銀濃度測定装置を設け、脱硫装置出口のガス中の金属水銀濃度が規制値の範囲内に納まる様に水銀除去装置への石灰石の供給量および水銀除去装置内の吸収液循環液量が最小限となるように調節することにより、塔外酸化設備費用を低減することが可能であり、さらに2価水銀を含有した石膏の生成量を低減することが可能である。
本発明によれば、低コスト且つ高効率で水銀の再放出を抑制することが可能である。すなわち、請求項1、4記載の発明によれば、脱硫装置前流側に設置した水銀除去装置内に石灰石を供給し、該水銀除去装置内で主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液と排ガスを気液接触させることにより、水銀除去装置で排ガス中の2価水銀を効率良く吸収し、脱硫装置への2価水銀の導入を防ぐことにより脱硫装置内での2価水銀の金属水銀への還元および金属水銀の排ガス中への放出を抑制することが可能である。
また前記水銀除去装置に石灰石を供給することにより水銀除去装置内のpHを高く維持できるため、水銀除去装置の腐食を抑制することが出来、安価な材質で水銀除去装置を設置することが可能である。
請求項2、5記載の発明によれば、請求項1、4記載の発明の効果に加えて、水銀除去装置内に金属固定剤を供給し、水銀除去装置内の亜硫酸カルシウムを含む吸収液の一部を酸化塔に抜き出して、空気または過酸化水素水(H22)などの酸化剤を供給することにより、2価水銀の再放出を抑制させながら亜硫酸カルシウムを石膏へ酸化させ、2価水銀を石膏中に効率良く固着させることが可能である。
請求項3、6記載の発明によれば、請求項1、4記載の発明の効果に加えて、脱硫装置出口排ガス中の水銀濃度に応じて水銀除去装置への石灰石の供給量および水銀除去装置内の吸収液循環液量が最小限となるように調節することにより、塔外酸化設備費用を低減することが可能であり、さらに2価水銀を含有した石膏の生成量を低減することが可能である。
本発明の一実施例の湿式脱硫装置の吸収塔の構造および系統を示す図である。 本発明の一実施例の湿式脱硫装置の他の構造および系統例を示す図である。 本発明の一実施例の湿式脱硫装置の他の構造および系統例を示す図である。 本発明に関する実験データを示す図である。 従来の湿式脱硫装置の塔内酸化方式の構造および系統を示す図である。 従来の湿式脱硫装置の塔外酸化方式の構造および系統を示す図である。
本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。また、以下の実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施例に係る湿式排煙脱硫装置の概略構造を図1に示す。図1において硫黄酸化物、塩化水素およびフッ化水素とともに金属水銀、さらに2価水銀を含有するボイラ等からの排ガス1は、脱硫装置4aの前流側に設置した水銀除去装置25に導入され、その後脱硫装置4aを通過し、清浄な排ガス2として排出される。
図1には排ガス1が水銀除去装置25の側壁から導入される例を示しているが、排ガス1の導入箇所および導入方法は図1に示す箇所および方法に限定されるものではない。水銀除去装置25には石灰石スラリ槽16内の石灰石スラリからなる吸収液が吸収液供給配管20に設けた石灰石スラリポンプ17により供給され、水銀除去装置25内で吸収された硫黄酸化物と反応して亜硫酸カルシウムとなる。亜硫酸カルシウムを含む吸収液は水銀除去装置25に接続した吸収液循環配管23に設けられた循環ポンプ8bにより昇圧されてスプレノズル6bより再び水銀除去装置25内に噴霧されて排ガス1と気液接触する。また必要に応じて水銀除去装置25内に酸化防止剤(インヒビタ)26を添加してもよい。さらに水銀除去装置25にキレート化合物などの金属固定剤36を供給する。
なお、吸収液循環配管23に設けた調節弁18cにより吸収液の循環流量を調節又は循環を停止できる。
水銀除去装置25内では上記した反応生成物である亜硫酸カルシウムを多く含む吸収液の一部を連続的に抜出しポンプ12bにより抜出し、酸化塔27に供給する。酸化塔27では空気または過酸化水素水などの酸化剤28が供給されることにより亜硫酸カルシウムを石膏へ酸化させ、次いで酸化塔27内の石膏スラリを抜出しポンプ12cにより脱水機13bへ供給し、脱水機13bにより石膏スラリを脱水し、固体の石膏14bとして回収する。脱水機13bから排出されるろ液は抜出しポンプ12dにより再び水銀除去装置25に戻される。
図1において硫黄酸化物、塩化水素およびフッ化水素とともに金属水銀さらに2価水銀を含有するボイラ等からの排ガス1を脱硫装置4の前流側に設置した水銀除去装置25に導入し、水銀除去装置25内で主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液をスプレノズル6bから噴霧することにより、排ガス1中の硫黄酸化物、塩化水素およびフッ化水素とともに水溶性の高い2価水銀が吸収液に吸収される。
図4に亜硫酸カルシウムおよび石膏中の水銀の固着量を比較した試験結果を示す。試験では所定濃度の水銀を含む水溶液に亜硫酸カルシウムまたは石膏を添加し、調製した水溶液に空気を一定時間バブリングした後の亜硫酸カルシウムまたは石膏中の水銀固着量を測定した。図4より亜硫酸カルシウムおよび石膏中の水銀の固着量を比較した結果、亜硫酸カルシウム中の水銀固着量は石膏中の水銀固着量よりも約40倍大きい結果が得られた。この試験結果より2価水銀が亜硫酸カルシウムへ固着されることにより、金属水銀への還元および排ガス中への水銀の再放出が抑制されることを確認した。水銀除去装置25では2価水銀が亜硫酸カルシウムに固着されるため、水銀の再放出を抑制することが可能である。また本実施例では水銀除去装置25内に石灰石スラリ槽16から石灰石スラリを供給する。このため従来技術の冷却水を散布する技術(特許文献2)と比較し、水銀除去装置25内のpHを高く維持できるため、水銀除去装置25の腐食を抑制することが出来、安価な材質で水銀除去装置25を設置することが可能である。また必要に応じて水銀除去装置25内に酸化防止剤(インヒビタ)26を添加し、吸収液中の亜硫酸カルシウムの排ガス中の酸素による自然酸化に伴う水銀の再放出を防止する手段をとってもよい。水銀除去装置25へキレート化合物などの金属固定剤36を供給し、さらに水銀除去装置25内の2価水銀を含有した主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液の一部を連続的に抜出しポンプ12bにより抜出して酸化塔27に供給する。
酸化塔27には空気または過酸化水素水(H22)などの酸化剤28を添加することにより、亜硫酸カルシウムの酸化反応などにより生じる水銀の再放出を抑制させながら亜硫酸カルシウムを石膏に酸化させることが可能である。酸化塔27で生成した石膏スラリは抜出しポンプ12cにより脱水機13bへ供給され、脱水機13bにより脱水され、2価水銀を含有した固体の石膏14bとして回収される。脱水機13bから排出されるろ液は抜出しポンプ12dにより再び水銀除去装置25に戻される。
なお、前記水銀除去装置25で処理された排ガスはダクト34を経由して脱硫装置4aに導入され、また、硫黄酸化物の吸収剤である石灰石15は石灰石スラリ槽16で石灰石スラリとし、石灰石スラリポンプ17により吸収液供給配管20を経由して脱硫装置4a内に硫黄酸化物吸収量に応じ流量調節弁18aにより供給される。脱硫装置4aの下部に滞留する石灰石スラリは石灰石スラリポンプ8aにより吸収液循環配管19を経由して脱硫装置4a内の空塔部に設けられたスプレヘッダ9のスプレノズル6aから噴霧され、定法通り排ガスの脱硫反応が行われる。
また、水銀除去装置25と脱硫装置4aの吸収液は攪拌機24と酸化用攪拌機22でそれぞれ攪拌される。脱硫装置4aの吸収液を攪拌する酸化用攪拌機22の回転軸の周りからは吸収液酸化用の空気21が供給され、空気21はファンで吸収液中で微細化され酸化反応が促進される。
本実施例の発明を従来技術と比較すると、まず図6に示す塔外酸化方式の脱硫装置4bでは本実施例の発明と同様に主に亜硫酸カルシウムから成る吸収液を排ガス1と接触させるため水銀の再放出を抑制できると考えられるが、図6に示す塔外酸化方式では副産物を石膏として回収する場合、酸化させる亜硫酸カルシウムのスラリ量が多いため、酸化塔などの塔外酸化設備が大きくなり、設備コストが増大することおよび水銀を含有した石膏が多量に生成することなどの問題がある。しかしながら本実施例の方式では図1および図2に示すように水銀除去装置25と塔内酸化方式の脱硫装置4aを組み合わせることにより、図6に示す塔外酸化方式の脱硫装置4bと比較し、塔外酸化設備へ供給するスラリ量が少ないため塔外酸化設備を小規模とすることが出来、設備コストを低減することが可能となる。
また副産物である水銀を含有する石膏量が図6に示す従来技術に比べて本実施例の方が少量で済むという利点もある。また図5の従来の脱硫装置4aのタンク部7に金属固定剤36を添加することにより水銀の再放出を抑制させる場合に比較して本実施例の方式では水銀を含有したスラリ量が少ないため金属固定剤36の添加量が少量で済み、また副産物である金属固定剤36を含有した石膏14bの生成量も少量となる利点がある。
本実施例により、設備及びユーティリティーコストを従来技術よりも低減することが出来、且つ効率良く脱硫装置での水銀の再放出を抑制することが可能である。
本実施例に係る湿式排煙脱硫装置の概略構造を図2に示す。なお、実施例1の図1で説明した同一機能を有する部材、装置は同一符号を付してその説明は省略する。
図2において、脱硫装置4aの出口に水銀濃度測定装置30を設け、水銀濃度測定装置30の検出する濃度によって調節弁18bおよび18cの開度が自動的に調節される制御系統を構築し、脱硫装置4a出口の排ガス2中の金属水銀濃度が規制値の範囲内に納まるように水銀除去装置25への石灰石スラリの供給量および水銀除去装置25内の吸収液循環液量が最小限となるように制御装置30により調節弁18bおよび調節弁18cの開度を制御する。
前記調節弁18bおよび調節弁18cの開度を制御することにより、水銀除去装置25内の亜硫酸カルシウムの生成量が最小限となるため、2価水銀を含有した石膏14bの生成量を最小限にすることが可能であり、さらに酸化塔27内に添加する金属固定剤36および亜硫酸カルシウムの酸化に必要な空気または過酸化水素水などの酸化剤28の添加量も最小限にすることが可能である。本実施例により、ユーティリティコストを削減した効率的な水銀再放出の抑制が可能である。
本実施例に係る湿式排煙脱硫装置の概略構造を図3に示す。なお、実施例1の図1で説明した同一機能を有する部材、装置は同一符号を付してその説明は省略する。
水銀除去装置として図3に示すベンチュリースクラバ37を設置し、ベンチュリースクラバ37内の吸収液をベンチュリースクラバタンク部38に供給し、循環ポンプ8bにより吸収液を昇圧し、循環配管gから再びベンチュリースクラバ37へ循環させるようにする。
水銀除去装置としてベンチュリースクラバ37を設置すれば、ベンチュリースクラバ37と脱硫装置4a間のダクト34の大きさを縮小することが可能となり経済的となる。
本発明は低コスト且つ効率的に水銀成分を含む燃焼排ガスを処理する脱硫装置からの水銀再放出を抑制する方策として有効である。
1 排ガス 2 清浄な排ガス
3 入口ダクト 4a,4b 脱硫装置
5 吸収液スプレ部 6a,6b スプレノズル
7 脱硫装置タンク部 8a,8b 循環ポンプ
9 スプレヘッダ 10 ミストエリミネータ
11 出口ダクト
12a,12b、12c、12d 抜出しポンプ
13a 石膏脱水設備 13b 脱水機
14a,14b 石膏 15 石灰石
16 石灰石スラリ槽 17 石灰石スラリポンプ
18a,18b,18c 流量調節弁
19 吸収液循環配管 20 吸収液供給配管
21 酸化空気 22 酸化用攪拌機
23 吸収液循環配管 24 攪拌機
25 水銀除去装置 26 酸化防止剤
27 酸化塔 28 酸化剤
30 水銀濃度測定装置 31 除塵塔
34 ダクト 36 金属固定剤
37 ベンチュリースクラバ 38 ベンチュリースクラバタンク部

Claims (6)

  1. 排ガス中に含有される硫黄酸化物を石灰石を含むスラリから成る吸収液を用いて吸収・除去する湿式排煙脱硫装置からの水銀再放出抑制方法において、
    湿式排煙脱硫装置より前流側に設置された排ガスが導入される水銀除去装置内に石灰石を含むスラリから成る吸収液を供給して、水銀除去装置内で生成する亜硫酸カルシウムを含む吸収液を排ガスと気液接触させることを特徴とする水銀再放出抑制方法。
  2. 水銀除去装置に金属固定剤を供給し、水銀除去装置から抜出した亜硫酸カルシウムを含む吸収液に空気または過酸化水素水を含む酸化剤を供給することを特徴とする請求項1記載の水銀再放出抑制方法。
  3. 脱硫装置出口のガス中の金属水銀濃度が規制値の範囲内に納まるように水銀除去装置への石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給量および水銀除去装置内の前記吸収液の循環液量が最小限となるように調節することを特徴とする請求項1記載の水銀再放出抑制方法。
  4. 排ガス中に含有される硫黄酸化物を石灰石を含むスラリから成る吸収液を用いて吸収・除去する湿式排煙脱硫装置からの水銀再放出抑制装置において、
    湿式排煙脱硫装置より前流側に排ガスが導入される水銀除去装置を設置し、該水銀除去装置に石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給系と、前記吸収液の循環系を設けることを特徴とする水銀再放出抑制装置。
  5. 水銀除去装置に金属固定剤の供給系を設け、水銀除去装置からの亜硫酸カルシウムを含む吸収液を溜める酸化塔を設け、該酸化塔に空気または過酸化水素水を含む酸化剤の供給系を設けたことを特徴とする請求項4記載の水銀再放出抑制装置。
  6. 脱硫装置の出口排ガス流路に出口排ガス中の金属水銀濃度測定装置を設け、該金属水銀濃度測定装置の金属水銀濃度測定値がが規制値の範囲内に納まるように水銀除去装置に石灰石を含むスラリから成る吸収液の供給系における吸収液供給量および水銀除去装置の吸収液の循環系内の前記吸収液の循環液量が最小限となるように調節する制御装置を設けたことを特徴とする請求項4記載の水銀再放出抑制装置。
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